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はてなキーワード: リンリンとは

2022-09-06

安倍晋三              216億5000万

ゴール・D・ロジャー    55億6480万

エドワード・ニューゲート  50億4600万

カイドウ            46億1110

シャーロットリンリン   43億8800万

シャンクス             40億4890万

ジュラキュール・ミホーク  35億9000万

バギー                31億8900万

モンキー・D・ルフィ      30億

トラファルガー・ロー     30億

ユースタス・キッド       30億

マーシャル・D・ティーチ  22億4760万

サー・クロコダイル      19億6500万

マルコ               13億7400万

ロロノア・ゾロ         111100万

シャーロットカタクリ   10億5700万

ヴィンスモークサンジ   10億3200万

2022-06-18

[]6月18日

ご飯

朝:なし。昼:ウイダーインゼリーカロリーメイト。夜:お弁当

調子

むきゅーはややー。お仕事は、それなリンリン

ルナの塔

登頂はあっさりできたんだけど、屋上ミヤコイリヤミサトの並びが突破できなくて四苦八苦

結果、マヒルで隊列ごちゃ混ぜにしてなんとかなった。なんか前もマヒルをこのタイミングで使った覚えあるなあ。

グランブルーファンタジー

水着は目と鼻の先だけどガレオンママに会いたくて天井

結果は、

新加入がグウィン、シャレム、レヴィオシスターズ、ハロウィンゼタandバザラガ。

リミ武器がバブ斧、フォールンソード

サプ不可石が、ベルゼバブ(初入手)、サリエル(1凸)、ウリエル(1凸)。

SSR石が、ゼウス(1凸)、セト、セフィランス

ゴムーンが5個。

天井ガレオン

運良すぎてニヤニヤしてる。

まさかのバブ石入手は予想外すぎて飛び跳ねて喜んじゃった。

本来なら躊躇の必要なくノータイム金剛なんだけど、何気にハーマー以外の天司石六属性4凸も見えてきてて、並べたい欲があるせいでそっちを優先したい気持ちもあって若干悩み。

2022-06-17

[]6月16日

ご飯

朝:なし。昼:ウイダーインゼリーカロリーメイト。夜:マクド

調子

むきゅーはややー。お仕事は、それなリンリン

ワールドリッパー

ウマ娘コラボを周回。難易度向上が告知されてたけど、流石にコラボイベントからワンパンできるので楽々周回。

始めたばかりなランクの人も結構見るので、コラボ効果は絶大なのかな。

シャドウバース

マスターランクのMP3000あったんだけど連敗に連敗を重ねて1500ぐらいまで下がった。

あじか…… けど奏絶の崇拝者ちゃんを抜く気がおきない。

推し復帰最高すぎかの子の強いと思ってる動きに、こういうのがあって、こういうのを色々発見したいなあ。

1ターン目幼き糸使い

2ターン目奏絶の崇拝者、ファンファーレで幼き糸使い破壊

3ターン目幼き糸使い操り人形操り人形伝説古書

2022-06-16

[]6月15日

ご飯

朝:なし。昼:ウイダーINゼリーおにぎり。夜:トマトキュウリ豆腐納豆、炒り卵、イワシ

調子

むきゅーはややー。お仕事は、それなリンリン

シャドウバース

推し復帰最高すぎかの子を使いたいがために試行錯誤

調整中だから仕方ないのかもだけど、8連敗ぐらいしたりもした。

いやマジでローテ落ちまでにこの子使ってグラマスになりたい。

グロネメシスはやっぱ不向きっぽいので、シオンに打つようなコントロールを組もうかなあ。

プリンセスコネクト

ヴァンピィちゃんは110連で出てくれた。

天井までの折り返しで出てくれるのは嬉しいし、道中でキャンプユカリも出てくれたのでとても良かった。

ワールドリッパー

スペちゃんとスズカさんの二人共が30連で揃った。

運良すぎだね。

2022-06-15

[]6月14日

ご飯

朝:なし。昼:パン。夜:トマトキュウリ豆腐納豆たまごイワシ

調子

むきゅーはややー。お仕事は、それなリンリン

シャドウバース

6周年記念生放送ランクマしながら視聴

こういうイベントとあるモチベも上がるね、周年を祝うように6連勝するぐらいには頑張った。

新パックはバハムートリメイクとアニシャドの伝説カード

正直、伝説カードの辺りからアニシャドに乗り切れていなかったのでこの辺はあんまり

ただ、パックではなくストーリースキン情報は沸る。

特にリサ達初期リーダー期間限定ストーリーはドチャクソ楽しみ。テンションアゲアゲ

2022-06-13

[]6月12日

ご飯

朝:なし。昼:ウイダーINゼリーカロリーめいと。夜:トマトキュウリ豆腐納豆たまごイワシ

調子

むきゅーはややー。お仕事は、それなリンリン

プリンセスコネクト

ヴァンピィちゃん参戦!!!

これはテンション上がる。

限定、恒常問わずここは引いておこう。祭りだよ祭り

ワールドリッパー

アビ獣を周回して闇の新武器作成

せっかくなので棺桶パを組んでみようかな。2周年シオンも完凸できたし。

それとサプチケはどうしようかな、リャオ、ハーリダル、プリムラ、モルミアの4人が未加入。

シナリオ読みたいからハーリダルかなあ。

性能なら…… 別にとくにどの子もかなあ。プリムラはたまーに見るかな

2022-04-28

ちんちんぶらぶらソーセージメロディーについて

ちんちんぶらぶらソーセージという歌がある。

誰しも一度は耳にしたことがあると思う。

だが、これに二つのメロディーがあるのはご存じだろうか。

 

1.走れ正直者のサビのメロディー

リンリン ランラン ソーセージ

ちんちん ぶらぶら ソーセージ

 

ソーセージが一致しているので本来元ネタこちらだと思われる。

 

2.童謡かたつむりの出だしのメロディー

でーんでんむしむしかーたつーむり

ちーんちんぶらぶらソーセ ージー

 

こちらもしっくりくる。

 

あなたちんちんぶらぶらソーセージはどこから

2021-11-22

誰もいない職場で「チンチンぶらぶらソーセージ」って歌ってたら

「その音程でんでんむしむしカタツムリで、正しくはリンリンランランソーセージ♪の音程ですよ」

 と、全然知らん人が教えてくれた。

2021-10-20

リンリンハウスはどこだ

僕は上海シャンハイだって何べんも知ってるよ。」みんなが丘へのぼったとき又三郎がいきなりマントをぎらっとさせてそこらの草へ橙だいだいや青の光を落しながら出て来てそれから指をひろげてみんなの前に突つき出して云いました。

上海東京は僕たちの仲間なら誰たれでもみんな通りたがるんだ。どうしてか知ってるかい。」

 又三郎はまっ黒な眼を少し意地わるそうにくりくりさせながらみんなを見まわしました。けれども上海東京ということは一郎も誰も何のことかわかりませんでしたからお互たがいしばらく顔を見合せてだまっていましたら又三郎がもう大得意でにやにや笑いながら言ったのです。

「僕たちの仲間はみんな上海東京を通りたがるよ。どうしてって東京には日本中央気象台があるし上海には支那中華ちゅうか大気象台があるだろう。どっちだって偉えらい人がたくさん居るんだ。本当は気象台の上をかけるときは僕たちはみんな急ぎたがるんだ。どうしてって風力計がくるくるくるくる廻まわっていて僕たちのレコードちゃんと下の機械に出て新聞にも載のるんだろう。誰だっていいレコードを作りたいからそれはどうしても急ぐんだよ。けれども僕たちの方のきめでは気象台測候所の近くへ来たからって俄にわかに急いだりすることは大へん卑怯ひきょうなことにされてあるんだ。お前たちだってきっとそうだろう、試験の時ばかりむやみに勉強したりするのはいけないことになってるだろう。だから僕たちも急ぎたくたってわざと急がないんだ。そのかわりほんとうに一生けん命かけてる最中気象台へ通りかかるときはうれしいねえ、風力計をまるでのぼせるくらいにまわしてピーッとかけぬけるだろう、胸もすっとなるんだ。面白おもしろかったねえ、一昨年だったけれど六月ころ僕丁度上海に居たんだ。昼の間には海から陸へ移って行き夜には陸から海へ行ってたねえ、大抵朝は十時頃ごろ海から陸の方へかけぬけるようになっていたんだがそのときはいつでも、うまい工合ぐあい気象台を通るようになるんだ。すると気象台の風力計や風信器や置いてある屋根の上のやぐらにいつでも一人の支那人の理学博士子供助手とが立っているんだ。

 博士はだまっていたが子供助手はいつでも何か言っているんだ。そいつは頭をくりくりの芥子坊主けしぼうずにしてね、着物だって袖そでの広い支那服だろう、沓くつもはいてるねえ、大へんかあいらしいんだよ、一番はじめの日僕がそこを通ったら斯こう言っていた。

『これはきっと颶風ぐふうですね。ずぶんひどい風ですね。』

 すると支那人の博士が葉巻をくわえたままふんふん笑って

『家が飛ばないじゃないか。』

と云いうと子供助手はまるで口を尖とがらせて、

だって向うの三角旗や何かぱたぱた云ってます。』というんだ。博士は笑って相手にしないで壇だんを下りて行くねえ、子供助手は少し悄気しょげながら手を拱こまねいてあとから恭々しくついて行く。

 僕はそのとき二・五米メートルというレコードを風力計にのこして笑って行ってしまったんだ。

 次の日も九時頃僕は海の霧きりの中で眼がさめてそれから霧がだんだん融とけて空が青くなりお日さまが黄金きんのばらのようにかがやき出したころそろそろ陸の方へ向ったんだ。これは仕方ないんだよ、お日さんさえ出たらきっともう僕たちは陸の方へ行かなけぁならないようになるんだ、僕はだんだん岸へよって鴎かもめが白い蓮華れんげの花のように波に浮うかんでいるのも見たし、また沢山のジャンクの黄いろの帆ほや白く塗ぬられた蒸気船の舷げんを通ったりなんかして昨日の気象台に通りかかると僕はもう遠くからあの風力計のくるくるくるくる廻るのを見て胸が踊おどるんだ。すっとかけぬけただろう。レコードが一秒五米と出たねえ、そのとき下を見ると昨日の博士子供助手とが今日も出て居て子供助手がやっぱり云っているんだ。

『この風はたしかに颶風ぐふうですね。』

 支那人の博士はやっぱりわらって気がないように、

『瓦かわらも石も舞まい上らんじゃないか。』と答えながらもう壇を下りかかるんだ。子供助手はまるで一生けん命になって

だって木の枝えだが動いてますよ。』と云うんだ。それでも博士はまるで相手にしないねえ、僕もその時はもう気象台をずうっとはなれてしまってあとどうなったか知らない。

 そしてその日はずうっと西の方の瀬戸物の塔とうのあるあたりまで行ってぶらぶらし、その晩十七夜のお月さまの出るころ海へ戻もどって睡ったんだ。

 ところがその次の日もなんだ。その次の日僕がまた海からやって来てほくほくしながらもう大分の早足で気象台を通りかかったらやっぱり博士助手が二人出ていた。

『こいつはもう本とうの暴風ですね、』又またあの子供の助手が尤もっともらしい顔つきで腕うでを拱いてそう云っているだろう。博士はやっぱり鼻であしらうといった風で

だって木が根こぎにならんじゃないか。』と云うんだ。子供はまるで顔をまっ赤にして

『それでもどの木もみんなぐらぐらしてますよ。』と云うんだ。その時僕はもうあとを見なかった。なぜってその日のレコードは八米だからね、そんなに気象台の所にばかり永くとまっているわけには行かなかったんだ。そしてその次の日だよ、やっぱり僕は海へ帰っていたんだ。そして丁度八時ころから雲も一ぱいにやって来て波も高かった。僕はこの時はもう両手をひろげ叫び声をあげて気象台を通った。やっぱり二人とも出ていたねえ、子供は高い処ところなもんだからもうぶるぶる顫ふるえて手すりにとりついているんだ。雨も幾いくつぶか落ちたよ。そんなにこわそうにしながらまた斯う云っているんだ。

『これは本当の暴風ですね、林ががあがあ云ってますよ、枝も折れてますよ。』

 ところが博士は落ちついてからだを少しまげながら海の方へ手をかざして云ったねえ

『うん、けれどもまだ暴風というわけじゃないな。もう降りよう。』僕はその語ことばをきれぎれに聴ききながらそこをはなれたんだそれからもうかけてかけて林を通るときは木をみんな狂人きょうじんのようにゆすぶらせ丘を通るときは草も花もめっちゃめちゃにたたきつけたんだ、そしてその夕方までに上海シャンハイから十里も南西の方の山の中に行ったんだ。そして少し疲つかれたのでみんなとわかれてやすんでいたらその晩また僕たちは上海から北の方の海へ抜ぬけて今度はもうまっすぐにこっちの方までやって来るということになったんだ。そいつ低気圧だよ、あいつに従ついて行くことになったんだ。さあ僕はその晩中あしたもう一ぺん上海気象台を通りたいといくら考えたか知れやしない。ところがうまいこと通ったんだ。そして僕は遠くから風力計の椀わんがまるで眼にも見えない位速くまわっているのを見、又あの支那人の博士が黄いろなレーンコートを着子供助手が黒い合羽かっぱを着てやぐらの上に立って一生けん命空を見あげているのを見た。さあ僕はもう笛ふえのように鳴りいなずまのように飛んで

今日暴風ですよ、そら、暴風ですよ。今日は。さよなら。』と叫びながら通ったんだ。もう子供助手が何を云ったかただその小さな口がぴくっとまがったのを見ただけ少しも僕にはわからなかった。

 そうだ、そのときは僕は海をぐんぐんわたってこっちへ来たけれども来る途中とちゅうでだんだんかけるのをやめてそれから丁度五日目にここも通ったよ。その前の日はあの水沢臨時緯度いど観測所も通った。あすこは僕たちの日本では東京の次に通りたがる所なんだよ。なぜってあすこを通るとレコードでも何でもみな外国の方まで知れるようになることがあるからなんだ。あすこを通った日は丁度お天気だったけれど、そうそう、その時は丁度日本では入梅にゅうばいだったんだ、僕は観測所へ来てしばらくある建物屋根の上にやすんでいたねえ、やすんで居たって本当は少しとろとろ睡ったんだ。すると俄かに下で

大丈夫です、すっかり乾かわきましたから。』と云う声がするんだろう。見ると木村博士気象の方の技手ぎてとがラケットをさげて出て来ていたんだ。木村博士は瘠やせて眼のキョロキョロした人だけれども僕はまあ好きだねえ、それに非常にテニスうまいんだよ。僕はしばらく見てたねえ、どうしてもその技手の人はかなわない、まるっきり汗あせだらけになってよろよろしているんだ。あんまり僕も気の毒になったか屋根の上からじっとボールの往来をにらめてすきを見て置いてねえ、丁度博士がサーヴをつかったときふうっと飛び出して行って球を横の方へ外そらしてしまったんだ。博士はすぐもう一つの球を打ちこんだねえ。そいつは僕は途中に居て途方もなく遠くへけとばしてやった。

『こんな筈はずはないぞ。』と博士は云ったねえ、僕はもう博士にこれ位云わせれば沢山だと思って観測所をはなれて次の日丁度ここへ来たんだよ。ところでね、僕は少し向うへ行かなくちゃいけないか今日はこれでお別れしよう。さよなら。」

 又三郎はすっと見えなくなってしまいました。

 みんなは今日又三郎ばかりあんまり勝手なことを云ってあんまり勝手に行ってしまったりするもんですから少し変な気もしましたが一所に丘を降りて帰りました。

   九月六日

 一昨日おとといかだんだん曇って来たそらはとうとうその朝は低い雨雲を下してまるで冬にでも降るようなまっすぐなしずかな雨がやっと穂ほを出した草や青い木の葉にそそぎました。

 みんなは傘かさをさしたり小さな簑みのからすきとおるつめたい雫しずくをぽたぽた落したりして学校に来ました。

 雨はたびたび霽はれて雲も白く光りましたけれども今日は誰たれもあんまり教室の窓からあの丘の栗くりの木の処を見ませんでした。又三郎などもはじめこそはほんとうにめずらしく奇体きたいだったのですがだんだんなれて見ると割合ありふれたことになってしまってまるで東京からふいに田舎いなかの学校へ移って来た友だちぐらいにしか思われなくなって来たのです。

 おひるすぎ授業が済んでからはもう雨はすっかり晴れて小さな蝉せみなどもカンカン鳴きはじめたりしましたけれども誰も今日はあの栗の木の処へ行こうとも云わず一郎も耕一も学校の門の処で「あばえ。」と言ったきり別れてしまいました。

 耕一の家は学校から川添かわぞいに十五町ばかり溯のぼった処にありました。耕一の方から来ている子供では一年生の生徒が二人ありましたけれどもそれはもう午前中に帰ってしまっていましたし耕一はかばんと傘を持ってひとりみちを川上の方へ帰って行きました。みちは岩の崖がけになった処の中ごろを通るのでずいぶん度々たびたび山の窪くぼみや谷に添ってまわらなければなりませんでした。ところどころには湧水わきみずもあり、又みちの砂だってまっ白で平らでしたから耕一は今日も足駄あしだをぬいで傘と一緒いっしょにもって歩いて行きました。

 まがり角を二つまわってもう学校も見えなくなり前にもうしろにも人は一人も居ず谷の水だけ崖の下で少し濁にごってごうごう鳴るだけ大へんさびしくなりましたので耕一は口笛くちぶえを吹ふきながら少し早足に歩きました。

 ところが路みちの一とこに崖からからだをつき出すようにした楢ならや樺かばの木が路に被かぶさったとこがありました。耕一が何気なくその下を通りましたら俄にわかに木がぐらっとゆれてつめたい雫が一ぺんにざっと落ちて来ました。耕一は肩かたからせなかから水へ入ったようになりました。それほどひどく落ちて来たのです。

 耕一はその梢こずえちょっと見あげて少し顔を赤くして笑いながら行き過ぎました。

 ところが次の木のトンネルを通るときざっとその雫が落ちて来たのです。今度はもうすっかりからだまで水がしみる位にぬれました。耕一はぎょっとしましたけれどもやっぱり口笛を吹いて歩いて行きました。

 ところが間もなく又木のかぶさった処を通るようになりました。それは大へんに今までとはちがって長かったのです。耕一は通る前に一ぺんその青い枝を見あげました。雫は一ぱいにたまって全く今にも落ちそうには見えましたしおまけに二度あることは三度あるとも云うのでしたから少し立ちどまって考えて見ましたけれどもまさか三度が三度とも丁度下を通るときそれが落ちて来るということはないと思って少しびくびくしながらその下を急いで通って行きました。そしたらやっぱり、今度もざあっと雫が落ちて来たのです。耕一はもう少し口がまがって泣くようになって上を見あげました。けれども何とも仕方ありませんでしたから冷たさに一ぺんぶるっとしながらもう少し行きました。すると、又ざあと来たのです。

「誰たれだ。誰だ。」耕一はもうきっと誰かのいたずらだと思ってしばらく上をにらんでいましたがしんとして何の返事もなくただ下の方で川がごうごう鳴るばかりでした。そこで耕一は今度は傘をさして行こうと思って足駄を下におろして傘を開きました。そしたら俄にわかにどうっと風がやって来て傘はぱっと開きあぶなく吹き飛ばされそうになりました、耕一はよろよろしながらしっかり柄えをつかまえていましたらとうとう傘はがりがり風にこわされて開いた蕈きのこのような形になりました。

 耕一はとうとう泣き出してしまいました。

 すると丁度それと一緒に向うではあはあ笑う声がしたのです。びっくりしてそちらを見ましたらそいつは、そいつ風の又三郎でした。ガラスマントも雫でいっぱい髪かみの毛もぬれて束たばになり赤い顔からは湯気さえ立てながらはあはあはあはあふいごのように笑っていました。

 耕一はあたりがきぃんと鳴るように思ったくらい怒おこってしまいました。

「何なに為すぁ、ひとの傘ぶっかして。」

 又三郎はいよいよひどく笑ってまるでそこら中ころげるようにしました。

 耕一はもうこらえ切れなくなって持っていた傘をいきなり又三郎に投げつけてそれから泣きながら組み付いて行きました。

 すると又三郎はすばやくガラスマントをひろげて飛びあがってしまいました。もうどこへ行ったか見えないのです。

 耕一はまだ泣いてそらを見上げました。そしてしばらく口惜くやしさにしくしく泣いていましたがやっとあきらめてその壊こわれた傘も持たずうちへ帰ってしまいました。そして縁側えんがわから入ろうとしてふと見ましたらさっきの傘がひろげて干してあるのです。照井耕一という名もちゃんと書いてありましたし、さっきはなれた処もすっかりくっつききれた糸も外ほかの糸でつないでありました。耕一は縁側に座りながらとうとう笑い出してしまったのです。

   九月七日

 次の日は雨もすっかり霽れました。日曜日でしたから誰たれも学校に出ませんでした。ただ耕一は昨日又三郎あんなひどい悪戯いたずらをされましたのでどうしても今日は遭あってうんとひどくいじめてやらなければと思って自分一人でもこわかったもんですから一郎をさそって朝の八時頃ごろからあの草山の栗の木の下に行って待っていました。

 すると又三郎の方でもどう云うつもりか大へんに早く丁度九時ころ、丘の横の方から何か非常に考え込んだような風をして鼠ねずみいろのマントをうしろへはねて腕組みをして二人の方へやって来たのでした。さあ、しっかり談判しなくちゃいけないと考えて耕一はどきっとしました。又三郎はたしかに二人の居たのも知っていたようでしたが、わざといかにも考え込んでいるという風で二人の前を知らないふりして通って行こうとしました。

又三郎、うわぁい。」耕一はいきなりどなりました。又三郎はぎょっとしたようにふり向いて、

「おや、お早う。もう来ていたのかい。どうして今日はこんなに早いんだい。」とたずねました。

「日曜でさ。」一郎が云いました。

「ああ、今日は日曜だったんだね、僕ぼくすっかり忘れていた。そうだ八月三十一日が日曜だったからね、七日目で今日が又日曜なんだね。」

「うん。」一郎はこたえましたが耕一はぷりぷり怒っていました。又三郎が昨日のことな一言も云わずあんまりそらぞらしいもんですからそれに耕一に何も云われないように又日曜のことなどばかり云うもんですからじっさいしゃくにさわったのです。そこでとうとういきなり叫さけびました。

「うわぁい、又三郎、汝うななどぁ、世界に無くてもいいな。うわぁぃ。」

 すると又三郎はずるそうに笑いました。

「やあ、耕一君、お早う。昨日はずいぶん失敬したね。」

 耕一は何かもっと別のことを言おうと思いましたがあんまり怒ってしまって考え出すことができませんでしたので又同じように叫びました。

「うわぁい、うわぁいだが、又三郎、うななどぁ世界中に無くてもいいな、うわぁい。」

「昨日は実際失敬したよ。僕雨が降ってあんまり気持ちが悪かったもんだからね。」

 又三郎は少し眼めをパチパチさせて気の毒そうに云いましたけれども耕一の怒りは仲々解けませんでした。そして三度同じことを繰り返したのです。

「うわぁい、うななどぁ、無くてもいいな。うわぁい。」

 すると又三郎は少し面白おもしろくなったようでした。いつもの通りずるそうに笑って斯こう訊たずねました。

「僕たちが世界中になくてもいいってどう云うんだい。箇条かじょうを立てて云ってごらん。そら。」

 耕一は試験のようだしつまらないことになったと思って大へん口惜しかったのですが仕方なくしばらく考えてから答えました。

「汝うななどぁ悪戯ばりさな。傘ぶっ壊かしたり。」

それから? それから?」又三郎面白そうに一足進んで云いました。

「それがら、樹き折ったり転覆おっけあしたりさな。」

それから? それから、どうだい。」

「それがら、稲いねも倒たおさな。」

それから? あとはどうだい。」

「家もぶっ壊かさな。」

それから? それから? あとはどうだい。」

「砂も飛ばさな。」

それから? あとは? それから? あとはどうだい。」

シャッポも飛ばさな。」

それから? それから? あとは? あとはどうだい。」

「それがら、うう、電信ばしらも倒さな。」

それから? それから? それから?」

「それがら、塔とうも倒さな。」

「アアハハハ、塔は家のうちだい、どうだいまだあるかいそれから? それから?」

「それがら、うう、それがら、」耕一はつまってしまいました。大抵たいていもう云ってしまったのですからいくら考えてももう出ませんでした。

 又三郎はいよいよ面白そうに指を一本立てながら

それから? それから? ええ? それから。」と云うのでした。耕一は顔を赤くしてしばらく考えてからやっと答えました。

「それがら、風車かざぐるまもぶっ壊かさな。」

 すると又三郎は今度こそはまるで飛びあがって笑ってしまいました。笑って笑って笑いました。マントも一緒にひらひら波を立てました。

「そうらごらん、とうとう風車などを云っちゃった。風車なら僕を悪く思っちゃいないんだよ。勿論もちろん時々壊すこともあるけれども廻まわしてやるときの方がずうっと多いんだ。風車ならちっとも僕を悪く思っちゃいないんだ。うそと思ったら聴きいてごらん。お前たちはまるで勝手だねえ、僕たちがちっとばっかしいたずらすることは大業おおぎょうに悪口を云っていいとこはちっとも見ないんだ。それに第一お前のさっきからの数えようがあんまりおかしいや。うう、ううてばかりいたんだろう。おしまいはとうとう風車なんか数えちゃった。ああおかしい。」

 又三郎は又泪なみだの出るほど笑いました。

 耕一もさっきからあんまり困ったために怒っていたのもだんだん忘れて来ました。そしてつい又三郎と一所にわらいだしてしまったのです。さあ又三郎のよろこんだこと俄かにしゃべりはじめました。

「ね、そら、僕たちのやるいたずらで一番ひどいことは日本ならば稲を倒すことだよ、二百十日から二百二十日ころまで、昔むかしはその頃ほんとうに僕たちはこわがられたよ。なぜってその頃は丁度稲に花のかかるときだろう。その時僕たちにかけられたら花がみんな散ってしまってまるで実にならないだろう、だから前は本当にこわがったんだ、僕たちだってわざとするんじゃない、どうしてもその頃かけなくちゃいかいからかけるんだ、もう三四日たてばきっと又そうなるよ。けれどもいまはもう農業が進んでお前たちの家の近くなどでは二百十日のころになど花の咲いている稲なんか一本もないだろう、大抵もう柔やわらかな実になってるんだ。早い稲はもうよほど硬かたくさえなってるよ、僕らがかけあるいて少し位倒れたってそんなにひどくとりいれが減りはしないんだ。だから結局何でもないさ。それからも一つは木を倒すことだよ。家を倒すなんてそんなことはほんの少しだからね、木を倒すことだよ、これだって悪戯いたずらじゃないんだよ。倒れないようにして置けぁいいんだ。葉の濶ひろい樹なら丈夫じょうぶだよ。僕たちが少しぐらいひどくぶっつかっても仲々倒れやしない。それに林の樹が倒れるなんかそれは林の持主が悪いんだよ。林を伐きるときはね、よく一年中の強い風向を考えてその風下の方からだんだん伐って行くんだよ。林の外側の木は強いけれども中の方の木はせいばかり高くて弱いからよくそんなことも気をつけなけぁいけないんだ。だからまず僕たちのこと悪く云う前によく自分の方に気をつけりゃいいんだよ。海岸ではね、僕たちが波のしぶきを運んで行くとすぐ枯かれるやつも枯れないやつもあるよ。苹果りんごや梨なしやまるめろや胡瓜きゅうりはだめだ、すぐ枯れる、稲や薄荷はっかやだいこんなどはなかなか強い、牧草なども強いねえ。」

 又三郎ちょっと話をやめました。耕一もすっかり機嫌きげんを直して云いました。

又三郎、おれぁあんまり怒ごしゃで悪がた。許せな。」

 すると又三郎はすっかり悦よろこびました。

「ああありがとう、お前はほんとうにさっぱりしていい子供だねえ、だから僕はおまえはすきだよ、すきだから昨日もいたずらしたんだ、僕だっていたずらはするけれど、いいことはもっと沢山たくさんするんだよ、そら数えてごらん、僕は松の花でも楊やなぎの花でも草棉くさわたの毛でも運んで行くだろう。稲の花粉かふんだってやっぱり僕らが運ぶんだよ。それから僕が通ると草木はみんな丈夫になるよ。悪い空気も持って行っていい空気も運んで来る。東京浅草のまるで濁にごった寒天のような空気をうまく太平洋の方へさらって行って日本アルプスのいい空気だって代りに持って行ってやるんだ。もし僕がいなかったら病気も湿気しっけもいくらふえるか知れないんだ。ところで今日はお前たちは僕にあうためにばかりここへ来たのかい。けれども僕は今日は十時半から演習へ出なけぁいけないからもう別れなけぁならないんだ。あした又また来ておくれ。ね。じゃ、さよなら

2021-09-26

岩盤浴でしゃべると○○になる。」

岩盤浴が好きでよく行くのだけど、

ぺちゃくちゃとおしゃべりする人達が必ずいる。

男女共有の岩盤浴だと、

男が「どこどこのラーメンが美味しい」など熱弁してた。

「だったら今すぐ、この岩盤浴を出て、そのラーメン屋に行け!!」と思う。

女性専用岩盤浴でもおしゃべりはある。

内容は聞こえないけど、キャハハ!と笑う。

「何がおもしろいんだ!!!」と思う。

このご時世、「おしゃべり禁止」と館内放送されていても、しゃべる人はしゃべる。

コロナ禍だから!」と言うより、

岩盤浴でのおしゃべりはやめて欲しい。


明るくて、テレビがあるようなサウナでおしゃべりはしょうがないのかな?と言う気もしなくはないけど、

暗くて、ヒーリング系音楽が、

チャランチャランポチャーン、リンリンチャリーン♪と流れてる岩盤浴内でなんでおしゃべりをするのよ。

どう考えても迷惑だろう。くつろげないだろう。会話禁止って書いてあるだろう。

直接注意をするとトラブルになるかもしれないので、

黙って移動をするけど、「なんで私が移動するんだ?」と思う。

スタッフを呼べば良いと思うかもしれないが、

わざわざ外に出てスタッフを呼びに行くのも「なんで私が?」と思う。ただ外に出る方が楽だ。

(注意してくれと言うのも申し訳ない。)


例えばだけど。

岩盤浴内でおしゃべりすると、熱い外気が口内に入ってしまうと血流が圧迫されて、細胞がアレして、新陳代謝が阻害されてニキビができるるらしい。」とか、

岩盤浴内でおしゃべりすると、せっかくかいた汗が、蒸気になって口から吸収されて、汗腺がアレして、身体に負荷がかかってマジヤバイらしい。」とか、

岩盤浴内でおしゃべりすると、婚期が遅れる。」とか、

岩盤浴内でおしゃべりすると、磁石人間になる。」とか、

そんな都市伝説流行ればいいのに。

なんなら芸能人が行くようなカップル個室岩盤浴が主流になって、

「彼に岩盤浴さそわれて行ったら、個室じゃないのに、延々ラーメンの話されたから別れた。サイアク。」みたいになればいいのに。

2021-09-02

anond:20210902122134

財布の中に小銭が余ってたのでセリアクマ鈴を買った

正式名称リンリンキーホルダー

見た目はクマ

音もクマ鈴にそっくり

自転車のカギに装着

 

100均自転車グッズとしてバイクカバー自転車よりもデカいのでタイヤまですっぽり覆える)を買った

ホムセンで1000円ぐらいの厚手カバーが欲しかったがケチったのだ

用途は防水と日焼け避け

 

自転車購入からカバーして二週間、日焼けはほぼ防げないことが分かった

車体もタイヤも熱々のホット

カバーしてる意味あんまりねえよな?ってタイヤ劣化懸念される

紫外線負けして破けるのも時間問題

何か月もつテスト

 

昨日も今日も雨

カバーは防水では活躍している

サビを防ぐにはまあまあ使えてる

2021-08-13

anond:20210813102305

リンリン ランラン ソーセージ

ハーイハイ ハムじゃない なんてことは

ぜーんぜん 彼女




言ってない。




ヘーイヘイ 日本中 知っているのさ

2020-12-14

リンリンはこの次元存在するの?

出張にきた。

からホテルに行く途中で。

りんりんっていうテレクラ看板が輝いてたのよ。

うわー。まだあるんだって思ってたの。

仕事を終えて、ホテルの部屋に戻り。

悶々としたわけよ。

仕事以外のウハウハしたいってさ。

んで。

電話したの。

初めてですよ。

ネットで下調べむっちゃ見て、イメトレして。サクラだって思われないためのノウハウみてさ。むっちゃ準備して。

そしたらね。

電話したらね。

繋ぎできませんって。

なんでよ?ってホテル出て、リンリン前に来て目の前に来て納得。

23時までだった。

24時過ぎました。

こーゆーもんもん

どこで、どーすりゃいいんですかね?

投稿者、見た目三十路実年齢四十路。の女です。

2020-11-21

アンパンマン映画の公開日

1キラキラ星の涙1989/03/11
2ばいきんまんの逆襲1990/07/14
3とべ! とべ! ちびごん1991/07/20
4つみき城のひみつ1992/03/14
5恐竜ノッシーの大冒険1993/07/17
6リリカルマジカルまほうの学校1994/07/16
7ゆうれい船をやっつけろ!!1995/07/29
8空とぶ絵本ガラスの靴1996/07/13
9虹のピラミッド1997/07/26
10てのひらを太陽1998/07/25
11勇気の花がひらくとき1999/07/24
12人魚姫のなみだ2000/07/29
13ゴミラの星2001/07/14
14ロールとローラ うきぐも城のひみつ2002/07/13
15ルビーの願い2003/07/12
16夢猫の国のニャニイ2004/07/17
17ピーの大冒険2005/07/16
18いのちの星のドーリィ2006/07/15
19シャボン玉のプルン2007/07/14
20妖精リンリンのひみつ2008/07/12
21だんだんとふたごの星2009/07/04
22ブラックノーズと魔法の歌2010/07/10
23すくえ! ココリン奇跡の星2011/07/02
24よみがえれ バナナ2012/07/07
25とばせ! 希望ハンカチ2013/07/06
26りんごぼうやとみんなの願い2014/07/05
27ミージャと魔法のランプ2015/07/04
28おもちゃの星のナンダルンダ2016/07/02
29ブルブルの宝探し冒険!2017/07/01
30かがやけ! クルンといのちの星2018/06/30
31きらめけ! アイスの国のバニラ2019/06/28
32ふわふわフワリーと雲の国2020/06/26→2021/06/25

初期作の一部を除き7月に公開されてきたアンパンマン映画ですが、数年前から公開日が52週(364日)ずつズレていき一昨年から6月公開に。

最新作が1年延期になったことでリセットされるかな、と思いきやまさかの周期継続

このまま少しずつずれていくのか、どこかで大きく移動するのか、その前にアンパンマン映画が作られなくなるのか。

2020-03-15

8歳で全てを失って7900万の懸賞金を懸けられたニコ・ロビンと6歳で全てを失って5000万の懸賞金を懸けられたシャーロットリンリン、似たような境遇なのにだいぶノリが違う

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