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2018-06-11

あるゲーマーの話(同人日記

4年くらいまえにあるゲームをやっていた。今となっては過疎っているオンラインゲームだ。

まずその攻略本をさがした。

なにしろ今のゲームはわかりにくいし、wikiは10万字ずつびっしり書いてあるページが何十もあって初心者はどこから読んでいいかもわからない。

でも、攻略本チュートリアルをそのまま文字化しただけだった。そりゃそうか。wikiなみの内容を期待したら電話サイズだ(死語)。

でもわからない。自分がわからないとなると自分自分のためだけにエクセル表をつくるのがならわしになっていた。

スキル表をみないと自分でもどの職が有利か判断できない、とおもって表をつくった。印刷してみたら字を6ptくらいにしてもA3になった。

それとレイドバトルのマナーやコツ、上級育成のコツ(ものすごくややこしい。純粋数学的な、確率との闘い)を書いた。

全部でワード数十ページになったので、A3おりこみふろくスキル表つきの攻略本という体裁で、コピー本つくってイベントで売った。

 

ここまで前提な。まあうまくいったらいいよな。

 

1冊もうれなかった。A3コピーコンビニで1枚100円するから、あとは50円でいいかと。中綴じホチキスインクもほぼ原価割れの150円で売ってたのに。やってる人なら同じ苦労してるだろうしこういうデータ表ならわかりやすいよって説明したり会話を楽しみたいとおもったんだよね。だれも来ないよ。まあ求めてないのか。

 

で、終盤にアクシデントが。

なんか他の買い物のついでみたいな野球かぶった男がきて「1冊ください」って50円玉1つを置いていった、見てすぐわかったから「まて」っていったけどもう本つかんで走って逃げた。イベント強盗のはしりだ。はいはいみすぼらしい紙束だからね、きみにとっちゃ50円しか価値がなかったんだろうよ。そのたくさん背負ってる500円やなんかの本よりずっと安いんだろうね。

 

で、定期的にやってる次のイベントで、なんかその人より1世代上の女性がきて「わたしはよくわからないんですけどこのゲーム攻略本って今年はもうやってないんですか」って。

やってないよ。

前回、苦労をめちゃくちゃにされたから。

あなたはだれの代理できたの?代理じゃないならデータだけ見る?ってききたかったけど、どちらともいえず、

ただ一言「今はやってないです」としかいえなかった。そのころにはゲームもなかば引退してて最新じゃなかったしね。

そのあとは1つ最強職ができたかあんな表はいらなくなった。

 

今年、別のゲームにハマった。

また10ページ以上あるエクセルブックができたけど。

このことを頻繁に思い出す。

あん攻略本さないでまたちかぢか引退するだろうと思った。

 

 

後日追記

https://twitter.com/soregasiya/status/1006339698745212928

 

うそうこういうこと

2018-05-15

百合豚クソオス界隈の女と女百合絵師の話

 ※これはフィクションです。実在人物団体、界隈などとは一切関係ありません。

 そのひとが描く、すらりと伸びた手足が好きだった。

 何にも染まらない白い肌が同じように白い肌と重なっている。草原の中に佇む、少年とも少女もつかないその姿は確かに静止画としてそこから動かない筈なのに、きっと誰にも捕まえられない。吹き抜ける風のように自由で追いかけても追いかけてもすり抜けていくだろうから

尊い

 そんな私の口から零れたのは、たったそれだけ。ツイッターで回ってきた、その美しすぎるイラストについて、私はそれ以上語る言葉を持たなかった。

 いや、持てなかった、と言うべきだろう。私のような語彙力のない人間がありふれた陳腐言葉で褒めちぎっても何にもならない。

 だからただ「尊い」とそれだけ言っていればいいのだ、そうだそうだ、それが正解だ。

 残念なのは、一回しかふぁぼが出来ないこと。見た瞬間に無意識に1回ふぁぼって、見入って息をするのを忘れて、それからやっと呼吸を再開した時に手癖でもう一度ハートマークを押したら、ふぁぼが解除されてしまった。正直あと億万回押したい。ツイッター仕様変えられないの?

 これだからツイッターはなんて思いながら、絵についてるツイートに目をやった。

『久しぶりにオリジナルのこたちかいたたのしい』

 なるほど、確かにたことないキャラだと思ったけど、やっぱりオリジナルだったんだ。そして”久しぶり”という言葉から察するに、普段二次創作をやっている人のようだ。

 ツイ主のアイコンは、知らない2頭身の金髪女の子キャライラストだ。アカウント名は@noanoa_hc、スクリーンネームはNoa。

 初めて見る人だ。世の中にはまだまだ私の知らない素晴らしい絵師さんがいるんだなぁと思いながらその人のプロフィールページに飛んだ。

 固定ツイートを見てぎょっとした。

 女の子女の子キスをしているイラストだった。一人はアイコンにもなっている金髪ロングの女の子、もう一人の子茶髪ポニーテールだ。

 オリジナル中世的で絵画的でもあった雰囲気とは全く印象が違う。女の子らしさを凝縮したふわふわキラキラした世界。可愛らしい色合い。

 でも確かに絵柄は同じだった。すらりとした手足のタッチは同じ。間違いなくどちらもNoaさんが描いたものだということは分かる。

 そうかそうか。なんだ、その、普段百合?をやってる人、なんだ。え、それってどういうこと?

 っていうか百合って男向けのだよね?そういえば時々BLとか少女漫画作家さんが百合描いてるの見かけるけど、正直仕事として依頼されたからだよね。好き好んで男のために消費されるようなものを作る女なんていないでしょ。

 だったら何?このひとは一体何なの?bio見る限り商業作家さんではなさそう。お仕事用別アカウントもないみたいだし。趣味百合をやってる女のひと、ってこと?

 何のために?……百合二次創作って売れるのかな?

 ああ、そうだ、きっとそうだ。それを収入源にして本当にやりたいオリジナルやってるひとなんだ。なんかそれってすごい。女を消費したがる男を食い物にして自分の好きなことの肥やしにしてるってことだよね。格好いいな。

 私は男子の絡みを主食にしているし、可愛い受けより美人男前な受けが好きだから、こういういかにも”かわいい”を強調したイラストを見ていると少し居心地が悪い。だけどやっぱり絵柄自体は好みだから不思議とずっと見ていられた。もうフォローするしかなかった。

 Noaさんのツイート頻度はそんなに高くなかった。2~3日に一回つぶやけばいい方。おはようとか疲れたとかの一言だけだったり、突然おいしそうな飯画を上げたり、内容はまぁ普通だ。口調は結構乱暴な感じだけど、名前からしても多分女のひとだろう。あんなに繊細で美しくて尊いイラストを描ける人が男であるはずがないと思う。

 そんな普通ツイートに混じって、週に1回平日(後にそれが毎週水曜日であることに気付く)に何かのアニメの実況をしているらしいことも分かった。

 最初は何のアニメなのかよく分からなかったけど、ツイートがやけに熱いなと思っていたら、その日のうちにワンドロを上げたりすることも多くて、例の固定ツイートにしている女の子達が出てくるアニメのようだった。

 イラストはワンドロにも関わらず、毎回クオリティが高くて、知らないアニメだけどNoaさんのは別だ。即座にハートマークを押して、でも少し考えてそれを取り消した。

内容が内容だから自分フォロワーさんにこんなのが回ったら絶対迷惑になる。みんな百合の耐性ないもんね。

 だから私はNoaさんを追うためだけのアカウントを作り、改めてフォローし直した。ふぁぼ欄がNoaさんのイラストツイートで埋まっていくのが嬉しかった。

 Noaさんは週末には時々オリジナル絵も上げてくれた。キャラは私が初めて見た時のものと同じだったりそうじゃなかったり。とにかくもうNoaさんの絵が全部好きだった。

 というかNoaさんのことを好きになっていた。低めのテンションからジャンル話題に食いつくときギャップが最高だし、普段砕けた乱暴な口調も格好良い。何か自カプについて考察みたいなことをツイートして界隈からのふぁぼリツをかっさらっていったかと思えば、オリジナルの儚げなイラストで私達を殺しにくる。

 ツイート頻度が高くないことは重々承知の上で、それでも今日は呟いているかどうかと、毎日のようにアカウントを見にいった。

 そうしていると段々話しているジャンルの内容が気になってきた。気になりすぎて動画サイトで探して、アニメを前クールから全部追った。

 正直そこまで私には刺さらないアニメで、男同士でやればいいのにと何回も思ったけど、ツイートの中身がスラスラ分かるようになったのは本当に良かった。

 TLを読解出来るようになると、それまで見えていなかった色々なものが見えてくる。

 ジャンルの界隈の人でいつもNoaさんの考察空リプしてる人、それに丁寧に対応するNoaさん。時には長めの議論に発展することもあるけど、いつもNoaさんが綺麗に論破してしまう。

 そして、Noaさんをしきりにご飯に誘ってくるのはいつも同じアイコンだった。休日の度に何度も何度も図々しい。でもNoaさんは優しいからその誘いに乗ってあげていた。

 TLに流れてくる二人分のスイーツ画に吐き気がした。Noaさんはお前のSNS映えのための道具じゃないんだぞ。

 無事に現行クールの話数に追いついた私は、水曜日にはリアルタイム視聴もするようになった。Noaさんの実況を見ながら見アニメは格別だ。離れているのに、お互い顔も本名も知らない関係なのに、一緒の時を過ごしている感じがする。

 そして、見ているうちに私はある思いが日に日に強くなっているのに気が付いた。

 Noaさんの自カプ、BLじゃない?と。

 女王様系の金髪ロングと、従者的な幼馴染の茶髪ポニーテールBLじゃ王道中の王道関係性じゃない?断然金髪が受け。大人っぽいのに可愛いところもあって女王様美人受け、最高じゃん。茶髪の方は幼馴染だからってこともあって、金髪傍若無人な振る舞いを上手いこと扱っていて、なんかちょっと熟年夫婦感があるんだよね。もしこの二人が男の子だったら私の好みどストライクだ。本当になんで男同士じゃないんだろう。もったいなさ過ぎる。

 いよいよ私は我慢が出来なくなって、その思いをNoaさんのマシュマロにしたためた。Noaさんが私の考えをどう思うのかが知りたくなった。

 メッセージを送った瞬間は正直冷や汗が出た。これまでイラスト好きですとか応援してますとかそんなことしか送ったことはなくて、CPについて聞くなんて初めてだったから。

 百合ことなんか全然からないけど、やっぱり男体化って話題はよくなかっただろうか。でもでもNoaさんの普段発言じゃ、金髪茶髪に付いて嫁とか夫だとかい言葉だってよく出てくるし、彼氏面とかも頻繁に言ってるし。それにオリジナルの時はどちらかというと少女より少年っぽさの方が強調されたりもする。”男キャラ”についてそこまで拒否感はないはず。いやでも。そんな考えが頭の中をグルグル巡って、やっぱり送らなければよかったとさえ思った時、それは起こった。

『男体化!その手があったかー!ありがとうございます!!』

 TLに現れたその文字列を見た瞬間、私の体温は5度くらい上がったんじゃないかと思う。

 その後Noaさんは続けざまに男体化について3ツイートくらいのツリー形成して思いの丈を語った。もちろんマシュマロのお返事含め、それらは全部スクショした。

 Noaさんが、あのNoaさんが、私の意見を拾って、それに賛同、私と同じように萌えてくれたのだ。

 自分性癖にとことん刺さるBLを読んだ時くらい嬉しかった。嬉しすぎて文字通り部屋の床をゴロゴロ転がり回ってしまった。

 数時間後に男体化イラストが上げられた時には確実に一度心臓が止まったと思う。

 これだと思った。二人の少年はばっちりNoaさんの絵柄にハマっていた。そうなのだ、これが金髪女王改め王子茶髪従者の真の姿だ。彼らはその女性性を捨てることで、真に美しい姿に、概念にまで昇華したのだ。

 その後もNoaさんは度々男体化イラストをUPしてくれた。それに触発されて界隈の他の絵師が同じように描き始めたけどやっぱり全然だめ。Noaさんじゃないと、”少年”のリアルな質感は描けない。絶対に。やっぱりNoaさんは男同士を描くために生まれてきたんだと思う。これまでの百合をやってきたのは金髪王子茶髪従者に出会うための布石だったんだ。私はそう確信してさえいた。

 自ジャンルオンリーイベントサークル参加募集が始まったのはちょうどそんな頃だった。Noaさんがサークルカットと共に『新刊男体化漫画やります』とツイートした時は、見間違いじゃないか5度見くらいした。

 大好きなNoaさんが、他でもない私が布教した大好きな男体化カプで新刊を出すのだ。信じられない思いだった。というかこんなにいいことばかり続いていいのか?とさえ思った。

 そして、一番重要なことはイベントに行けばNoaさんに会うことが出来るということだった。一体どんな人なんだろう。いや素敵な人に違いないとはもちろん思っているけど。これまで飯画や上げられる写真には本人は全く映り込んでいなくて、顔もそうだが服装雰囲気なども一切分からなかった。でも、会えるのだ。せっかくの機会、Noaさんと自カプについて話がしたい。

 そのためにも私はもう一度アニメを隈なく見返した。金髪王子茶髪従者についてやれるだけ考察を重ね、解像度を上げることに専念した。

 いよいよイベント当日。

 一般入場が開始された瞬間に私はまっすぐNoaさんのスペースを目指した。15分前にTLをチェックした限りでは設営完了とのこと。新刊表紙の茶髪従者にお姫様抱っこされている金髪王子を目印に人の波をかき分けて進んだ。

 パンフレットとスペース番号を何度も見比べながら場所を確かめる。ああ、私Noaさんに会うんだ。そう思うと心臓はがなり立て、喉はカラカラに乾いてくる。歩みを進めながらも深呼吸してごくんと唾を飲み込んだ。

 スペースには大きな列こそ出来ていなかったものの、既に5~6人並んでいた。開始直後にってすごくない?やっぱりNoaさんって人気作家なんだ。

新刊1冊500円になります

 声の主の方を視線で辿って息を飲んだ。めちゃくちゃ美しいひとがそこにいたからだ。可愛い、ではなく、キレイなどでは足りず最早「美しい」という言葉しかさない顔の造形だ。

 身長は170cm近くあるだろうか、きれいめのジャケットクロップデニムカジュアルダウンしている姿が様になりすぎている。

 耳が見えるくらいの明るい色のショートカットの髪が、さらさらと額の上で揺れていた。

 一見して男か女か分からなかった。どっちと言われても信じることが出来そうだ。確かなのはその人が美しいということ。

 そしてそのひとの胸元に名札がついているのに気が付いた。

 ”Noaだょ”

 崩した文字だけど、確かにそう書かれている。Noaさんだ。Noaさんなのだ、この人が。この美しいひとが。

 聞こえてくる「ありがとうございました」の声は見た目の印象よりも少し高め。それに何より名札から下をよくよく見ていると、柔らかそうな身体つきが見て取れた。Noaさんは女のひとだ。メンズライクだけど確かに女のひと。男装カフェかにいても不思議じゃないタイプの。私だってあんな風に顔が良かったら男装コスだってしてみたいと思ったことが1度や2度くらいある。もちろん鏡を見てすぐに諦めたけど。

 Noaさんは私の理想のひとだった。あんな風になりたかったと思えるひとだった。最高のイラストが描けて、TLでも人気者でその上顔やスタイルまで美しくて格好いいなんて。すべてが私の理想通りだ。こんな素敵なことがあってもいいのだろうか、本当に。

 私はの緊張はいよいよピークに達し、息が上手く出来なくなってきた。

 無情にもNoaさんの客さばきは高速で一気に私の番になってしまう。

「あ、あの、しんかん1部、くださひっ……」

 噛んでしまった。

 やばい恥ずかしい。一気に顔に血が上ってくるのが分かる。今すぐにでも逃げ去りたい。そんな私を気にも留めずにNoaさんは新刊1冊ですね、と私の震える手から500円玉を受け取った。

 何をしているのだ。こんなことで怯んでどうするのだ。何のためにここへ来たのか、何のために夜通しアニメを見返したのかも分からなくなってしまう。

 私はNoaさんのから新刊を受け取ると、「あの」と切り出した。

「あの、実は私、Noaさんに最初マシュマロで男体化よくないですか?って言った者なんです……!」

 よかった。今度は噛まずにちゃんと言えた。少しだけほっとする。

「そうなんですか!?えー、ありがとうございますー」

 Noaさんは目を見開いて驚いて、すぐさまぱぁっと明るい笑顔を浮かべる。

「うわー、じゃあこの新刊出せたのもあなたのおかげじゃないですかー。えー」

「いえいえそんな全然です!あの、やっぱ二人の関係ちょっと少年的というか、男体化すると無垢な感じがめちゃくちゃ出るというか、それがNoaさんの絵柄に合うんじゃないかってずっと思ってて」

 やばいなと思いながらも一気に捲し立ててしまった。やばいな、Noaさん引いてるかな。ちらりと顔を見ると、Noaさんは先程から変わらずニコニコとした笑顔のままだった。

「いやぁ嬉しいなー。マシュマロもらった時私もその手があったかー!って思って興奮しちゃって。ほんと”少年”って儚げな感じがこの二人っぽくもあっていいですよね」

 なんてことだろう。私が思い描いたような展開が繰り広げられている。本当に夢かもしれない。それなら覚めて欲しくないけど。

 そう思っていると、隣のスペースの人がNoaさんに声を掛けた。

「るかちゃーん、今ソラリよんさんからラインきて、今日打ち上げ来れるかって言ってっけど、参加でいいよねー?」

「ん?ああだいじょぶー」

「りょ~!」

 背中である長い髪を綺麗に巻いたその女は、Noaさんの返答を聞くが早いかキラキラしたネイルの指先ですぐさま返事を打ち始めた。

 なんだこの女。やけにNoaさんに馴れ馴れしくないか?あのNoaさんだぞ?分かってる?

 隣のスペース誰だったかな、ほとんどNoaさんしか見てなかったからよく覚えてない。でもお品書きポスター新刊表紙に見覚えがあった。

 こいつ、毎週末NoaさんをSNS映えの餌食ににしているクソ女じゃないか。いつもこんな風に馴れ馴れしくNoaさんに絡んでるんだ。最悪。胸の中にモヤモヤした感情がくすぶり始める。

 でも同時にそれが正しくない感情であることも私には分かっていた。だって私はオフラインのNoaさんのこと、ほとんど何も知らないのだ。隣のクソ女の方がずっとずっとNoaさんを分かってる。他にも打ち上げの連絡をしてきたソラリよんか誰か知らないけどそういうやつとか、打ち上げに来る他のメンバーなんかの方がよっぽどNoaさんを知っているはずなのだ

 それでも、それだけで私がこの人たちに負けていると思いたくなかった。私はそんなみんなから慕われている神絵師同人作家Noaさんに布教してそれをNoaさんも気に入って新刊まで出したのだ。それをさせたのは、間違いなくこの私。

 気が付いたらNoaさんが再び私の方を見ていた。

「そうだ、よかったらあなた打ち上げ来ませんか?」

「え!?

 いきなりのことにひっくり返ったような声が出てしまった。

「あ、お時間あればいいんですけど」

「えと、ぜんぜん、全然大丈夫です」

「よかった!男体化のこともっとお話しましょ」

 Noaさんは白い歯を見せながらニカッと笑った。笑顔があまりにも眩しすぎる。Noaさんはクソ女の方を振り返る。

「ねー、もりーぬさん、打ち上げもう一人追加でいいー?えーっと」

 そしてもう一度私の方を振り返って聞いた。

「すいません、お名前、教えて頂けますか?」

「あ、双樹、です」

「りょーかいです。もりーぬさーん、”そうじゅ”さん、追加で。そ、1人。あ、そうじゅさん終わったら連絡するんでライン教えてもらえません?」

 それが私がNoaさんと”繋がった”瞬間だった。

 Noaさんのスペースを後にして、会場をぼんやり歩く。正直百合がメインのジャンルから男体化で本まで出しているサークルは少なかった。打ち上げの時にNoaさんと話すネタになるだろうと買い込みたかったが、Noaさんに触発されて突発で出したコピー本みたいなのが数冊だけしかなかった。それでも収穫は収穫だ。

 どこかでご飯食べて戦利品に目を通して、打ち上げの連絡を待つとしよう。

 Noaさんのスペースは会場のだいぶ奥だったか入口まで地味に距離がある。それにまだ一般入場が始まって30分も経っていないわけで、色んな列が進路を阻み、色んなスペースに向かう人が色んな方向を目指して進むに進めなくなって新たな混雑を生んでいる。ぼーっとしていたら人の波に攫われてしまいそうだ。

 そういえば今までBLオンリーオールジャンルには参加したことがあったけど、百合がメインなのは初めてだ。どこもかしこ女の子イラストポスターやらなんやらが目につく。そしてそんな会場にいるひとの8割くらいは男性なのだった。確かに女性はいるし、サークルで参加している人には女性が多いようには思うけど、客はみんな男性だ。こういう男女比のところに初めて来たから余計にそう思うのかもしれないけど。やっぱり百合男性向けなんだ。男女もの男性向けほど直球のエロじゃないにしても、キレイ理想女の子女の子世界ってやっぱり男の考えた理想郷で、男のための消費物に他ならない。

 よかった、Noaさんが男体化をやるようになって。あの美しいひとが、例え売れるからってこれ以上男のための消費物を作り続けるなんてもったいなさ過ぎる。、

 そういえばさっきNoaさんのスペースに来てたのもほとんど男の人だった。男体化でもちゃんと買ってくれるってことはやっぱりNoaさんの画力漫画の上手さだよね。

 いや、待てよ。もしかしてNoaさんガチ恋勢なんじゃないの?だってあれだけ美しいひとなんだし、それもない話ではない。だって元々百合が好きなのに男体化の本を買うなんてありえない。絶対あいつら内容なんて見てないんだ。ああやっぱり男って最悪。Noaさんもこのまま男体化続けて、早くBLにきたらいいのに。

 人込みの中、男がこっちにぶつかってくる度に聞こえるように舌打ちしてやりながら、私は何とか会場を出た。

 連絡を受けて、打ち上げ会場となる居酒屋に集合より少し早い時間に到着した。既に店の前でNoaさんとクソ女、それからいかにもな感じの男オタクが2人いた。Noaさんはすぐに私に気付いてくれて、私をそこにいた人達に紹介してくれた。一通り自己紹介が終わるとクソ女が男達に身内的な話題を振って私以外の4人で話し出した。何これ居辛ら過ぎる。私が死んだ魚のような顔になってもクソ女と男共は全く気付いていないようだった。最悪。

 するとNoaさんが、急にこちらを向いた。私は慌てて生き返った顔に戻る。ヤバイ、見られたかな。Noaさんはこちらを見てにっこり笑うと、クソ女と男共に「そろそろ時間だし先はいっとこ」と言った。流石Noaさん。きっと私を気遣ってこう言ってくれたんだ。まだ来ていない人が2~3人いるらしかったが、その人達にはクソ女が連絡することになり、私達は店の中に入った。

 ビール乾杯した後、早速みんなアニメ今日イベントの話をしたり、戦利品について語り始めたりする。

 席順は奥からクソ女、Noaさん、私。そして向かい側に男が二人。男のうち1人は赤髪紫髪姉妹が自カプらしくてその話をNoaさんに振ってくる。

「82話のお姉ちゃんの妹への眼差しがやっぱりすべてを表してるんすよ」

「あれはね。流石に言い逃れ出来ない」

「っていうかソラリよんさんの新刊が、全部やってくれたからなー」

「空白の8時間!!」

「いやまじで空白の8時間ってなにっていう」

 そんな会話が次々と展開されていく。なにこれ。っていうか赤髪紫髪カップリングって何で人気あるのか不思議なんだけど何で?今日イベントでも島が出来て

2018-03-02

anond:20180301221023

おめでとう!

 

おもわず頭の中にある神コピー本いろいろあげつらってしまったけど違うよね。2人くらいおもいついた・・

 

うそう、連絡先といっても30年前の同人誌だと住所がのっていた。

この方のはピクシブかのことだとおもうけれど、

人によっては「ピクシブまだ登録してない(というかPCの前に座る時間が捻出できない)」とか

「もってたけど消してジャンル移動したばかりであまり知らせたくない」という方がいらっしゃるためこういうケースはままある。

できれば直接お知り合いになっておこうと自分も思ってる。

  

(あと一応いっておきますが、一応ですが、中綴じコピ本のp数は4の倍数になります

この方はイラストが6p分しかないという書き方なので別に矛盾はない)

追記:

上で「あげつらって」と書いたことについてトラバがついたけど、私より前に「そのピクシブを教えろ」なんて怖いことを書いてる分かち書き人間さんがいたので念頭にあったためあえての誤用

どうやってもネット指名した時点であげつらいや晒し行為になる(本人が全くの善意でも)。元増田はそういうことはしないと信じている。

2018-02-20

数年ぶりに同人世界に戻ってきたら気味の悪いことになっていた話

私は二十数年ほど前に腐の道に足を踏み入れたオタクである

書店あくま一般的大手書店)で好きな漫画の絵が表紙に描かれている「公式アンソロジー」とやらを見かけ

わず手に取り、同人誌というもの存在を知らされてしまった世代といえば、心当たりのある方もいるかもしれない。


当初は晴海に足を運び、会場が変わってからビッグサイトに足を運び、ナントカ会館等で開催される小規模なオンリー

コピー本を携えてサークル参加デビューを果たし、当時は割と楽しく活動していたと記憶している。


その後、活動していたジャンルの衰退、進路云々という人生選択等も重なり、自身創作してイベントに参加することが

自然となくなった。友人スペースの手伝い程度。それも楽しかった。


当時はTwitterpixivもなかった。



ここまでお読み頂いて「もしやこれは中年の懐古を元にした愚痴なのではないか」と思われた方。

恐らくそうなので、何か違うと思ったら閉じて頂いて構いません。




とあるジャンル同人世界に戻ってきたら面倒なことになっていた


2010年代に入り、個人的には転職をして少々生活が落ち着いた頃、とあるジャンル創作活動をしてみたくなった。

そこで遭遇したのが下記の面倒事だった。


慣れ合い、擦り寄り慣習


情報発信手段としてTwitterが主流になりつつあったので自分登録して同ジャンルの人々をフォローしたのだが、

あちこちでムダな慣れ合いや擦り寄りが日常的に発生していた。


創作者同士による「え〜〜◯◯さんの方が上手ですよぉ〜〜」的社交辞令

 こういうことを言い合う人たちはだいたい心の中では自分の方が上だと思っている

・壁や誕席に配置される創作者(一部商業作家を含む)へのあからさまな擦り寄り

 その時のジャンルには商業BLへの進出を狙う野心家も多かったため、奴らは必死だった

・良配置を得た創作者の「はわわわ〜〜私なんかがこんな配置を〜〜!!何かの間違いです〜〜!!!

 当日は私は無視してください〜〜〜!!!」という心にもないムダ謙遜

 本当に無視したら今度はすねて「どうせ私なんか…やっぱり実力もないのに…」って構ってネガするくせに

・付き合い上、特に欲しくない本を買わなければいけない雰囲気

 正直な話、あなたツイート面白くてフォローしているけれどあなた創作物が欲しいわけではない、という相手もいる


こういうことを書くとだいたい「じゃあ付き合いをやめればいい」という意見が出るのだが、一度繋がってしまったもの

それこそジャンルごと変えるでもしない限り安易に切りにくい、という事情もある。もちろん私自身の性格起因もある。

そこはどうしても平行線議論になるので、いろいろな意見もあるよね、に留めておきたい。

どちらかが正しいということではないと思うので。


ありがたいことに何年か活動を続けているうちに、個人的な繋がりのないところから私の創作物を気に入ってくれる人が出てきたり

BLであったにも関わらず男性の読者さんがついてくれたりして、それなりのやりがいも感じられていたのだが

あるイベントの終了後、急激に「なんか疲れたな…」という気分に襲われ、フェードアウトする形でそのジャンルでの活動をやめた。



どうでもいい話だが、そのジャンルには大学在学中にデキ婚出産した当時20代前半の専業主婦創作者がおり、

かにつけて「大学では◯◯を専攻していて〜就活も本当は△△(大手)を目指してて〜〜」などの「私はバカじゃない」主張や

そうかと思えば「あたしおかあさんだから」的ツイートで既婚子持ちマウントを取ろうとしてくるので、非常にうざかった。

彼女には嫌いな創作者がいて、何かにつけてはその相手ディスり「だから◯ちゃんで叩かれるんだよ…」などとツイートしていたが

彼女自身もまた◯ちゃんで叩かれていた。二人とも今頃どうしているだろうか。もう30代のはず。正直どうでもいい。



■別のジャンルで数年ぶりに同人世界に戻ってきたら気味の悪いことになっていた


さて、それから数年、本当に何の創作にも関わらずにただの漫画アニメオタクをしていた私に、また新たに興味を持てるジャンルが現れた。


久しぶりに「沼に落ちた」という表現が出来るほどのジャンル出会った私はそのジャンル専用のTwitterアカウントを作り、

同じジャンル好きな人達と繋がり、たまに自分で描いた絵をツイートに貼り付けては一般人にふさわしい数のRTいいねを頂いて

楽しくやっていたのだが、ここでもまた面倒なものが目に入るようになってきてしまった。


慣れ合い、擦り寄り慣習

以前いたジャンルよりもさらにひどい(※個人の感想ですものだった。


私がそのジャンルに落ちた時、既にそのジャンルが盛り上がり始めてから一年以上が経過していた。

その間に何が起きていたかを察するに、


1.元作品の発表当初から二次創作をしていた人が「偉い」という風潮

2.「偉い」人の創作しているCPで新たに創作をしたければそいつに気に入られなければやっていけないという空気

3.そもそもその「偉い」人の創作物を皆が好きで当たり前という空気


下記に簡単解説するとこうなる。


1.元作品の発表当初から二次創作をしていた人が「偉い」という風潮


私もジャンルに足を踏み入れた者としてはド新参なのだが、創作者を中心にあちこち古参に「私など新参ですから」と

謙遜して回らなければいけない雰囲気蔓延していて、辟易するのに時間はかからなかった。

全体的なジャンル雰囲気としては「ご新規様歓迎!あなたもこの作品を見てください!」という呼び込みも多いのだが、

創作者に目を向けるととにかく新参が頭を垂れている様を目撃する。

そのジャンルには商業作家はあまりいないのだが、「偉い」人は「先生」などと呼ばれて崇め奉られているのだ。


気味が悪い。


2.「偉い」人の創作しているCPで新たに創作をしたければそいつに気に入られなければやっていけないという空気


ジャンル内で「偉い」とされている創作者の中でも、一番の人気CP活動している一番「偉い」とされる創作者が存在していた。

一番の人気CPなので、後からハマって創作を始める人の中にもそのCP活動したい人が多い。

彼女らが何をしているかというと、


・その「偉い」人をまずフォローし、

・「以前から拝見していました!ファンです!!」という挨拶で忠誠を示し、

・「偉い」人が何かツイートする度にRTして空リプで崇め奉る


という、もはや偉い人の宣伝媒体となることによってそのCPでの活動領域を得るということだった。


気味が悪い。


3.そもそもその「偉い」人の創作物を皆が好きで当たり前という空気


1および2から、「偉い」彼女創作物は「読みたいから読むもの」というよりも「礼儀として購入し、読んだら褒めちぎるもの」という

何だかよく分からないものと化していた。


気味が悪い。


私自身、ハマったCPは前述の一番人気CPだった。

だが、「偉い」人の創作物は正直あまり好きではない。もっと言うと、その「偉い」人自身が好きではない。

知り合いなの?と聞かれれば、いいえ違いますということになる。

知り合いでもないのに嫌いなの?と聞かれれば、「あなたにもいませんか?知り合いでもないけど好きではないなと思うタレントとか」と

いうことになるが、とにかくその「偉い」人の発言の端々に自分とは合わないものを感じてしまい、受け付けないのだ。


ただ、推しCP推しCPである以上、どうしてもTLにRTいいねさらには空リプまで含めて彼女を崇め奉る空気蔓延する。

そこで私は彼女アカウントIDペンネーム、「先生」という単語まで含めて、彼女の影がTLに現れないように徹底的にミュートした。

それでもイベントが近づけば彼女新刊に関連すると思しき新たな単語がTLに発現するので、それをミュートする…ということを

繰り返している。もちろんはじめからフォローもしていない。信者からすれば、私は不心得者だろう。



これもどうでもいい話だが、ここまで崇め奉られる◯◯先生とやらはどんな人なんだと思ってググってみたところ、

見事に◯ちゃんで叩かれていた。なんだ、皆が皆崇めているわけではないのだなと思うと同時に、表向きは信者に見えるあの人やあの人も

心の底ではどう思っているかからないのかもしれないな、と思い、そっとブラウザを閉じた。



そんなこともあり、私は現在身をおいているジャンルではある意味中途半端創作を続けている。

たまに描いた絵をツイートに貼り付けてみたり、ある程度まとまったらpixivに載せてみたり、それで満足だ。

心優しい人からイベントに出てほしい、本を読みたいと声をかけて頂けることもあるが、上記の気味の悪い風習がなくなるか、

偉い先生とやらが去るまでは御免被りたい。

先生とやらは自己顕示欲自己評価承認欲求の塊のようなお方とお見受けするので、ジャンルが盛り上がっていて

適当キャラクターセックスさせて崇め奉ってもらえるうちは去ることはないだろう。


昨今、同人誌価格設定創作活動における人間関係に疲れる等の記事拡散されているのをよく目にする。

私はそうした疲れを感じたくはないので、今のままでいようと思っている。

2017-11-16

友人の死と折り合いがつかない

もうすぐ4年になるのに、全然理解できない。

なんでもないときに突然思い出して、ぼんやりしてしまう。

別に号泣するとかじゃないけど、ただ彼女のことをぼーっと考えて時間けが過ぎていく。

ていうかそんな親しかったわけでもない。中高一貫女子高で同級だっただけだ。

私は自分で描いた拙い漫画をせっせと刷ってコピー本にして地元の小さなイベントの端っこで配ってるようなオタ女で、同じようなオタ女たちとよくつるんでたけど、彼女はとびきり美人性格も社交的だったから、そういう子が集まる派手めなグループにいた。

高校になっても私は受験組、彼女は附属大推薦組で、選択授業が被ったことはほとんどない。

唯一の接点が管弦楽部。でもこれは学年の4分の1くらいの子所属するような大所帯だったから、そのなかでもやっぱり仲良しグループはあって、そこでも私は彼女とつながりはなかった。

ただ、彼女は目立つ子だったけど、少し要領が悪いというか、世渡りが苦手というようなところがあって、一度だけ、見かねた私が半ば強引に手助けしたようなことがあった。助けっていうほど大げさなものではなくて、普通にクラスメイトが困っていたら皆するようなことだったけど、それでも彼女は恩義を感じたのか、たまに話しかけてくれるようになった。彼女は優しい。

それでも、そのころの私たちには中高生ありがちなグループ体裁みたいなものがあったから、話すときはなんとなく二人きりになったときだけだった。彼女は私のしょうもない話によく笑ってくれた。その顔がすごくかわいいので、私はくだらない持ちネタを繰り返した。彼女が笑うと満足した。

一緒にどこかへ遊びにいったりしたことはついぞなかったけど、彼女地元楽団にも参加してて、あるとき私を誘ってくれた。

大きなコンサートがあるときは、人数確保のために楽団員が知人を紹介することができるシステムだった。チェロ(私の担当楽器)が足りなくて、よかったらきてくれない?なんて言われたら行ってしまう。ふたを開けてみれば私しか誘われていなかったので、ちょっとした優越感でニコニコしてしまった。たぶん本当にチェロ人員けが足りなかったからだろうけど、彼女から選ばれることは得意な気分にさせた。

彼女バイオリン(とても上手)なので練習は別々だったけど、最後の合わせでは一緒に帰った。電車で座って、それまででいちばん長くしゃべった。私はそのとき彼女に外部受験して地元を離れることを話し、彼女は私に子供が好きで音楽先生を目指していることを教えてくれた。

そうして私たちはそれぞれ進学し、二年の冬に彼女は亡くなった。

葬儀はご家族だけで執り行われて、私たち卒業生は母校でお別れ会を開いた。

そこで区切りがついたつもりだったのに、その後しばらくして、飲み会で入ったお店で流れているBGMが、あの、彼女と参加したコンサート演目だと気づいたとき、すごく動揺してしまった。お酒が入ってたからかもしれない。

それから度々、突然彼女のことが心に浮かんで、とても寂しくてやりきれない気持ちになってしまう。心が体の真ん中から徐々にずれていって、そのままどこかにいってしまう。誰かを亡くした人ってみんなこんな気持ちを抱えて日々生きてるの?こういうのどうやって乗り越えてるの?寂しくて仕方ない。

卒業式も寂しかったけれど、これからみんな別々の道でそれぞれ元気にやっていくんだという信頼や希望のようなものがあったから、こんなどうしようもない悲しみだけではなかった。こんな私でも日々をあれこれなんとか過ごしているのに、彼女はどこにもいなくて、なにもしない。働いたり遊んだりしないし、バイオリンを弾かないし、笑ったり泣いたりしない。もうなにも作らないし、生まないし、何にも干渉しない。そんなことがあるだなんて思いもしなかった。あの、音楽室で隣に座って笑っていた人間が、この地球のどこにもいない。頼むからみんな長生きしてくれ。

彼女との記憶なんてこれだけで、でもそれだけをずっと繰り返し思い出してしまう。彼女のご家族お別れ会で初めて拝見したし、グループにいるとき彼女とは関わりがなかったので彼女共通友達はいないし、誰とも彼女の話をできなくて、ここに書いてしまった。文字にしてたら落ち着いてきたから、明日からまた静かに日々が過ごせそう。表現の自由はすごい。

ていうか読み返すと自分のことばっかりでめちゃくちゃ気持ち悪い。彼女のご家族のほうがずっとずっと寂しいでしょ。お風呂入って寝ます

2017-11-04

anond:20171104113430

リンクありがとー。楽しそー。読んでみる。

ただ、部数が初版500部即日完売ぐらいから、無配つければ転売されるし、

コピー本製本が大変だしで、もう全て印刷屋さんに任せるようになってしまった。

ごくごく親しい友達への回覧同人誌ならこれいいねありがとう

2017-08-12

https://anond.hatelabo.jp/20170811231837

私は現在ネットでのみ二次創作作品を公開中。

本当は本にしたいんだけど、これまで金が無いか時間が無いかのどちらかor両方だったので自費出版出来ずに来た。

私の嗜好は元々どマイナーだし技量も無いし目立つのきじゃないので、何百冊も刷って同人で儲けようという野望は元より無い。

けれどいつか、自分自身と少数の読者への記念として少部数贅沢な感じに仕上げてみたい。

しかし、私のその希望って、現在同人誌(その多くが二次創作だ)で儲けている・儲けようとしている人のお陰で印刷会社利益を得ているから、叶わぬ夢ではない訳で、だから二次創作同人で金を稼ぐ事を私の立場では否定は出来ないんだな。

でもまぁもし二次創作で稼ぐのが禁止になったら、私は小学校の頃にクラスの皆で卒業文集作った時のノウハウしこしこコピー本を拵える事にするよ。

2017-07-23

なんでコミケ準備会は「コミケの存続のために」と言って修正強要するのか。修正したくなきゃ自前で売ればいい

本当に分からない。

どうやら、修正を入れないと頒布できないというのに、自分プリンターやら買って印刷する気配もない。

https://twitter.com/macaronicheese0/status/852924068898643968

本当にこういう人間理解出来ない。

逮捕覚悟で誰かやってもいいやんけと思う。

けど、男性向けではコピー本無料配布と思われるのか?よく分からんが、コピー本だとか自分で刷るとか色々あると思う。

刑法175条に唯唯諾諾と従うとかおかしいわ

本当にこの国は北朝鮮みたいだ

本題なんだけど、コミケは「コミケの存続ガー」ってやたら振りかざして法に対抗するつもりもないよな。

アングラ即売会を開かなくちゃならんかな……

私は表現規制賛同するとかそういう事を言いたいんじゃない。

マハトマ・ガンジーですら抵抗権を行使して不服従実践したのに、なぜお前らはやんねーの、って話。

それ、純粋に疑問に思うんだけど。

ネットショップでも出来るじゃん。海外サイトならそういうもの検閲受けないし、BOOTHなら見本誌チェックなどない。普通に売れるし。

抵抗権でもっと言えば、ヨハン・クライフの息子がジョルディって有名やん?

クライフに息子が生まれた時、当時フランコ将軍により『ジョルディ』とかカタルーニャ系の名前を禁じていたわけ。

それでも『ジョルディ』って名付けた訳だよ。「オランダ出生届コピーだ」ってアリバイも作った。

まあこれは、その前日に5-0でバルサが買ったこともあるんだよな。

なんで俺がこうやって増田さんに愚痴ってるかと言うと、純粋に疑問に思うわけ。

なんでこんなろくでなし子裁判でも批判が吹き出てるのに、抵抗権を行使しないのか。

世間体ってのもあるんだろうけど、本当に自分のこと信じられるならそんなモン乗り越えられるだろ。

清岡純子が一昔前は普通にあったんだが今はタブー視されてるんだぜ?

そんな風に世の中は変わるんだよ。すぐに。

世相なんてこんなモンだろ。

コミケ準備会がこれ位の認識とか正直狂ってるだろ。

頭のおかしい痛い一部のやつが世間という皮を被って糾弾するわけで、それはかつての部落解放同盟のつるし上げとかまなざし村と変わらん。

これは個人的意見になる上、私は表現規制を推進している訳でも何でもないんだが、覚悟が無いなら同人活動やるな、同人活動文句言うな。

あれだけ印刷所が「成年向同人誌は何時でも逮捕される可能性がある!」って煽ってんだよ?

そんな煽りを真に受けるなら「覚悟のないやつはしない」が正解じゃん。

何を言ってんの。

俺の思う同人活動が違うのか、抵抗権を行使して無修正頒布するのはカウンターカルチャーの一つとして見るべきか。

少なくとも言えるのは、唯唯諾諾と法に従う現在コミケ準備会同人界隈には少なくとも俺は合わないって事だな。

2017-04-27

サークル参加者への差し入れ同人誌感想手紙が最強なのでは

サークル参加を何度か経験してわかったことがある。

差し入れをいただくことが多く、その際に「来ていただきありがとうございます」と言えて、それがとても嬉しいことだ。


差し入れの内容は美味しいお菓子お茶、自引きできなかったグッズ、アニカフェ限定コースターなどなど…。

こんな弱小サークル差し入れなんて申し訳ないと思いつつも「美味しい!」「推しがかわいい!」「こんなレアグッズもらっていいのかな!?」と、

一人キャッキャしながら名前差し入れ確認してツイッターでやり取りができる方にはお礼を言って回る。


だが、本音を言うとそんなにたくさんんの差し入れをいただくと困ることもあるのだ。

行きはキャリーケースに36ページのコピー本数十部と10冊未満の既刊、設営グッズ、憧れのサークルさんへの感想手紙を詰め込み、普段使いのバッグを持って出かける。

帰りは運良くコピー本完売すれば良いが、戦利品を押し込めばもうキャリーケースはパンパンだ。

それに加えて上記のようにたくさんの差し入れをいただくと、折りたたみ式エコバッグ差し入れを入れるのだが、入り切らなければ普段使いバッグに入れて帰ることになる。

戦利品と設営グッズと差し入れ、全部送ればいいじゃん!と思われるかもしれないが、売れ残った新刊や既刊を小さめのダンボールに入れて送るだけでも着払いは高い。

地方住まいなら迷わず宅急便を使うが、都内在住だし、せっかく手持ちで持って来ていただいたもの宅急便で送るのも何だか気が引ける。

加えてかわいくラッピングされて中身がわからない状態カステラ最中は早々に食べなければならない。

ジャンル友達と合流し、アフターに行く際に差し入れをもらいすぎてキャリーケースにも入らず、

ノベルティの紙バッグに入れていたら持ち手が切れて大変な事態になったこともある。


そこで私は思った。「差し入れ同人誌感想手紙が最強」であることを。

嵩張らず、すぐに仕舞えて、日持ちを考えなくて良い。手紙すごい。


だが、私だけかもしれないが同人誌感想を書くのはかなり神経と精神をすり減らす。

普段は70~100P程の同人誌頒布する小説サークルなのに、1冊24Pの同人誌感想手紙(2500字程)を書くのに半日を費やしてしまう。

推しカプが一緒のコマにいるだけで幸せなのに、好きな作品のどこが良かったか文章化して伝えるのはとても難しい。

「最高です」「好きです」「萌えます」「ありがとうございます」…大抵この4語が文末に来てしまう有様だ。

普段キーボードばかり打ってるせいか字は汚いし、文字を書く行為事態も疲れて(筆圧が強い)残りの半日は疲れで目眩を起こしたりする。

なので、自分でも「差し入れ同人誌感想手紙最強論」を謳いつつも、

申し訳ないが本当に本当に好きな人や毎回忙しいのにコンスタント新刊を出す友達最近同人トラブルに巻き込まれた人、憧れのサークルさんにしか書けない。

申し訳ない、手紙を書くのが下手くそで…。


今度スパコミがあるけれど、一生懸命書いているのにまだ1通も書き上げていない。

目標は5/4までに3通なのだが、思いを伝えるのにこれほどまでに「手紙」というツールが大変だとサークル参加経験しなければわからなかった。

これを知ることができただけでも同人活動をやって良かった。

できればコンスタント新刊ウェブ作品をアップしつつたくさんの素敵なサークルさんへ感想手紙を書いていきたい。

2016-02-08

http://anond.hatelabo.jp/20160208170247

私は中学くらいまではやおいが嫌いなオタク女だったわ、それでアニパロコミックスとかファンロードとか読んでオタク友達に誘われて同人誌即売会にいってオリジナル本や便箋を買って、友達数人とよろずコピー本などを作り細々と楽しくしていた所に、高河ゆんとかクランプとか尾崎南とかの直撃が来て、図書館に終わりのないラブソングなどかあり吉田秋生表紙にまんまと釣られて衝撃を受け、古本屋で間違って買ってしまったメイドイン星矢に謎の萌えを感じて、雁須磨子スラダン本とかまおまりをのパトレイバー本辺りの同人誌でじょじょに抵抗が消えていき今に至る

萌えジャンルは漁って、たまにオリジナルも買う程度だけどファイアーエムブレムの時にはおがきちかとか熱心に男女も買っていたけど今は何だか恥ずかしくて見ないから完全に腐

2015-06-12

酒鬼薔薇の本

レイプ魔が犯行ビデオ売って金稼ぐのと変わらん

一番ゲスいのは犯罪者を利用して儲ける太田出版だけど

まぁ資本主義社会じゃ儲かりゃ何してもいいんだろう

酒鬼薔薇コピー本にして手売りすりゃピンハネなしで丸儲けなのに

直筆サイン付けて売ればプレミア付きそう

2014-10-12

初めて同人誌をつくる

今度、思い立って、生まれて初めてコピー誌を2冊つくってイベントに出るので

まとめてみます

サイズ/数量/仕様

  • A4を中綴じしてA5の冊子仕様
  • 表紙は別紙
  • 2冊、10~15部ずつ刷る

原稿

このへん↓の漫画や文書などで、最終原稿PDFで表紙1ファイル原稿1ファイルの計2ファイル

http://anond.hatelabo.jp/20120807043616

(表紙、目次は、Inkskapeでさくっと作成

(1冊めの表紙アイディア出しは苦労しました。

 Googleで「同人 おしゃれ 表紙」など画像検索しましたが参考になるものなく断念、

 次は本の雑誌装丁特集の回など参考にしようとしつつ、

 最後最後は別のところに着地しました。

 2冊目の表紙は(時間もなく)10分くらいで作成。でもこっちの方が好きです。

 両方とも、フリー素材などは使いませんでしたが、フリーフォント(商用可)は使わせていただきました。フォント大事ですね))

 

PDF編集はこのフリーツール機能過不足なく素晴らしかったです。とてもお世話になりました。

 

[vector] pdf_as

http://www.vector.co.jp/soft/winnt/writing/se491657.html

 

KINKO'Sで冊子印刷する方法を知っていたら、下記について迷わなかったと思います

  1. 面付け(KNKO'Sでやるなら→面付けしない)
  2. フッターにページ付与(同→付与しない)

面付けについてはかなり調べましたし、悩みました…(メモ縦書きは右綴じ、横書きは左綴じ)

以下がとても参考になりました。

 

[pixiv]【講座】クオリティの高いコピー本制作いろは

http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=24704630

 

その他、Pixivを「コピー本 講座」キーワード検索した結果を一通り参考にしました。

 

要は、ふつうコピー用紙ではだめだということなど。

悩んで、最終的に購入したのは下記

 

http://www.nagatoya.com/contents/color_paper.html

http://www.sakaep.co.jp/shop/products/detail.php?product_id=132

 

(買うときにまったく意識していなかったのですが、

 レーザー/インクジェット両用用紙だったのは

 自宅と持ち込み両方に使えてすごくよかった!)

印刷

キンコーズ自動製本コピー機利用につきます

 

http://privatter.net/p/212726

 

http://youtu.be/kQbONerXKhQ

 

http://youtu.be/YE1lJpHAmLo

 

原稿の面付け不要で、表紙も別紙にできて、本文用紙も持ち込み可能で、

ホッチキス止めまで自動でやってくれるという。

魔法のようでした。

  • フッターへのページ数付けは、このコピー機の設定で行いました(店員さんに教えてもらった。メニューの応用設定の中にあります。ページ数の開始を -1 にするのがポイントです。(表紙分からカウントされるので、既定設定だと、目次ページが 2 から始まってしまます))

かかった時間お金

期間は正味2週間。

時間は夜中の睡眠時間を削って捻出した時間で、正味20時間くらいでしょうか。

 

お金は下記

合計 約15,000円

イベント用覚書

過去数回一般参加した同人誌頒布イベント記憶をさぐりつつ、

Googleで「イベント テーブルクロス 同人」などを画像検索して、リストとモノを揃えました

■机周り

テーブルクロス

POPや冊子を立てるもの 2つ

POP

 …卓上2種掲出

 …クロスにスペース位置とサークル名掲出する紙を貼る

■当日準備

飲み物カロリーメイトおやつタオルごみ

サークルチケット

・つり銭

 つり銭入れ

 札入れ(封筒 1000円、5000円)

・筆記用具

 (シャーペン消しゴムボールペン、色ペン

カッターはさみ

ポストイット

養生テープ

マスキングテープ

両面テープ

・A4クリアファイル

・S字フック

最後

行ったことのあるイベントは下記

今回参加するのは行ったことのないイベントなので

雰囲気も楽しみです。

(気心のしれた友達も、観光気分で売り子側に誘ったので、

 参加について(トイレで離席するときなど)細かい心配もあまりなく)

 

売るほうは、1冊でも売れればいいかな…という気持ち。

(某サイト1000ブクマほどついたコンテンツを含む冊子ですが再録だし)

 

イベント参加の用意がすべてできた時点で、

なぜか、萌えの気持ちが浄化されてしまって

意気込む気持ちなどが無になりました…。

 

お金時間と手間はかかりますが、知識と経験がついて、面白いひとり遊びだったなーと。

すでに総括する気持ちに。

2014-07-10

http://anond.hatelabo.jp/20140710001012

それwebサービスでよくねえ?って思ったが、リアル媒体頒布したい人もいるか

原価以下のロイヤリティだとさすがに承認欲求を満たす以上に敷居が高すぎるし、頒布数に合わせて原価分くらいは還元されないと製作者が金持ちしかいなくなってしま

印刷所の発注明細と領収書を提出させて頒布数*一冊分を通過購入費から返還するとか?(同人誌作ったこと無いから印刷所とどういう風にやりとりするのかわからんけど)

金が出るなら原価を安くしようっていう感覚もなくなるだろうし、相場を調べてコピー本なら○円、オフセット本なら○円みたいに一律の値段にしたほうがいいか

でもそうすると今度は会場の運営に回すお金が無くなりそうだなあ


pixivの雇われさん

じゃあその文言消すよ tinamiでもdeviantARTでもなんでもいい

過剰にステマ疑うやつもうぜーな

2014-01-04

C85の販売停止カードの件

これね http://togetter.com/li/608995局部の修正関連で例年なら5枚程度しか出ない販売停止カードが今年はすでに140枚も」

今回自分黄色カード初めてもらったのね

コピー本40冊位の島中零細なわけだけど 初めての経験だったから少し驚いたよやっぱり(店番頼んだ友人は大笑いしながら写メとってたけどな)でも最悪40枚のコピー紙にマジック塗ればいいだけだししし正直そそそそんなに悲観はしししてなかったさ(一応、紙の本とかその場で修正できるものは修正確認できれば再開できる)

結果的に開始すぐくらいにスタッフが来て「問題ありませんでした」って解除されたしね 遅くなってすみませんとまで言われてこっちが恐縮しちゃったよ

朝一番の買い物(そのために店番頼んだのだ)でも黄色い紙で頒布停止になってるところはちらほら見かけた(前回以前はほとんど見たことない)それが冒頭のtogetter等で言う3桁にとどくほどの数だったかというとかなり疑問だけど。

思うに、前回までは現場ブロック担当で見本誌チェックのその場で判断ができていたのが「今回不安から一応上にあげて見てもらおう」って感じで一時停止の黄色い紙が増えたんじゃないのかな。(自分のところがまさにそんな感じだったので)

買った本の修正レベルはやっぱりきつくなった気がする。そもそも印刷屋のチェックが厳しくなったと聞くし

2013-07-18

http://anond.hatelabo.jp/20130718121217

うまかったって言うより、同人誌コストからして、うまい人じゃないと出せなかった。

一昔前はオンデマンド印刷はなかったし。

あと、お金がないとコピー本になるけど、こっちは残らない。

下手な人はこんなんでお金掛けて他人に見せるのは恥ずかしいってんで、コピー本しか作ってなかったと思う。

ちなみに当然下手な人のオフセット本は「よさげな表紙だから買ってしまったが、なんじゃこりゃ(怒り)」で即ゴミ箱

から必然的にうまい人が作ったオフセット印刷しか残らない。

というのもあると思うが……。

もう一つ、違いがあると思ってる。

同人誌は、絵が好きで、それが段々うまくかけるようになった→他人に見せたいって活動。

それに対して今の状況はこうだと思う。

まず、ライフログ公開による承認欲求を満たすウェブサービス常態化している。

そこにユーザーが乗っかる方法の一つして、絵を選んでいるに過ぎないっていう。

2013-04-30

創作脳が治らない

はじめに言っておくと、趣味イラストを描いたりすることはあるけれど

漫画小説をまるまるひとつ完成させたことがない

一度だけ友人と地元同人誌即売会コピー本をだしたことがあるけれど、

最後まで描くことができなかった

完成させたことはないけれど、気がつくといつでも漫画ネタを考えている

面白い漫画映画をみると、その話の面白い要素を分析して作れないか考えてしま

はてブするもの創作ネタが半分くらい

面白いネタが浮かんだらiPhoneメモに残す

メモ名前は「やりたいことリスト

アニメを見ていて面白い表現を見つけると紙に真似して描いたりもする

でも漫画は描かない

描ける画力はあると思う

道具も全部揃っている

でも描かない

俺は創作をしたいのか、妄想するのが好きなだけなのかわからない

部屋に閉じ込められて、強引に描かされたら楽しんで描けるかな

絵を描くのは好きだと思う

好きなのかな?

2012-03-11

ラングリッチ@セブの良い点/悪い点ひっくるめて全部書いてみる

セブにあるラングリッチに1ヶ月滞在してきたので、感じたことを正直に書いてみる。

部屋

清潔田舎の安宿。虫はでる。

シャワー:部屋によって水量が違う。汚い。壊れる。

トイレユニットバスタイプ。水洗式だがよくつまる。

ベッド:竹のようなものでできた簡素もの。人によっては腰が痛くなる。

その他冷蔵庫ハンガー掛け、ウォーターサーバー扇風機クーラーあり

Wifi:つながる部屋とつながらない部屋あり

日本人感覚からすれば、汚い。

サイトに掲載されている写真とは大きく異なる。

やや、ストレスを感じるものの割りと慣れる。

食事

普通~まずい。日本食風のなにか。

:ご飯はおかわりできるが、おかずは男性には物足りないことも。

種類:朝飯はほぼ同じ。昼夕は一週間ごとの完全なルーティン。

食べれなくはないが一週間ごとに同じ食事が出るので飽きて、外食が多くなる。

やや改善されつつあるという声もあり。

授業

教科書コピー本なのか、かすれて見えない部分も。レベルは低く、買う必要はない。約800円~

教師:若くて話しやすいが、教えることには慣れていなくプロ意識は低い。質はばらばら。

発音:思っていたよりもきれい。問題ない。

文法:問題あり。期待しないほうが吉。

時間:1回1.5hの授業。

基本的に、発音とフリートークをメインで進めた。

1ヶ月で発音とリスニングフリートークに関しては上達が感じられた。

教師が授業を用意してくれる訳ではないので、自分で授業を用意することが必要。

英作文、ニュースの要約、プレゼンなどを事前に用意し、それを元に授業を進めるなどした。

中には、授業に対してやる気を感じられない教師もいる。

個人的には、教師の入れ替わりが多いように感じた。

そのため、授業や教師の質が安定していないように思う。

周辺

施設:徒歩圏内にショッピングモールコンビニがあり便利

治安ストリートチルドレンはいもののそこまで危険は感じない

交通:移動は基本的に徒歩またはタクシー。初乗り80円~

その他大気汚染がひどく10分外に出ると喉が痛くなる

周辺環境大気汚染以外は良い。

料理マッサージなどは安い。

その他

洗濯:有料洗濯サービスあり。しかし、紛失が多い。

電気:1ヶ月約3400円

お金:1ヶ月の滞在で4万円使用。

総評

良い点:日本人しかいない

悪い点:食事、部屋、教師の質のばらつき

滞在自体は概ね満足。

マネジメント日本人という安心感はやはり大きい。

また、生徒も全員日本人なので、その点はストレスなく楽しかった。

この点が、一番の長所であると感じる。

だが、食事や設備システムに関しては不満が残る。

授業については自分は満足だったものの、中には途中で違う語学学校に変える人もいた。

教師変更システムもあるが、やはり当たりハズレはある模様。

この学校に限らず、セブで英語を学ぶのは"人による"と感じた。

現在は良い面しか出ていないので、その点は割り引いて考える必要あり。

おすすめ体験記

セブ・ラングリッチカレッジ短期留学体験記

http://togetter.com/id/higuhigu

2010-06-30

少なくとも男友達はモテるために腐女子とつるんでる

ブクマコメに「BL専門のコミケ」は存在しないって書いてあったんだけど本当?

男友達の言ってる話は嘘か。

 

男友達の、コミケ参加者についての話をまとめるとこんな感じ。

・ほとんど女

・中にはすごく太ってたり髪がベトッてしてるような女性参加者もいるけど、

 見た目普通の隠れ腐女子的な人も多い

・見た目普通でもメンヘラっぽい子が多い

・人との距離感がちょっとおかしくて怖い子も居る

V系音楽好きが多い(男友達自身もV系好き)

 

男友達自身は、「腐男子」というほどではなく、

BL作品でも抵抗なく読めるっていうだけみたい。

腐女子と友達になると、その人が書いてるBLコピー本?をもらえたり、

作ったチラシをくれたりするんだって。

参加すると「男がいる」ってことで珍しがられて、

構われて、色々貰えたりして、感想を求められたりすることが嬉しいらしい。

彼自身はBL好きではないのに…

 

あと他の男性参加者と絡んだり、冗談で抱きついたりすると

なんか喜ばれるそうで、キャーとか言われるらしくて。

コスしてるときにやると特に。

 

ものすごくイケメンイケメン言われてもいるみたい。

mixiの紹介文も「○○で××なイケメンさんです♪」って

女性ユーザーから書かれてる。

彼はブサメンではないと思うけど、イケメンってほどでもなく、

外見で特別損したことも、特別得したこともないような、

よく居る感じのフツメンだと思う。

痩せがたの、ちょっと髪型がうざったいフツメン

昔はサッパリした髪型だったのにV系みたいになってしまった。

あと昔と比べると痩せた。

 

私の目線で言うと前の彼の見た目の方が良かったと思うんだけど、

今の方がモテてるっていうんで、その違和感から、

色々語りたくなるのかもしれない。

 

http://anond.hatelabo.jp/20100628223606

2010-04-21

保守世代での同人発行部数のススメ

ハナから売れてるような人でなく、少部数の小規模サークルへ向けて。

  

無謀にもネームバリューもなしに400部や500部を刷る勇気ある若者もいるこの時世。

廃棄される同人誌環境に悪いだろう、と思いそういったケースが起きないように

傾向と対策として、最低発行部数を見積もれる計算式を、ないなりの頭で考えてみた。

  

基本は数値を掛けていく。

  

まず第一に考えるのが画力。ここではABC3段階に分けよう。

次にイベント規模A,B,C(コミケ,コミックシティ,コミックトレジャー)、ネット認知度A,B,C(アクセス数=では安直?)

最後に、表紙、表紙の加工、ページ数、価格

  

第一項目では、画力A(巧い)B(普通)C(へたっぴ)、となる。ここの判断が明確ではないのでまぁ、自分で線引きを。

  

画力の基本値を1とし、A(4)B(3)C(1.5)とする。

次にイベントでの倍率を(Aコミケ等, 3),(Bサンクリ等, 2.5),(Cコミトレ等, 2)

ネット認知度、(Aわりと, 2),(Bそこそこ, 1.5),(C無名, -)

表紙は(A巧い, 1.5),(B無難, 1.25),(Cうーん?, -)となって、

加工の有無(オフPP 1.5),(オフPPなし, 1.25),(コピー紙, -)

ページ数(18P未満, -)(18P以上, 1.25)(30P以上, 1.5)

価格(500円以上, -),(400円, 1.5),(300円, 2),(200円, 2.5),(100円, 2.5),(無料, -)

  

さて、描き揃えた所で、仮に無名のへたっぴ同人作家コミケで出す場合計算してみよう。

  

■へたっぴ、コミケ、無名、コピー本、30P以上、200円で売る。

画力1.5 x コミケ3 x 無名- x 表紙1.25 x コピー紙- x ページ数1.5 x 価格2.5 = 21部 と大体20部。

  

次の例はネットごく一部で割りと認知されている人物、無論同人は初めて。

  

画力普通コミケ、わりと、巧い、PP、18P以上、価格500円とした。

画力3 x コミケ3 x わりと2 x 巧い1.5 x PP1.5 x 18P以上1.5 x 価格- = 60.75部 と少ないかも。初回という事もあるので無難か?

  

基本的にあまり多くの部数が出るようにはなっていない。MAXで200部くらい。最低で3部。

爆死回避の為に作った表みたいなもんで、実際の所は、運と直感、その他諸々で動く事だろうと。

  

  

価格帯での倍率は巧さに比例するだろとか、18P以上の倍率基準は

誰が決めたとか、合同本は?成年補正は?、売れなかったぞゴラァとかのつっこみはナシで…。

目安の最低を出す意味で、簡易すぎるがこんなの作ってみた次第。

  

保障はできないが、参考程度にはなるかな、という感じ。

もっと正確な項目と計算法でジェネレーターとかあったら面白い

  

…というか無難に50部刷れば安心だよって話でFAですかね。

追記:0に何を掛けても0だわな…小学生でもわかるのに。指摘ありがとう、感謝

2009-12-14

現実逃避だよなコレ

うひょー

原稿会社ずる休みしたった!

しかもいつも10冊売れるか売れないかのコピー本

2009-08-13

ちょっと思い出した話。



http://d.hatena.ne.jp/keitaro2272/20090812/1250027545

これを読んで思い出した話。

長くなるけど、かんべんしてくれ。あと、増田に書くのは初めてなんで、読みにくかったらごめん。先に謝っとくよ。

10年位前、同人誌をやっていた。一人でコピー本作って、一人で即売会に持ち込んでいた。非コミュなので、一緒に同人誌作れるような友達はいなかった。友達はいないのに、一人で売りに行く行動力だけはあった。

それでも、一人で何度も即売会に足を運んでいると、隣近所のサークル人間の何人かとは顔見知りになる。なんとなく友達っぽい人間も何人かできた。

その中の一人、Mは、とても辛らつな人間だった。お前の描く漫画は、絵は最低最悪に下手だけど、話が面白いなと、直球の感想をくれる。自分もMの率直さをとても気に入った。たまに飲みに行くようになった。自然に、一緒に本を作らないかという話になり、そんなことができるのかと自分のほうはとても驚いた。いままで、一人で本を作って一人で本を売ってきたので、他サークル人間自分が、一緒に組んで本を出すという事態がどういうことか、まったく想像できなかった。

そのことを打ち明けると、バンドで言うとソロ活動みたいなもんだ、とMは説明してくれた。確かに、あるバンド人間が、別のバンド人間ユニットを組んで、期間限定で活動するとかあるよな、と、その説明でやっと納得できた。それで、Mは元のサークルメンバーのまま、自分ユニットを組んで、ソロ活動をする、という体裁になった。

二人ともその体裁が気に入って、結局、トータルで3冊、オフセットの本を出した。間にコピー本も何冊か出した。

Mは小説書きだったからかどうか、かなりの量産がきいた。こちらの”ユニット”と自分サークルの両方の原稿を書いても、まだ余力を残していた。

自分は下手糞な上に遅筆だったので、時間の関係で、”ユニットの”原稿しか描けなくなり、一人でちまちまと本を作る余裕をなくした。

だが、Mの辛らつな台詞に触発されたか、自分でも目を覆うほど下手くそだった絵は、三冊目を出す頃には、見違えるほど上手くなっていた。一冊目と三冊目では、とても同じ人物が描いている絵には見えなかった。

本当に漫画が好きで、幼稚園児の頃から絵を描き続けて、それでもなぜかまったく上手くならなかった自分の絵が、Mに触発されてだんだん自分理想とする絵に近づいていく過程は、自分でも驚くほど楽しかった。一皮向ける、という言葉があるが、本当にそんな感じだった。

だが、上手くなるにしたがって、自分は、だんだん同人誌にかける情熱をなくしていった。

それまでの三冊の奥付の住所はMのものだった。本の感想は全部、Mのところに届いていた。個人でやっていたときは、ダイレクトに届いていた感想が、全部、Mの手で止まった。個人で出す一冊目のときは、煩悩を解き放っただけで形になっていたものが、その先は、数少ないながらも寄せられる感想を糧に、7冊もの本を一人で作ってきた自分だったから、感想に飢えて、徐々に情熱をなくしていったのだと思う。

甘ったれている、それはそうかもしれない。

画力がちょっとは向上して、絵を描くことじたいは前よりもっと楽しくなっていた。でも、同人誌を作っている人になら分かるだろうが、描くことが好きなだけでは本という形にはならない。その、形にする、という情熱を、もはや自分は感じなくなっていた。

最初に書いたとおり、Mは辛らつであまり人を褒めない。感想手紙とか来てるんだろ、読ませてくれよ、と頼んだこともあったんだが、Mは、お前には絶対に見せない、という。お前みたいなタイプは調子に乗るから、下手に褒められると慢心するだろ、と続ける。

確かに自分は調子に乗るタイプだ。けど、調子に乗るからこそ、それが、次の本への原動力になる。漫画を描く、という、好きな作業以外の部分にも、なんとか、力を注げるのは、調子に乗るからなんだ。

そう自分の側の気持ちを説明してみたんだが、話なんて自分から湧き出てくるもんだ、人の感想なんか関係ないだろ、とやはり取り合ってもらえなかった。つくづく、Mと自分タイプが違いすぎた。それは最初から分かっていたが、まさか、こんなことでまで言い争うことになるとは思わなかった。

やはり、甘ったれていたのだろう。

結局、それきり同人誌から足を洗った。同人誌を作る気力はもう残ってなかった。同ジャンル人間にもあいたくなくなった。つまり、逃げたのだ。つくづく非コミュだと思う。

その後、しばらくして、別のジャンルに興味が出て、そっちにすっころんだ。だけど、やっぱり誰かと一緒に本を作るのはもうこりごりだと思った。だからといって一人でまた本を作って……という気力もやっぱりなかった。

いつの間にかパソコンが普及していた。これだったら本を作るほどの労力がかからないな、と思った。ホームページビルダーを買ってきて、自分ホームページってやつを作った。絵はそこで発表した。

なんて楽なんだろう、と思った。感想も、たまに、本当にたまメールで来る、それで充分だった。一ヶ月に一通のメールでも、二ヶ月に一通のメールでも、とにかく直接、感想を読める。それがどれほどの原動力になったことか。

そのホームページも、仕事責任のある立場になり、そこにかける時間がなくなって、結局、閉鎖した。そうして、じょじょに絵も描かなくなった。一人きりのまま、結局、自分には何も残らなかった。

絵が上手くなって嬉しかった。それも本当だ。けど、上手くなったからって、世界は何も変わらないんだってことも分かった。自分非コミュのままで、やっぱり一人きりだ。いまは仕事だけが生きがいみたいになってる。

なぁ、どこで間違えたんだろうな?

2009-05-27

彼女・嫁が腐っていた場合の対処

貴方男性)のパートナー女性)が腐っていた場合の対処法について述べる

1. その状態を肯定する

原因はいろいろありますが、人間、誰だってやる気をなくす時も有るでしょう。あなたにだってある筈です。なのでたとえ彼女がやる気をなくして腐っていたとしても、それは必要なことなのです。長く続く場合は問題ですが、まずはまあそんなもんだと見守ってあげましょう。

2. まずは深くは詮索しない

相手が腐っている時は、何故腐っているのか等の詳細な事を話したくないかもしれません。そんな時は理由や原因などの詮索はしないほうが良いでしょう。特に、そのジャンルによってはたとえパートナーでも打ち明けるのが難しい場合が有りますし、その組み合わせは男性には理解出来ないかも知れません。

3. 気分転換にどこかに行くのも良いでしょう

気分が優れない場合でも、外に出かけて人と交流したりするのも良いかと思います。

特に、お盆年末などに一人でどこかに行かせるなり、一緒にどこかに行くなりしても良いかもしれません。

4. 手伝う

パートナーが相当に腐っていた場合、もしかしたら貴方に出来ることがあるかもしれません。売り子とか?いや、流石に無理かな…。コピー本を作る手伝いぐらいはできるんじゃない?折るのとか。

2009-03-18

情報不足

http://anond.hatelabo.jp/20090317031905

もっと、自分の状況を具体的に書けば、ブコメでもっと具体的なアドバイスをもらえると思うよ。

気持ちを書きたかっただけだけなんだとは思うが、今回の記事では相談を受けようにも情報不足。

イベントに出たいにしても、描きたいものの傾向がわからなければおすすめイベントも紹介できない。

作品レベルがわからなければ、印刷屋をすすめていいのか、最初はコピー本からすすめていいのかもわからない。

ブコメにあったけど、恐れるべきは「批判」じゃなくて「無反応」じゃないかな?

同人誌出したからって正でも負でも簡単に反応が出ると期待していくとがっかりするよ。

個人的に重要だと思うのは、周りから反応がなくても「描き続ける熱意」や二次創作なら「作品への愛」だと思う。

同人やりたい」じゃなくて「同人やって賞賛されたい」が目的だと、技量によってはすぐモチベーションを失うよ。

あと、同人生活を「わいわい楽しく」やりたければ、才能か、コミュ能力がどっちか必要。

周りから人がよってくるほどの作品を描くか、周りに積極的に打ち解けることが必要なので。

事前でネット上でクネクネしとくって手もあるよね。

同人は大変なことも一杯あるので、大半な面を強調して書いてみた。

ちなみに自分無茶苦茶同人リア充だ。

ていうか、リアル世界でも同人活動だけで他はないも同然だよ(笑)

2008-12-31

或るオタクコミケ遍歴

──1回目は、ただひたすら圧倒されるだけだった。

同人誌」という物の存在は知っていたけれど、その売り手と買い手がこれほど大量に集まっている場に立つのは生まれて初めてだった。カタログの見方も判らず、館内をどう移動すればいいかも判らず、どこで何が売っているかも判らず、何を買えばよいかすら判らず。

殺気だった人混みをふらふらと彷徨する中で、大好きだったラノベ絵師同人誌を1冊と、熱気に浮かされて適当男性向けエロ同人を幾つか買った。

──2回目は、判断を停止して買いあさるだけだった。

前回の経験から館内の移動ルートをそれなりに把握し、どこでどんな傾向の本が売られているかをカタログから把握する術も身につけた。

目当てのジャンルへとひた走り、目に付く物を片っ端から買った。そこに善し悪しの判断や、自分好みと合致するかどうかの考慮なんて物は全くなかった。

ただ、同人誌を買いあさっている自分に酔っていた。

──3回目は、相手の都合も考えず一方的に話しかけるだけだった。

ネット上で見た事のある人たちがたくさんサークル参加していると言う事に今更気づき、彼らのブースを回った。向こうがこちらを知っているかどうかなどおかまいなし、ネット上の憧れの存在が目の前にいると言うだけで興奮し、親しげに話しかけていた。

このとき、俺は初めて、「ただの売り子」でなく、人格と思考を持った存在としてサークル参加者たちを認識したのだと思う。

──4回目は、裏側から見られる事を無邪気に喜んでいるだけだった。

サイトで描いていたものがその筋では有名な某サークルの目にとまり、ゲスト原稿として参加させてもらうことになった。その縁で売り子を手伝う事になり、生まれて初めてサークル参加をした。

スムーズな入場。机と椅子が見渡す限り並ぶ空虚なホール内の風景。開場前行列の人混み。サークル参加者同士の、新刊の交換を媒介にした社交。

全てが初めて体験する物で、自分がこれまでの3回で見ていたものの裏側を垣間見ている事に、たとえようもない興奮を覚えていた。

──5回目は、ただの歯車だった。

自分では何も描かなかったけれど、前回の縁で同じサークルの売り子を手伝う事になった。壁サークルへとステップアップしたそこでの業務の苛烈さは、俺をただ金を受け取り本を差し出す機械にした。

溢れる客をさばき、大量の新刊を完売させた瞬間の達成感は素晴らしかった。だがそれと同時に、自分はただの手伝い、交換可能な歯車で、この本達は自分が居なくともきっと売れただろうという事も痛烈に感じていた。

──そして、6回目。

家のプリンターで印刷した手折りのコピー本を数十部。折った紙にマジックで書いた「新刊 ¥○○○」の文字。ドローソフトと格闘し、何とか作ったロゴ入り看板

売り子として手伝ってもらう友人もなく、俺はただ一人自分のスペースに、それらを並べて開場を待つ。

今ここでこうしているのが、1回目の頃から決まっていた運命のように感じながら。

「ただ今より、コミックマーケット75を開催いたします……」

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