はてなキーワード: 人生相談とは
彼女は今まで付き合った中でもダントツで性格が良くて、俺を凄く好いてくれてるし、いろんなところで尽くしてくれる。
今まで喧嘩だって一回だってしたことないし、気は合う方だと思ってる。俺も彼女が大好き。
ただ、ぶっちゃけ彼女は学力とか仕事の要領とかがかなり良くないんだよね。それは付き合っていく中で、徐々にわかっていった感じ。
彼女は高卒で、勉強とかは昔からてんでダメって言ってて、派遣の仕事とかを点々として今はアパレルの販売員をしてる。
正社員雇用みたいなのも目指していた時期もあったけど、能力的に難しかったって言ってた。
それ自体は俺は全然かまわないんだけど(別にそういうのでイライラする性格でもないし)
ことこれが子供を作るとなったら彼女の能力に近い子供の人生の苦しみっていうのを軽視できないように思ってしまう。
俺は彼女が低所得でも要領なんて悪くても関係なく彼女を愛してる。
でもぶっちゃけ例えば彼女が男として生まれてて、俺が女として生まれてたら、俺と支え合って生きていくみたいな選択肢は端からなかったのもまた事実だと思う。
彼女自身、彼女と同等のスペックの男にどれだけアプローチされても見向きもしなかったと思う。
まあ俺はぶっちゃけほとんどいわゆる理解ある彼くん状態なんだけど、当たり前みたいに子供を産んで「私たちは夫婦ははっぴーらいふ万々歳!」なんて何も考えず言えるほどネットの意見に毒されて生きてない。
能力が低くたって、幸せになる可能性はあると思う、だからといって苦しむ可能性が高い人生を別の人生に強制するのはやっぱ自分の哲学に反していると思う。
子供はほしいよねってなんとなく空気はある上で交際は始まった。ただ俺の場合は「子供を幸せにする自信が一定以上あるなら」という但し書き付きだった。
彼女と過ごす度、その自信がどんどんなくなっていった。
でも彼女と夢見る未来の話をすると、そこには絶対子供がいて、そういう家庭を望んでいることだって言うのは凄く伝わってきて、そういう話の展開になる度、罪悪感で胸が痛くなる。
「お前は無能だからお前の子供の歩む人生が可哀想だ」とは流石に言えないよね。正直に意見を言い合うっていうのは、なかなか難しい。
大好きだけど、できる限り傷つけない振り方って、あるのかな。
どうしたら良いと思う?
【ニートになった経緯】
高校在学中に日商簿記1級を取れたことで調子に乗り公認会計士試験を目指す→大学在学中に取れず→1年専業するも取れず→方向転換しリラクゼーションマッサージ屋店員になる フルタイム勤務で楽しく働く→コロナでお店が潰れる→両親の「ゆっくりしなさい」の言葉に甘えて家にいたら社会復帰が怖くなる→ニート継続中
【今の生活】
ゆるいデイトレ(株)やたまーに昔指名してくださっていたお客さまに施術したり自営業の両親の手伝いをしたりしている。一応社員という形になっている。
たまに自分がニートであることにヘラって(なら働け)しまうが、両親は「仕事手伝って家事してくれるし何がだめなの?」という感じ。
両親の周りには子供が過労死したとか自殺したという人がちょこちょこいて、元気でいてくれたらそれでいいよと本気で思っているっぽい。
当たり前だけどこのままじゃだめだなと。
今も手遅れ感あるけど、30代になったらこの職歴じゃ就職も厳しいだろうし。
何より、自分がニートであるということで病んできたのがまずい。社会に出る怖さよりもこのまま歳をとる怖さが勝ってきた。今日もこんな時間までちょっと泣きながら起きてしまった。
今は大好きな両親がいるけど、1人になってこんな社会と繋がってないのは本当にまずい。死にたくなるだろうけど死ぬ勇気もないだろうし詰む。
【相談したいこと】
これからどうするか、ない頭で真面目に考えた。以下のうちどれがいいか、また他の道があれば教えてください。
一番現実的だし正直めちゃくちゃ向いてる仕事だと思ってる。今まで受けた中で一番上手いと色んな人に言われたし、しんどそうに来店したお客さまが帰りにはほんわかしている姿を見るとこちらのほうが元気をもらえた。
ただ、フルタイムで長く続けられる仕事かと聞かれるとかなりきついかなと。身体を壊すリスクがあるわりには、指名料などを含めても他業種に比べれば低給なのが辛い。まだ家でデイトレしていた方が稼げる。
簿記以外にも事務系の資格を色々持っているし、今も両親の事業の事務のほぼ全てをやっているので能力的には下の中以上はあると思う。
ただこの歳で雇ってもらえるのかなという。
地頭も良くないし身体も強くはないので、難関資格に挑戦するなら20代がラストチャンスなんじゃないかと思う。
ただ今度ダメなら本当に何も残らないので…
会計士以外には司法書士を考えてる。宅建、行政書士を高校の時に取ったので法律の勉強にまるっきり向いていないわけではないと思う。
④婚活する
アホかと思われるだろうけどこれが一番いいのではと真面目に考えてる。
先に定職に就くのが一番いいんだろうけど、結婚相談所に入ったりするなら若さというカードを使いたい。子供も欲しくないわけではないのでタイムリミットがある。
あと、さすがに他人の人生の一部(というか全て?)もらうならめちゃくちゃ働くしその人にとっていい人生になるよう、良きパートナーであるよう努力できるのでwinwinではないかと思う。
mixiが全盛期だったころはリアルの友人知人とのやりとりがほとんどだった
実家の家族とも繋がっていたし、ほんとにリアルの延長という感じで近況日記を書いたり、あとは興味があるコミュニティに入ってみたりとかその程度の使い方
Twitterの騒動で、もしTwitterがなくなったらどうしようかなと考えて久しぶりにmixiの事を思い出した
当時のアカウントは自分で消したのかも覚えてないけどなくなっているようだったので新規で登録した
まず登録人に男か女かの性別を選ぶ項目があるのにちょっとイラっとした そこは任意でいいだろ
そしてマイページを見ただけでうへえ、となった
プロフィール、マイミク、つぶやき、日記、フォト、伝言板、メッセージ、カレンダー
ごちゃついて見える。始めるにせよ、なんだかやることがめちゃくちゃ多いなという感じ
Twitterの良さというのを改めて感じた
Twiterだと登録したらとりあえずなんかつぶやくくらいしかすることないし、あとはトレンドとか見たりしながら適当に気になった人をフォローしてくだけ
ものすごくシンプルにできていて最初のめんどくささみたいなのは一切ない
とりあえずTwitter的な使い方もあるかなと思いつぶやきのページを開いてみる
今なにしてる?じゃないんだ、どこにいる?なんだという軽い驚き 昔もこうだったっけ?(というか昔はつぶやき機能なんてなかった気もするが)
一応全体的なタイムライン表示みたいなのもあるが、つぶやき検索のフィルターが「男か女か」とか「何歳~何歳」みたいなのでなんか昭和感を感じる、マッチングじゃないんだから・・
まあでもある種のいいねがない世界というか(いいねの機能自体はあるがあんま機能してなさそう)、みんな淡々と好きなことを書いてるという感じは嫌いじゃないんだけど
今もサービスが続いてるというだけですごいとは思うけど、全体的にやっぱり古臭い印象
自分の分野でのコミュニティもいくつか検索してみた 属してる人数は多いけど正直情報の質は高くないと思ってしまった
人気のコミュニティは写真とか独り言、人生相談系?ファッション、ネタ系、朝ドラ、弁当とかそんな感じ
より専門的な分野での情報交換とかはやっぱディスコのほうがよさそう
日記というのはなんか今だと逆に新鮮に感じる
最初のスタートが色々面倒くさいけど、ひっそり日記だけ更新してみるのはいいかもしれない
Twitterの代替にはならないだろうけどミニブログ(そんな言葉もあったな)としては趣味や志向で横のつながりもできるかもしれないし
今Twitterにいる人達がmixiにたくさん流れてきたりしたら雰囲気もまたぐっと変わっていくのかもしれない
ちょっと話違うけど5chは既に廃れてる感じあるし、redditみたいな場所がないなあと感じる
なきゃないで別にいいんだけど、Twitterもあまりに巨大になってしまって、目立つものだけがひたすら拡大されていくような感覚を覚える
個人的にはTwitterは続くんだろうと思ってる でもマスクのおかげでTwitterについて改めて考え、久しぶりにmixiを開いてみることになったのはよい機会だった
いやぁ、今の時代に30代でこの感覚はキツいなぁ。いしいしんじさんの回答伝わるといいんだけど。10/27読売新聞人生案内。
いしいしんじもこの人も、問題をまるで理解していない。質問者の価値観を「古い」と切り捨てているが、これは明らかに若い世代のきわめて「新しい」感覚を率直に述べたものである。大学でジェンダー問題を教えている教師が、男子学生から同様の授業の感想を受け取ることは、しばしばTwitter上でも報告されている。そもそも本当の「古い」感覚の九州男児は、「女性が羨ましい」などとは口が裂けても言わないだろう。自分の理解でないものを「古い」というカテゴリーに押し込んで、問題から目を背けているだけである。価値観をアップデートできていないのは、いしいしんじのほうだろう。
質問者の言いたいことは、要するに次のことである。「女性に〈女らしさ〉を要求することは現在では差別とされ、バリキャリでも両立でも主婦でもさまざまな生き方が承認されるようになっている。それに対して男性は依然として懸命に働いて家族を扶養するという〈男らしさ〉を現実に要求されており、しかもそのプレッシャーから男性を解放すべきだと言ってくれる人もほとんどいない。男性は、稼ぐ能力がなければゴミクズ扱いをされ、人生を全否定される。そのような男性から見ると、非正規でも無業主婦でも人生を承認されている女性が、正直羨ましく感じる。」
もしこのように理解できるとすれば、どこにも差別主義的で古い価値観は存在しない。質問者は、現代の日本ではきわめてジェンダー平等規範が当然なものとなっているのに、現実に男性に求められる社会的な役割が女性と比べても変化していない、というきわめて新しい感覚を率直に表現している。質問者が現実に存在する女性差別に無知で鈍感というところは確かにあるが、学校や職場で日常的に目にしている女性が、むしろ男性よりも楽しく生き生きとしているように見えるという実感まで否定すべきではない。
ニッポン放送のラジオショッピング売上記録ホルダーの塚ちゃんこと、塚越孝アナ。
塚ちゃんが亡くなって10年が経ち、ラジオショッピングの売上がいまだに破られていない&いまだに偲ぶ会もできていないということで
様々な関係者に聞きいた話から、塚ちゃんのお台場人生を振り返ってみる。(時系列はあやふや)
先に申し上げておくが、塚ちゃんや関係者を貶めるわけではない。
関係者それぞれの考えもあるし、内で思うべきこともあるだろう。
ただ、まさしく人間ドラマとはこのことだと言いたい。自分だったら番組化したいくらい。
そして、この人間ドラマから、亡くなってしまった塚ちゃんに朝から大変バカヤローと叫びたい。
2012年当時のフジテレビは視聴率三冠を逃しているにもかかわらず、三冠の亡霊に憑りつかれた状況だった。
外部からは選択肢の2~3番手、にもかかわらず社内のプライドは1番手というギャップから
スポンサーや代理店、制作会社から出入り業者含めてギャップが顕在化し始めていた。
特に局内では右肩上がりはインターネット関連の部署(旧デジコン局、当時はクリエイティブ事業局)だけになっていた。
FOD売り上げ規模は小さくても、右肩上がりということで株主総会でもクリ事の話をするくらいの状況だった。
そんな塚ちゃんはアナウンス室にいた時から、デジコン局のポッドキャスト番組に出ていた。
塚ちゃんがナビる落語番組はappleから表彰されるくらいの規模で、若者向けデバイスでアクティブシニアにもリーチできるということで
パトロンという仮面をかぶった先進的なスポンサーには意外とウケが良かった。
(その時点でF1ターゲットのフジでは異質だったが、地上波とのカニバリを避けられたし、
逆にBSフジは親和性があって波を使わせてもらうこともあった)
塚ちゃんのデスクはいつも本が山積みで、アナウンス室の中でとても目立っていた。
本の壁でパーテーションをするかのごとく、本をデスクに積みあげ、
本に隠れていろいろコソコソやっていて、アナウンス室の中でも浮いていた(しょうがない。。。)
塚ちゃんがお台場に来たのは、ライブドア事件でニッポン放送がフジテレビの利益を使えなくなってしまってことに起因する。
ここらへんはライブドア事件をググってほしい。
ニッポン放送は本業以外の収益がなくなり、本社屋の建て替えもありバランスシートが破綻寸前だった。
持株会社制に移行したことを理由に、ニッポン放送で人件費の高い社員をまとめてフジに転籍させることとした。
そこでやってきたのが塚ちゃんだった。
実はニッポン放送は社屋の建て替え時に、スタジオをフジのデジコン局近く設けていたこともあり、
塚ちゃんはアナウンス室よりも、現場フロアのほうが安心している感じだった。
フジにきた塚ちゃんはニュースや情報番組の特集枠ナレをやったり、CSの自社枠紹介番組をやっていた。
ただ、ラジオノリなので、どうしてもテレビ周りの動きができなかった。
例えばラジオなら5秒無音で放送事故だけど、テレビは絵で訴えかけるシーンだったりする
でもそれがわからない、すべて説明し、相槌を入れ、常に話し続けないと気が済まない。
塚ちゃんだけではなく、ニッポン放送転入組の8割がテレビには合っていないと思われてた。
2割のプロデュース企画系の人は優秀だったけど、都市部から離れてアンテナが鈍ってきていた。
そんなこともあって、転入当初はニッポン放送での業務に近しい業務をしていた人たちも
3年目あたりから異動し始めた。そう、主に窓際への異動だ。会社の看板ではない
本人たちはいつかは有楽町(ニッポン放送)へ戻りたい/戻れるとよく言っていたそうだ。
塚ちゃんの思いは強く、日枝さんにも直談判していたそうな。
そんなところで、アナウンス室を出る内示が出たが、塚ちゃんは内示に反対し、
アナウンス室を出なければならないないら、少しでも出役が期待できるクリ事を希望し、
人事発表の時には異動先がクリ事に変わっていた。
2011年にクリ事に異動して、また塚ちゃんは悩んだんだと思う。
クリ事としてはもう招聘出演者ではないので、手厚いフォローはしないということ。
それこそ、右肩上がりだけど規模の小さな事業部だからメイクさんも使えない。
ロケ現場でも、ゲストにはメイクさん使えるけど、塚ちゃんには使える費用が捻出できないとか。
さらに、功を焦る中途入社の年下上司から塚ちゃんへの暴言の数々・・・。
口では一兵卒から頑張ります!と挨拶しても、内心では塚ちゃんのプライドはズタズタですよ。
1年クリ事にいて、自分の今の置かれた立場を認めなくなかったんだろうね。
その年も、日枝さんにも直談判していたそうな。それで今度こそニッポン放送に戻るんだと。
2012年6月25日(月)内示の直前まで周囲にそう話していたが、昼過ぎの内示では塚ちゃんの担務は何も変わらなかった。
内示の後の塚ちゃんの姿を見てる人/覚えている人はいなかった。
そして、内示の翌日2012年6月26日(火)に、デスクに塚ちゃんの荷物があることを、誰も気に留めなかった。
いつもだったら重役出勤のはずなのに、朝から荷物があることがおかしいと誰も気づかなかった。
編集明けの早朝スタッフですらそうだった。内示も終わったから気持ち引き締めて当日午後の収録ために朝から出社してくれたんだと勘違いしていた。
2012年6月26日(火)午後にポッドキャストの収録だったが、社内の収録現場に現れなかった。
今まで収録に連絡無しで来ないことはなかったので、いよいよザワザワしだした。
夜になり、荷物がそのままでありながらも携帯電話が通じないことで、不審に思ったスタッフが部長級に相談し動き始めた。
部長級は社内への相談、スタッフは塚ちゃんつながりの場所や関係者たちへの連絡や訪問。
そして、そのまま翌日2012年6月27日(水)になる。依然として行方知れずの中、午後になり、警備から発見の連絡となる。
年下上司は遺書の有無についてやたらと気にしていて、スタッフに何度も確認で詰め寄ったとか。
2012年6月26日(火)没となっているが、見つかったのは27日(水)
入退室ログの最終入構が25日(月)だったので、おそらくは25日(月)の夜にお亡くなりになっていたと思われる。
関係者それぞれの考えもあるし、内で思うべきこともあるだろう。
ただ、毎年この時期になると、塚ちゃんのハチャメチャな緩急つけた振り回し方が無性に恋しくなる。
もしかしたら、今の日本を元気つけられたのかもしれないなぁと思い出してしまう。
塚ちゃんよ、2002年にニッポン放送を退局したときに、政治家にでもなってりゃよかったんだ。
話すことを生業としたいのは分かるが、自分一人だけで孤独な闘いを続けなくてもよかったんじゃないのか。
それこそリスナーと塚ちゃんの逆人生相談室をスイングしてもよかったじゃないか。
残された人のことをどう思っているんだ?天国では横澤さんとどんな話をしているんだ?
ラジオのことはどう思っているんだ?今だったらyoutubeで話し放題できたんじゃないか?
合掌
ちょいとフェイクも入ってる事を先に明言しておく。内容がだいぶアレなので。
もう別れて6年ほど経つが、当時付き合ってた男が若干DV傾向のある自称バイセクシャルだった。過去に彼氏がいた事もあったそうだしまあ実際そうだったんだろう。あけすけな性事情を今カノに話しまくるのもどうなんだと今にして思うが、当時は恋は盲目だったので人生大変だったね、と同情していた。
そんな盲目女が現実に開眼するに至った原因が、彼の変身願望?だった。
ぶっちゃけるとネカマである。それもSNS上で、彼は唐突にLGBTs問題と和歌に興味のある架空の若いレズビアンOLとして活動を始めたのだ。細かい設定シート、好きな化粧のブランドから住んでいるマンションの間取り、働く会社の給与や平均残業時間まで作り上げられた。
いや理解できん。
理解できんが彼の変身はパーフェクトだったらしく、本当のレズビアン女性から人生相談されたりしていた。その顛末がどうなったのかは知らない。
30代後半のDV男に相談を持ちかけてしまった見知らぬ彼女が良い結末にたどり着いた事を願うばかりだ。
やがてSNS上にだけ存在していた女……仮にアユミとしておくが……彼女の存在が現実に侵食し始めた。私はアユミの恋人ミキ(仮名)という事になり、日々アユミの設定資料的なあれこれについて語る彼を眺めるだけになった。時々写真投稿のため手だけ出演させられたりした。決まって場所はお洒落なカフェだ。「ミキとデート♡」というシチュエーションらしい。
そろそろついていけなくなってきた。アユミはLGBTs問題についてめちゃくちゃ真剣に語っている。実際彼は真剣に勉強して語っている。レズビアンのOLの皮を被って。和歌に関する蔵書も増えた。本の感想について語り合ったりもしているらしい。
彼女持ちの30代バイセクシャル男性では受けないと思ったのだろうか。なりきりにハマる前、彼の口癖は「女はこれだから」だった。
真面目に今でもよく分からない。
架空のアユミに侵食される日常だが、稀に現実に戻ってくる。そうなると彼は単なるDV気味の男になり、皿を床に叩きつけ私にハサミを含む文具を投げつけ目の前で布団に包丁を突き立てたりした。下世話な話だが、彼との性行為は暴力に近く強姦に近い状況も多々あった。ミキとラブラブもくそもあったもんじゃない。
付き合いたての頃は何やら洗脳されて「私が悪かった、嫌がったのも悪かった、怒らせてごめんなさい」と平謝りしていたが、この頃になるともはや嵐が過ぎ去るのを待ち、怒り心頭の彼がパソコンの前に座ってアユミになるのをスン顔で見届けるばかりになっていた。
というかアユミのお陰で萎縮洗脳状態から目が覚めたのかもしれない。
そんな訳であれこれあったがとうとう別れた。彼はミキと別れた報告をするのが嫌だと渋っていたがそんなもん知った事か。
6年が経ち、その間特に連絡も無く私は実家に戻って人生再スタートしていた。
していたのだが、先日いきなり連絡があった。携帯電話番号を変えていなかったからだが、まさか今更連絡があるとも思わずうっかり出てしまったのだ。
どうやらアユミは今インスタグラムの世界にも手を出し元気にしているらしい。そして電話は実家の近場へ行く用事があるので手タレ(???)として久しぶりにミキと会うというシチュエーションの写真が欲しいという依頼だった。
要するに久々に会って手だけ写ってる写真が欲しいとの事だ。どうやらミキとは別れたけれど今では良い友人という設定らしい。
知らんがな。
無論お断りした。アユミさんこれからもお元気でと挨拶したらもはや40代のDV気味男は嬉しそうだった。
この男と付き合って1番の弊害は、ネット上で見かけるバイセクシャルやレズビアン、性同一性障害など性自認が女性と名乗っている人の裏に40代の男が潜んでいるんじゃないかと一瞬考えてしまう事だ。我ながらど失礼なのだがどうしてもアユミが頭をよぎってしまう。
そろそろ忘れたい。
というか、そろそろ忘れてたところに電話がかかってきたので思い出してしまった。着信拒否にしてなかった私が悪い。すぐに設定した。
ここまで散々書き散らしてしまったけれど、変身願望を持っている人がここまでちょっと……だいぶアレとは思わない。同居人にカッターを投げつけ、ほぼ非合意の性行為を暴力ちらつかせながら強要する男がセクシャルマイノリティに対する性暴力被害について語っているという割とグロい状態は相当特殊だと分かっている。
分かっているんだけど私の中にはささやかな偏見の種が埋め込まれてしまっていて、それが大層悔しい。
そして、偏見とかそういうのを抜きにしてしみじみ思うのが、変身願望理解できないな……という事なのだった。好悪とか抜きで真面目に理解できない。何が彼を、彼女を、そういう行為に駆り立てるのだろうか。