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はてなキーワード: デモ活動とは

2021-08-29

anond:20210828231633

自己責任っていうか当時の政治屋達の手腕がすごかっただけだろ。

国民をまず世代で分断し、次に同じ世代内で格差を作り、最後には残った奴ら同士をラットレースで潰し合わせることで団結されることを回避した。

勝ち組は下手に負け組を助けて自分も巻き込まれたくないから関わらず、境界線にいる奴らは線引を強烈にして自分安全圏に置くために負け組を蹴落とし、結果として孤立した負け組政治的発言力を持つことな底辺をさまようしかなくなる。

これは大不況時代の中で同和政策完璧にやってみせたということだよ。

結果として全世代が失われた30年という膨大な負債を負うことになったが、当時のお偉方が老衰死ぬまでの時間稼ぎとしてだけ見れば完璧だった。

当時権力を握った悪党悪党として有能だったことを認めるしか無いんだよね。

まあその悪党権力を握らせることだけで自分たちだけでも助かろうとした連中が卑怯者だったのは事実

まあでも当時本当にやばかったのが日本国民全体の5%だとしても、元気な20代の若者が本気でデモ活動をしてたら世論は動かざるを得なかったと思うよ。

そういったマクロ努力を諦めてミクロ生存戦略を得ることを選んだ人間ばかりだったことによる思想的敗北でしょ。

この点については自己責任を問うていいと思う。

まりは半々かなあ

2021-08-22

anond:20210822190413

デモ活動なんて警察自衛隊特殊部隊スパイを送り込めば活動を潰せるもの

中国ウイグルのふりをしてテロをやって取り締まりするように

ヤクザの格好をした特殊部隊員をデモ活動に送り込めばいいそれで活動家のイメージ破壊できる

anond:20210822151851

野球教育的な目的はそうじゃん

暴力絶対服従する工場労働者を作ることが学校野球採用されている理由

ロボット人権主張したり暴力反対とか言ってデモ活動やったら困るだろ

2021-08-14

世間本音本音としてあってもいいんだとは思う

不潔なもの、くさいものを好きだという人はあまりいないはずで、自分もそこに異論はない

ホームレスを助ける施設を作るな、という市民運動デモ活動プロ市民がいてもおかしくない

その一方でネコ募金が集まるのもおかしくない

問題があるのは、まず影響力がある人が子供みたいな二元論でそれを語ること

今回の、ホームレスを殺してネコを生かそう、も問題があるが、

ネコを殺してホームレスを生かそう、も問題がある主張のように思う

大人になるにつれて分かってくるのは、この世界は単純な二元論では割り切れないということ

例えば、この世界には正義と悪があるわけではない

寧ろ人の数だけ正義存在する

人と人が憎しみ争い合うとき、それは正義正義がぶつかっているということである

そういえば、昔小林よしのりが、正義正義ごっつんこなんておかしい、

漫画の1コマで描いていた覚えがあるが、自分おかしいとは思わない

人と人は永遠に分かり合えない

食い違う利益不利益によって人と人は争い続ける、それはおかしな話ではない

なるほど、そういう考えからいけば、

DaiGo利益ホームレスを殺しネコを生かすことなんだろう

ただ、ここで少なくとも自分はそうは思わない

自分ネコに対して思い入れはない、寧ろあまり好きでないと思ってもいる

外見の可愛らしさとは裏腹に、ネコに対する恨みつらみではないが不満がないわけではない

そもそも野良猫狂犬病ダニを介した感染症を保持している可能性が高い

野良猫に引っ掻かれる、噛まれると冗談抜きで人は死ぬことさえある

そもそも論として、ネコを気軽に買って捨てる人たちが悪い

野良猫全然気楽でも自由でもない、苦痛毎日を強いられている


そう、野良猫自由気ままでいいよな、みたいに言う人ほど、

ホームレス自由気ままでいいよな、みたいに言う傾向がある気がする

そんなはずはないだろう

もちろん、そういう人がまったくいないとは言わないが、

ほとんどの野良猫ホームレスも、毎日過酷生存と死の隣合わせの生活のはずである


ネコを優先しろ、いやホームレスを優先しろ、色々な考えの人がいるだろう

自分ネコホームレス、というか、ネコ人間、どちらの生命を優先するかと問われたら、

そもそも究極の選択という議論自体問題があるわけだが、

どちらか選べと言うなら、自分人間を選ぶのだと思う

これは単純にエゴイズムの話でもある

ネコ人間を天秤にかけ、人間の方を処刑する選択をすれば、

いつか自分がその天秤に乗っけられる可能性があり、それを恐れるからである

世の中には色々な人がいるが、自分は好き好んで敵を作ったり、他人に恨まれたいとは思わない

ネコ人間、どちらを敵にするか選べ、というなら自分ネコを選ぶ

それはネコ人間自然言語意思疎通できないことも含まれ

かつてLSD中毒科学者イルカ人間より賢い、

クジラの脳には生命誕生から地球歴史記憶されている、

そんな妄言を唱えていたが、彼こそ人間よりイルカ愛する人であった

しかし、現在イルカクジラに対する科学判断は当然ながら違っていて、

彼らは確かに互いにコミュニケーションを取る能力はあるが、

人間のような文明を築けるわけもなく、道具を作れるわけでもない

キツい言い方をするなら、人間にとって自然は敵でもある

もちろん、自然恩恵を受けて人間は生きている、農業が最たるものであろう

しかし、ホームレスよりネコを優先するという考えは、どこか自然優先主義を行き過ぎた、

エコとかロハスとか言いながら、反ワクチンを唱えながら、なんだかんだ電気を使っているような、

そんな薄っぺら環境保護団体人達とも似ているようにさえ思う

ホームレスという括りでなく、ひとりの人間としての括りで考えた場合

自分は単純に人類以外の動物種より人類を優先する

そうすることが自分利益にもなり、社会を維持するためにも必要から

無闇に動物種を絶滅させることは非常に問題があるが、

ネコが滅びて人類が生き残るか、それともその逆か、と問われるなら、

自分は迷わずネコが滅び、人類が生き残る方を選ぶと思う


補足として、ホームレスで臭すぎる人がいるのは確かであり、街中で見かけることもあると思うが、

常識的に考えて、本人が自分臭いが分からないはずはない

原因は様々あるだろうが、精神的な疾患が関わるケースが多いように思っている

そもそも知的障害があるとか、根本的な理由は単に不潔な人という話ではない

ゴミ屋敷もそうだが、あれも居住者精神的な疾患がある、

しか老衰し、ゴミを出す体力がない、

もしくは、近所のゴミ出し警察によってゴミを出しにくい、なんてこともよくある話である

社会統治する立場からしても、生類憐れみの礼を出したバカ殿様であるまいし、

人間より犬猫生命を優先するなどという話はあってはならないと自分は考える

シンエヴァの第三村にもネコはいたが、人間より優先されているわけではない

かといって、殺人鬼が人の前にネコイヌ虐殺するようなことを許していい訳もない

他人に向けた刃が自分に向かってくる可能性を考えない人はい

自分には理解できないが、そういう人はい

人と人は分かり合えないのだから、そういう人の気持ち自分には完全には分からない

寧ろ、その安直トロッコ問題の後側に鬱屈したコンプレックス不安を感じ取れる気はするが、

それを他人への攻撃に変換している時点で、他人は遠ざかっていくのではないだろうか

自分の抱えている不安があり、それについて他人社会システムに救いを求めるべきなのに、

それを他人への攻撃に変換してしまう人というのは確かに存在する

それは問題解決を遠ざけるだけなのではないだろうか

しかし、自分プライドから他人に助けを求めたくない、

もしくは他人に助けを求めたって裏切られるだけだ、だって今の社会はそういうもんだろ、

という厭世感がそうさせているのかもしれない

もちろん、そういう社会空気があるのは否定できない

そういう空気が醸成される社会不安があるのも理解できる、今問題コロナもそうだと思う

そうやって行った果てにあるのはデビルマン最終回のような世界である

もちろん、そういう世界を望んでいる人達なのかもしれない

しかし、それで本当にいいのだろうか

2021-07-25

anond:20210725153418

頑張って開催してる表現不自由展やデモ活動だってみんなグチグチ叩いてるじゃん…

空回りする頑張りは有害無益だよ

2021-07-05

聖火ランナーに水鉄砲で水をかけるのは威力業務妨害、では五輪への抗議活動はどのように行うべきか

鉄砲はまずかった。方法を選ぼう

プラカードを持って立っているだけでは無視されてしまうのが現実

もう少し大規模な活動として6/23都庁デモなどがあるが、ほとんど無視されて終わりだった。

聖火ランナーに当てたのはまずかった。相手を選ぼう

逮捕されないための心得としては有効そうだ。ただ、世間からの反応については大差ないと思われる。

7/8にIOCバッハ会長来日して広島に行くことで決まりのようだが、そこで生卵をぶつけたらどうなるか?相手ぼったくり男爵ならOKか?おそらくそうはならないことだろう。

実力行使に出るのは駄目だ。もっと穏健な方針を選ぼう

それはその通りなのだが、穏便なデモ活動であってもやり過ぎる人というのは出るものだ。

一人でもやり過ぎる人が出たら駄目というのでは何もできない。

こうした言説は結果的に水鉄砲などという微罪とは比較にならない大きな不正疑惑を抱えた五輪への援護射撃として機能する。

鉄砲抗議デモも駄目。治安を乱す行為は許さな

こういう人が1925年に生きていたらきっと治安維持法に賛成したことだろう。

選挙

自民党支持者の五輪反対派は自民党投票するだろう。選挙五輪のワンイシューだけでやるものではない。

そもそも衆院選五輪後だが。

そもそも現実世界で何かするのはまずい。ネットの片隅で愚痴ってれば誰かが見てくれるはず

そんなの効果ないって分かってるでしょ。

まとめ

報道によると、五輪の警備には自衛隊8500人が動員されるそうだ。熱海土砂崩れ救出にあてられる人数(30人)の200倍以上である

大会間中の抗議行動は強く制限されることだろう。今回の逮捕はその第一歩となった。

それでも抗議する人々に対する世間からの(特に五輪反対派からの)風当たりは冷たいものになるな、警備側はむしろ称賛されるなと政府東京都警察自衛隊IOCJOC・実行委は確信していることだろう。

今回の水鉄砲事件否定的な人々の懸念テロ行為に繋がる等)は完全に的外れものとは言えないが、

この程度のことで抗議側への批判一色になるようでは五輪は安泰だと言わざるをえない。

2021-06-25

anond:20210624193233

皇族も、やりたくない仕事がある時に、労働組合やらデモ活動する訳にいかからな。手を抜く訳にもいかんし。

ちゃん安全面を考えてねーってことでしょ

2021-03-12

あなた達の政治運動には迫力が足りない


https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=730608&comment_sub_id=0&category_id=256

小森龍邦氏死去、88歳 元衆院議員部落解放同盟広島県顧問

 解放運動の巨星がまたひとつ墜ちた。私もあと十年生きるか怪しい身である自分政治運動に対する考えを少しばかり綴ってみてもいいだろう。

 上のニュースの人は、かつて解放同盟事務方トップだった方だ。昭和7年に広島県東部被差別部落に生まれ中高生の時分から老年に至るまで部落解放運動に携わってこられた。

 私が活動していた地域とは遠く離れているが、それでも半年に一度は彼の実家の傍にある、ちんまりとした選挙事務所へ行き、地元産のワインを飲みながら語り合ったものだ。

 私などが知己と呼ぶのがおこがましいほど尊敬できる人格の持ち主だった。家族地域や仲間のためであれば、危険を顧みずに行動する力を持っている。それでいて、思慮深いうえに頭の回転が速く、無謀な策を講じたりはしない。講じるとしたら、背後に確かな計算を持っている。そういう方だった。

 それが、こんなに早くにお亡くなりになってしまった。悔しい限りだ。

 私の番はいつ来るのだろう。運が良ければ二十年は生きられるかもしれない。運が悪ければ数年後か。その前に、自分の想いを吐き出す機会が欲しい。



 さて、表題意味について。あなた達の政治運動には『迫力』が足りないとは、どういう意味か。

 言葉どおりの意味だ。特に伝統的な分野、例えば労働組合などが挙げられる。昔に比べて弱体化が著しい。

 企業ごとの組織率は低下し、労働者組合加入率も低下し、賃金は下げられ放題、追い出し部屋希望(半強制退職蔓延も放っておかざるを得ない。数十年後には、労働組合というもの事実上消滅していてもおかしくはない。

 また、高校大学など、学校内の自治を求める活動もそうだ。私は元高校教師だが、昔に比べれば、学生たちが自ら声を上げて学校ルールを変革するために動くことは減っている。感覚としてはそうであり、数字においてもそうなっている。悪い意味で、子ども大人のいいなりになっている。

 反対に、成功しつつある政治運動もある。

 近年話題になったものだと、#MeToo運動だ。女性がこれまでに男性から受けた、性を主とする嫌がらせ公共の場告発することをいうようだ。

 日本ではそこまで定着しなかったが、本場のアメリカでは著名な人物の一部が職や名誉を失っている。最悪の場合は、裁判により実刑判決を受けることになる。

 LGBT社会運動も、社会価値観を変革しつつある分野のひとつだ。

 大衆消費社会が訪れてそうまで時間も経たない頃から同性愛者としてのカミングアウト文学活動デモ行進芸能界での活躍自分たちを侮辱する者に対する訴訟提起(府中青年の家裁判)、ゲイであることを周囲に言いふらした者及びその所属校への糾弾一橋大学アウティング事件)など、仲間の権利を守るための諸活動を行ってきた。

 以前は、映像作品において、同性愛者が精神異常者として描かれるのは当たり前のことだった。子ども向けのアニメなどでもそういった描写があったが、昔に比べればなりを潜めているように思える。批判を恐れて、ゲイレズビアン人達を描けなくなっているだけかもしれないが。

 これらの成功している政治社会運動には、共通する点がある。

 相手の痛いところを突いていることだ。

 この方針なくして勝利はない。しかし、近年の伝統的な政治運動の類を見る限り、相手の痛いところを見抜くことができる知性、または攻撃する度胸を欠いているように思う。

 特に組合関係団体がそうである。昔の労働組合は、使用者と刺し違える覚悟があった。

 意図的給与の支払いを遅らされても、当局側が雇った暴力団に夜道で襲われても、工場社員寮ごとロックアウトされても、それでも不屈の覚悟で戦い抜いてきた。

 それが今では、使用者の言いなりとなり、組織から仲間を追い出すための行為に協力している。情けない限りだ。



 話が逸れた。

 相手の痛いところを突くことの具体例として、昭和40年頃の話をする。私の高校時代の級友の話である。K君とする。

 高校二年の時だった。夏の午後の授業中に、ある教師教室の窓の向こうにある山を指さして言った。「お前らみてみい、あの山にはよっつが住んどる」(※手の指が四本であるという意味

 その教師は、部落に住んでいる人間馬鹿にしたのだ。当時はまだ、被差別部落生活する人々と、それ以外との間に貧富の差があった。馬鹿にされやすかった。

 どれだけ悲惨生活だったか、今の生活と対比しながら述べると、家にトイレはなく(集落で共同のトイレだった)、上水道は通っておらず、生活汚水は外に垂れ流しであり、雨樋や排水溝がないので大雨が降ったら屋内は水びたしになっていた。

 家族食卓を囲んだ光景にいい思い出はない。口に出して述べたくないし、思い出したくもない。

 さて、その男言葉に頭にきたK君は、翌日に地域の仲間(私を含む)を連れて職員室に入っていった。K君が連れてきた解放委員会の男が怒鳴ったのを覚えている。「教頭、どういう教育をしとる!」という大声に、周囲に緊張が張り詰めた。校長までやってきた。

 その教師に向けて、「そんなことは言ったらいけんど」と説得しようとしたものの、それ以前の問題だった。その教師は、私達の質疑に対して、最後までしらを切り通したのだ。「そんなことはしていない」と言い張った。

 このままではK君の立場が危ういわけだが、私にはどうすればいいかからない。しかし、協力をしたかった。

また翌日、K君は教室の中で証言者を探すために、級友の前で声を上げた。「このままでは俺は嘘つきになってしまう。証言をしてくれ」と皆に伝えた。が、私ともう一人か二人以外に協力者は出なかった。

 次の日だった。今度は、級友一人一人と話をする作戦に切り替えた。校庭に級友を呼び出し、どうして協力してくれないのか、と訴えたのだ。それでも駄目だった。みな、「それは勘弁してくれ」と言うばかりだったという。

 さらに次の日、K君は50枚ほどのA6程度の大きさの小紙を持ってきた。それを級友の一人一人に渡して、「これに証言を書いてくれ。後で預かる」とお願いして回ったのだ。

 翌週、K君は再び、地域の仲間と、同じ地区解放委員会役員を連れて校長室に入っていった。私は外で待っていたが、勝利確信していた。K君は、20枚以上はあろうかという紙の束を持っていたかである

 その年度の末をもって、その教師は異動になった。県内の一番端にあるエリアに転勤していった。彼はまだ赴任して2年目だったこから、今回の作戦が功を奏したとみていいだろう。

 この、K君の動きを間近で見たことが、私が政治運動を志したきっかけだった。



 今度は、少し規模の大きい話をしよう。

 それから三十年以上が経って、平成の初期だったと記憶している。被差別部落生活文化的環境改善するという一連の政策国会での議決を受けてから、長い時が経っていた。

 K君の事件きっかけにして、私は解放委員会正式に加入し、高校社会科を教えながら政治運動に身を投じていた。40になる頃に教師を辞めて、今度は別の公職に就いた。

 ある年の冬だった。私が活動していた県の幹部職員が、「同和関係補助金はすべて凍結する」と、あろうことか県議会で答弁した。

 寝耳に水だった。まさか、そんなことはあるまいと考えたが、確かな事実だった。議会答弁はテレビ中継もされていた。

 当時、私が所属していた団体幹部が全員呼び出され、偉い方々から対策を指示された。それぞれの支部からも、来年度の予算について雨後の筍のように質問が寄せられていた。

 発砲ふさがりかと思われたが、ふと、K君のことを思い出した。彼はもう立派な社会人であり、解放委員会からも抜けていた。それでも藁にすがる思いで相談に行こうとしたものの、気が乗らない。

 彼に迷惑をかけるのでないかという想いもあったが、何よりも私個人の意地だった。同和教育人権思想を啓もうする活動を担う一員である以上は、自分達の力で解決せねばならないという気概があった。

 とはいえ、K君と話をしたかった。結局、正式相談ではなく、共に食事をしながら今回の件について話し合うという形式を取った。K君は、「ここで折れたら前例になろうが」という話からまり、諸々の助言をいただいた。今でも感謝している。

 後日、県の横暴に対する対抗策がまとまった。開始時期は、一週間後とした。

 数万人規模の組織で、ここまでの速度で動くのは無理がある。組織全体の足並みが揃わなくなる恐れがあったが、予算全凍結は目の前だった。

 まずは、各自治体の教育委員会オルグ実施した。

 あの時のK君のように、各市町の教育委員会庁舎に数人で飛び込んだなら、「どうしてこんな卑劣なことをするのか。子どもらが人権意識もつための活動ができなくなっていいのか」というメッセージを何時間にも渡って、毎日伝え続ける。

 庁舎の外には最大100人程度を待機させていた。みなそれぞれ、横断幕拡声器を使って、スローガンを堂々たる態度で表し、相手方にこちらが本気であることを知らせた。朝方から始まって、日中は休憩を挟みながら、日が沈む頃まで毎日続けた。

 場所関係なかった。公共機関であれば、どこででも実施した。教育委員会だろうと、市役所入り口だろうと、学校門前だろうと、警察署の前だろうと、県会議員の自宅の玄関だろうと、場所関係なかった。

 かつて、私たち基本的人権の享有を受けられなかった。その歴史を繰り返してはならない。私たちは本気だった。

 議会での答弁から半年後、私達の本気は伝わった。予算の凍結が撤回されたのだ。

 これまでと同じように、これまでと同じだけの金額子ども達への教育活動個別学習会や勉強会に使うことができるようになった。

 私たちは、相手の痛いところを突いた。突き上げを受けた教育委員会は、通常の業務を行うにあたって支障が出る。日中は、私たちが絶えず抗議をするので、それに対応せざるを得ないからだ。

 それが数日であれば持ちこたえるだろうが、何か月にも及ぶとさすがに根を上げる。

 「予算の凍結はやめてくれ。現場がもたない」と各市町とその教育委員会は、県の決定に抗議する流れができる。

 さらに長い期間に渡って続けば、県としても、予算の凍結の続行と、各市町の疲弊とを天秤にかけざるを得なくなる。

 私たち勝負に勝った。

 相手の痛いところを突けばいいというものではない。こちらも痛い目を見る覚悟必要だ。というのも、現実的には、まずはこちらが痛い目を見る可能性が高いからだ。

 上記場合、県による予算凍結の撤回を求めて戦うにあたり、相手方に攻勢をかける必要があったわけだが――初期の段階が一番苦労した。まず、動員をかけても会員は集まりにくかった(当事者意識の欠如)。これがただの動員ではなく、緊急事態を打破するための闘いであることをわかってもらうために熱弁を振るう必要があった。この説得のための活動、すなわち県内支部巡りに最も時間を要した。

 人が集まり相手方に攻勢をかけることができるようになったとして、最大のリスクがある。警察通報されることだ。特に要職にある者が動けなくなるのはまずい。敵にとっての追い風になる。

 今回は、そうした事態が起こることはなかった。絶対暴力行為脅迫行為をしてはならないと、組織内で固く申し合わせをしていたからだ。

 私が若い頃の解放運動だと、警察など介入する余地はなかった。デモ活動オルグ最中通報があって警察官が駆け付けたとしても、我々を見て尻込みをするのは当たり前で、あちらの方が逃げ出すこともあった。

それほどまでに、当時の私たちは気迫に満ちた政治社会運動をしていた。物事に対する「本気」というものが、警察すら怯えさせるほどに昇華されていた。

 時が経ち、平成時代になると、部落に住む人々も豊かになったこともあり、ハングリー精神が見えなくなっていた。集団の気迫はすっかりと消えてしまい、周りから見ると――デモ活動の全てが滑稽なものに映るようになっていた。満たされた人間政治運動はできない。それだけのことだった。

 ところで、予算凍結に対する対抗策の実施にあたり、最大の懸念事項があった。

 県と市町との連携だ。もし、予算凍結の議会答弁を打つよりも前に、県議会が各市町に根回しを行い、さらに我々を抑えるための手を考えていたとしたら、負けていた可能性が高い。

 逆に言えば、同和対策事業に関する予算の凍結という重大事項について、事前に各市町と連絡調整をしないというミスを県が犯したからこそ、我々は勝利することができたと言っていい。



 最後になる。

 相手の痛いところを突くこと、その直近の事例としてミャンマーデモを挙げたい。

 アウンサンスー・チーを頭に据える民主派が勝つにはどうすればいいだろうか?

 武力では国軍に勝てない。ならば、「国軍は間違っている」というメッセージを、自国内と国際社会に訴えかけるしかない。

 経済面ではゼネラル・ストライキを行い、社会面では民主的思想制度について啓もう活動を行い、政治面では大規模デモによって世界に窮状をアピールする。

 アメリカがすでにミャンマーへの経済制裁を行っているし、世界的な空気として、国軍より民主派を推す声が大きいのは間違いない。

 民主派のやり方というのは、それでいい。とことん大きなデモを打って、自分達の正義アピールする。

が、その代償として、民主派は多くの命を失っている。つい先ほど、未成年デモ参加者が銃で撃たれて亡くなったというニュースが飛び込んできた。先日のデモでは50人以上が亡くなったという。

 民主派グループの中でも、指導者に近ければ近い者ほど、身体危険が迫る。国軍にしてみれば、今が正念である世界各国から評価が低下することを気にかけず、民主派指導者層を徹底的に弾圧し、デモ活動を先導する者を少なくし、事態を膠着状態に陥らせ、軍事政権を持続させるとともに――軟禁しているアウンサン自然死を狙うメリットの方が大きい。

 もし日本が、ミャンマーのように危険状態だったとして、あなたが立ち上がって戦わねばならなくなった時、どういう心構えで、どういう行動を取るべきだろうか? 相手の痛いところを突くために、どこまでのリスクを背負えるだろうか?

 その問題に直面していたのが、私が生まれ時代よりもさらに昔、明治以降被差別部落に暮らす人々だった。あまりに苦しい生活環境であるがゆえ、生存権を得るために戦わねばならなかった。しかし、どうやって戦えばいいのか?

 多くの者が基本的人権を得るために戦い、痛い目に遭いながらも戦いを続け、そして今の、(経済的意味に限っては)被差別部落問題解決した現在に至る。

 あなた人生にとって、重大な戦いをせねばならない時がくるはずだ。その時に、どういった行動を取ればいいのか、当日記がその際の助けになれば幸いだ。

 40代以下の若い人に向けて、このトピックを書いたつもりだ。あちらへ、こちらへとぶれた文章になって申し訳ない。読み返してみると、まとまりのなさに驚いている。ご容赦いただきたい。

 あなた幸せのあらんことを。

2021-02-08

anond:20210207195256

当たり前のことすぎて何を言ってるのか分からない

容姿が優れていて身なりに気を使ってる人より小汚ない不細工が要領悪くて黙って低賃金搾取されてるなんて普通じゃん

年齢性別わずそういうものでしょう

逆に何だと思ってるの?工場に華やかな顔つきの自信に満ちあふれた美人がいるとでも思ってたの?美魔女刺身たんぽぽを乗せて生計を立ててると思ってたの?

低賃金搾取されてる人が活動家になる体力精神力なんてあるわけないでしょ

ナントカカントカに反対します!なんてハッシュタグつけて元気いっぱいデモ活動してるのは実家の太い連中のごっこ遊びから

2020-12-05

周庭ってどうすれば収監されなかったの?

警察本部包囲デモがやり過ぎだったのかもしれないと思う

デモをやるにしても、警察許可をとって通常通り行えば逮捕はなかったんじゃないか

警察許可を取る合法デモやろうと、違法デモをやろうと結果は変わらないわけだし

合法範囲内でデモをやるなら、今もデモ活動を続けられたんだよ

抵抗するなら明確に暴力合法か選ぶべきだった

中途半端違法デモじゃ結果は見えていただろうに

2020-11-08

「私がこう思ってるだけだから

フェミって、デモ活動に参加してプラカード掲げながら

「これはあくまでも個人の感想です。(なのでこの意見批判することは個人に対する誹謗中傷です。やめてください。)」って言ってる人多いよな。

2020-09-11

この期に及んで画像貼ってる奴、訴えられるぞ?

単なる感想文でも場合によってはアウト言われてんのになんでスクショ貼っとるねん。

「僕のはセーフだから」の論拠あるんか?

引用要件ちゃんと言える?

言えないなら引用(?)の前に毎回確認してる?

そうじゃないならさ、君はちょさくけんとして訴えられてもおかしくないことをしてる可能性があるって事だからね。

それで平然と「俺達を犯罪者扱いしやがった!」とか騒がれてもなあ……

愛国無罪で届け出なしのデモ活動して暴れて取り押さえられる人と同じようなもんよ?

グレーゾーンを歩くときは、今時分がどれらい黒に寄ってるか把握する癖をつけなさい。

それが無理ならホワイトゾーンにいること。

まあ、これ言っても無駄ってのは分かってるんだけどね……

君等、自分まさか既にホワイトゾーンからはみ出しちゃってるなんて夢にも思ってないんでしょ?

それをどうすりゃ伝わるのか俺なんかにゃ分かりません

すまんな

君等が将来捕まる可能性を下げるのに結局俺は役に立ってない

君等みたいなアホでも、著作権なんかで捕まってほしくはないんだよ

人が無知理由に傷つけあうのを見るのは嫌なんだが

俺の力が及ばん

2020-07-07

香港基本法第23条を知らないはてなー無知

香港問題ニュースで頻繁に流れ、ホットエントリーにもしばしば登場し、ブックマークコメントもそれに応じて書かれている。

ほとんどのブコメが「香港言論の自由がなくなる!」「中国酷い!」「民主主義が終わる」みたいなコメントで溢れかえっている。

だが、実は真相ちょっと違う。

ていうか、多分ほとんどの人が知らないんだろう。

香港中国返還された1997年、それに伴って香港基本法が制定されている。

この基本法の第23条に

香港特別行政区は、 あらゆる国家に対する叛逆、 国家の分裂、 叛乱の煽動中央人民政府顛覆及び国家機密の窃取の禁止外国政治的組織又は団体香港特別行政区において政治活動を行うことの禁止、 並びに香港特別行政区の政治的組織又は団体外国政治的組織又は団体関係を構築することの禁止について、 自ら立法を行わなければならない

と定められているのである

これが2003年に一旦定められようとしたのだが、民主派が50万人に及ぶ大規模デモを行い、結果撤回に至ったまま、今日までずっと続いて、中国側が強硬法制化したという経緯があるのだ。実際に、マカオの方はポルトガルから返還後、同様の23条があったが、国家安全条例をすんなり制定して問題にならなかった。

どうしてか香港はこんな事になっちゃったかと言うと、これは香港イギリス統治領だった事が大きい。イギリスコモン・ローの国であり、ざっくり言えば慣習法世界なのであるもっと平たく言えば、市民がみんなで色々決め事をしていくという世界なのだ

で、国家安全条例基本法にある通り、自ら立法を行う=香港市民が決めるから待っとけ、完全移譲まで50年あるからいいだろと、のらりくらり交わしていたように中国には見えた筈であるしか中国側としてはこれは約束不履行である

だったら犯罪人引渡しくらいなんとかしろ、つっても香港デモばっかやって全然聞かない。挙げ句最近ではほとんど反中と言っていい抗議デモばっか。中国からしたらテメーらふざけんな!である

まぁ、中国の苛つきのきっかけは、習近平愛人問題暴露する本を香港出版しようとしたからだろうけど、そりゃ怒るわなw

からアグネス可愛そうじゃねぇんだよ。さっさと香港市民に都合がいいように23条に定められた条例を作らなかったかなのだ

ちったぁ勉強しろはてなーの無学共が。

 

・・・と煽ってみるw

追記

ちなみに、香港市民に聞くと周庭(アグネス)は人気はあんまりないらしい、どころか嫌ってる人も多い。理由はよく知らん。

mangakoji だって自治政府認められてないのでは?立法できないでしょ?立法院を作らせなかったイギリス香港政策の置き土産だと

上に書いたろ? 2003年に一回、香港立法会で定めようとしたんだよ。そしたら民主派が潰したんだって。ちったぁ調べれや。

当然この23条は天安門事件があったからだ。それ以降に追加した条文だ。延々ずっと中英間で返還交渉はやってたんで、その間に天安門事件が起こったからね。で、香港やべぇと。一国二制度はしゃぁないけど、国家転覆を目論むような動きははっきり潰すことにしておかないとやばいと言うんで入れた条文だ。だけど、決めんのはそっちでやってくださいって、そこまでは譲歩してあるんだよ。

ところが香港民主派が、これを認めやがらんのだ。その挙げ句最近では香港独立まで言い始めるんだから話にならんわけ。

かい話をすると、香港イギリス統治を離れた時くらいを境に、香港民主化運動が藁藁と湧いてきたんだ。中国恐いというわけや。一国二制度はいうけど50年しか猶予がない。

からその間に、どうにかして香港に強力な民主主義を作っていきたいという動きが続いていたんだ。で、2047年の期限までに住民投票独立まで出来るようにしようという考えがあったわけ。そのためには香港基本法23条に定める国家安全法の立法邪魔だったから、別に期限もないしほっとけ、みたいな風に思ってたんだろうね。

でも香港基本法解釈権は中共にあるんだ。そして、どういう解釈をすればそうなるのかまではよく知らんけど、法解釈を巧みにやれば中国立法公布してしまえるようになってたのさ。それが今回の顛末なわけ。

はてなーも、遠藤氏の記事ブクマホッテントリ入りさせるくらいだから、ある程度は知ってるはずなのにね。

その遠藤氏もどういう経緯があったのか知らんけど、あそこまでよく知っていながら、民主主義派だからだと思うけど、結局「習近平がー」の人なんだよね。

でも、中国が余りに強引な法制化をしたのは、香港が悪いと思うよ。香港民主派がってことだけど。さっさと自分らで上手く制定しておけば、中国だって文句は言えなかったはず。

 

も一つ付け加えるの忘れてた。

これはあんまり知らない話なので噂レベルの話にしかならないけど、この香港民主運動の裏には、宗教団体が絡んでいるのではと思ってる。デモ連中がどうやってデモ中に食ってたか知ってるか?

食ってたっていうのは文字通り、食事をってことだけど、宗教団体が食わせてたんだよ。

香港中国政府に完全に乗っ取られてしまうと一番困るのは宗教団体だ。法輪功など、中国政府宗教弾圧する。チベットやら何やら例を上げるまでもなかろう。

資金的な後押しがなければ、あんデモ活動なんて出来るはずがないと思うので、多分民主運動を裏で操ってるのは宗教団体だろうと個人的に思ってるけどね。

しか大きな宗教団体が八つくらいあったはず。キリスト教系や仏教系など色々。

2020-07-03

anond:20200703145005

てか、世界的にそうだよね

アムネスティとかHpトップクルミア・タタールウイグル、トランジェスター関連(もちろんそれらも大切だけど)、注目の活動が「コロナで争ってる時ではない」とか「日本難民の受け入れが少なすぎる」とか「LGBT関連」とか「女性人権活動家がどうの」とかが挙げられていて、その下は自分たちの行動の趣旨が語られていて、その下に最新のニュース一角に「国家安全法で香港人ヤヴァイよねー」位の記事で、デモ活動に関しては全く扱われていない

他の人権団体温度感もそんな感じ

2020-06-29

BLMを見ていてデモに対する圧倒的な絶望に打ちひしがれてる

BLM活動って別あの事件で起きたんじゃなくて2013年の似たように黒人が惨たらしく殺された事件から継続していて

殆ど平和的なデモ活動だったんだよね。

でもアメリカは何も変わらなかったわけ。

それがどうだ?

今回多くの平和デモから一部の過激暴動が発生したら

殺人警官逮捕され腐敗した警察解体黒人への対応マニュアル見直し

いや・・・なにこれ?

今までの平和的なデモなんてまるで効果なかったってことじゃん

なんなんこれ

やはり暴力しかないのか?

2020-06-15

anond:20200615164041

死んだ人が外でデモ活動するわけないからね

火葬されればバレない

2020-06-10

anond:20200610210237

くその通りだ

特に

日本は違うよお 最低の季節だ 湿度90パーセントじゃねんだよ ほとんど水中じゃねえか

というくだりには、これ以上ないほどの賛意をささげたい

ますぐ、この国は北欧に夏を売り払って、春か秋を買い占めるべきとさえ思うよ

わたしはこれまえで、夏が亡くなれと数十年間念じてきたが一向になくなる気配がなかった

理路整然と、夏が最低であることを主張しつづけたが、聞き入れられることはなかった

それで、声高に夏はクソと草の根ヘイト活動を展開したが、しぶとく夏は生き残っている

こうなったら立ち上がるんだ、デモ活動だ、夏をなくせと要求するんだ

いまこそ、夏という最低最悪、諸悪の根源、悪逆無道の限りを尽くし、傲岸不遜な輩を潰せ、叩き出せ!

2020-05-19

「よく理解せずに発言するのは控えるべき」という政治参加

政治参加には、無意識的な参加と、意識的な参加があると思う。

そしてそれぞれに「(個人における)問題の把握」と「(他人自分立場を示す)実際の行動」の次元があると思う。

個人における問題の把握とは、自分なりに調べて納得したりしなかったりすることを指す。実際の行動とは発言署名投票デモ活動などを指す。そもそも人間はよく把握しなくとも実際の行動はわりと可能である

「よく理解せずに発言するのは控えるべき」とは、この「把握---行動」の連携が重視されるべきだと訴える発言である

また、意識的な参加では以下を意識的に行うことになると思う(順不同)。

一方無意識的な参加とは、単にその問題を知らずにい続けること、または意識的問題を把握したかどうかに関わらず、発言を含め行動に移さずにいることである。(あえて行動しないなど、意識して無意識的に振る舞うことも一旦ここに含めておく。)ポイントは、そうした在り方もまた、当人意志意図にかかわらず、結果的政治に影響を与えていくということである。「政治的なことに関わらないでいよう」というのは、実際には国や自治体の中にいる限り、湖の一滴の水が波と無関係でいようとするくらい難しい。

以下は仮の話になるが、行政がもし次の政策で「最大多数の最大幸福」をやめて自分の周辺などの一部だけを幸福にしようとしたとする。すると政権にとって都合がいいのは、皆が無意識的な参加に徹してくれることである。その次に都合がいいのは、実際に行動した人が誰も問題を把握していないことである

当たり前だがそもそもヤバい政策は、問題の把握の次元からアプローチされると「ヤバさ」が露呈する。ただヤバい政策を止めるには実際の行動が不可欠で、場合によっては多くの人の力必要となる。また、たとえ問題の把握の次元アプローチした人が少なかったとしても、多くの人が何らかの形で感化されて実際に行動することでも、政治が動いていくことは十分ありうる。

「よく理解せずに発言するのは控えるべき」という発言は、個人個人が把握の次元で見据えた理想から、実際のムーブメント乖離しつつあるとき有益となるかもしれない。あるいはこの発言は、問題の把握にコストはかけたくない人(当初無意識的な参加だった人)の、よく分からないままながら著名人に感化されて行動に踏み出す気軽さ/軽率さを阻害するものにもなりうる。そうなるとその人は「やはり政治に関わるのはやめよう」として無意識的な参加(という名の政治参加)に戻っていく。すなわちこの絶対数が多いと結果的にはヤバい政策に有利になる可能性もでてくる。

今ある個別問題がどんな問題なのかは、未来人か未来が見える宇宙人でない限り、個人的な把握の次元アプローチするしか手がかりがない。しかしそこでは、どこまでが明らかなことなのかを明らかにすることはできる。その把握をを不確定な未来に捧げていくのはある意味勇気のいることかもしれないが、どの態度も結局のところ政治である

コストかけた分だけ報われたいという思いも判断邪魔をしがちで、無意識的参加を続けるのが楽なところだが、せめて自分がピンときテーマには意識的参加の行動に切り替えなければ、行政無意識自在に操り出し手遅れ化する可能性はあると思う。

それと、そもそも問題の把握の次元アクセスできない人は一定数いるし、誰でも状況に応じて容易にその状態になる。そうした人も共に幸福になろうというのが行き届いた政治なのだろうなと思う

2020-05-13

誰が安倍政権を支持しているのか ––ビジネスエリート

コロナ禍が始まってからというもの安倍政権に疑問を抱く人が増えてきたようであるNHK世論調査によると、安倍政権支持率4月の時点で39%まで低下し2018年4〜6月以来の40%割れであった。しかし、「支持しない」は38%と、まだまだ均衡している状態だ*。

* 内閣支持39%、不支持38%(NHK世論調査http://www.nhk.or.jp/senkyo/shijiritsu/

国民に嘘をつき民主主義破壊し続ける第二次安倍政権が8年続いていることが信じ難いことだが、まだまだ安倍政権は磐石である。一部の野党支持者(反安倍派)の中には、世論調査選挙結果操作されているなどという人もいるが、さすがに陰謀論が過ぎる。現実を見なければ、現状を打破していく方法も見つからない。

一体誰が安倍政権を支えているのか?安倍自民党投票し続ける人々の一つのイメージ像を描いてみようと思う。

想定するペルソナはこうだ。彼らは、旧帝大、有名私大卒業した優秀な人々。家庭は裕福で、高い教育を受け、厳しい競争を勝ち抜いて来た*。上場企業就職し、一部は官僚医者弁護士会計士になり、社会の一線で活躍している。いわゆるビジネスエリートである。要領よく仕事はできるし、人付き合いも多く、適齢期に結婚相手も見つけて家庭を築く。思想としては保守的である日本的伝統を重視するというよりも、無難リスクをとることを好まない安定した生き方である政治的にどこかの政党を強く支持するということはなく、SNSでも政治的意見ほとんど発さない。敵を作るだけで良いことは何もないかである

* 「東大生の6割ほどが,年収950万以上の家庭の子弟ということです。この層から東大生が出る確率は通常よりも2.6倍高いことも知られます。」「データえっせい: 東大生の家庭の年収分布https://tmaita77.blogspot.com/2015/02/blog-post_2.html

日本社会政治の現状に対して問題があると思っているが、自分社会を変えようという気概を持つことはなく、デモ活動等をする人々を冷笑している。リテラシーは高く一般常識はあるが、自分積極的政治家の主張や活動を調べたりすることはなく、野党批判ばかりで頼りなく現実的でないと思っている。セクハラ女性差別時代に合わせて配慮しなければいけないと思っているが、極端な主張をするフェミニストは嫌いである。蓮舫や、福島瑞穂やグレタ・トゥンベリパフォーマンスだけで現実感がないと思っている。東日本大震災とき放射性物質汚染福島から避難を主張した人や、コロナPCR検査の拡大を主張する人は極端だと思っている。社会に対し不平不満を言うのは賢い振る舞いではない。社会を変えることな簡単ではなく、社会の中で自分がうまく立ち回って生きていくことの方が重要である

こうした、賢く無難に生きていたいと思っている彼らにとって、自民党投票することもまた無難選択である*。安倍晋三個人主義主張にはあまり興味がない。SNS安倍政権擁護し反安倍派を攻撃するネトウヨとは違って、安倍総理を積極的に支持しているわけではないが、マスコミ偏向報道に遭いながらよくやっていると思っている。彼らは所得も高く、自分努力地位を築いてきたと思っているので、自分の払った税金怠惰な人々に使われることをよく思っていない。組織に属し、雇用は守られていて休業手当やテレワークにも対応できるので、生活に対する危機感はそれほどない。彼らは自分たちがマジョリティ多数派)に属していると思っており、自分たちの利益既得権益)を守ってくれるのは自民党であるし、勝ち馬に乗っていたいのである

* 「東京大学新聞社が毎年新入生を対象に行なっている調査によると、自民党支持率は近年劇的に上昇している。「東大生なんて高所得者層の子どもが多いんだから、現状肯定なのは当然じゃないっすか」 」「やっぱり安倍政権しか選べない」東大生はなぜ自民党を支持するのか | Business Insider Japan https://www.businessinsider.jp/post-34482

* 東大生はなぜ“森友改ざん問題”後も安倍政権を支持するのか | Business Insider Japan https://www.businessinsider.jp/post-164956

自民党政治家やその支持者に圧倒的に欠けているのは、マイノリティ(少数派)、弱者に対する視点であると、私は思う。自民党理想とする国家は、強くて自立した日本人が生きていければいいので、弱者を救う必要などない。(これは安倍政権に限ったことではないが、)戦後長く続いた自民党政権で、少子高齢化には何の対策もされず、世界でも類を見ないデフレ経済は進み、格差貧困は拡大し、女性障害者外国人弱者に対する差別放置され、教育に対する投資は削られ、技術開発・生産性世界に遅れをとることとなった。金持ち自分でなんとかできるから弱者を助けなかった結果、国全体が貧しくなったのだろう。

安倍総理は、能力二の次自分に味方する人間ばかりを重用し、ポストを用意し、金を配り、逆に意見の合わない人間は干すことで自民党内での地位を強固なものにしてきた。アベノマスク等の政権政策決定過程には疑問を抱いた自民党議員もいるようだが、選挙報復されることを恐れる彼らは安倍総理の駒だ。官僚もまた同じく、政権意向に従った者は栄転し、法に従い公文書改竄告発しようとした者は自殺に追い込まれた。国民のためを思って仕事をする者は安倍政権では活躍できない。自分たちだけは甘い汁を吸いたいと考える政治家、官僚、そして自らは勝ち組にいると思っている国民安倍政権を支えている。

そんな彼らが国民全体に占める割合は(これは感覚的なもの根拠はないが)1割程度かと思う。残りは、ネトウヨ1割、他よりマシ2割*、といったところだろう。また機会を改めて書きたい。ご意見があれば頂戴したい。

* 他よりマシの例。「アンチ安倍の人に質問安倍総理/内閣が辞めたら、全部解決するの?」 https://anond.hatelabo.jp/20200512021208

2020-05-10

anond:20200510223113

思考停止自民の犬になってる人達の目を覚ます意味でも、

今回のようなSNSを使ったデモ活動継続されるべきだな。

芸能人著名人にはしっかり政治発言してもらう。卑怯傍観を許さな風土を作らないと

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