はてなキーワード: ルビスとは
http://anond.hatelabo.jp/20130912120735
なんかMOTHER3の話が増田に上がってて、ふと「なんで3のパーティキャラって俺女とか義足のオッサンとか犬とかへんに奇をてらったキャラばかりにしたんだろう、1や2と同じように、最初の3人は赤い帽子の少年と金髪の女の子と眼鏡がよかったのに」なんてMOTHER3の不満だった点を思い返していたところで、「そういえば小説版のジェフって後天的な事故が原因で義足なんだったな、3のパーティ3人目のダスターと同じじゃん」と今初めて気がついた。
思えば2のジェフの「生き別れ同然の科学者のお父さんがいて、父と微妙に確執があるちょっと育ちのいい感じの少年」という設定も、1のノベライズにおいて久美沙織が造形した「小説版のロイド」の設定がそのまんまだった。
(ゲーム版のロイドの父は息子同様にゴミ箱に入った状態で話し掛けて来る職業不明の気さくな人物である一方、小説版のロイドの父は「ギーグに捕らえられて敵のロボット兵器の開発をさせられていた気難しいマッドサイエンティスト」で、ジェフの父親であるアンドーナッツ博士に非常にキャラが近い。2のノベライズのあとがきによると、あまりにもゲームのジェフの設定が1の小説版のロイドそっくりだったので「同じ子じゃ書くのつまんない」と思ったがゆえに、久美氏はジェフにとんでもないオリジナル設定(※両足の義足とその原因となった事故のトラウマ)を追加してしまったのだという)
1の小説版からゲームの2に、2の小説版からゲームの3にリンクする「3人目の仲間の共通点」を糸井氏の意図的なものと見るのはあまりに突飛すぎるかもしれないが、意図的にせよ偶然にせよ、7年ぶりに思わぬ発見を得て少しいい気分だ。元増田に深く感謝したい。
Amazonで売られている久美沙織のMOTHERのノベライズは「作者はキャラヒイキし過ぎ、女の子(アナとポーラ)がビッチ過ぎ、オリジナル要素入れ過ぎ」とそりゃもうボロクソに言われつつも随分なプレミアがついている。
彼女はもともと凄まじく悪ノリ&長文&脇道癖のある作家であり、かつて小説版ドラクエの4〜6(特に4)を執筆した折などは想定読者年齢層を全力でブッチした筆の冴えを見せつけたことで(主に悪い意味で)その筋では有名である。ゲームでは「なんか魔族の王」程度しか設定されていなかったデスピサロの魔界での鬼畜イケメンぶりとロザリーに対するロリコンぶりを描写するために、実に第1巻の約3割を費した耽美と難解を極めるオリキャラだらけの序章を筆頭に「ドラクエの小説版」という単純な単語に惹かれた全国の無垢な少年少女を疑問の渦と睡魔の淵に叩き落としたものだ。
あれに比べたら小説版MOTHERの脱線ぶりなど屁のようなものであるが、それでも1の地底湖における妙に淫靡な13歳同士のラブシーン、著者本人も認める2のタイトル詐欺(MOTHERではなくBROTHERになってしまった)などは、精霊ルビス伝説を初めて読んだ小学生の頃から意味などろくすっぽ訳も分からず彼女の文章を刷り込まれて育った増田のような重度の奴隷信者には溜め息のひとつで済ませられても、彼女の作風を知らずまっとうなノベライズを期待して本を開いた方々には怒髪天ものであっただろう。
前述のような久美沙織のノベライズ奴隷信者たる増田が、開発中だった64版MOTHER3のサブタイトル(豚王の最期)を聞いて思ったことは想像に難くないだろう。勿論「次の小説版どうすんだろ」の一択だ。
ネタバレをすると、小説版の2のポーキーはゲームと違っていずこかへ逃亡しない。2の小説は一冊で完全に独立完結している。
ゲームよりかなり陰惨な設定を付け加えられ、死んだ方がマシじゃねえかと言う酷い目に遭わせられはしたものの、色々あって小説版の彼は救われ、オネットのはずれの家で弟達と仲良く幸せに暮らしている。
1では原作通りの「ジョージとマリアに育てられた宇宙人の子供」だったギーグを、2では設定を完全無視して「多次元宇宙からやって来た、人間に寄生して成長する凶悪宇宙怪獣」というわけのわからんものに平気で変えてしまった久美沙織の事であるから、恐らく3のノベライズも一筋縄では行かないだろう、どのような味付けをするつもりなのだろうか、とゲームも発売しないうちから想像してわくわくしたものだ。
だがいかんせんゲーム原作である3の発売まであまりにも間が開き過ぎ、残念ながらその間に久美氏の小説家としての執筆活動はほとんど行われなくなってしまった。
ゲームそのものの出来が賛否両論で関連グッズ制作に予算が割かれる可能性も少なかったろうから、どのみち彼女が現役だったとしてもノベライズの発売はなかったかもしれないが、今でも久美沙織によるMOTHER3の小説はどんなものだったのだろうと思いを巡らし、赤い背表紙の文庫本が3冊並んで棚に並ぶ事を願わないことはない。
多分ダスターは作者の好みの傾向から言って超かっこいい男になるだろう。ウェスは「ふしゃしゃしゃしゃ!」などと変な笑い声を上げるようなゲーム以上のしゃかりきジジイとして描かれ、一般プレイヤーなら名前すらウロ覚えであろうタツマイリ村の一住民の視点でまるまる一章が描かれることになるだろう。サルが主役の章なんかすごくそうなりそうだ。コーバのヨシダさんやマジプシー、ヨクバあたりのキャラはそのままでも彼女の筆にとてもよく似合うから、きっと笑ってしまうほど魅力的に描かれるに違いない。
そういうどうでもいい細部の事は想像できるのに、MOTHER3という物語を彼女がどう完結させるのか、ポーキーというラスボスにどのような結末を用意するのか、自分程度の貧弱な頭ではとても想像できない事が悔やまれる。
増田はMOTHER2の小説の中では、ハッピーハッピー村の教祖であるカーペインターについて書かれた下記の文章が一番好きだ。(ちなみにゲームに登場するカーペインター氏は、別段このような性格設定や過去があるわけではない普通の中ボスである)
少年の頃、彼は、痩せっぽっちで病弱で、ひどく不器用でした。学校ではいいところを見せるチャンスがありません。おまけに常用していた薬の副作用で顔がゾンビみたいに青かった。気味悪がられて、いつもひとりぼっちでした。こころを通わせることのできる友達が欲しくて堪らなかった。でも、どうすれば、ひとに好かれるような人間になれるのか、ちっとも分からなかったのです。
せつない気持ちをぶつけるために、教祖は絵かきになりました。さまざまな青の濃淡で描かれた彼の絵に、希望や共感を見出すひとたちが現れます。寂しいのは、彼だけじゃなかったのです。悩んでいるひと、困っているひと。ひと見知りで、ともだちを作るのが苦手なひとたちと、助け合って暮らしたい。そう思ったので、一生懸命働いて、この、人里離れた谷間の土地を買いました。誰でも、来たいと思うひとを歓迎する場所、みんなが他人を脅かさずに静かに過ごすことのできる場所として、ハッピーハッピー村を作りました。狭い画布ではなく、大地そのもの、空間そのものを、青いっぱいで埋めるのが、彼の夢でした。
平素の地の文では「今週のハッピーハッピー村信仰大賞佳作受賞者は、ご近所一帯に青大将三百匹を放したヌリ村のジョン作さんです!」などというクソみてえな悪ノリを平気で書くくせに、彼女はこうやって時折、心に突き刺さっていつまでも離れない文章を書く。忘れられない文章がいくつもある。
だから未だに彼女の書くMOTHER3の物語をずっと諦められずにいる。
久美沙織が大昔に書いたゲームノベライズのことなんて知っているマニアックな年寄りは、いかにネット広しといえどもきっとあまり沢山はいないだろう。「翠の髪のボウシャルマン/王宮付きの軽業師」なんて小説版ドラクエの作中詩の一節をググったところで出てきやしない世知辛いご時世だ。
それでもこうして長文を形にしておけば、そのうちこれを見つけた同じ気持ちの誰かと思いを分かち合えるんじゃないかと思い書き残しておく。
http://anond.hatelabo.jp/20090308005458
あるある!全てのロールプレイングゲームが従う30の法則
http://gs.inside-games.jp/news/181/18110.html
は、日本製のRPG(JRPG)のあるあるとして書かれているものらしい、とブクマコメントで読んだ。
そこで、JRPGの元祖たるドラゴンクエストのロト三部作でどれだけそれが守られているのかを見てみたい。
DQ1ではいきなり王様の前。DQ2では玉座に座っている。DQ3は寝坊こそしていないが母親に起こされるから、まあ近いか。
DQ3 △
2.助けを望む老人。
DQ1ではいない。というか老人のほとんどが命令口調。DQ2でもいない。少し優しくなった感はある。DQ3ではロマリアの王様が金のかんむりを取り戻すよう頼んだり、ノアニールで夢みるルビーを取り戻すよう頼んだり、アメリカ東海岸に街が作りたくなったりと頼みっぱなし。でも、序盤じゃないけどね。
DQ3 △x2
3.幼なじみと協力することに。
DQ1はパーティなし。DQ2はおそらくいとこ(風味)同士だが、幼なじみでもなさそう。DQ3は脳内でそういう設定をすれば。
DQ3のみ、脳内でそういう設定をすれば。わざわざ作ってパーティーアタックとか、手のこんだ妄想だなしかし。
6.引退した冒険者があなたに最初の剣を与えます。
DQ1は金だけ渡されて。DQ2は一応どうのつるぎが入ってたな。DQ3は「世界の危機なのにまともなサポートがない」ってツッコミが入ってるくらいで。
DQ2 ○
DQ3 △x2
7.なぜか全ての噂は真実です。
これはどれもそうだね。というか、DQでは「名のない者からの伝聞」のことを全て「うわさ」の3文字で片付けてたから、これはある意味文字数の圧縮なんだろうね。
DQ1 ○
DQ2 ○x2
DQ3 ○△X2
DQ1は単独行動。DQ2のサマルトリア王子も強力なヒーラーとは言い難い。DQ3では自分次第だけど、Lv1そうりょって別に強力なヒーラーじゃないよね。
9.大きな権力争いに巻き込まれます。
DQ1に権力争いなどないよね。DQ2にもなさそう。DQ3も微妙。人とモンスターの争いで、人同士の争いがほとんどないからなあ。
DQ1 ○
DQ2 ○x2
10.教会と戦うことに。
DQ1に教会はない。DQ2はまあ一応邪宗との戦いか。でも教会相手とは言えなさそう。むしろ輸出の際に表現をいろいろ変えたよね。DQ3も教会はあるけど、ただの生き返し所以上の存在ではないよね。
11.悪の政府と戦うことに。
DQ1,DQ2はないか。デルコンダルの王様って決闘が好きなだけだよね。DQ3のロマリア王は悪の政府ですか?サマンオサの王様は悪の政府ですか?と言われるとそうと言えるような、言えないような。まあ、悪の政府ってことにしておくか。
DQ1 ○
DQ2 ○x2
12.生まれ育った村が!
DQ1には生家がありません。DQ2ではムーンブルク城が最初から燃え尽きてます。DQ3は……序盤の話じゃないよね。
DQ1 ○
13.いよいよ本当の敵と遭遇、ただし不意打ち。
DQ1にはありません。DQ2はデモシーンでムーンブルクの話としてやるつもりだったらしいですね。DQ3もなし。
DQ1 ○
DQ1は単独行ですから。DQ2の王子探しはありゃ友情を学ぶためのものなんでしょうか?よくわかりませんがそういうことにしておきましょう。DQ3は脳内でそういう設定をすれば。
DQ1 ○
DQ2 ○x4△
15.海上で巨大生物から攻撃される。
DQ1は海に出られないので……。DQ2はまあデカめのモンスターはいるけどイベントじゃないですね。DQ3もイベントとしては存在しないか。
DQ1 ○
DQ2 ○x4△x2
DQ3 ○x2△X4
16.渦へ巻き込まれるか、または難船します。
DQ1は(ry DQ2ではザハンの村の漁師たちがまものに襲われてるのですよね。DQ3にも幽霊船は出ますが。本人らのイベントとして難破はないですね、結局。
DQ1 ○
17.寺へ……
DQ1,DQ2にはないですね。DQ3でも特にはないけど、ダーマの神殿とさとりの書の絡みは少しだけあるかな。
DQ1 ○
DQ3 ○x2△X6
18.予言者に会う。
DQ1,DQ2には会うたびに適当な方向の予言をする人がいますね。DQ3にはいないか。へんげのつえが欲しいまほうつかいはいるけど。
DQ1 ○x2
DQ3 ○x2△X6
19.封印されていた古代の獣とかが復活してますorしそう。
DQ1,DQ2にはでないですね。まあ、DQ2ではハーゴンが死ぬ前に邪神をよみがえらせたのか。DQ3のひとくいばこってのは封印されてたんでしょうかね?
DQ1 ○x2
DQ3 ○x2△X7
20.なんと最初に邪悪な何かを封印したのはあなたのご先祖様。
ロト三部作ってのは主人公に血のつながりがありますから、まあ関係あると言えばあるけど、敵は毎回別の人ですね。りゅうおうのひまごなんて、敵倒すの手伝ってくれるし。
DQ1 ○x2△
DQ3 ○x2△X7
21.遙か昔、この世界には今はもう滅んでしまった古い種族が住んでいました。
DQ1は(ry,DQ2のルビスってのは一応昔からいた人だけど種族とは言いにくい。DQ3ではマイナーになりつつも、エルフは滅んでないですね。
23.飛行船をゲット!
DQ3になって、やっと「ラーミア」が手に入れられるようになります。
DQ1 ○x2△
DQ1の竜王城は古代文明と言えなくもないか。なんにせよかなり難しいあてはめです。
DQ1 ○x2△x2
26.父親は単身で敵の秘密を探っていました。
DQ1は独り身ですから。DQ2の父親は最後まで城にこもりっぱなし。DQ3でやっと出会えたと思ったらパンツ一丁で……。
DQ1 ○x2△x2
DQ3 ○x4△X7
27.強敵はあなたの血を分けた兄弟。
DQ2には妹がいますが、あれに萌えた人はいるんでしょうか。最初のシナリオではサマルトリア王子が死んで妹がローレシア王子をエンディングで刺し殺したらしいですね。さすがに兄弟ですとDQ3でも妄想は厳しいですね。
DQ1 ○x2△x2
DQ3 ○x4△X7
28.異世界を訪れなければなりません。
DQ1 ○x2△x2
実は、ロト3部作では変形はどれも1回だけなんですよね。ハーゴン神殿、ゾーマ城には四天王っぽいのがいますが連戦じゃないし。
結果、30個のうち、
DQ1 ○x2△x2
と、無理矢理他人の話までいれても半分以下、ということになりました。
こうしてみると、なかなか当てはまらないものだな、というか、こういう設定は容量の増加で作られてきたものなんだと思いますね、本当に。
参考:
http://nasu-b.nsf.jp/DQ/word.html ドラクエせりふ集