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2019-07-08

欧州サッカークラブとJクラブ経営比較2015-2016とおまけ

1.FAQ

Q1:2015-16ってどんなシーズンだっけ?

A1:レスタープレミアリーグ優勝しました。UEFACL決勝はレアルアトレティコのマドリッド・ダービーでした。

Q2:なんで2015-16なの?

A2:ぶっちゃけゼニトトップ20に入っていたからです(デロイトのランキングトップ20しか具体的な内訳が載ってない)。

Q3:ゼニトってどんなクラブ

A3:正式名称FCゼニト・サンクトペテルブルク名前の通りサンクトペテルブルク本拠とするロシアリーグクラブです。ロシア天然ガス会社ガスプロムスポンサーをしており、ロシアリーグの割には経営に余裕があるクラブです。

Q4:それってフィナンシャル・フェアプレー(FFP)的にどうなの?

A4:スポンサー料、スタジアムネーミングライツ料などは『親会社が不当に高値で買っている』と言いたくても『じゃあ正当な値段っていくらよ?』と言われると反論しづらい部分があり、そこが抜け道になっていますマンチェスター・シティパリ・サンジェルマンも似たような手法を使っています

Q5:2016年のJリーグってどんな状況?

A5:ダゾーン契約する前の年です。あと、ガンバ大阪は新スタジアムを使うようになった最初シーズンです。

2 経営数字

注意書きは前回(https://anond.hatelabo.jp/20190527234645)を参照してください。欧州2015-16シーズンJリーグ2016年です。1ユーロ=120円で計算しています

全体順位クラブ総収入入場料放映権商業平均観客客単価
1マンチェスターU689.0137.5187.7363.87532796.07
2バルセロナ620.2121.4202.7296.17972480.14
3Rマドリッド620.1129.0227.7263.47128095.25
4バイエルン592.0101.8147.6342.67501779.83
5マンチェスターC524.970.2215.8238.95401768.40
6パリSG520.992.5123.1305.346160105.47
11ユヴェントス347.143.7195.7107.73910658.81
12ドルトムント283.961.182.6140.28076044.50
14Aマドリッド228.636.0139.453.24308743.97
17ゼニト198.510.342.4145.81681340.84
18ウエストハム192.336.0115.940.43487354.33
19インテル179.225.798.654.94553829.70
20レスター172.115.4126.630.13202425.31
--------
-浦和レッズ55.119.82.732.63820828.08
-ガンバ大阪42.911.62.428.92534226.23

もうこの頃にはプレミアリーグ放映権バブルだったわけですが、レスター(優勝)とウエストハム(リーグ7位)を比較すると『プレミアリーグ自体』の放映権料は比較平等に分配されていることが分かります。(上位勢のプラスアルファチャンピオンズリーグ分)

(ちなみにこの年のウエストハムは前年のフェアプレー枠でUEFAヨーロッパリーグ予備予選1回戦から出場し、予備予選3回戦で敗退しているが、その分の放映権料は大したことは無いと思われる)

対照的なのがマドリッドの2チームで、RマドリーCL優勝、リーガ2位)とAマドリーCL準優勝、リーガ3位)は放映権料に大差がつけられています

どうもリーガ・エスパニョーラは放映権料が均等配分ではなくレアルマドリーバルセロナの2強に多くそれ以外に少ない配分になっているそうです。

本題に入ると、全体17位のゼニト商業収入親会社からスポンサー料)が収入の多くを占めています放映権料はそこそこ多いですがこれもチャンピオンズリーグ(ゼニトベスト16敗退)分を考えると、ロシアプレミアリーグ放映権料は多くは無さそうです。

この辺が、欧州中堅リーグ所属クラブリアルな入場料&放映権料かと思います

表には書きませんが、ゼニトよりさらに前だと2013-14の経営ランキングトップ20トルコリーグガラタサライランクインしていて、入場料と放映権料が5000万ユーロ弱、商業収入が7000万ユーロ弱でした。

そう考えると、Jリーグ位置づけも見えてきます放映権料以外は、J1の上位クラブ欧州中堅リーグの上位クラブプレミアリーグの下位クラブ程度に相当すると考えられます

この年に関して言うなら、客単価も含めた集客力だけ見るなら、レスターインテル浦和レッズが同程度という数字が出ています

3.おまけ

2015-16シーズンレスターは優勝し、当然ながら翌シーズンチャンピオンズリーグに出場しました。その2016-17シーズン収入比較が以下になります

全体順位クラブ総収入入場料放映権商業平均観客客単価
1マンチェスターU676.3125.2225.9325.27530587.5
2Rマドリッド674.6136.4236.8301.469426103.4
3バルセロナ648.3137.2214.9296.27867891.8
4バイエルン587.897.7146.7343.47502476.6
14レスター271.119.2222.029.93192031.7


バイエルン・ミュンヘンを軽く凌駕し、FCバルセロナすら僅差で越える放映権料がレスターに入ったことになります。結果、レスター収入は82%が放映権料という結果になりました。

……放映権バブルしゅごい

2019-05-27

欧州サッカークラブとJクラブ経営比較

1.欧州サッカークラブ収入構造


海外のデロイトというコンサルティング会社Football money Leagueというのをやっているので、海外の主要クラブ経営情報はここで見られる。

2017-18シーズン収入ランキングから主なクラブピックアップして表にしてみる。

入場料、放映権料、商業数字単位は百万ユーロ、客単価の単位ユーロである

(客単価は、単純に総入場料収入を『平均観客数*17または19』で割ったものであり、実際には国内カップ戦欧州カップ戦もあるためもっと下がるはずではある。ただし目安にはなるので載せておく)

全体順位クラブ総収入入場料放映権商業平均観客客単価
1Rマドリッド750.9143.4251.3356.266337113.77
2バルセロナ690.4144.8223.0322.670872107.53
3マンチェスターU666.0119.5230.4316.17510283.75
4バイエルン629.2103.8176.7348.77535481.03
6パリSG541.7100.6127.8313.346929112.82
11ユヴェントス394.951.2200.4143.33651073.81
12ドルトムント317.257.1122.3137.87986442.06
14インテル280.235.397.7147.85606433.14
17エヴァートン212.918.9160.034.03904325.48
20ウエストハム197.927.7133.836.45689625.62


まりプレミアリーグ中位(2016-17シーズン11位、17-18シーズンは13位)のクラブであるウエストハム放映権収入フランスリーグ・アン優勝のパリ・サンジェルマンよりも多いわけである。このおかげでウエストハムはここ数年、FMLではトップ20常連となっている。

一方でウエストハム収入の68%は放映権料という依存構造が見え、『プレミアリーグ放映権バブル』などと言われるわけである

2.Jクラブ経営情報

一方で、Jリーグのクラブの経営情報Jリーグ公式サイトから見られる(現時点では3月決算クラブは載っていないが)。こちらも2018年度結果から主なクラブピックアップしてみる。平均観客数も簡単に見つけられる。

ちなみにJリーグ放映権料はリーグが一括で管理し、それを順位に応じて配分する仕組みなので上記リンクにおける『Jリーグ配分金』という項目が事実上放映権である。(ACLクラブワールドカップの放映権料がどうなるのかは知らない)

また、同じく上記リンクの『スポンサー収入』『アカデミー関連収入』『物販収入』『その他収入』を全て商業収入として計算している。

総収入、入場料、配分金商業収入単位は百万円、客単価の単位は1円である

クラブ総収入入場料配分金商業平均観客客単価
浦和レッズ754919233895237355023186
ガンバ大阪515911523913616234852885
川崎F607497514163005233182470

これを1ユーロ=128円として換算すると以下のようになる

クラブ総収入入場料配分金商業平均観客客単価
浦和レッズ59.015.03.040.93550224.89
ガンバ大阪40.39.03.128.32348522.54
川崎F42.27.611.123.52331819.30


まり浦和レッズの入場料収入商業収入・客単価はエヴァートンウエストハムと同程度かやや劣る程度にはある。

だが、放映権料はウエストハムの1/44であり、Jリーグで優勝しても放映権料はウエストハムの1/12程度にしかならない、ということになる。

……これでもDAZNマネーが入ってだいぶマシになったんだよ?

2018-04-15

ハリル解任で発狂しているのは海外厨と戦術厨だけ

ハリルホジッチ解任でサッカークラスタが発狂している理由を読んで「アホか」と思ったのでここに書く。

ちなみに海外厨ってのは、サッカーに関するあらゆることで『海外(≒欧州)は何でも正しい。日本ダメ』を過剰に言いたがる人であり、海外サッカー見ている人の全てが海外厨ではない。

1.サッカーのものに関する部分

・1つの生き物のようにというのを簡単説明する。フォワード攻撃選手で、ディフェンス守備選手という認識があるが、これは古き時代認識

現代では、ディフェンスフォワードから始まるし、フォワード最前線で守ってくれないと、しわ寄せが守備最終ラインに来る。

ボールに行くのか、行かないで下がるのか。縦パスコースを切るのか、敢えて縦に出させて味方で囲むのか、などなど。

・では、ディフェンスは守っていればいいのかというと、そういうことでもなくて、今は攻撃の組み立てはセンターバックサイドバック場合によってはゴールキーパーから始めることが多い。

攻撃選手攻撃を始めるのではなく、攻撃選手詰め将棋でいう最後の一手。

攻撃選手守備をして、守備選手攻撃の組み立てをして、真ん中の選手バランスを取ったり、守備を重視したり、攻撃コンビネーションに参加したり、あるいは意表を突いて攻撃最後の一手になったりする。

・細かいことはぼくもわからないので把握しなくていいのだが、とにかく緻密で複雑ということがわかればいい。

ここまではある程度同意する。が、そこから先はあまりにもサッカー本質無視した議論

現代サッカー監督は、緻密で複雑な詰め将棋を解ける人。感覚的に処理する野球の元巨人監督長嶋茂雄みたいな人は少なくなっていて、野村ID野球的になっている。

・もともとサッカーは偶然に左右される神頼みなスポーツであったのだが、現代では偶然に起こるすべての事象理論的に支配しようとする試みで満ちている。神への挑戦であり、神への挑戦者同士の対決なのだ

・だから勝敗が付いたときは偶然ではなく、何らかの理由がある。選手が頑張ったからというのもあるにせよ、選手活躍できるように監督が何らかの細工を行っていると考えるのが普通で、そのへんの謎を読み解いて楽しむがサッカークラスタ流儀でもある。

・繰り返すが、サッカーチェス将棋のような知的競技なのである

へぇ、2015-16,2016-17チャンピオンズリーグを連覇したジダン監督 (註1)や、2015-16シーズンプレミアリーグ奇跡ジャイアントキリングを起こしてレスターを優勝させたラニエリ監督は『緻密で複雑な詰め将棋を解ける人』なんですか~(棒)

サッカーボールを足(+時々頭&胸)で扱う関係上、不確定要素が非常に多く、結局のところ良い選手というのは『戦術理解が高い』だけではなく、『イレギュラー事態にも強い』選手である

加えてサッカーは他競技と比べて、点の入ることが著しく少ない競技だ。

から試合レベルでは、『敗因は、たまたまこちらのシュートが全部止められた上で、たまたま相手の1本だけのシュートが決まったことです』としか言いようのないことも多い。

もちろん、これも長丁場のリーグ戦ならばある程度は収束する。だが、トーナメントや、W杯の3試合しかないグループリーグではそのような確率の偶然と向き合わずはいられない。まったく、たまたまネスタマルディーニとジダがミスして逆転されなければ、03-04シーズン普通ミランCL優勝していたはずで、そうすればモウリーニョにでかい顔させずに済んだんだよ(究極のタラレバ)。

その辺の『偶然といかに付き合うか』がサッカー戦術ではあるが、試合を見てもインタビューを聞いても、名監督と言われる人たちが全員『確率支配しようとするような、神への挑戦』をしているとは思えない。『神の気まぐれと上手く付き合おう』派も多いように感じる。


2.ザッケローニとハリルについて

・もちろん監督の良し悪しというものはあるが、日本代表場合チェスうまいという理由ザッケローニ監督を呼んできている。

・一方で、ザッケローニ監督は、強力な戦術の骨組みを持つ強力なチームを作ることには長けていたが、相手の出方に応じて、こちらのやり方を修正することが得意な監督ではないことが、ブラジルでの敗戦からわかった。

・なので、ロシアワールドカップに向けて、最先端戦術に通じている上、相手の出方に応じて作戦を変えられる監督を探してこようということになった。

ここはある程度正しいが、次の部分で少なくとも書き手ザッケローニすらまともに見ることが出来ていなかったことも分かる。

・そんな中でブラジルワールドカップでは、選手の一部が「自分たちらしいサッカー」(用語が違うかも)を言い出して言うことをなかなか聞かなくなったと言われている。

・仮に選手意見が正しかったとしても、監督プランは狂うので、次善策を持って対応するしかなくなる

・もし、選手達がアルベルト・ザッケローニの思い描く戦術再現するために必死になっていたら、結果は違ったかもしれない。という思いが、サッカークラスタにはある。

・なぜならブラジルワールドカップでは、日本がどういう戦術を使うか、どんな選手を使ってくるかが相手にチームにバレていて、丸裸の状態惨敗たからだ。

・ぼくはザッケローニ監督の用意するサプライズに期待していたのだが、何のサプライズもなかった。

『もし、選手達がアルベルト・ザッケローニの思い描く戦術再現するために必死になっていたら、結果は違ったかもしれない。という思いが、サッカークラスタには』ありません。遠藤前田遼一調子が良ければ、という思いならばある。

ザックジャパンは非常に左右非対称なチームで、左には長友、遠藤香川比較テクニックのある選手がいて、そちらのサイドで崩して、当たりの強さのある前田遼一本田、あるいはダイアゴナルに走り込んでくる岡崎が決めるという戦術を取っていた。

これが遠藤が(オーバーワークで?)調子を落とし、香川マンU試合に出られなくて試合勘を失い、前田遼一が(体調の問題なのか)Jリーグでゴールを決められなくなったため、本番ではコートジボワール戦で上手く行かず、本田トップで使ったり岡崎を左に回したりせざるを得なかった。そしてそれが上手く行かなかったというのが直接的な敗因だ。

もちろん、相手日本代表の基本システムには対策をしていたし、逆にザックもそれを分かっていて何度も何度も得意の3-4-3を親善試合で試してはいた(が、3-4-3は最後まで上手く行っていなかった)。

ハリルホジッチ監督は、当然のことながら、相手スカウティングを警戒して手の内を隠していた。試合に勝って渋い表情をしたり、負けたときに敢えてにやりとしたり、あるいは絶望的な顔をしたりするのも、作戦の1つではないかと予想していた。

ワールドカップの本番になれば、あの時のあの顔にはどういう意味があったのかとか、あの試合では実はこれをテストしていたんだとか、ハリルホジッチの仕込んでいた作戦がようやく明らかになると思っていた。

・稀代の策士がロシアでどう戦うのか。もし全然通用しなかったということになれば、それを踏まえて新しい一歩を踏んでいけばいい。逆に、うまくいった部分があるならば、そこを日本長所として伸ばしていけばいい。

・すべてはワールドカップ勝利するため。

サッカークラスタで、ハリルホジッチのやりたいことがすべてわかっていた人など誰もいない。一般人にわかるようなものであれば相手にも当然バレる。メディア人間にもわからない。

・すべてはワールドカップ本戦での戦いぶりを見た上でないと判断できなかった。だって、3年も準備させてきたわけだし、我々サッカークラスタは3年もハリルホジッチサッカーを見てきたわけだ。

この辺はある程度は同意する。確かに、少なくともザッケローニよりは、あるいはジーコよりは相手に合わせるサッカーが上手い監督ではある。

・そして、ハリルホジッチが解任される可能性はほとんどなくなっていた。なぜなら、宿敵オーストラリア完封するという離れ業を見せ、ワールドカップへの出場を決めていたからだ。

ワールドカップへの出場を決めるというのは、決して当たり前のことではなく、大きな功績の1つだ。予選を勝ち抜いているのに解任されるとしたら、過去犯罪がばれるなどの大きなスキャンダルでもない限りはあり得ない。

だが、この部分は同意できない。少なくとも今のアジアは4.5枠あり、日本韓国オーストラリアあたりは出場を決めて当然レベルサウジアラビアもかつてはそういう国だったんだけど、2010,2014と連続で逃した。2018は予選突破した)。しか韓国にしても調子は落ち気味だし、オーストラリアは何を思ったかこれまで得意としてきたパワープレー中心のサッカーではなく真逆パスサッカーを導入しようとしてあまり上手く行っていない。

ハリルがオーストラリア完封したのも半分はオーストラリア側の自滅でしかない。

・そして、ハリルホジッチは、相手に勝つ確率を少しでも高めるためには、選手の人気にはこだわらず、対戦相手との戦いが有利になるような選手を選出しようとしたはずだ。

・そこから外れている選手からは当然不満も出るだろう。

・けど、その不満に基づいて、監督を解任するというのは妥当なんだろうか?

ファビオ・カペッロ(註2)「せやな

ハリルホジッチ監督選手をえらび、ハリルホジッチ監督プランで、ハリルホジッチ監督作戦ワールドカップを戦うのが当たり前だ。

しかし、もっと忖度してくれという。人気がある選手が出場していないと困るという大人の事情があったりする。

サッカークラスタ大人なので、大人の事情があることはわかっている。しかし、ワールドカップという大舞台では忖度していては勝てない。

ワールドカップ勝利する確率を1%でも2%でも高めるためには、監督意志尊重し、代表を外れた選手には納得してもらうように話をし、目当てにしていたスポンサーには、「勝利すれば新しい英雄が生まれます、その選手を待って下さい」と説得すればいい。

・そういうコミュニケーションこそが、サッカー協会の最大のミッションであった。

しかし、サッカー協会は、コミュニケーションがうまくとれないことを理由ハリルホジッチ監督を解任した。

・それはサッカー協会の仕事なんじゃないか?!とサッカークラスタは突っ込んだ。

・そして、勝つことよりも大人の事情を優先したのではないかと勘ぐった。

スポンサー陰謀論や、一部選手反旗のせいにしたいようだが本当にその見方は正しいのか。

ハリルジャパンが続いていたら『外れるのはホンダホンダケイスケ』になったかは、最終的にはハリル本人に聞くしかないが、(一部のアンチが言うほど)明確でもない。結局はW杯予選でも最後まで使っているし(註3)、最近メキシコ試合に出て調子を取り戻している。

香川に関しても今回の遠征では吉田酒井宏などと共に名指しで『怪我明けだし、まずはクラブ試合に出てコンディションを戻してくれ』と言っているから『本戦試合に出られたか』は別として『本戦に呼ばれない』ことは恐らくない。

それ以外で、本当にハリルが外している選手というのは誰だ。岡崎か。だが、そもそも岡崎本人や彼を起用したがるスポンサーにそんな発言力があるのか。だいたい、岡崎を名指しで使ってほしいと思うスポンサーがいるほど岡崎は人気選手か。

それに、起用されていない選手が不満を持つのある意味仕方ない。それでキャバクラで騒ぐのはダメだけど(註4)。だが、サッカー協会の聞き取り調査長谷部なども不満を言っていたそうだし、大迫や昌子も試合コメントで不満を顕にしていた。それはもはや、ハリルが選手を掌握できていない証であり、部下を管理できない上司無能扱いされるのはどの世界でも同じ事だ。

結局のところ、『相手に合わせたサッカー』をするにせよ、『相手に合わせたら逆算してこうなるケースとこうなるケースが考えられるから~』程度の予測は立てて準備をするはずであり、ハリルジャパンはその準備すら上手く行っているようには見えなかった。だから解任された。それだけに過ぎない。

もちろん、ハリルは『相手に合わせたサッカー』をする人だからという言い訳はあるのだが、それにしても直近の試合特にウクライナマリ戦は酷すぎた。

兎にも角にも、(ハリルだったら上位に行けたかは別として)西野監督GLで敗退したらその時点で猛烈な批判を浴びるのは間違いない。最終的に結果がどうなるかは、3ヶ月後に判明する。

(註1:ジダン戦術が無いというつもりはないが、ジダン戦術は最終的に『1対1ならば勝てる』という極めてレアル・マドリッドらしい前提に立っており、選手調子を落とした今シーズンはそれに代わる戦術をとうとう用意できずにいる。)

(註2:イタリアの名将だが、基本的守備的な戦術を取る監督であるためにしばしば攻撃選手対立を起こし、ミランでもユヴェントスでもレアル・マドリッドでも選手会長対立して辞任するはめになった)

(註3:トルシエ親善試合などで小野伸二中村俊輔市川大祐波戸康広試合に出して何度も天秤にかけ、最終的に中村&波戸は代表のものから落選したという事例もあるので試合に出ている=本大会に呼ばれるとは限らないが)

(註4:ジーコ監督時代にそのような事件があった)

 
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