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はてなキーワード: ストーリーテリングとは

2021-04-27

anond:20210427011647

サムライフラメンコテーマはね、愛なんだ

登場人物がみんなそれぞれ歪んだ愛を抱えて、自分の中の愛と社会が衝突していく。それぞれが愛を抱えていくことが出来なくなって挫折していく中、ただ一人主人公だけは自分の愛を貫いて、そして最終話サムライフラメンコネイキッド黒幕相棒後藤に対して全裸での説得、プロポーズ

私はクライマックスの流れ大好きなんだけど最後の思い出のメールを消されて逆上している後藤に対して全裸でのプロポーズというのはストーリーテリングとして本当によく出来ていて人の感情の動きとしてあり得る、説得力があると思うのよ。

完全に聞く耳持たない状態で本当の親友が素っ裸になって不器用に愛をぶつけてられ、逆上が収まっていつものように「馬鹿馬鹿」と罵倒するまでのあの心の動きをよく描き切ったと思うよ。

あの心の動きを描くためにはサムライフラメンコ全裸にならなきゃいけなかったし、全裸プロポーズする必要があった。

この全裸プロポーズ唐突ものにしないためにも物語は心無い人が「ネタアニメ」と揶揄するほどシュールな展開を辿らざるをえなかったといえるよね。愛はたとえ歪で不器用でも真摯にぶつかれば敵も味方も世界も救う。サムライフラメンコ愛なんだ。だから僕はサムライフラメンコが大好きなんだ。良かったらうちでサムライフラメンコみようよ、カレーを食べながら。

2021-03-13

十三機兵防衛圏の絶賛コピペはどの程度改変されているのか

以前に5chのコピペを元にして、メディアの絶賛は言葉が強すぎるのではないだろうかと言った増田があった

十三機兵防衛圏の各ゲームWebメディアの絶賛を不審がる人達

それに対してねとらぼ編集長ブコメ反論した

メディア2ch界隈の断絶がより進んだだけじゃないかなーと思う。あと僕の文章勝手に大げさに改変して「言葉が強すぎるのでは」とか言われても困る


コピペは大げさに改変されたものらしいので、改変前の文章はどんなものだったのかを調べてみた

(3/14 いくつか元になったと思われる文章をよりそれらしいものに変更)

十三機兵防衛圏』深層究明ファイル イソッチが直撃!~ゲームクリエイター・ヨコオタロウ編~

https://youtu.be/gTtbOwTrufs?t=444

日本の宝だから買え」

このゲームは買わないと駄目だと思います! 理由は、ヴァニラウェアという日本の宝のような会社を存続させるためにも1本でも多く売れる必要があると思います


十三機兵防衛圏』が狂気的に傑作すぎたので、思ったことをちょっと書く

https://news.denfaminicogamer.jp/kikakuthetower/200111a

狂気的に傑作過ぎる」

狂気的に傑作すぎた


「他のあらゆる媒体の事例を踏まえても例がない多層的構造ストーリーテリング

本作の物語は、直線型でもフローチャート型でもない、多層型(立体的)とも言うべき構造になっており、その各層が密接に絡み合うことによって、物語理解していく楽しみ、深さを作り上げている。これはおそらく、今までのゲーム……というか、他のあらゆる媒体の事例を踏まえても、なかなか例がない形なのではないだろうか?

これは、単純にストーリーテリングのあり方だけをとってみても、本作がとんでもない挑戦をしている作品だということを意味している。


アドベンチャーゲームのまったく新しい新種」

アドベンチャーゲームのまったく新しい「新種」なのでは?と思うほどだ。


小説映画では絶対できない」

小説映画では絶対できないストーリーテリング可能性が、ゲームという媒体の登場によって発明された

(これはアドベンチャーゲーム全体の話で、十三機兵のみの話ではない)

ゲームというメディアでここまで作家性が溢れ出ている作品がいったいどれほどあるだろうか」

商業タイトルで、しか集団制作であるゲームというメディアで、ここまで作家性が溢れ出ている作品が、いったいどれほどあるだろうか?


ネタバレコラム分岐のない物語ゲームとして表現される必然性――『十三機兵防衛圏』が優れたアドベンチャーゲームである理由とは

https://jp.ign.com/jyusankiheiboueiken/41091/opinion/

「この物語形式は紛れもない革新

アドベンチャーゲームがこれまで行ってきた正当性担保保証しないことが、この物語正当化させた。『十三機兵防衛圏』とは、はじめから長いトゥルーエンディングのものだ。これは紛れもない革新であり


「本作がアドベンチャーゲーム歴史において優れている理由

本作がアドベンチャーゲーム歴史において優れている一つの理由だと筆者は思う。


「全人類プレイすべき」

人類は『十三機兵防衛圏』をプレイするべきだ


十三機兵防衛圏』購入者満足度99% WEB-CM

https://youtu.be/yqEYhmunV7c

顧客満足度99%」

購入者満足度99%


日本SF史に残る大傑作」

日本SF史に残る大傑作。


プレイしてない人は人生の五分の一ぐらい損してる」

やらない人は人生の五分の一ぐらいは損してる。


日本オタク大賞2019」の大賞を『十三機兵防衛圏』が受賞。11月末の発売からわずか1ヶ月で栄冠に輝く

https://news.denfaminicogamer.jp/news/200127i

SFの要素がごった煮最後どんでん返しが起きるストーリー、我々の知っているガジェットが詰め込まれている」

SFの要素がごった煮になっていて、最後どんでん返しが起きるストーリー、我々のよく知っているガジェットが詰め込まれている。


2019年代表する作品を挙げるならこれかなと」

2019年(を代表する作品)として(タイトルを)挙げるならこれかなと


なぜ人は「十三機兵防衛圏」をクリアすると早口感想を語ってしまうのか(ネタバレなし)

https://note.com/tekken8810/n/n4c56ae99adff (これがねとらぼ編集長記事

ゲーム映画小説などなどあらゆるメディアを見渡してもここまでの衝撃を味わわせてくれる作品には出会えない」

ゲーム映画小説などなど、あらゆるメディアを見渡してみても、ここまでの衝撃を味わわせてくれる作品にはなかなか出会えないんじゃないかと思う。


「まだこんな物語表現ができたんだ!と素直に感心してしまった」

ゲームという装置を使って「まだこんな物語表現ができたんだ!」と素直に感心してしまった。


十三機兵防衛圏』ネタバレ解禁インタビューヴァニラウェアエンディング秘話を聞く【電撃PS

https://dengekionline.com/articles/22754/

10年は語り継がれる」

個人的に、10年は語り継がれるゲームになったと思っています

2021-02-22

今まで居た場所侵食される恐怖が感じられるゲーム

ってどんなのがあるかな…?

自分が思いついたのは強制スクロール的なシステムゲームばっかりなのだけれど、

例えばストーリーテリングでそういうのを表現しているテキストアドベンチャーRPGなんかがあるのならそういうのも知りたい。

あとは、物理的な座標だけじゃなくて、社会的立場喪失みたいなのも興味あるけどそういうの含めると発散するかな…

例:

2021-02-16

anond:20210216085001

90年代と比べてテンポが速くなっているというのはあると思う

ストーリーテリングよりカットのカッコ良さが重視されるようになった感じもするし

何度見ても解説読んでも、というのはもしかしたら別の要因があるかもわからんが…

2021-01-20

anond:20210120005514

小説でもそんな感じなんだ。

最近は、漫画とかアニメでやたらと回想がはいるのをストーリーテリングがへたくそなんじゃなくて、キャラ物語を深堀してるとか受け取られてるらしいな。

2020-11-18

なろうトレンドと音圧競争

いまのなろうトレンドを見てると、音楽界にあった音圧競争的なものを感じられてならないね、というお話です。あ、そう感じただけで結論はねーです。

前段――なろうトレンドのこと

ウェブ小説サイト小説家になろう!」は、日本でも有数のページビューを抱える化け物サイト。そこでは雨のあとでもないのにタケノコニョキニョキニョキニョキ生えてくるような状況。なのでそこを勝ち登るためのメソッドがどんどん研ぎ澄まされてってます

これについて雑に現象を収斂すると「長文タイトルタイトルでどんな内容かを明示する)」「テンプレ化(人々が楽しみたい物語類型に従ったストーリーテリング)」の二つになるでしょうか。特に後者やばいものすごい勢いで物語たちが生まれるってのは、新陳代謝、練磨の速度もそいつに伴ってきます。更に、ガンガン系やエース系、後は各紙のウェブ連載漫画などには、かなりその影響が波及している印象もあります

が、この流れって、どこまで続くんでしょうね?

音圧競争と、その終焉

と言うのも、音楽業界に似た流れがありました。それが上で書いた、音圧競争です。

音圧ってえのは、簡単に言うと「同じボリュームで、どれだけ音が大きく聞こえるか」の指標です。音楽製作ってな、容量の決められた箱の中にどんなものを入れるか、みたいなところがあって、その箱の中により多く物を詰め込めると、それだけ音圧がでかくなります

人間、好ましい刺激があると、もっと強い刺激を欲するもんです。音楽場合、まさにこの「音圧」こそがそれ。でかい正義。分かりやすい。そして、途中はすっ飛ばしますが、デジタル化で、めっちゃ詰め込みやすくなりました。スコップで穴掘ってた人間に、突然ショベルカーが与えられたぐらいのアレです。

ただね。結局、限界があるんですよね。

どんどんと曲の音圧が上がっていく。すると入れ物にギチギチになっていきます。そこに遊びがなく、息が詰まってくる。

もともと、音の大小ってのは静かなところがあってこそのハデハデしいところです。音圧競争の激化によって生み出された曲たちは、「ぱっつんぱっつんで、メリハリがない」と一部で嫌われるようになりました。その流れの末、 YouTube では「音圧でかけりゃいいってもんじゃねえぞオラ」てきな方策を打ち出します。一定以上の「音圧」がある曲が、強制的に音量を落とされるようになったんですね。このへんの具体的な内容はこちらに。

G.C.M. RECORDS

YouTube自分他人の曲が何dB音量を強制的に下げられているか調べる方法

https://www.gcmstyle.com/youtube-gain-check/

これによって、一定以上の音圧を稼ぐことに意味がなくなりました。リンク先によれば、他の音楽再生サイトもこの流れにしたがっていきます。かくして音圧競争には終止符が打たれ、 「適切な音圧」の枠内で音楽たちは戦いを繰り広げるようになったわけですが。

これがね。いまのなろうトレンドの進み方にかぶる感じがして仕方ねーのです。

なろうトレンドの「進化

この辺の与太話を書こうとした動機。それは、めっちゃなろうトレンド研究してらっしゃる方、「うっぴー/ライトノベル作法研究所」さんのこのツイートを拝見し、んん? と思ったことでした。

>> You Tubeで昔のエロゲプレイ動画を見たら。 ・展開がダラダラと劇的に遅い ・主人公下げ。ヒロイン下げなどのストレスがちょこちょこ挟まり、すぐにこれが解消されない ・無駄と思われるシーンが多い。 エロゲ人生バイブルですが、現代のなろう小説いか進化しているか、わかりました <<

https://twitter.com/ranokenn/status/1328484670778920961

うっぴーさんは別のツイートで、なろう作品では「共感させ、大活躍させて、すげぇと言われて、ざまぁすることが超重要」と説かれています。つまり感情移入できる主人公が強くて、活躍して、ムカつくやつをやっつけて、称賛される。ついでに言えばモテる。それをいか物語の骨子とできるか、が「なろうで勝ち上がるために」重要だ、と仰るのです。

主人公アゲが作中でなされればなされるほど、読者は高揚する。なので、それをより端的に、継続的提供し続ける。そういう作品が、勝つ。更に言えば、「長文タイトルで」どのような方向性主人公アゲがもたらされる物語なのかを、余すところなく語る。

ここで、主人公アゲを「アゲ圧」と呼びましょう。 

月刊少年漫画誌の作品などは、「エピソードボスを倒す」というアゲ圧マックスポイントを作るために、途中ではアゲ圧を下げます主人公ピンチ、初戦の敗北、回想シーン、などですね。これらを積み上げ、エピソードボス撃破、及び後日談というアゲ圧マックスポイント、いわゆるカタルシス演出する。

っが、なろうではこの悠長なやり方が通用しません。一定以下のアゲ圧となると、読者の離脱が発生するそうなのです。ゆえに、常にアゲ圧の高さをキープ、なんならほぼ全編クライマックスくらいの状態を作るようにせねばならない……のだ、とか。

その精華が、うっぴーさんのツイートに現れているように思うのです。よりスピーディーに、より劇的に、物語を組み上げる。なるほど。けど、それってどこまで行っちゃうの?

おわりに――つまり、なんにも言ってない。

「なろう系」を提供する総本山小説家になろうは、レギュレーション違反以外のことで作品には介入しないのを旨としています。となれば、YouTube が見せたような「いい加減音圧競争やめーや」的介入はありえない。なろうトレンドバブルの崩壊は、自然発生的な形になるんでしょう。

ただ、ならそれがどんな形で発生するのか? また、バブル崩壊後の作品分布はどのようになるのか? こいつについては、自分みたいな半端者ではまったく想像もつかんのです。

以上の話、あえて結論を申し上げれば「おいおい、そのうちなんかおもしれーこと起こりそうだぞ、どーなのよ」となりますでしょうか。いやー、人類たのちい!

以後文通コーナー 20201119 11:52

あら反応いただけて嬉しい。文通させてね。

一番多いのはこれよね。

うっぴーは信用しないでください。

信じてないですよ。どちらかと言うとこちらも批判的な立場です。ただし全否定しません。「なろうという戦場最先端近くにいる人たちを見ている」ことはすごくて、でも「それを語る氏のメガネ」は曇ってる。そう言う立場でいる中で、無双モテすげぇざまぁという感情を揺さぶるのが「なろうトレンド」という氏の発言には説得力を感じてます。油断するとすぐ否定的言説になるから、敢えてアゲ基調で書いてるけど。

ついでに言っとくと「真に受ける」じゃなくて「分析通りの状況になってる」から言及してるわけであって。今のなろうのランキング眺めてみ? うっぴー氏の分析どおりだし、あとキモいから

テンプレ物語ほとんどが成り立っているから、パクリテンプレの境目はどこにあるんだろう?と思ってしまう。

「お前の作品ロミオとジュリエットパクリだ」とか言われても「はいその通りです」としか答えようないものねー。読んで「パクり元に対してシリアスか」になってくるのかなって思うけど、正直わからん

転生悪役令嬢もの

すげーいっぱいあるよね。ランキングにずらずら並んでるのを見て正直引いてる。

マンガ人間が出てるから全部パクり

然り、然り。

元増田の知り合いです

ラノベ読者はバカだ】

このテーマね。申し訳ないけど、他ならないうっぴーさんが回答してるよ。「なろうは時間つぶし、暇つぶしに見る人が多い。こういう人たちは、たとえどれだけ頭がよくても、あまりものを考えずに読めるものが欲しい」ってね。

もと発言者を信用するかどうかはさておき、このテーマのものは興味深いと思ってるよ。

書く方も読む方も面白いんか?って傍から見て思う

これ、俺も正直よくわかんない。けど「書きたいものを書いてウケないよりも、書きたくないものを書いてウケたほうが嬉しい」って言ってる人もいるし、そうなんじゃないかな? 

音楽的なメロディ楽曲構成とは関係ない

せやな。だからその辺の話してないやろ? 「目立つとかってだけ」の話しかしてない。

タグクラスタで分割し、総合ランキングではなく人気クラスタランキングクラスタランキングを目立つようにすれば、ジャンル多様性が生まれてくれないかな。

というかそもそもガチで読みたい」人ははじめっからランキングなんぞ頼んねえだろうよってゆうね。そしてガチで読みたい人なんてさらっと読みたい人に較べりゃ圧倒的にパイが少ない。そんな人が求める作品なんざどだいランキングになんぞ上がってこねーでしょう。

なろう系の珠玉金剛コンテンツを長く楽しんでいると、

奇遇だね、俺もあなたの「珠玉金剛」って表現気持ち悪い。まぁ合わない人同士、ここは距離を置いときましょうや。

音圧競争と並べるところにセンスを感じる

ありがとう技術論云々以前の、こういう感覚的な部分って決して見過ごしちゃならないものだって思うんだよね。

アダルトビデオ進化と同じ

人間、よりわかりやすく、より刺激の強いものを、ってどうしてもなるよねー。

文字の羅列から得られる快楽を極限まで最適化した結果なんだろうな

ぐんぐん圧縮され過ぎて、そのうち新規参入の人が見たらただの奇形物にしか見えなくなるんじゃないかなって思ってる。ていうか正直俺には今のなろうトレンドって奇形物の集まりしか見えない。

アゲ圧高すぎるとなんかさめる。

わかる。転スラ読んでギブアップしたのもそれ。

文通コーナー2 20201119 19:35


蛸壺化

その表現があったかー。なるほど。

最新話に追いつくと急に冷めてしまって読む気が無くなる

謎の圧力さらされて疲弊するんですね、わかります。確かにそういう作品多い。

写真分野の過剰レタッチ問題レベルエディタのあるゲームでやたら即死だらけにしちゃうのも同根だよね。

「限られた範囲で、いい塩梅で」ってのは、まぁ確かに簡単に実現できるもんでもないしねぇ……。

うっぴーだろお前派の皆さん

わかるー。オールアナッシングのほうが楽だよねー。余計なこと考えなくてすむし。じゃあその方向で、ご自由にどうぞ。

なろう圧? の方

こっちの書きたかたことが一切伝わってないのはわかりました。

タイトルだけで終わるくらいまで先鋭化すると面白いね(心にも無い)

もうありそう(こなみ)

文通ちまい。構ってくれてありがとう

2020-10-19

鬼滅の刃凡作って評価の人いるけど

過去ジャンプのヒット作も、そこまでストーリーテリングがすごいとか、テーマが深いとかってわけじゃないし、なんで鬼滅の刃だけそこまで言われるかのほうがわからん

絵がへたくそから、大したことない漫画みえちゃうのかね。

2020-07-01

anond:20200701101110

これはこちらの話題の続きなのじゃよ

完全に別の話だから分けました

元々の話題

愛の不時着』現象に見る女性向けストーリテリングに関する雑感

<略>

> ただ、こういったストーリーテリングがなぜこうにも女性のみが共感するのかは

検証価値あり。

> 似たような現象を見た作品最近では

> 『トワイライトシリーズだろうか。

> 『ベルサイユのばら』も一部はそうかも。

> 『ロミオとジュリエット』あたりが、元祖?ただ本作は女性のみに支持されている

> わけではないか

 ↓

いやロミジュリって別に女性向けじゃないだろ

 ↓

そもそも直球で寄宿学校のジュリエットってのがマガジンにあるぞ

 ↓

恋愛が強調されるのがー

悲恋がー

女向け

『愛の不時着』現象に見る女性向けストーリリングに関する雑感

『愛の不時着』が界隈でスゴイことになっている感じ。特に女性の間での共感

ハンパない。だいたい20代40代くらい?『冬のソナタ』よりは若干年齢層は

下かな。でも女性中心という点は『冬ソナ』と同じ。

もちろん、全話見ました。で、感じたのは、物語の筋はめちゃくちゃベタ

恋愛話。 

惹かれ合ってはならないとロジックとしては分かっている男女が

感情的には惹かれ合わずにいられない状況になり、ジレンマに陥る様相

ひたすら最終話まで続くという展開。

まり

交わってはならない社会環境の中に放り込まれソウルメイトの話。

この社会的断絶というのが今回の場合国家的なイデオロギー対立

基づくという点がカギ。これは、さすがに現代日本舞台では絶対に作れない。

台湾大陸可能かもしれないが、分断という意味では距離が離れているし

香港大陸だと、一国二制度(今後は分からんが)なので、分断という

わけでは無い。

ここまで環境特殊だと、ストーリーテリング王道でも斬新に感じる

という点が多くの人の共感を生んだのでは?

ただ、こういったストーリーテリングがなぜこうにも女性のみが共感するのかは

検証価値あり。

似たような現象を見た作品最近では

トワイライトシリーズだろうか。

ベルサイユのばら』も一部はそうかも。

ロミオとジュリエット』あたりが、元祖?ただ本作は女性のみに支持されている

わけではないか

2020-06-12

ツイステッドワンダーランドの爆発的人気が笑っちゃうくらい分からない

みんなやってる?ツイステッドワンダーランド

オタクでやっていないともはやすでに人権剥奪されかねない、今最も勢いのある、飛ぶ鳥も落とす、泣く子も黙る、超覇権ジャンル、それがツイステッドワンダーランド

ディズニーにもヴィランズにも枢やなにも興味がなくても、ツイッターのTLに流しそうめんみたいに流れてくるからちょっと興味を持って始めたという人も多いはず。かく言う自分もその口である

当方ディズニーは何度かディズニーランドに行ったらくらい。小さな頃は家にディズニー映画ビデオテープがあった。まあ、話題の新作映画面白そうなら観る。

先日、ディズニーに大変思い入れのある増田ツイステッドワンダーランドアンチ記事が一部で話題になったが、これはディズニーに大して思い入れのない人間ツイステッドワンダーランドアンチ記事であるツイステッドワンダーランドファンには再び「お気持ち」「お気持ち」とぶっ叩かれガソリンを撒かれ火を放たれるかもしれないが、正直なところ「お気持ち」と腐される程の気持ちもない。

ただ、ファンダムがここまでの規模になると自由に好きなことを呟けるはずのTLでちらりとでもツイステッドワンダーランド好意的でないことを呟こうものなら火を放たれるので匿名ダイアリーを書き殴る次第である

理由はただ一つ、自分と同じように「え?これ面白いの?流行ってるけど全くわからん自分オタクとしての感性は死んだのか?」と慌てふためきながらトートイトートイ顔がいい〜と周囲に合わせて囀る悲しきオタク達に「君は一人じゃないよ」と手を差し伸べるためである。あと自分が書きたいからかな。書くとスッキリするからね。

以上より、ツイステッドワンダーランドファンの閲覧は推奨しない。と、記していても読む人は読むのだろう。

そもそも自分ソーシャルゲームノベルゲームほとんどしないので、毎日ログインしないとならないのが面倒くさいとか露骨ガチャ誘導が鼻につくとか文字送りがダルいとか細々としたソシャゲノベルゲー文化への違和感があるのだが、そんなところをあげつらうとキリがないので(1)ゲーム性(2)世界観(3)ストーリーの3つに絞って扱き下ろしていく。

(1)ゲーム

擁護する隙もなくクソである。これはファンでさえ異論がないと思う。

このゲームゲーム性を発揮する点は、バトル、リズミック、ノベル内の選択肢であるがどれも「ゲーム」と呼ぶにはお粗末な出来である

バトルはガチャで集めたキャラクターレベル上げして数字をぶつけ合うだけで、ほぼじゃんけんである。金と時間のある人間が圧倒的に有利なじゃんけんである。これ以上言及することは特にない。そもそもこのバトルはオートでとばすことが出来るのでゲーム的に重視されていないのだろう。

リズミックは、いわゆる音ゲー要素だが、まず音楽ノーツタイミングがあっていない。この音ゲーを作った人間には致命的にリズム感が欠けている。ノーツが増えると動作が重くなって画面の動きがガタガタになるのでタイミングも合わない。

耳で聞いてリズムを合わせることも、目で見てノーツタップすることも出来ない。

先日、リズミックでアイテムを集めるイベントが開催されたらしいが、一回もタップせずに画面を眺めているだけでクリアできるらしい。これは不確かな情報なので「こういう噂がある」と記すに留める。

最後ノベル内の選択肢であるが、これが一向にストーリーに影響している気がしない。しっかりと検証したわけではないが、どの選択肢を選んでも話相手キャラクターの反応は変わらない。

なぜ選択肢が設定されているかからない。ストーリーをオートで流していると選択肢のたびに止まるからやめてくれ、とさえ自分は思った。

(2)世界観

ゲーム性がクソであることはファンアンチ異論はないと思われるが、このあたりから意見は分かれるかもしれない。

このゲーム世界観は、基本的ハリーポッターである。これはファンも「ツイステッドワンダーランド治安の悪いホグワーツ」「ハリーポッター好きな人ツイステッドワンダーランドをやって!」と放言しているので共通認識としていいだろう。

パクリだ、とは言わない。全寮制の名門校特殊入学許可、特色ある複数の寮、マジックアイテムによる組分け、動く肖像画、住み着くゴースト魔法史、魔法薬学錬金術――ハリーポッターが後世の魔法学園モノに与えた影響が絶大だというだけの話であるトールキン指輪物語以降世界中洋風ファンタジーが様変わりし、十二国記以降国内中華風ファンタジーへの敷居は低くなった。我々は確実にアフターハリーポッター世界を生きている。

だが、それを架空世界架空学校の設定にそのまま持ってくるのは浅はかであるとは思う。ナイトレイブンカレッジイギリスにあるのか?

そもそも生徒は多くの国から集められているようだが、その場合ナイトレイブンカレッジ立ち位置が分からない。公立ならば他国からの生徒は留学生なのか?私立ならばスラム出身などの裕福でなさそうな生徒は学費をどのように工面しているのだろう。奨学金のある世界なのか?あったとしてそれまでろくに教育を受けていなそうなスラム出身の生徒を迎える体制は整っているのか?

世界中から優秀な魔法使いの卵を集めているなら、ナイトレイブンカレッジ政治的立場はかなり微妙になる。ナイトレイブンカレッジはどの国に所属しているのか。卒業生の進路はどうなるのか。他国の、王族でも金持ちでも何でもない生徒は国に帰ることができるのだろうか。

というか、生徒の出身地一覧も○○の国があったかと思えば✕✕の村との表記があったりして一貫していない。国と村を併記するのはどうなんだ、という疑問もあるがこの際置いておく。便宜上、国と称しているだけで連合体なのだろうか。それこそイギリスみたいに。

登場キャラクターが「そんな奴ツイステッドワンダーランド中どこを探してもいないよ」というセリフを口にするシーンがあるので、ツイステッドワンダーランド国名大陸であるらしい。

この国の人間のネーミングセンスはどうなっているんだ。

気になるところは多々あるのでこのへんにしておくが、世界観については今の所ガバガバだなぁという印象しかない。

みんなハリーポッターの前知識があるからうっすらとこんな感じかなーと隙間を埋めているにすぎない。

せっかくディズニー世界観を借りているのに、登場人物が全員白人イケメンなのも個人的にはがっかりポイントである。そのへんは好みなので追及しないが。

日本国内から好みの話で終わっているが、海外展開は難しいかもしれない。

(3)ストーリー

ここが一番ファンアンチ意見割れるだろう。アプリレビューには「ゲーム性はイマイチだけどストーリーキャラクターは最高です!」という意見散見される。

個人的には「嘘だろ」と思っている。というか世界観ガバガバなのだからそれに付随するストーリーガバガバになるのは致し方あるまい。

1章は毒親に抑圧されていた少年寮長が周囲を同じように抑圧していたが、反旗を翻され逆ギレ大暴れというストーリーである個人的特筆すべき点はない。

他の生徒の命を危険晒したのに特に咎め無しなことにはずっこけた。退学とまでは行かずとも、寮長は辞めたほうがいい。失敗は誰にでもあるが、それを指摘され顔を真っ赤にして奇声をあげキレ散らかし周囲の人間を殺そうとする者に責任ある立場を任せてはいけない。危険すぎる。

ストーリーとしては可もなく不可もなく、個人的には退屈だが、まあ凡といったところではないかと思う。好きな人は好きだろう。

2章は王家不貞腐れた次男坊がスポーツ大会不正をしようとするが露見し、逆ギレ大暴れというストーリーである1話と変わらない?そのとおりである

この次男坊はライオンキングスカーモデルと思われる。今もはや懐かしさすら感じる二言目にはメンドクセーダリーを口にする典型的な「本気出せばやれるんだぜ?」キャラである。その時点で薄ら寒いがそのへんは個人の好みだ。

スカー同様王弟の地位に満足しておらず虎視眈々と王の地位を狙っている……かと思えばそうでもない。どうせ俺は王になれないんだと腐り、憎い親の金学校を二留している。やることと言ったら温室でのサボりか校内スポーツ大会ライバル選手を襲うこと。ショボすぎて泣けてくる。それも露見したら「あーだりーこんなの本気じゃねーしおまえら勝手にやったんだろ」と不貞腐れるダサさ。おまけに憎いはずの兄の息子には懐かれていてタジタジである意味わからん

スカーモデルにしているならば、兄も甥も手にかける覚悟のある男であってほしかった。

と、ここまでやって自分はこれ以上進めることを諦めた。ストーリー、うっすーーーー。ふつーにつまらん。

どこが駄目とか、ここが駄目とかじゃなくてシンプルに退屈。なんかどっかで見たことあるストーリー(有名なディズニー映画を下敷きにしているから当たり前か?)に00年代オタク向けの謎の風味付けがされている。10の子には新鮮かもしれないが、古のオタクは己の痛々しい過去を思い出して体中の穴から血が流れる

トイレの鏡で前髪をM字にかため、上目遣い(本人は睨んでいるつもり)で「咬み殺すよ……?」「俺を怒らせたら怖いよ?」とドスをきかせる女オタク跋扈した時代があったのである歴史は繰り返すのだろうか。

これから髪にメッシュを入れ「締め殺すよ……?」とピチピチするいきのいい女オタクが現れるだろうか。すでに現れているかもしれない。自分はそれを優しく見守ることができるであろうか。

最後

タイトルは「人気が分からない」としたが、まあなんとなく人気の理由は分かる。はからずもタイトル釣りになってしまった。

二次創作の場が大きくSNSに移行している昨今「バズる作品」に求められるのは綿密な世界観でも繊細なストーリーテリングでもない。「みんなが知っていること」「みんなで盛り上がれること」だ。

そういう意味ディズニーという大看板枢やなという大先生のチョイスは大成功をおさめている。

あとは妄想力たくましいオタクガバガバ世界観ガバガバストーリーも好きなように埋めてくれる。

我々のようなまず原作ありき、原作を骨の髄までしゃぶるオタクはすでにオールドタイプなのである。老兵は何も言わずにただ消えゆくしかない。

2020-03-06

anond:20200306010604

結婚直後、ゆう子が飯作るエピソードとかなんでゆう子が当たり前のように作ってんだってなるよね

山岡クズエピソードとして語られがちだけど、そこはストーリーテリング範疇で、本当にヤバいのはそっちの方だと思う。

2020-02-13

十三機兵防衛圏の各ゲームWebメディアの絶賛を不審がる人達

日本の宝だから買え」

狂気的に傑作過ぎる」

「他のあらゆる媒体の事例を踏まえても例がない多層的構造ストーリーテリング

アドベンチャーゲームのまったく新しい新種」

小説映画では絶対できない」

ゲームというメディアでここまで作家性が溢れ出ている作品がいったいどれほどあるだろうか」

「この物語形式は紛れもない革新

「本作がアドベンチャーゲーム歴史において優れている理由

「全人類プレイすべき」

顧客満足度99%」

日本SF史に残る大傑作」

プレイしてない人は人生の五分の一ぐらい損してる」

SFの要素がごった煮最後どんでん返しが起きるストーリー、我々の知っているガジェットが詰め込まれている」

2019年代表する作品を挙げるならこれかなと」

ゲーム映画小説などなどあらゆるメディアを見渡してもここまでの衝撃を味わわせてくれる作品には出会えない」

「まだこんな物語表現ができたんだ!と素直に感心してしまった」

10年は語り継がれる」

普通に良作でライター達が褒めるのもわかる

しか言葉が強すぎるのではないだろうか

なぜ、十三機兵防衛圏のヒットにステマなどと失礼な言葉が用いられるのか|川野優希Yuki Kawano)|note

https://note.com/yukikawano/n/n82e9e6162a2d

ゲーム PS4 十三機兵防衛圏 ステマ ゲハ

追記

メディア2ch界隈の断絶がより進んだだけじゃないかなーと思う。あと僕の文章勝手に大げさに改変して「言葉が強すぎるのでは」とか言われても困る

https://b.hatena.ne.jp/entry/4681476972182423714/comment/tekken8810

5ちゃんスレから転載しました、改変されていたのですね。申し訳ありませんでした。

https://krsw.5ch.net/test/read.cgi/ghard/1581573762/12

2020-01-25

anond:20200125115516

優秀な感想文を書けるのってそんないいもんかなあ

入賞したものざっと読む限り、内容はそこそこに自分語り挟んでもうそっちの方が本題になっちゃってるのばっかりだったと思うんだけど

ストーリーテリングというか煽動の才能を計っているようにしか思えなかった

まあそれが今まさに必要能力だと言われればそれまでだけど

2020-01-04

anond:20200104161651

大丈夫じゃないでしょう。とりあえず定職があって、自分でも小説家になるなんて夢物語だと自覚があればいいけど。

文筆業に憧れるのは分からなくもないけど、登場人物の設定とかストーリーテリングが上手くいかないんなら人気ブロガーでも目指す方がまだましじゃないだろうか。まぁそっちでもライバルは沢山いるだろうから定職で働きながら小遣い稼ぎ程度を目標にやるのが正しいと思う。

2019-07-13

未来のミライ面白かったな!(≠いい映画だったな)

はじめに 細田守映画には2種類ある

細田守を知らないほうが楽しめる映画

 デジモンサマーウォーズ

細田守を知っているほうが楽しめる映画

 バケモノの子未来のミライ

つの細田守らしさ

描きたい内容を単純化しつつわかりやすい折り目をつけ、誰でもついていきやすい速度でありながら明確な変化を持って描かれる最大公約数的なストーリーテリング。画面を広く使いつつ視点を大きく動かさないようにする雄大カメラワーク日常幻想の間に半透明の敷居を置き両者をはっきり区別しながら横へと並べる非連続的な非日常性。これがいい意味での細田守らしさ。

ショタコンにしてケモナー自意識過剰キャラクター。誰もが承認欲求に飢えているという断定の元に進む構ってちゃんストーリー。全てを自分の口で説明してしまう自信のなさ。ヒステリックさと寛容さの両極端。これが悪い意味での細田守らしさ。

悪い意味での細田守らしさを楽しめるか?

未来のミライ面白かったと言えるかの全ては、細田守の悪癖、性癖嗜癖理解した上で、その発露を作家性として消費することが出来るかにかかっている。逆に、そういったものに対して一切無頓着に、ただ何も考えずに綺麗な映像流れる時間パラパラ漫画だと思って鑑賞するかだ。

未来のミライには細田守内面”だけ”が描かれている。”だけ”である。この映画は主成分が細田守なのではなく、すべての成分が細田守なのだ。全スタッフの労力、作業製作過程で全て細田守分として返還されてしまう。そこに慈悲はない。この映画は全力で細田守であり、それ以外のものが含まれることは認められていない。実際、この映画制作にあたってスタッフ細田家のホームビデオが見せられたというエピソードすらある。スタッフが「家庭」というものに描くイメージを、「細田家の家庭」というイメージで塗りつぶし、他の家庭から異物を混入されることを防ぐ徹底した管理体制である

登場キャラクター全員が細田守である

くんちゃん

甘えん坊でわがまま自分を認めてもらいたくてたまらない子供は当然細田守であり、彼の成長を通して鑑賞者から贈られる称賛を求めているのも細田守自身なのだ。彼が作中では徹底して直接その苦しみを認められることがないのは、そういうふうに世界を見る細田守細田守の中に居るからである電車好きである点などは細田守の実子がモデルとなっている。彼にとってこの映画自分の子供が成長する姿を通して「かつて自分子供だった頃に成長したこと客観的に見ることになった」という事実を描いたものでもあるのだ。ケモナー成分を取り込んだりハチゲームクネクネしていたりと(ショタコンケモナー向け)サービスシーンも多く、彼が主人公であるということは、細田守にとってはケモナーショタコンであることが自己同一性の核であることを示す。

ミライ

客寄せパンダとして使われまくったのに、出てくるシーンは意外と少ない。未来という名前赤ん坊であること、婚期を逃すことを気にする発言、最終的にくんちゃんに血縁上のつながりを思い出させる役目、これらの要素から「男女の関係によって子孫を残すこと」のメタファー、ひいては「(ショタコンではなく)普通人間として生きること」のメタファーであることが伺える。同時に「世間で受け入れられ、未来に繋がる作品」のメタファーでもある。最初キャッチコピーとして登場し、最後クライマックスにおいてただの細田守回顧録であった映画一般向けの娯楽映画へと引き戻す役目を追っていることからもこれが分かる。

父・母

仕事人間であり、子供の親でもある細田守一般役割に対して性別が反転しているのはジェンダーフリーというよりも、それぞれに細田守に繋がる要素をもたせることで、どちらもを細田守にするためである。時折ヒステリックなのも妙に余裕ぶってみせるのも、自分たちが変わってきたと殊更に言うのも、全て細田守独り言なのだ

ゆっこ

オスケモ。王子だったという発言は、細田守の中で最も大事ものケモナー性癖だったことの暴露である。それにかつてという言葉をつけるのは、今の自分はそれを卒業したという自負である

曽祖父

ホモホモしい外見、言動であるのだがそれがハッキリと語られることはない。ここまで赤裸々にショタコンケモナー自己開示してきて、それをあえて語らないのは、細田守の中において自分ホモセクシャルへの興味がまだ疑問の残るものであるからである。逆に言えば「それすらも」赤裸々にスクリーンに映し出したのだ。

ストーリー解説

ミライが生まれる=『普通家族感』に侵食される

上で述べたようにミライは『普通の家庭』や『世間一般価値観』のメタファーであり、それが細田ハウスに持ち込まれるのは、ショタに興奮だけしていればよかった世界の終わりを意味している。ミライファースト生活否定する姿は、一般向け要素を散りばめた映画を作らされてきた細田守の姿である。その中で雑な反逆に出ては怒られる。悪い意味細田守らしい映画を作ってきたことへの反省と、それに対する怒りが描かれる。『自由ショタでケモいアニメだけやらせてくれ』、くんちゃんが繰り返すミライ否定発言はつまる所こういうことなのだ・

雛人形を戻す=結婚して家庭をもつ

雛人形を毎年1日ずつ出し続けていたら1年ずつ婚期が伸びる』という会話は、ずっと結婚できないということを意味している。それを片付けてミライちゃん未来結婚できるようになった。これは、細田守自分の中で幼少期から積み上げてきた結婚感を今一度棚卸しして、普通恋愛をして普通結婚をする人生を受け入れたことを意味している。作中に置いて、未来ちゃん過去にやってくるのは、細田守の中で過去細田守と共に今の細田守気持ちの整理をつけた経験を描いているのだ。そこに犬が加わっている理由は、それが彼の性癖に置いて重要意味を持つからである普通に見ていると何がしたいのかわかりにくいシーンも、このように整理していくと理解できる。これが未来のミライ面白さだ。

父や母と喧嘩したり和解したりする

これもうそのまま細田守自分の親に対して「心の中で」やっていたことです。自分が親になって子供を持つ身となってそれで子供の頃の両親の大変さとか知って感謝してーっていうアレです。そのままかよ!そしてその中で全部セリフにしちゃうのかよ!このシンプルさ!観客への信頼の無さ!そして自分表現への自信の無さ!これもまた細田守なんですわー。自分ちゃんと愛されているか不安だとそのまま口にするのは、自分映画ちゃんと観客に伝わっているのか不安だっていう宣言でもあったりするわけで。メタいぜー。

曽祖父自転車練習

ホモホモしいアンちゃんとの初体験。遠くを見据えろと語られるが、そのさきに見えるのは廃墟。この道の先に未来はない。細田守も分かっている。ショタコン一本では子孫は残せない。アニメだって歴史に残らない。分かっている。分かっているけど、そうして進んだ先で結果を出したのが今の細田守だろ?そんな叫びが聞こえてくる。補助輪無しで突き進むには、遠くに廃墟を見据えなきゃいけなかったんだ。そうしてバケモノの子が生まれしまったんだ……。

迷子ホーム

自分を見失ったとき、戻ってくるためには家族名前を呼ぶ必要がある。自分流れる血の繋がりを思い出す必要がある。そして、そのためにはミライを認める必要がある。ミライは「普通の家庭」「普通価値観」のメタファーであり、自分がそれと深くつながっていることを認めることが、自分を取り戻すためには必要だと、最後最後で認めることになる。途中からひたすらショタキャラメインで妙な話ばかりしていた映画が、ここで突然なんとも一般受けしそうなキャラと共にさもストーリーがしっかりとある映画であるかのような物語へと戻っていく。細田守の敗北宣言だ。人間としての細田守がここにいるには、彼の父親祖父ショタコン一本で通さなかったかである映画監督としての細田守がここにいるのは、デジモンサマーウォーズといった一般向けに迎合した作品を作ってきたかである自分が今ここにいるなかで、ケモナーであったことや、同性愛的な面を抱えていたことはたしかにあったが、それでも『普通』を受け入れてきたからだ。そう認めることで、見失っていた自分は取り戻される。そして、和解は結ばれた。ケモノショタへと一度は預けられた細田守界の王位継承権は、最後には『普通未来』へと託された。

これは、細田守が『普通』と和解するまでの物語だったのだ。

凄まじい映画だった。「作家性の塊」と呼ばれる映画はいくらでもあるが、純度99%作家性の劇物はそうそうはないだろう。アニメ映画というと娯楽作品ばかりで、文学性や哲学性を謳っておきながら結局は娯楽作品に片足と重心は置きっぱなしにした作品ばかりな中で異彩を放っている。そんな世界にこんなものが現れたらそりゃ受け入れられないだろうな。ましてそれを作った人間の最大のウリ文句サマーウォーズ時をかける少女なんていう痛快娯楽一般層向け作品なら。サマーウォーズ時かけ期待してこれ見に行ったら羊頭狗肉も良いところだって怒りたくもなるだろうな。

この作品には作家性以外を求めちゃ駄目なんだよ。日本広告業界映画業界はそれを頑なに伝えようとしなかった。そこは紛れもなくEVILだね。

ミライちゃんがただの客寄せパンダであり、その使われ方も「はいはいこのへんでパンダ投入すれば良いんだろ?」っていう態度で行われることに、細田守の中に渦巻いた鬱憤を感じ取ろうっていう気概最初から持って見る分にはね、いい映画なんですよ。

そこは分かってあげて欲しい。

でも娯楽映画としては本当に駄目だけどな。俺はこれを娯楽として楽しむことは出来たけど、それは正しい意味での娯楽じゃなくて単に俺の見方が捻くれてて性格が悪いから娯楽に出来ただけだわ。素直な心の持ち主が素直に楽しめる娯楽映画を作った方が最大多数の最大幸福だよ。新海誠君の名はと、細田守未来のミライ。このコントラストある意味美しいけどね。

2019-05-04

なぜ「妹の姉」がダメBLは許される?

「裸がさらされた屈辱を丁寧に描写していない」ってそのままBLによく出てくる「登場人物ナチュラルホモ同性愛であることに葛藤しない」という設定に通じる問題では?

もちろん葛藤する作品もあるけど、しない作品もあるだろう。

しない作品に「何故葛藤しないんだ!」「同性愛者は苦しんでいるのに!」って言われたらイミフだと思わないの?

「はあ、あなたは苦しいかもしれませんがこの作品キャラはそうではないんです」で終わりじゃないの?

これって「男の羞恥心は男が自分の中で片付けるべきもので外に出してはならないし、外に出す人物は軟弱で魅力が落ちる」というジェンダー規範があるから

BL登場人物同性愛に苦しむことは書き飛ばしても問題はないが、女の羞恥心は丁寧に描写すべきだ」という考えが生まれるんだとしか思えない。


もしこれが「いくら美術系の学校からって自分の裸を許可もなしに掲載されてメンタルが傷つかない女というのは説得力に欠ける」という指摘ならまだわかる。

それはストーリーテリング上の手落ちとして指摘してるんだろうから

「こうあるべき」という規範の押しつけで語るのはおかしいと思う。

2019-03-10

anond:20190310003753

ストーリーテリングが終わった後の世界自分観測できないのを辛いと思うなら

ストーリーテリングの終わりと同時に世界が閉じてしまうような作品はどうだろうか

と思ったがその観点で紹介するのがそもそも重大なネタバレだった

2019-01-15

anond:20190115185415

シンフォギアは「歌詞付きのBGM」をキャラクターが歌ってるものとして演出してるだけで、ミュージカルみたいにストーリーテリングに組み込まれてるわけではないんだけどね。

2018-10-10

ガンダムの盾」とは……

固有名詞

ガンダムの盾とは、人型ロボットとかリアルじゃないよねーと語られた途端にミノスキーうんちゃらだのAMBACだのをツラツラと語りだした挙げ句富野御大将ニュータイプという概念を通して語りたかった理念Gのレコンギスタストーリーテリングを全編に渡って解説しつつ延々と聞かせることにより相手から「もういい。もういい分かった。分かった。もうやめろ」を引き出すことで人型ロボット権威を守る技術のことである

2018-10-08

ワンダーウーマンを見たミソジニー男が思うポリコレシナリオ限界

無差別ポリコレ差し込みはクソだと強く思っている

ポスターやらVTuberとき性的目線がどうのこうのとギャーギャー言ってるのなんて馬鹿みたいだし

乳袋云々、恥ずかしげな表情が云々、そんなもん個人主観だろう

あれが不快これが不快と言い出したらキリがない


つい最近思い付きで鑑賞したワンダーウーマンはその思いをより強くさせてくれたので、

増田感想を放り投げておく


ざっくりとあらすじを説明すると、神が作った孤島(女しかいない楽園)で生まれ

アマゾネスプリンセス世界を救うために旅立ち、人間の男と出会い、愛に目覚めて悪を倒す話である


この作品レビューを眺めてみると、以下のような内容が大半になる

ガル・ガトットが美しい」「つまらん」

シナリオ王道的で~とか台詞が~だとかふんわりと褒めるものもあるが、少数派でしかない


何でこのようなことになっているのかを理解するための材料として、

劇中で判明したワンダーウーマン個性を挙げてみようと思う


勉強より武術の鍛錬が好き

結婚という概念を知らない

子供のでき方も知らない

 ※子供粘土からできると思っている。母もそう説明している

  自分ゼウスと母の間で作られた子供だと知るとショックを受けるシーンまである

・ただし数百の言語精通している

 ※複数シーンで言及されるし、それによって事態が打開される場面がある

・肉体的快楽論(全12巻)を読破しているので快楽については詳しい

・男は生殖必要だが快楽はいらないと言う

赤ちゃんかわいいと思う


一言で表すとしっちゃかめっちゃか

どの事実をどうつなげても整合性が取れない

彼女がどのような時の流れを生きていたにしても、

結婚や子作りの概念回避しつつ数百の言語習得できたのはどういったからくりなのだろう

生殖知識があるのにこどもの出来かたは知らないだと?


ワンダーウーマンカマトトぶっているという線は薄い

ロンドンについた彼女は剣を順手に持って街を歩く程度に世間知らずで、

作中で男に嘘をついて戸惑わせるような小悪魔的な素振りを見せることは決してないからだ


何とか理屈をつけようとするより、以下のように解釈した方が妥当だろう

少女性と女性性、母性を全て兼ね備えようとしたらこうなった」のだ


ポリコレ配慮八方美人を目指した結果、

全編通して平均台を歩いているようなせせこましいストーリーテリング上の綱引きが繰り返される


結婚を知らない(結婚に拘らない女アピール

子供のでき方を知らない(処女アピール

→肉体的快楽論を12巻(13巻ではない)読破している(女性快楽を求めること自体肯定しておく)

→男は生殖にいるが快楽はいらないと言い出す(ただし男に都合のいい女ではないアピール

→そんなことはないと反論されたら寝入ってかわす(めんどくさくない女アピール


狭い船の上で男と寝るという些細なイベントでここまで事細かな配慮必要なのだからもはや同情するしかない

こんな有様では本筋で大胆な話を展開するなど絶対に無理だろう


序盤で


ゼウス人間をつくる→アレス(今作のラスボス)がそそのかして人間が争いだす

ゼウスに作られたアマゾネスが愛で包んで解決アマゾネスが反乱を起こす

ゼウス達が加勢する→アレスを倒す→アレスの復活を予期してゼウスアマゾネスを島に保護神殺しの剣を渡す


という説明が為されるが、この時点ですでに意味不明

アマゾネスは誰に反乱を起こしたのか、まったく語られない

話の流れからすると人間が起こした争いの平定のためだけに生み出されたアマゾネス

ゼウスに」反逆するのならわかるが、ゼウスアマゾネスに加勢している、何故?


ここも無理に話のつじつまを求めず

ゼウス父性 アマゾネスフェミニスト

人間市井の人々 アレスマッチョ

と置き換えるとすんなり話が通る


強引だ、と思う向きもあるかもしれない

しかし、ワンダーウーマンでは本作における戦争の決戦兵器であるマスタードガスの開発者

顔に瑕のあるサイコパスの女科学者に置換されている

彼女貪欲に勝ちを求めるドイツ将軍に加担して毒ガスを作り出し、

謎の肉体強化ガスまで将軍提供していた

この女科学者も「名誉男性」のメタファーなんだと考えれば非常にわかやす


無辜の人々が死んだ根源である彼女を殺せ、とアレスワンダーウーマンに迫るが、

ワンダーウーマンは愛に目覚めていたので結局彼女を殺さなかった


ご丁寧なことに、一見ラスボスに見えたドイツ将軍は島の塔(意味深)に眠っていた

ゴッドキラー(剣)で貫かれて息絶えるが、アレスはその剣をあっさりと無力化した

女が握る仮初の「剣」では真の悪は倒せないのである

ワンダーウーマンヒーロー自己犠牲(愛)で己の力に目覚め、

最終的にアレス自らが放った真っ白い光を跳ね返して、アレスを倒す


フェミニズムに徹底するかと見せかけて、最終的に古来よりヒロインに受け継がれた

由緒正しいイヤボーンラスボスを倒して見せたワンダーウーマン

家事仕事の両立を迫られる現代女性の困難をそのまま示しているようにさえ見えた


要するに、ワンダーウーマン

旧来のかたくななフェミニズムから脱出して理解のある男と触れあい

愛に目覚めた新世フェミニスト少女性と女性性と母性を全部託されてマッチョから世界を救う話なんだろう



こんな馬鹿馬鹿しいことになったのはひとえにポリコレ価値観による要求のせいだとしか思えない


小難しい綱渡りを求められた挙句に「つまらん」で切って捨てられるのだから

本当にやっかいな世の中だ


少なくとも作劇においてポリコレ害悪しかない

ある程度の偏りを容認しなければ面白さはどんどん犠牲になる

名誉男性作の大量破壊兵器心中したヒーロー主人公に「父の形見時計」を渡したが、

超人であるワンダーウーマンと違い一般人

時計(おそらく作中の流れからするに世代を超えて受け継がれる揺るぎない信念のメタファーなんだろうが)と愛だけでは生きていけない


そろそろ、何にでも苦情を申し立てて暴れまわるポリコレモンスターから市民を守るヒーローが登場してもいいんじゃなかろうか

2018-08-28

anond:20180827065533

原作者の別作品夜は短し~も「黒髪処女(おとめ)」っていう分かり易い女性を消費するストーリーテリングをしてるんだが、作中にホモだったり別の恋愛事情だった利を組み込んでさらには主人公星野源にすることで恐ろしいまでにキモヲタ成分は脱臭されたわけだ。

サブカル成分でスモークしたともいえるが)

方や本作品ジュブナイルベースとしてそこかしこに旧世代の泣きエロゲ要素を混ぜっこんで実際に作り手/俳優ベースでもそうあろうとなってるからな。

そういうものを期待していない女性が見たら「キモヲタ女性を消費~」文脈になるのはある意味当然というか。

これも去年の打ち上げ花火~と同じく、広告作品の内容を歪めてしまったパターンだとは思われ。

2018-07-02

anond:20180702160159

トイ・ストーリー1,2は駄作はいかんまでも普通作品やが、3は格別やな。

男の子なら大体泣くストーリーテリングされとるよってに。増田が女なら知らん。

2018-05-19

anond:20180519134908

大多数の男はこういうストーリーテリングをしない。

自分主人公見立てストーリー経験)ではなく、その経験で得た結論の方を先に書く。

一番最初の「俺はそうは思わないけどな」って目に入らなかったか?そして俺が少数側の男でもとくに問題はないよ

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