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はてなキーワード: プロダクトデザインとは

2024-02-18

anond:20240218002647

結婚に響くから

一言工学部に進学させて貰えなかった自分が通りますよっと。学費なんとか工面しようとしたら、家から追い出すって言われて流石に生活が難しくなるから諦めましたわ。何故かプロダクトデザインは許されたからそっちに行きましたわ。

2023-07-16

プロダクトデザイン」を盗用するな

最近Twitterで「リクルートプロダクトデザイン室」とかい広告が流れてくる。最初リクルート商品デザインでも始めたのかと思ったけど、この室はリクルートの各種サービスプロダクトを総合的にディレクションしていく=デザイン、な部署ということらしい。

あのさあ。

プロダクトデザイン」って言葉は長い間工業デザインインダストリアルデザイン)という意味で用いられてきたわけですよ。工業デザインの分野で日本で一番の多摩美もずーっと「生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻」でやってきてるわけ。それを、「最近サービスのことを”プロダクト”て呼ぶのがいけてるよね →  それを担当してる俺らってプロダクトデザイナーじゃね ドヤ」って感じで俺らはプロダクトデザイン室でございって言い出してるの、気持ち悪すぎるわ。学問の軽視。工業デザイン伝統への挑発。これこそ文化の盗用だと思うんだけど、まあ完全なる社会悪であるリクルートのことだからなんの罪悪感もないんでしょうね。

2023-06-11

ヘッドセットになんでポリウレタン使うんだよ

数年で加水分解してボロボロになってしまうのに、なんでポリウレタン使うんだよ。

肌に直接触れるからボロボロになった時点で(その部分だけ交換するとかしない限り)使えないじゃないか

安い割に見た目が良くて肌触りもいいから?

それ以外に何か理由があるのか。

安物を買った俺が悪いのか。

でも安くないVRゴーグルでも使ってないかPSVRのゴーグルボロボロなんだけど。

数年後にはこうなるって分かりきってるのに、なぜポリウレタン使うの?

数年後にもう使われてないだろうという想定なの?

それとも消費者をなめているの?

どういう思考回路で、ここの素材はポリウレタンにしようって意思決定しているの?


(見た目は多少劣るかもしれないけど)もっと耐久性のある素材はないの?

ポリウレタン以外の素材だと、一気にコストが激増するか、許容できないくらい使い心地が悪くなるとかなの?

プロダクトデザインとかやっている人、教えて。

2022-09-16

アドビデザインツールの「Figma」を買収 200億ドル

ユニコーンの角が折れた

本日AdobeによるFigmaの買収が発表され、私の愛するデザインツールは世のクリエイター達が唾棄するかの忌まわしいCreative Cloudの一員となることが決まった。ユニコーン以上の時価総額とされるデカコーン企業が開発する新進気鋭のクリエイティブツールFigmaAdobe軍門に下ったのだ。

Figmaのどこがクールだったのか

Figmaの最もクールポイントの1つとして、そのデザインのあり方がとてもオープンだということが挙げられる。ワンクリックURLを発行して共有、ブラウザ上で動作するのでインストール不要OS関係ない。PCに疎いクライアントだって簡単デザインのチェックができる。

これは単なる "Easy to share" ではない、デザインプロセスに変革をもたらしデジタルプロダクトのデザインを開かれたものにした。デザインのあり方そのものを変えたことがFigmaの最もクールな部分であり、Sketch比較して動作が軽快なことやAdobe XDよりもカラーマネジメントがまともなことは本質ではない。

["Illustrator", "Photoshop", "XD", ...AdobeProducts].push("Figma");

一方 Adobe提供するCreative Cloud本質的にGated Communityであり、毎月5000円程度の "Adobe税" を納めた者だけが居住を許されるエデンである問題金額多寡ではない、一般ユーザーAdobe CCなんて契約していないということ、そしてAdobeはAcquireした数多くのプロダクトをぶち壊してきたということだ。

Macromediaを買収したAdobeFireworksサポート打ち切りFLASHを亡き者にし、Dreamweaver倉庫の片隅に追いやった。大方のデザイナーFigmaの代わりにXDが無くなると予想しているが、Figmaだって無傷では済まないだろう。Figmaを取り巻くクールコミュニティは、クリエイティブの皮を被ったM&A企業 Adobeによって、クリエイティブ市場コントロールのために骨抜きにされたのだ。

Out of Cloud

Figmaを愛用してきた私たちはどうするのか。Figmaが買収されると聞いて目の前が真っ白になった。オマケ相手Adobe。これはCloudじゃなくってFogだ。

Figmaの対抗馬としてはSketchやInVision Studioが挙げられる。しかし、すぐに飛びつくのは尚早かもしれない。Sketchはかつて日本の、特にエンジニアに愛されていたがFigmaほとんどのユーザーを奪われた過去がある。InVision Studioは? オタクデザイナー以外誰も知らないだろう。

しか希望はある。すべてのクリエイターAdobeヘイトを集めていることを知っているのだ。機を見るに敏と、デジタルプロダクトデザインアプリ達は猛攻勢をかけるだろう。私たちはその可能性に賭け、できるだけクリエイティブ業界勢力図がカオスになるよう努めるべきだ。そもそもクリエイティブ市場がほぼ一社に独占されているのはかなりマズい状況だ。"クリエイティブたれ" と言われたみんなが同じ筆しか使えないのは正常なんだろうか? これは業界全体の敗北といっても良いだろう。

クリエイティブ業界札束で引っ叩き、そのイニシアチブを取って業界コントロールのみに奔走するAdobe私たちは立ち向かわなければならない。この業界が完全にAdobe支配されることはデジタルデザインの死だ。そのとき、"Creativity" の意味は "Adobe Score" なんかと同じものになってしまうだろう。

2022-05-17

anond:20220517225157

アニメゲームに関わってた人なら一発で雑な創作だなってなるよ

せめて会社員ではなく既にフリーランスの設定にしておくべきでしたね

 

建築とかプロダクトデザインでも同じだね

2021-09-02

美しい携帯端末

デザインだけで記憶に残る道具がある。

それを見て、憧れて、触れて、楽しかったり便利であったりした記憶が残るプロダクト。

ぱっと思いついたのは、ガラケー時代ならauデザイン携帯の「MEDIA SKIN」、スマホ時代なら「iPhone4」。

iPhoneなんかは、どのバージョンが1番優れたデザインだったか、後世まで議論されたりするんだろうな。遠い未来21世紀プロダクトデザイン展とかに展示されたりするんだろうな。

2020-07-15

anond:20200715102451

AWSだとマニュアル読んで30分でできる作業が GCPだともう3日なやんでる。

激しく同意する

GCPに限らずGoogleってプロダクトデザインが下手すぎる気がする。

コンパネであっちでコレを設定、そっちでコレを設定て手順に「一貫性」が無いからピンと来ないんだと思う。

例えばGCPGoogleMapの設定をしようと思っても具体的にどうやったら良いかUIから見えてこない。

結局チュートリアルみたいなサイトの手順のままやってやっと出来る。まだチュートリアルがあるなら良いけど、時間が経ってUIが変更されたら迷った挙げ句からなくなる。

Firebase Cloud Messaging(FCM)を使いたいな〜て思っても、Firebaseのページから設定するのが正解っぽいがGCPにもFCMの選択肢があってどっちで設定していいのか迷う。

きっといろんな人がいろんな思惑で設計してて、それを無理やりくっつけてるからそうなってるような気がする。

AWSは横のサービス連携を重視しているからこそ設計思想の一貫性はかなり保たれている気がする。きっとこの差なんだろうな。

2020-06-05

プロダクトデザイナーグラフィックデザインをさせてはいけない

逆もまたしかり。

デザイン」とひとくくりにされがちだけど、

畑が全く違うのである

佐藤ナオキ氏のサイト作品を見てもらうと分かるように、プロダクト作品10ページに渡っているのに対して、グラフィックは2ページだ。

その道のプロではないのだ。

パッケージデザイン作品もあるけれど、今回の件と同じく分かりにくいものが目につく。

佐藤ナオキ氏(というかnendo自体)はプロダクトデザインの人、という印象だったので、今回の件はちょっとびっくりした。

例が1つしか示せないのが申し訳ないけど(しかも何年も前のことを未だに言ってて二重にごめん)、セブンイレブンのクソ分かりにくいコーヒーのやつのデザインは、佐藤可士和氏。グラフィックデザイナーです。

あれはプロダクトデザイナーに発注した方がよかった。

あとなんかのブコメで「最終決定はクライアントなので氏を責めるべきではない」というのがあった。

これは一概にそうとは言えなくて、クライアントは言うてもデザイン素人なので、ようわからんが有名な人が良いというんだから良いんだろう、という判断をしてしまうことはある。

クライアントが船頭になって道を誤ってしまうことはよくあるが、今回のは違うと思う。

(だからといって本人の私邸を晒して叩くは間違ってる)

なんせ素晴らしいプロダクトをたくさん作ってる人なので、本来土俵じゃないとこでこんな結果になってしまったのはなんとなく悲しい。

2020-04-24

デザイナー漫画家を志すのはやめろ

デザイナーになりたい、漫画家になりたい、アニメーターになりたい、3Dモデラーになりたい、職人になりたい‥そんなクリエイティブ職を目指す皆さん、ならびに搾取され続ける地獄を味わっている最中クリエイティブ職のみなさん、こんにちは。こんばんは。

ところで、デザイナーって言葉の響き、めっっちゃかっこよくね?仕事内容はともかく名前は本当に好きだわ。

わたしデザインが好きだった。ので、デザイナーを目指しそれっぽい専門学校卒業した。そして企業に属するプロダクトデザイナーになった。

デザイナーというと響きはかっこいいが、しがない企画である転職は一度したものの、今の職場は安定して勤めていた方である

そして少なくない年数勤めた結果、体調壊した。体調を壊すまで、わたしは頭がおかしくなっていることに気がつかなかったし、搾取されていることにも気がついていなかった。こんなもんかと納得し、騙し騙しなんとかやっていこうと思っていたのだが、遂に顔面が痙攣し始めて退職することと相成りました。

漫画家になりたいと言って周囲に反対されない若者はそんなにいないと思うが、デザイナーも然りだし、クリエイティブ職なんてもんは目指すもんではない。一部を除いて搾取され続けることを約束された未来である

そんなわけで、私の体験したこと愚痴としてここに書き残しておくので、クリエイターを目指そうと考えている若者に読んでもらえると嬉しい。

私の所属する会社お客様として相手をしていた企業は、某超大手キャラクターメーカーだった。某ネズミであるネズミなんて何人もいるので察することは出来ないと思うが、ネズミ相手だった。

私はネズミのことが別にすきではなかったが、デザインしたりするのを、絵を描くことを苦に思ったことはなかった。何故ならそれがよくてこの職種を目指したかである。夢を叶え続けてかわいい商品店頭に並ぶ時はとても嬉しかったし、楽しかった。お客さんが次々きては、これかわいい!買う!と言ってくれたときの喜びは計り知れない。開発段階での苦労や納品時のトラブルはすぐに忘れてしまえるほどの喜びだった。

ただ圧倒的に搾取だった、と気がついたのは、先方にデザインを盗まれときだった。

勤務時間が長かろうと、残業代ボーナスが出なかろうと、寝れなくとも、私の勤めている会社搾取されるのは、最早どうでも良かった。一般的に良くなくともデザイン業界なんてこんなもんだと、もはや諦めていたのはあった。休みが取れるだけマシだと思った。やりがいで十分お釣りがくるし、暮らせるだけいいと思った。

先方のネズミ企業デザインが盗まれることが増えた。盗まれる、というと語弊があるかもしれない。提出されたデザインが私の勤める会社ではなく、他企業に回され商品化されることが増えたのである

理由はいくつかあるだろう。先方にもいろんな取引先との関係性があり、商品数のバランスがあったりするだろう。先方にうちの会社の作るプロダクトはあまり品質が良くないと、たびたび苦言を呈されることがあったりすることもあり、会社内でもチームでなんどもミーティングを行い、改善してきた。うちの会社信頼度が落ちていた、そのせいはあっただろう。

それでも、何も言わずに、私が足りない頭を働かせて提出したデザインが、夜中まで考えて描いたデザインが私が携わることなく何故か店頭に出回っている。あのときの私の虚無感は、口にすることが出来ないほどだった。

お客さんがお店に来て可愛いと言って買ってくれたとき、それデザインしたけど開発したのは他企業なんだよな、と思った時に悔しくて虚しくて仕方なかった。

私が本格的に体調にトドメを刺されたとき、私がデザインしたのに知らないうちに何故か店頭に並んでいる商品は1シーズンおよそ15種類にものぼっていた。

一度は復職しようと頑張った。体調が良くなり店頭に行ったとき、またデザインが盗まれていることを知った。また知らないうちに、先方に10種類ほどデザインを盗用されていた。

私の勤め先の会社で売り上げが落ちていると叱責された。だが私に何か出来たのだろうか。デザインを盗用されたと言ったら先方を訴えられるのか。うちの会社に回ってきて売り上げにつながるはずだった商品を別企業に回されていると言えたのか。あの大手企業を敵に回して生きていけるのか。

私は何も出来ず口を噤むことしか出来ない。

今の私は疲れ切っていて、日中頻繁に起きて動くことが出来ない。1日動けなかったり、食べても吐いてしまったり、とにかく怠かったり、耳がぷつぷつと水中にいるような感覚に陥ったり、外に行くと漏れなく吐き気が襲う。気圧差にかなり過敏になっている。

デザイナーなんてロクなもんじゃない。搾取されて搾取されて、大手企業ですら筋を通してくれない。商品を買おうとネット通販を見ても、この商品の裏には私のようなデザインを盗用されたデザイナーがいるのかと考えるようになってしまった。

デザインを盗まない。たったそれだけのことが誰にも出来ない。個人デザイナーだってネットデザインをあげれば、絵をあげれば盗まれる。何故そのデザインに金を払えないのか、何故その労力を買うことが出来ないのか、私にはわからない。

少ない横の繋がりでも搾取されて辟易としてデザインを辞めた人を何人も知っている。3DCADなどのプロダクトデザインも然りだ。

それでも私はデザインしかできない。デザインで生きていくことしか出来ない。それしか学んでこなかった。そのことを後悔している。なぜデザイン一本で学んできてしまったのか、心底後悔している。体調が良くなったら私はまたデザイナーになるんだろう。

こんなに辛くて苦しいならデザイナーになんてなるんじゃなかった。本当にそう思う。

2019-10-16

近い未来草間彌生iPhoneプロダクトデザイン担当するってマ?

背面一面がカメラになるけど草間デザインから違和感は無いってマ?

2018-10-17

追記ありセブンコーヒーマシンについて

追記

まさか一年前の記事が発掘されるとは。

結果論とか陰謀論と言ってる方もいますが、

もちろん個人的妄想だと本文に書いている通り、まじめに読んでもらわなくていいです。

間抜けな仮説です。

(「結果があるので、いくらでも後付けで正当化できる」「過剰に意味見出しすぎかもしれない」って繰り返し本文に書いてあるのに、それで突っ込んだつもりになられるのは反応に困るけど)

ただ「セブンカフェが何故売れたのか=あのデザインからだ」ではなくて、

開発に2年もかけて大ヒットしたセブンカフェマシン何故「あんデザインだったのか?」という話がしたかったのです。

わかりにくい文章でしたが。

また、佐藤可士和については手放しでほめるつもりはなくむしろ疑問な部分もあって、

下記のtogetterのような話がデザインブランディングプロから聞ければな、と思った面もあります

(たしかそう思って書いた気がする)

GUの新ロゴFuturaじゃありません」

https://togetter.com/li/469151

デザイナー論理的佐藤可士和批判してるまとめです)



以下補足

セブンイレブンマシン自体を数年かけて独自開発してます

機械自体セブン主体なので「口を出せなかった」可能性は低いと思います


・「価格が安いから売れた」「最大手セブンから売上が一位」

価格が安い」「セブンから」が理由なら、セブンイレブンが数十年に渡り4度も失敗した説明がつきません。

マックコーヒーや、映画館にある自販機コーヒーが昔から売れていたのに、セブンを含めたコンビニコーヒー事業で30年間失敗し続けてきた、という部分が話の根本にあります


・「味がよかったから売れた」

セブンカフェが売れた主な理由はもちろん「味」だと思いますが、

数年かけてマシン独自開発するほど味にこだわったのならば、

なおさら「使いにくいデザイン根拠もなく採用されるのはおかしいのではないか?」と思ったという話です。

それに、味だけが理由ならそれこそあんなクソデザインはすぐに修正すれば済みます

でもそれをしなかったんです。


・「スタバ等でコーヒー文化蔓延たから売れた」

それだとセブンカフェの1、2年前にコーヒーチャレンジしたローソンファミマが先に成功していないことを説明できません。

実際には2社は一旦サービスをやめ、セブンカフェ成功の後に再開した流れです。

https://toyokeizai.net/articles/-/47750

https://toyokeizai.net/articles/-/51509



・「結局リニューアルされたのだから失敗」・「デザインがよければもっと売れた」という方

本文を書いた前後に小規模なデザインリニューアルをしたんですが、リニューアルまでに5年くらいの期間があったんじゃないかと。

自動識別による本格的なリニューアルさらにその一年後)

5年も経ってからというのは、失敗が理由デザインリニューアルではないと思います

デザインがよければ『シェア6割』よりももっと売れた」可能性があるのなら、普通は5年も待たずにすぐにでもリニューアルするかと。

シェアバランス大事なので、一概には言えませんが)


・ちなみに、セブンカフェは「全国的テスト運用期間」が数ヶ月あった

その時点で客からマシンに対する不満はわかっていたはずであり、リニューアルも出来たと思います

(RLのボタン名称変更などは低コストですぐできるし、そのためのテスト期間です)


ハンロンの剃刀を持ち出す人

さすがにコーヒーチェーンの売上を抜き去り、コンビニコーヒー消費者物価指数にまで押し上げ、業界6割を誇るシェアとそのプロダクトをただの「無能」で片付けられる人向けの話ではありませんでした。

ハンロンの剃刀の正しい意味理解できていないようですし。


・「作者はそこまで考えてない」って方

「むしろこの程度のこと」すら考えられなかったらデザイナー、それもブランディングを手がける人には絶対なれないんですけど。

(本当はこの1億倍こまかい

「考えすぎ」だと思う人は、仕様書を作った経験などはないんでしょうか?

世の中のサービスプロダクトが何も考えられずに作られてると思うんでしょうか?

本文の内容通りの思惑があったとは自分でも思いませんが、「何らかの見通しがあって作られている」とみるのが普通です。


・ただ、まさに7payみたいな事例もあるので、

過剰な決め付けは禁物なんですけどね。

(だからこそ本文にも妄想だと書いている)


なんにせよ、こんな長文を読んでいただいてありがとうございました。

追記おわり】

anond:20160822214301

この記事コメントで相変わらず佐藤可士和馬鹿にされている。おれも以前はセブンコーヒーマシンを多少なりとも馬鹿にしていた。

しかし、コンビニコーヒーについて少し調べてみたら考えが一変した。実はこれも計算づくだったのではないかと思えてきたのだ。

いま、なんだ信者戯言かよ、と馬鹿にした人がいたでしょう。でも、いったん待っていただきたい。

よくよく考えるとあんな出来そこないみたいなデザインと、セブンカフェの大規模な成功が結びつかないのだ。

まず、俺は勘違いしていた。

あれだけ叩かれたのだからセブンカフェコーヒーシェアは高くないのだろうと。

そして、コンビニで出来たてのコーヒーを出せばそりゃ売れるだろう、デザインもクソも関係ないアイデア勝ちだなと。

しかし違った。

セブンカフェシェアは6割超の独り勝ち。圧倒的な人気で売れ続けているのである

そしてアイデア勝ちなんてとんでもない。

日本コンビニは、1980年代からコーヒーマシンを導入しようとして、2013年まで30年間ずっと失敗し続けてきたのだ。

2000年代にも売り上げが伸びずに、セブンだけでなくファミマローソンあきらめた事例もあるようだ。セブンの試みも5回目の挑戦らしい。2013年セブンカフェのために開発に2年もかけていたようだ。

こうなってくると事情は変わる。

今やスタバドトールなどの売り上げを抜くほどコンビニコーヒーが浸透したという記事も見た。こんな成功を納めるきっかけになった事業が偶然のわけがないし、一番肝心なマシンデザイン適当仕事で済ませるわけがない。


佐藤可士和というデザイナー簡単に触れると、シンプルデザインを手がける事の多い人だ。

Tポイントカード今治タオルデザインがわかりやすいだろう。

そしてシンプルインターフェースコーヒーマシンでボロクソに叩かれた。

シンプルというのは、要素が限られるということだ。右や左、上と下という感覚はその中でも大きな基準になる。

佐藤可士和どころか全デザイナーにとって当たり前のことだが、左右とLRという表記が逆になっていたら使い難いことくらい、気づかないわけがない(素人だって気づく)。文化大革命時の中国で「赤信号が進め」になりかけたみたいな話だ。

コーヒーマシンのようなプロダクトデザインが出来上がるまでには、長いプロセスがありテスト使用だってある。

身近な家電製品が出来上がるまでを想像してもらえれば早いが、市場調査企画デザイン機械の調整など、様々な検証がされた末に製品化される。

当然、あのコーヒーマシンが使いにくい事は、プロセスの途中で関係者全員がわかっていたはずだ。

それなのに、絶対成功させなければいけない30年越し5度目の挑戦でああいデザインにしたのは、わざととしか思えない。

普通ならば失敗を何としてでも避けるため、左右のわかりにくさなど、いの一番に潰すミスだ。

佐藤可士和が無理に推し進めたにしても、絶対セブンの偉い人からストップがかかる。だって悲願のコーヒー販売のために開発に2年もかけてるんですよ。意図がなければリスクは取らないはずだ。

ではその意図はなんだったのかというと、「使いにくいことそのもの」ではないかと思うのだ。

ここからは、乏しい想像力による推測というかほぼ妄想しかないために一気に話が飛躍するが、堪えていただきたい。


日本人には、行列に並びたがる性質がある(らしい)。飲食店での紹介には「行列」は欠かせない文句だ。

あの使いにくいマシンはそうした「行列効果バンドワゴン効果)」と、「炎上商法」そして「学習した事はやってみたくなる」という効果を狙ったのではないかと思う。

客が店内に入ると、レジ近くの目新しい機械の前でモタモタしてる人がいる。客はセブンコーヒーを売り始めたというニュースを思い出す。店内にはコーヒーのいい香りが漂い、コーヒーマシンの前に並ぶ人も増える。

しかし実際使ってみると、非常にわかりにくくて混乱する。行列も増える。なんじゃこりゃ、誰が作ったんだこんなマシンテプラが貼られてたぜ、酷いデザインだなとネット上では炎上気味に話題になる。

しかし、たかが左右の使い分けくらいは一度使えば覚える。いやむしろ、覚えるというアクション自体ユーザー体験になるし、セブンに行くたびにその事を意識する。なんなら汚く貼られたテプラ記憶に残る役割を果たす。

コーヒーは習慣性のある飲み物だし、人間はわざわざ覚えた事は実践してみたくなる生き物だ。それに実際飲んでみると、低価格とは思えない程度には美味しい。

そうやってリピートしてみて、スムーズ操作出来る自分と、コーヒーの味に満足感を覚える・・・

と、こういう画が描かれていたのではないかと思うのだ。もちろん、セブンカフェ成功トップシェアという結果があるので、いくらでも後付けで正当化できる。

しか佐藤可士和マシンデザインだけではなく、セブンイレブンブランディング自体担当し、セブンカフェの細かいアイテムデザインも担っている。

そしてこのアイテムの内、カップデザインこそ、あまり話題にならずに見落としがちだが、他のコンビニとの差別化の要因になった強力な武器と言われているのだ。

コーヒーホットで注がれても熱くなりすぎることがなく、手のひらの中でちょうどいい温かさを得られる。

環境にも配慮し、低コストながら保温性も実現。

滑り止めがついていて扱いやすいし、手触りも抜群に良い。

RのカップでLを押し間違えても、ぎりぎり収まるサイズにも設計されている。(内容量についての詐欺説は悪質な嘘なので注意)

間違って蓋をつけたままマシンに入れてしまっても、ちゃんコーヒーが注がれるように注意を払ったデザインが蓋には施されている。

他のコンビニと比べ、これだけこだわったデザインカップに施した人が、マシンについてはただの無頓着だったとはやはり考えにくい。(マシン自体カップを斜めに設置しないようにスペースが工夫されていたりするらしい)

上記解釈が正しいかは別として、消費者の行動を踏まえた何らかの戦略があったことは違いなく、だからこそ30年も失敗し続けてきたコンビニコーヒーの導入に大成功したのだ。

繰り返すが、あの「使い難いコーヒーマシンからコンビニコーヒーの躍進が始まったのだ。そして2015年には、コンビニコーヒー総務省消費者物価指数に加えられるまでの巨大市場に至ったのである

以前の俺は違うデザインマシンならセブンコーヒーももっと売れただろうにと上から目線で思っていたが、こうした事実を知ると間違っていたのは俺のほうだった気がしてくる。

佐藤可士和の全仕事が素晴らしいとは言わないし、セブンコーヒーマシン意図も正確なところはわからない。だが、馬鹿にするだけでは見えないこともある。

コンビニ業界の悲願の達成、日常の消費をここまで変えた商品という結果はやはりすごいことだし、その一部は佐藤可士和の手によるものだ。

過剰に意味見出しすぎかもしれないが、彼を馬鹿にしている人も、そのことはほんの少しだけでも覚えていてもらいたい。

俺も馬鹿にしてたんだけど、これを調べてころっと評価が変わってしまった。


個人的妄想の類の文章だが、もし似たような事を先に書いてる人がいたら悪しからず。

2015-07-12

安藤忠雄佐藤可士和って機能美考えられないの?

ぱっと見のインパクトや斬新さには定評あるけどさ、ぶっちゃけプロダクトとしての使いやすさやユーザーに対する優しさみたいなのって全然無いよね?

シンボリック建築とか企業ロゴとかは能力を発揮できるだろうけど、新国立競技場審査とかコンビニコーヒーメーカーデザインみたいな、デザイン機能整合性を求められる仕事を任せられるような人達じゃないと思う。

お偉いさんの自己顕示欲を満たすデザインを作るのに向いてるから今まで重宝されてきたんだろうけどさ、肝心のユーザー視点が抜けてる人は幅広い層に向けたプロダクトデザイン担当すべきじゃないと思う。

 
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