はてなキーワード: セルフブックマークとは
前回 → anond:20200914214630
自宅に帰った新入社員の増村は、苦渋に満ちた表情で会社から貸与されたばかりのタブレット端末を見つめていた。
(この会社に入ってよかったのだろうか…)
大学でソフトウェア工学を専攻し卒業研究にWebアプリケーションフレームワークをテーマにした増村は、Webエンジニアになることを志望して入社したのである。採用選考において、部署配属は研修後に決定するので志望するWebエンジニア部に配属されないかもしれないと面接官に言われたが、Webに関われるのなら何でもやりますと二つ返事で答えたのだ。入社してから気づいたことだが、Webエンジニア部は小規模な組織であり、会社としては広告事業に携わる営業マンや企画マンになることを新入社員に望んでいるのだ。
(こんなことなら、WebにこだわらずSI(システムインテグレーター)業界を志望すればよかったな…)
しかし、皮肉なことに増村には自信があった。はてなスター研修でトップの成績を収める自信が。増村ははてなブックマーク(以下、「はてブ」と略す)とはてな匿名ダイアリー(以下、「増田」と略す)のヘビーユーザーであった。自宅ではてブと増田に熱中するのはもちろんのこと、大学で講義の空き時間にもスターの通知や増田ユーザー数の伸びに目を光らせているほどであった。そんな増村にとって、羽手生部長の説明は退屈で的外れなものだった。俺が代わりに壇上に立ってスター獲得のノウハウを伝えてやるよと言いたいほどであった。
羽手生部長ははてなの会社経営や事業内容については同業他社としての見識を持ち合わせていたが、その名に反して肝心のはてブの知識があまりなかった。はてブの使い方を説明すると言い、プロジェクターにはてブのトップページを表示させて500ユーザー超のライフハック系エントリーを開き、
とスターをもらえそうにない互助会ブロガー文体のブックマークコメントを残した。そして、新規にブックマークを追加する方法についても説明した。新聞社のWebページからスポーツの記事を探し、巨人が逆転負けしたというニュースにはてブして、
前半リードしていただけに勝てると思ったけど残念です
という、これもまたスターのもらえそうにない残念なコメントをした。
新入社員もはてブを知っている者はほとんどいない感じだった。はてなスター研修を羽手生部長が説明した時も、「はてなってなんだ?」、「名前は聞いたことあるけど使ったことないな」というつぶやきがざわめきとともに聞こえたくらいだ。「ブックマークコメントはいくつしてもいいのですか?」、「アイコンは変更できるようですけど、変更してもいいですか?」などとあまり本質的ではない質問を羽手生部長にする者もいた。それに対して羽手生部長は同一ページのブックマークに二つ目のコメントを入れられないかを試行錯誤していたが、近くに立っていた武隈課長が1ブクマにつき1コメントしかできない仕様だと説明した。その流れでアイコンの変更方法も武隈課長が説明した。
武隈課長ははてブに対する知識はあるようだが、基本的に置物のように立っているだけで研修に関してはあまり実権がない感じだった。しゃべり方や所作に覇気はなく、閑散部署の名ばかり管理職といった風情だった。増村は羽手生部長ではなく武隈課長に以下のようなはてなスター獲得方法についてのクリティカルな質問をしようとしたが思いとどまった。
はてブの経験者だと感づかれたくなかったので、増村は何も質問しなかった。はてブをするものなら誰しも、はてなユーザーであることを隠匿するのは当然のことであろう。FC2・発言小町・ガールズちゃんねる・ふたば☆ちゃんねる・爆サイなどの利用していることを公言しづらいWebサービスのユーザーでも、人と場所を選び酒の席で興が乗った時ならばカミングアウトが許されるだろう。しかし、はてなユーザー(特に増田)であることを公言することは冗談では済まされない。ネット上で誹謗中傷を交わすだけに飽き足らず、現実世界で凶行に及ぶ可能性を秘めた危険人物扱いされてしまうがオチだろう。増村はその日、言いたいことをこらえながら研修の説明をじっと聞いていた。
ちなみに研修としては、スター獲得の最適解を追求するのが目的ではないと増村は感じた。どのようなコメントをすればネットユーザーの好意的な反応がもらえるのかを新入社員同士が競い合いながら探っていき、広報能力を向上していくことを人事としては望んでいるようだった。そのような研修で部署配属を決定するのもどうかと思ったが、研修する側も初めてのことを試行錯誤している感じだったので真意は測りかねた。
増村はタブレット端末をじっと見ながら考えた。はてなユーザーであることは絶対に悟られてはならない。だからと言って、稼げるはてなスターを獲得しにいかないのもプライドが許さない。それに、配属はどうなるのだろうか。スターを大量に獲得してトップの成績を収めたら志望通りWebエンジニア部へ配属してくれるのだろうか。研修で優秀だったからと本人の志望を無視して、Webエンジニア部でなく広告事業関係の部署へ配属するのではなかろうか。
――いったい、俺はどうすればいいんだ…。
真面目に答えず、出来る限り嘘と虚構を織り交ぜて答えていきたい。
お気に入り数の多い有名ユーザーが突撃しているというケースもあるだろうが、もうひとつ可能性があるな。
『スター連打』だ。
スターは1人のユーザーにつき1個までしかつけられないなんてことはなく、やろうと思えばありったけのスターを1つのブクマ(ブコメ)に対してつけることが可能だ。
試しに適当なエントリに、ブコメで「スターください」と書いてみるといい。
1人でも酔狂な輩の目にとまれば、ほぼ似たような現象が起きるはずだ。
自分で書いた記事に、自分がブクマ(セルフブックマーク、略してセルクマ)してコメントを書き、そのブコメに自分でスターをつけるなんてことも。
その疑問については半分YESで、半分NOだな。
基本的に人気ブコメ欄はスターの多い順に並ぶのだが、これは厳密には「多くのユーザーから星を貰った順」なのだ。
10人のユーザーから1個ずつスターを貰ったブコメと、1人のユーザーから10個のスターを貰ったブコメなら、前者が上にいくというわけだな。
人気コメ欄でスターが少ないブコメが上で、多いブコメが下に位置していることがあるのは、そういったケースであることがほとんどだ。
その点では、1人のユーザーが1つのブコメにスターを連打しただけで人気コメ欄を意図的に操作することは難しい。
スターを誰が、どのようにつけたかというのは、各ブコメの★マークのアイコンにカーソルを合わせるなりクリックなりすれば容易に閲覧できる。
だが大半のユーザーは他人のブコメについている星を、誰がどのようにつけたかなんていちいち閲覧しない。
ホッテントリの人気コメだけ見て、満足するような人たちもそこそこいるだろうな。
「うーん、この問題の是非について大した関心もなければ、言語化するだけの含蓄もないなあ。でも、ちょっといっちょ噛みしたい衝動に駆られるなあ。あ、この人気コメ。これだけ星が多くついているってことは、それだけ支持されているってことだよな。自分の持っている漠然としたイメージと近い意見のように見えなくもないし、迎合の意味を込めて僕もスターつけよーっと」
今回、学ぶべき教訓は「『いいね!』が玩具の宝石なら、星は石ころ」だ。
まあ、有り体に言えば無価値だ。
それ自体は人間の性だが、ふと俯瞰して見たとき「やっぱり無価値だ」と我にかえる冷静さが必要だな。
少なくとも、そのスターの価値を担保しているのは誰か、くらいは知っておけば損はしないだろう。
通貨と一緒だ。
余談だが、一昔前のはてブは人気コメ欄の影が薄い、影すらないといっていいデザインだったんだ。
人気コメ欄が今のように出しゃばってきたとき、仲間たちはかなり反対していた。
私が傭兵をやっていたという話すら信じてくれない。
はてなブックマークを使い始めて、いろんなブログ、ニュースや話題を読む楽しさも味わえるようになった。
一月ほど前「ブログ・日記の人気エントリー」毎日エントリーされるブログがあるのに気づいた。
何かの記事コピペか、1日の発電量が書かれているだけ。ブクマは同じメンツが多い。
そのブログが、はてなID「hiro-aug-1st」がやっている「サラリーマン大家の太陽光発電日記」。
https://blogcircle.jp/user/riekorieko
フォロワー950、所属サークル40。すごいよ。ブックマークしてほしい旨も明記している。
フォロワーでブクマ頻度が高い人をピックアップして8月以降のブクマ数を見てみた。
8月1日から9月5日まで計81本。うち35本が発電量だけの記事。残りは新聞社サイト等のコピペ記事。
はてなID、太陽光発電日記をブクマした合計数、ブログ名の順です。URLは書きません。
Nobuyukihoshi 67ブクマ「公認会計士 税理士 星伸之のブログ」
moririnpapa 40ブクマ「もりりんパパと二匹の怪獣姫」
mileget 30ブクマ「ANAマイルとiPhoneポイントで」「iphoneのある暮らし」
tora_char 29ブクマ「おーい猫さんこっち向いて」と思われる
nekoyamafuutarou 27ブクマ「イイモノワルイモノ」
celiapagibig143 23ブクマ(※8月上旬から参戦)「ゆらゆらと千鳥足人生」
nikib184 21ブクマ「ニキビに悩む40代のメンズ肌ケア」
Darly 17ブクマ(※8月下旬から参戦)「兼業トレードで気楽に生きる」
他にもまだまだあるけど、この辺で。
tmatsuura、79ブクマ sho11070714 29ブクマ sin-jack-in-a-box 23ブクマ
tmatsuuraは、サブのブログもマメにブクマ。本人の別アカ?
IDを見ると、それぞれ色んなところとつながっているのがうかがえて、
どれだけの広がりがあるんだろうかと気が遠くなっちゃった。
セルフブックマークメーンで恩恵のみ享受しようという姿勢なのか?
いつもブクマアピールする人のブログにも、どうやらこの人のブクマがつくことはない模様。
はてなの運営に伝えたら、「ブログサークルに対して利用停止措置依頼等を考える」という趣旨の回答が返ってきた。
「自分とこのルールに違反しているから、利用させないでくれ」。そんな理屈が通るはずがない。
ブログサークルの規約に違反していない限り、無理な話でしょうよ。
でもすぐ解除された。何か改善があったのかと思ったらそうでもない。
「違反ブログ」との認識があったから、「ブログサークルへの利用停止措置等の依頼を検討する」と言い、
スパム認定して表示制限措置を取ったから、20~30ブクマ集めても表示されない時期があったんでしょう。
今も自分のとこの規約に違反するサービスを使っている利用者たちがブクマを繰り返している。
通報が毎日、山のように来て対応が大変なのは分かる。でも新たに調査対応を求めているんじゃないよ。
スパム認定しておいて改善が見られないのに解除しちゃうのは何なのか。
そこまで緩いものなら、いっそ禁止行為にするのをやめたらいいのに。
もう一つ、このブログは、ほぼ毎回、著作権侵害をしている。記事コピペして感想が一言あるだけ。
楽してアドセンスで稼ぎたいってこと?オリジナル要素がなければポリシー違反になるんじゃなかったっけ?
著作権侵害の可能性も、はてな運営には指摘した。回答は「ぱっと見では無断転載か分からない」という趣旨。
ブログに「無許可です」と書くわけない。見れば許可の出ない手法だと分かる。
他社のブログだから仕方ない部分があるにしても、確認する術がないみたいなことを言ったらダメよ。
面倒くさいとは言えないだろうけど、そんなわけない。んじゃ、聞いてやると複数の転載元に確認した。
やっぱり無断転載だったよと、はてなに伝えたけど変化なし。そんな姿勢で大丈夫なのか。
著作権問題を言い出したらキリがない。画像の無断使用なんか日常茶飯事。
でも、このブログって著作権侵害前提に成り立ってるでしょ。あまりに悪質。
転載元の記事がエントリーされることもあるわけで、後日このコピペブログが同じ内容でエントリーされるという現象も起きている。
こういうブログが毎日エントリーされる。それを許す運営。通報が多すぎて大変なのは分かる。
でも新たに調べてと言ってるんじゃない。いったんスパム認定したのなら、状態が改善されないのに解除したらダメでしょう。
最近のエントリーについても、やっぱり回答が帰って来たところのは全部無断転載だった。
ブログサービスの運営会社に削除申請するってところもあったし、ブログ主が削除に応じないから法的措置検討するってところもあった。
そこまで踏み切るかわかんないけど、一度ぐらい訴えられれば懲りるのかしら。
それも、はてな運営には伝えているのに、スパム解除するってことは、そういうブログが大勢の人に読まれる手助けをしているようなものでしょ。
ある意味大胆というか、すごく疑問。そんなのでいいのかな。
確かに自分も長い間痛いニュースのリンクをクリックしたことはないけど、痛いニュースは今のはてブユーザーの99%がまだはてなを使いはじめる前からホットエントリに入り続けている、はてなからすると持ちつ持たれつのサイトらしいんだよね。
工場のまわりがいつの間にか住宅街になって、新しい住人にうるさいと文句付けられるような感じなのかも。
痛いニュース側もおそらくセルフブックマークと思われる非公開ブクマを一つ付けていく程度で、あとのブックマークははてなのユーザーが自分の意志でつけているっぽいし。(追記:今上がってたページのブクマ見たら人かどうか怪しいアカウントもあった)
はてブの生みの親も確かはてなからライブドアに転職してたはず。
「主語が大きい」
「じゃあ、バカ」
「主語を失くせとは言っていない」
「……じゃあ、ひとまずは注目エントリを目指したらどうだ」
「注目エントリ?」
「匿名ダイアリー限定の、小規模なホッテントリみたいなものだ」
「どうすれば注目エントリになる?」
「どれくらい?」
「そうだなあ、短時間に5~6つく、時間帯によっては2~3でもつけばいいかな」
「じゃあ俺とお前でブクマつければ、注目エントリは狙えそうだな」
「そこまでして注目されたいような内容書くなら、よそでやったらどうだ」
「そもそも匿名ダイアリーを頻繁に閲覧している人間なんてそこまで多くないし、露骨なことをやるとバレて顰蹙を買うぞ」
「セルフブックマーク、略してセルクマか。だが、さすがに1ブクマだけじゃ注目エントリは難しいぞ」
「大丈夫。俺はブクマ界隈でお気に入り数が結構多いユーザーだから、普段は増田を利用しない人も俺のブクマした記事なら注目度が高い」
「やってることほぼ同じじゃねえか。もう自前のブログでやれよ」
「増田なら、ならないとでも?」
セルフブックマークについては記事の要約画像が広告等の不本意な画像になってしまったのを修正する時くらいはしょうがないと思う
セルフスターが話題になっているので、一応読んでみた。だいたい二つの対立意見があるよな。
「セルフスターは許される」というのと「セルフスターは許せない」というのと。
まあ、どっちもありだとおれは思う。だけどどうしてもわからないのは、
「セルフスターは許されないが、セルフブックマークは許される」という意見だ。
「セルフスターはたったの一つを打つのも許されないが、セルフブックマークなら文句なくOK」というわけだ。
これが、はてなの多数派の意見なんだよな? そうとしか思えないし。
だけどこういうふうに「片方だけが許される」というのは、理屈として納得できないんだ。
おれの頭が悪いせいかもしれない。誰か教えてくれ。
だけどここで質問しているのはそういう場合じゃなくて、積極的な自己宣伝のためのセルフブックマーク。
たとえば、今回ふろむださんがやったように、自分の記事に最初に自分でセルフブックマークして、
もともと記事が一つしかなくて誰も見に来ないようなブログに、自分でブックマークして、
はてなでホッテントリになるように仕組むこと。そういうのは全然問題にならないんだろ?
セルフスターは悪いのにセルフブックマークはOKという、その理由がよくわからないんだよな。
ま、これからはオレもふろむださんの真似をして、セルフブックマークすることにするわ。
アカウントを三つ使えば、新着に入りそうだし。
10日くらい前、殆ど知られていないだろうサイトのはてブ数が物凄く伸びていた。
このサイト
たしかにコメントを見てみるとステマっぽい、というかステマだろう。
でも、はてブではセルフブックマークは完全に禁止しているわけでもないし、
しかも今回のサイトは、YouTubeに投稿した動画をサイト内で配信しているだけ、
何か販売しているわけでもなく、面白いから見てみてという感じ。
それに釣られてサイトに行ったとしても何にも害はない。
面白くないなら見なければいいだけ。
そもそもステマで問題なのは、自分が購入していない、もしくは使ったこともないのに
さも使ったかのように『良かったよ~』
って言って、金銭を受け取っていることにあるんじゃないだろうか?
自称SEO対策屋のはてなブログで上位表示【SEO対策屋】(http://seoes.hateblo.jp/)はスパム屋と思われます。
id:koragon
http://b.hatena.ne.jp/koragon/のブックマークを調べてみる。
アメブロでYahoo Googleの検索エンジン上位表示をめざす (http://ameblo.jp/seoisland)内のページがとても多い。
赤ちゃんの名づけ応援団・ぴよぴよクラブ(http://www.naduke.com/)へのブックマークが見られます。
右下にSEO上位対策My Island(http://myisland.jp/)のバナー
http://myisland.jp/より、Amebaブログ上位対策屋のバナーが。このバナーはhttp://ameblo.jp/seoisland/へのリンクとして張られています。そういうわけでぴよぴよクラブ(http://www.naduke.com/)へのブックマークはセルフブックマーク。どうみても上位対策目的と思われます。
第6条(禁止事項)
6.ユーザーは、本サービスの「はてなブックマーク」を利用するに際し、以下のような行為を行ってはなりません。
http://anond.hatelabo.jp/20110709123151
http://anond.hatelabo.jp/20110716093416
組織的なセルフブクマは、現実の序列を越えて、注目される存在になろうとする手段。
はてぶで、組織的なセルフブックマークを繰り返すとはてぶスパムになるし、インターネット全体で組織的なリンクの受け渡しをするのも微妙だよね。
はてぶを作ったときの想定としては、インターネットは一人でするもの、友達の影響を受けるかもしれないけど、同じ感性で共感できたから面白いので、ブクマとだれかの感性をフィルターしたものとして、1ブクマだった。
仲良しグループ、有名になりたい会社などで、共感フィルターを通さずに継続的に一定数以上のブクマがされる状況って、はてぶの機能としての限界だったのかもしれない。
ソーシャルな流れで、自分と感性のあったブックマーカーをさがすといいと言われている。その人ブックマークを参考にすれば、共感できていないものはフィルターをすり抜けない。特定の人のブックマークを差し引く機能とかグルーピングランキング機能とかをはてなさんなら実装しそうな気もする。
統計的な路線から人を媒介とした路線に移ろうとしているのだろうけど、もともと、人為的なサクラ行為を越えた、おもしろいものやムーブメントを探すための統計的技術だったはずだった。
けれども、そんなにおもしろいものは日常の中にはなかったのかもしれない。
10年以上前のインターネットだったら、たとえば、「ニセ首相官邸」なんていうわかりやすいニセものパロディサイトがあったとしても、検索上位に存在できたけど、今となっては、Googleのフィルタリングで、そもそもにせものは検索結果の最下位に甘んじるしかないのだろう。
当時は、Googleで、表示されなくてもYahooもあったし、Altavistaだの、東芝のFleshEye、NTTのGoo、千里眼とかいろいろと検索サイトを選択する余地があったので、まだよかったのかもしれない。検索サイトごとにルールや規約がちがっていて、別の序列が表示されたからだ。
現実社会とは別の序列が存在したころは、インターネットはフロンティアだった。現実社会とインターネットの序列が同じになったとき、わざわざインターネットでヒマをつぶそうと思うひとはなくなるのではないだろうか。
某国産携帯向けSNSで、会社の社長に会ったら、すっごいゴージャスなアバターでベンツに乗って女の子たちにちやほやされてたとしたら、それでも平社員の増田クンは、某国産携帯向けSNSに遊びにいくのか。
インターネット上で正体がわからないけどおもしろいものが存在できないようになってくると、組織的なセルフブックマークをしている個人も組織も現実の序列の中に戻っていくしかなくるのかもしれない。そんな人や会社が現実にもどってみると、普通の地域情報紙だったり、しがないライターだったりするのかもしれない。組織的なセルフブクマは過渡的なもので、世界中の情報がすべてインデックスされてしまっときには、意味をなさないものになっているのかもしれない。
http://d.hatena.ne.jp/nakamurabashi/20100122/1264135438
これを読んで、まず大きな疑問。「アクセス数を集めたいと考えて、実際になにかやってみて、それでもアクセス数が増えない人」ってどのくらいいるんだろう? はっきり言ってはてなを利用している限り、ちょっとの工夫ですぐにアクセス数は稼げる。
こういうのはSEOっていうんだっけ? そういうのの本格的な勉強は一切していない。これははてブの人気エントリーを見たり、自分でブログを更新したりして得たノウハウ。もっとほかの方法をあなたが知っているのならぜひ教えてほしい。
よく言われる方法の一つ。ライフハック的に「××をする○の方法」でもいいし、マスを思いっきり煽るタイトルでもいい。要は人の目を引くタイトルを考えださなきゃいけない。だって、まずはタイトルで引き付けられなきゃ、クリックすらされないんだから。極端な例だけど「×月○日」じゃ誰もクリックしてくれない。
そして、これは内容と関係ない大嘘でもいい。さすがに「○の方法」と書いていて、その方法がまったく書かれていないのは問題。けど、記事に書かれているキーワードを散りばめておけば、人はタイトルが大嘘だとは、意外と気づかない。
コツは「とにかく誇張する」こと。これは今現在はてブのトップにある記事を見ればよくわかる。
『DB設計の神ツール「ERMaster」なら、ここまでできる』
http://www.atmarkit.co.jp/fjava/rensai4/devtool11/devtool11_1.html
http://www.cnngo.com/tokyo/none/50-855494
『知らないと損をする?Macユーザーなら入れておきたい便利ソフト』
http://b.hatena.ne.jp/articles/201001/743
上記のタイトルにある「神ツール」「世界一魅力的」「知らないと損をする」が誇張の部分にあたる。そこで人の目をタイトルに持ってきて、「ここまでできる」「50の理由」「便利ソフト」の文字で「え?なんだろう?」とクリックさせるのだ。
「これはひどいメソッド」というのもある。タイトルを見た人間に「はぁ?」と思わせ、反論欲を煽ってクリックさせるのだ。またはてブのトップから持ってくるが、以下のようなものがそれに当たる。
http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010012201000727.html
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100122/plc1001221034007-n1.htm
こうやって思わず「これはひどい」と思わせるようなことをタイトルにする。人は反論をして溜飲を下げるのが大好きだから、みんなはてブで一言反論を残していく。そして、そこからさらに反論したい人が集まってくる。
トラックバック機能を使って稼ぐ方法。まずすることは自分が書こうと思っている記事に関連しそうなはてブの人気エントリーをとにかく集めることだ。最近のものの方がより良い。そうやって人気エントリーを集めて、うまく記事中にリンクすれば、相手の記事やはてブの「このエントリーを含む日記」に載るので、そこから人がやってくる。誰かはてなユーザーに言及する場合は、必ずidトラックバックをすること。そうすれば相手の「最近のトラックバック」に載る。idトラックバックは無理矢理やったっていい。ぜんぜん関連した記事を書いていなくても、我田引水で記事にその人の名前を出してidトラックバックしてしまえ。ぜんぜん関係ない記事にトラックバックするんなら、それはマナー違反だが、はてなで人の名前を出すときにid名で書くのはマナー違反じゃない。
もちろん、この方法はその1と併用して行うこと。特に最近の人気エントリーで、それに反論する内容だったら、多くの人がクリックする。
その1とその2を駆使すれば、もう誰かしらがブックマークしてくれるだろう。そうしたらすかさず、セルフブックマークをしてブックマーク数の水増しをしよう。こうすれば誰かがあと一人ブックマークすれば、はてブのトップに載ることになる。たまに書いた記事をすぐにセルクマする人もいるが、それはオススメしない。何故ならはてブのトップページには直近の注目エントリーを、カテゴリごとに三つしか表示しない。これは記事を書いた時間じゃなくて、最初にブックマークされた時間が基準になっている。だから、最初に自分がセルクマして、残り二人が数時間後、数日後だったりしたらはてブのトップには載らないことになる。なので、誰かがブックマークしたらすかさずセルクマすること。その際、記事に関連し、なおかつ注目度の高いタグを入れ込んでおくのを忘れずに。
これもその1とその2を併用すれば威力は倍増。トラックバックすればはてブの「このエントリーを含む日記」に載ることは書いたが、ブックマークされたら「このエントリーを含むエントリー」に格上げされる。「このエントリーを含むエントリー」だとブログタイトルだけじゃなく記事タイトルも表示されるので、クリックを促すようなタイトルにしておくわけだ。そして、誰かがはてブするような有益な情報だと思わせて誘導する。
セルクマもある意味自演だが、こちらは本当の自演だ。一つは「タレコミ歓迎」のようなニュースサイトに自らたれ込む。もちろん、他人のふりをして。ほかにははてな匿名ダイアリーで自らトラックバックしたり、2ちゃんの関連スレなんかに自らリンクを貼ったり、という行為もある。あとの二つは猛烈な反論にしておくと目を引くのでいい。「なんだなんだ?」と記事元に誘導するってわけだ。
地味でアクセス数も少ないですが、しっかりとやっておきたいのがこれ。はてなは「はてなキーワード」というサービスをやっており、簡単に言うならばwikipediaにプラスして、同一のキーワードを書き込んでいる日記のリストをつけたもの。
何か作品名や人物名を入力する際、きちんと正式名称を入れておくと、このサービスから人がやってくる。
昔はよくこのサービスから日記を見に来る人が多くて、人気有名人の名前を入れただけで30~50アクセスがあったものだけど、今じゃ一桁が普通かな。けど、取りこぼしを少なくするためにぜひやっておきたい。それに、はてブの「このキーワードを含む注目エントリー」にも載るから、そこからやってくる人もいるだろう。正式名称は最初の一回だけで、あとは略称でいい。こうすれば、正式名称で検索した人、略称で検索した人、両方をゲットすることができる。
オタク評論家の岡田斗司夫は自らのブログで「どや顔」はダメって書いてある。
http://okada.otaden.jp/e79268.html
しかし、これははてなでアクセスを稼ぎたいなら大間違い。とにかく自信満々で言い切ろう。そうすれば、「おおっ!」と納得させてもはてブされるし、イラッとさせても「これはひどい」ではてブされる。一挙両得なわけだ。
ちなみにこれ、はてな以外じゃおそらく通用しないんで注意。それにはてブの人気エントリーを見たらわかるけど、例外もある。そういう例外は本当に有益な情報をアクセスした人に与えてるんだと思う。それにこれは実体験からわかったことだけど、「よし、アクセス稼ぐぞ」って気張って日記を書いたってすぐ疲れて持たないし、持たなかったらブログの勢いも失速して人は去っていってしまう。たくさんはてブされたって嬉しいのは最初のうちだけで、すぐに虚しくなるし、虚飾を張らずに人気エントリーを書いてる人に対して劣等感が増すだけ。興奮状態ではてブのコメントやアクセス元をチェックしたって(今じゃtwitterのつぶやきもあるか)、「その時間、本でも読めばよかった」って後悔の時間が待っている。はてなで有名になったって、そこから一歩でも外に出たら無名の自分に苦しくなってしまう。
私の今の目標は「普通に書く」こと。そうやってブログを更新して、やってきてくれる人こそ「本当の読者」だ。上の方法ははてブを荒らしているだけだ。だから人間よ、もう止せ、こんな事は。
ブログを書いて有名になりたい。
いつかあの人のように、
Twitterで「おはようただいまおやすみなさい」の挨拶をすればあふれるくらいに返信の@をもらって
オフ会の記事をぽろっと書けばそれが瞬く間にホッテントリになるような、
ブロゴスフィアで一目置かれるような、そんなブロガーにAはなりたかった。
RSSリーダーとソーシャルブックマークを武器に、ネットを歩いていて気になった記事に手当たり次第リンクを張って言及。
ブログランキング、トラックバックセンター、セルフブックマーク、ウェブリング。
自分を知ってもらうために参考になりそうな情報は手当たり次第かき集めて自分のサイトも参加。
戦果はアクセス解析、カウンター、新着ブックマークを1時間おきにチェック。
睡眠時間なんて幾ばくか。ネットに繋いで、自分の存在を知ってもらうことだけがただ楽しかった。
でも、勢いだけでいつまでもモチベーションが続くわけではない。
それに、工夫をいくら凝らしたと自分で満足したところで、ブログを訪ねてくれる人が思ったほど増えるわけではなかった。
そればかりではない。ネットには、ネットに文章を書いていても積極的にはつながることをよしとしない人もいることもわかってきた。
このときになってAは、アクセス数は自分から求めれば求めるほど遠ざかることもあると、ようやく気づいたのかもしれない。
その日以来、Aがアクセス解析やカウンターに目を凝らすことは次第になくなった。
何がAに変化をもたらしたのかはわからない。
ただ、毎日凄まじい勢いで流れていくネットの情報から少し距離を置くことで、
少しだけ冷静に自分を見つめなおすことができたような気がしたのだ。
なぜ認めてもらいたいと思ったのだろう、なぜネットに文章を書こうと決意したのだろう。
以前とはまるで人が変わったように、
ネットを歩いていて日々感じたことを素直に、まるで独白を綴るように、
ある日、Twitterから飛び込んできた知人の報せにAはふと顔を上げた。
「まなめはうす、見ましたか?」
http://anond.hatelabo.jp/20071121174010
http://buzzurl.jp/entry/http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50953604.html
こっちにも書いてあるけど
first posted(誰が最初にブックマークしたか)表示をしてるdel.icio.usやBuzzurlでは
のさばってるって感じ?
私は大量のURLをデータベース化して整理したい。場合によってはそれを自分のWEBサイトのコンテンツに組み入れたいと思っている。そこで目を付けたのがSBMであった。しかし、SBM(特にはてブ)はコミュニケーションツールであり、外部コメント欄であった。
私の主観によれば、セルフブックマークを批判する派閥はSBMを人気投票システムだと主張している。そして自薦、組織票を極端に嫌う。そもそもSBMのサービス提供者側も人気投票によって良コンテンツを選別することをねらいとしている。ブックマークの追加は簡単だが、ブックマークの削除が難しいものが多い。インポート/エクスポートはできても、同期はできない。ブックマークを整理することは果てしなく難しくなるように設計されている。
したがって、SBM利用者は淡々と気になった記事をブクマし続けるが、その後に残るのは見るのも嫌になるようなスクラップブックの山だ。はてブの場合、エントリの「削除」は一軒ずつしかおこなえない上に、毎回「削除しますか?」と尋ねられる。何千件もブクマしているようなヘビーユーザーにとって、ブクマの整理はもはや現実的ではない。
まとめ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E9%A3%BC%E5%BC%BE
>006年01月06日以降本人のブログを自分自身でソーシャルブックマーク、いわゆるセルフブックマークをしている。
> 2007年10月20日 (土) 14:49の版 (編集)
>一方で自身が投稿を行っているブログは、ブログとしては日本有数のアクセス数を維持している。 特にブログで度々行っている書評は、印税より書評投稿により得られる本のアフィリエイトの方が収益がよいと自ら言及するほどの人気を集めている。 またアニメや漫画、2ちゃんねるといったオタクのサブカルチャーにもブログ上で積極的に言及している。 FPNが主催したブログ賞に選出されているためアルファブロガーとして紹介されることが多い。
> 上記2つの表示について
>これは「小飼弾」の表記について http://b.hatena.ne.jp/tacke/20071020#bookmark-2392703 でブックマークされるとほぼ同日に編集されているため、はてな市民のID;tackeが小飼弾のセルフブックマーク行為の記述を削除したものと判断、はてなブックマークの隠蔽行為とみなし両記述を表示することにしました。
しました。
勢いだけで生硬な、到底面白いとは思えないネタ文章が100も200もブクマを稼ぐ。それに引き替え練りに練った自分の文章は誰にも見向きもされず野晒しになったまま数ヶ月、やがて自己憐憫から書くのに二週間も費やしたそれを消去した。ローカルからもすべて。ためらいはなかった。わかっているよ。自分に創作能力がないなんてことは。
とくに興味深いところのない有名ブロガーが思いつきのようなフレーズを適当に呟いて40も50もブクマを稼ぐ。皆が何をありがたがっているのか自分には少しも理解できなかったが、自分もそれを真似て呟いてみた。毎日欠かさず呟いていた。しかし反応はなかった。わかっているよ。自分には適性がなかった。読み返してみたらまるで狂人の呻き声みたいではないか。そこには面白がることが困難なほど真に迫った、真性の異常者が確かにいた。
ブログをはじめてから二年ほど経つ。訪問客は検索エンジンに騙されて連れてこられるようなやつらばかりで、ブクマされることもなければコメントもつかなかった。ブログ上には独り相撲の痕跡だけが地層のように淡淡と積み重なって、むなしさばかりが募るのだ。わかっているよ。自分のハンドルネームに時間をかけて人格を宿したところで誰も自分に興味を持たないのだから無意味だということは。ブログを投げ出して遺跡になっても誰ひとりとして掘りかえしてくれないだろうことも。
藁にも縋る思いでブックマークを使い始めた。他人の嗜好が理解できれば自分を認識させることができるに違いないなどと白白しい夢を見たのだった。これまで他人の書いたものにはまったく注意も敬意も払ってこなかったが、このときばかりはひたすら読んだ。意味を解体し、舐めるように読んだ。千や二千ではきかないくらい、とにかく読んだ。しかし、自分のブックマークページに誰かの文章が陳列されることはなかった。きっと自分は、素直に他人の意見を受け入れられない、自分にしか愛情を注ぐことができない人格破綻者なのだと自己分析してからセルフブックマークに挑戦してみたが、それでもページは白いままだった。わかっているよ。他人を認めることができない質で、そんな自分が好きになれないということは。
何の因果か増田に流れつき、ここで駄文を書きはじめた。様様なことを書いた。長大で退屈なネタ文章。同情を誘おうとするみっともない、頭の悪い文章。意味ありげなほのめかし、呟き。それらすべてにもやはり反応はなく、つまらないと嘲弄されることすらなかった。一方でブックマーカーを揶揄する本当に意味のない、つまらない文章には続続と反応があるのだった。一度だけ魔が差して、それを模倣したことがあったが、それさえも放置されてしまうという非情な現実。
わかっている。わかっている。わかっている。わかっている。わかっている。
自分は世間の隙間にある誤差みたいな人間だ。そんなの今更だ。わかっている。ネット上だけのことじゃない。慣れたものだ。でも。でも、ショックだった。だから、しばらく増田からも離れていた。
そして今日、久しぶりに増田にログインして自己記事一覧を確かめてみたら直近の文章の末尾に1userとあの赤字があって言葉もなく凍りついてしまった。辛うじて動くひとさし指でマウスホイールをおそるおそる撫でてみると、
1user
1user
1user……
今までに書いたすべての文章にそれぞれひとつだけブクマがついていた。呆気にとられながら赤字をクリックしていく。次々と。たちまちタブが増殖して、壊れ物を扱うようにそれをクリックしては読んでいった。最初は緊張していたが、それもすぐに消えた。そこにあったのは他愛もない可愛らしい感想か、あるいはやさしいタグだった。ほっとした。しかしひとつだけ意外なことがあった。自分の文章をブクマしていたのはすべて同一人物だったのだ。まるで狙い打ちしたかのようにことごとくブクマしている。
呼吸が止まった。鼻の奥がツンとする。世界が輝いてみえた。どうしてこんなことになったのだろう。あのidがまぶたの裏に残ったまま消えてくれない。誰かの名前を憶えたのは、気にかけたのは、これがはじめてだった。
恋をした。