はてなキーワード: ラブストーリーとは
自分に関係のないことでやたらと怒る人がいる。おそらく、実害があるから怒っているのではなくて、常に何かに対してイラついているのが好きなのだろう。私はそう解釈している。
昨今、取り沙汰されている眞子さまと小室圭さんのご結婚の話題などは、まさにその典型ではないかと思う。
はじめに断っておくと、私はお二人のご結婚にはとくに反対ではないし、お互い好きなら結婚して問題ないと考えている。
だから、そもそもお二人の結婚に断じて反対という人がこの先を読んでも、不快になるだけだろう。
断固反対という方はどうかこのページを閉じて、世の中に溢れているバッシング記事を参照していただきたい。
***
私は小室圭さんの生き方が好きだ。間違いなく優秀な方だし、これからも活躍してほしいと思っている。
だが、ICUに合格してアメリカへの留学も果たし、卒業後はメガバンクに入行した。
相当な努力家でなければ成し遂げられないことだ。
銀行を退職後はパラリーガルとして法律事務所に勤務しながら大学の夜間課程で経営法務を学び、さらにアメリカの大学で法務博士課程へと進学する。
知っている人にとっては言うまでもないことと思うが、弁護士になるには非常にお金がかかる。
日本で弁護士になるには大学の法学部を卒業後、さらに法科大学院へ進学するのが一般的だ。
もし小室さんの借金が批判に値するのなら、少なくとも日本では金持ちの家庭に生まれないと弁護士を目指せないことになってしまう。
「親ガチャ」という言葉が話題になったが、親ガチャの不運を嘆く層と、小室さんを批判している層はどの程度一致しているのだろうか。
親ガチャに賛同しつつ小室さんをバッシングする、などという矛盾した行動を取っていないことを願うばかりだ。
そもそも、結婚するにあたって借金があるのはけしからん、という論理が私にはさっぱり分からない。
ギャンブルやアルコールへの依存で膨らんだ不毛な借金ならともかく、夢を叶えるための学費として借りたお金ではないか。
「公費で借金を返済するのが目的だろう」などと言う人がいるが、正気だろうかと心配になる。
そんなことが打算的な策略によって実現できると思うのなら、もはや世の中に思い通りにならないことなど1つもないだろう。
お二人は、お互いに惹かれ合って結婚を決めた。
それだけである。
皇族だからといって一般人と完全に切り分けて考える人のほうが、余程きわどい思想の持ち主のように私には思える。
***
身も蓋もないことを言うと、お二人がご結婚されたとしても、私自身の暮らしに何か影響があるわけではない。
よって、正直なところ私には「なぜそんなに批判する人がいるのかが分からない」のである。
どちらかと言えば、これを書いたきっかけは「批判する人たち」の動向を目の当たりにしたことにある。
冒頭にも書いたように、自分とは明らかに関係のない、自分の暮らしに何ら影響を及ぼさないことで怒る人がわりといる。
まず、この事実に驚いた。
これは私の個人的な推測でしかないのだが、批判している人の多くは皇室に思い入れがあるわけでも、日本古来の伝統を重んじているわけでもない。
ICUに合格する学力はなく、メガバンクの熾烈な選考に勝ち残って内定を獲得することもできない。
国際弁護士になる夢を実現するために、メガバンクを退職する決断力もない。
法律事務所でパラリーガルとして働く能力も、アメリカの大学院に留学する語学力もない。
もちろん皇室の女性と相思相愛になることも生涯ないだろうし、世間から猛烈にバッシングされても結婚を貫く胆力も持ち合わせていない。
つまり、批判している人たちの大半は小室さんにかなう要素が何ひとつない。
たとえば、「自分は借金をしていないが、あの男には多額の借金がある」といった発想なら、自分自身が「正しい」側に立てる論拠を獲得できる。
「借金はよくないよね」
「相当な借金があるのに皇室の女性と結婚するなんてあり得ないよね」
もしくは、
「何か悪いことをしているに違いない」
「それならバッシングしても構わないだろう」
この程度の認識の人もかなり多いと思われる。
批判している人々だって、ほじくり返せば過去に汚点の1つや2つありそうだが、さぞかしご自身は一点の曇りもない清廉潔白な聖人君子だから小室さんのことを批判し、許せないなどと断じるのだろう。
***
皇室に関わった民間人へのバッシングと聞いて、真っ先に思い浮かんだのは美智子さまのことだ。
皇室に初めて民間人が嫁ぐのと、皇室の女性と民間の男性が結婚するのでは状況が異なるが、一部メディアから執拗にバッシングされているところは共通している。
美智子さまがご結婚されたのは、私が生まれるずっと前のことだ。
だが、当時一部メディアから激しいバッシングを受けた美智子さまが失語症になられたことは知っている。
令和時代なのだから、皇室の女性の意思が尊重されてもいいのではないか、と私などは思う。
ここでやめておけばよかったのだが、反吐が出るほど嫌いな某ニュースコメントを私はうっかり見てしまった。
中には「このバカ女は……」などと、何とも無礼極まりない罵詈雑言を書き残している者までいる。
人間とは、自分に関係のない出来事にこれほど憤り、自分とは違った世界で暮らしている(と思い込んでいる)相手に対して、これほど無礼になれるのかと驚愕したものだ。
公費に税金が使われているのだから国民は文句を言う権利がある、などともっともらしい持論を展開する者もいた。
一体、この発言者が納めた税金のうち、いくらが宮内庁で使われているのだろう。
微々たるものであろうことは、あえて説明するまでもなく明白である。
仮に結婚なさったとして、この発言者が納める税金が増えるわけがない。
ちなみに、お二人の結婚がこれほど炎上するに至ったのは、どうやら某週刊誌が発端のようだ。
小室さん自身の借金や母親の金銭問題に関して、週刊誌がほじくり返さなければ明るみに出ることはなかった。
一部メディアがバッシングしているのは、美智子さまのときと全く同じ構図ではないか。
お二人のご結婚に対して憤慨したり罵ったりしている人は、週刊誌が作り上げた特異な市場で愚弄されていることに気づいたほうがいい。
週刊誌はそのうち別のネタのほうが部数が伸びると見て、新たな「市場」を開拓するのだろう。
そして、間もなく世間はお二人のご結婚にまつわる騒動を忘れ去っていくのだろう。
***
話を戻すと、お二人の結婚について憤っている人の多くは、自身は安全地帯にいて、自分とは関わりのない世界のことだから安心して批判している。
注目すべきは、そもそも「自分の暮らしには何ら関係のないこと」を批判しているので、批判したところで何も変わらないし、自分の生活圏には1ミクロンも影響を及ぼさないことだ。
まるでストレス醸成と解消のエコシステム、あるいは永久機関のようだ。
自分に関係のないことで憤り、批判する人は、おそらくこの「永久機関」を求めてやまないのだろう。
心から批判しているわけではなく、本気で何かを変えようという気概もない。
勝手に憤って批判し、オリジナリティ溢れる罵詈雑言を撒き散らしている有象無象など放っておいて、お二人にはどうか幸せになっていただきたい。
時を経たら、多くの人を魅了するラブストーリーとして回想されるのかもしれない。
最近、推し界隈での誹謗中傷が多い。SNSの発達でいろいろなものが可視化されるようになったのは、いい意味でも悪い意味でも作用している。
あまりにも最近頭が痛くなるような誹謗中傷(コロナ関連だったり仕事の偏りだったりその他あれこれ)が多いので、ちょっとした昔話をしようと思う。特にこれからデビューするユニットを推してる人やいつかデビューしてほしいと思ってる推しがいる人……というか何かに推しがいる人はぜひ、読んでほしい。
これは、推しがしたい仕事をファンが奪っていたかもしれないと知った時の話だ。ただそう考えた時のきっかけのことも振り返るので相当長文なので、無理だと思ったらUターンしてほしい。
私には10年以上推しているアイドルがいる。一時期は彼の仕事が生きる糧であった。その推しは所属するグループで一二を争う人気で、彼と同世代である小中学生の女の子に人気が高かった。
私が彼を応援していると同級生に言った時に印象的だったことがある。
同担拒否。同じ推しのファンを拒否する言葉。実際私の推しのファンはそういう他人が多い印象だった。当時ネットがつながっていない、家に住んでいた私でさえ知ってたのだから結構いたのだろう。少なかったのかもしれないがその同担拒否さんたちが強烈だったのか…。まあ私が当時よくつるんでいた子が同担拒否(他担である。なお○○担は基本嫌いだけど私は別という…)だったのも、よく言われる理由になっていたのかもしれない。
そして同担拒否が多かったゆえに起きたのかわからないが、推しがデビューした一年目の夏にとある騒動が起きた。
推しのことを好きだと言った子役を、一部のファンたちが袋叩きにしたのだ。ネット掲示板にはその子役に対して消えろ、死ねという誹謗中傷が羅列され、ネットニュースにもなってしまった。小学生の女の子に無数の人間が殺害予告を羅列するという異常事態。その子役は推しのことを好きと言わなくなった。
その他にも似たようなことは続いた。
推しと同級生になって付き合っているという噂が流れた女優さんを嫌がらせし、転校をよぎなくさせるという騒動。
たまたまスタジオにいて手を繋ぐことになった先述の子役さんとは別の子役さんに対して殺意を向けているネットの書き込みも見たことがある。
そんな感じだからか、あそこのファンは怖いとよく言われるようになった。実際私も怖いと思っていた。いい人の方が多い。それは分かっている。ただ、やばい人は数が少なくても目立ってしまう。推し界隈は常に民度が悪いと言われていた。私は推しが女優さんとの共演が決まるたびに、あぁまた一部の人たちが袋叩きするんだろうな、と思うようになった。
いつか落ち着くかも、と思っていたがあまり変わらないまま気づけば推しのデビュー10周年が近づいていた。私はそこで気づいてしまった。
私の推し、アイドルなのにラブストーリーをやっていない。両片思い状態の幼馴染がいる役はやったことがあるが、ラブストーリーと銘打ったものを彼はやったことがなかった。
彼はとても早くデビューしたから、子どもなイメージが強かったというのも大きいとは思う。身長も人より小さかった。だが、人気アイドルであるはずなのに彼の過去出演作にはラブストーリーが一切ない。
頭に数々の過去の騒動がよぎった。行きすぎた誹謗中傷がきっかけで自殺する芸能人のニュースも見たことがある。彼と共演したらやばい、と各事務所に認識されているのかもしれない。なんともいえない絶望感があった。
が、予想を反してその後彼は初のラブストーリーと銘打たれたドラマをやった。美しい彼が綺麗な女優さんを抱きしめたり熱っぽい目線を向ける姿は大変眼福だった。ただキスシーンは本当にしてるのかわからないものだった。だが、デビューから10年近く経ってようやく見れたそれらしきものは大変大変衝撃的だったらしい。TLは喜んでる人と阿鼻叫喚な人と混ざり合ってカオスだった。
それから数年、相変わらず彼はラブストーリーが少ない中定期的にいろんな演技仕事を重ねていた。コメディドラマの中で恋人ができる話もあったがキスシーンはうまいこと隠されていた。あ、そこ隠すのか。まあ本筋とそこまで関係ないもんなと思っていた。
彼もデビューして10年を超え、売り上げも安定しつつあった。ファンも比較的落ち着いてきて居心地が良くなってきた頃、彼のとある雑誌でのインタビューがTLをざわつかせていた。
ざっくり言うとこんな内容だった。その頃、彼の後輩たちが制服姿でラブストーリーをやる仕事が次々と決まってニュースになっていた。ちょうど私自身が制服姿の彼のラブストーリーを見たかったなと思っていたゆえ、余計に苦しかった。
彼も、やりたかったのか。普通のラブコメや甘酸っぱいラブストーリー。そりゃやりたいよな、ザ・アイドルっぽい仕事だし。…私だって見たかった。同世代の女の子や少し年上の女性に憧れる制服の彼を。きっと絵になったことだろう。いつか見てみたいとずっと思っていた。
なんで来ないのかと思っていたけれど、そう考えるたびに先述した子役の女の子とモデルさんの騒動が浮かんだ。またあの人たちの時みたいに叩いたらどうしようと。彼の仕事の中で共演女優さんに対しての『横に立たないでほしい消えてほしい』とかいう書き込みを見かけたらやめるように書き込んでいた時もあった。倍になって返されて疲れて、辞めてしまった。
いつかいつかと思っているうちに、彼はもう、アラサーになっていた。見た目はぜんぜん見えないけれど、やはり貫禄や雰囲気は高校生くらいの後輩たちと比べると圧倒的である。
過去の回想で制服を着ることがあっても、制服メインの話はもう彼には来ないだろう。
彼がリアル制服だった頃に転校したのは彼と同じクラスのモデルで、その少し前に彼とドラマで共演していた。仕事の都合とか、表だった理由はいろいろあるのかもしれないけれど、古くからのファンに深くその騒動は刻み込まれている。
美しくて可愛らしくて、年齢よりは若く見られる彼は長く制服の仕事はしていた方だ。でも、ラブストーリーが来なかった一端は過激なファンの動きが大きいと私は考えている。
思っているより、現場の人たちはファンのことを見ている。ここ数年それを感じさせることが他界隈でも増えた。勢いのある後輩グループは感染症に罹患したメンバーへのひどい誹謗中傷が目立ち、事務所が声明文を出した。自殺したとあるスポーツ選手に対して誹謗中傷を行なっていた人間を逮捕したりと、動きが大きく出てきている。
昔からよくあることではある。でも、その誹謗中傷は大きく推しの仕事を左右する。
ごみんね! じゃあ書くよ。
ただし、私の商業BL漫画の読書範囲はそうとう偏っているので、万人ウケはしない(特に商業BLを現に読んでいる人には……)と思う。
クソみたいな人生を送ってきたヤカラ系コンビニ店員の幸紀は、仕事中にチンピラと喧嘩して刺されてしまう。彼は意識を喪う寸前、空から美しい少年天使が舞い降りて来るのを目撃するが……。
カップルというよりはコンビ。性描写0。キスすらしない。エロ度は限りなく無に近い。主人公のチン毛がチラリズムする程度の下ネタはあり。登場人物の言葉遣いの問題とかで、エロなしだけど小学生以下に見せられるものではない。
エロがまるでないという点では非BL読者には取っつき易いと思うのだけど、そういう作品に限って商業BLの中では極上に面白いやつなので、それで味をしめて他の作品に手を出すとガッカリすると思う。
コマ割りで魅せる。コマ割で涙を搾り取る。会話のテンポが良い。
ロース神父が買い出しに行った先の店に強盗が入った。ロースは強盗犯を追跡し発見したが、強盗犯の正体は年端のいかない少年リブだった。怪しい新興宗教を盲信しているリブを、ロースは救出しようとするが……。(他一編)
性描写はガッツリあるものの、俗にいう「シコい」表現ではないと思う、たぶん。レイプ表現あり。
表題作の舞台はアメリカの田舎町っぽい雰囲気。キリスト教と同性愛という、宗教的にギリギリアウトくらいをせめてる感じ。日本国外では発禁になりそう。
拉致監禁からのレイプ(からの絆され系?)という性表現としてはヤバめのやつだけど、性的な誇張表現はないので、物語上必要なのかなーくらいに読めると思う。それだけに、BLにエロを求めてる人には満足いただけないかもしれない。
宗教的博愛と個人的な感情・欲望の間で揺れるロース神父の心情の表現がいい。
リアル寄りの作風&画風だけど、id:hisa_ino 氏にはブーイングされそうだなぁー(おっさん度の低さ、顔面トカゲレベル※の高さで)
※女の好きなイケメンの顔はトカゲみたいに見える、という、いつかのid:hisa_ino 氏の発言から。
父親が遺した借金の返済を長年続けてきたイーサン。何の意味もない人生に嫌気が差し、生きる気力が尽きそうになっていた夜、彼の部屋に重症を負ったチンピラのマイクが転がり込んでくる。
おっさん×お兄さんのカップリング。エロ度はとても高いものの、BL漫画広告によくあるような逸脱系ド派手危険系エロではない。
舞台はアメリカのデトロイトっぽい渋い世界観だけど、ストーリーは案外少女漫画に近い。
腐向けには珍しく、攻め受け両者ともガチムチ筋肉質で髭あり、攻めはラッコ鍋ムワァである。
絵が上手いが、私の中の法則「絵が上手い人は話を作るのも上手い」にはちょっと当てはまらない……。ごく普通の少女漫画かな。
BL入門書としては『ワンルームエンジェル』よりもむしろこっちな気がする。ガチムチ男祭りという点で、読者を選びまくるものの。
作者が日本語話者ではないようで、台詞回しがほんものの翻訳調である。
絵面はゴリゴリの男同士のエロ表現だが、やろうと思ったらゴムなしで即ハメれるというファンタスティックなエロでもある。
商業BLは案外萌えが少ない気がするのだけど、本作はわりと萌え表現が多いと思う。キャラがピチピチ美少年でないだけに萌える。
id:hisa_ino 氏のお眼鏡にギリギリ叶いそうな叶わなそうなかんじ。
とある事情でまとまったお金が必要になったアポロは、男性向けの高級娼館「シャングリラ」のスタッフとして働くことにした。
アポロに与えられた仕事は「試情夫」といって、娼夫が客の相手をする前の下準備をお手伝いする仕事。新人でノンケのアポロのために、ベテランの娼夫フィーが専属で試情夫の仕事のいろはを教え込むことになる。
アポロ×フィー
私にはエロ度非常に高く見えるのだが、某BLレビューサイトでは「エロ度少なめ」として紹介されている。腐の人たちエロセンサー麻痺ってない?
しかし確かに、メインの二人はキスすらしてないけど……キスはしないのに穴は掘るぞ。
エロ表現はエッチなものの危険なプレイはあまりなく、物語の設定上やさしいプレイが主。
うわーっ、ポルノだ春画だ春宮図だーーー! 目がぁ、目がーーーーっ!! って感じの、ゴージャスでラグジュアリーな絵の眩さに目が潰れそうになるが、腐の人に言わせれば「エロ少なめ」だそうだ。マジかよ。そう言われてみればメインカプの二人はセックスも恋もできないことになっているけど、いや、エロいのはエロいだろ。
エロい絵柄だけど、なかなかじれったい感じのラブストーリーである。現在2巻まで出てるけど、攻めと受けがまだくっつかない。単話で3巻収録予定ぶんも読んだけど、まだくっついてない。
南の島の楽園感、娼館の中の素敵な調度と美しくて陽気な小鳥(娼夫)たちが目の保養。
個人的に細かいキャラ造形が興味深くて好き。フィーの、オンモードの時の優雅な立ち居振る舞いや、アポロにちょっかいをかける時の妖艶さと、オフモードの時の若い男の子らしい仕草の描き分けがすごい。街をぶらぶらしてる時、がに股で頭を左右に振ってそうでいからせた肩で風きって歩いてる様子は、東南アジア系の男の子にこんな歩き方してる子いるよねー☆ってリアルさがある。
そんなフィーも魅力的でありつつ、攻めのアポロがなかなか興味深いキャラをしている。本人はトゥルー&フォーエバーラブ希望だが、行動にはドン・ファンの素質が見え隠れする。
むしろ、自分がときめきや興奮を覚えるタイプ以外の性的関係って、そこはかとなく気持ち悪さを感じる方が普通じゃない?
その個人的な嫌悪感から叩かなきゃ潰さなきゃってなる頭のおかしい人達の気持ちまでは俺にも分からんが。
その上で、BLが特に嫌悪感を持たれやすいのは、BLという枠組み、あるいはゲイという属性自体が性的な要素を連想させやすいからじゃないかなと俺は思っている。
もちろん性的な要素を前面に出さないプラトニックな愛を描く作品もあるだろうけど、BL=性的という認識がそれなりに多くの人の間にあるんじゃないかな?
明らかな同性愛差別だけれども、どうしようもない感覚的な連想として。
例えば、おっさんの少女のラブストーリーがあったらいくら作中で二人は互いに心から想いあっていますと書かれていても、キモいって思われやすいじゃない?
これもおっさんからの少女に対する汚れた肉欲を想起させられやすいからだと思う。
BLも同じなんだよ。
新海誠はデビュー以来屈折したアニメを作り続けていて、それが『君の名は』で漂白されて大ヒットした。その成功を旧来からのファンは「新海誠もそっちに行ってしまうのか」と半分祝福、半分寂しい思いをして見届けた。
そして次作の『天気の子』。この映画で新海誠は旧来からの期待に答えて闇の部分を出そうとしていた。天気の子は『キミ』と『セカイ』を天秤に載せて葛藤するよくある話だが、昔からあるこの手の話は『セカイ』の描き方に重きが置かれておらず、葛藤が成立していなかった。そこで新海誠は自分の才能を活かし、皆が生活する『世界』を圧倒的に美しく描き、失うものの重量を重くして天秤のバランスを取ろうとした。
新海誠はインタビューでこの作品は賛否両論を巻き起こすだろうと語っていたが、しかしその試みはうまく行かなかった。なぜならこの映画が公開されていた2019年は個人の人権が最も重視されていた時代だったからだ。ブラック企業問題が社会問題になり、社会と個人どちらを取るか問われたら、みんな個人と答える、それが正しいとされた最後の時代だったからだ。だから天気の子は葛藤が成立せず、作中でくどいくらい穂高が犯罪を重ねても、それを責める観客はほとんどおらず、ただのラブストーリーとして消費された。
しかし今は違う。コロナ禍で世界は変わってしまった。恋人と会うために病院から抜け出すカップルがいたら、社会は容赦なく糾弾するだろう。『火垂るの墓』の高畑勲監督は80年代にインタビューで「いつかまた時代が再逆転したら、あの未亡人(親戚の叔母さん)以上に清太を糾弾する意見が大勢を占める時代が来るかもしれず、ぼくはおそろしい気がします」と語っている。『天気の子』もまた『火垂るの墓』と同じく観る時代によって見方が180度変わってくる映画だった。
※この日記には「心が叫びたがってるんだ」のネタバレを含みます。
※また題名の通り高評価のレビューではないのでこの作品が好きな方の閲覧は推奨できません。
※数年前に観た時の感想を思い出しつつ書いているので間違っている部分があるかもしれないのでこのレビューを鵜呑みにしないでください。
※私の理解力不足故、的を得ていない部分もあります。ご了承ください。
私はよっぽどのことがなければどの物語も大抵「おもしれー!」という感想に至るのだが、人生においてどうしても理解できなかった物語がある。
それが「心が叫びたがってるんだ」だ。
「心が叫びたがってるんだ」に関して。
話題になっていたからどんなもんかねって感じでコミカライズを読んでみたのが始まりだった。
結論から言うとコミカライズ読んで意味がわからずキレ散らかしたのち地上波で放送されると聞き映像でも見たが再び意味がわからずキレ散らかしたというとても情けない話なのである。
序盤はいい感じに事が運んでおり、それこそ「おもしれー!」って感想だったのだが、中盤あたりから状況が変わる。
うろ覚えだがあらすじを書くと、とあるトラウマから言葉を話せなくなってしまった(正確に言うと喋るとすごい腹痛に襲われてしまう)ヒロインが文化祭かなんかで実行委員に指名されてしまいなんやかんやあって劇をやることに。
いろいろあってトラウマと向き合いつつ主人公と共に行動するにつれだんだん主人公に惹かれていくヒロイン…みたいな感じ。
あらすじを見るとやっぱり「おもしれー!」になるのだが、そこではないのだ。
※※ここからは作品の重大なネタバレになるのでこの作品を見てない方は作品を鑑賞してからご覧ください。※※
実は主人公には元カノがいて自然消滅という形で恋人ではなくなっている。
いろいろあって劇中でヒロインは主人公に告白するが主人公は元カノに未練があったらしく告白を断る。
ここが許せないポイント①なのだが、思わず「いーーーーーーーーーやそんな描写ありました!?!?」と取り乱してしまったのである。
主人公と元カノはクラスメイトなのだが、そんな描写はなかったように思う。
ここまで主人公とヒロインがそれぞれに向き合い過去を克服しようとしている描写はめっちゃ見たけど。
いやもしかしたらセリフや視線などの細かいところに伏線があったのかもしれないが…
それにしたってもうちょっとわかりやすく描いてくれたって良いじゃないか。
完全に2人のラブストーリーを見ている気分だった私はそこでキレ散らかしちゃったのである。
ここまで見せられていたのはなんだったのかと。
ここだけなら描写がわかりづらい映画だったんだなとまだ納得できる範囲だったが、この後もっと衝撃的なことが起こる。
なんとヒロイン、自分が何分か前に告白した人間を罵倒し始めるのである。
精神年齢低すぎない?どうしちゃったの?喋れなくて苦しんでたけどひたむきに頑張っていたあなたはどこに??
わからない…今まで私は何を見ていたのだ…
まあその後なんやかんやあって無事に劇は成功し幕を閉じる訳だがその後も登場人物の心情が全く理解できず何が何だかよくわからなくなってしまったのをよく覚えている。
鮮明に覚えてることと言うと物語とあまり関係ないところでやたらイチャついてるカップルがおったな…くらいだ。
感想のオチとしてこれが正しいのかわからないが、少なくとも「私には合わなかった。」ということだけはわかった。
〜以下、クソみたいなぼやき〜
世界一無駄に時間を使って数年前に観た映画にキレ散らかした事を書いてしまった。
この感想は何年も前にコミカライズ読んだ時と劇場版見た時のものをぐっちゃぐちゃにして書き殴ってしまったので記憶違いやめちゃくちゃになってしまっている部分もあるかもしれないが大目に見て欲しい。
余談だが、再放送の時にもう見るのが嫌になって実況アンチスレを覗いていたのだがcv細谷佳正さんのキャラが喋るたびにオルガで盛り上がっていて笑ったのをよく覚えている。
正直あのスレがなければ完走する気力も起きなかっただろう。
ただ、何年も時が経ち当時よりは経験を積んだであろう今また見たらもっと感想が変わるのかもしれない。
もしかしたら当時はわからなかった感情が読み取れるかもしれない。
このクソレビューの間違っているところを正せるかもしれない。
だが、私にはもう一度この作品を観る気力はのこっていないようだ。
これを見た誰か、この映画を見て良いと思ったら素晴らしいレビューを執筆して再評価という形でまた流行らせてくれ。
再放送されたらまた見るかもしれない。
最後になってしまうがこの作品、声優はとても豪華なので演技面で気になるところは全然無くむしろとても満足した。
そして何より水瀬いのりさんの声がうまく出せない表現は思わず「声優さんって、すげー!!」と感服してしまうほどであった。
おっさんが飲み会で真実の愛について延々語るだけなので、哲学書の入門編にいいんじゃないかな。楽しそうにしてるおっさんはいいぞ。
どうしてフィクションで人は感動するかについて述べた本の走りで、後半は散逸しているんだけど、カタルシスについてはなるほどなあ、とは思った。作家になりたいんだったら普通にハリウッドの三幕構成の本を買ったほうがいいかもしれないが、この読書リストを読んでいる人は実用的な知識よりも読んでいて楽しいかどうかを求めている気もする。
読もうと思ったまま長い時間が過ぎてしまった本で、まだ読めてない。アウグスティヌスが若いころややりたい放題やっていた時期のことも書いてあるらしいので、宗教書として以外にも楽しめるんじゃないだろうか。
塩野七海がエッセイですごく推していたから読んでみたけれども、普通に面白い。例えば、中途半端に生かしておくと復讐されるから、いっそとどめを刺しておけ、みたいなことが書いてあって、優しいと人から言われてしまう自分には大いに刺激になった。ところで「孫子」もそうだが、戦争や政治学について書かれた本はたいてい「そもそも戦争は大悪手で、戦争になる時点で何かやらかしてる」という趣旨の言葉があり、全くその通りだと思う。
未読なんだけど、結婚とはある種の契約なんだから、まず処女と童貞がお互いに裸を見せ合ってからだ、みたいなディストピア的な描写もあるらしく、ディストピア文学好きの人は楽しめるんじゃないかな。あとは非モテ界隈の人とか。実際、完全な平等な社会を目指そうとするとどっかしら歪みが出るもので、それについて考えるのにも使えそう。
自然科学的な考え方、ロジカルシンキングのマニュアル。長くないのですぐ読める。得るものがあるかどうかはわからないけど、逆に普段している論理的思考がそもそも存在しない時代があったことは、実感しておくと歴史を学ぶ上で面白いかも。
平凡社の上巻を読んで挫折。純粋な理性っていうけれども、ヒトの心にはデフォルトで時間とか空間とかの枠組み、基本的な概念が組み込まれているよね? 的な話をやたら細かく述べていく内容だったように記憶している。長いので三行でまとめたくなる。
この本に限らず、いくつかの哲学書は「この本さえあればあらゆる哲学的論争をおしまいにできる」「この本からあらゆる結論が導き出せる」的なスタンスで書かれたものが多い印象。
エヴァヲタなら読まなきゃという謎の義務感から読んだ本。要は、どうすれば自分を信じることができるか、について語った本であったような気がする。自分は救われないだろうという絶望から、それでも神を信じるという境地に至るまでの道筋を延々と語ったようなものだった、はず。
自分は特定の信仰を持たないが、どうせ自分なんてと己を見捨てた境地から、まあ自分は自分だよね、的な気分に至った経験がある人が読むと楽しめるだろう。
「善悪の彼岸」と「ツァラトゥストラはかく語りき」なら読んだ覚えが。自分はカトリックの中高一貫校出身であったせいか、キリスト教思想にある欠点を指摘したこの本を面白く読んだ。キリスト教になじみがなくても、たとえば来世があると考えることで現在を生きることがおろそかになるといった指摘は、興味深く読めるんじゃないだろうか。あとは、増田で定期的に出てくるルサンチマンがどうこうとかいう話が好きな人にもおすすめ。マッチョぶってるところはあるが。
新潮文庫の「夢判断」「精神分析入門」「トーテムとタブー」「一神教の起源」なら読んだ。フロイト自身はヒトの心を脳から探りたかったらしいのだけれど、当時はMRIやら何やらはまだないので対話式の治療法を導入したらしい。
彼の理論は今となってはツッコミどころがたくさんあるのだろうけれど、クラインだとかビオンとかについて触れるなら頭に入れておきたいし、心理学特にパーソナリティ障害について読むなら知っておきたい。自分はフロイトやアドラーよりもユング派だが。
ラブストーリーの「ナジャ」だけ読んだ。謎めいた女のあるある的な話だ。
「論理哲学論考」だけなら読んだ。これもカントみたいに「俺が哲学のくだらない争い全部終わらせてやる」的な立場で書かれている。定理がずらずら並んでいるだけで、余計な表現がなく、簡素。
ただ、言語の限界について今の人が持っている感覚ってのは大体この時代の人が言っていたことだった気がするし、そういう意味では面白いんじゃないかな。この辺は数学ともかかわっていて、ペアノとかゲーデルとかヒルベルトとかその辺興味があったらいかがでしょう。
ちなみにウィトゲンシュタインがポパーとの議論でキレて火かき棒を振り回したヤバいやつだというのは哲学界隈では有名らしい。
シン・ウルトラマンの予告編でちらっと映っていたので読んだらいいかもしれない。
この本そのものは未読で「悲しき熱帯」ともう一冊なんか専門書を読んだことは覚えている。面白かったエピソードの一つは、ある民族は身分を入れ墨にするんだけど、入れ墨のない人間(白人たち)を見て面食らう。要するに身分証明書を持ってないようなものだから。
定期的に異民族と共に暮らすドキュメンタリーが読みたくなる性分なのだが、それはたぶん、自分のやり方や考え方が絶対じゃないってことをよく教えてくれるからで、これも本を読む効用の一つだろう。趣味なので効用なんて本当はどうでもいいが。
面白い。僕自身のスタンスとしては、日本人が海外で誤解されていることを批判するんだったら、自分も外国に対する偏見や無知を減らそうと努力するのが筋だと思っていて、それの理論的な補強をしてくれた本。身近に外国人の多い環境ではないが、すぐに役に立たないからと言って読まないというのはなんか違うんじゃなかろうか。自分はイスラーム世界やインドについて、どれほどわかっているのだろう?
どっからがいきでどっからが野暮なのか、直方体を使った図があった気がするが忘れた。
「遠野物語」しか読んだことがないし、それも「マヨヒガ」のことしか覚えていない。
自分が現代思想に出てくる名前がわからなすぎて最初に読んだ本の一つ。四コマ漫画だがかなり本質をとらえており、いしいひさいちの本業は何だったのかよくわからなくなる。素直に笑っておきましょう。勉強ってのは楽しみながらするもんだ。
上のリストでは省略した20世紀哲学者が実名で登場するミステリなんだけど、フーコーがサウナで美青年とイチャイチャしたり、七十年代の音楽を聞きながら薬をキメたりしているので、現代思想だのポストモダンだのをかじったことがあるならおすすめ。著者がやりたかったのは、たぶん上の世代の脱神話化というか、強すぎる影響の破壊なんだろうけれども、ここも素直に笑っておくのがいい。
以上。
ふだんはドラマ・映画の感想は自分のブログに書いているが、配偶者のDV・モラハラを疑っているため、ここに記す。
2020年大河ドラマ『麒麟がくる』は事前の大々的告知もあり、最終回前は注目を集め、記事によると放送直後、#麒麟がくるは、Twitterトレンド世界1位だったそうだ。
織田信長と明智光秀(十兵衛)の関係破綻による悲劇、そもそもずっと理想を追い求め、生身の信長の寂しさに気づいていなかったのではと、視聴者総ツッコミの美しくも切ない、すれ違いのプラトニックラブストーリーだった。
最近、BSで再放送され、視聴した大河ドラマ2作品(独眼竜政宗、葵三代)と、第33回「槍ドン」で強烈なインパクトを与えた『おんな城主 直虎』、今回の『麒麟がくる』を比較すると、従来はホームドラマ、最近はミステリーないし政治劇・心理ドラマであり、戦のある、古の衣装をまとった文学作品のようだ。昔は、世界の平和(作品中では「平らかな世」)を追い求める主人公は漫画・アニメでしか描かれなかったが、実写に進出し、より現実味を帯びてきた。
どうみても、本能寺の変は、織田信長と明智光秀のこじれた関係が原因としか思えず、光秀は別の可能性(復讐に燃えた野心家・急な判断力低下)もあり得るとしても、信長は史実として、この性格・考え方だったのではないかと感じた。確固とした自身のビジョンはなく、信頼した「誰か」の願いを叶えるために行動し、武力と調略をもって国内統一を目指した。心から信頼した相手は光秀ではなく、別の小姓・家臣や妻(側室)かもしれない。信長の第一のアドバイザーがもし光秀なら、戦国3英傑ではなく、4英傑だ。画面の端々から、なぜ明智十兵衛光秀の味方となる武将が少なかったのかも痛いほど伝わってきた。実質No.2が操りきれなくなったNo.1を奇襲で弑逆するなど、茶番でしかない。
ネット上ではDV彼氏・メンヘラ彼女・暴走する公開パワハラ社長などと評価された染谷将太演じる織田信長。ああいった行為は、人として誰もが行うべきではないのなら、いま受けている配偶者の自分に対する行動は、まさにモラハラかもしれないと気づいた。なぜ一方的に罵られるのか。悪気はないようだが、床や机の上を掃除しろ、仕事より子育てを優先しろ、都心に買い物に行くな、温泉や美容院、映画館などに行くなと命令されるのか。世間では夫婦の年収比率は7対3や9対1で、ゆえに妻が家事育児をワンオペで担うケースが大半だと思われるが、幸か不幸か、賞与を含めて5対5か6対4、抜くと7対3である以上、偏る負担に納得できない。子どもの教育に投資するべき、移動時間の短縮に費用を投じるべきという意見は受けれられない。
「こじれた関係は終わりにしよう」。終わらせるのも正義、終わらせず生涯尽くし続けるのも正義。
「謀反人・明智」への評価の低さは、日本人は忍耐こそ美徳と判断するからだろう。それなら、もう生きずに死したほうが楽かもしれない。心を落ち着け、子どもの頃のように眠りたい。罵倒を受けずに、仕事の目標達成や子育てを全て放棄して。開放されたい。……同じような終幕の漫画・アニメは無数に見てきた。それをフツーの日本人が見る(もはやドラマ・アニメ好きしか見てないかもしれないが)、実写の大河ドラマ枠で描いたのはやはり驚きだ。
少子化による血脈途切れのため、ラストかラス2になりそうな天皇のいる御代・令和は、何度でも人生をやり直せる、リセットできる、生きやすい世の中であって欲しい。将来「とんでもラスト」と批判されるであろう、実は生きていた主人公が馬に乗って駆けていく『麒麟がくる』のラストシーンに触発を受け、自分語りしてみた。
「お勧めだから見て!読んで!聴いて!行って!」が本当に煩わしい。
Twitterで「この漫画おもしろい」「この映画おもしろかった」などと自分の気に入った作品をツイートすると、たまに友人たちからお勧めのリプライが飛んでくる。
気に入った作品と近いジャンルで自分の好きそうなものならありがたいのだが、たいていはリプ主の好み100%だ。
コメディーの感想言ってんのにラブストーリー勧めてくんじゃねえ。
読みたいもの観たいものがたくさんあるのに、好みにかすりもしなそうなジャンルを押しつけてくんじゃねえ。
向こうは善意で言っているのだから無碍にもできず、「ありがとう(観ないが)」と受け取るしかない。
自分の好きなものに、友人も触れてくれると嬉しいよな。わかるよ。
ただ、お勧めを聞いてもないのに一方的に勧めてくるなら、せめて好みは加味してほしい。
「人にお勧めされたものは知らなかった楽しい世界を広げてくれる」みたいなのもわかるが、まずは自分が興味あるものを観たり読んだり消化して、なんかほかにいいものないかな〜って困ったときに聞くから!
2020年4月頃、暇を持て余した結果、Netflixのtop10に入っていた「 愛の不時着」を見始めた。
はっきり言おう。私は韓国ドラマをバカにしていた。昔、母の冬のソナタに対する、昔の日本のドラマみたいで面白いとの発言から、古臭いもの、と決めつけていた。しかし、面白かったのだ。上手な演技、自立した女性像などの最新の価値観と古典的なラブストーリーのちょうどよいかけ合わせの脚本、凝った北朝鮮のセット。日本の最近のドラマより、全然面白かった。
それから、韓国ドラマを見漁った。その流れで出会ったのが新米史官クヘリョンに出演していたチャウヌくんだ。どのシーンを見てもイケメンだった。時代劇だから、昔の髪型だ。それでも、イケメンなのである。ハマった。出演しているドラマ(カンナム美人やtop management )を見た。KpopグループASTROの一員であると知り、Spotifyで曲を聞き、SNSをフォローして、vliveの配信を見た。仲の良いグループで応援できる。CDやグッズを買い、オンラインライブを見た。kpopにハマったと言っていいだろう。
全く興味がなかった、何ならバカにしてた韓国ドラマ、Kpopアイドルにハマったのだ。今まで、ジャニーズにもあまりハマらなかったのに…
なぜ、ジャニーズにハマらなかったのか?
グランメゾン東京を見て、キスマイの玉森くんかっこいいとなったし、Mステを見て、セクゾのnot found好きな曲だ、となった。でも、その後にあまり続かないのだ。
まず、曲を聞けない。YouTubeでMVはあるのだが、配信サービスにないため、アルバム曲流し聞きみたいなのができない。(ジャニヲタの方々はどうやって曲を聞いているのだろうか。)そして、動画があまりない。YouTubeに上がっている昔の違法バラエティ動画は検索が大変だし、テレビのレギュラーは録画かオンタイム視聴しなくては見れない。(最近、netflixやYouTubeの公式チャンネルなどにも少しずつ出てきたが。)そこまでハマってない段階ではコストが高すぎる。
日本に住んでいるのにKpopアイドルの方が簡単にコンテンツに触れられるのである。
ジャニーズにお願いしたい。お願いだから、早く配信サービスに曲を上げてほしい。SNSをやっほしい。動画コンテンツに簡単にアクセスできるようにしてほしい。沼に入るハードルを下げてほしい。
からくりは面白いと思った。説明の仕方とかは微妙だしもっとなんとかやりようがあったんじゃないのと言う気がしたけど。
でもそれよりなによりこれが映画としてダメでクソだと思うのは、任務のためなら自分の命も他人の命も意に介さないはずの主人公が、なんの縁もゆかりもなくたまたま出会っただけで内面も何も知らない女のために恋愛なのか同情とか憐憫なのかしらないが世界を危機に晒して平然としているところ。
女についてわかってることは見た目がすごく良くてなんか境遇がちょっとかわいそうということだけ。息子命というが何故息子がそんなに大事なのかも明かされない。(息子が実は世界滅亡の鍵だとかいうならよかった)
でもノーランの中で、以下の2点については説明する必要がない宇宙の真理なんだろう。
1. 綺麗でかわいそうな女を助けるために世界を犠牲にするのは当然
2. 母親が子供に向ける愛情は無償で唯一無二のもの。そこに説明や理由はいらない
一生懸命世界の仕組みについて考えてても、この2点がドーンと出てくるとなんかどうでもよくなって考える気をなくす。
インターステラーも、結局鍵は愛!みたいなオチでちょっと白ける気持ちにもなったけどあれはまあ強固な親子の愛が世界を救った!ていう筋書き自体は破綻してなかったからともかく、この主人公の男とロシア人の妻ってなんの縁もゆかりもないからね???しかも世界を破滅させようとしてるし。とにかくそこがアホくさくて見るものをしらけさせる、なんか時間を無駄にした気にさせてくれる映画だった。
ノーランの中には小難しいことを一生懸命考えたいオタクノーランと、頭がパッパラパーでとにかくかわゆい美人と理由なく世界をめちゃくちゃにしてでもラブラブしたい恋愛脳男子ノーランがいて、その二つを詰め込むとこういうクソみたいな映画が出来上がるんだろうなと思った
ていうかこいつはラブストーリーを舐めてる。見ていてこっちも恋に落ちるような説得力のあるものが見たいのに、見た目がキレーイ!!モデルみたーーい!!そして境遇がかわいそう!!てそれだけじゃ恋に落ちねーし憐憫や同情で世界を犠牲にしていいなら任務の途中で犠牲にしてきた市民の皆さんにどう申し開きするんですかね