はてなキーワード: リタイヤとは
↑の近況報告を書いてから相当に間が空いてしまったが、実はレッスンは続けていたという。
それでいま再び筆を執ったのは、レッスン再開からちょうど10年の節目ということだけではない。
来月のレッスンから、ようやくメンコン(メンデルスゾーンの協奏曲)に取り掛かれるようになったことが、一番の報告だ。
これについては前のエントリで
全てが順調に行けば、年内にも念願のメンコンに取り掛かれる
と書いたけど、その意味では全く順調ではなかったのだ。
そこら辺の話を、例によって長くなるけど書いていこうと思う。
ちなみにメンコンの前準備としてモーツァルトの協奏曲に取り掛かったのは本当。
全5曲ある協奏曲の中でもかなり難しい第5番を、結局全楽章さらう結果になった。
楽章の合間にいくつか他の曲を挟んだ(ベートーヴェンのロマンスとか、クライスラーのロスマリンとか)ものの、モーツァルトに取り掛かってから現在までの7年の多くの時間は、モーツァルトに費やしたと言っていい。
こう書くと、曲のボリュームから言えば「時間かかりすぎやろ」と思うのが普通だろう。
確かに今思えば自分が先を急ぐあまり、少なからず荷が勝ちすぎる曲だったのは否定できないが、それでもここまで時間がかかった理由としては十分な説明ではない。
荷が勝ちすぎた曲だったことは前提として
という2点が大きいので、それぞれ説明しようと思う。
幼少からヴァイオリンを習っていた、いわゆる「アーリー組」の読者諸兄ならほぼ全員通ってきた道だと思うが、ヴァイオリンのレッスンというのは基本的に
ことで、「曲を弾ける」ようにしていく。
でもこれ、言葉を選ばずに言えば「先生の劣化コピー」を作っているに過ぎないわけだ。
もちろんそうやって一曲仕上げる際に得たノウハウを、他の似たような楽曲に応用できればいいが、学習者にそこまで耳やセンスが育っている保証はどこにもない。
実際、「よくわからないけど先生の言う通りに弾けるようになったからいいや」で済まし、結果「お前先生がいないと何も出来ないのか」みたいに、解釈力が全く育たないまま放置されている人は非常に多い。
何よりこうしたお仕着せまがいの教え方は、学習者が難しいことを前向きな気持で克服するのに必要な「憧れ」をしばしば忘れさせ、嫌々お稽古ごとコースに陥らせるわけで。
そしてモーツァルトのような、奏者への要求レベルが相当に高い曲をやる頃になるとそのレクチャーというか諸注意は微細を極める(それこそ音符単位)ため、
「もういいです勘弁してください!」
(それを踏まえると辞めることを許されない、プロを目指す子達がどんな気持ちでヴァイオリンをさらっているかは、想像を絶するものがある)
「自分が弾きたい音で弾く=弾けるようになるまで絶対に妥協しないことを基本にしなさい」と。
そのうえで
「増田さん、その解釈に基づく演奏でステージに上がったら恥かくよ(変人ショーになってしまう)、なぜなら(以下説明)」
「その部分が無味乾燥に聞こえる時点で解釈が足りてないと思う」
「それだと増田さんの弾きたい音は出ないから、これをこうする練習をしましょう」
という、クラシック=最上のものと定義される音の有り様を、懇切丁寧に教えてくれた。
お陰様で、モーツァルトの協奏曲5番は「本当に難しい」と思ってはいてもモーツァルトを嫌いにはならなかった。
気がつけば音楽に対する集中力と解像度は飛躍的に上がったし、なんなら
「アニソンやボカロみたいなポピュラー楽曲のカバーでありがちな、ポルタメントや過剰なトリル/アクセント/ビブラートに頼らない、あくまで上質なクラシックの弾き方で弾いて喝采を浴びてみたい」
みたいな新しい夢も出来た。
時間はかかったけど、その分より大きな高みに登っていける基礎体力は間違いなくついたと思う。
結局、能力に大きなばらつきがあることが先生はもちろん自分自身も、諸々の見通しを大いに誤らせる結果になった。
何に苦しんだかというと
これだと親指以外の4指を自由に動かせないのを無理やりコントロールする=コントロールできるまで途方もない練習量が要求される。
なのでこれ以上難しい曲に取り組むのであれば先がない(最悪弾けないまま体を壊しリタイヤ)という、致命的な問題だったのだ。
これについてはヴァイオリン以外の、逆上がりや二重跳びができないのはもちろん、ボール投げもバレーのサーブもヘボかったりとかも踏まえると、もう間違いなく自身の神経発達に問題があると確信させられた。
結局、なんとか「左指がデフォで緩んでいて、他の4指の力の入り具合に連動して自然に屈曲するように力が入る」動きを無意識にできるようになったが、もしこれが体得できなかったらと思うと、今でも怖くなる。
他に楽器を常に鎖骨の上に置く、右肘が後ろに逃げないよう腕を重力に任せて落とすといった基礎もツッコまれたが、どちらも10日程度頑張ったら治ったので軽症で済んだ。
なお、今もメンコンの最初の方だけしかさらえていない。納得できる音が出ないので先に行けないし、先を見ても意味がないからだ。
こうやって一歩ずつクリアしていけばいいと思えるくらいには落ち着いた。
正直とても難しいけど楽しい。
うちは警備もやってる会社なんだけど、まぁガチじゃないので楽な施設警備なのよ。
巡回も覚えやすいし、仕事もそんなにないの。それなのにそれすら覚えられない人がいる。
人が足りなくなったので募集をすると応募がある。
学歴も職歴もそこそこの人が応募してきたりするけど、学歴も職歴もあっても詐称してる感がすごい人が多い。
内容は至ってシンプルで『警備法っていうのがあるけど、資格がほしいなら覚えないと駄目』って伝えるだけ。
これを説明すると「警備法が覚えられないので辞めます」って言う人が現れる。
だから、覚えないでも良いっつてんだろ!って怒りたいレベルで人の話を聞いてない。
巡回経路が覚えられない人が多いの。
メモ取りつつ建物内の構造を覚えて行こうね、一ヶ月もあれば覚えられるよって話をしても、『経路が覚えられないので辞めます君』が現れる。
メモ取れや、と怒りたくなる。たいてい取らない奴ほど使えない。
新任研修が終わって実地研修を始めて現れるのは、長い拘束時間に耐えられない人。
忙しくない職場だから休みが所々あるよ、仮眠時間も長いし、寝る場所もきれいだよって伝えても駄目。拘束時間が長いから辞めるって言われる。
おめーよ?募集要項に勤務時間書いてあったべ?ってキレそうになる。
安いって言っても警備の相場どおりだから安すぎるってことはない。
一番キレそうなのは、先輩たちが話をしてくれないので放置されたから辞めるって言うやつ。四六時中話してる職場はないんだよ。接客業でもやってろ!ってキレそうになる。
番外は、『私は以前、○○企業(大手)で部長をやってましたので、そこで培われた忍耐力には自信があります』って言ってた60代のおじちゃん。
ホントね、簡単な説明で辞めるやつから最初から説明して納得して入って来ておいて自分のわがままで辞めるやつ多すぎなのよ。
試しに給与額上げてみた時もやっぱり駄目だった。
その人は仕事しつつ空いた時間で1時間くらいたまに配信してる程度。
趣味の範囲で個人で楽しんでる。登録者数はボカして1200人程度。
・収益化してないけど朝寝て昼過ぎ~夕方あたりに起きてずっとゲームやってる人どういう連中なん?
⇒大体実家暮らしで親に養われてる。あと社会人リタイヤ組が貯金潰してやってる事も有るけど、大体ニート。
・ガチ恋とかっておるん?
⇒小規模個人勢だと距離近すぎて勘違いしちゃうガチ恋勢はいる。
やたら指示・アドバイスDM飛ばしてくる人とかいるっぽい。反転アンチになりやすいからゴミ。
ウチのチャンネルには初期の頃居たけど、一ヶ月くらい塩対応したらいなくなった。
⇒マネジメント料としてVから金を回収する事務所とかあるよ。所属するVから吸う事で利益にしてる。
ボイトレとか交通費も実費だし、下手したらガワやモデルも実費だったりする。
たまにちゃんと先行投資としてやってる事務所もあるけど、まぁ全然伸びてない時点で数年先はお察し。
⇒許諾の問題で収益化有無にかかわらず遊べるゲーム無くなるし、今までのガワとか配信消さなきゃいけなかったりするから憧れない。
キャラ付けも1からになるし、こういうキャラでRPしてくれって所で折り合いつかない人も沢山聞いてるからむしろ嫌。
・ぶっちゃけ稼ぎたい?
⇒機材代くらいはペイ出来たらって位で、趣味でやってるからそんなに気にならない。
・活動しててヤバかった話ある?
⇒異性コラボしたら相手のガチ恋勢がしつこくDMで凸ってきたくらいかな。それ以来異性コラボは避ける様にした。
あと、歌ってみた作ろうとMIXや動画の人に依頼かけたら、動画の人に依頼忘れられて逆切れされた事はあった。
・グッズって売れると収益的に助かる?
⇒ぶっちゃけ金銭的にはFANBOXに入って定期的に課金してくれる方が助かるけど、売れた通知で凄いモチベ上がるから嬉しい。
⇒「ただ遊んでるだけ」「自分だけが楽しいだけ」「だらだら配信する」は絶対にしないようにしている。
リスナーの一日の終わりの貴重な1時間を使ってもらうのだから、ちゃんと楽しんでもらえるように工夫しているし、
それがバレないように頑張ってる。
⇒別の配信の感想ツイとか投げてるからわかるけど、色んな配信者さんを大事にしてくれているから悪い事とは全く思わない。
私のおつかれツイにもレスくれるし。
・チャットってあると嬉しい?
⇒当然。ただ、自分語りとか初見でいきなりタメ口は勘弁してほしい。ウチのチャンネルはコメ拾いのコミュニケーションがベースだから困る。
⇒断言できるけど、無い。例えば普段からファンアとか素材とか作ってくれたり、色々手伝ってくれる人はチャンスはあるかもしれないけど
一般リスナー的な人は良い人だなーくらいで止まり。私はそういうの無いよ。彼氏いるし。
彼氏いないアピのVの人はガチ恋からの反転アンチ生みやすいから気を付けないとめんどくさい事になりそう。
・何年くらい活動したい?
タイトルの通り。
俺は反アベだが、こんな終わり方はやるせない。
安倍総理が在任中に起こした数々の疑惑やスキャンダルに問題発言、はぐらかし、忖度した人間達は出世して、逆らった人間は自殺に追い込まれた。それが明るみになってもなんの自浄作用もなく野党は騒いでるだけと上手く印象操作され対抗勢力になりえず、マスコミも東京新聞の望月記者とNHKの関西支局の記者以外に本気で戦った人を知らない。
森友学園は籠池が捕まり、学校は放置され、加計学園は何食わぬ顔で営業している。桜を見る会はなくなったが今になってサントリーが酒類を提供していたことが明らかになったり、赤木さんの裁判は前代未聞の国側の白旗で賠償金満額支払いチャンチャン。
あべ本人は歴代最長政権記録を更新してからコロナ対策でお腹が痛くなってリタイヤ。党内では権勢を誇り、噂ではまだ返り咲くとの評判もある。国家の予算は日銀を手中に置き無限国際発行という人類史上始まって以来の近代先進国による社会実験を我々国民の財産を担保に戻れない所まですすめてきた。
他にも色々あったと思うが、色々追求があった時にまともに司法が機能してアベを逮捕取調べ裁判をして情報公開されていたらこんな事件は起こったのだろうか。
日本には1億人いるのでキチガイは沢山いる。俺だってアベは嫌いだ。でもやるべきハードルを乗り越えてきていたら殺されることはなかったと思う。田中角栄の方がヘイトは集めていたと思うがちゃんとミソギをしたのでキチガイの標的にならない。アベはあまりにもノーダメージだった。記者会見は懐柔されてるし、国会でしか追求されないが国会は野党がバカにされるシステムが完成している。検察はお友達をトップに据えてるから無敵。
経営者だったり株とかやってたらファンになってたかもしれないが、批判的にテレビや新聞を見てる層にとっては純粋に悪である。凡庸なしかも無能だけどシステムハックした異世界転生の主人公並の絶対的存在といえるかも。
ソイツに「無敵の人」が一撃チャンスがあるとするなら実行する可能性は十分考えられる。歴代総理を思い出しても殺されるべき標的になりうるのは安倍晋三が一番の候補にあがるだろう。
別に殺されて当然とか言うつもりはないし、殺人されるべきではないと思うが、あまりにも安倍総理はノーダメージ過ぎたし、証拠だらけなのに司法がまともに機能してなかったとしか思えない。だからなんの禊もなく標的になるべき存在になってしまったのだと思う。
アベがすごかったりすごく悪かったんじゃないがあまりにも何故か誰にもわからないが強すぎた。それが原因のひとつなのだとおもう。
タイトルの通り。
俺は反アベだが、こんな終わり方はやるせない。
安倍総理が在任中に起こした数々の疑惑やスキャンダルに問題発言、はぐらかし、忖度した人間達は出世して、逆らった人間は自殺に追い込まれた。それが明るみになってもなんの自浄作用もなく野党は騒いでるだけと上手く印象操作され対抗勢力になりえず、マスコミも東京新聞の望月記者とNHKの関西支局の記者以外に本気で戦った人を知らない。
森友学園は籠池が捕まり、学校は放置され、加計学園は何食わぬ顔で営業している。桜を見る会はなくなったが今になってサントリーが酒類を提供していたことが明らかになったり、赤木さんの裁判は前代未聞の国側の白旗で賠償金満額支払いチャンチャン。
あべ本人は歴代最長政権記録を更新してからコロナ対策でお腹が痛くなってリタイヤ。党内では権勢を誇り、噂ではまだ返り咲くとの評判もある。国家の予算は日銀を手中に置き無限国際発行という人類史上始まって以来の近代先進国による社会実験を我々国民の財産を担保に戻れない所まですすめてきた。
他にも色々あったと思うが、色々追求があった時にまともに司法が機能してアベを逮捕取調べ裁判をして情報交換されていたらこんな事件は起こったのだろうか。
日本には1億人いるのでキチガイは沢山いる。俺だってアベは嫌いだ。でもやるべきハードルを乗り越えてきていたら殺されることはなかったと思う。田中角栄の方がヘイトは集めていたと思うがちゃんとミソギをしたのでキチガイの標的にならない。アベはあまりにもノーダメージだった。記者会見は懐柔されてるし、国会でしか追求されないが国会は野党がバカにされるシステムが完成している。検察はお友達をトップに据えてるから無敵。
経営者だったり株とかやってたらファンになってたかもしれないが、批判的にテレビや新聞を見てる層にとっては純粋に悪である。凡庸なしかも無能だけどシステムハックした異世界転生の主人公並の絶対的存在といえるかも。
ソイツに「無敵の人」が一撃チャンスがあるとするなら実行する可能性は十分考えられる。歴代総理を思い出しても殺されるべき標的になりうるのは安倍晋三が一番の候補にあがるだろう。
別に殺されて当然とか言うつもりはないし、殺人されるべきではないと思うが、あまりにも安倍総理はノーダメージ過ぎたし、証拠だらけなのに司法がまともに機能してなかったとしか思えない。だからなんの禊もなく標的になるべき存在になってしまったのだと思う。
アベがすごかったりすごく悪かったんじゃないがあまりにも何故か誰にもわからないが強すぎた。それが原因のひとつなのだとおもう。
昨年、資産が1M USD、1億円相当を超え、副業だけで1000万円以上収益が出た。この2つのマイルストーンの達成を誰かに共有したかったわけだけど、金がらみの自慢話を非匿名で不特定多数にするのはトラブルのもとでしかない。じゃあここで書き捨ててしまおうというわけ。それだけではあまりにも時間の浪費感を正当化できないし、読む側としても身が無くて面白くないので、2つ目の目的を混ぜこんだ。ついでに5時間のフライトの中で何かすることを見つけたかったのが3つ目の目的。
セキュリティ系のソフトウェアエンジニアを15年程度。本業の年収は株(RSU)を含めて290K USDくらい。カナダに10年住んでいる。
3年ほど、日本でセキュリティ関係の研究開発を行った。最終年収は650万と、地方出身文系学部卒としては悪くない額で幸せだったものの、英語の重要性を辛く体験したことから、退職し、ワーキングホリデー・プログラムでカナダに引っ越し、語学学校に通った。この時TOEICは400点台。約半年後、運よく現地の会社でリバースエンジニアリングの仕事を見つけた。この時の給与は45K CAD。現地の大学新卒より低い給与だったが、英語学習や異文化交流的な楽しさ、ワークライフバランスの良さから幸せで、当初は1‐2年で帰国する見込みだったにもかかわらず、結局定住した。
「英語で十分、仕事と生活ができる」という自信がついた。日本語しか使えない場合よりずっと気楽に旅行ができるので人生の楽しみが増えた。技術情報を英語で収集できることも、技術者としては大きな利点で、翻訳を待つ必要がないし、カンファレンスも楽しめる。
ワークライフバランスが良くなった。カナダの最初の会社では、5時になるとほぼ人がいなくなり、6時になると上司から「帰らないのか?」と聞かれ衝撃を受けた。その後2回転職をしているが、この傾向は変わらない。ここ3年は「1日9時間厳守」に腐心していたにも関わらず昇進したり昇給したりと、「頑張ることが素晴らしい」と教え込まれた自分の価値観が崩壊しかかっている。加えて、住環境が東京と比較して圧倒的に良い。家は広いし、自然がすぐ近くにあるし、人混みはほとんどない。
額面の年収でいえば5倍くらいになった。年収が増えた理由の一つは、エンジニアの市場価値の違い。経験5年以上(シニアポジション)のエンジニアの相場は、日本では~1500万円くらいのようだが、USだと150K USD~だ。自分のように10年以上の経験だと250K USD前後は珍しくない。日本と北米のエンジニアに技術力の差があるわけではなく、雇用する側の金の量の違いだ。関連して、副業で稼ぎやすい。英語ができると、北米と欧州のほとんどが潜在顧客になる。競合もあるが、それ以上に母数が大きいので、日本の金銭感覚で育った人一人を満足させるには十分な額(eg, 1000万円)くらい簡単に稼げてしまう。
将来リタイヤしたり、体調を崩した場合でも日本に帰国できる。日本は十分に綺麗で、安全で、食事のおいしい国だ。さらに円はUSDと比較して弱いし、そうであり続けるだろうから、USDで稼いで帰国し円で生活する場合、金銭的な余裕ができやすい。端的に言えば安い国に移住する状態だ。
そうかもしれない。だから、あなたは自分で調べて自分に合う選択をすればいい。この記事ではデメリットは1つも挙げず、単に「私には合っていた。よかった」と主観を書いた。フライトはあと1時間未満なので、ここで終わりにする。
今、5500万円くらい金融資産がある。
ほとんどは株と投資信託で、自分名義で4800万円、子供名義で700万円。
奨学金がなかったり、結婚式費用を出してくれるような裕福な親だったりしたのはあるけれど、うまくやったほうだと思う。
今までの失敗談と、悔しかった思い出なんかを急に書きたくなったので、匿名で書きつづる。
投資を始めたころ、当時サブプライムショックでレバレッジをかけて行ったFXの証拠金が吹き飛んだ。
為替って、ただのゼロサムゲームだからもう二度と手を出すかと誓った。
が、その後も何度か手を出した。
小銭を何度も稼ぎ、大きな代償を払うことを数度。
当時勤めていた会社は、大きなグループの中のちっぽけな子会社だったのだが、親会社の株を買うと、奨励金が10%出た。
それだけで美味しかったが、会社が傾くと自分の給料も株の価値もダブルで被害を受けるし、あんまり高額までため込んでしまうと子会社といえどインサイダーを疑われると嫌だし、MAX買付はしていたが、定期的に売り払って、それを原資にTOPIX連動型ETFに乗り換えてた。
退職後、その親会社の株が暴騰して、乗り換えずに持ってれば今頃すごいことになってたなと後悔。
たぶん、全く売らなかったらそれだけで4000万円くらいにはなってたろう。
売り払って原資にあてたETFがプラス800万円くらいにはなってるので、十分得はしてるとは思うんだが、やっぱり悔しい。
21世紀はITの時代って誰もが言ってたのに、投資しなかった。
Googleは株式分割と値上がりで25万円くらいが、120万円くらいになった。
ただ、当時は一般口座しかなくて、いくらで買ったかを証明する書類がない。
通常の株式分割と違って、議決権がない株をもらうっていう変なことをしてくれたおかげで、仮にこれを現金化したときにどういう申告をしていいのかさっぱりわからない。
百度は上がったり下がったりを繰り返したが、たいして増えてない。為替のおかげで20万が30万になったくらいだ。安定して配当をもらえてるからまあいいか。テンセントは3倍くらいになった。20万が60万くらいに。
すっかり乗り遅れたが、Amazonに突っ込んだ50万円は200万円になった。
マイクロソフト、アップル、フェイスブック、ビビりながら20~50万円いれて、それぞれ倍になった。
それぞれにたかだか20~50万円しか突っ込めなかったのが悔やまれる。
黙ってGAFAMとBATに最初から思考停止で全力してれば、といっても金がなかったので突っ込める額は知れてるが、たぶん今頃は早期リタイヤしてたと思う。悔しい。
株で儲かった自分がいうのもなんだけど、銘柄選びの眼があったとは思ってない。
なんとなくで選んだうちのいくつかは失敗し、いくつかは大当たりした。
大当たりしたいくつかに引きずられて、今の時点を基準に振り返れば、平均よりいいリターンではあるものの、かなりの含み損を得てた時期もあった。
すべてインデックス投資にした場合のほうが、リスクが少なく同じリターンがえられたように思う。
勉強すれば儲けられるという話は信用しない。
不動産投資に手を出す人って、30代でもレバレッジかけて数千万円を運用してたりするけど、自分は百万だってビビる。
今でこそ、けっこうな金融資産残高になったが、やっぱり100万円を超える投資はビビる。
家を買おうと思う。
低金利と住宅ローン減税で、向こう10年は実質利息ゼロなので、このまま運用を続けながら家が手に入りQOLが上がる。
4000万円くらいで見繕って、減税期間が終わったら繰り上げ返済してしまおうと思う。
これ以上の高給は望まなくても、まあ逃げ切れそうだ。
ホルンの元増田さんが追記で「ディスったつもりはない」と仰っておりますので、この議論に関してはこれ以上反論も補足もいたしません。
ただ一点、元増田さんには「あのような書き方をすれば尺八(またはマイナーな民族楽器全般)がディスられたと感じる読み手が私を含め一定数居る」ということだけはご認識いただきたいです。
それより私が驚いたのは、はてなの中でどのようなきっかけであれ尺八という楽器にここまで注目していただいたということです。
特に「面白い」「勉強になった」「尺八吹いてみたくなった」等のコメントは予想外で本当に涙が出るほど嬉しく、励みになりました。
これが元増田さんへのツッコミという形ではなく単発のエントリだったとしたら、たとえ同じ内容でもここまで反響を頂けなかったと思うのです。
こんなチャンスはもう二度と来ないと思うので、今回の件をきっかけに尺八に興味を持っていただいた方に向けて、もう少し書かせてください。
尺八がマイナーな楽器であることは十分承知していますが、少しでも楽器としての魅力をお伝えしたく、なるべく専門用語を使わずお伝えさせていただきます。
流派によって多少の違いがありますが、基本的にカタカナで縦書きに表記されます。
基本となる音は5種類で、順に「ロ、ツ、レ、チ、ハ(リ)」となっています。
このカタカナは音程ではなく指使いを表しています。ギターでいうところのTAB譜に近い表記です。ですので同じ音程でも指使いが違えば表記も変わりますし、逆に表記が同じでも尺八の長さが変われば出てくる音の高さも変わります。
音の種類は替え指や特殊奏法を全部カウントするとおよそ30種類です。殆ど全ての音が西洋音楽の12音に対応していますが、中には五線譜では表現できない替え指や特殊奏法もあります。
尺八の音域はおよそ2オクターブ半ですが、ホルンと同じく音域の高い音は正確に当てるのが難しいです。
しかも、高い音の中にたった一つだけ、なんと足(正確には太もも)を使わないと演奏できない音が存在するのです!足を使わなくても音自体は鳴ることは鳴るのですが、ピッチが上ずってしまい使い物にならないのです。
指使いや首振りだけではこのピッチのずれをカバーしきれないので、太ももで尺八最下部の息の出る穴を塞いでしまい、首振りのくだりでご説明した「開口端補正」を利用してピッチを適正な所まで下げているのです!
繰り返しになりますが、基本の尺八は指孔が5個しかありません。これによる最大のデメリットは「細かいパッセージが吹けない」ということです。
基本の音だけで構成されたパッセージなら吹けなくもないですが、半音や特殊音が混じってくると、かなり厳しいです。そう考えると5孔で平然とジャズを吹きこなすZac Zinger氏はマジで化け物です。
このデメリットを克服するために、指孔を増やした尺八が存在します。まとめて「多孔尺八」と呼んでいますが、メジャーなものは6孔と7孔で、多いもので9孔があります。
指孔が増えることで、本来であれば「首振り」や「指孔を少しだけ開ける」などの細かい動作を必要とする音も指孔の開閉だけで出すことが可能になります。
この多孔尺八を「邪道だ」と毛嫌いする奏者もいますが、私はこれにより尺八音楽の表現の幅が広がるのであれば良いのではないかと考えます。
プロの定義が曖昧なので何とも言えませんが、メディアに複数回登場したり、CDを出したり、定期的にリサイタルを開催している奏者に限定すれば、国内で100~150人くらいではないでしょうか。
最近活躍している若手プロはその多くが東京藝大の尺八科邦楽科尺八専攻出身です。https://hougaku.geidai.ac.jp/
そんな中、メディアへの登場頻度が図抜けて高い現役プロ尺八奏者が2人存在します。一人は「和楽器の貴公子」こと藤原道山氏、もう一人は「美人すぎる尺八奏者」こと辻本好美氏です。
辻本好美氏の演奏は、実は某テレビ番組で毎週必ず、それも何回も使われています。正解は以下の動画の1:55あたりから。
https://www.youtube.com/watch?v=2NfBpCQ5VYQ
お二人とも人気実力ともに申し分ないですが、私が個人的に一番好きなプロ尺八奏者は小湊昭尚氏です。彼の演奏がきっかけで尺八の世界に興味を持ったと言っても過言ではありません。
小湊さんがYOASOBIの「夜に駆ける」を尺八でカバーした動画は超絶オススメなので是非皆さんにご覧いただきたいです。先ほど紹介した「足を使わないと出せない音」や「首振り」も速いパッセージの中でバンバン使っていて、言葉がありません。
https://www.youtube.com/watch?v=LI0nzOKtTuk
尺八と聞いて多くの方がイメージされる「ブヒョ〜」という荒々しい音ですが、あれは口腔内や唇の形状を変えることで敢えて乱気流を発生させ雑音を含ませていて、専門用語で「ムラ息」と呼んでいます。
やり方は奏者によって様々ですが、基本的には舌の先端を下の歯の付け根あたりに巻き込んで通常より強めの息で吹き込むことで鳴らすことができます。
このムラ息、曲中であまり多用しすぎるとうるさい演奏になってしまいますので、ベースは綺麗な音で演奏し、ここぞという時に使用しています。ちなみに上記紹介の「夜に駆ける」動画の中では3:06あたりで使用されています。
本当はもっともっとお伝えしたいことがあるのですが、長すぎると逆に興ざめになってしまいそうなのでここまでにします。
ここまで読んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。
尺八に関する質問があればトラバやブコメにお寄せください!可能な限り追記で回答いたしますので。
2/26 追記
皆様ありがとうござます。これまでに頂いたブコメからいくつか回答いたします。
兎にも角にもまず楽器が無いと始まらないのですが、これには明確な回答がございます。
ズバリ、「プラスチック尺八 悠」の一択です。初心者用の尺八としてはこれ以外の選択肢は無いと言っていいでしょう。価格は約16,000円です(昔はもうちょっと安かったんだけどなぁ…)。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00P2FXKRS/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_VR20JYRNZ0YEQJ2QWS28
ヤフオクやメルカリなどで中古の竹製尺八が売られていますが、初心者には高確率で地雷となりますので絶対に手を出さないでください。実家の押入れに眠っていた尺八も避けた方が無難です。
理由として、竹製は太さがまちまちで本人の口に合わない場合があること、手入れがされておらず割れていたり調律されていない場合があること、作者がわからないのでクオリティが玉石混淆なこと、などが挙げられます。
その点「プラスチック尺八 悠」はその名の通りプラスチック製なので太さ、仕上がりが均一で、乾燥などによって割れる心配がなく、プロ尺八奏者による監修もされております。
もし竹製の尺八が欲しくなっても絶対に一人判断して買わず、信頼できる師匠、尺八奏者、製管師と一緒に選んでください。
尺八選びを間違えたために最初の段階でつまづき、「私には無理だ」「やっぱり尺八は難しい」と思い込んでリタイヤする人の何と多いことか。残念でなりません。
楽器以外に必要なのは譜面台、チューナー、露切り(管楽器でいうところのスワブ)、テキストくらいでしょうか。
譜面台は尺八用をお勧めします。蛇腹式で横に広がるので主に縦書きの尺八用楽譜を置くのに適しています。
https://www.amazon.co.jp/dp/B000WMCB94/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_HKHG69Q886CJS94SFZAP
チューナーは一般的なものであれば何でも構いません。スマホのアプリでも大丈夫です。
露切りは購入すれば間違いないですが、自作で手ぬぐいやハンカチに紐とおもりを結びつけた物でも大丈夫です。
練習後に露切りで尺八内部に付着した水分を拭き取って終わりです。簡単ですね。これも尺八の魅力です。
不可能とは言いませんが、できれば信頼できる尺八奏者から直に教わってほしいですね。
オンラインレッスンを開講しているプロ奏者も何人かいらっしゃいます。レッスン料は講師によって千差万別です。
各流派の師範などの肩書を持った方もいらっしゃいますが、師範=プロではないので注意して下さい。実際にその人の演奏を聴いたり体験レッスンを受けたうえで決めた方が良いでしょう。
最近はプロ奏者がYoutubeで解説してくれている動画もありますので参考になるかと思います。
https://www.youtube.com/channel/UCzD1bRWJ6o9ECnHRUVGctMw/videos
初心者用のテキストですが、個人的なオススメは「鳴るほどザ尺八」です。
https://www.amazon.co.jp/dp/4991014433/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Q2V39NSKQTAXAGBANXCG
著者の菅原久仁義氏は現役のトッププロ奏者で、多くの若手プロ奏者を育成した実績もお持ちです。
もしあなたが大学生であれば、「和楽器サークル」または「尺八サークル」に入会してください。懇切丁寧に教えてくれるはずです。
もし自分の通う大学にそうしたサークルが存在しない場合、近所の大学のサークルに相談するのも手です。
社会人になってから尺八に出会った私としては、同年代が集まって切磋琢磨できる環境と練習時間がある大学生が羨ましくて羨ましくて仕方ありません。
一緒に練習できる仲間って、本当にかけがえのない存在です。小中高の吹奏楽部での経験があるからこそ、尚更そう思います。
ホルンの知名度のくだりでも少し話題になりましたが、国内唯一の和楽器専門誌「邦楽ジャーナル」によれば、現在の尺八人口は国内におよそ2万人とのことです。
他の楽器の人口がわからないので、この数字が多いのか少ないのか、私には判断できません。詳しい方いらっしゃいましたら教えてください。
ご想像の通り、曲の調や音域に合わせて随時最適な尺八を選択しているからです。そのため、曲の中で転調があると動画のような持ち替えが発生します。
尺八は一寸刻みで長さの違うものがあり、一寸長くなると出る音が全体的に半音低くなります。
最も一般的な長さは一尺八寸(D管)で、次いで良く使われるのは一尺六寸(E管)、二尺三寸(A管)となります。
ちなみにこの「一尺八寸」が「尺八」という名の由来になっているといわれています(諸説あり)。
そうです。大甲のツです。
「夜に駆ける」動画では結構な頻度で使われていましたがこれは極めてレアケースで、通常の曲で使われることはほぼ無いのでご安心ください。
尺八が合奏用の「楽器」として使われ始めたのは明治時代以降で、それまでは禅宗の一派である普化宗の虚無僧が修行の一環として使う「法器」でした。
そのため、他の楽器と合奏することが禁じられていたのが原因と思われます。事実、虚無僧が吹いていた曲はそのほぼ全てが独奏曲となっております。
箏と三味線と尺八が合奏する曲がありますが、あの編成が成立したのも明治以降で、それ以前は胡弓という楽器が今の尺八のパートを担っておりました。
さらに、当時の尺八は現代の尺八とは違い管の内部が漆で整えられておらず細かい凹凸があったため、音程や音量が不安定でそもそも合奏に不向きだったことも原因かもしれません。