些細なことで気が散って集中できなくなる。他人のタイプ音、話し声、移動の音や気配、機材や空調の音など。
仕事や家の用事で、億劫だと思うことになかなか着手できず先延ばしにしてしまう。ギリギリになるまで手が付けられないので、なにかと遅れる。
9割方完成した状態から完成に持っていくのが極端に遅く、ミスも多い、時にはそのまま投げ出してしまう。
セルフトリプルチェックをかけても不注意によると思われるミスがなくならない。
チェックや確認といった作業中に、どこまでやったかわからなくなってチェック作業を最初からやりなおすことが頻発するため、異常に時間がかかる。
一つ場所のミスに気を付けると別の場所で同じミスをする。一種類のミスに気を付けると、別の種類のミスをする。
数字を見比べて違いを発見するような作業や、何かの数を数えるような単純作業が極端に苦手で遅い。
- 指さし確認や紙に書きながら数えるなど工夫をしているが、それでも明らかに人よりミスが多い。
単調な作業を開始した直後にしばしば自分でも気が付かないうちに眠っていることがある。
仕事中、寝不足ではないのにプログラムの読み込みの数秒の待機時間で集中力が途切れて眠ってしまう。
会話中に他の音が耳に入ったりすると、面と向かっていても相手の声が言葉として認識できなくなって内容が聞き取れなくなる。
会議中に数人が入り乱れて会話を始めると、どの人の発言も聞き取れなくなり、その状態が続くといつの間にか眠ってしまう。
内線番号(3ケタ)のメモを見ながら電話を操作しても頻繁に掛け間違える。
電話越しの声を聞き取るのが苦手。
電話の第一声で相手が誰かわからなかった場合に、相手がわかるまで内容が頭に入らなくなる。
電話のメモも取れない。オウム返しで確認をするが、書こうとすると今自分が発した言葉が思い出せず書けない。
睡眠時間の多い・少ないに関わらず目覚ましが聞こえない。目覚ましでは滅多に起きられない。
寝坊の有無にかかわらず、なぜか時間が守れない。かかる時間の見通しが甘い。待ち合わせは常にダッシュ。
- 明らかに過大にマージンを取るようにしたり、どうしても遅れられない大切な用事の際は徹夜で臨むことでなんとかしている。
なにかの作業や行動にかかる時間の見積もりができない。どれぐらいかかるか、と聞かれてもイメージができない。
開始10分前には予定を確認して覚えていたはずのミーティングの予定をすっかり忘れて、欠席のまま行われたミーティングの議事録が流れてくるまできれいに忘れている。
忘れ物が多い。貸す約束をした本などを、持って行けるように準備して玄関に置いていても、持っていくのを忘れる。
- 必要そうなものをすべて一つのカバンに詰め込んでなるべく取り出さないようにすることで対処しているが、普段と違う持ち物などは頻繁に忘れる。
よくモノを失くす。数秒前まで手に持っていたはずのモノの所在がわからなくなる。
- 見つからなくてパニックになったり、失くしたと思って新しく買ってしまったりする。定位置を決めるなどの対策を取っているが、普段使わないものの場合は定位置自体を忘れてしまう。
見えていないものが全然探し出せない。布や紙が上にかぶさっているだけで見つけられなくなる。
見えているものも見つけられない。本屋で目当ての本が平積みになっているのに見落としてしまったり、レンタルビデオ屋で特設コーナーまで設けてあるのに見落としたりする。
- 時間を無駄にしやすいので、急いでいる場合は最初から店員に聞くことで対策している。
財布に入っている分だけお金を使ってしまう。必要があって降ろしたことを忘れて、特に必要ないものや普段は買わないようなものを衝動的に買っている。当然貯蓄がない。

■あまり困っているわけではないがADHDの特性に当てはまりそうだと思うこと

たまに極端に集中することができて、その時は話しかけられても気づかなかったり肩を叩かれても気づかない場合もある。
じっとしていると落ち着かず、ソワソワする。会社の椅子に座っていると一日中体のどこかが揺れている。
家の中でも意味もなく歩き回ったり手足を動かしたりすることが多い。
急に思いつきで行動し始めて(大抵何かを作り始める)丸二日ぐらいものすごい熱量を持って打ち込むものの、二日ぐらいで完遂できなかった場合はその後すぐ飽きて続かない。
○○しなきゃ！と急に使命感や衝動に駆られて変に活動的になったり、状況的にその衝動が消化できない場合に極端に落ち込んだり癇癪を起こしたりする、
- ○○は別にどうでもいい内容であることが多く、下手したらほかに必要なことを忘れている。
歩きながらつい跳ねたり回ったりポーズをつけたりしてしまう。少し高い場所に上ってしまう。気を付けているが、なおらない。気が付いたらついやってしまっている。
買い物に行った際など、何かに気を取られて引き寄せられるようにふらふらと移動してしまい、すぐに同行者とはぐれる。
早とちりすることが多い。
思いついたことを言わずにいられなかったり、人の言葉を遮って話してしまいそうになる。
- ADHD傾向由来の悪癖であると昔から認識していて、他人を不快にさせることが多いので、なるべく意見を求められるまで自分からは口を開かない、意見を言わないようにするルールを自分に課して気を付けているが、特に親しい間柄ではあまりルールを守れていないように思う。

【過去にあった出来事】

幼稚園児の頃から、衝動的に列を離れて走り出すなどの行動があった。
座っていることやじっとしていることはできたが、そうしていると、周囲と比べられて褒められると思っていたからで、実際はウズウズしていたように思う。
好きなことをやり始めると丸一日やり続けていた。
ドッヂボールでキャッチが怖くてできないものの、よけるのは得意だったので最後の一人になり、自分が当たればリセットして再スタートできるのに時間が終わるまでよけ続けて周りを白けさせ、後から親に怒られた。
- なぜ上手によけ続けていたのに褒められず怒られたのかその場ではまったく理解できなかった。
よくしゃべる、しゃべりすぎる、人の言葉を最後まで聞かない、声がでかい子供だった。
字が汚い、書き取りの練習が嫌いで先生から何度も再提出を命じられた。(小2)
周囲の評価はお調子者でおっちょこちょい。よく転んでいた。親からは鉄砲玉と呼ばれていた。
47都道府県を丸暗記するテストが何度やってもケアレスミスやド忘れでクリアできず、結局クリアできずじまいのまま学年が終わってしまった。(小4)
小学校時点で常に遅刻スレスレや居眠りの常習犯。退屈な宿題をほとんどやらない。提出物を出さない。夏休みの宿題は最終日にやるタイプ。
授業中に起きていてもずっと落書きをしていたり、架空の授業のノートを取ったりしていた。興味がある授業だけは人一倍熱心に受けていた。
身軽ですばしっこい割に運動が苦手。球技がからっきしダメ。体をイメージ通り動かすことが苦手。平泳ぎは毎年テストがあったけど結局最後までできないまま。
楽器(ピアニカ・リコーダーなど)が苦手。手と楽譜とリズムを思い出すのとでしっちゃかめっちゃかになる。楽譜が学校の発表会当日までどうしても覚えられず、自分だけ前に楽譜を置いて演奏したことも。
小中学校通して、テストの成績自体は悪くなかった。どちらかというと上位。小学校の音楽のテストだけは一度0点をとったことがある。
- 実音テスト(Aの音とBの音のどちらが高いか、みたいなやつ)が、Bの音を聞くとAの音やリズムを忘れてしまうためまったくわからなかった。
片づけられない、学期終わりの荷物が他の子の数倍あった。なにがそんなにあったのか不明。
- 両手ではとても持てないので大きなゴミ袋をもらってそこに荷物をまとめてサンタのように担いで帰ったことがある。
- 通りすがりの家から一輪車を借りて運んだこともある。
急に走ったり跳ねたり山に登ったり、突発的に思いつきで何かを作ったりすることが多かった。
みんなで遊んでいたはずなのに気が付いたらいなかったり、思いつきに周りを巻き込んで予定と全然違うことをしていることが多かった。
新しい遊びを思いついて教室内にプチブームを作っては自分が真っ先に飽きることを繰り返していた。
自分が興味のある本や漫画を読み始めると読み終わるまで寝食もトイレも忘れて読み続けていた。シリーズもの漫画の場合は2、30巻程度であれば一気に読破してしまうことが多かった。
小学校で教頭先生に「僕は教頭先生が嫌いです」と言い放った。
授業中にジェスチャーをしていたり、よそ見をしていたりで注意を受けることが多かった。
決まりや慣習が嫌いで、特に「前からこうだから」「皆そうしているから」という理由に従うことができなかった。
- 「やっちゃダメと書かれていないことは何でもやる」という姿勢だったので、「やっていいと書いてあること以外やるな」という姿勢の学校側とよく衝突した。
小・中学校で上級生からいじめられていたらしいが、いじめられていることに自分だけ気付かなかったり、掲示されていた自分の写真を傷つけられても平然としていたため、教師が逆に自分の親を呼び出したことがある。
中学校の通信簿に「覇気がない」と書かれたことがある。
翌日の時間割に合わせて荷物を作ると必ず忘れ物をするので、ランドセルや通学鞄には常に全教科の用意＋工具や文房具などをしこたま詰めていた。
テストではケアレスミスにずっと悩まされていた。
「恥ずかしい」という感覚がどうしても実感としてわからず、悩んだ末に親に相談したことがある。
高校生の頃、友人宅で漫画を読み始めると話しかけても生返事しかしなくなっていたらしい。出かける予定が狂うので、予定のある日は漫画を読ませてもらえなくなった。