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はてなキーワード: プレジデントとは

2022-06-11

いや他人の子供の為に金出すくらいなら自分幸福を優先するでしょ

このブコメ読んで暗澹たる気分になったんだけどさ。

 

稼げない男性子供を残せず次々と死んでいく…これから日本が直面する「非常に苦しい20年」に起きる事(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/news.yahoo.co.jp/articles/0b157b3049762df2ef5639139b3d11bc9f2cc804

 

とにかく稼げない男性に対して言いたい放題なブコメが多くてクラクラする。

まあそこは甲斐性がなくてすみませんねとしか物申せないところもあるのですが。

 

でね、こういった話題でよく星集めてるはてなーに多い意見なんですけども、ここでもやっぱり人気ブコメに上がってるわけですよ。

id:takanagi1225 もう男性云々関係なくない?不妊治療完全無料にして出産したら働かなくていいくらいのお金ポンと出して優遇すれば。どうせ女しか産めないんだから女性をまず助けてからにしなよ。

id:lady_joker女性精子提供を受けて出産する風潮が当たり前になる」「子育てに関わる負担行政が限りなく取り除く」をすれば子供の数は増えると思う。夫がいなくても子供が持てるとなると2人3人と欲しい人は多いと思う

ハッキリ言いますけど、嫌です。

なんでしょう、この、人口やすのは人類不変の究極目標みたいな、人類愛的な奉仕精神要求は。

どこの宗教ですか?

他人の子供なんざ知らねってんだよ。

子育てやすい世の中作りにある程度は賛同しまから一定負担を強いられるのは受け入れますけどね。

度が過ぎるものははっきりNOです。

 

ましてや精子提供が当たり前の世の中で、あらゆる子育て負担が取り除かれる?

精子提供自体優生思想的な危ういものを感じるんだけど、それが当たり前な世の中はつまり

数の子供をもたない男は、他人の子供(優秀な男性女性の子)の為に一方的に金を出せと主張してるわけです。

今はまだ精子提供は少数なので問題化してないですが、当たり前の世の中になったら目に見えて搾取を実感できるようになるでしょう。

これ男にとって物凄い屈辱だと思うんですけど、人類愛に目ざめた系男子だとキラキラした目で

子育てって素晴らしい!ボクはもっと労働がんばって納税するよ!」

って言ってくれるんでしょうか。

俺そんなのディストピアだと思うのよ。

 

いやid:lady_jokerさんは悪気があって発言してるわけでないとは思いますけどね。

まあ、自分の稼ぎで精子提供受けて子育てする分には文句はないです。

優秀でも魅力的でもなくてごめんなさいと謝罪しておきます

  

少子高齢化が苦しいってのはわかるけど滅ぶわけじゃないし、

例に挙げたブコメ案の負担分を自分の老後に回した方が個としては得だろうし計画も立てやすい。

稼ぎがあって子供育てられる人だけが育てるでいいよ。

こっちの負担があまりでかくなるならそんなもの解決しなくていい、少子化結構です。

苦しくてもなんとかなりますよ、きっと。

 

2022-04-21

友人の情報ソース増田ダイヤモンドオンラインプレジデントオンライン

うんざりするからこの辺をソースにして会話するのやめてほしい。

教養、ないやんってなるとげんなりする。

2022-03-06

anond:20220306112345

たまひよ倶楽部って雑誌、いまそんなことになってんのかよ・・・

商業主義の悲しさよな。

プレジデントって雑誌も似たような話題繰り返してるな。

とりあえず懐妊おめでとうございます

2022-02-18

中高年向けニュースタイトルが「ワケ」で終わりまくるワケ

例えば東洋経済オンラインだとこうなる。

https://www.google.com/search?q=%E3%83%AF%E3%82%B1%E3%80%80site%3Ahttps%3A%2F%2Ftoyokeizai.net

成果をあげない人ほど働き、「忙しい」と嘆くワケ

「ゴーグルVR機器」が世界で売れまくってるワケ

「右足を引きずる少女」に医師疑念を抱いたワケ

患者危険晒す医師薬剤師激怒したワケ

施設出身女性」が大卒正社員になれたワケ

韓国「キンパ」が日本でこんなにも浸透したワケ

老舗高級百貨店が店内にスケボー場を作ったワケ

堀江貴文他人に期待しすぎるな」と言い切るワケ

国民に「愛される」岸田首相市場に嫌われるワケ

プレジデントオンラインだとこうなる。

https://www.google.com/search?q=%E3%83%AF%E3%82%B1%E3%80%80site%3Ahttps%3A%2F%2Fpresident.jp

「急いで金持ちになろうとしてはいけない」伝説投資家バフェットが繰り返しそう説くワケ

トヨタソニーもかなわない…エアコンダイキン株価上昇率で「グーグル超え」のワケ

日本コロナでいつまで失敗を繰り返すのか」現役医師がそう溜め息をつくワケ

中途入社新人が、初日職場トイレを見て即退職を決めたワケ

「早く老人になろうとしているのと同じ」熱心にジムへ通う人ほど老化が進みやすいワケ

ついに始まった若者のインスタ離れ…親世代が使うSNSを「ダサい」と切り捨てるワケ

「禁句の中国批判を堂々と展開」ドイツで"脱中国"の外務大臣国民人気を集めるワケ

先輩に顔面10発殴られて転倒…それでも若手社員が"血で汚れたシャツ"で仕事を続けたワケ

なんでこんなに「ワケ」を多用するのか。

理由各自考えてほしい。

2022-01-30

北村先生へのインタビューを行っていた「大学ハラスメントを看過しない会」について

http://dontoverlookharassment.tokyo/2021/06/22/timeline/

わたしたち早稲田大学文学学術院元教授文芸批評家からハラスメント被害に遭った原告A、その支援者たちからなる団体です。2020年夏より活動しています

https://president.jp/articles/-/25434?page=1

早大名物教授「過度な求愛セクハラ疑惑

文芸評論家でもある同大学の渡部直己教授から性的ハラスメントを受けたとして、大学に「苦情申立書」を提出していたことが、早大女性への取材でわかった。渡部教授プレジデントオンライン取材に対して「文言は覚えていないが、過度な求愛をしてしまった。大学処分を待って身を処すつもりです」とハラスメントを認め









この人の

チャート式小説技術時評

好きだったなあ。こんなことする人だったとは

2022-01-06

饅頭からただよう黒木和馬感が半端ない

「私は様々な監督脚本家など(小説家もいます国内外の様々な優れたクリエイターインタビューしてきましたが、あなたみたいに社会への影響についての意識が低い人はいませんでした」

説明しよう!黒木和馬とは

プレジデント誌ですしざんまいについてのデマ記事を書いてた人である

彼のプロフィールには、「CAとして著名な成功者から話を聞いてきた」という触れ込みがある。

もちろん、すしざんまい記事も、彼は直接すしざんまい社長から話をきいたというていで語っていた。

しかし、実際には聞いていなかったのである

話を聞いたていで事実と反することを語っていたのである

知念氏の発言に対して、彼は自分作品を表に出して語ればよかったのである

彼は映画評論家としてだけではなくマンガデビューもしているのだから

しかし、彼は自分作品を出して「私は社会的責任にもとづいて書いてます」と言わず

他の作家さんもこんなこと言ってましたよという太宰論法を使った。

なぜ彼がそんなことをするか。

自分を大きく見せたいからであろう。

自分意見他者からお墨付きがあると見せかけたかったのであろう。

真偽はともかくこういう発言をする奴は要注意である

呼吸をするようにほらを吹く。

そのホラを真に受けるとひどい目に合う。

ただ、こういう性格でありながら詐欺などに手を染めていないのは魂が善良と言える。

この手の性格人間は、半数くらいが詐欺師とか情報商材屋になっているからだ。

他人から批判されつつもちゃんと表にでて名前を出して活動しているというだけで立派に思える。

ただし目立ちすぎるといろいろと不都合はあるだろう。

自分普段批評の質も問われることになるだろう。

その覚悟を持ってやっているならなかなかえらい。

頑張れ黒饅頭!負けるな黒饅頭

2022-01-03

anond:20220103132159

読み応えあるよねえw

ゴミ屋敷清掃は過酷仕事だ。そのかわり時給は約1400円、給与は即日払い、仕事の融通も利きやすい。ある会社では多くのスタッフが下積み中のお笑い芸人だ。その中には芸人の道を諦めて、社員になった人もいる。ゴミ屋敷清掃という仕事を、社員として続けることにしたのは、なぜなのか――。(連載第8回)

あんしんネット」の事業責任者石見良教さん(右端)と作業員のみなさん。撮影のためマスクを外してもらったが、普段コロナから終日マスク姿で作業をしている。

撮影今井一

あんしんネット」の事業責任者石見良教さん(右端)と作業員のみなさん。撮影のためマスクを外してもらったが、普段コロナから終日マスク姿で作業をしている。

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作業後、体に虫が這っているような感覚にとらわれた

ゴミ屋敷」を片付ける仕事――あなたはいくらならできるだろうか。

連載第4回で一緒にゴミ部屋を片付けたプレジデントオンライン編集長星野貴彦さんに「バイトとしてこの仕事ができるかどうか」と尋ねると、彼は首を横に振ってこう言う。

【連載】「こんな家に住んでいると、人は死にます」はこち

【連載】「こんな家に住んでいると、人は死にます」はこち

「一度や二度であれば興味本位気持ちが勝ってできそうな気もしますが、ずっとあの作業を続けるというのは厳しいです」

実は私もこれに関しては、同感だった。

取材のため、単発なら、できる。けれど“ずっと”は難しい。

なぜだろうと自分の心に問いかけると、やはり「汚い現場」だからだ。本音は、人の汚物を片付ける、虫がわいているような現場で働くことに抵抗があった。ゴミ屋敷掃除して帰宅すると、私はいつも真っ先にシャワーを浴びる。その日に身につけていた下着も、何度か処分したことがある。それでも自分の体に虫が這っているような感覚にとらわれて、眠れなかった。実際に体に赤い湿疹が出現したこともある。夏場に作業した後は熱中症にかかって、吐き気頭痛に苦しんだ。

皆はどのような気持ち仕事をしているのだろう。

社会的にきちんとしている人ほど、部屋にションペットがある

「ションペット処分する時は、なんらかの感情を持ったらダメ

アルバイトのAさんはそう言う。ションペットとは居住者の尿の入ったペットボトルのことだ。強烈な臭いを放つため現場で処理できず、会社(=生前遺品整理会社あんしんネット」)に持ち帰るのだが、この中身、つまり尿をトイレでひたすら流す作業については、誰もが「つらい」「苦しい」と言う。作業中に吐いてしまった人もいるそうだ。

ションペットの処理作業に“慣れ”はない。同社事業部長の石見良教さんも「これをやる時は一切の思考を停止させて、ほぼ無心で動いている」と話す。

「正常な感覚で臨むと、頭がおかしくなるかもしれません。みんな本音ではやりたくないですし、それをやらせるほうも覚悟がいります

ペットボトルの中身はウーロン茶ではない。

作業現場でたびたびみつかる「ションペット」。ペットボトルの中身はウーロン茶ではない。

ちなみにこの作業アルバイトが行う時は、通常の時給に“20%程度の上乗せ”がされる。再びAさんが怒ったように言う。

社会的にきちんとしている人ほど、部屋にションペットがあったりするんですよ。お茶先生学校先生医療関係者とか。人前できちんとしすぎているから、家の中がイカちゃうんじゃないですか。靴箱にションペットがずらりと並んでいたこともありましたよ。そんな現場では“依頼人の心に寄り添う”なんて絶対無理ですね」

プレジデントゴミ屋敷特集が読み応えがある件

かなりのボリュームだと思う

ヒマなら読んでみて

https://president.jp/category/c02807

2021-12-31

問題職員の正しい辞めさせ方 5/10

case3.C郎さん 

私がK市を退職する時点で係争中だった。判決はどうなったのだろう。もはやどうでもいい。考える価値もない。

彼は、当時40代後半の職員だった。建築系の部署で働いていた。働きぶりは有能で、能力評価ではどの項目も標準以上だった。

そんな彼が、なぜ問題職員だったかというと――性格だ。後に性格ではなく、脳機能障害一種であることが判明するのだが、とにかく苛烈性格だった。

キレたい時にキレ散らかし、毒を吐きたい時に吐き、暴力を振るいたい時に振るい、不謹慎なことを言いたい時に言い、不埒なことをしたい時に埒をあけていた。かと思えば、機嫌がいい時、常識的発言をする時、的確な助言や指示を行うこともあり、そのおかげか、これまでトラブルを起こしても小さい処分で済んでいたようだ。

ある年の春だった。

建築系の部署には珍しく、大学を出たばかりの女の子Sさんとする)がC郎さんの部署に配属された。ただ一人の女性職員だ。そのほかは男性である

の子の働きぶりは良好だった。10コ上の先輩(Aとする。男性。既婚)に付いて回り、仕事をひたすらに覚えていった。パワポの腕に覚えがあり、デザインセンスが抜群だと査定資料に書いてあった気がする。

精一杯頑張る子だった。愛想もいい。新人にふさわしい活発さで、気立てがよく、イベント研修会の仕事もそつなくこなした。仲間受けも上司受けもいい。花見などの親睦行事にもよく出ていた。

……年末になる頃だった。そんな彼女指導役だった10コ上の先輩であるAが、あろうことかSさんに手を出していたことが判明した。きっかけは人事課への匿名の投書と証拠写真(※こういう文書は大抵、職員からの密告である)で、隣の市にあるホテル街で手を繋いでうろつく2人の姿が写真に映っていた。

こうとなっては対応せざるを得ない。人事課の女性職員の付き添いとともに、Sさん面談室に呼んで話をしたところ――Sさんとの行為に及んだのは、Aと、Aの隣の席のBと、島の奥側に座っているD係長と、Bの向かいに机が位置するC郎さんの4人に及ぶことが判明した。特に、C郎さんは(状況は省略)無理やりにSさんとの事に興じ、埒を明けていた。

さて、どうしたものか。ここまでの不倫案件前例のない事態であるため、賞罰を扱ったことのある職員5、6人の間でも意見割れた(賞罰の扱いが難しい案件については、人事課以外でいい意見を出せそうな職員も話に入れる)。

結論を述べると、4人ともに厳重処分(全員、3ヶ月間の減給10%。D係長はそのうえ1ヶ月の停職。Aは僻地に出向。Sさん事務系の部署に異動。本当は免職処分にもできたが、替えの効かない専門職部署だったので考える必要があった)となったのだが、C郎の態度があまりに酷すぎた。

何を言ったかは伏せるが、反省の色が全くなく、Sさんを無理やり行為に誘ったにもかかわらず、「Sが悪い」「なぜ俺がこんな目に」「合意の上だろう」と宣っていた。

そんな彼が、半年も経たないうちに重大事件を起こした。

Sさんの代わりに来た年配の女性職員がいたのだが――ミスの多さに頭にきたC郎は、彼女の頭を分厚いファイルで殴打したのだ(いわゆるキングファイル)。

周りの職員がすぐにC郎を取り押さえようとした。さらにキレて怒鳴り散らすC郎を、その階にいた市民業者が冷たい目で見ていた……と報告書に書いてあった。

かにも、C郎は過去にもこうした問題行動(突然キレたり、非常識性的発言をしたり、ふてくされたり)を起こしてきたという。

この暴力事件指導面談の時のC郎は、上に述べた報告とはうってかわって物静かだった。やはり、その時々によって気分が変わるようだ。

「今回、C郎さんは傷害という罪を犯しました。過去に、何度も職員企業市民を傷つける発言をしていますね」

必要からやった。非常識でもなんでも、やるときはやらねばならない。嘗められたら負けである。本人を傷つけてでも、罪になることでも、組織のために必要なこともある」※私のメモには方言があったので、標準的言葉に直している。

「嘗められようと負けようと、人として不適切言動をしてはいけません。カチンときても我慢しないと。みんな見てるんですから特に私達は公務員です。公務員24時間法律を守って生きていく必要があります。水清ければ魚棲まず、といったことは組織にも当然あろうとは思いますが、今回のC郎さんはあまりにもひどい」

「わかってはいるが、現実はそういうわけにいかない。杓子定規に捉えるべきではない。後輩への指導として、やるべきことはやらないといけない」

「昔はそれでよかったかもしれないが、今は」

「どれだけ時代が変わっても同じだ。それに、私は実際に結果を出している。私が基本設計を手掛けた公共施設は5つ以上ある。十分K市に貢献している。建築弟子だって何人も育ててきた」

「今は関係ありません」

「なぜなのか? わからない人だ」

平行線だった。埒があかない。他の職員にも聞き取ったところ、やはり若手の頃から感情的不安定なところがあるようだ。

慎重に議論を重ねたところ、C郎に下された処分はA夫と同様の諭旨免職だった。依願退職しなければ懲戒免職処分を行う。だが、依願退職を受け入れれば年度末での退職を認め、退職金も満額出すというものだ。

C郎には、建築技師としてのキャリアがあった。民間でも使える資格を多数保持している。事務吏員場合は、この年で辞めることになれば当然露頭に迷うが、彼の場合再就職可能であると元転職エージェント視点から判断した。

C郎さんを切るべきか切らないべきか、幹部の間で幾度も話し合いの場が持たれた。が、これまでの不良行為があまりにも多すぎた。

C郎は労働組合に加入していなかったので、組合からの反発はほぼなかった。ただ形式的に、「職員に対する威圧行為であり、許容されるものではない」との文書での通知があった。

度々になるが、労働組合がここまで形骸化した組織であると知って失望することがよくあった。彼らはいつもそうだ。「当局は〇〇弾圧意図をもって」「〇〇攻撃には屈しない」「労働者がよりよく働いていけるための権利を」などと、いつも組合広報や定期総会で息巻いているが、実際に行動に出ることはない。

昔は知らないが、私が居た〇年間では、職員側への不利益変更(職員定数や給与の削減)を行っても強硬手段ブロックされたことはないし、彼らが出した申入書の要求事項をすべて拒否したとして、特段何も言ってくることはなかった。

繰り返しになるが、彼らはあくま政治団体なのだ。〇〇党などの上位団体献金を納め、メーデーといった形で政治活動への労働力提供し、そのほか票の取りまとめを行うことで自らの政治的意図を実現するための政治的アクターである

その機能の補完的な一部として、職員同士による互助的、連帯的な機能を有している。そのことをわかっている職員は、労働組合に加入しない意思を貫いていた。全体の2割ほどだったろうか。

さて、C郎は自分弁護士を探してきて、法廷で決着をつける道を選んだ。私が退職する時点で未決着だった。とっくに決着は付いているだろうが興味はない。

最後に、C郎がどうしてあんなに異常な行動を取っていたのか説明する。一言で表すと、『障害』だった。彼の異常行動は『性格』に起因するものではなく、(詳細説明は避けるが)脳の一部に異常があって、脊髄反射的にその人が思ったことを即、言葉や行動に移してしまう。そんな障害があった。だからミスが多い女性職員の頭をキングファイルで殴るといった行動を取ってしまった。

もっと早く言ってくれればよかったのに。

法廷ではなく、せめて面談の時にそれを告白していたら、こちらとしても配慮することができたのだ。私は、能力が低いという理由だけで職員免職処分を決めたことはない。能力があろうとなかろうと、仕事への意欲が皆無だったり、他者を傷つける言動を行ったり、組織にとって不名誉となる行為(主に犯罪)をしたり――そういった、能力よりも、もっと深いところに問題がある者に限って組織から駆逐する。それが私のポリシーだった。

蛇足1)

どれだけいい成果を挙げたとしても、違法行為ハラスメントをしていいわけではない。当人に起因する、組織に対するプラス効果によってマイナス効果相殺することはできないのだ。プラス3とマイナス2が併存することはあれど、相殺して1にはできない。プラスプラスマイナスマイナスとして在り続ける。

われわれはすべて、誰かが眼を開けてくれなければ、目を閉じて世の中を歩き廻っている傾きがある。

思考と行動における言語(1985/2/25) P.336


さて、私が新卒で勤めていた会社は若々しい社風で知られており、よくも悪くも調子に乗った社員がそれなりにいた。すでに時効と思われるので、当時の記憶をそのまま辿ってみる。

具体的な仕事としては、飲食店小売店飛び込み営業をかけて自社求人誌情報を載せてもらうのだが(追記:もうわかった人もいるだろうが、旧リクルートジョブズだ。問題のある行動が多い分社のひとつであり、近年同じく問題を起こしたリクルートキャリアとともに本社合併された)、契約条件の交渉の時に調子のいいことを言って相手を騙したり(上司と話をさせろと言われてもブロックする)、人事関係だと、面接を受けに来た転職希望者を鼻で笑って次の質問に移る(時間がないから早く切り上げたい)。そんな連中が同期に何人も居た。

十数年後、私が営業所長に昇進した時には、そういった連中は駆逐されていた。悪行は長続きしないことを30半ばにして知った。今でも肝に銘じている。だが、彼らは別の意味会社の役に立っていた。若手の営業所員が調子に乗った言動を取った際、その駆逐された連中の末期を語って聞かせることで、組織の癌の発生を抑止する役割を暗に果たしていた。

蛇足2)

C郎さんの裁判の結果は見ていないが、障害を抜きにしてもK市敗訴の線が濃厚だ。明らかに能力不足や人格に異常がある職員でも免職処分にすることは原則できない。民間における解雇規制従業員をクビにするのが「相当難しい」とすると、公務員場合は「不可能に近い」となる。

https://www.tokyo-sports.co.jp/social/politics/452874/東スポ

橋本徹氏が大阪市長の頃に、勤務査定が著しく低い職員数名をクビにしたという記事だが、クビにされた職員が抗わなかったからできたことだ。職員側が何らかの事情で弱っていた、あるいは生きる力に欠けていたからできた。裁判に持ち込めば職員側が勝訴していただろう。それくらい公務員免職させることは難しい。

ではなぜ、こちらが負ける公算が高くてもC郎に対する裁判の道を選んだのか? それは、他の問題職員けん制するためだ。「C郎は度重なる指導にも従わず挙句の果てには傷害事件を起こして免職処分になった。あなたも同じことをすればこうなる」というメッセージを全職員に対して発したのだ。

これにより、問題職員の側にいる連中に対して――まともな態度で勤務する姿勢がない人間の末路はこうなる、馬鹿なことをすれば相応の顛末が待っていることを伝えた。

https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00030/060600020/日経ビジネス

次は民間企業の例だ。数年前に㈱カネカという企業で労使の育休トラブルがあった。増田の諸兄なら覚えておられることだろう。

カネカ実例のなかった男性社員による育休取得を行うことで、マイホーム購入やわが子の保育園入園など、子どもを育てる準備を整えたばかりの人がいた。その彼に対し、育休復帰直後に地方出向(※彼は断った後に退職している)を命じたカネカネット上で袋叩きにあった事件だ。

上にあるのは、カネカ事件後に発したIRである。これを読んだハイレベル増田民の方々は、おそらくこう思われたことだろう。「これは現役社員へのメッセージでもある」と。

現役社員に対して、カネカは裏のメッセージを伝えている。「育休を取りたいなら取っていい。彼と同じ運命をたどる可能性はあるが」という、表にできない本音だ。

なお、IRの中味自体も信ぴょう性がないことに注意すべきだ。ここに書かれていることは、カネカの外部から確認できるものではない。カネカ内部の細かい部分の意思決定(男性社員への処遇理由など)は調査を受けてもバレようがないため、IRに嘘を書いている可能性もある。いや、外部から確認できない時点で嘘ではない。『カネカにとっての真実である

https://president.jp/articles/-/25254プレジデント新卒1年目で解雇された地方公務員の主張

地方公務員の例になる。今は有料記事になっていて途中までしか読めないが、要約すると、「四国にある本山町が、社会人適性の低い職員を試用期間で解雇した」というものだ。公務員のクビを切ることは普通不可能であり、この本山町も、「今しかない」と決死の思いで断行したのだろう。

裁判に訴えれば、この男性免職回避できたのではないかと感じる。試用期間においても解雇濫用法理が適用されるからだ。困った時に誰にも相談しなかったり、相談相手を間違えたり、相手の言うことを鵜呑みにすると彼のようになる。身につまされる記事だった。

2021/1/4 これ以下(約500字)を修正

参考先としたブログを書かれた方が、当項の内容が正しくないもの認識されていることがわかったため修正します。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。

この項の要約(抜粋)は次のとおり。

・〇〇商事とか、〇△重工とか、△△電工とか、誰もが知っている一流企業にあっても、上で述べた本山町のような社会的間引きを行っている。適性のない人間採用してしまった場合組織としての非を認め、当人退職を促す。

・K市の採用試験では、一流企業を辞めて試験を受けに来る人を疑ってかかる慣習があった。それも当然であり、採用後のハズレ率が7割を超えているからだ。たとえ一流企業出身であっても、社会的間引きに遭う人間活躍できるほど公務員業界は甘くない。

https://anond.hatelabo.jp/20211231220519

2021-12-29

プレジデントみたいな

如何にも「男のプライドをくすぐる」系

逆に恥ずかしくならないの?

バカみたいじゃん

プレジデント広告

プレジデント記事の下の方に「『TENET』に次ぐSF超大作DVDプレゼント✖️」という広告が表示されているが、この✖️部分をクリックすると広告が表示される。

これは大して害がない広告でもとりあえず閉じたいというユーザー心理と、✖️がNG意味するのは日本だけであり、国際的には✖️はOK意味を持つというグローバー感覚を使った実にプレジデントらしい素晴らしい広告である

https://president.jp/articles/-/53311

このような素晴らしい戦略は、当然本文記事でも使われていると推察される。

讃えよ、プレジデント、その大いなる偉業を。

(なお、私増田広告ブロックを入れているのは言うまでもない)

2021-10-30

ヤフーニュースコメントランキングが異常すぎる

1

小室圭さん 米NY弁護士資格試験合格リスト名前なし、6人の「掲載されない合格者」の可能性も

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小室圭さん不合格情報に勤務先の法律事務所困惑提供できる情報がない」

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「一時金を辞退すれば誰とでも結婚できる」眞子さんの"先例"が佳子さまにもたらす深刻な影響

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10/30(土) 8:16

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小室圭さん、弁護士試験合格者に氏名なし

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10/30(土) 9:36

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小室圭さん 就職先の法律事務所HP閲覧できず 30日朝までに弁護士合格者名なし

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10/30(土) 10:20

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6

小室圭さん司法試験不合格」か 合格者一覧に名前なし…NY生活に大きな狂い

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10/29(金) 23:02

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小室圭さん不合格情報NY司法試験主催者「これが最終リストではない」

NEWSポストセブン

10/30(土) 2:01

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小室圭さん合格者名簿に名前なし 米ニューヨーク州弁護士試験

日刊スポーツ

10/29(金) 23:25

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小室圭さん司法試験 合否発表 NY法務委員会HP掲載リストに「名前ない」とネット騒ぎ

デイリースポーツ

10/29(金) 22:28

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小室圭さん名前確認できず 米NY司法試験

時事通信

10/30(土) 8:58

384件/時

11

0:50

小室圭さん ニューヨーク州司法試験合格者発表も名前なく

TBS系(JNN

10/30(土) 9:08

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12

自民単独過半数なるか 減少幅が焦点に 衆院選31投開票

毎日新聞

10/30(土) 4:00

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13

小室圭さん、弁護士資格試験は… 就職した米NY法律事務所ウェブサイト 接続できない状態

スポニチアネックス

10/30(土) 9:34

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木下優樹菜タレント復帰は「娘のため」連呼に…元夫・藤本敏史の“複雑胸中”

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10/29(金) 20:01

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小室さん夫妻叩きの筋違い憲法を踏みにじり、国民を敵にまわした>のは2人ではなく安倍菅政権

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10/30(土) 9:06

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皇族不自由さを「気の毒」と思うなら解決策は一つ 「天皇制人権河西秀哉木村草太が語る〈AERA

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弁護士野村修也氏が眞子さんめぐる報道提言 今の皇室は「SNSの声も入ってくる状況」

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10/30(土) 10:06

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蓮舫氏が麻生氏の“コメ発言”を訂正し猛批判コシヒカリゆめぴりかでしょ!」

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10/29(金) 20:57

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19

小室圭さん受験とされる米司法試験合格者一覧を公式サイト公表「圭さん落ちたの!?」とネット騒然

中日スポーツ

10/29(金) 23:24

242件/時

20

東京都で4512人過少集計 コロナ4~10公表分 二重計上も

毎日新聞

10/29(金) 19:48

232件/時



どんだけ小室圭に執着してんの

もう終わりだよこの国

2021-10-26

雑誌プレジデント特集収入別の読書アンケート

高収入ほど、読書が好きでビジネス書をたくさん読んでるみたいな結果。

この特集を紹介してるブログが「参考になるみ」たいな感じで紹介してたけど、そらプレジデント特集だもん。

高収入は、読書はほどほどでネット情報収集してる」とか「高収入ビジネス書を読まずにノンフィクション新書を読んでる」みたいな結果にはならんやろ。

2021-10-25

この性癖はなにか呼び方ある?

男性女性アイドルの歌を歌っているのがを聞くのが好き(可愛く女声に寄せて歌ってても、かっこよく男声で歌っていても)

男性乙女ゲーをやってるのを見るのが好き

男の娘も好きだけど、それとはちょっと違う感覚

いわゆる冴えない系男子が歌うファンサとかシルブプレジデントとか、むしろおっさんが歌うモー娘。とかももクロとか昔のAKBとが大変良い。

この気持ちはなんだろう、なんらかの性癖なのか何なのか自分でもわからん

2021-09-16

民主党経済通貨制作問題点を書く

野口悠紀雄が「円高になったら、チョメチョメ理論」をはじめると、大概おかしくなるので、2010年初等の民主党「あのとき」の雰囲気を書いておく。

拝啓野口先生。「超」勉強法を読んで、先生のことがファンになりました。先生の言うことは、実生活で役に立っていますしかしながら先生本業であります経済学』の主張は、プレジデントの連載を読む限りでは、再現性が薄いように思われます

たとえば鳩山政権が始まったころ、先生は「円高になったら、円高に強い産業が生まれる」と主張されていましたよね。私も、そう思っておりました。先生も、私も、スティグリッツクルーグマンのような、いわゆる富国論のアダム・スミスを起点とする「神の見えざる手」を、信用していました。神はサイコロを振らない、そう信じておりました。だからインデックスファンドを買うのが天国への近道だと信じてきましたし、インフレ比率が概ね年利 7%ポイントのリターンを得ることができています。今のところはね。

野口先生、たぶん、あなたは正しい。正しくないのは、民主党を過信して、選挙に投じた国民だと思います。はっきりいうと、あのとき民主党経済政策は「国としての」主体性確立できていなかったのが最大の問題点だと思います2010年にさしかかる頃、円高になるメリットは確実にありました。あの当時は BRICS を代表とする大国が消費旺盛で、化石燃料も高く、円高にすると都市部労働者にとってはメリットがありましたし、地方にとってもメリットがありました。だから、ある程度の円高は好まれたのです。

問題なのは日本国民はが世界円高で勝てる価値提供ができなかったのです。先生は、民主党の連中の支持基盤である都市部労働者」の実力を過信しておりましたよね?おそらく「円高メリットのある層は、円安で抑圧されてきた」と考えておられたでしょう。実を言うと、私もそうでした。円高になると、円高メリットのある会社があって、そういう会社が伸びるだろう、と思っていました。

今となっては、性急すぎた政策についていけた国民がいなかった、ということです。そして、民主党支持基盤であった都市部製造業従事者を破竹の勢いで潰れていったという事実だけでした。311 以前に戻りますと、あの頃は東芝日産のような民間大企業が元気でした。しかしながら、民主党政策は「経済的メリットのないガソリン減税、高速道路無料化」「JR再雇用されなかった組合員に総額およそ200億円を支払う」「再生エネルギー強制購入させられる」という、ポピュリズムで場当たり的な政策うんざりさせられましたよね。どれもこれも継続性がなかった、そんな経済政策だったわけです。

それで、あの当時、為替領域世界では何が起きていたか適切に把握していた人は民主党にいたのでしょうか?私はわかりません。

ただ、当時はリーマンショック後の「通貨流通量マシマシ」にあって、日本以外はマネーサプライがダブダ状態にあったことは判明しています韓国朴槿恵大統領が「日本通貨安を誘導している」と、2014年頃に煩くなったのは自民党になってマネーサプライを加速したからでしょう。つまり日本けが通貨流通量の増量が相対的に遅かっただけでなかったのか?、それは民主党無能からと、当時は私は思ったのでした。そして、それは国民も、世界も、同じ感想を抱いたのではないでしょうか。

もしそうだとしたら、世界は「円安メリットのある国が円高是正しないのは、日本は(実質)内紛状態にあって、円安にできていないだけなんじゃないか?」と思われていたわけです。そうだとしたら、マネーサプライを上昇させて円高否定するやつがいない、つまり円高なのは、実力と無関係」とね。

じゃあ、マネーサプライを増やすとどうなるのか?、というと民主党から自民に変わった結果どうなったか思い出しましょう。物価インフレです。それは教科書どうりですね。いまの紙幣は兌換性が無い、信用紙幣ですから全く問題ありません。マンキューかスティグリッツでも読むほうが良いですから

それで、タイトルに戻りましょう。実力の無い国民による『円高』は持続不可能であり、その実力は『円高から育くまれもの』ではない、そういうことを民主党に教えてもらったし、国民は『円高に値する国民になれ』というべきなんじゃないですか?

2021-09-10

桁外れにつまらない「私の履歴書」の凄み(プレジデントオンライン

このくっそ皮肉めいた記事めっちゃすきでたまに読み返す

■他の経営者と比べても、つまらなさの次元が違う

創業経営者と比べると、大企業経営者による「私の履歴書はいったいに面白くない。とくに金融系はつまらない。それにしても、石原氏の連載には刮目させられた。底抜けにまらないのである。他の大企業経営者と比べても、つまらなさの次元が違う。それがたまらなく面白い。

読んでいない方のために内容をかいつまんで紹介する(ある意味で読みどころ満載なので、要約するのが心苦しい。ぜひ原文に当たることをお薦めする)。日比谷高校から東京大学法学部に進学。東京海上就職する。新人時代使い走り時代を経て、商品開発部門に配属。専門書で勉強し、世の中の変化に合わせて保険商品をつくる楽しさを知る。仕事が終わると先輩と2時3時まで飲み歩く日々。しかし、非常事態対応するのが損害保険会社。翌日の仕事差し障るのはプロとしてよろしくないと、日付が変わるまでに酒席を終えるようになる。

顧客対応の難しさ。人が行きかう駅で土下座をすることもある。代理店から出禁をくらっても、粘り強く何度も足を運び、ようやく納得してもらう。丁寧に意図説明して誤解を解き、信頼を勝ち得るために努力を惜しまないことが大切と知る。

部下と上司の板挟みに苦しんだ課長時代ストレス十二指腸潰瘍を患う。職場雰囲気がギスギスしていて、3人の女性社員が辞めたいと言い出す。ムードを和らげることに努めた結果、「まだ続けます」といってもらったときの嬉しさ。

■ヤマはない。オチもない。波乱も万丈もない。

畑違いのシステム部門に異動に。勤務先は国立市コンピューターセンター。初対面の人ばかり。打ち解けるために週末を除いて56日間連続で部下と飲み、本店から無理難題疲弊しているシステム部門現場の悩みを知る。本店との風通りをよくしようと努力を重ねる。ときには丸の内OLになりたくて入社した女子社員国立に行くのがイヤだと駄々をこねることもある。本店まで自ら迎えに行って、国立勤務を受け入れてもらう。

取締役に昇進し北海道本部長に。当時、取引先の拓銀破綻危機正月拓銀の守り神の神社にお参りし、「拓銀さん、今年もどうか頑張ってください」と祈る。支援に奔走するが、拓銀はあえなく破綻。「いろいろご支援いただきましたが、こういう結果になりました。本当に申し訳ありません」という副頭取にかける言葉もなかった――。

こういう調子で、淡々とした仕事生活の回想が延々と続く。ヤマはない。オチもない。波乱も万丈もない。強いて言えば、連載17日目(これを書いている時点で最新の回)の次期社長を打診されたときの話がヤマといえばヤマだ。

社長に「後任は君だ」と言われ、予想もしなかった話に呆然とする。「考えさせてください」とだけ答え、帰宅してから仏壇の両親に「大変なことになりました」と語りかける。それをひそかに見ていた夫人(またこの奥さまが石原氏にお似合いの「古風でしっかりした」女性女子大を出たばかりのとき高校時代美術先生の紹介でお見合い結婚内助の功いかんなく発揮。もちろん美人)が「お受けしたら……」。で、受けることにした――と、これだけなのである

■桁違いのつまらなさに、経営者としての凄みを感じた

経営者の「私の履歴書」にお決まりの「のるかそるかの大勝負」とか「修羅場での決断」がまるでない。目の前の仕事に誠実かつ真摯に向き合う。こつこつと着実に小さな成果を積み重ねていく。「週末を除いて56日間連続で部下と飲む」ということは、ちゃんと日数を数えていたわけで、この辺真面目としか言いようがない。

大企業経営者書き手場合、月の半ばから後半に入るころに、「次期社長は君だ」のエピソードが出てくるのがお決まりパターンとなっている。社長ポストを打診されて「青天の霹靂だった」とか「思ってもみないことであった」というのがこれまたお約束なのだが、読んでいる僕にしてみれば「よく言うよ。絶対自分が次の社長になる、それだけ考えてやってきたんじゃないの……」と思わせる人が多い。ところが、石原氏の場合、本当に「予想もしなかった話に呆然」としたのではないかという気がする。それだけ筆致が率直なのだ

はじめは単に「面白くないなあ……」と流し読みしていたのだが、そのうちぐいぐいと引き込まれ、連載10日目を過ぎたこからは襟を正して読むようになった。その桁違いのつまらなさに、むしろ保険会社経営者としての凄みを感じたからだ。

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