はてなキーワード: 使途秘匿金とは
個人的には大して忙しくもないけど確定申告が終わり落ち着いたので、不正会計で話題になっているColaboについてその監査結果とその後の調査結果を見たけど大したことなくて拍子抜けしてしまった。
まず監査で暇空さんの指摘する経費の問題点を確認するために作成された表5というものがあるんだけど、これは予算の実績報告書では予算を超えた費目を委託事業部門から自主事業部門に振り替えており、そのままでは指摘された経費を追えないため自主事業部門に振り替えた金額を委託事業部門に戻す作業を行い委託事業部門において実際に使用された金額を表した表だと理解した。
結果的に暇空さんの指摘した事項は全て問題無しとされているが、領収書の不備や費用の部門違いや共通費の按分誤りなどの問題が発見され都に再調査を勧告している。
それを受けた再調査結果では主に領収書を提示しないことが批判されているようだ。
ただ按分についてはミスなので言い訳のしようが無いだろう。結果を見る限りはやや杜撰な印象。部門の振り分けと共通費の按分は税務調査でも必ず指摘が入る箇所なので指摘されたこと自体は杜撰とは言えないと思うが、必ず指摘が入ることすら想定していなかったのか、按分方法が不明瞭であったり明らかな部門違いは是正すべきでありここは杜撰と言わざるを得ない。
領収書を提示しないことについては税理士からすると特に問題は無い。法華狼さんという方が書いた記事にもやたら領収書は税務署が来たら必ず提示すべきと主張するコメントがあるが必ずしもそうでは無い。
一般法人であっても使途不明金、使途秘匿金というものがある。主に取引内容、リベート先、接待交際相手を明かしたくない場合に用いるものだ。明かしたく理由は当然明かすと支出先に問題があるからなのだが、それが自社の利益に繋がっているのだからメリットデメリットを天秤にかけた結果の費用である。
税務上もペナルティがあり、使途不明金は支払い先や金額の分かる書類はあるが支払い理由を記載しない場合の費用であり損金不算入となるので別表加算、流出で処理する。
使途秘匿金は領収書など書類はもちろん、支払い先なども一切明らかしない場合の費用であり、その金額自体に40%の法人税が課される。支出した期が赤字であっても課される。
流れを追っていくと、委託事業とはみなされないから自主事業に振り替えたのに、勝手に元に戻した表5とかいう独自の表をベースに領収書を提示しなかったから除外とか言ってるけど、私たちそもそも経費にしてませんよね?何か問題でも?
租税って、政策的に抑制したい事柄に重課税することで、それへのインセンティブを下げる効果があるじゃないすか。もちろん逆もあって、推奨したい事柄の税負担軽減することでインセンティブ持たせたり。たとえば、使途秘匿金て重課税されるし(前者のパタン)、個人の青色申告って特別控除がある(後者のパタン)。
この観点で、肥満税の導入って検討されないのかなー。体重100㌔以上の者には1㌔〇円の課税、ただし国技に従事する者は除く、みたいな。
ふくよかな人ってさ、電車やバスでは幅とるし、燃料余計に消費するはずなのに他の人と運賃一緒だし。生活習慣病の温床で頻繁に医者にかかれば健康保険料の負担は実質的に軽いってことになるし。椅子とか便器の耐久性を消耗するし。熱いしなんか湯気でてるし。
もちろんダイエットのインセンティブ付きで。減量成功者には還付金とかさ。
そんな政策、どっかの政党が掲げないかなー。そしたら投票所行くのになー。日本よりアメリカとか真剣に考えないかなー。デブ税。