はてなキーワード: ハイドロプレーニング現象とは
推しに会いに行く途中に死にかけた話を聞いてくれ
これは推しに会いに行くために片道3時間運転したら雨でスリップして死にかけたのでタイヤ交換したら8万かかったオタクの話です。
推しに会える。ということで、チケットを購入し有給休暇を取得してガソリンも満タンにし、いざ行かん!と思って事前準備は万端だった。
当日、朝から大雨の予報。
中止かもしれないが、公式から中止の発表がない限り行くしかねぇ!!!!!!
ってことで行った。
雨が降り続ける中、運転して1時間30分がかかろうとしていた。(45分ごとに休憩をとるようにしていたのでここは正確)
その瞬間は突然きた。
何が起きているのかわからない。
ハンドルが言うことを聞かずに、ぐるぐると車体は回転する。訳もわからずとりあえずブレーキを踏んだと思う。
これは俗に言うスリップ。
雨水などがタイヤの溝に入り込んでグリップが効かなくなる『ハイドロプレーニング現象』というものだ。
と言うことをこれを書きながら知った。
気をつけて欲しいのが、私はたまたま運が良かったということだ。
周りに車はおらず、対向車も来る気配の無い道路。山道で割と広めの道路。
そして、必ずやってはいけないのが、このブレーキを踏むと言うことらしい。
私の場合は回転していたのでこれが良かったのかどうかはわからないが通常スリップした場合は急ブレーキを踏んではいけないらしい。
時間にしてほんの数十秒、1分にも満たない時間。死を覚悟することもなく、車が2.5回転し、反対車線のガードレールに沿うように止まった。
奇跡なのがどこもぶつけていない。ということだ。
ガードレールのすぐ下は雨で増水された川
落ちていれば確実に死んでいた。
車が止まった後、震えが止まらなかった。
すぐさま空いている路肩に幅寄せしてハザードを点灯させる。ぶるぶると震える体に大丈夫だと言い聞かせて心を落ち着かせた。
その模様は割とTwitterに呟いた。
読み返せばやばいな思うが教訓にする。その後は気持ちを落ち着かせゆっくりと走り出した。
結局推しに会うことは叶わず(雨天中止)最寄りの某車屋でタイヤを見てもらうとやはり消耗が激しかった。
減りは大丈夫だったがこの雨では危険が伴うということだったのでタイヤ交換を頼むことした。
私の車は少々(いやかなり)古いのでタイヤもそれなりのものが必要らしい。
しかも取り寄せだったのでその日は一泊して翌日タイヤ交換を終えて家に帰った。
堰を切ったように涙が溢れた。
生きていてよかった、と心の底から思った。
もし、あの時落ちていれば。
もし、あの時横転していたら。
もし、あの時どこかにぶつけていれば。
私は帰ってこなかったかもしれない。
こうして言葉を交わすことも、推しに会えなかってことを嘆くことも、HUNTER×HUNTERの最終回を読むことも。どれも叶わなかったかもしれない。
車を運転するということは自分はもちろん、第三者の命を奪う可能性があることを忘れてはならない。
そのための点検・チェックをこまめに行おうと改めて思った。
私は単に運が良かった。