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はてなキーワード: 別世界とは

2023-11-17

先日、『ガチ恋粘着獣』の第三章ギンガ編が完結した。

第一スバル編(ヒナ編)は非常に面白い名作だったし、(現在公式サイト第一章全話無料公開中https://comic-zenon.com/episode/10834108156770278846

第二章コスモ編(琴乃編)は個人的にメインのコスモ琴乃にかなり不快感があったものの、琴乃対立する思想を持つサブキャラアルタゆっこ・はるみの活躍面白く、サブキャラ達の影響を受けて変化していく琴乃コスモを最終的には応援できて、第一章とはまた違った面白さを楽しめた作品だった。(ちなみに、コスモ琴乃の読者人気は高いように見える。)

そして第三章ギンガ編だが…有料先読みをしている読者の評価は、賛否両論激しく分かれているようだ。

第三章のテーマや結末を概ね好評価している層には、自分推し炎上された経験だとか同担害悪厨に迷惑した経験などを持つ人々が多いのか、読者自身のオタ活経験を想起しながら作品咀嚼している傾向がみられる気がする。

逆に、自分自身のオタ活を振り返られない人々や、自分とは別世界で繰り広げられている娯楽夢物語として作品を楽しみたかった人々には、第三章は酷評される傾向がある気がする。

このように評価が別れる要因となったのは、おそらく、第三章で『ほんとうのさいわい』を手にしていると読み取れる存在が、作品内で活躍する描写のなかった『すべての善良なモブオタク』だったからだろうなと思う。

物語世界における『正しさ』『勝者』『強者』に該当する概念は、読者が作品を読み解き咀嚼していく際の軸となる非常に重要ものであり、特に近年の日本エンタメ消費層の思考は『自分は間違っていない』と感じられる事物好意を寄せたり執着する傾向が強いようにみえる。『強キャラ』『真相理解している正しいキャラ』などが好かれるのだ。

それなのに、第三章では『作中に描かれてこなかったモブオタクこそがこの物語の勝者』なのだと、物語終盤になって打ち出されてしまった。顔出しキャラクター全員がどんどん不幸になっていく姿を単行本5、6冊分ほど散々描き続けてきた後に、突然別の『正解』を後出しされたようなものから…そりゃあ『自分は間違っていない』と感じれる事物に執着する性格の読者ほどキレるだろう。

とはいえ作品内で実像受肉して活躍することがなかっただけで『モブオタク』の存在はあったし、『チャンネル登録者数100万人以上の配信者のファン』が数人の顔出しキャラクターだけな訳がない・未登場のファンだって心や人生存在しているということは、意識せずとも想定できる常識だとも思う。

ただ、常識は人によって異なるものでもあり…

この『善良なモブオタク』の概念解像度高く持てるか持てないかの違いが、作品に対する評価を大きく違えさせ、同じ漫画を読んでいるとは思えないほど両者の第三章に対する論点着眼点を違えさせたのだろう。

(そういうこと以前に、登場人物がずーっとひたすら苦しみ不幸になり続ける様子を見続けなければいけないことが、単純にしんどくて連載を追い続けられなかったという人も散見した。まぁこの点は、好きなキャラが不幸になったり痛めつけられたりする描写に興奮できる人々には大好評だったようではあるが。)

斯く言う私の第三章ギンガ編への評価だが…

描かれたテーマメッセージも良かったし面白かったものの、『面白いマンガ』にはまとまりきれなかった実に惜しい作品だと思う。

例えるなら、盛り付け方やサーブ杜撰モヤモヤするけども味や栄養は最高に良質なコース料理、という感じだ。

コース料理なんだから味が良いってだけじゃ駄目だ。

同じテーマエピソード結論メッセージのまま、読者がもっと面白く感じられる構成編集可能だったと思う。

そう惜しんでしまうくらい、最終回の85話は物語を畳むには弱過ぎたし、これまでに回収されなかった伏線と前振り無く唐突に後付けされたような描写があり過ぎた。

「正直、物語は変えないまま再構築して最初から描き直された第三章を読みたい」という感情を抑えられないくらい、不完全燃焼だ。面白い内容だっただけに、面白いマンガではなかったことが本当に悔しい。

しかも、作品や作者を侮辱しながら酷評する反転アンチネット上で暴れているせいで、SNSでは私のこの素直な感想を言い辛いのもストレスだ。少しでも作品に対して惜しむ発言をすると、反転アンチ共は自分達に都合の良いように発言の主旨を捻じ曲げて、作品と作者を侮辱する材料にしてくる。不快まりない。

なので、私が感じた第三章ギンガ編の惜しい部分をこの増田にまとめていく。

そういう主旨なので、私は第三章の内容を面白く思っているが、面白かった話はここにおそらく書かない。

回収されていない伏線と、意味がわからない描写についてが主になると思う。

マンガ描写に対して「わからない」「わかりにくい」と評することは、「自分の読解力の無さを作品責任転嫁しているだけではないか?」と妥当性が問われる部分であるが、今回は私の主観で書く。

作品ネタバレ含む例を挙げて恐縮だが、『ちいかわ』島編を普通に読んでいけば「人魚を食べると永遠いのちが手に入るという噂がある」「人魚を食べると尻に何かができる」「人魚の鱗が落ちていた家の住人の尻に電池ソケットがあった」という、開示されてきた情報繋ぎ合わせて、「ちいかわの世界では人魚を食べるとロボ化して永遠いのちを得られるのでは」と、3つ目の情報が出た時点で誰でも想定できると思っていた。

しかし、これだけの描写では読者にそうは伝わらないらしい。

https://x.com/mo2p_seira/status/1717191097229996544

漫画の内容を読者に正しく理解してもらうためには、犯人過去回想という事実として「ちいかわの世界では人魚を食べるとロボ化して永遠いのちを得られる」のだと描写する必要があるんだなと、ショックだった。

第三章ギンガ編は完結とのことだが、『ガチ恋粘着獣』自体短編エピソード掲載でまだまだ続いてくれるそうなので、新規エピソードも勿論楽しみではあるが、第三章で回収されなかった伏線の回収や、読者に伝わっていない難解表現部分の補完などもあると良いなと期待している。

第一スバル編(ヒナ編)の名作という評価は、後半ラスト4話の盛り上がりと決着の素晴らしさに依るところが大きいと思うので、第三章ギンガ編も補完次第で評価は向上すると思うのだ。

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※第三章のはじめから順に読み直し都度追記していく

41話

2023-11-15

たまたまバスで近い席に座った女性2人

一人はぐっとご年配、もう一人は自分より少し上という感じ

どんな知り合いなんだろう、別のバスから乗ってきて「あら!お久しぶり!」なんてやり取りしてる

地元の付き合いのあるご婦人方なのね、この辺のおばちゃんはだいたい友達的なリア充おば感…うらやましくもありつつ別世界の人たちだわ、なんて眺めている

2023-10-31

都心に住んでた時は決してオシャレさんではない自分が、それとなくオシャレなものに触れる機会が多かった

オシャレなカフェも買い物で疲れたから足休めに入って、そこから出かけた時は度々立ち寄るようになった

クリスマス時期にはグリューワインなのかサングリアなのか、そんな感じのホットワインカクテルメニューにあった

人生ではじめて飲んで何コレおいしい、自分で作ろう、とワインオレンジジュースシナモンで真似事したりした

引っ越し郊外の駅から30分の住宅街にきてもう数年

周囲には何も無い、家と畑とスーパーくらい

当時のことはまるで別世界ことみたいだ

今日は久しぶりに用事で出かけて、ターミナル駅成城石井グリューワインが売ってるのを見かけた

スパイスももブレンドされててレンチンするだけで飲めるらしい

あの時飲んだアレと同じものなのかな、とさんざん眺めつつも買わずに帰ってきた

けどちょっと今も気になってる

今度見かけたら買ってみようかな

2023-10-25

日本ヒーローって続編とか代替わりが多いけど

アメリカってリセットとか別世界とかなんだよな

2023-10-16

anond:20231015151001

超能力もの」については、SFテクノロジー礼賛の次の段階として、カウンターカルチャー的なものとの混交、「物質だけではない、心の時代」みたいなムードがあり、SFロマン「心」の融合として盛り上がったものではないかと思う。

超能力は割りと真面目に研究されていた時代もあったわけで。

その後「超能力なんかないじゃん、うさんくせー」となり、どこにも逃げ場がなくなってファンタジー別世界へと興味が移ったのでは。

2023-10-11

anond:20231011201105

どっちかっつうと境界知能で並の高校にもいけない感じのダメ女の子だね。バカしかいない学校の中なら上位になれるかも。そういう教育困難な子って10代のうちに社会の上澄みとは切り離されて別世界底辺世界)で生きてるから自分が最強だと思いがち。

2023-10-05

昔会ったことがある男の子

貞操観念について最近考える事があって、昔会った事がある人の事を思い出した。

数十年前、某巨大掲示板でよく話をしていたグループのひとりが近所に住んでいることが分かり、ご飯でもという事になった。

こちらは20代後半女で、向こうは多分20代中頃の男子

別に下心も何もなく、暇だったのだった。

ご飯食べてカラオケ行って、じゃあまたねーと帰って来たのだが。

上目遣いでやけに距離が近いなーとは思っていた。

痩せててロン毛で細面で、か細い声をしてなよなよしたバンドマン風の男の子だった。

いや、実際バンドボーカルをやっていたんだったか。詳細は忘れた。

中高生を含むあらゆる世代女性を引っかけて、仕事はせず、

キャーキャー言われたり手を出したり世話になったりしてフラフラ暮らしている事を

悪びれもせず話してて、こちらも「ふーん」と聞いていた。

何度か会ううちに「そっちがそうしたいなら別にやっても良いんだよ...?」的な波風に気づいたが

全く興味が無いどころか、なんとはなしに可哀想気持ちになっていた。

それは悪意ではなく、多分彼なりの友情の示し方であり、おもてなしであり、他に差し出すものがないようにも感じられた。

中学生みたいな自己憐憫自己嫌悪自己顕示欲ナルシシズム

セックスまみれで怠惰で、消毒液と安いコロンみたいな匂いがするラブホテルみたい。

女の子ではたまに見かけるけど、男の子でもこういう人はいるんだなあ。

彼にとってはそういう風にしか生きられない時期だったのかもしれない。

なんでこんなことを思い出したのか分からない。

たまたま最近世界中のあちこちに何人も女性キープしているような、テストステロン過多な白人の50代男性数人と話す機会があったからかもしれない。

彼らにとってはセックス食事した後にバーに行って友達と一杯飲むのと大して変わらないノリなのであった。

ただの日本会社員である自分とはあまりにも別世界過ぎて話が全くかみ合わず話している分には面白い

そういえば昔会ったあの男の子はまだ生きてるんだろうかと思ってしまったのだった。

彼も相当な歳になっていると思うが、あれから何処かで好きな人とでも出会って、何とか幸せ暮らしてると良いなと思いました。

2023-09-24

昨日、XBB1.5ワクチン打ってきた。

駅周囲は学園祭若い子が多かったけど、

集団接種会場は皆マスクした高齢者ばかりで別世界のようだった。

2023-09-23

結婚に逃げるというフレーズマンガに出てきたけど

結婚が逃げ場になる人というのは別世界だなあと

逃げる先に結婚があるような人生想像もつかないわ

2023-09-13

魔々勇々の面白さが俺には全く分からなかった

[No.1]魔々勇々/週刊少年ジャンプ新連載試し読み - 林快彦 | 少年ジャンプ+

本誌で読んで「絵はプロレベルですが……」になった。

日経って+に来たので皆はどう思っているんだろうとコメント見たら皆褒めてる。

もう一度読んだけどやっぱり俺の感想は「絵や話の繋がりは上手なんだけど、物語のものが良くわからないよ……」だった。

1話の物語はただシンプルに「勇者とは守るために戦うものである」のみが語られている。

なぜ魔王に引き取られたのか、勇者とはなぜ生まれるのか、魔王に引き取られたはずなのに東軍寮に住んでいたということは魔王東軍寮で暮らしていたということか、そもそもこの東軍寮とは魔王人類どちらの軍なのか、といった部分は「そのうち語られる謎」として2話以降に先送りにされているのだから

だが、私はこのテーマが全くピンと来ない。

何故ならこの物語で作られている「紋章によってある日勝手に決まる勇者魔王」という設定とそれは全く噛み合ってないからだ。

御仕着せの役割人格を育てるというなら、平和時代に生まれ勇者であるコルレオになぜそれが育ったのか?

「1話はあくまで1話であって読み切りではない。作品起承転結の小さなプロトタイプではない」という意見の元に打ち切り会議最初ラインとされる10話まで様子を見るべきという意見なら分かる。

私が不思議なのはこの1話の段階でここまで手放しに褒められていることだ。

平和時代を生きる魔王勇者がいる。

別世界から勇者魔王が一組でやってくる。

別世界勇者別世界魔王を倒す。

その戦いに巻き込まれ主人公が死にかける。

いわゆる「ウルトラマン型」の物語と言えるが、そこには「勇者とはなにか」というRPG世界観への問題定義が混じりその解読に多くの時間が割かれてしまった。

勇者」とは何者であるかというテーマについて名作であるダイの大冒険が出した「勇者とは勇気あるもの」という回答は、あの世界において勇者他者によって名付けられるから成立するものだ。

コルレオが暮らす世界でもエヴァンが暮らす世界でも勇者あくまで「魔王と一対の特殊な力を持つもの」でしかない。

そこに勇気必然性はなく、むしろ「もう1人の魔王」以外の何者でさえないと言ってもいいだろう。

なぜ「勇ある者と呼ばれるのか」についての語りは魔王勇者テンプレートの上に載っかった上でそれを再定義するという軒に住み着き家主の権利問題を投げかける「ぬらりひょん」じみた妖怪ムーブだ。

それが礼儀として正しいか間違っているかではなく、「漫画として成立させられているのか疑問がある」ということが今は問題である

漠然存在する「勇者魔王役割」という物語はすでに多くの作家によって分解と再構築が繰り返され、作品ごとに多用な価値観の元で扱われている。

神が遊ぶゲームコマであったり、才能の証明であったり、家督であったり、職業しかなかったり、そこに来て改めて「僕の作品における勇者とは実は」をいきなり1話でぶっ込まれても、そもそもひっくり返すべき元々の勇者像がまだ読者にはわからないのだから「そうですか」で終わってしまう。

勇者勇気があるから皆が勇者と呼んでくれる」という発言は、右手に宿る紋章とそこからまれる力が否定する。

右手紋章が現れたもの勇者と呼ばれる」というシステムが既にあまりにも前から先にあり、そこについて紐解くには時間が経ちすぎているのだ。

旦那とは仏教から来た言葉であり、キリスト教徒がそれを用いるのは自身信仰否定である」なんて話をいきなり21世紀にされたら困惑するようなものだ。

「俺は勇者になったっとして何がしたかったんだろう……」というテーマで突き進めば私もこの展開に納得は出来た。

だがこの物語は「勇者という言葉は何を意味しているんだろうか?」で進んでしまった。

そんなことを言われても我々読者はそもそも「この漫画勇者を何と定義してるのかなんて知りませんよ。作者が勝手に決めるんですから」としか言えない。

から私はノレなかった。

それだけの話といえばそれだけの話だ。

2023-09-02

少女マンガ俺様ナイトキャラとでもいうのか

あれの良さがさっぱり分からない

じゃあ自分理解できるヒロイン相手の男キャラってなんだろう、と考えてみたら何も思いつかないことに気づいた なんということだ

よく考えたら自分少女マンガ王道恋愛ストーリーをあまり読んでいない

気恥ずかしさ、わざとらしさ、クサさ、等々 から敬遠するようになり、そこから恋愛マンガって読まなかったのだ、マンガはいろいろ読んだけど

長じてインキャとしてすっかり落ち着いてしまっては、恋愛マンガ価値観はすっかり別世界だったのだ

気恥ずかしさの上に僻みも加わってますます読まなくなった

よく考えたら俺様キャラ王子キャラも何もかも良さが分からない自分なのだった

そもそもヒロイン相手男のバリエーションすら出てこない

2023-08-27

自分磨き中の童貞だけど家の外に出るのが辛くなった

男子校出身、26歳までホモソどっぷりで生きてきた。自分非モテなのは分かってたし、わざわざ恋愛に挑戦して傷つくくらいならと思って、男コミュニティでそれなりに楽しくやってきた。

でも、やっぱり彼女が欲しいとかそういうことがしたいって気持ちには嘘をつけなかった。周りが彼氏彼女愚痴を言っているのが羨ましかった。だから、今更感も漂うけど一念発起して、モテるための努力をするようになった。服装眉毛髪型スキンケアとか外見を人並みに気遣うようにして、周りからも変わったねって褒められた。コミュ力は最低限あると自負していたけど、非モテ特有の会話になっていたことに気付き、直すようにした。マッチングアプリ課金していろいろ試した。それでもそう簡単彼女はできない。顔は下の中クラスで写りのいいプロフ写真なんて撮れないから、マッチに辿り着くのも至難の業なのだ

そしてモテるための努力をするようになって、家の外を歩くのが辛くなった。今までは恋愛自分とは別世界と割り切って生きてきたから、周りに迷惑をかけず自分が楽しめているならそれで良いと思っていたし、実際不満もなかった。でも今は違う。人並みに彼女が欲しいと思うようになって、周囲の幸せそうなカップルが眩しくて直視できなくなった。こんなカッコよかったら性格悪くても取っ替え引っ替えなんだろうな、とか、自分と同じレベルの顔のこの人はどうやってこの彼女ゲットしたんだろう、とか性格悪いことも考えるようになった。そしてこんなこと考えてる奴に彼女なんてできるわけない、と自己嫌悪で更に負のループに陥る。男性女性も顔を見るのが辛いから、会話以外で人と目を合わせないようになった。他の人は自分には一生手に入らない幸せを得て、自分は手遅れの歳になるまで何もできないのだと思うと、どんな楽しい1日でも帰り道には憂鬱になる。こんなことな最初から恋愛を諦めたままでよかったのに、と思うこともある。

自分と同じようにもがいている童貞は、もっと前を向いて進んでいるんだろうか。ただでさえ拗らせてミソジニーにならないよう必死に自制しているのに、このままだと人間嫌いが加速して、誰にも振り向かれない性格の悪い童貞で終わってしまうのではないかと思うと、毎日不安で仕方ない。

2023-08-22

死んだら…

異世界転生じゃなくて

デバックモードとか観戦モードSNSとか

記憶リセット別世界時代に巻き戻りとか

苦しみなく永遠を過ごしたい…

消えたくはない

2023-08-19

昔の街の映像を見るのが好き

東京とか地方とか関係なく、昔の人が普通に日常を過ごしている街の映像を見るのが好きだ。

別世界というか非日常というか。今の感覚からすれば変な世界面白い

多分10年後とかの人から見れば今もそうなんだけど。

そういう感覚で今の日常も楽しめたらいいな。

から少年マンガ少女マンガも読んだし、大人になってから青年マンガ女性向けマンガも読んだ、BLも読んだし男性向けの性的マンガネットに溢れており読んだ

けど長らく青春恋愛マンガって読まなかったな

嫌いだった

自分経験できなかったもので、今後もあり得ないもの

自分にとっては完全に別世界出来事

それを登場人物感情クローズアップして読者に共感を求めるような描かれ方が無理だった

白々しくてバカバカしいと感じて読まなかった

2023-08-17

顔が良くてスタイルがいい人だけ成功してほしい

ブスとかチビでも成功してると「ああ、自分も頑張ったらああなれたんじゃないか」って思ってしまうから

顔が良くてスタイルがいい人だけ成功してれば「どうせ生まれ持ったものが違うから」で自分を納得させられるから

はじめから別世界だとせめて思わせて

2023-08-16

子供欲しくなるよ」の呪い

25歳で結婚したときから子供を持つつもりがなかった。

25歳どころか物心がついたときには子供を持つつもりがなかった。

たまにめんどくさい親戚とか古い昭和脳の職場の人に下記のような言葉を投げかけられたが、子供が産めなくなる年齢の40歳近くになった今、こんな言葉鵜呑みにしなくてよかったなと心から思う。

親戚「産めなくなったらほしくなるわよ」(30歳になる頃)

→ならんかったわ

職場の人「まだ若いもんねー、きっと周りの友達が産んでるの見たら欲しくなるわよ」(結婚したての26-27歳頃)

→ならんかったわ

特に後半。

友達が産んでるのと私が産むのに何か因果関係があるんか??と言う謎。

周りが持ってるたまごっち、私も欲しい!!!!みたいな感覚なんだろうか。

周りが持ってるミルキーペンかわいい!!!私も欲しい!!!!みたいな感覚なんだろうか。

友達の子供を見ると可愛いなぁとは思うけど、自分がそれを育てるかというと話は別。

特に友達の子供が可愛くて賢いのは友達遺伝子が優れていてなおかつしっかり育児をしてるからであって、私にそれらは一切ない」と思うので、別世界の話と切り分けてしまう。

遺伝子も腐ってるし、家事も最低限しかしないし、教育とかもうじぶんの受験勉強疲れたのにまた他人(子供)の分までやりなおすとかマジ勘弁。

となる。

というわけで若い頃に投げかけられた言葉全然自分に刺さらなかったなという感想

あ、最近は「子供いないと老後どうすんの?」という言葉も言われたな。

これに関しては「私みたいなクズが育てた子供が親の面倒なんて見てくれるわけないじゃないですかー、今の私自身が親の面倒一切見てないのにー」でオワオワリ。

2023-07-30

追記】夫が好きだという話

追記最後です】

世の中不穏な話が多いが、私は夫が大好きだ。

夫が間抜けな顔で、厳しい顔で、むにゃむにゃした顔で、とにかく無防備な姿で寝てるのがかわいい

YouTube見て「ふふ」と笑ったり、突っ込んだりする姿も愛おしい。

私の趣味で家に置いてるぬいぐるみたちを枕にして抱きしめてるのなんて、本当にわたしの口元を緩ませる。

わたし掃除が苦手やからお願いね」と言ったら、毎週末風呂トイレ掃除掃除クイックルワイパーをかけてくれる。

頼んでなかったけど、「皿は洗う」というので任せてたら毎回必ずやってくれる。

夫の気遣いと優しさと、一緒に家庭運営をしようと思って行動してくれるところが本当に大好きだ。

ご飯何がいい?」って聞いたら「何でもいい」と言いやがるが、マジで何出しても満足そうに食べてくれる。

「味はどう?」って聞くと「うんうん(いい顔)」だから作り甲斐もある。

「何作るか全く浮かばいかデリバリーでいいかな」といえば、何の文句もないし、なんだったら「しんどいときデリバリーでも惣菜でもインスタントでも使えー」と言う。

夫はわたし家事出来高求めない

求められないからこそ、私は出来る限り頑張れる。

コンビニ行くからついてきてー」「スーパー行くからついてきてー」なんて些細なことにも付き合ってくれる。

から「ここ行こう」と言って断られたことは一度もない。

私が願うことを夫は否定しない。

夫は懐に入れた人間に対してはどこまでも優しい。

優しいと言うのは少し語弊があるな。

優しいと言うよりは、労力を厭わない。

大事にすると決めた人間のためなら、面倒なことでもあっさり承諾するし協力する。

この辺は夫の実家を見ているとわかる。

義実家の人たちはそう言う人だから、夫はそう言う性質を受け継いだんだと思う。

夫に愛されてるとか愛されてないとか、まあそれは私の感じ方。

実際はどの程度愛されてるかは分からない。

だけど夫は私を大事にする人と決めて、夫ができることをしてくれてる。

わたしはそれに強く愛情を感じている。

そんな夫を私はめちゃくちゃ愛してるし、私の出来る全てで夫の助け守り大切にしようと思う。

追記

思ったよりたくさんの方に見ていただきびっくりしてます

似たような方がたくさんいてほっこりしたり、たまに辛辣だけどある意味真理って言葉をくれる人もいて、書いてみて良かったなと思ってます

(夫の寝顔を肴に延々呑んで、興がのった結果書いたのにこんなに見られるとは…)

「夜更かししすぎるな夫が心配しそう」と言ってくれた人ありがとう

ど深夜に書いたのまで気にしてくれて、あなた優しいですね。

厳しい言葉くれた人もありがとう

夫の重荷とかわがまま女になりたくないから肝に銘じますわ。

増田がいい人や」的なことを言ってくれた人もありがとう

私は大した人間でもないのに、そんな風に言ってくれてありがとう

こんな得体のしれん人間にそんなこと言える人の方が優しいし思いやれる人なんや

子なしだからこんなゆるふわだけど、知り合ってから20年以上で結婚するまで紆余曲折あるから新婚ラブラブフィーバーでもないんだ、ごめん。

※なんか不倫してたみたいに見えるな笑違うよ笑

子は授かり物だからか何ともいえんけど、出来たら出来たでまたお互いにできることとか話し合ったり、都度調整しますね。

そこまで気にかけてくれた人ありがとう

聞きたかないだろうけど、私は夫が家事手伝ってくれるからとか関係なく無茶苦茶好きでその上家事までしてくれてさいく〜↑↑とか酔っ払いテン上げみたいなノリで書きました。ごめんなさい。

私には出来すぎた夫なので、これから感謝と思いやりを持ってやっていきます

「私も!」「俺も!」とコメントしてくれた皆さんはこれから幸せでありますように。

「どうやってこういう世界に入るの?」とコメントされたり、それに準ずることを書いてくれた皆さんに…

ごめんなさい、何書いても説教くさくなるし、押し付けがましいな

ただ言えるのは、「その世界は意外と近くにあるし、入るとかじゃなくて手を伸ばせば案外あっさりと届いたりしますよ」かな

少なくとも私が夫と夫婦になる過程であったのは、別世界への扉を開くというよりは手を伸ばして掴んでそれを離さなかったというだけかな。

あー説教くさい、ごめんなさい

とにかく、読んでくれたり反応してくれた全ての人にありがとうございます

追記追記

夫には「ありがとう!」「いつもありがとうね」「神かな?」「天使ですね!」「好きです」「大好きです!」「結婚しよ…してる!」「残業するなら会社クレーム入れるか、いや株主になって総会で言うか?」などと過剰な愛情表現してます

2023-07-21

anond:20230721143741

まり、「死を肯定」、っていうのは、

意義のある死はありますしそれを目指すべきですよね

みたいな話ではないと。(それは「意義」が肯定されているだけなので) 

彼は死んでいるからそれだけで素晴らしいなあ!とか

彼は生きているから不幸なんだ、とか

そういう話までいかないとダメだってことか。

 

ならば、無いね。「死を肯定」する考えは、世界存在しないと断言できる。

 

天国で生きられるから良いことですよね、これは別世界での生の肯定だし

俺という殺人鬼人類の救済なのだ、これは殺すという生き様肯定

生きていても苦しいだけでいいことなんてない、これは生の否定だね

 

死をそれ自体肯定することはできない

死は無だからだ。

無を指さして、これは素晴らしいですということはできない。無の周辺にとりまく何かを指さして褒めることはできるかもしれんが、それは死自体ではない。死の周辺にある生の肯定にすぎない。

2023-07-19

ホームレスを見る時の心

近所にあるスーパーは広くてきれいで品揃えが良い。

仕事帰り、なんか疲れちゃったし今日惣菜と、、頻発してパック寿司でも買っちゃうかと店内をウロついてると、ある男が目に止まった。

年齢は分かりにくいがそれほどおっさんでもなさそう30代後半くらいか

若そうに見えたのもあり、一瞬そういうファッションなのかなと思ってあまり気にせずに買い物を続ける。

レジに並んだ時に自分の前にその男がいた。改めてまじまじと見ると違和感がある。

穿いてるデニムダメージと呼ぶにはあまりにもボロボロすぎて後ろ側はほとんど千切れそう。

上は暑いのにジャンパー羽織っていて、これまたボロボロキャップを被っている。

そのキャップからスチールウールのようになった塊が長く伸びている、それはどうやら固まって伸びた髪の毛のようだった。

レゲエの人とかでああいう感じの髪を巻いて頭に乗せてる人もいるからひょっとしたらファッションの一貫なのかもしれない。

しかし全体的にあまりボロボロ状態で、足元はというとちぎれてしまったサンダルガムテかなにかでぐるぐる巻きにしてるが片方の足は親指が出ちゃってたりする。

さすがにこれはファッションではないだろうという痛ましさもあって、ホームレスの人だろうなと思った。

その人がレジ惣菜パンを一個だけ買っていた。

ボロボロデニムはまだかろうじてポケット機能してるようで、小銭を出して会計をしている。

周辺はなかなかの異臭が漂っている。

自分の番になったので会計をしながら、俺パック寿司買ってるわなと思う。

袋につめる時に少し離れたとこでさっきの男がなにやらモタモタしている。

どこから出てきたのか分からないがボロボロの袋を出してその中にさっき買ったパンを丁寧に入れている。

きれいなスーパー惣菜パンを一個だけ買っている、それほど歳を食ってるようにも見えない男が一人。

こういう時人はなにを思うんだろう。俺の場合、まず思うのは「明日の俺かもな」だ。

俺はとある専門分野で会社員としてそこそこ長くやっていて生活は安定はしてるが、末端ではあるので大した貯金もなければ、歳を取ってから悠々と第二の人生みたいなこともできないと思ってる。

定年時期まで細々とはやっていけるんじゃないかとは淡く誤魔化しつつも、人間なんてほんのちょっとした事で一気に転落してしまうもんだとも思っている。

大学を出たあと若さにまかせて自由人を気取りふらふらしてた時期もあって順風満帆人生ではなかった。金がまったく無い時期バイトで食いつなげてたのも単純に若かったからだけだ。

離婚経験があり、今は一人だ。老後に必要お金を考えたら親族他人になるべく迷惑がかからないように死ぬことが大事だなと思う。

歳を取ってきてどこかに属せずあらた環境でまた仕事をするというのは、すごく大変だろう。

今の会社をなにかで辞めなきゃいけないような事が起きたら、次の仕事を見つけるのはかなり難しくなっていくだろう。

から毎日頑張ってはいる。頑張ってはいるが、なにかのきっかけで自分ホームレスなっちゃうなんてほんとにあっという間に起こり得ると思っている。

周りの人ほどうまく生きていけてるとも思ってない。働くのはあまり楽しいと思っていない。

なければないでそういうものだと受け入れてしまうし野心もない。

から俺みたいな人間ちょっとしたきっかけであっという間に社会からはみ出て転げ落ちる可能性が常にあると思ってる。

からホームレスの人を見ると、明日自分を見るような気がするのだ。

電車通勤してる俺と同じようなおっさん達より、あのホームレスっぽい男のほうがよっぽど自分に近い存在だなと感じる。

毎日頑張って働いてるおっさん達のほうが今でも別世界のように感じるし、ホームレスがウロウロしてる界隈のほうがリアルで身近な世界に感じる。

2023-07-14

ネタバレ有】君生き映画のここが良かった!をひたすら書きたい

事前情報なしで見たから俺も感想自分で作り出して放流する。超ネタバレだけど許して。適当たたき台にでもして。

ジブリで見たことのある◯◯を色々な場面で感じ取れたので良かった。それを書いてたら長くなったからそれ単体で放流。ネタバレ怖い人は今日の夕食でも残してってよ。

●ここから感想放流

はじめに、絵が超ぬるぬる動くからびっくりした。最初空襲で町が混沌とする様子は印象が強すぎて忘れられない。急いで外に出るために着替えるシーンは、ただ服を着てるだけなのに焦る気分になった。火事燃えカスや灰が舞うシーンですらヌルヌル火事に騒然としてて、街の人みんなが動いているようなシーンは、見るところが多すぎて目が足りない。主人公視点の走っているシーン(人混みを分けつつ進む、火が強すぎて目が開けられない、危ないから下がって!と叫ぶ大人の手が映る)はアニメーションなのにリアルだった。予約できた席がドルビーアトモスの高い席しか無かった(そこしか残ってなかった)が、ここのシーンだけで掌を返した。

はじめにあ〜〜ジブリ見に来たな……と実感が湧いたのも空襲警報のシーン。何かが起きている事に気づき、思わず廊下を走り出すシーン。廊下を裸足で全力で駆けるシーン(カメラは正面)はジブリ。(自分調べ)

屋敷の婆さんたちの描き方は千と千尋の神隠しを思い出した。シワが多く腰は曲がっていて集まると話が止まらないという特徴も、監督が抱いているイメージなんだろうなと勝手に思った。サバ缶やコンビーフ砂糖で盛り上がるのもめっちゃすき。

対照的に、塔の世界における姉御肌の人もジブリではおなじみだった。力強くヨットを引くシーンは迫力があった。キビキビ漕ぐ、魚もさばける、「あんたも手伝いな!」は正直聴きたかったやつ。

手作りした弓矢が勝手に加速するシーン。ちょっともののけ姫のシーンを思い出したからか、本気でアオサギに当たらないかドギマギしてしまった。加速して迫ってくる感じ、風切り音が恐ろしい。

ジブリ序盤における「今日からここが君の部屋だよ」概念、あるよね……長年使われてないけど、綺麗な状態なのがポイント高い。柄付のベッドが本当にすき。閉まりが悪い窓がだいたい悪さをしている。

ジブリにおける別世界で、大変な目にあいながらも運良く転がり込んだ先で、べらぼうに美味い飯を食う概念。これも好きすぎてたまらん。「あんた、どこから来たのさ」「かくかくしかじかで……」「ふーん……頑張りなよ」みたいなやつ。救われる。

飛行機コックピット?の骨組みを父親が「綺麗だろ?」って言ったときに「美しいですね」が出てきた部分は風立ちぬを思い出した。飛行機の持つ、工業製品しからぬ曲線美は見る人が見ると魅力があるのだろうと思ったり。

バスエンジンをかけ直すシーン。バカうるさい振動と焦げ臭そうな匂いを強烈に感じた。正直今の世界では二度と見ないだろうけど、昔の人にとっては大事原風景だろうなと思う。

禁忌の間における紙、紙垂表現も畏れ多くてゾクゾクした。入り込むと露骨に態度を一変させ、まとわりついてくるのもどこかで見た景色でニヤついてしまった。シーン的には、それどころじゃないシーン。

インコ王が積み木をぞんざいにして謎の石が癇癪を起こすシーン(破裂したのかよく分からん)があるけど、あのシーンにはもののけ姫の祟神らしさを感じた。おどろおどろしい液体が顔にまとわりつく感じが堪らない。

最後理想郷を壊して帰るのはラピュタぽくもあった。隣に居た女の子はお母さんだし、破壊の発端は手が出るのが早い傲慢な王だし色々条件は違うけども。なにげに一緒に行動した可愛い女の子若い頃の母親なのやばくない?母性……というか性癖出ていないか

最後CGぽさが残る岩がめちゃくちゃ怖かった。全部の事象を筆致のあるアニメーションでやる中でのフルCG謎岩はまさにこの世のものではないような雰囲気があった。アニメの線画と比べて、明らかに解像度も高いんだけど、それもこの世の物とは粒度が違う(物質が違う)ような雰囲気を感じられた。CG手書きの両立が一番引き立つシーンだと感じた。考えすぎかもしれん。

●強引に締める

何が言いたかたかとか意味を見出すとするとすごい偏った考えしか出なかったのでこれは別の機会に書きたい。一言で表すと「やっぱ神は下々の存在に興味ないよな」に尽きた。どう生きたいかって話なら、俺はアオサギみたいになりたいよ。

2023-07-04

メラ『ガイアー』の解決レポート

アラフォーになっても、とりとめもない会話ができる友人がいる。

それってけっこう幸せなんじゃないだろうか。

俺も友人も未婚で恋人もおらず、独身。どっちも男、同郷。上京して東京にしがみついて、仕事を得ている。

から金曜日の夜なんかは、安い居酒屋で飲んだ帰りにぶらぶら歩いて、お互い興味の一致することについてああだこうだ言う。

そんな生活が何年も続いている。

 

アラフォー地方出身オタクというのは、「高校まで、ネット機能してないギリギリ世代」だ。

わずか数年でだいぶ変わるが、今年40なら高校携帯電話はなく、37ならあるぐらい。

携帯があろうかなかろうが、高校卒業式は今生の別れを確信して泣き、大学に入ったらmixiが出てきてmixiであっさり再会みたいな世代だ。

小学中学時代は、話題ゲームが出ればクラス中それでしばらく持ちきり、という世代

FFなら7か8までは必修科目であり、ドラクエも7まではなんだかんだみんなやった。

 

そんな俺たちの鉄板話題に、「メラガイアー」「イオグランデ」の是非論争がある。

 

なんだそれはというニュービーに説明すると、それらはドラクエ呪文だ。

 

・単体炎魔法

メラ → メラミ → メラゾーマ

 

・全体爆発魔法

イオ → イオラ → イオナズ

 

というのが元々あった。8まではこの3段階でお馴染みだった。

近年リメイクアニメ版をやりきったドラクエ漫画ダイの大冒険』でも、メラゾーマイオナズンは最上級魔法としてお馴染みだ。

ダイ大は「~はイオナズン級の破壊力」という威力解説がけっこう多い。

大魔王バーンの「それはメラゾーマではない。メラだ」も非常に有名なやりとりだろう。

まあつまりドラクエ界の常識だった。それはイコールで我々世代男子常識だった。

 

ところが、ドラクエ9で「4段階目」が追加される。

 

火炎:メラ → メラミ → メラゾーマ → 『メラガイアー』new!!

 

爆発:イオ → イオラ → イオナズン → 『イオグランデ』new!!

 

氷:ヒャド → ヒャダルコ →(ヒャダイン)→ マヒャド → 『マヒャデドス』new!!

 

風;バギ → バギマ → バギクロス → 『バギムーチョ』new!!

 

閃光:ギラ → ベギラマ → ベギラゴン → 『ギラグレイド』new!!

 

え……あ……?

マヒャデドス……? 

京都人けが使えるのか……? 死ねどす的な絶対零度……?

あまあまあ。 マヒャデドスはけっこういい。

バギムーチョ、ギラグレイドは100歩譲れば許せる。

問題は「メラガイアー」と「イオグランデ」だ。

セ、センスのかけらも、感じない……!!!!!

 

どういうことかと言うと、ドラクエ呪文は「擬音」ベースなのだ

FFが ファイア→ファイラ→ファイガ

女神転生が アギ→アギラオ→アギダイ

ドラクエは メラ→メラミメラゾーマ

シリーズ大好きだが、魔法の名付けについてはドラクエは一歩上を言っていたと思わずはいられない。

英語はわかりやすすぎるし、女神転生は何か深い意味があるのかもしれないが直感的ではない。

浸透戦略という意味では、ドラクエ呪文の覚えやすさとワンダーの両立は、恐ろしい次元に達している。

あの鳥山明氏がモンスターデザインするファンシー世界を、この文字列が強烈にバックアップしたことは間違いないだろう。

魔法グラフィックドラクエ5で初めて付くわけだが、つまり4まではただの文字列視覚効果は無い。

それでも様々なドラクエ攻略本ドラクエ漫画や、公式4コマ漫画劇場でそれらは描かれ、5でゲーム画面に逆輸入されたそれは納得感の塊であった。

「なんとなくわかる」と「微妙にわからない」が絶妙なのだ

メラゾーマ大魔王ゾーマの力を借りているかメラゾーマなんだとかどうとか、真偽不明憶測も飛び交うわけである

後発だが『スレイヤーズ』の呪文「魔竜烈火咆(ガーヴ・フレア)」は公式的に魔竜王ガーヴの力を借りているため、そんなこんなでメラゾーマはきっと……?

いや、「イオナズン、マヒャドベギラゴン」みたいに感覚的な言葉だよ、ゾーマはきっと関係ないよ、バギクロスお前はややこしくなるからちょっとあっち行ってろ…

そんな風に話題に花を咲かせてきたわけである

 

 

メラガイアー……

 

ガイア見参

 

ガッ ガイアッッッ な…なんで……!?

 

無論、ガイアギリシア神話の大地の神、最強クラスの神であることなど百も承知である

我々、ネットがなかった頃からオタクしてきた者たちを侮ってはいけない。

ゲームにハマった人間は、「不思議世界」への飽くなき探究心を満たすために、サブカル本、タロットカード解説本ぐらいは皆買って読み込んでいたのだ。

第一ドラクエ5や6と同年代ゲームには「ガイアのへそ」に行かされる『聖剣伝説Ⅱ』があり、ガイアのしもべとなって世界遺跡巡りをする『ガイア幻想紀』もあった。

よく知っている。よく知っているからこそ

「なぜいきなり、ギリシア神話……?」

なのだ

 

え なに じゃあ イオウラヌス? イオアポロン? やめろよ、マジでやめてくれよ…

 

イ オ グ ラ ン デ

 

 

ス タ ー バ ッ ク ス 見 参

 

 

スッ スタバッッッ なんで!?!?!?

 

 

無論、グランデがどこかの国の言葉で「すっげえ」ぐらいの意味だとはわかる。

しかドラクエ9が出た頃には、もう我々のイメージで「グランデ=つっよい」を代表するのはスターバックスの特大容器だった。ご立派。ありゃ強い。

だがなぜドラクエに来た? ドラクエ採用した?

いっそのことイオイオラも消してしまって、

イオ イオトール イオグランデ なら1000歩譲ってわからないでもない。

もしくはスタバが ラテ ラテラ ラテナズン に変えるかだ。

どう? 昨日まで「ラテグランデで」…とお洒落に言ってたのに、今日からラテナズン1つ」とか言うの。

 

素晴しきドラクエの擬音呪文ワンダーに、「別世界の、意味のある文字列」が追加されたのだ。

バギクロス(外見イメージナイトウイスプ)が登場の機会をうかがっているがまだ無視する。へらへら笑ってんじゃねー

もちろん、ドラクエにも他社ゲーに比べれば少数とはいえ、他の神話からの出典となりそうな武器・防具はあった。

ドラクエ3なんかは「ガイアつるぎ」という、火山に投込まないといけない重要アイテムがある。

(ただドラクエ3は、勇者ロトが我々の世界を作った的なメタ遊びの作品なので、後のギリシア神話すらロト発祥なんだよぐらいの遊び心な気がする)

 

 

でもなあ……アイテムはまだ許せても、擬音魔法ワールドしかもそれの伝統を超える新最上級に「ガイアー」は……「グランデ」は……

なんか……持ち味だったすげー完成度の世界ちょっと……萎縮したような……

 

あっ バギクロスが飛び込んできた!!

こらっ!!

 

 

バギクロス「俺は昔からクロス』ついてますけど~? ウケケケケ」キャッキャ

 

 

そんな浅い粗探しで俺たちが倒せるとでも思ってんのか。

おまえはクロスって名前についてるけど、初出5やらそれ以降のグラでちっともクロスしてない

ただでかい竜巻がうねってるだけだ

からお前の「クロス」っていうのは英語の「交差」ではなくて、ただの擬音なんだよ!

雰囲気言葉だ! 見事な雰囲気ことば!

てめえの新上司バギムーチョも同じ!!!

ムーチョはスペイン語で「たくさん、とても」らしいがそんなの知らん!

ムーチョってのは「日本語で」ひょうきんなオジサン雰囲気言葉だ!

楽屋裏に引っ込んでろ!!!!!マジでややこしくなるから!!!

 

 

ジゴスパーク「俺も地獄の雷を呼び寄せる魔法らしいんすけど」

 

 

センスないと思うよ!(直球)

初出の6が出たとき小学生のガキだったけど、最強格の呪文にその意図でその文字列つけちゃうのダサイと思ってたもん!

ギガスラッシュはまだいい! でもジゴスパークちょっと恥ずかしかった!

アルテマソードもまあ、うん、でも「ジゴ」で地獄よりはいいと思うよ!

ジゴスパークって技があるんだよ」ってクラス最初に言い出した子、誰も信じてなかったもん! その名前的に!

 

そんなわけで我々二人の間では「メラガイアー」と「イオグランデ」は、

公式が)「魔が差しやらかし、思い出を汚してしまった」…

あのエーミールが出てくる、ちょうちょ握りつぶす話みたいになってしまっていた。

“そのとき初めてぼくは、一度起きたことは、二度と償いのできないものだということを悟った”……

 

でもあの話で「元ぼく」が窓辺に腰掛けて語ることで乗り越えようとした?ように、

俺たちは、だからこそ、何年もかけて、何度も話し合った。

 

 

「どういう名前だったら、よかったのだろう?」

 

 

と。

 

メラ メラミ メラゾーマ…… メラザーク? 「ゾーマ」が綺麗すぎるんだよなぁ……

イオ イオラ イオナズン…… イオジャドン? 「ナズン」が綺麗すぎるんだよなぁ……

 

そして、いつも答えが出せないまま終わっていた。

「他の言語にはない、なんか強そうな、納得感のある擬音」を「作らなければならない」のだ。

ガイアとかグランデとかムーチョとか安直な方向に流れずに。

 

年に一度か二度ぐらいで話題にしておきながら、我々は何も進められずにいた。

結局、いい答えなんてないのかも……

俺たちは、何も決められないのかも……

そういう、気だるいが心地よい諦めが、受け入れざるを得ない現実として、アラフォーとなった俺たちを包むようになっていた。

しかし、それでも年中行事のようにダラダラと追い続けた成果か――

神が……いや、精霊ルビスが、天啓を遣わした。

それは夜道に、ボーッと白く輝いていた。サントリーの自販機の形をして。

  

缶コーヒーBOSS ワールドジャーニーシリーズ

グアテマラ ブレンド

 

「おー、また商品切り替えの時期かー」

グアテマラ、行ったことある? 珈琲おいしいの?」

「ない。知らん。南米? グアテマラってなんか強そうなマラだな」

「たしかに。でもお前のはただのマラだろ(嘲笑)

  

悲しいかな、金曜夜飲酒アラフォー独身男性の会話なんてこんなもん――

こんなもん――――?

  

「 「 えっ 」 」

  

俺たちは一瞬で通じ合った。

  

グアテって……

なんか(日本人にとっては)意味を感じない文字列で……擬音っぽくて……

でも強そうで……

納得感ない?

  

「マラ……」

「デ、デカマラ…?」

「うん! グアテマラ!」

  

マラ……デカマラ……グアテマラ

マラ! デカマラ! グアテマラ

マラ! デカマラ!! グアテマラ!!!

 

「はああああ…………(溜め)」

「…………グアテマラ!!!

ズドオオオンッ!!

 

「まて、デカマラはどうなんだ? デカはいいのか?

ドマラの方が正当性がないか?」

「でもドマラにするなら、グアテマラよりもドグラマクラの方がよくないか?」

「ドグラマクラと言えば黒魔術の最高峰!」

まさか……派生した!?

 

アジア南米に伝わったのが

マラ → デカマラ →グアテマラ

西欧に伝わったのが

マラ → ドマラ →ドグラマクラ

微妙進化形が違う?」

 

「むしろ魔法よりも、

ポケモンに売り込んで

ナエトル → タットル → ボッキング

マラ → デカマラ → グアテマラ

は片パ限定にしてもらうとか」 

 

「それなら、南米モデルの伝ポケでグアテマラエッチピアなのでは?」

 

グアテマラエッチピアか、大人のお姉さんに選べって言われたら?」

 

やばいグアテマラの隣ってメチャシコ(メキシコ)だ――!」

 

 

たった一つの、小さな一箇所の、ブレイクスルー

「グアテ」。

それだけで俺たちは何年もの停滞を超えて、燻らせていた前のめりなエネルギーを爆発させられる。

全然メラともイオともひっつかないんだけど、何かここに突破口がありそうな気がする。

MRならもう飛んでる。次のページで、南米に。

 

可能性が見えた。

あとは、突き進むだけ――

何年かかっても、俺たちの代で答えが見つからなくても――

 

 

頑張ろう、ニッポン

2023-07-02

仕事をするのに人格とか人間性とか仲の良い同僚とかプライベートの交友関係とか

そういうの求められるのがイヤ

ネトゲの時も同じことを思った

実際の自分の年齢、所属、交友、家族、そういうの別に必要ないじゃない

この広いMMORPG世界のことでいくらでも語ってればいいじゃない

そう思ってた

これは個人情報問題以上にリアル自分に引け目があるというのも大きいんだろう

コミュ障ぼっちだと別世界でも認識させられたくない

2023-06-17

世界的な少子化肥大化するルッキズムに対する正しい適応の結果

tiktokでもyoutubeショートでもツイッターおすすめでも、顔の良い男女、セクシーな女のバズった画像動画が次々に流れてくる。

LGBTだのなんだのと、表向きの世界でどんなに言い訳しようとも、現在の世の中は人類史上最大限に見た目の良さが評価される時代になっている。

インターネット、それもSNSがなかった時代には、見た目の良さだけで有名になれるのは「メディア」と言うフィルターをくぐった芸能人だけだった。

ある意味それは平和時代で、「画面の向こう側」の人間が見目麗しいことで得をしていても誰もなんとも思わなかった、なぜなら彼らは選ばれた一部の特別な人、別世界の人々だったからだ。

しかモバイルインターネットが普及して、誰もがインターネットで繋がるようになるとこれが地獄と化した。

本来自分たちと同じであったはずのごく普通の人々が、たまたま見た目が良かったというだけで得をするシーンをそこここで見せつけられるようになり始めた。

かくして、人物評価多様性は急速に崩れ始めた。

勉強ができる人、運動が得意な人、芸術に打ち込む人、その他なんでもいいが、地道な努力の果てに一芸を獲得することが、見た目の良さに圧倒され駆逐されていく。

この世界観における生殖活動では、見た目の良い遺伝子を手に入れることが他の要素を押しのけて最上位の優先事項となる。

見た目以外の才能は、生まれた後にでも磨いてどうにかなるという「希望」がある。

実際にはまだ解明されていないだけで、全て先天的に決まっているのかもしれないが、今のところ努力でどうにかなるという共通認識が残っている。

だが見た目だけはそうはいかない、性格は顔に出るなどと言う通り環境によって多少の変化の余地があることは認めるが、しかベースとなるものは生まれた時点で定まっている。

そういう要素を世界が最も評価するようになったのだから、人は見た目に劣る遺伝子をわざわざ残そうとはしなくなる。

そうやって最適化すれば、一部の美男美女以外は滅んだ方が良いと結論しかならない。

政府がどんな働きかけをしようとも、このルッキズム至上主義が続く限り、婚姻率の低下は適応の結果なので変わることはないだろうし、それが日本特有事象にはとどまらないだろう。

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