はてなキーワード: シッカリとは
会計年度任用職員といえど、(条文番号とか覚えてないけれど)法適用された公務員という立場であるはずなので、キッチリ相談窓口にねじ込んでやるべきです。
相談窓口が分かりにくいという役所あるあるに阻まれると思いますが、ぜーったい職員用にパワハラ相談窓口はあるはずですし、何なら行政一般相談窓口でもいいと思います。某市だと行政一般相談窓口は消費者センターにありました。まぁ、面倒なので折れておくというのも手ですけど、公務員である以上、理念的に職務を遂行してもらわないとなりません。役所って、民間のロールモデルでしょ。
電話口とか対面で怒鳴り散らすより、お役所は法律で動いてるので、法律というか手続きというかに則りシッカリ対象人物の評価に減点をつけてやるべきです。
俺は生まれつき基礎疾患がある。大した能力も才能もない。基礎疾患持ってないやつらの方が人口全体で見れば圧倒的多数派だ。人口の8割~9割はいるんじゃないか?
多数決で物事が決まる民主主義社会では、基礎疾患持ってないやつらは圧倒的な強者じゃないか!基礎疾患持っていない人間だけで政党結成して結託すれば何でもできそうで怖い。例えば、基礎疾患「持ってない人間」側だけが優先的にワクチンを打てるようにして、基礎疾患持ってる俺らを「コロナに感染させるぞ!」とおどして使役すれば、奴隷にできる。
え?憲法?だって基礎疾患持ってないやつは人口の8割だぞ?「基礎疾患者は人間じゃない」って憲法に改正すればいい。基礎疾患持ってないやつが皆で協力し合えば、何でもできる。え?基礎疾患持ってない人間も、年取ると基礎疾患者になることあるから誰も賛成しないって?じゃぁ、「生まれつきの基礎疾患者」に話を限定すればいいじゃないか、マイナンバー使って生まれつき基礎疾患があるかどうかを役所でシッカリ記録すればいい。なんなら、戸籍に「基礎疾患者」っていう分類を作って、出生届に書いておけばいい。
生まれつき基礎疾患持って生まれた人間は、人間じゃなくて「準人間」ということにして、全財産をはく奪して基礎疾患持ってない人間で山分けし、基礎疾患持ってない人間は基礎疾患者を使役して左うちわで暮らす。「『人間』の国民の血税を、金をかけても死ぬかもしれない基礎疾患者のために使うのですか?基礎疾患者には、できる範囲のことをやってもらって、ちゃんとした健康な『人間』のために血税を投資した方がよくないですか?適材適所の一環です」…などと言えば、基礎疾患持ってない人間の罪悪感も瞬く間に消え、基礎疾患持ってない人間はみんなハッピー。
せっかく、「基礎疾患の有無」がこれだけ重視される社会になったのに、基礎疾患持ってない人間は何をのんびりしてるの?このチャンスに、基礎疾患持ってない人間で結託して、協力して、基礎疾患者を支配する社会制度にすれば、基礎疾患持ってない圧倒的多数派は左うちわで暮らせるようになるはずなのに、どうしてそうしないのかがわからず、基礎疾患持ってる俺はとても怖い。
実家ではずっと猫を飼ってきたけど、20歳くらいで先代が死んじゃったから、子猫は久しぶりだ。
それゆえに、一族は色めきたった。
子猫ってこんなに小さいんだ…!
こんなに元気なんだ…!
毛がぽわぽわしてる…!
でも私は静観していた。
なぜなら、「成猫派」だからだ。
そりゃ子猫は可愛いけど、それは子犬や子うさぎが可愛いのと同じであり、哺乳類の子供全般の可愛さでしかない。
やはり成猫の完成された美には及ばないと常々思っていた。
成猫の方がシッカリした前足やドッシリしたマズルを存分に楽しめるし。
なので、この子猫も早く大人にならないかなーなどと思っていた…
…のだが、去年帰省した時、私がニンテンドースイッチで遊んいるところに件の子猫がやってきて
「それ何?なにがうごいてるの?」と小さな前足をかけて画面を覗き込んできたので思わず「どうチタノォ…!かわいいでちゅね…」とむしゃぶりついてしまった。
コロナ禍で数ヶ月奴に会えてない。
最近写真で見た奴は、もはや子猫とは絶対呼べないサイズになっており、足腰がガッシリ、マズルはふくふくしていた。
早く会いたい。
○ご飯
おせちともち。
○調子
むきゅーはややー。お仕事はじゅうれんきゅー九日目。
二人以上殺人を犯すと天使に地獄へ送られる世界で起こる連続殺人。
本格ミステリとしては、特殊設定に関するフェアさ、特殊設定を活かしたトリックと勘所抑えておりとても楽しめた。
ページ数的にもう一段ひっくり返すかと思ったが、そこを敢えて小説的なテーマの言及に割いており「名探偵とは?」に作者なりの結論を出しているようなシッカリした力強い小説だった。
特殊設定、ライツヴィルじみた探偵の悩みや慟哭、これら二つをしっかり抑えておりかつ、表面的なモチーフの流用でなく、しっかりと根本から書こうとした名作だった。
「Twitterのあの界隈」と僕は呼んでいるが、もう流石にそろそろアレらに名前を付けて普通に売れっ子になっていくんだろうなあとシミジミしてしまう。
それとも、今時の作家はああやってTwitterでじゃれあうのが普通で、特に名前が付くような何かではないのだろうか。
ああ、Twitterやめよう。
○グラブル
昨日と全く同じで吹いた。
ラーンゴシュというのはハンガリーの揚げパンみたいなもので、わりと平べったくてそれ自体に味はない けっこうシッカリしていて食べ応えがある
それに鴨肉のローストとサラダがのっている料理があるのですが、異常にうまい
見た目もいい 鴨肉のローストというものがそもそもかなりテンションが上がる見た目ですからね サラダも加わって彩りもバッチリだ 見た目はいいけどこれ組み合わせとしてどうなんだ?バラバラではないのか?という疑問は食うと瞬間的に消える
なんせうまい 肉の旨み・サラダの爽やかさ・ラーンゴシュの油分と歯応えとコク これが合わさってトライアングル・アタックということになってくる もう手がつけられない
なんでうまいのかわからないがとにかくうまい これよりうまいものは食ったことがないかもしれないと思わせられる 腹にもたまる
値段もお手頃 2000フォリントだから千円しないくらいだ(倍額だった気もするがそれでも充分安い) 雰囲気も素敵な店で超うまいものを結構お腹いっぱい食っての額だからな
Korhely Faloda & Daloda
https://goo.gl/maps/u5sXgiSyWCD6ybVz9
俺は貧民なのでたぶんもう2度といけないし、そうでなくともなかなかキビシー世界情勢だ しかしブダペストはコルヘイの鴨肉乗せラーンゴシュ あれは本当にうまくて食う価値がある
在宅勤務なので日焼け止めすら塗らないすっぴん。楽〜〜〜!!!
時々、アイラインだけ引いてみると(目がすっぴんに慣れたせいか)今までより変化を感じて楽しい!メイク楽しい!!!
メイクしてる自分が見たくて、謎にSNOWに自分を映してみたりしている(撮らないけど)
仕事中、椅子の上であぐらかいたり膝立てたりできるし、部屋着最高。
今後も在宅が続くならエフォートレス×スポーティな服が欲しいぞ。
ムダ毛の処理や、爪の甘皮のケア、ネイルアート、ヘアケア…等。
めちゃくちゃ気分変わっていい!!
普段はテキトーに剃っている眉毛を毛抜きでシッカリ抜いたことで、顔がキリっとして鏡を見るたびに良い気分になる。
ネイルを塗ると手元が目に入るたびに気分アガる。
爪切りをていねいにやるだけでも相当イイ。(裏表逆さから見ても対照なアーチになるように丁寧に爪を切るだけ)
今は、家でエステできる系の機械を買うか迷ってる。ヘッドスパ用のブラシも欲しい。
以前はメイクして会社に行くのも面倒だったのに、家にいる間にキレイになりたいと思ったのは意外だった。
ジムに行けなくなったので、家で筋トレ。持っててよかったダンベル。
持病の通院時にも、バス利用をやめて自転車で行くようになった。季節も相まって気持ちいい。
今まで朝は食べてなかったんだけど、通勤時間を朝食にあてられるので食べるようになった。
コーヒーはちょっと飲み過ぎ傾向にあるので気をつけたい。コーヒーの入れ方にもこだわってきた。楽しい。
近所のお店までお散歩がてら歩いて行って買う。
週末にUberや出前館を利用することも。しかし気が引けるね。
在宅勤務になりメリハリを欲っするせいか、勤務終了後はほとんどパソコンを見なくなった。
息がつまるので、ニュースも見過ぎないようにしている。
代わりにNetflixで45分以下のプログラムをよく見るようになった。
テレビの代わりに語学学習系のYouTubeをずっと流しておいたりもする。
以前は勤務中の息抜きでよくツイートしていたが、なぜかツイートが減った。
在宅だと気分転換にも多様性があるので(ソファに横になったり、ハーブティー入れて窓辺で飲んだり)そのせいかも。
逆に今の時期ツイートが増えてる人って、在宅仕事ヒマなんだろうなあと思ったりする。(そもそも日頃からツイートばっかりしてる人って仕事ぶり微妙な人が多いよね)
品薄の時に残り4ロールと大ピンチになり、ケチケチ使ううちに最低限で使うことが習慣づいた。
家の中で歌って踊るようになった。体がほぐれるし楽しいです。
踊り慣れて、だんだん自分の中にグルーブ感が生まれてきた気がする。(適当ダンスです)
ラジオじゃないけど、窓の外から聞こえてくる子供の声にも癒されている。
流れてきた曲に合わせて夫と一緒に歌ったりしている。仕事の気分転換になってよい。
ずっと家にいるとホコリの溜まり方がえげつないので掃除機フル稼働。
ホコリをたてたくなくてクイックルの使用も増えた。料理後にささっとキッチンを掃除することも増えた。
家にいる時間が長いので、自然を感じたくて生花を買うようになった。
2回ほどやって楽しかったけど、毎晩毎週やるほどの魅力は感じなかった。
あとすべてのビデオ通話サービスには顔立ちの変わるエフェクトをつけて欲しいなあー。地顔でビデオに映るの恥ずかしすぎません?
せっかくだから親しい人にお手紙でも書こうかななんて最初は思っていたけど結局やってない。
切り絵をいれて手紙を送ったら、姪っ子とか喜んでくれそう〜とも思うけど、郵便局の仕事増やしたくないなあとも思ったり。
会えなくなると電話でもメールでもなく手紙を書いてみたくなるのはなんでだろうね。
歌ったり踊ったり窓辺でお茶を飲んだり、これってFikaでは!?と思う時間が増えた。
両親や兄妹と会いたい。姪っ子がどんどん大きくなっちゃうから会いたい。
「じゃあ始めるか。うちのお好み焼きはイカと砂肝でコリコリの食感にして、そしてチーズを加えるんだ」
あのさあ
「はい」
フラれたときもさ、必修ふっとばして二人で留年が決まったときもさ
一緒に泣いて、苦楽をともにしてきたじゃん
「うん」
でもここ数年、結婚とかなんやかんやで忙しかったりで会えてなかったよな
ようやく都合がついて、奥さんとか子どもらをなだめて、久々の再会をしたわけだよな
ついさっきまではさ
腹が出たなあ、とか
白髪ばっかだなあ、とか
シェーバー使ってんだ、とか
らしい会話をしてただろ
「うん」
お互い気心は知れてるでしょ
いい加減、相手のボーダーライン踏み越えないように手探りしながら
「はい」
そんな仲良し二人組が、お好み焼きパーティーをやろう、つってんの
それをさ、言うに事欠いて
砂肝だぁ?
チーズだぁ?
そういうのいいから
どういうお好み焼きをするんですか
どんなお好み焼きをやりたいんですか
決まってる
世間体を無視した、タテマエ放棄で、手加減なしの、真の『お好み』焼き、に決まってる
「うーん」
「俺が夜食で食べてるやつでいいの?」
「チーズは入るよ」
えっ
---
ただしブルーチーズが。水で溶いた薄力粉と卵の黄身、白身は明日の目玉焼きに回す、を用意する。ダシはなし。塩をほんの少し加える。いやキャベツは入れない、味が濁るから。乾燥リンゴチップス、塩味のないチップスをボウルに投入する。そしてマッシュルーム、マッシュルーム、マッシュルーム。ぜんぶ指でバラす。食感を出す為にミックスナッツを砕いて入れてザックリ混ぜ、オリーブオイルをフライパンに引くほど入れて表面を揚げるようにカリッカリに仕上げる。俺は基本お好み焼きに豚肉を入れない、味が濁るから。今回は代わりにトウフを入れる。木綿がホロホロで好ましいがあいにくと今日は絹ごししかない。ブルーチーズと共に同じサイズになるように適当に割ってバラまく。ひっくり返した後よく焼いたら、ソースの代わりにハチミツをかけて、シナモンを振って食べる。以上。実を言うと俺はコレをお好み焼きだとは認識してなかった。お前の真のお好み焼きってフレーズを聞いたときに何故かコイツが頭に浮かんだんだ。名前… 料理の名前なんてモンは他人に食べさせる為についてる。食べさせて、美味しかったですこちらは何てお料理ですか、って聞かれたとき答えられなきゃ気まずいだろ。俺はコレを諸々のストレスを吸わせるために独りで食っている。上司にボロクソになじられて帰ってきてカミさんにもシッカリしてとか言われた午前二時に、睡眠と健康を生け贄にして冷蔵庫の洞窟の隅から召喚した。ストレスを吸い腹の脂肪に変換してくれる下級デーモンだ。名前なんてない。それじゃ不便? そうだな、じゃあ「増田友人のふんわりトロリ」でいいか。/それで、味の感想は?
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「なんじゃこりゃあ!!」
まさしく、なんじゃこりゃあ、という感じであった。
(お前らは何を入れてますか)
恒例の「別に出なくてもいいんだよ? 飲み会」にて、いつも大人しくて可愛がられていた経理が遂に爆発した。
「経理ちゃんは美人で得してるねえ」そうですね「経理ちゃんは肩凝りひどそうだねえ」そうですね「妹さんもそうなのお」
バチコーンの音が三回続いた果てにチーフと副社長の「まあまあ」が飛び交い、さらに小一時間たった後、経理はこっちにやってきた。
いつになく顔が真っ赤で、酒臭い。これはアルコール限定解除したっぽいな。
これから話すのはこの経理に関する顛末だ。長くなるが大丈夫な人は聞いていってほしい。主に俺のために。
翌日マグカップに不審なポストイットが貼ってあった。「実はカタチから入るタイプなんで一緒についてきてもらってもいいですか」
謎の距離感に戸惑いつつも俺は、週末に”しまうら”に連行されることになった。
「RPGでも町についたらまず装備を揃えるタイプなんで」誰だってそうだが。
というか経理ってこんなやつだっけ。職場では昼休みとかに話す仲だが、基本無口でイワユルおっとりさんの印象があった。例の宣言が効いてきているのだろうか。
いままでは、タイトなジーンズ・カカトがあまり高くないパンプス。上半身フワリを下半身で締める。フェミニンな見た目だったが窮屈だ。まずはここらを改善していく。
”しまうら”は近年ではラインナップがかなり充実してきているみたいだった。petit price でも大人の全身が問題なく揃うのだ。
昔のユニクロのようにシャツだけはヤメトケみたいなのは無いし、縫製も下手な若者向けブランドよりはよほどシッカリしていて、何より値段が安い。
安すぎて不安が頭をもたげてくるくらいだ。
ねえ、いい大人がスリッポン・アンダー二千円で通勤は流石にどうかと思うし、せいぜい紐靴にしようよ、スニーカーはニューバランスが大正義だよ、革との混合もあるよ。などと申し上げた。
「徹頭徹尾ラクでいいじゃん。ベジータの戦闘服みたいでさ」旧型の肩のないアレか。
やがて試着室から出てきた経理を見て唸らざるを得なかった。なるほど。これはパーフェクトに過ごしやすそうな格好だ。カジュアルコーデに擬態したジャージみたいだ。
実際あまりにも楽チンだったらしく、経理は服のタグを切ってもらい、礼をくれたあと、そのまま着て帰った。
面白いので次の日は早めに出社して、経理の出社を観察することにした。
しまうら装備で全身を固めた経理はさらにサングラスを重ねてやってきた。頭部の強化もバッチリだね。
はたして、モーセが海を割るように、様子をうかがっていた有象無象は散っていった。先週の三連撃が効いているのか、マネージャー界隈も文句は言えないようだった。
ギョッとしたので忘れられないのだが、この朝の経理は仕事の手始めに机の上を、散らかし始めたのだ。書類の束をひっくり返していた。
後にこれについて、経理はまず原則論を説く。「片付いた机は美的見地からみると、良い」環境が美しく整っていれば、それは周りの人間の生産性を向上させる。へえ。
俺などは誰かに片付けろと言ったことも言われたこともないけれど、なんとなく散らかすのが気が引けて、備品の山からくすねてきたブックシェルフやらトレイやらで書類を整頓し、ティッシュボックスを磁石バーで机の天板の裏に貼り付けていた。部署内では割と褒められた。増田クンのとこもキレイだね。となりで仕事してて気持ちいいよ。エヘヘ。
しかし経理は原則を完全に無視した。「個人の効率性の観点からは結論は、全く異なる」いま必要な書類を最も手近な場所に文字通りぶち撒ける。好き放題スペースの許す限り広げる。物理的に距離が近いんだから、アクセス速度は最速になる。
俺の部署にはデジタル管理派も多いのだが、経理は紙の書類を愛した。いわく「紙は縦引きができないが、代わりに解像度が最高で、レスポンスも最速のデバイス」らしい。
不要になったらそのタイミングでガッとまとめる。付けやすく取り出しやすいクリップで留めて雑にボックスにブチ込む。経理はクリップの役目をプラスチックの洗濯バサミに負わせていた。
「もう手段は選ばないことにしましたから」全体が下がったぶんを突出した誰かが補えば、まあ帳尻は合う。
経理は化粧もそこそこに、ときには髪を振り乱して仕事と格闘していた。明確に差が出てきたのは三ヶ月後だった。
チーフを通して噂話として聞いたのだが、解き放たれた経理は旧版の実に二倍の速度で稼働しているだけでなく、こっちの部署からも進んで雑務を引き受けているということだ。俺はこれは咎める必要があると思った。
なあ、華を拒絶だの女を捨てるだの言ってたけどさ、もともとそんな役割みたいなのを経理が背負う理由はないんだし、だから捨てた分を仕事でカバーしなきゃ舐められるみたいなことは考えなくていいんだよ。
無理しなくていいんだよ。
このようなことを赤坂のバーにて弥勒菩薩の表情で述べショットグラスをあおったところ、直ちに喉にチョップを食らった。
ゴッ ゴホッゴホッ な、なにすんねん
「増田のそういうとこ、言うなれば気の抜けたコーラだと思われます。ワンペナね」ペナルティを食らってしまった。
フォローしてくれる気持ちは嬉しいけれども、と断った上で、いまの自分は仕事が純粋に楽しいからやっているのだと打ち明けてくれた。
もはや制限はない。邪魔は入らない。前よりはるかにペースが速い。成果が目に見えて現れる。能力の向上を実感する。成長している感覚が身に染みてわかる。
化粧の省略やら洗濯バサミの工夫やらハードディスクをSSDに変えた話やら完全栄養食の検討やら、エンボディチェア導入の話やら。エンボディチェア?
話には聞いたことのある椅子だ。経理いわく発売日はちょっと古いが、めちゃめちゃ背中にフィットして、時折ぶり返す腰痛のために良いだろうとのこと。
しかしその椅子、とにもかくにも値段が張るはず。ひょっとして十万超えるんじゃないの?
「近所の人同士で直接売り買いできるサイトがあるんですよ。そこで中古を買えば送料込みでもっと安くなる」
うーん、それって経費で落ちるの。っていうかそもそもそこまでやる?
真剣な目だった。
経理はただただ自分の為だけを考えてる。考えればそれは仕事人として当然のあり方である。そんな経理を上から目線で慰めんとした俺は、なるほど気の抜けたコーラである。しつこく粘り気のある苦さが残る(いや無理やりの解釈だこれ。真意不明ナリ)。
酔いでボンヤリとした脳が、まれな顧客との会合のために十万円のセミオーダースーツを注文していたのを思い出していた。もちろん言えなかった。
「増田もわたしも、一日の時間の大半を会社の椅子で過ごすじゃないですか。だったらそこにカネ掛けるのが最もコスパがいい」
気の抜けたコーラを脇目に、拘束具を脱ぎ捨てた経理はすでに周回差をつけつつあるようだ。
夜がふけて、経理は俺の背中にしがみついていた。類人猿ゲーム「Ancestors」で子供のお猿が親のお猿にしがみついてたみたいに。飲みすぎですよ経理さん。
タクシーまで担いでって運ちゃんにドン引きされたあと、マンションに辿り着いた。エレベーターまでが意外に長くて、経理の意識はすでに朦朧としていた。
経理いわく「アルコールが眠気に変換される体質・眠り上戸」らしい。そういうのがあるんだ。
「すみませんねえ…」
キミ体重重いよ。
「一理あるっすねえ… もってくれよぉ! お前のカラダぁ!!」
不意打ちを食らい、よろけてしまった。急に笑かすなや。
経理の部屋の内装は、むしろ男っぽかった。木製の棚板のアイアンのシェルフ。自然色をベースにしたモノトーンに寄せた家具。経理はもともとはこういう奴なのだ。
無印良品と思しき匿名的なベッドに経理を押し込んで、覚悟を決めた。終電は既に消え失せていた。
ある程度以上酔っていると、体質次第では急性アルコール中毒になりかねない。寝ているうちに吐瀉物が喉に詰まって呼吸ができなくなるケースを聞いたことがある。
今夜、この部屋を離れる訳にはいかない。
「ごめんなさいねえ… 増田、男性なのに」そっちにワンペナ、これでチャラな。
応答を聞かず寝入ってしまった経理を尻目に、タバコをくゆらせて一服し、冷蔵庫から引っこ抜いたコーラ缶(150ml増量)をカラにして灰皿とした。これくらいはいいだろうと思ったんだが、これが完全に裏目に出て翌朝こっぴどく叱られてしまう。息つく暇もない、情け容赦なきフルボッコだった。
長くなったが、以上が経理に関するレポートである。俺は考え直さなければならなかった。会社には経理以外も女性がいる。そして俺たち男性についてはどうだろう。
ここに断っておかなければならない。俺は、経理の女性を捨てる観念が必ずしも妥当なものだとは考えていない。相互作用的に周りを巻き込むのは良いが、そもそも捨てずに済むなら越したことはない。
経理なりのリミッター解除の方法が、ただそこにあったんだと思う。
先に述べた顛末のあと俺は海外に飛ばされた。連日ケチャップとマスタードの濃い味ファストフードを食みながら、自らを振り返った。結果、男性であることはむしろ自分自身をブーストする効果があるという結論に至った。
カフェインのような働き。
ギリギリに追い詰められた状況で「おれは男だ!」の考えが、必要なエネルギーを強制的に絞り出す。たちの悪いことには、深いレベルに刷り込まれた思考の習慣は常時起動型の特性なので、都合の良いときにだけ発揮させるのは、たぶん、難しい。
ならば捨てるか。あの人のように。
迷いを残したまま、つい先日、俺は再び日本に舞い戻ってきた。さてじゃあもう一度、元の職場で頑張りますかという矢先に、懐かしの経理から久々のラインが来たんだ。
皮を被り直したみたいに、経理ははじめ、煮え切らないスタンプでごにょごにょ言っていた。
そういうのいいから、さっさと用件を言ってくれと頼むと、
結婚が決まった、とのこと。
おめでとう。間髪をいれずにクラッカーを打ち鳴らすスタンプを出すことができた。職場の外では女性である。解っていたことだ。もちろん。
ここ三年で知り合いの女性の八割(八人)もが結婚した。良いことだろう。人生を前に進めた、という言い方はペナルティを食らうかもしれないが。
でも正直にぶちまけるとこのとき瞳は高速でサッカード運動を繰り広げていた。お・お・お・め・め・め・ででで
これからどうしよう。
何もかも押し殺して「割と仲の良い社員ふたり」の関係に落ち着く?
この世界で誰も彼もがやってきたように。自分の気持ちに蓋をして「男女の友情はあるんだ」学派に転向したフリをする。
生活を、やっていく。
みんながやっているように。それが男… いや人間の強さである。これこそが真の勇気である。
そんな振る舞いができるだろうか。
「できる」んだなあ。
どうしようもなく「可能」なんだよなあ。そういうのはさあ。
土曜日の昼前、出かけたカミさんの代わりに洗濯物の息子のズボンを干そうと振ったら、飾りのない黒い髪留めがとんだ。小6の息子に問いただしたら「いや、それは、ママの…」。学校の女の子のを盗ってきたのかと思ったよ(「無条件で子供を信じなさい」というにもほどがある)。しかし、どうしてママの髪留めをズボンのポケットに入れていたのかは不明。本人、言い訳さがして口ごもってる感じだし。
ともかく、洗濯物を出すときにはポケットのものを全部出せ、洗濯機を壊して父親に手洗いさせるつもりか――と言ったところで、キレたね。父親である私は。
先日は風呂場の壁に取り付けられてるタオル掛けにぶら下がって壊したし、今日はリビングとダイニングの仕切りの引き戸の桟にぶら下がろうとしたので、慌ててやめさせたんだけど、そういう前段もあって、キレた。怒鳴ったね。まだ殴ってないけど、次は殴るかもよ。こぶしで。
予約を入れていた中学校の受験説明会をやめるくらい鼻水、鼻づまりで体調が悪いのに、朝からマイクラはシッカリやって、それで早起きして眠たいからと再び寝てしまって、一週間前に出ている塾の宿題を全然やってないし、塾の先生にカツを入れられても知らん顔だし、そのくせ勇ましいことばかり言ってる(「超難関校の○○受ける」)、て、もう、これはグーで往復ビンタもんでしょ。
しかも、きょうの塾を休むかどうかウジウジ決められないでいて(一応、逡巡はしているらしい)、最後には休むと決めたのはいいけど、家で勉強するのかというとその気配は微塵もないし。時間ができたんだから、普段から苦手な算数の基本問題やってみるとか、そういう姿勢が皆無なのは、どうしてなの?
年間何十万も塾の費用を支払ってるのは親の勝手だし、そもそも中学受験をさせようなんて「見栄」かもしれない親の勝手に息子が訳もわからず便乗しているだけだろうし、そんなフワフワなお客様気分の息子の持ち帰る塾教材を仕分け、さっさと寝てしまった息子のノートをチェック(日付もページ記載もない汚字を解読)し、間違った問題の解き直しプランを一週間のスケジュールに落とし込んで午前2時半に就寝、なんてのも親の勝手なんだけど。
いや、これで結局のところ「全落ち」しちゃって、3年間という時間と、300万円余という費用が無駄になったとしても、学ぶこと、学ぶ姿勢、学問とは何かについての淡い印象のようなものを息子が得られたとか、家族一体になって努力した納得感のある経験が得られるとしたらいいのだろうけど……。中学受験の天王山である夏休みを目前とした、本番まであと217日前の現在において、この目の前の体たらくを見る限りにおいて、そんな殊勝な結末を迎えらえるとは、到底考えらえれない!
息子には好奇心もないし、忍耐力もないし、想像力もないし、論理力もなくて、愛想も悪くて、じゃあ、いったい何があるっていうの? 華麗に闘って、運の良さだけでラスボス倒せると本気で信じてるみたいだけど、私はどうしたらいいの、こんなバカを。こんな中二病にかかりかけの小学校高学年アホ男子を作っちゃったのは親の責任なんだけど、ほんと、どうしてくれようか。
🐢
いや、実際のところ、ベストセラーはやっぱりすごい。こどもの感性にピッタリフィットした場合、誇張抜きで100回ぐらい読むから「これで1,000円? 激安やな!」って思うんです。
以上、1歳から2歳の成長過程でこどものハートを盗んだ順。このへんは、もう、ほんと聖書と書いてバイブル。
一方で、お散歩ついでに図書館で本を借りるときは、ディスプレイされている絵本を気楽にポンポン借りる。2週間に1回、5冊借りて帰るとして、1年で100冊超。そうすると、もし本屋で見かけたら「誰が買うんや、この絵本」と思うような一冊が、こどものハートをがっちりつかんで離さない、ということがあるわけです。
前置きが長くなってしまった。というわけで、あらためてバンドメンバーの紹介させてくれ。
トリスウィスキーのキャラクターでおなじみ柳原良平のベストセラー絵本。シンプルな絵で人間のいろいろな表情を描く。
前置きの趣旨だと「ちょっとマイナーな絵本を紹介します」って感じになると思うじゃろ?いきなりベストセラー絵本です。だって、こどもが気に入ったんだから仕方ない。
自分が小さいころ読んでもらってなかったので「あんまり絵が好みじゃないな」と思って買わずにいたけど、借りて読んだらこどもがドはまり。内容が面白いのではなく、読んでる大人が絵本の表情をまねる顔が面白いだけ、という声もあります。
ところで、この絵本を読んだことのあるお父さんお母さんにききたいのだけど、「かなしいかお」と「ないてるかお」って同じにならない?ワイの表情筋が死んでるだけ?
ゾウやトラ、ライオンなどの動物の顔や体を、実物大の写真で見せる動物図鑑。
2冊目にして、絵本ですらない。でも、こどもが気に入ったんだから仕方ない。自由に書くのがおれのインターネットだ。
閑話休題。よくあるかわいらしいイラスト調の図鑑(これはこれで楽しい)だと、ネコと区別がつかないトラやライオンも、この図鑑だとシッカリハッキリ大型肉食動物。「こいつに首をかまれたら死ぬな」という雰囲気が、近所の動物園で遠巻きに見ているよりもリアルに伝わります。この図鑑を見て以降、こどもはトラのことを「かわいい」とは言わなくなりました。ワニのページに至っては、開くと半泣きになります。
この本はシリーズがたくさんでていて、どれも本当に面白いけど、「ほんとの大きさ動物園」「もっと! ほんとのおおきさ動物園」の2冊が特によかったです。
いないいないばあ!のゴットンのデザインでおなじみ、新井洋行の赤ちゃん絵本。
「何が面白いのか、大人にはわからん」が「しかし確実に赤ちゃんの心をつかんで離さない」系絵本。amazonのレビューにも「息子が11ケ月のときに図書館で借りてきましたが、他の本と食いつきがまるで違い、即購入しました」「図書館で借りたらとてもお気に入りになったので購入しました」と書いてありますが、マジでうちの子もそうだった。他の絵本とは、安いルアーと青イソメぐらい食いつきが違います。この本と「だるまさんシリーズ」と「いないいないばああそび」は、10カ月~1歳半ぐらいまでのあいだ、我が家の主力として権藤権藤雨権藤していました。新井洋行の絵本は他にもたくさん借りてみたけど、これがダントツでよかったです。マジおすすめ。
しかけ絵本。カラフルなお面のページをめくると表情豊かなどうぶつたちの顔が見える。
tupera tuperaの「やさいさん」や「くだものさん」、エリック・カールの「はらぺこあおむし」のような仕掛け絵本の「お面バージョン」をイメージしてください。…THIS IS IT !!(byマイケル)。もしくは、
しかし、上記の諸作品とこの絵本の違うところは、読み終わったあとに各ページを使って、文字通り「お面」として遊ぶことができるところです。これが楽しい。めちゃ楽しい。
こどもも「絵本が読みたい」というよりは「お面で遊びたい」ってかんじで持ってきます。2歳になったばかりの今現在、こどもはたぶん、この絵本が一番好き。
この絵本を読むと、うちのこどもは、絵本の中の恐竜の傍若無人なふるまいについては「きょうりゅうさん、ねないといけないね」とか「きょうりゅうさん、よくないね」と冷静かつ客観的にコメントします。でも、いざ自分が寝室の電気を消されると、絵本の中の恐竜と同じように、小一時間泣きわめき、あの手この手を使って「1秒でも長く起きていたい」と大暴れします。そのギャップが、あまりにもかわいい。かわいいかわいいかわいい!
というわけで、図書館に返却後、夫婦満場一致で即購入しました。これまでの4冊は「こどもが楽しむ絵本」でしたが、これは「読んでいて大人が楽しい絵本」。たぶん、こどもはそこまで好きな絵本ではないです。寝かしつけに悩むお父さんお母さんにオススメ。
書き出すと長くなってしまった。つまり、何が言いたいかというと
ってことだよ。
幼い頃に離婚して母親に引き取られて離れた父親に、子供の頃から今まで一度として会いたいと思ったことがない。
別に恨んでるとか特別な事情があるわけでもなく、なんとなくどんな父親だったか憶えてるし、特に興味がないから会う気が起きない。
ちなみに生まれ育った街はなつかしいので学生の頃電車で行って散歩して実家みるだけみて帰った。
おっさんにこの父親に数十年会っていないという話をすると、それ以上の事情も聞かず「今会っておかないと歳とったら後悔するぞ」という説教なんだか何なんだかわからないことを言い出すおっさんが多い。
こっちが曖昧に「はあ、そうっすね」と流してると、響いてないことが伝わるや『若造には分からないことを人生の先輩として忠告してやる』的な念押しをしてくる。
割とシッカリしてそうなおっさんは踏み込んでこなかったり色んなケースを想定した返しをしてくるんだけど、過去も今もどうしようもなさそうなおっさんはだいたいこういう類のセリフ一択なんだよね。