はてなキーワード: ボタンダウンとは
盛り上がっては下火になり、しばらくするとまた方々で語られるこの話題。
昨日、また注目エントリーやホットエントリーで下記の記事を見かけたので、この話題について書いてみます。
■男のファッションが難しい理由について。
http://d.hatena.ne.jp/sukebeningen/20090114
■ぼくが「そこそこ」の服を買う店
http://diary.lylyco.com/2009/01/post_253.html
これまで書かれた記事や、はてなブックマークのコメントを読んだところ、「オックスフォード」「ヘリンボーン」といった素材の名称や、
「ボタンダウンシャツ」「カーゴパンツ」といった服の形状を表す名称は専門用語として認識されることが多いようなので、文字で説明するのではなく、お薦めの洋服を「無印良品」と「ユニクロ」に絞って、リンクを張って紹介します。
無難な服でも、サイズと色使いでそれなりにお洒落に見せることができると思っています。
また、これまで読んだこういった記事でもいくつか書かれていましたが、なるべく小ぎれいに見せるために、ビジネスカジュアルをベースに細身の格好を目指していきます。
まず、両者の特徴として、個人的な考えを述べます。
無印良品の洋服は、ユニクロに比べて割と細身に作られている印象を受けます。例えば同じ素材のシャツを比較すると、同じ「M」サイズでも実寸では下記の違いがあります。
http://store.uniqlo.com/jp/CPaGoods/050844-01
着丈(背中側で襟元から裾までの長さ):76cm
身幅(脇の下の端から端の長さ):56.5cm
肩幅(両肩の端から端の長さ):45.5cm
http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4945247475432
着丈(背中側で襟元から裾までの長さ):74cm
身幅(脇の下の端から端の長さ):52.5cm(無印良品では胴回りの長さが記載されているので、2で割りました)
肩幅(両肩の端から端の長さ):45cm
サイトに掲載されているサイズの測定方法が異なる可能性もあるので、単純比較は出来ませんが、僕が着た感覚でも、無印良品の方が細身に感じます。
また、裾をズボンに入れる場合には、両者どちらを選んでも大差はありませんが、裾を出してシャツを着る場合、着丈の短い無印良品のほうがすっきり見えるのでお薦めです。
前述した通り、細身の格好を目指しますので基本的には無印良品の商品を優先して紹介します。
ただ、それぞれ体型の違いもありますので、店頭で試着したときに、サイズが小さいと感じた場合は、似たような服をユニクロで購入すれば問題ないと思います。
■コート
http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4945247281255
http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4945247281361
http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4945247281552
中でも、上2つのコートは取り外しのできるベストのようなもの(ライナー)がついていますので、今の季節〜ライナーを外せば春先にも着られるので便利です。
ただ、両方とも外側の生地が綿のため少し薄手です。
もう少し暖かい物がほしいという人には、3つ目のウールのPコートがお薦めです。
色は、黒、紺が無難ですが、カーキやベージュも取り立てて変わった色ではないので好みで選べばいいと思います。
http://store.uniqlo.com/jp/CSaGoods/196507-03
次にジャケットですが、できればジャケットは「GAP」「バナナリパブリック」「ユナイテッドアローズ」「シップス」「ビームス」といった、お店で試着して、自分の体型合っていて、かつそこそこ値の張る物(セールで1〜3万のものでいいと思います)を購入することをお薦めします。
体型に合っているかどうかは、肩幅が合っていて、肩が落ちない(肩と袖の縫い目がきちんと腕の付け根に合っている)
ことを基準にするといいのではないでしょうか。
無印良品には相応の物がありませんでしたが、ユニクロなら上記のような商品でしょうか。
色は、好みのものでいいと思いますが、個人的には紺がお薦めです。
■シャツ
無印良品「オーガニックコットンオックスフォードチェックボタンダウンシャツ」
http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4945247278583
http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4945247475432
http://store.uniqlo.com/jp/CSaGoods/200232-15
http://store.uniqlo.com/jp/CSaGoods/185168-69-004
シャツは、この辺で無難に揃えるのがいいと思います。
薄めのチェックなどの柄物だと、少しお洒落に見えると思います。
柄にストライプが入っていないのは、個人的な趣味でスーツに合う(特に袖と襟だけが無地のクレリック)と思っているので、あえて外しました。
ボタンは一番上だけ外すくらいが、ちょうどいいのではないでしょうか。
■セーター・カーディガン
http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4945247286977
http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4945247284492
http://store.uniqlo.com/jp/CSaGoods/188730-03
http://store.uniqlo.com/jp/CSaGoods/193834-72
カーディガンはシャツに羽織ればセーター代わりに、もっとカジュアルな服装をする場合は、例えば、長袖Tシャツの上から羽織れば春先にはアウター代わりとして使えます。
色は、ジャケットが紺や黒なら、薄めのグレーや濃いグレー、ベージュなんかもいいと思います。
ジャケットが薄めのグレーなどであれば、紺や黒、濃いグレー、茶色など濃い色がお薦めです。
カーディガンのボタンを留める場合、一番下、もしくは2番目まで外して着ると、窮屈になりません。
また、セーターは色を遊ぶのに手がつけやすい部分です。
例えば、中に薄めのオレンジのセーターを着てワンポイントにしたり、紺のジャケットの下に鮮やかなブルーのセーターを着てグラデーションを楽しむといったことができます。
慣れてきたら、そういった遊びの要素を取り入れていくと、よりお洒落に見えてくるのではないでしょうか。
■ズボン
http://store.uniqlo.com/jp/CSaGoods/170581-04
http://store.uniqlo.com/jp/CSaGoods/170567-65-030
http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4945247290363
結構細身に作られているので、試着してから購入しましょう。
商品に“ストレッチ”とついている商品は、動きやすく伸びる素材を使っています。
そういう素材を使う必要がある=細くても動きやすい、ということを想定していることが多いので、“ストレッチ”○○チノといった商品名のチノパンなんかでもいいと思います。
また、もう少しカジュアルにしたい場合は、5ポケットパンツ(ジーパンの形)を穿きましょう。
ユニクロのジーパンはレギュラー、スリム、スキニーといった形が用意されていますが、レギュラーでは今までの服装では太すぎる、スキニーは細すぎるのと、ファッション上級者向けだと思いますので中間をとって、スリムを選んでいます。
色は、ジャケットが紺、黒なら、同色(紺のジャケットに黒のパンツなど、限りなく同色に近いも含む)以外のものを購入するようにしましょう。ただ、ジーパンだけは黒のジャケットに濃い色のジーパンでも、そこまで違和感なく見えます。
ジャケットが薄いグレーなどであれば、黒、紺、茶など濃いめの色のものがお勧めです。
その際、中に着るセーターやカーディガン、シャツと同じ色の物も避けたほうが無難です。
■ベルト
http://store.uniqlo.com/jp/CSaGoods/186758-34
http://store.uniqlo.com/jp/CSaGoods/168467-01
ベルトは特に両メーカーで違いはないので、黒か濃い茶のレザーのベルトを購入すれば問題ないと思います。
後者のメッシュベルトであれば、バックルの突起がどこにでも刺さるため、自由に長さを調整できます。
■靴
http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4548718068784
http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4548718068685
靴も無印良品で揃います。
スニーカーなので、ちょっとカジュアルすぎると思われる方もいるかもしれませんが、いずれの色も落ち着いた色ですし、これまでの服装に合わせても違和感はないでしょう。
■バッグ
united arrows green label relaxing「GLR CV ショルダーバッグ」
http://zozo.jp/shop/greenlabel/goods.html?gid=128057&did=&cid=421
バッグだけは、無印良品とユニクロ、どちらにもお薦めできそうな商品がありませんでした。
ナイロン素材(シャカシャカした素材)は、服装と合わせてトータルでバランスが取れていないと安っぽく見えがちになるので、キャンバス(綿)、もしくは革製品を選ぶのが最初の一つとしては無難だと思います。
リンク先の着用例ではストラップを長めにしていますが、これだと野暮ったく見えるので、少し短めにしましょう。
僕の好きな大阪のお店「strato」のブログを参考例として張ります、
http://strato3.exblog.jp/7257575
長々と書いてきましたが、だいたいこんな感じです。
最後に、無印良品のスタイリング例のコンテンツを張っておきます(関係ありませんが、女性のスタイリング例も張っておきます)。
ジーンズにチェックのボタンダウンシャツをイン、というスタイルは団塊の世代が大学生くらいのころに流行った格好なのです。
現代となっては信じ難いことですが、あの格好は今で言うリア充のオシャレ男子がデートやナンパのためにキメる(この言い回しが既に古いな)スタイルの定番・象徴のような存在だったのです。
そして時は流れ、彼らの子どもが中学に上がる頃になると、母親たちは「そろそろこの子にもオシャレを」と、若い頃のお父さんがよくデートに着てきた「あの組み合わせ」を子どもに買い与えました。
ふつうの子どもたちは、やがて自らオシャレに目覚め、親にあてがわれた格好を捨ててその時代なりの自分達のオシャレを身に付けていきました。
しかし、オタクになってしまった子どもたちは服装に興味が向かないまま歳を重ね、定期的に母親が近所のスーパーで買ってきてタンスに入れてくれる「あの格好」を身につけ続けたまま、やがて高校生になり、大学へ入り、社会に出て…今日に至るわけです。
つまり彼らのあのスタイルは
・母親の、昭和40年代で止まってしまった「若い男子のオシャレな服装」観
・本人の、小学生時代で止まってしまった「服は母親任せ」という習慣
という、二つの「時が止まった」状態の重ね合わせとして現代に観測されるのです。
そして、オタク人口の拡大や、それに伴う世間への認知度の向上は主としてこの前後の世代によって担われたために、オタクと「あの格好」を結びつけるステレオタイプが普及していったわけですね。
親の世代が異なる後続世代が「上の世代のあの格好は何をどうすればああなるんだ…?」と疑問に思うのも無理からぬことと言えます。