はてなキーワード: ホビージャパンとは
転売を容認する発言をした社員をホビージャパンが退職処分にしたって話だけど、これは正当な解雇になるのか?
退職処分と書かれてるだけなので、それが懲戒解雇なのか、いわゆる諭旨解雇(ゆしかいこ)なのかは判断できない。諭旨解雇… 社員に退職届を提出させる処分は懲戒解雇よりマイルドだけど、しかし調べてみると法律上必要な要件は特に違わないようだ。
https://roudou-pro.com/columns/428/#toc_anchor-1-4-2
ただし、諭旨解雇も結局「解雇」に該当するので、後述する「解雇権濫用の法理」が適用されます。懲戒処分の段階としては、たしかに諭旨解雇は、懲戒解雇よりも軽い処分という位置づけです。
しかし解雇権濫用の法理との関係上、諭旨解雇の適法性が認められるためのハードルは、懲戒処分とほぼ同等と考えるべきでしょう。
https://sakura-hokuso.com/houjinhoumu/roudou/yushi-kaiko.html
更に、諭旨解雇も解雇の一種であることから、労働契約法上の解雇事由に当てはまることが必要です。また、他の法令上の解雇制限に当たらないことも必要です。
懲戒解雇では犯罪級の理由が必要になるので、ただの発言程度では、この処分は酷すぎるように見えるのだが… 何か見落としがあるのだろうか。
しかしそう言ってしまえるなら、『社員の労働権は犠牲にできる。』と考えてる事の証明にもなる。と思う。
個人的には、みせしめの懲罰で問題解決を図るのは気分が悪い。転売を憎んでる人の胸はすくのかもしれないが。構成員に思想統一を強要するよりも、会社としての考えを積極的に発信していく方が、支持は得やすいのではないか。
昨今キャンセルカルチャーの高まりと共に、容認してる・容認してない、を問われることが多くなった。
この流れに少なくとも私は、ウンザリしている。はっきり言って、他人が何を考えてるかなんて知った事ではない。
もっとドライに、労働力を提供する⇄対価を提供する、商品を提供する⇄対価を提供する… 互いが互いを道具のように利用しあう関係になれないのか。疎結合になれないのか。思想のコントロールなんて、重すぎる。
八百屋に行って「このトマトの農家は笑顔で栽培をしてますか?」なんて確認が必要になる未来は… 面倒くさすぎるぜ。そう思わないか?
社内処分の内容を読んでいたんだけど、たった一人の無責任な発言がここまで大事になるってすげえよね。
本人が退職するだけで済まないで、他の人も巻き添え食うとか。
とんでもない事をやらかしてんなあって。
https://twitter.com/HobbyJapan_MAG/status/1418927693253386240
皆様のホビーに対する想いや、当社に対する信頼を裏切る事態になっておりますこと、お詫び申し上げます。
「皆様のホビーに対する想いや当社に対する信頼を裏切る事態になり、お詫び申し上げます。」
じゃダメなの?
(あと、ホビーに対する想いに応えるのはホビーじゃなくてホビーの製作者では? 文を区切って「ホビーに対する想いを傷つけ、当社に対する信頼を裏切る~」とするのが妥当に見える)
これは、ホビージャパン編集部及び株式会社ホビージャパンの見解とは全く異なるものであり、
「これは、ホビージャパン編集部及び株式会社ホビージャパンの見解とは全く異なっており、」
じゃダメなの?
(この文脈で「これ」を使うの雑じゃない? 「当該編集者の見解」とすべきでは?)
当社はホビーに携わるものとして、ホビー商品のいかなる転売行為や買い占め行為も容認しておりません。
「当社はホビーに携わる一員として、ホビー商品のいかなる転売行為や買い占め行為も容認しておりません。」
じゃダメなの?
当社社員の見解に関しましては、当社の考え方とは全く相容れるものではなく、ホビーに携わる人間としてあってはならないものであると考えております。
「当社社員の見解に関しましては、当社の考え方とは全く相容れず、ホビーに携わる人間としてあってはならないと考えております。」
じゃダメなの?
(さっきとほとんど同じ内容また書いてるのなんで? ここは「当社の考え方」を書くべき場所じゃないの? しかも「見解」が「あってはならない」の? 「発言」じゃなくて?)
社内で何を教育してるのか気になる
https://anond.hatelabo.jp/20210214094821
これ読んで思うところはめちゃくちゃあったのでまとめてみた
https://seiga.nicovideo.jp/comic/42845
背景はアシが入っているのかきれいだが、キャラの作画が微妙なときがある。特に男がアレ
https://seiga.nicovideo.jp/comic/34776
表紙などのカラーの塗りでごまかされるが、漫画の作画はめちゃくちゃに違和感がある
話的には面白い……か?主人公が激情型なので合わない人は合わない
https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_FS04201112010000_68/
一目見た印象はドボちゃん……話は文字数が多いが面白いと思う。
https://comic-gardo.com/episode/10834108156661710062
https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_MF00000088010000_68/
ゴーレムマスターよりはマシだがそれでも違和感がぬぐえない作画
話は無料で読めるなら見るくらい
軍オタが魔法世界に転生したら、現代兵器で軍隊ハーレムを作っちゃいました!?
https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_FS01000022010000_68/
人物だけ出す構図は違和感ないが、漫画的構図の経験が少ないのか
主人公が考えているシーン等、作画に困ったら目だけ書いたりが多い印象
ピンキリだがそこまで悪くはないWEB誌掲載作家の実力は保証されている印象
ほぼ月刊ペースなので話の進みが遅いと思う
粗製乱造で数うちゃ当たればよいだろうみたいな感じがする
転スラで持ってるくらい。作家陣は悪くはないが無料で読める媒体がなさすぎる
作画は全然良いがなろう系コミカライズは案外少ないのでは?作画は違和感ないと思う
それっぽいのを作れる原作が多い印象
作画は良い人が多い
なろう系コミカライズって長く連載していても絵柄が変わらなかったりするんだよね
結局のところ読んでみないとわからんのが多い気がするのでみんな読もう!
ガイナックス、つまり庵野秀明とかのオタクが宇宙戦艦ヤマト世代だったはず
コミケで女性が森雪とかうる星やつらのラムのコスプレをするようになったのもあの世代の気がする
自分の中でもオタクというのはDAICONフィルムのようなイメージがあった
つまり、エンタープライズ号とか、宇宙の戦士とか、カニみたいな金星人とか、ゴジラやガメラ、ウルトラマン、ダースベイダー、ストームトルーパーとかだった
自分は小学校時代は周囲がジャンプを読む中、ホビージャパンや朝日ソノラマの宇宙船、ファンゴリアを読むのが楽しみだった
そういえば、マイ・ケミカル・ロマンスの「I'm not Okay」のPVはそんな出だしだった気がする
https://www.youtube.com/watch?v=dhZTNgAs4Fc
あー、トラウマが蘇るなあw
あれをチャンスだと宅八郎が考えたのは間違いないと思う
後に暴露されているように、宮崎勤の部屋にあったポルノ雑誌は記者が部屋の奥から探し出して見える位置に置いたものだった
スナッフネタもあるギニーピッグは宮崎勤以外にも多くの人がレンタルビデオで借りるなどして観ていたはずであるが、宮崎勤事件以降同様のケースを聞かない
また、ギニーピッグには多くの比較的知名度のある芸能人や俳優が出演していた
今で言うなら、怪談新耳袋や本当にあった怖い話、世にも奇妙な物語、トリハダなどの類である
そもそも、宮崎勤はそんなにホラーやスプラッターが好きだったわけでもないようだ
テレビでは宮崎勤の部屋にあったウルトラマンの切断技のシーンだけを集めたビデオを取り上げ、ウルトラマンの切断技が猟奇趣味に繋がったと煽り立てた
当時はインターネットなど存在するはずもなく、映像マニアは郵送でVHSのビデオを交換し、ダビングし合っていた
宮崎勤はポルノやウルトラマン、猟奇趣味というより、映像の収集に執着していたようである
つまり、部屋中に敷き詰められたビデオはほとんど観ていなかったとさえ考えられる
全巻そろえることが目的であって、読むことが目的ではないようなものである
ドラマなどの全話収集を目的に執拗にダビングを要求してくるくせに、宮崎からはネタを提供しなかったからである
また、宮崎はコミケに参加していたが、それは当時はワープロもなかったため代行で文字を清書する担当があったからである
ここまで書いてみても、自分の中のオタク像と宮崎勤はあまり被らない
何をオタクと定義するかによるが、鉄道オタクとか広く考えるなら彼は映像収集オタクではあったのだろう
小林よしのりが公開討論を断っているように、宅八郎は売名行為にいつも必死だった気がする
彼はブラウン管の向こうの視聴者が観たいキモいオタクを演じることを考えた
それがマジックハンドや紙袋を持ち、森高千里のフィギュアを持ち歩いては舐め回すオタク像だった
学校では漫画やアニメが趣味というだけでDQNに後ろから蹴られるようなことが起こった
今になって自分以外にも被害者が全国に大勢いるということは、それだけメディアの影響は大きかったのだろう
宇宙戦艦ヤマトやうる星やつらがそういったブームをもたらした一因であることは否定できない
ヤマトやうる星がなければガンダムもイデオンもマクロスもない、エヴァだって今はなかっただろう
ヤマトや高橋留美子作品だって、元々は手塚治虫だったり、その元々は田河水泡ののらくろだったりする
しかし、Aは駄目、とルールを決めるとき、A#やAbはどうなのか?A'はどうなのか?
それから、Aが駄目ならBやCも駄目になるし、Cが駄目ならDもEも駄目になるんだけどいいの?ということはよくあるわけだ
その線引きや人権との兼ね合いはこれからも人類が滅びるまで永遠に議論されるべきテーマなのだろう
逆に言うなら、今すぐ答えが出るようなものでもないし、拙速に求めていいものでもない
これからもエンターテイメント作品等とそれに対する規制は永遠に議論されるべきであり、文系的には文化の研究にもなる話と思われる
マクロスのプロトカルチャーだのデカルチャーだのではないが、思想や宗教が異なる者同士の交流は異文化交流と言えるだろう
個人的に思うに、宅八郎はそういった文化の衝突を売名行為に利用し、議論の余地をぶち壊すことを扇動した人物だった
オタク評論家と称している割に、教条主義が嫌いと誤魔化して、エンターテイメント作品に対する知識も浅く、オタクにしては薄っぺらい印象があった
というか、当の本人も売名のためにオタク評論家を名乗っているだけで、オタク文化自体にはあまり興味がなかったように思える
それより、YMOは単なるインテリであり、ヒカシューやプラスチックスをテクノ歌謡と持ち上げるとかの方にご執心だったようだ
YMOのメンバーの学歴から考えればそう感じてもおかしくない気もする
しかし、宅八郎はそういったコンプレックスよりも、とにかく天邪鬼なことを言って目立ちたい、売名したいが優先している嫌いがある
公開処刑だのストーカーだのオウム擁護だのも、とにかく逆張りで目立ちたい、他人のひんしゅくを買って目立ちたい気が満々だったようにしか思えない
■Pixiveコミック https://comic.pixiv.net/
出版社横断。作品数はかなり多いがジャンルはファンタジー・恋愛・日常・BLに偏っている。
ここだけの作品も多少ある。あと珍しく動物系作品がいくつかある。
■サイコミ https://cycomi.com/fw/cycomibrowser/title/serialization/0
Cygamesがらみのコミカライズが載ってるがオリジナルもある。作品数は少なめ。最近見れる話数が減って残念な感じに…。
■アルファポリス https://www.alphapolis.co.jp/manga/official/
web小説のコミカライズが基本なのかな?ファンタジーと恋愛がほぼ全て。異世界系が読みたいなら角川系とここ。
ちょっと変わっているのはゲームのコーナーがあって漫画→ゲーム化されてる作品がある。
■ガンガンONLINE https://www.ganganonline.com/contents/
スクエニ系。各雑誌ごとのサイトも有るけどそっちは1話のみ掲載でここだけ1話+最新話掲載。
■コミックガルド https://comic-gardo.com/series
オーバーラップ文庫のコミカライズが基本ぽ?9割方ファンタジー。作画LVまぁまぁな作品が多く粒が揃ってる感。
■コミック アース・スター https://www.comic-earthstar.jp/
ガルドと似たようなサイト。こちらもまぁまぁ粒が揃ってる。過去二度打ち切り→別作者で再スタートをやってる、作家の環境悪いのかな?
■MAGCOMI https://magcomi.com/series
マッグガーデンの漫画サイト。ファンタジー・非BLの女性向け作品が多いイメージ。
■コミックファイア https://hobbyjapan.co.jp/comic/series/
ホビージャパン系のサイト。だいたいファンタジー物。まぁまぁいける作品あるかな。
前の日記にコメありがとさん。これ以外にもいくつか知ってるけど「無料で見れる話数が少ない」「自分的にヒット率が低い」サイトは省略してる。
なんか良い感じのサイトあったら教えて。ただ登録しないといけないサイトはめんどくさいマンなのでピッコマとかは手を出してない…。
長年モデルグラフィックスを愛読してるがこの数年は惰性で読んでる
モデルグラフィックスは企画が独特でマニアックだし紙面デザインも見ててワクワクする写真が多かった
・・・んだけどこの数年はどちらの特徴もホビージャパンなどの他誌よりつまんなくて見劣りする事が多い
なんていうか企画の掘り下げ方が浅いように思う
今月号は車模型というジャンルを取り上げているけど、毎号後半にある車模型作例が巻頭に並んでるだけのように見える
車模型って難しい?って企画なんだけど、簡単に作ってもいいし難しく作ってもいいよ、という流れではなく中途半端にいつもと同じような超絶作例がポンポンと提示されて、続いて作例のハウトゥな紙面展開になってて、ああまたこのパターンか、とがっかりしちゃう
もっと難しいところを解説することも、もっと簡単に楽しむ提案だってできたはずなのにすんげー中途半端
今のところモデグラの魅力って毎号キャラクターからミリタリーやら車やバイクまでその都度特集が違うってとこくらいしかないけど、ホビージャパンも巻頭はいつもガンプラだけど後半ページでミリタリーなどの他ジャンルもわりとかなり押さえてきてて全然負けてきてない
モデグラにはもう一度モデグラ魂で盛り返して欲しいと強く願う
参加したいけれどフォロワーろくに居ないwし、twitterで人気あるデジタルゲーじゃないし、140字じゃまともに語れないしでこっちでやってみる。
人生初SLGだった『連合艦隊(バンダイ)』と迷ったけれど、次にハマったこれに。ややこしいシステムになりやすい空母戦を未確認マーカーと誤認チットを使った索敵、十字型のマスに船を配置して陣形の効果を表現するといった簡素でツボを突いたシステムで表すことに成功していた。デザイナーの鈴木銀一郎氏がTacticsに寄稿したデザイナーズノートもよかった。戦闘参加者の手記の記述から、指揮官が彼我の相対速度を下げて自分が撃たれるのを覚悟で必中を狙ったか(敵味方の被害大)、逆に撃ち逃げしたか(〃小)を分ける必要に気づいて攻撃結果表に組み込んでいく制作プロセスの説明は、シミュレーションゲームのなんたるかを教えてくれた。
野球シミュレーションカードゲーム。各選手ごとにその年の成績から状況別の確率計算で求められた打撃結果パターンと守備力が書かれたカードになっていたが、これは当時手に入る中では最高の野球ビッグデータ集で、数字を見ているだけでも飽きなかった。試合は1打席ごとにサイコロ2つ振り、1・1~6・6まで記された打撃結果番号をランナー別に分かれた結果表に当てはめて打撃結果を求める(時には守備や投手の能力で結果が変化する)。一試合30分で教室の机の上で出来る手軽さから友人達と担当球団を決めてペナントレースをやったりしたのはいい思い出。それをきっかけにパリーグファンになってやがて近鉄合併反対運動に参加するまでになった。今もやきうオタです。
説明不要。多数の要素が(時間差をおきながら)影響を与え合うことで生じるマクロの不断の変化の表現に衝撃を受けてノート取りながらプレイしまくった。やがて「エージェントベース社会シミュレーション」なんてテーマを修士論文のネタに選んだのは間違いなくこいつのせい。
郵便(手紙)を使って数千人がかりで一年掛けてプレイする前Web型のMMORPG。一ヶ月1ターンで自分の行動を主催に送ると、数千人の行動の絡み合いの結果どんな事件が起きたのかが短編小説形式で返ってくる。あくまで自分のキャラの視点で書かれたものなので、他のプレイヤーと情報交換が必要になるがそれが事実とは限らない。来たるべきネット社会を幻視させた予言的なところさえあった。実際2ちゃんねるもそこでの様々な騒ぎもデジャビュを感じたくらい。Web社会論や集合知論なんかの議論に参加する下地を作ってくれた。メイルゲームとのファーストコンタクトの『N90蓬莱学園の冒険!(1990年)』と迷ったが、N90は他に挙げている人がいたんで個人的に楽しめたこちらを。
http://hobbyjapan.co.jp/dd/news/20180323_01.html
についての記事。周辺知識のある人向けかと思います。はじめはてブで突っ込むくらいにしておこうかと思ったんですけど、正しく伝えようと思うと文字数がかさむので増田でという経緯。当方は別にホビージャパン関係者でもこのプロジェクト関係者でもありません。しかし出版業界でお金もらってる人間ではありますし、このプレスリリースはあんまりだろう&禍根残すだろうと思うのでこの記事を書きます。
一体何がおきたのか? についてはリンク先の記事を一読していただくとしつつ、一読しただけじゃわからん、何だこれ? という人もいるかとは思います。まずはその人向けへ先ずは補足説明をします。
DTPで紙面をデザイン中、その紙面に画像素材やら文章素材を流し込んで整形して調整してゆくわけですが、使用してるパソコン機器の性能によってはその作業が重くなることがあります。それを回避するために、作業中は低解像度な(すなわち軽量な)画像素材を「アタリ」として配置して作業を進めておいて、作業後半で解像度が高いものと差し替えて完成とするという手法があります。今回の事案は、「アタリとしておいておいた画像素材のまま印刷所に突っ込んでしまい、チェックでもそれが指摘されずそのまま印刷が終わって製本されちゃった段階で気づいた」という案件です。
別段内部関係者じゃないので本当は断言するべきではなく「〜という案件だと思います」くらいにとどめておくのがベターなんですが、出版業界、編集業務、DTP関連、印刷関連のひとがプレスリリースを読んで掲載された写真を見れば、概ね同じ感想になるでしょう。それくらい「そのまんま」な案件なわけです。
この種のトラブルは少ないわけではなく、むしろ、編集作業をやっていれば割と日常的に目にするトラブルです。店頭にそれが並んでしまうと事件ですが、内部で作業中に発見されれば「こらーここアタリ残っとるぞう!」「ごめんなおしとくー><」くらいの事案で、ちょっとでも関わった人からすれば「ははぁん」で済んでしまうのではないでしょうか?
ですからこのトラブルそのものを責める気は全くありません。おそらく数回に渡るゲラ(試し刷り)のチェックを突破して市場に出てしまうというのは、編集部のチェック能力がプロとしていかがなレベルなのか? ってのはもちろんあるんですけれど、起きてしまったものは仕方ない理論で言えば仕方ないのです。呆れはしますけれど、呆れる以上ではない。むしろどんまいです。
今回突っ込みたいのはそこではなくて、プレスリリースの酷さです。
これはない。
ないでしょう。
「想定していたよりも劣る画質で掲載されておりました」「良品というものが存在しません」「本書をお待ちのお客様へお届けするという観点から、出荷し発売するという判断をさせていただきました」。
上の方の補足説明を読めばわかると思いますが、完全に編集部の(加えれば著者の、今回の場合翻訳本なので翻訳チームなどチェック担当者の)チェック漏れ案件で、人的なミスです。「このパソコンーなんにもしてないのに壊れちゃった」とか「印刷所からでてみたら劣化してた」みたいな、そういう子供じみた言い訳をするべき案件ではありません。
そもそも前述したとおり、この種のミスは珍しくありませんから「起きがちなミス」としてチェック項目に入って重点的に見るわけですし、もし仮に発生してしまった場合フォロー手法も確立しています。読者の皆さんには全く馴染みがないでしょうが「数万部、数十万部印刷したけれど致命的なミスが見つかってすべて断裁、印刷し直す」という事例が出版業界には存在するのです。個人的にも一回経験しており、書中にある人名の綴りを間違えてたという案件で流石にこれは失礼すぎて出せないとなり、断裁&再印刷がありました。
今回のジャッジはそれを、読者側の負担になすりつけようというもので到底擁護できるものではありません。約6000円の高額書籍であり、ホビージャパンが出版社として決して大手ではない(ゆえに回転資金におそらく限界がある)という点があって、ギリギリ理解できなくもないわけですが、だとしても「私たちのミスではない」とでも言いたいかのようなプレスリリースを出すのは、醜悪という以外にないでしょう。
しかし、それだけではなく、それ以上にまずい点がこのプレスリリースにはあります(ここまで説明して、やっとこの記事を書こうと思った本題です)。
それはプレスリリース中の「納品された製品全体が同様であると考えられる状況で、不良として交換する良品というものが存在しません。」という一文です。
この一文があるということは、ホビージャパンはこの書籍を「不良」であるという認識はあるということになります。しかし「良品が存在しないので交換もできない」というのが主張です。
ということは、この書籍が売り切れて増刷するときどうするのでしょうか? 常識で考えれば増刷するときには画像データを差し替えて(これは簡単で追加費用もほぼかかりません)本来の想定クオリティで印刷します。しかしそうなった場合、その時点で画像の解像度が十分高い――つまり「良品」が存在するということになりますよね。「良品が存在する」のであれば当然「その時点で交換に応じる」のが正しいことになりますよね? ユーザーからのみならず、書店の店頭担当者としても「不良印刷のこれはまともなのと取り替えてくれ」となります。それでいいのですか?
あるいは、増刷するときにも画像データを差し替えず「これはこういうデータが正しいのだ」と開き直って今後販売してゆく? あまりにもナンセンスです。今回の書籍は海外版権の翻訳本であり、版元はブランドイメージの保持に厳しい部類であると聞いています。それ以上に、出版社の一方的なミスを糊塗するために、今後商品すべてのクオリティを低い方に合わせるというのは、ありえない判断でしょう。
イラストレイターの方は当然に海外在住なのでしょうが、この方の同一性保持の権利やキャリアはどうなされるおつもりでしょう? この書籍が「不良品ではない」とすれば読者から見た時、彼/彼女は安っぽい粗い絵を書いただけの人になってしまうわけですよね。
これらの問題/批判を避けるために簡単な方法は「増刷しない」ですが、それはプロジェクト全体の普及や原作の利益的にみて反利益判断です。「需要があってみんなに届けたいけれど、届けるとプレスリリースの嘘がバレるのでやめよう」だなんて非合理的なのは誰にでもわかりますよね?
全体的にひどいプレスリリースなのですが、以上の理由からこの一文は、今後のプロジェクト(編集部)の自由度を自ら投げ捨てる、展開に当たってブレーキになりうる表現です。
目先の印刷費、おそらく一千万弱を支払いたくないというのは理解できるのですが、そのために息が長くて忠誠度の高いと思われる同ジャンルのユーザーの信頼を損ねるのはいかがでしょうか。
これはなにがなんでも断裁して破棄して印刷し直せという話ではなく(もちろんそれがベストなのですが)、もうちょっと誠実なプレスリリースの文章というものがあるのではないかという話です。そもそもプレスリリースを書くのに予算なんて必要ないではありませんか。必要なのはコミュニケーションコストを支払う誠実さだけです。
編集部や出版社に落ち度はない、不可抗力だったという、意味のない自己弁護をしたとしても営業的な利益には全くつながらないわけですし、最初に書いたように、今回の案件は出版や広くDTP経験のある人から見ればあんまりにも自明なトラブルなわけですから、そこで自己弁護をする価値はないと思うのです。すくなくとも、今後この書籍が増刷するときどうするのか? 似た案件が起きたらどうするのか? 程度のことは考えて先行きに禍根を残さないようなプレスリリースをするほうが得ではないでしょうか。
*6/12追記しました (この記事には間違いが非常に多くあります、詳しくは記事最下部を御覧ください)
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3年前に1年間にデビューする新人ライトノベル作家は大体何人くらいなのか?という疑問について調べた以下の記録があります
・2011年デビューしたライトノベル作家は何人でしょう? → 答.104人
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/news/1324040929/
104人内訳
やのゆい 乙姫式 月本一 湊利記 会川潮 川波無人 上総朋大 八奈川景晶 更伊俊介 根木健太 一橋鶫
浅羽なつ 朽葉屋周太郎 多宇部貞人 広沢サカキ 蝉川タカマル 和ヶ原聡司 兎月山羊 飛田マンダム
阿羅本景 水上貴之 水沢黄平 葛西メイダイ 榎本俊二 森野樹 みなみケント 西村文宏 槙岡きあん 朝倉サクヤ
岸杯也 雨野智晴 野村193 中谷栄太 浅生楽 竜ノ湖太郎 若桜拓海 宮元戦車 カミツキレイニー 赤月カケヤ
竹雀綾人 水無瀬さんご 明坂つづり 樹カナタ 澄守彩 森田陽一 中維 かみじま柚水 望公太 ツガワトモタカ
大黒尚人 花花まろん 黛ましろ 浅葉なつ 末羽瑛 椎出啓 かじいたかし 鷹山誠一 秀章 根岸和哉 村上凛
柊晴空 砂義出雲 秋目人 佐島勤 波乃歌 黒宮竜之介 東方博 彩木沙茄 叡惟匡見 野口祐加 優妃崎章人
夜空野ねこ 神堂劾 北原みのる 玉城琴也 森田季節 マナベスグル 小林がる 火海坂猫 大坂翠 天羽伊吹清
中田明 村上裕一 瓜亜錠 千羽カモメ 本村大志 石原宙 葉巡明治 初美陽一 鷲宮だいじん 秋水 八針来夏
大澤誠 小岩井蓮二 太田僚 竹内佑 高木幸一 山田隆道 直井章 佐原菜月 二丸修一 宮澤伊織 遊佐真弘 涼木行
ここから現在(2014年)、いったい何人が続刊を出し作家を続けているのかを調べてみました
上の104人ついてもそうですが調査は結構テキトー、活動の有無は単純に2014年に発刊された本があるかないかで分けています
以下がその結果です
●が現在も活動されている方
--が現在は活動されていないと思われる方です
シリーズ数 作品数 作家名 主なレーベル(デビューレーベル)
● 02 15 初美陽一 GA
● 06 14 望公太 HJ
● 01 13 佐島勤 電撃 *アニメ化(魔法科高校の劣等生)
● 01 11 和ヶ原聡司 電撃 *アニメ化(はたらく魔王さま)
● 01 11 竜ノ湖太郎 MF *アニメ化(問題児たちが異世界から来るそうですよ)
● 01 09 更伊俊介 ファミ通 *アニメ化(犬とハサミは使いよう)
-- 03 07 阿羅本景 スーパーダッシュ
-- 02 06 多宇部貞人 電撃
-- 02 06 広沢サカキ 電撃
● 02 06 蝉川タカマル 電撃
● 02 06 赤月カケヤ ガガガ
● 05 06 浅葉なつ メディアワークス
-- 04 06 秋目人 電撃
-- 02 05 明坂つづり ガガガ
● 04 05 中維 電撃
-- 01 05 瓜亜錠 HJ
● 02 05 二丸修一 電撃
-- 02 04 浅生楽 メディアワークス
-- 03 04 樹カナタ スーパーダッシュ
-- 01 04 火海坂猫 GA
● 02 04 八針来夏 スーパーダッシュ
● 03 03 月本一 ファミ通
-- 02 03 末羽瑛 電撃
-- 02 03 秀章 ガガガ
-- 02 03 柊晴空 ファンタジア
-- 02 03 波乃歌 電撃
● 03 03 優妃崎章人 ぷちぱら *成人向けレーベル
-- 02 03 天羽伊吹清 電撃
-- 01 03 本村大志 MF
-- 01 03 涼木行 MF
-- 01 02 湊利記 講談社BOX
-- 01 02 会川潮 スーパーダッシュ
-- 01 02 森野樹 講談社BOX
-- 01 02 花花まろん GA
● 02 02 椎出啓 スニーカー
-- 01 02 黒宮竜之介 電撃
-- 02 02 神堂劾 ぷちぱら *成人向けレーベル
-- 02 02 中田明 電撃
-- 01 02 鷲宮だいじん 電撃
-- 01 02 大澤誠 スーパーダッシュ
● 01 02 佐原菜月 電撃
-- 01 01 槙岡きあん スーパーダッシュ
-- 01 01 竹雀綾人 スーパーダッシュ
-- 01 01 かみじま柚水 スーパーダッシュ
-- 01 01 彩木沙茄 幻狼ファンタジア
-- 01 01 叡惟匡見 幻狼ファンタジア
-- 01 01 直井章 電撃
△ ** ** 浅羽なつ *浅葉なつの間違い(重複)
結論としては
元の104人には非ライトノベル作家や成人向けレーベルの作家が混じってしまっているのでその方たちを除き、母数を104人改め95人とし
35人 / 95人 = 37%
04人 / 95人 = 04%
となりました
逆に既にアニメ化されている作品を執筆している方も4人いますが、全員が1シリーズのみです
アスキー・メディアワークス - KADOKAWA (電撃文庫)
07人 / 18人 = 39%
アスキー・メディアワークス - KADOKAWA (メディアワークス文庫)
01人 / 05人 = 20%
メディアファクトリー - KADOKAWA (MF文庫J)
04人 / 09人 = 44%
03人 / 04人 = 75%
02人 / 06人 = 33%
富士見書房 - KADOKAWA (富士見ファンタジア文庫)
03人 / 10人 = 30%
02人 / 06人 = 33%
03人 / 04人 = 75%
02人 / 06人 = 33%
01人 / 03人 = 33%
03人 / 12人 = 25%
04人 / 08人 = 50%
00人 / 04人 = 00%
成人向けレーベル パラダイム(ぷちぱら文庫) フランス書院(美少女文庫)
04人 / 06人 = 66%
角川レーベル
20人 / 52人 = 38%
非角川レーベル
15人 / 43人 = 34%
アニメ化率は
角川レーベル
03人 / 52人 = 06%
非角川レーベル
01人 / 43人 = 02%
ということで表題「ラノベ作家はデビューできても3年以内に消えるってホントなの?」に対する答えは
― 3人に2人くらいは消えるけど、20人に1人くらいはアニメ化までこぎ着ける
でした
もう誰も見ないだろうと思いましたが「ラノベ作家 デビュー」等のワードで検索しするとそれなりに上の方に出るみたいなので一応追記しておきます
まず杜撰な調査でラノベ作家を辞めたかのように書いてしまった作家の方たちには謝罪します、申し訳ありませんでした
あくまで本年に入ってから5月末までに発刊されていないという意味で活動されていないと便宜的に表現したつもりでしたが
タイトルがそもそも消える消えないなので普通に見れば消えた作家と捉えられてしまうでしょう、改めてすみません
それ以前に単純なミスで活動を辞めた作家に入っている方もいるようです、こちらも本当に申し訳ありませんでした
このように片手間の非常に雑な調査なのですが下記のブログで具体的に間違いを指摘してくれていますので
気になる方はぜひ見てください