はてなキーワード: ヘイト創作とは
『原作への不満を解消するためにマイナスの感情を元に創作された二次創作作品のこと。
場合によってはキャラアンチ・キャラヘイト系も含まれる。』(ピクシブ百科事典より)
を引用していく。
二次創作における特定の創作に対するカースト制度が顕著すぎる。
作者が「これはヘイト創作です」と公言しているもの以外に対する「ヘイト創作」のレッテル貼りは、
あらゆる二次創作を「○○だからヘイト、貶していいし侮蔑すべきもの」と言わせてしまうきっかけを与えてしまうのでは?
創作のジャンルを第三者の視点でこうだと決めてしまうのは危険しかないように思える。
ただのこういう傾向の作品という形を示しているだけで「悪」と断じるのは、
上記と同じように「○○だから悪、貶していいし侮蔑すべきもの」と周囲に思いこませたり、
また少し趣旨の違う話になるが「原作を大事にしている二次創作」とは何だろうか…。
原作の設定をうまく拾ったり、原作のような雰囲気の作品をこう呼ぶことが多いが、
toggeterを参照して書き直して見た。
【】部分は私のコメント。
1.聞きたいこと【元増田が聞きたいことが何かはいまいちよく分からない】
・第三者が自分に直接関係のないトラブルを警察に相談又は告訴できるか
・後述のAさんが警察に行ったという話は本当だと思うか
2.背景事情
あるゲームの二次創作において、ヘイト創作(注)がpixivなどに投稿され、これを嫌がる人、問題視する人が出始めた。
そこで、このゲームの二次創作において、ヘイト創作の投稿に際しては、タグ付けや注意書きによってヘイト創作であることを明示して棲み分けをすることを提案する人達が現れた。
注 原作への不満を解消するためにマイナスの感情を元に創作された二次創作作品。今回のケースの文脈では、自分の嫌いなキャラクターを悲惨な目に合わせる創作も含む。
3.登場人物
Bさん:2ちゃんねるにおいて専用スレッドまで立っているモメサ(揉めさせたがりの人)。棲み分けを拒否する人々が、棲み分け派の本アカウントだと根拠なく認定したアカウントの人(及びその人と同じサークルの2人)に対し、住所等の個人情報を晒すなどの嫌がらせを続けていると主張している。【本件と関係があるのかはよく分からない】
元増田:【誰?】
Aさんは、Bさんを「刑事告訴」しようと警察に相談に行った、警察からは、「告訴」について、内容的におかしなところはないと言われた、などと述べている。
5.toggeterコメント欄でのやり取り
Bさん作成のtoggeterにおいて、BさんはAさんが公開した資料を見ても告訴できる材料はなく、告訴は不可能だと述べていた。【toggeterは長すぎてどこで言ってるかは探していません】
これに対し、Aさんは、当該toggeterのコメント欄において、公開したのは警察に提出した資料全てではないと述べた。
これを受けてBさんが、「非公開の個人情報をAさんが何らかの手段で入手し、警察へ添付したということですね?」と聞くと、Aさんは、「いいえ、Bさんが自ら公開されていた個人情報をまとめました。警察も「違法性なし」と判断しています。」と述べた。
もちろん男性向けの二次創作でもヘイト創作はいくつかのジャンルで確認できますが、
それにしても女性向け二次創作におけるヘイト創作の数は尋常で無いように見えます。
そしてその数が増えるにつれヘイト創作者とそうでない人々の不毛な議論や喧嘩が繰り返される…
なぜこんなことになってしまっているのですか?
タグでの住み分けやマイナス検索で各々対応すれば良いだけなのに
なぜ専用のタグに書き換える勢力や作者に対してタグに書き換えるように圧力をかけるような勢力が出現しますか。
また、別の意味合いを持った作品に既存のタグをつけるタグ乗っ取りはなぜ発生しますか。
二次設定ならどんな設定をしても自由なはずです。男性向けの二次創作では言いがかりレベルの二次設定も
あくまで「二次設定」のひとつとしてではありますが受け入れられています。(それを適用させるかどうかは他の二次創作者の自由です)
中のひとです。
つっても「K社(仮)で本出してる原作者」なんで社内のひとじゃないけど、まあ、二次創作サイトの利害関係者ではあります。
別のかみつくつもりも否定するつもりもなく、どちらかというと考えの材料になるようにいくつか視点提供に来たよ!
まず、「いろんなものは一枚岩じゃない」っていう大前提は頭の片隅に置いておくべきだと思うんだよ。
二次創作にあたって、その原作者の意識なんて、みんなも判ってると思うけど一枚岩じゃない。自分は「BLだろうがヘイト創作だろうが何でも来い」だけど、そうじゃない原作者の方だってたくさんいる。図書館に本が所蔵される、ということだって、いろんなスタンスがあるのは、ニュースを見てればみんなもご存知の通りだよ。
そして企業内部であっても、というか、そうだからこそ、全く一枚岩じゃないというのは多分覚えておいていいと思う。それは編集者AさんとBさんでは二次創作に対する好悪が違うという個人の趣味的な問題というレベルでももちろん存在しうるんだけれど、もっと上のレイヤの、編集部の方針問題とかいう部分でも意見対立はあるんだ。
K社(仮)(という風にふんわり書いて話を続行する)の二次創作サイトなんてのは、社長直下の、社内のかなり高い場所から上位指令として企画が始まったわけだけど、かといって、企画遂行者や協力編集部がひとつの理念で固く結ばれているなんてことはなく、もっと社内の立場であるとか、政治的な損得勘定であるとか、ぶっちゃけ派閥で駆動してるよ。
(そうでもなければ似たようなライト文芸レーベルを連続立ち上げでつぶしあうとか、サイトそのものも似たコンセプトでバッティングとか、何やってんだあれって話だ。ああいうのも「要するに手柄を奪い合ってるのね」って理解のほうが正しい)
もちろん、企画遂行者の井上氏とかにインタビューすれば、それなりに理念的なコメントは出て来ると思う(確かそういうのもどこかで発表されてたはずだ)。でも、それが「K社(仮)の堅持すべき法や理念」ではないし、その証拠に、数年でうまく利益が回転しなければ、消滅や縮小するよ。利益を得るのが企業の使命なんだから、そういう意味では当たり前だよね。今目の前のチームを駆動するときに、ディレクションとしては理念が必要だから設定した、に近い。
むしろ、あの種の二次創作を囲い込もうっていう動きは「小説家になろう」みたいなサイトが十分にマネタイズできる、っていう発見のほうが、大きな影響を与えていると思うよ。
以上が、(自分なりに出来るだけ)自分自身の意見を脱色した「K社(仮)の中の人に聞きたい」に対する精いっぱいの誠実な回答です。つまり「そこまで確固とした理念なんてないし、参加者によって考えてることバラバラっすよ……そんな買いかぶりすぎっすよ……」というもの。
次は個人的に増田に対するレス。もちろんこれもまた、原作者一名のレスであって、代表するものではない。けれど、現場の意見のひとつとして届けたい。
戦争とかはそうかもしれないけれど、「本家越える」とか、普通にあるよ。
これは自戒を込めて言うけれど、自分を含めた多くのプロが、プロになれたのは、そりゃアマチュアの多くよりは、そこそこマシな作品を作れるから、ではあるけれど、アマチュアと隔絶したぶっちぎりの差をつけた天与の作品を作れるから、ではないよ。
プロと(少なくとも作品を作る才能ある)アマチュアの間に「作る作品のレベル」に、そこまで大きな差はない。
思うに、プロになるには、作品を作る才能以外に、プロになる才能(っていうか無鉄砲さ?)みたいなものや運命みたいなものが必要なんだよ。
と入ってもここでいう運とか運命は、出版社のスカウトが見つけてくれるかどうか? とかコネ持ってるかどうかみたいな、夢見がちな話では一切なくて、もっと人生とか家庭環境の話でさ。
だって正直言って、マンガ家にしろ作家にしろ絵描きにしろ、みんな堅気の仕事とはいえないよね。「キミ来月原稿もってきてよ、デビューできるかも」っていわれて、実際最初の印税が発生するまで、半年や一年はかかるし、しかもそれで印税貰えたからって、一生生活が安泰になるなんてのは、夢のまた夢でしょう? 控えめに言ってもそれは将来の選択であって、賭けに負ければ、履歴書に空白が数年発生する。いくら本人やる気や才能があったって、初期段階では、家族とか、友人とかに(生活面とか理解とか)迷惑かけざるを得ないんだよ。チャンスが訪れた時にそれに乗っかることができるか? ってのは、そういう部分が大きい。家庭の事情でプロを断念するなんてざらに訊く話だ。
つまり、世の中には、描く作品の面白さはそこらのプロ以上だけど、いろんな事情でプロではない人――ってのがたくさんいるんだよ。もっともそれは10年前よりはずっと状況が改善してて、サラリーマンをする傍ら書き溜めた原稿が、Web人気経由で単行本化! みたいなケースが増えてきた。昔よりは、才能があるのに事情で埋もれる、は少なくなったと思う。でも、やっぱり、確率論的に「強いアマチュア」ってのは絶対にいる。
そして、そういうハイレベルな二次創作をする場合、キャラや世界設定が固まってるっていうのは、思ったよりも作品のクオリティに対してアドバンテージをもたらさない。つまり「二次創作でも別に敷居低くない」んだよ。
お話を作るうえで一番難易度が高いのは、エピソードを作って物語を駆動する部分で、キャラ設定や世界観設定って、大事じゃないとは言わないけれど、最難関じゃない。
(もちろんキャラを並べてエピソードは別作品から移植して、あるいはいきなりベッドシーンとなればそれはまた別の話だけど)
上記の視点で見る「この人なんで二次やってんだ? とっとと商業書けばいいのに」みたいなアマチュアの人って、結構いる。たぶんそういう人にとって、二次をやるのは本当に愛情なんだと思う。
つまりここでいいたいのは「増田が思うほどプロのアドバンテージって絶対じゃないよ」ってこと。もちろん手塚治虫とかレジェンドクラスの人はまた別だけど、いま現代でいえば、いろんなプロの人がいるから、いっしょくたに神格化はできないよ。
最後になるけれど、いま、ものすごい数のマンガが出てラノベが出て深夜アニメもやってて、百花繚乱だ。飽和状態にさえ、見えると思う。
でも、個人的には、全く足りてない。
何が足りてないって、市場規模や読者が足りてないんだけど、でもそれって送り手とワンセットなんだよ。
二次創作は物語の一形態だと思う。物語が好きで、二次創作が好きだ。物語を作るのに必要なものは、物語りたい気持ちだ。物語りたい気持ちは、読む経験でしか培われないと思う。つまり、優秀な物語製作者は、過去、優秀な読者だったはずだ。
日本には創作者も読者もまだまだ足りてない。どんどん増やすべき。だって個人的にそういう世界の方が好きだから。だからみんなでバンバン読んでバンバン書けばいい。
業界としてもゼロサムゲーム(作品Aの読者が増えたら作品Bの読者が減る)なんて感覚は、さらさらない。もちろん自分自身にもない。むしろ、人気作品が増えてジャンルが盛り上がったほうが、みんなが幸せになると思ってる。
ネット民戦慄! 表現の自由を脅かす”ゾーニング破り”とは? - トゥギャッチ
非実在腐女子エリコちゃんに(物陰から)説教をかまそうとしたり、その勢いで著者である小野ほりでいさんに(物陰から)因縁をつけたり、ちょっと前に大炎上した痴漢関連の話を思い出したりするエントリである。
追記:くっそ長いです。制限オーバーして最後にトラバにはみ出すくらい。
冒頭にリンクした記事では「エリコちゃんがTwitterに投稿したBL風の二次創作マンガが炎上する」という事件から
ここで、腐向け二次創作画像のツイートが炎上したエリコちゃんはこう言っている。
(エリコ) でも、プロフィールでちゃんと注意書きしたのになんで炎上したんだろう?
(ミカ先輩)こういうネタのゾーニングは、リツイートにリツイートが重なってぐだぐだになっちゃうからね。
(エリコ) ゾーニング?
(ミカ先輩)ゾーニングというのは、情報の発信者や仲介者が表現物を「見たくない人・見せるべきでない人」にまで行き届かないよう配慮したり工夫したりすることよ。
ここでは、「エリコちゃんはプロフィールに『腐向け二次創作注意』『18歳未満の方の閲覧はお断りします』って書いて【ゾーニングをしているはず】」で、それが「RTによってぐだぐだになった」という見解で書かれている。
そもそもTwitterというのは、「発言ひとつひとつがTLに流れていく」前提のツールではなかっただろうか。
とくにRTされた発言は、いちいち「この人はどんな人か」を確認するすべなどない。
「この人はどんな人か」から切り離され、発言だけが一人歩きする。Twitterはもともとそういう特性を持ったツールだ。
ようするに、「鍵なしでやってる以上、プロフィールの注意書きが読まれる前に発言だけ見られるのは当たり前のこと」である。
なんぼプロフィールに「腐向けだから注意してね」って書いてましたよ、と主張しようが、Twitterというツールの特性上無意味に終わる可能性は高いのだ。
そういう、かなりの勢いでほかの事を犠牲にする作業を受け手にさせるのって、
「ゾーニングしてた」って言えるんだろうか…?
それは「目をつぶってれば見えないでしょう」と同じではないんだろうか。
この記事後半では、悪意の第三者である「ゾーニング破り」という人の存在が提示される。
まあ、古くからある言葉で言えば晒しだ。晒しするような人そりゃあ厄介ですよ。
悪意からRTするような人最悪ですよ。そうだそうだ!怪人ゾーニング破りがみんな悪い!!
そうだろうか。
昔エイズ検査促進CMのキャッチコピーで、「カレシの元カノの元カレを、知っていますか」というのがあったが、それと似ていると思う。
私たちは、「フォロワーのフォロワーのフォロワー」のことまでは知らない。
エリコちゃんのTLにいるのは、彼女のプロフィールを読んで了解したフォロワーがほとんどだろう。
そのフォロワーがエリコちゃんのイラストを好ましいと思い、RTしたらそのフォロワーにつながるだろう。
だがその先は?
BLなんて反吐が出るほど嫌いなファンとつながっている可能性は。
二次創作イラストが「嫌いな人、望まない人、見てほしくない人の目にはいる」可能性は、怪人ゾーニング破りのような「悪意ある第三者」よりも、そういった「好きだと思った善意の人」からの可能性のほうが高いのではないか。
その意味で、Twitter上でのゾーニングと言うテーマを扱うとき、「ゾーニング破り」という悪意の存在だけに焦点を絞るのは片手落ちだと思うのだ。
これは腐向けだけに限らない。多くの「不適切な」ものに共通である。
少し横道ではあるが、二次創作BLのゾーニングについてはもうひとつ厄介な問題が付きまとう。
「男女恋愛の二次創作と、BLの二次創作は同等のゾーニングでいいのか?」である。
これについては本当に腐女子間でも各々の思想があるから一概には語れない。
数年前までは「キャラを勝手にホモにした妄想するなんて異常だよ。異常性癖は隠すべき」なんて言い回しが腐女子間の「マナー」として語られていた。
上記の言葉がすんなり受け入れられる人も今もいるかもしれないし、
「いや、ホモが異常って言ってるわけじゃないから、女の私がホモを妄想することが異常って言ってるだけだから」と言う向きもあるだろう。
ゾーニングについても、
「男女恋愛より嫌がる人が多いんだから、BLのゾーニングは男女より慎重になるべき」という向きも、
「同性愛描写のタブー視に加担するのは嫌だ。男女恋愛と同等のゾーニングで十分」という向きもあると思うし
「いや、っていうか男女二次がゾーニングに無関心すぎるでしょ。BL見習って、エロや人を選ぶ絵は見えないようにしろよ」って人もいる。
個々の考えについてここでは意見しないけれど、問題のややこしさについてはお分かりいただけると思う。
腐女子の一部は、しばしば他者の作品、嗜好に対し激烈な拒否反応を示すことがある(「地雷」と呼ばれる)。
それを「見たほうが悪い」で済ませるかどうかについても、腐女子間では議論百出である。
対外的にも、対腐女子的にも色々な問題に悩みながら、ためらいながら、己の安寧と衝動と、自分の絵を広く見てほしい気持ちと、見知らぬ他者の平和の狭間で揺れ続けるのがゾーニング問題なのだ。
エリコちゃんはこういう。
なにがいいたいかっつうと、いろいろ我々もフクザツなのだ。
長々語ったが、ぶっちゃけ多くの腐の感覚はミカ先輩とエリコちゃんが以下に言うとおりだとは思う。
(ミカ先輩) でも怒られて嫌な思いをするのは結局こっちだから、どういうふうに工夫できるか自分で考えないとね。
…(中略)…
(ミカ先輩)まあ、そのへんの基準は人によって違うけどね。
ただ、気をつけないと怒る人は内外にいるってこと。
(エリコ)私は怒られたくない。
その通りである。怒られたくない。
ゾーニングに対する意識は前述のように多岐にわたる。単純に考えの足りない人もいるかもしれない。
だがしかし、きほんてきに、静かに暮らしたいのだ多くの腐女子は。
実際のところ、腐女子界隈で多くとられている措置は、さらに以下のようなものがある。
①「不適切な画像を含むものとして設定する」にチェックを入れる
②「表垢」と「裏垢」を使い分ける
③privatterなどの外部サービスを利用する
①はTwitterのデフォルト機能である。受け手が「不適切な画像を表示しない」設定にすることにより、サムネイルの表示にワンクッションはさませるもの。
ただ、おそらくBLは見たくないけど男女(or百合)のエロは見たいぜ!って人は不適切な画像も表示させている可能性が高く、「設定してないおめーが悪いんだろ」という理論は成り立っても自衛としては不十分とみなされることがある。
②は、鍵をかけておらずイラストも過激なものを投稿しない「表垢」を作り、主な交流や雑談をそこで行う。
そこで知り合い、年齢が確認できる人だけ鍵つきの「裏垢」フォローを許可する、という方法である。
BLっぽさがあきらかな作品やエロなどは「裏垢」に投稿することで、幅広い交流とゾーニングとを同時に行うのである。
③は、要するに「作品を見てもらうのにワンクッションはさむ」と言う方式である。
- Privatter - share your long tweets to your followers only
中でもプライベッターは、画像・テキストどちらも投稿でき、公開範囲を全体・ログイン限定・フォロワー限定・フォロー限定…などと細かく設定できるため、最近非常に好まれている印象がある。
「ログイン限定」は、Twitterにログインしている人なら誰でも見られるのだが、作品を見るためにprivatterをTwitterに関連付けするというワンアクションが必要になるため、ある程度「見たくない人の目に入ってしまう」事態を防げると目されている。
さて、長々と腐女子とゾーニングにまつわるエトセトラについて語った。
もしかしたら「いや、そういうディティールはいいんだよね。あの記事は『ゾーニング破り』っていうならず者を告発するのがメインでしょ?」とお思いの方がいらっしゃるかもしれない。
いや、そうなのだ。そう思う。
でも、正直、私は小野ほりでいさんの、「そういうディティール」を捨て去った記事が苦手なのだ。
ぶっちゃけこれが言いたい。すみません増田の癖に。しかも腐った増田の癖に。
小野ほりでいさんの「エリコちゃんとミカ先輩」記事は、よくネット上で話題のいろんな「微妙な問題」をばっさりと切る。
私も彼の記事を読んで「だよね!超納得、すっきり!よく言ってくれた!」と思ったことがある。
だがしかし。前述の「腐女子とゾーニング」問題のように、自分が当事者としてかかわっている問題になると、どうも読後のモヤモヤが残るのである。
記事の言ってることは、決して間違ってない。
けど、私が実際に見ている世界には、もっと細かくいろんな問題があって、その中でなんとかバランスをとろうとしているのだけどな…といいたくなってしまう。
privatterがどうこうとかそら興味ないだろうし、知らなくても彼の記事は正論として成り立つ。
でもさあ。でもさあ…
なぜ、細かいことはよく知らないのに、ミカ先輩は正論を言えてしまうのだろう。
それは、悪役を作り上げ、「名前をつけた」からだ。
前述の通り、ゾーニング問題は「善意の第三者」によって破られることもあるが、
このリツイートした森山ゴリ夫という人の「こういうのって気持ち悪くない?」というコメント…。
これは明らかに「見て不快に思う人に見せる前提」で共感を集めるためにやっている面があるよね。
ややこしいところを全部ぶっとばして、誰もが「わあこいつはどうよ」と思える悪役を持ち出す。
そして、その悪役に「ゾーニング破り」と言う名前をつける。
こうなれば、読んだ人間の気持ちは一致するのだ。そうだ、ぼくたちの敵は「ゾーニング破り」って名前なのだ。
どうして痴漢された話は「自慢話」になるの? - トゥギャッチ
痴漢問題について「自己責任論によるストレス隔離」という「名前」を掲げて切り込んだ記事も、
最後はこうなる。
そうだ。そうなんだけど、その通りなんだけど。
ネット上では、自分で好きで記事を読んでおきながらブログを読んで殴りかかってくる人もたくさんいる(私みたいに)。でも読んだ人がどう反応するかは自由だ。その倫理観は人による。
また、痴漢問題における社会的周知や認識の共有も進んでいるとは言いがたく、「無理やり聞かせる」と「なんとか一緒に考えてくれとお願いする」の境目はどこだって話もある。どこに不快を感じるかは人による。
けれどもそういうメンドクサイことは語られない。名前がつかないから。
そして、「自己責任論によるストレス隔離」という「名前」周りの事象だけが語られ、きれいにまとめられる。
でも、そっからが。
ミカ先輩よ、あなたが今丸めたそこからが、懲りずに炎上しくすぶり続ける本質なのではないか。
あなたは、そこを見ない振りして「キャッチーな名前」をつけ、そこから一点突破で論を構築する。
そして「これは正論」「すっきりしました!」と多くの人から賞賛を受ける。
あなたのつける名前はわかりやすく、理論にはそつがない。その問題に詳しくない人にもすっとしみこむ。
すっきりしたか?そうか?ボロッボロ大事なことが落ちてないか?
そして、これがいちばん引っかかる。
その、「すっきりしたキャッチーな名前」を得た人たちは、もうその問題を「解決済み」のフォルダに入れてしまうのではないか。
そして、問題の渦中で苦しみ続ける人を見て、「ミカ先輩があんなにきれいにまとめたのに、まだ苦しんでるのか。ばかだなあ」と思いはしないだろうか?
私が、小野ほりでいさんの記事をあまり好きになれない理由はこれである。
名前をつけてやる。
名前をつけて、それでその問題がすべて解決したかのような印象を(小野ほりでいさんの意思はともかくとして)受ける人がいる。
名前のつかなかった細かい細かい、しかし容易には解決しない問題は積み残したままに。
そして記事を読んだ人たちは、本質を理解した気分ですっきりして立ち去り、問題の渦中にいる人は苦しみ続ける。
今上で思いっきり批判したことを、自分でひとつやってみたいと思う。
性暴力、冤罪、男性の立場、女性の立場、男性差別、女性差別、都市の過密、労働形態、子供の保護…
痴漢問題を語る切り口は無数にあり、ひとたび話題に上るとそれぞれの人間がそれぞれの立場からそれぞれが気になる切り口について語るので、基本的に収拾がつかない。
11月はじめ、「痴漢されない女子の特徴」というエントリが大炎上した。
http://cild.hatenablog.com/entry/2015/11/05/072629 - 2015年11月5日 07:55 - ウェブ魚拓
例に漏れず私も大変なアンチになったので、上記リンクは魚拓である。
ところでこの記事に対する反応はすさまじかった。
老若男女を問わず、みながブログ主の性犯罪に対する無理解と、性差別意識を叩きに叩いた。
前述の通り痴漢問題は無数の立ち居地と切り口から語られ、全会一致など到底ありえないはずだが、ことあのブログに対するコメントやブコメに関しては、殆どの人が意見を一にしていたのではないかと思う。
ブコメは増え続け、言及記事が連日ホッテントリに上る、祭りの様相だった。
あの、「無理解と差別意識に満ちた邪悪なブログ主」という悪役を得て、我々は性別を超え立場を超え「団結」したのだ。
彼を叩いている間、我々は仲間でいられたのだ。
そして、正直に告白する。
「団結」できたことが私はうれしかった。
己の考えとはまったく異なる意見を、私の目には無理解と保身としか思えないブコメを、痴漢関連のエントリではたくさん見る。
けれどあの記事に関してだけは、どのコメントを読んでも納得がいき同意できた。
ミカ先輩は非常にたくみに、ややこしい問題をスマートに言い表す。
そして、炎上しゴタゴタするはずの話題について、「同意」「正論」というコメントが並ぶ。
喧々諤々しているところより、すっきりした結論と、それに対する同意の中にいられたほうがいい。
同じ考えの人の中で、自分もまた同じ考えを書き込む。
自分の感覚の「正しさ」を、「団結」が――わかりやすい理論と、同意コメントの多さが――保証してくれる。
しかし、前述の通り、ミカ先輩の言うことは、「スマートで誰でも同意できる」代わり、「ややこしくてなかなか解決しないこと」をしばしば捨て去っている。
本当は、そこに取り組み続けることがもっとも大変なのに。
だから、思うのだ。
彼女は、「問題に真摯に取り組む姿勢」を捨て、その代わりに我々に「団結」という快楽を提供してくれているのではないか。
それは、いわばポルノだ。
「団結」と言う名のポルノだと思う。
「団結」は一瞬の快楽をもたらしてくれるし、あまり興味のない問題ならば「読んですっきり」できる。
それが悪いことだろうか、と言われたら私は答えに窮する。
世の中の問題のいちいちに、「真摯に」かかずらわってるほど我々は暇ではない。
腐女子がゾーニングにどんだけ頭を悩ませてようが、二次創作に興味のない人は「私に迷惑かかんなきゃいいよ」ってなもんだろう。
でも、どうか、時々でいいから、振り返ってほしいのだ。
あなたが「団結ポルノ」ですっきりしたあとに、点々とこぼされている、ややこしくて、一概には言えなくて、どうにもならない問題があることについて。
それに取り組み続けている人がいることについて。
http://anond.hatelabo.jp/20130602215035
匿名ダイアリーの方では削除されるそうなのでブログに移しました。
あーこの構図最近見たぞと思ったら、アレだよ、とうらぶヘイト創作問題でわざわざ増田に出張してテロかましていたアレだよ。
ランキング前と比べて全然面白くねえって歌い手(笑)やら淫夢やらカゲプロの頃からずっと苦々しく思っているけど、結局時間が経てばそれらも廃れたし、今はマリオが席巻しててもいつかは消えてくって分かってるのねん。
ランキングの仕様がおかしいという指摘は別の人がしててそれは同意。
でも結局PV稼ぐから作られるわけで、作るだけ誰も見ないなら金にならない以上、全部見るヤツがいるからと言うのが最大の原因だというのは簡単に導き出せるわけで。
(過去に流行り物がPV稼ぐと工作がーと騒いでいたが、工作があったとしても事実人気で見に来るヤツが多かったのは間違いないところ)
ランキング押し上げるほど読むヤツがいるから問題なのであって、不人気で読む人の少ないマイナージャンル・マイナーカテゴリならきっと誰も騒がないし話題にもならないって。
全部ね、結局見る人をどうにかしないとどうしょもないのよ。
実況なんかゲームほっぽってその人のしゃべり聞きに来る人間多いでしょ。他のゲームに移ってもついてくるファンがいる。
ヘイト創作もここ追い出されてたって結局他の作品でまた似たような作品が作られるんだろうし、ジャンル関係なくファンは移動していくわけ。
でも実際問題として、何も考えずそういうものを楽しむ人間は減らせなーい。一人やめてもまた別のヤツが参入するし、違うところで似たようなものを探して見る。
そして、人類がもっと理性的で公正で上品なイキモノにならない限り、つまり手軽で下世話な楽しみを求める限り、絶っっっ対に変わらない。
絶望的だねえ。イヤになるねえ。
あいつら行儀悪いしシメてもいいじゃんという正義漢ぶった荒しについて。
自分が嫌いなものは極力触れたくないし忘れたいものだが、敢えて調べる努力とは…アンチの執念て恐ろしいな…。
嫌いだから俺は見たくないんだよね。見たら速攻で忘れることにしている。
まあどんなに言ってることが正しくても荒らした時点で私のいう「非理性的で不公正で下劣なイキモノ」確定なんだよね。
実に人類らしいくだらなさだね。
まとめ作成者です。
住み分けについてはとうらぶヘイト創作問題 (とうらぶへいとそうさくもんだい)とは【ピクシブ百科事典】こちらの記事を参照してください。こちらにそったタグ付を行う作者に関してはまとめに入れないように考慮します。
ヘイト創作タグを乗っ取らないで、原作タグをつけないで、住み分けタグをつけて、逆の意味のタグをつけるのを止めて、キャプションに説明文を書いてください。
アカウントを移動してもマイピクに引っ込んでも関係ないです。このために準備して来ているので、マイピク限定でも閲覧できます。
人を怒らせるというのがどういうことなのか知るべきだと思います。
はてな匿名ダイアリーよりももっと目立つ、一般人の多くみられる場所にリンクを掲載します。
それも嫌ならここを見るのをやめてください。
「嫌なら見るな!」ですよ。
そりゃもちろん、ヘイト創作アンチの主張は、ヘイト創作に対する悪印象を与えることが目的だからっすよ
第三者に対しても「それならば叩かれても仕方が無い」と思わせるために、一方的な主張をしてるんですよ最初から
「ヘイト創作と呼ばれている二次創作の作者や読者・支持者が、全員未プレイで低年齢で、公式に一銭も落としていない」ことを証明するような証拠は何もないっすよ
それに、公式に金を落としていれば何をしてもいいみたいになったら、ヘイト創作の人たちが金落としたらキャラ改悪も正義、みたいになると思うけど
ほらやっぱり荒しついたじゃん…
これ元増田↑書いたモンクレ本人でなければ、面白いから弄ったれっていう荒しだよね?
「読む読者が消えない限り、作者を消してもヘイト創作は減らない」「よそへ移ってそこでヘイト創作する」っての、解決できないでしょ?
解決できるの?
作者晒しじゃあ、場所移動するだけなんだよ。俺んところだけ綺麗なら他は汚れてもいいって?
それって、BL好きな人間に腐女子やめろって言うのと変わらんけどね。
要は他人の心のありようを変えるのは無理。
何かもうどっちもどっちというか
普通の人は知らん「刀剣乱舞のヘイト創作」というものをはてなで全国的に晒すという行為が、無関係のファンでもない粘着荒らし(未プレイの男性である場合が多い)を呼んだり、刀剣乱舞ファンのイメージを激下げするって気付いてないの?確信犯なの?
むしろ君が荒氏か?
何であんなにつまらないものがランキングに載ってるのか…と思いつつ、あえて弄らないでいる。
知らないお子様に被害がーって大体18歳未満があんなとこ見てる方がおかしいだろ。
mixiもpixivも子供入れるから要らん規制が必要になる。
ヘイト創作も同じ。
読むヤツが大勢いるのが原因で、少なければそもそもランキングに載らないし、踏むこともない。
つまり持て囃す読者がいるのが問題なのに作者晒しても何も解決しない。
読者は晒されないからな?コメント書かない限り、読んだだけで名前出るってことないからね。
作者が刀剣乱舞から撤退しても、ヘイト創作読む読者は他の二次創作に的を変えて、ヘイト創作を探して読むだけ。
新たにヘイト好き読者が生まれて、ヘイト大好きって読み続ける限り、別の何かで同じ騒動が起きるだけ。
こういう人を減らすことは出来ない。
そんなことができたら、今頃世界平和が達成してるし、愚劣な芸能人スキャンダルのニュースも流れないし、ここだけの話とトイレや給湯室で他人の粗探しや不幸話を楽しそうに話したりしない。
そして、こんなとこで騒ぐ君も、その愚劣な一般大衆の一人だよ。
誤爆して読んだという人へ。
それが関係あるんだな
そんなときに「(キャラ名)殺す」「(キャラ名)に制裁を」なんてタグで溢れてて主人公の女審神者ちゃんバンザイ!な作品で溢れてたらどう思う?
腐女子は男同士の恋愛に興味がある層だから女主人公の逆ハーレムだと思われた時点でアウト
しかも刀剣男士が暴力を振るったりレイプしたりするようなガチクズとして描写されてる
これに利点なんか一つもないんだよ
トレパク系の話は一応公式では解決した扱いになってるし
ヘイト創作は基本的に未プレイで未課金のユーザーが読んだり書いたりしているもの
女共はごちゃごちゃ大変だな
逆に考えてみろよ
そのヘイト創作とやらは何にどう貢献してるんだ?
ジャンルにとってどういう存在でユーザーの年齢層やプレイ率、影響はどうなんだ?
上から全部見る限り悪影響しか感じないが?それならば叩かれても仕方が無い
公式キャラの改悪→キャラの印象が悪くなる、新参ユーザーの意識悪化
ユーザー→低年齢
元増田のひとが、二次創作の地雷がユーザーを撤退させ、公式の不利益になる(から、ヘイト創作滅すべし)という主張だったので
ユーザーが撤退する原因としては、二次創作地雷が唯一の原因ではないだろう、という例として挙げただけです
ヘイト創作問題が、他の問題よりも、ユーザー人口を減らしてしまう影響があるんだと断言するのなら、もうすこしまともな根拠がほしいところ
でなければ、「公式の不利益になるからヘイト創作はゆるされない」は説得力に欠け、ただのヘイト創作叩きの建前にしか見えなくなる
……まあ公式からしたら、こんなジャンル内でのゴタゴタが目立つことのほうがイメージダウンだし、切ないだろうなぁと思うけど
(話はずれるが、こういう話でよく出てくる「一般人」の定義がよくわからないんだけど、腐女子でない女オタクで消費に貢献している人って存在しないことになってるんだろうか?)
「あんた」っていわれた方の増田ね。コレが自分へのトラバだって今気づいた
わたしの知ってる刀剣ジャンルの人たちは、ヘイト創作もヘイト創作叩きもスルーして、ふつーに刀剣ジャンルを楽しんでるがな
公式のこと心配するわりには、トレパク問題からあとをひいてアンチ活動して、関係者を誹謗中傷してる連中とか
政治的プロパガンダが問題視されていることとかは興味ないのかね
いや、一般人というか、金銭を公式に落としてるユーザーにもBLが地雷の人はいると思うよ……
BLの場合は地雷に対する注意書きや住み分け意識はまだ高いから別問題、という主張の方がいいと思うよそこは
「求めるものだけを検索できるように、また求めていないものが一切目に入らないように、ユーザー自身が徹底的に管理していかねばならず、
それを乱すものは如何なる手段を持ってしても叩きださねばならない」という、
http://anond.hatelabo.jp/20150902124558
内容はおいておくとして、各SNSでは記述しきれない「長文を必要とする主張」を増田が担ったことだ。今までだとこういうのはTwitter連携しているサービスであるとか、スマホの「メモ帳」にしこしこ書いてその画像を添付するとかの手法がとられてきた。それを増田が長文の受け皿として用いられたことに少々驚いている。
と同時にはてなは、増田はこのような用途として使われる(使える)ことを積極的にPRし、利用者を増やし、ひいてははてなの利用拡大に努めるべきではないか。今こそがチャンスではないか。