はてなキーワード: 両性愛とは
よね。
実際に昔の日本で衆道が盛んだったり、宗教施設や刑務所等異性と隔離された場所で同性愛が流行ったりとかの例があるわけだし
同性愛が禁忌で異性婚が文化的に強制されている地域・時代であれば、同性愛者であっても隠して無理やり異性婚するわけだし
両性愛者も異性婚しか認められていない状況なら異性婚するけど同性婚も認められている状況なら同性婚するって人も出てくるだろうし
異性愛者でも異性婚するより同性の友人と同性婚した方がメリットがあると考える人が同性婚を選ぶ事もあるわけだし
それでも同性婚は認めた方がいいと思うんだけど
そういった現実を無視して「同性婚を認めても同性愛者は生来のもので数は不変だから増えないし、異性婚する人の数も変わらない」
詳らかに書くと万一加害者にこの増田を見られた時に身バレの危険があるからざっくりとしか書けないのが残念だ。
俺はその部活内で虐めに遭っていて、加害者はその虐めの主犯格の一人だった。
性被害に遭った時はたまたま俺と加害者だけが部室に居合わせてしまったんだよね。
俺が着替えてたら加害者が勃起したペニスを露出しながら近づいてきて俺にそれに触るように促した。
俺は当時苛烈な虐めに遭っていたせいで無気力状態だったので嫌々ながらも特段抵抗もせず加害者のペニスの先に触れた。
ヌメっとした感触がとてつもなく気色悪かったのをよく覚えてる。ダラダラに濡れてたんだよな。今でも思い出せるよ。
それで加害者は満足したのか、それとも発覚を恐れたのか、あるいは両方かもしれないけど俺に強く口止めして行為は終わった。
俺は校舎の玄関口の脇にある水道で何遍も何遍も繰り返し加害者の性器に触れた手を洗ったよ。
それから俺に不思議な現象が起こったんだよね。後遺症と言ってもいいかもしれない。
増田の場合は男性に対する恐怖心と女性に対する性的モノ化が強迫的に発現したみたいだけど、俺はそれとは全く違う現象に見舞われた。
俺は自分が同性愛者なんじゃないか?っていう疑念に苛まれたんだよね。
もちろん俺は同性愛者ではないはずなんだけど、同性からの性被害体験を経て以降の俺は、事あるごとに自分が実は同性愛者なんじゃないか?という疑念を覚え苦しめられた。
こういうことを書くと同性愛者に対する差別感情を疑われるかもしれないけど、そんなものは抱いたことはない。
ただ異性愛者だと思って、というかナチュラルに異性愛者の世界観に馴染んで生きていた自分が暴力的で未知の同性愛的行為を受けて懊悩し、苦しんだってことだと思う。
実は俺は自分が同性愛者なんじゃないかという疑念に一時期屈服して女性ホルモンを服用していた時期さえあった。
それは10代後半の一時期のことだったけど、某個人輸入代行業者を利用して女性ホルモンを服用していた。あまつさえ母親に「俺はゲイだと思う」とカミングアウトすらしてしまった。
でもさ、この時期もそうだし、なんなら今に至るまで俺は一度も”男で抜いたことがない”んだよな。当時の俺がどれだけ倒錯していたかわかるよな。女に興奮して女でオナニーしてる癖に自分はゲイだと確信して女性ホルモン服用して母親にもカミングアウトしてたんだよ。完全にどうかしてた。
そんな俺の妄信を解いてくれたのが意外なことにWikipedia先生だったんだよね。
ゲイになっても(便宜的にこう表現するけど後天的にゲイになるということはあり得ない、はず)なお過去の性被害に苦しめられていた俺はGoogle検索で「少年 性被害」とかそんな感じの検索ワードで検索を試みた。たぶん。正直ここら辺は記憶が曖昧。「少年時代 同性 性被害」とかだったかもしれん。
それで検索結果に表示されたこの記事を読んで俺のゲイという性自認は倒錯だって気が付けたんだよね。
具体的にはこの部分だね
加害者が男性の場合は男児が同性愛であれ異性愛であれ自分自身の性的指向や性的同一性に危機をもたらしやすい。
この疑問が激しくなりやすいのはどちらかというと異性愛の男性である。さらに、虐待時どれだけ自分の性的指向と性自認について自己認識がはっきりしていたかを考慮すると、この問題に関する議論はさらにややこしくなる。かなり低年齢の場合性自認に疑問を持つことが多いが、ある程度年齢が上がり性自認の自己認識がはっきりしてきたときであっても、今度は性役割のほうに不安を持ったりもする。たとえ性自認が安定していても、自分が主に同性愛か主に異性愛かがよく分からないときに虐待を受けた場合には自分が本来的に同性愛か異性愛か両性愛かとか様々に疑問を持ちやすい。
性的虐待を受けた男児が必ず同性愛者ではないかという誤解は本人と社会に共通のものだが、これは誤解である。だが性的虐待を受けた男児は異性愛であっても、被害を受動にし、同性愛に結びつけた結果として自分自身の性的指向の認識に著しい混乱をきたす。虐待の最中に勃起や射精が起こった場合、この混乱はより激しいものとなる。ペニスを挿入され前立腺を刺激されれば本人がどんなに嫌だと思おうと勃起する事が多いのであるが、こうした常識が日本に浸透しているとは言いがたい。
こういった性的虐待の場合には性的指向のセクシュアリティが揺らぐことが多いが、これは本人に激しい苦痛を与える。だが、性的指向を二分法で捉えがちな社会の常識に反し、実際には性的指向のセクシュアリィは複雑で多層的であるとアルフレッド・キンゼイは主張した。
俺は被害当時13歳で、かなりの低年齢ではないにしろ、自分が異性愛者である、という確固たる自覚みたいなものは持ち合わせていなかったし、オナニーだってしたことがなかったくらいに性の知識に疎く、言うなれば性自認が未分化な状況だった。
その様な状況下で鮮烈な同性愛的性被害を受けてしまったことで、俺はその後何年間も自分が同性愛者なのではないか?という疑念に苛まれる羽目になったわけだ。
ということで今では女性ホルモンも服用してないし完全に異性愛者っていう自覚を持ててるし母親にも気の迷いだったって説明することで解決を得てる。
俺は増田みたいに男性に対する恐怖心はあまり抱かなかった。幸いなことだったのかもしれない。でもその代わりに性自認が揺らぐっていう特殊な体験をした。
こうして増田の投稿にかこつける様な形で自分の性被害体験を語るのは本来あまり快いことではないかもしれないけど、もしかしたら俺みたいに同性から性被害を受けたことがきっかけで「自分が同性愛者なんじゃないか?」と悩んでる人の一助になるかもしれない、と思って書いてみた。
「自分は異性愛者である」とか、「自分は同性愛者である」とかいう自認だって、みんな気軽にやってるじゃない。
彼らが自分のことを「でも本当は両性愛者かもしれない」とか普段は考えないわけよ。
ただ、ある瞬間に「実は両性愛者だったのかもしれない」と自認が揺らぐこともあるでしょ。
今はアセクシャルと自認したとしても、そのうち変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。どちらにせよ、今の自認を大切にすればいいと思う。
ただまあ、それとは別に、そのような自認が「うまくしっくりこない」という感覚もわかる。
「君はアセクシャルだ」と、私や他人が決めつけることもできない。
無理に答えを出す必要もないし、何にせよ気軽に構えておけばいいと思う。
俺の性癖についてもろもろの考察ありがとうございます。
書いたあとほったらかしにしてたので、いくつか。
『MSM』
ググって知りました。たしかに当てはまってる!けど男性と性交渉する人全般というふわっとしてるので、当てはまってるけど性嗜好についてこれこれ!という話ではないのですね。
普通の気持ちの時に男見てやりたいとかおもわないんだけど、それでも両性愛名乗っていいですか?変態プレイいろいろしたい→男行くか!の感覚です。
『ヘホ』
初耳!近い!けど女装子は好きだけど見た目男性もいけるので微妙にちがうか、、、とはいえ女装子とかNHのほうが好きです。
はい、これ正解出ましたね!まさにこれです。ありがとうございます。また一つ勉強になりました!やっぱり聞けば出てくるものですね。
ちなみに基本的には女、女装子、かわいい系男の子、その他男の順で好きです。
もちろん好みじゃない女よりは好みの男の子のほうが好きだったりしますが。
何はともあれ皆さんありがとうございました!
時間 | 記事数 | 文字数 | 文字数平均 | 文字数中央値 |
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00 | 174 | 28511 | 163.9 | 47 |
01 | 104 | 19015 | 182.8 | 45.5 |
02 | 46 | 7791 | 169.4 | 57 |
03 | 33 | 7403 | 224.3 | 85 |
04 | 21 | 2710 | 129.0 | 84 |
05 | 35 | 4524 | 129.3 | 71 |
06 | 76 | 12070 | 158.8 | 66 |
07 | 87 | 12020 | 138.2 | 89 |
08 | 118 | 11040 | 93.6 | 40.5 |
09 | 117 | 16304 | 139.4 | 53 |
10 | 173 | 16298 | 94.2 | 53 |
11 | 211 | 20974 | 99.4 | 49 |
12 | 192 | 15097 | 78.6 | 35 |
13 | 161 | 17746 | 110.2 | 46 |
14 | 155 | 12624 | 81.4 | 45 |
15 | 191 | 15238 | 79.8 | 52 |
16 | 107 | 8891 | 83.1 | 35 |
17 | 196 | 20363 | 103.9 | 43 |
18 | 184 | 13545 | 73.6 | 46.5 |
19 | 184 | 18502 | 100.6 | 34 |
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1日 | 3442 | 356690 | 103.6 | 45 |
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「負の性欲」とかいう言葉が馬鹿馬鹿しいのは「KKO」とかと同じで、内輪の造語で思考停止する目的が透けて見えるからなんだけど。それはそれとして、アセクシャルの私としても、マジョリティ女性が男性の性的視線とやらを忌避するのも所詮は性欲の裏返しでしょ?という感覚はある。
もちろん、アセクシャルとそれ以外の間はスペクトラムで、境界なんてないんだけどね。
何が正しい・間違っている、とは別に、当事者の素朴な感情としてそういう部分はある。
自分としては、このような感情は、同性愛者が両性愛者を迫害するような、褒められたものではないと認識しているけどね。
私としても「フェミニストでありたい」とは思っているけど、マジョリティ女性が無邪気に「アセクシャルは私たちの味方」という認識で近づいて来られると、「それで、あなた方は私たちの味方になってくれるの?」と警戒してしまう。
同性愛者と呼ばれる中にも「好きになった人がたまたま同性だっただけ」な人もいれば、「その人がもし異性だったら好きにならなかった」という人もいる。
それと同じように、フィクトセクシャルの中にも「好きになった人がたまたま架空の人物だっただけ」な人もいれば、「その人がもし実在していたら好きにならなかった」という人もいる。
全性愛者と両性愛者が違うように、「二次元も三次元も変わらず同じように愛せる」人もいれば、「二次元も三次元も各々平等に愛せる」人もいる。
フィクトセクシャルは性質上オートコリスセクシャルと混同されることも多いが、「叶わないのが現実だが、できることなら主観的に関係を成就したい」と願う人もいれば、願わない人もいるし、嫌悪する人もいる。
正確にはLGBT以外なのだが、ここでは本題ではないのでざっくりバイ(両性愛者)に近い物として話を進めたい。
ある時Twitterでふと性的指向について呟いた事があった。
何年か前の話だから内容自体はもうぼんやりしてるんだけど、自分が当事者と言う事もあってわりかしカジュアルに呟いた。
そしたらFF外から失礼されたのね。どこから来たのか知らないけど。
「性的少数派に対する理解がない」で要約できるような内容を、無駄に論理をこねくり回して長文にしたリプライがツリーになって何件もついていた。
自信の属性を割と楽観的に受け止めてるが故に、雑というかカジュアルに呟いてしまった事がそう受け取られたのだろう。
自分は怖くなりつつも、相手が展開してきた論理について「自分はこういう意図で言ったんですけど」「でもこうは思いませんか?」という論調で議論を返した。
相手はそれはもうヒートアップしていて、だんだん口調の荒さが増してきていた。リプライの長文も増える。そしてそのうち最後にこう言った。
「本当に理解力が無く人の気持ちの分からない馬鹿なんですね。性的少数派の方に失礼だとは思わないんですか!?」
すると、それまで2分そこそこのスパンですっ飛んできた長文返信が止んだ。
20分ぐらいして、こんな返信が来る。
「この度は当事者の方とは思わず、御無礼大変申し訳御座いませんでした。私が間違っておりました。」
確かに自分はLGBT活動家ではないし、その手のコミュニティを築いている訳でもないので、自身のセクシャルについて特にプロフィールに記載していない。
隠している訳ではないから言及はするし長いフォロワーは知っているだろうけど、
その前提が必要でない時にまでわざわざ引っ張り出すほど、自分は自分のこの属性を特別視していない。
だから"普通の人"(敢えてこの表現を用いよう)だと思ったのだろう。
うーん。
結構な暴言を頂戴したけど、もし当事者じゃなかったら謝らなかったのだろうか?
当事者だったから、謝るのだろうか。もし自分が本当に"普通の人"であったなら、その暴言は許されたものだっただろうか。
差別されるのは御免だが、とはいえこの話題において態度を一変させて謝られるほど、別に性的少数派が偉いという訳でも無かろう。
そして驚くべき事はその人は性的少数派でもなければ、要はただのお気持ちヤクザというか言葉狩り警察だったという事だ。
我々性的少数派を気遣ってくれる事自体はまあ有難いし、ポジション上は味方に分類されるのかもしれないが、なんとなくモヤッとした感情が残った。
特に自分のような両方の性を愛せてかつ心の性別に差異の無い人間は、他の性的少数派に比べれば世間からの理解とか差別とかという観点において大分マシというものある。
異性が好きな側面だけを人前に晒して生きていれば、"普通の人"となんら変わりなく生活できる。
さっきから敢えて用いているこの"普通の人"っていうのも、敏感な人にとってはとんでもない地雷ワードだ。
だけど自分は「今現在の世の認識は実際こうだし、ヘテロが多数派なのも確かだし、自分が普通じゃないとしても別に自分は自分だしどうでもいいかなあ」みたいに結構ぼんやりしている。
件の暴言リプライの人が何故掌を返して謝ったのかというと、被害者を攻撃してしまった事に気付いたからだ。
性的少数派に理解の無い加害者を攻撃しているつもりだった。でも実際は被害者だった。だから謝ったのだろう。
こちらからしたら終始、突然FF外から暴力を吐く人間と吐かれた人間の構図にしか見えてなかったけど。
正義感が動いてるだけで、逆に潜在的な差別意識は結構強そうだなー。
同性結婚とかは世の中に必要な制度だと思うからそこは声を上げて望むとしても、「性的少数派は可哀想だから~」とかいらないし、後は自分らしく生きていればいいんだけど。
これは流石にその通りだと思うけどなぁ…
BL愛好そのもののマイノリティ性はまた別問題として、同性愛固有のマイノリティ性を簒奪しなければ。
この短い文章だけで「BLを同性愛と同一視してる」と言い切るのは無理があるのでは。(他でどう振る舞っているかは知らない。)
また「セクシャリティをセクシャルオリエンテーションだけで決めつけるな」という批判もありうるが、それもまた文脈を飛ばしすぎてるだろう。あくまで一般的な話として見るなら「異性愛きもい」と「同性愛きもい」は全く非対称であると認めざるを得ないのでは。
まあ「異性愛きもい」というカジュアルな反抗も、同性愛コミュニティにおける両性愛排除と地続きだろうし、そういう意味では「差別じゃない」と言い切るのもどうかとは思うが。そこまで高度な話をしているようには見えない。
最近は『LGBTを理解しよう!』とか『LGBTへの誤解をなくそう!』『LGBTにも権利がないとかわいそう』とか、主張するアライ(所謂ノーマルの人)が増えているように思う。そのこと自体は喜ぶべきなんだろうけど、少し心配な部分がある。
自分とは全く関係のない世界、人種の話だと思ってないだろうか、と。
私の話をしようと思う。
私は現在大学に通っている。女のバイセクシュアル。自覚したのは1年程前のこと。
高校時代までに好きになったのは皆男の子だった。だから普通に自分は異性愛者だと思っていた。しかし大学に入ってすぐの頃、唐突に女の子が好きになった。戸惑ったしかなり悩んだけどそのうちに受け入れた。
BLや百合モノだと『男(女)が好きなんじゃなくて君が好きなんだ!』『好きになったのがたまたま男(女)だった』って展開は少なくないと思う。気分的にはそんな感じの状態だった。
さて、つまり何が言いたいかっていうと、LGBTは皆が皆最初からLGBTではないということ。
今異性愛者の人でも同性愛者、両性愛者、になるかもしれないということ。性別のズレに気づくかもしれないということ。
それに限らず、唐突に動物を好きになるかもしれない。無機物を愛すかもしれない。あるいは誰のことも好きではなくなるかもしれない。今(あえてこの言葉を使うが)"普通"だと思っている自分の家族、友人、知人、自分でさえも実は"普通"ではないのかもしれない。私たちはあらゆる可能性を含んでいる。
しかし、そこに『自分には関係ない人たちだけど、可哀そうだから協力しよう』という思いはないだろうか。
もし自分が同性を好きになったら。自分の娘や息子、友人が『同性のパートナーがいる』『自分は"普通"ではない』と言ってきたら。果たして受け入れられるだろうか。自分とは関係ないところでなら受け入れられた。でもいざそれが自分の身に感じられて、受け入れられなかったとしたら。そこの齟齬に苦しんではしまわないだろうか。自分の大切な存在を否定してしまわないだろうか。
ここまで語ってしまったが、恐らく当事者にならない限り身近に感じるなんて無理だと思う。理解できなくて当然なのだから。ただむやみに否定されないだけとてもありがたい。でも、『もしかしたら』という意識は必要だと思うのだ。世の中が多様性を受け入れようとしている今、カミングアウトするハードルは少しずつ下がってきている。これまで秘密を抱えていた誰かや、これまで気づかなかった自分の心が、明日あなたの袖を引いて言うかもしれない。
『私、実は〇〇なの』
それを、否定しないで欲しい。
小児性愛それ自体は、異性愛や同性愛、両性愛に無性愛となんも変わるところのない性指向の一種だよ。
実際に性交に及ぼうとしたら法律上自動的にレイプになってしまうというだけで、そういう性指向を抱えて生まれたことはあなたの責任ではないし、あなたがその性指向を恥じる必要はどこにもない。堂々としていればいい。
異性愛者でも、たとえば縛られたり苦悶したりする姿に欲情する、という人はそれなりにいて、もちろんそれを実際にやったら犯罪になるわけだけど、そういう人たちはSMという形でロールプレイを楽しんだり、漫画とかアニメとかで架空の性的拷問を消費したりしている。
あなたの性指向を実践したら犯罪者になるということは、だからあなたが差別されてもよい罪深い存在である、ということとイコールではない。
実際に小児との性行為を認めるべきではない、という話と、小児性愛もひとつの性指向であり差別されるべきではない、という話は両立する。