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2023-10-28

絵描き世界ゾルラーク

マネ「笛を吹く少年」(1866)

 

灰色背景に笛を吹く少年が佇む。

誰もが見たことがあるだろう。図工の教科書に載る絵の定番だ。

この絵のどこが凄いのかわかるだろうか?

それは・・・

 

背景を描かなかったこである

 

この凄さを知るには歴史を語らねばならない。

昔の庶民は字が読めなかった。字が読めなければ当然聖書も読めない。

牧師さんたちは字の読めない人のため、教会の壁に聖書の名場面を描き始めた。宗教絵画の始まりである

 

時代が降るとやがて壁画を描く人々は専門化していった。

親方師弟制度、そして職人ギルド。絵を描くことで金を稼ぐ専門家集団。彼らは芸術家ではなく職人であった。

彼らの稼ぎのもう一つは肖像画である。昔の金持ちはよく肖像画を描かせた。我々が写真館で証明写真や753の写真を撮るように、彼らは自分家族の肖像画を描かせたのだ。当時の絵描き写真屋の代わりであったと言える。

写真から出発した西洋美術がよりリアルに、より精密に、表現が発達していくのは歴史必然であった。

  

長い時が流れ1866年、「笛を吹く少年エドゥアール・マネはあえて背景を描くのをやめた。マネは絵をデザイン的に捉え、少年の赤い服を魅き立たせる補色を背景に置いたのだ。

 

絵はもっと自由で良い。

 

マネ写実主義から印象派へと人々を導いた。「印象派の父」として知られる。

 

 

『あえて背景を描かない』

 

現在では手抜き絵と呼ばれる

 

 

anond:20231027224113

2023-10-27

葬送のフリーレンと異種族レビュアー

葬送のフリーレン、知ってる人も多いと思う。

魔王を倒した勇者一行(人間勇者僧侶ドワーフ騎士エルフ魔法使い)のうち、エルフ魔法使いであるフリーレンだけが長生きしていく話。

かつての仲間はほとんど死に、逆に新しく仲間が増えていく。

種族レビュアーズ。

腕の立つ冒険仲間一行(人間剣士エルフ犬男、などなど)が、ご当地風俗店をまわってレビューを書いて広める、とかいう最低最悪漫画

ご当地、というのはつまり種族風俗店ということであり、サラマンダーきのこ ミミック なんでもありである

面白いので読んで欲しいんだが、この中でもエルフのゼルというやつ、どすけべアホエロ漫画にしては重ためのキャラなんである

どうやらすでに何百年と生きているゼル、ごく稀にかつての冒険仲間、ギルド仲間に想いを馳せるシーンがある。

人間風俗店の70歳くらいのババアと寝て、ババア風俗嬢になったばっかりのころの思い出話をしたりする。

常に自分以外の仲間が短命であり、いつか先に死んでいく存在だと認識して、そういう行動をとる。

葬送のフリーレンは明確に長命エルフの悲しい使命を命題にしているが、異種族レビュアーズは本当に各種族への解像度が高い漫画

俺は天使くんが好きです。

2023-10-19

ポスト追放もの」案

2023-10-17

なろう系のタイトル考えた

強豪ギルドから追放された無能戦士

馬車に轢かれたあと

更に馬車に轢かれてミンチになる!


ニートの俺が異世界無双妄想

集団リンチの際に夢見て臨終

2023-10-13

anond:20231013113430

そもそもギルドランク」ってのがゲーム世界に出てきたのはMMO RPGが出てきてからだと思う。




って適当書いておくと識者からツッコミくれるはずなので待つ

2023-10-05

途中で読むのやめた漫画

最強職《竜騎士から初級職《運び屋》になったのに、なぜか勇者から頼られてます

中盤あたりで、運び屋のスキルに「前職のスキル再現する(竜騎士スキルが使える)」って感じのが出てきてから読むのやめた。

世界最強の執事ブラック職場追放された俺、氷の令嬢に拾われる

戦闘中脈絡なくポエムがでてきたところで、キツくなって読むのやめた。

BLEACHみたいなことしたかったのかもしれないが、上澄みだけ掬って真似しても痛々しくなるだけ。

ダメスキル自動機能】が覚醒しました~あれ、ギルドスカウトの皆さん、俺を「いらない」って言ってませんでした?~

自動機能を使って戦闘するシーンがあるが、その間は主人公意識がない状態なのが面白くない。

遊戯王で闇遊戯人格がなくて、無言でデュエルやってるようなもん。

転生領主の優良開拓前世記憶を生かしてホワイトに努めたら、有能な人材が集まりすぎました~

人材募集するために主人公が出した張り紙の内容が酷すぎて読むのやめた。

このレベル人間ホワイト企業だのブラック企業だの言ってるかと思うと悲しくなる。

田んぼで拾った女騎士田舎俺の嫁だと思われている

1話のストーリー構成が、『俺んちに来た女騎士田舎暮らしすることになった件』の1話とほぼ同じだった。

面白面白くない以前の問題だと思う。

2023-10-04

anond:20231004130435

わいは増田ギルドがあるとか底辺とかしらんけど。

「これを50代夫婦が……」とか常に妄想ちゃうしなんならかきこんじゃうのかわいそう。

2023-09-27

ROやってるときギルドBOSS時間管理する必要があったか

みんなシフト制でログインしてBOSS時間には遅刻離席厳禁

ほとんどの奴はトイレノートPCを置く収納可能な台を設置してて

一番厳しい時間帯はトイレBOSS狩りしてた

その台がコロナ禍になってまさか再び活躍するとは思わなかったな

2023-09-15

anond:20230915142933

ソシャゲの「ソーシャル」というのは、そのゲームSNS上で運営されていることを指しているのであって、ゲーム内にギルド機能だのフレンド機能だのがあるだけならソシャゲじゃないんですよ。

anond:20230915112708

俺はお前ほどほかのアニメを見てないからな。

新鮮に映ったぞ。

ギルドのお姉さんとかな。

2023-09-10

俺も「鬼ごっこモンハン飲み会を一緒にやる仲間」はいたけど、「俺自身友達」は一度も居なかったと感じてる

友達いたことがなかった」気がする人の一つのパターンたまたま提供できるのでちょっと聞いてみてくれないか

俺はさ、「特定コンテンツを一緒に遊ぶためのプレイ人数稼ぎ」より上の関係になったことがある気が全くしないんだよな。

コンテンツの方が「友達」で、一緒に遊ぶ人間は「友達友達」でしかない感覚というかさ。

たとえば、ポケモン通信進化させるために友達必要だとして、それは本当の友達ポケモンというゲームの方であって、人間友達はそのための中継機でしかないとも言えるんじゃないかって話。

俺がそういう態度で人と接してしまっていただけなのか、周りもそうだったのか知らないんだけど、ずっとそうでしかなかったように思う。

まあでも多くの人にとっても最初はそういう風に人間関係が始まるんじゃね―かとは思ってるんだよ。

恋愛における一目惚れとかは別にしてさ。

共通趣味がある所から話題が広がって、そこから一緒に行動して、そのあとでようやくコンテンツを通じた「友達友達から人間同士で「友達」になっていく流れがあるんだろうなって。

その人間同士の「友達」になった経験ってそういや俺にあったっけと思いだそうとしたんだが、どうも無いっぽいんだよな。

ボードゲームをやるためにボドゲカフェに行って、そのあと飲み会をしてから解散って流れでも、ボドゲと酒が俺達にとっての本来の「友達」であって、俺たち自身がお互いに人間として興味を持ってるかというと微妙な気がしてならんのよ。

たとえば飲み会なんかで「お前と話してると酒が不味くなる」みたいな言葉が出ることがあるじゃん

あれってつまり「酒を美味しく飲むための手段としてお前と話してるんだから、酒が不味くなったら本末転倒じゃねーか」って意味なわけでさ、まさしく酒のほうが「友達」で、目の前の相手は「肴」でしかないってことだよな。

俺ずっとそういう友達関係しか築けてなかった気がしてならんのよ。

友達幻想なんて良く言われるけど、お互いに対して人間として興味を持って接する関係ってのは実在してると思うんだよな。

特に理由はないけど一緒につるんで、一緒にやれば何でも楽しいみたいな関係がさ。

俺の今までの友達関係ってその辺がひっくり返っていて、モンハンにハマっているときはクソ野良を除けば誰と遊んでもそれなりに楽しくて、逆に自分が飽きてきたら友達に誘われて遊んでもクッソつまんねえのよ。

あるコンテンツ経由で仲良くなっても、どっちかがそれに飽きたら解散して行っちゃう感じ。

ネトゲで仲良しグループジプシーしてる人たちいるけど、ああいうのが全然からないんだよ。

楽しいと思ったゲームをやりこむための手段としてギルドに集まっているだけなのに、なんでギルメンとの人間関係でやるゲームを縛られなきゃいけないんだろうって考えちゃう

人間に興味がねえってことなんだろうねつまり

まあこれがいわゆる「本当の友達を作れないし、本当の友達必要としないタイプ人間」って表現をされる人種の正体なのかもな。

自身の単品としての人間的な魅力が低いか人間同士として友達関係で直に結ばれねえだけなのかもだが、それを努力して解決しようって気になるほど他人と直で「友達」になりたいとも思ってねえんだよな。

たまに寂しくなることもあるけど、だからって「友達」を作るために自分人生スタイルを大きく捻じ曲げたいとまでは思わないんだな。

そうやって無理してもどうせどっかで疲れて喧嘩別れみたいなオチがうっすら見えてさ。


「友達と言える人が人生で一人もいたことがない」夫の話

2023-09-06

anond:20230906092723

冒険者ギルドで「なにしにきたんだ?」って絡まれボコられたらいいのに

2023-09-03

ゲーム放置アカウント情報がわからなくなったが、落ち着いて整理してみていくつか試した後に無事ログインできた

しかリーダーに据えておくにはちょい弱すぎ

ちょっと育てるのに、今のギルドのサブ垢と入れ替えるか…とあれこれ考えてた矢先

そもそも需要がなくなった

メンバーがいまのギルドからキックされたらしく、

この放置ギルド一時的にでもメンバー戻す必要あるかと思ってのことだったが

無事に元のギルドに戻れたらしい

良かったと思いつつちょっとだけさびしい気もする

まあ、あれこれ準備もいらなくなったし、またしばらく放置だな

ゲーム複垢運用してた

放置ギルド代表アカウントマジで分からん

手持ちのgoogleアカウントを使い切って、また新しく作ったんだったか

同じアドレスFacebookアカウントGoogleアカウントで2垢にした気もする

気もするが分からん

作ったばかりのゲームアカウント代表にして放置した、それは覚えているんだが、肝心のアカウント分からん

メンバー達が強いとこに移動するってんでトップから預かったやつ

あれから2〜3年、メンバー達がトップの強ギルドを軒並みキックされはじめたらしい

小判鮫的に入っていたが戦力外通告というところか

その受け皿として元いたギルド自分が預かってたやつを使う話になる

が、アカウントわからん

やばい

2023-08-31

理想正義ヒーロー像とは?

自警団素人を見ていてかっこよく映らない…


TIGER and BUNNY世界観ONE PIECEクロスギルドみたいに、私営自警組織から契約中の人材に依頼が来るシステムになってそれを配信すればいいんだろうか?

捕まえた人は一躍ヒーローになれるし、処罰対象の人の精査や捕縛方法定義できて多少は健全になると思う

行為自体ヘイトや法的な責任自衛組織に向くから自警行為をする人自体ヘイトが向かずよほど非人道的な事をしない限り活動応援される

これが理想的なのだろうか…


ただ個人的に思うかっこいいヒーロー像とは

たまたま通りかかって助けて、「名乗るほどのものではない」って颯爽に立ち去る謙虚さがある人

もちろん現場に残って対応する必要はあるけど、「当然の事をしたまで」と恩義せがましくない人

世直しのシンボルとして名前や顔を出す事も意味はあると思うけど、変装をして人ではなく物事に目を向かせようとする人


俺がやりましたアピールは何かダサいんだよな…

2023-08-27

anond:20230827112038

あーこのしゃべり方、ラノベ異世界もので、理知的ツンデレ冒険者ギルド受付の美人お姉さんが言っちゃうやつだー(あと、ギルドマスターの副官でも可)

2023-08-15

アマプラで見たいものを絞り出すように見たし値上げもされるしそろそろ潮時かなと思って

新しい作品を見るという世の中でも有数の簡単お仕事ですら億劫に感じてなぜか世間様に申し訳なく思うが、名作は導入部分が優れてるので見始めるとストレスなく見ることができるんだよねー。

以下は見た作品メモ

聖域編を見て、女神だ何だと出てきたのでキムラック編の最後ってどうだったっけ?と思って復習。

これ以前のはもういいや。

配信終了間近ってことで、見放題で見られる連続ドラマ1〜3と新作スペシャル3つを見た。

毒殺と服毒自殺いね。立地は山奥の村施設か旧家が多い。効果音がしつこい。

見慣れると、自称超能力者には隠れた協力者がいる、話を持ちかけてくる人がだいたい怪しいなどといったパターンがわかってくる。

この世界詐欺師手品に詳しい。

トリックターゲット人物性格思考の癖や行動パターンをすべて熟知した上で成り立ってる感が強い。孔明の罠的な。

作風として山田上田トリックを解明すること重点が置かれてて、その結果黒幕自殺したり騙されてた被害者が救われなかったりするので後味が悪いとよくいわれてるらしいが、私はそう感じなかった。山田上田事件の結末に頓着しないドライな作りだからだろう。

ギャグは新作スペシャル1の格闘シーン(戦いは画面外のみで画面内では走ったり息を切らしたりするだけ)と金平糖を食って「糖が回った!力が湧いた!」が面白い

当麻文字を書いて紙を破ってばらまいて「いただきました」は何のSPECだろうと思ってたが、ただ高知能によって様々な情報から関連性を見つけて答えを出してただけだったようだ。つまりSPECホルダーに対して主人公達は生身で対峙してたってわけだ。

ニノマエと地居が所属する組織(カーネルギルド?)やニノマエが根絶やしにしたはずなのにそれでも無限に生えてくる津田助広についてよくわからないまま終わった。あとは千里眼(超聴力)のSPECホルダーが遠隔地の人間を殺す(操る)ように見せるトリックがよくわからない。

連続ドラマ以外はスピンオフが2作品見放題だが、あまり興味が持てない。

Wikipediaを読んだところ最終的にエヴァまどマギみたいになるらしくて、能力者がいるとどうしても世界の命運をかけて戦いがちだよねと思った。そこが超能力インチキとされてるトリックと違うところだ。

特に余計な要素はないしよくまとまってるんじゃないだろうか。アクションアニメの方よりもだいぶよかった。アニメはアレだったし。

庵野秀明は何を作っても作品エヴァに近づく能力があるのだろうか。世界一のエヴァ職人といえる。

ストーリーシンプルだが私の感性が衰えたのか思うところがなかった。何だろう、アクションがかっこいいとかそういうところを見ればいいのか?

しまりました。空中では私の方が圧倒的に不利ィー」「それが私のタァスクですから」の日常での使いどころを考えながらしばらく暮らそうと思う。

長丁場になるがいい加減ジョジョでも見ようかな。ジョジョネットミームだけはよく知ってるしそれらを教えてくれた友人のジョジョマニアに敬意を払って。

2023-08-13

anond:20230812152806

これって男に限らない話だと思う。

我慢前提で社会を作っていると、残念ながら、結婚しない子供も作らない、というのが最良の選択肢だよ。

この状況を打破するには我慢したら昇進するような仕事を奪い、我慢社会によっておざなりになる家庭運営への強制従事必要になる。

かつての日本だとそれは女性役割で、女が働いていると職業婦人などと言って馬鹿にされて、女性は家で家庭運営従事するものとされた。

かつては今のようにサービス業全盛ではなかったし、家庭運営従事するといっても夫が所属するギルドに妻も女性要員として所属し、従事するという感じだったよね。

女性我慢社会に参加したら、女性も休まないほうが最良選択なわけで、少子化必然だな。

男性を家庭運営に向けるというのは意識改革して、我慢社会やめようとしているという話だと思ったけど。

2023-08-12

[]8月11日

ご飯

朝:コーンフレーク。昼:ナポリタン。夜:豆腐えのきベーコンにんじんオクラ玉ねぎの鍋。たまごやき。間食:チョコ

調子

むきゅーはややー。お仕事は、おやすみー。

アーキタイプ・アーカディア

・はじめに

ケムコウォーターフェニックスコンビが送る文明崩壊した世界で何故か稼働し続けるVRMMORPG「アーキタイプ・アーカディア」を巡る、熱く燃える熱血ノベルゲーム

中人物達が遊ぶ「アーキタイプ・アーカディア」はゲームの設定が作り込まれていて、それを遊ぶ様がまず楽しい

そしてそんなゲームを遊ぶ日常がいつの間にか世界の命運を巡る壮大な物語に広がるんだけど、あくま個人の良いところもあれば悪いところもある生き様の格好良さで魅せる展開が多めの沸るシナリオ面白かった。

主人公のルスト、その妹クリスティンの二人っきりの旅から始まる物語が数多くの人を巻き込んでいきどんどん話が広がっていくのも群衆劇っぽくて好み。

インキャラ、サブキャラわず、どのキャラ重要役割があるを序盤から繰り返しやってくれるので、回想シーンやサブキャラの掘り下げが繰り返されるパートもダレずに楽しめた。

・「アーキタイプ・アーカディア」が面白そう

VRMMORPG「アーキタイプ・アーカディア」内の出来事物語の大半を占めているが、このゲームがよく考えられている。

ゲームログインすると、今までの人生で印象に残っている記憶カードが4枚入ったアルバムもらえる。

アルバムからカードを取り出して呪文を唱えると、その記憶媒体としたアバター召喚されるので、アバター同士で戦うPvP

アバターは人それぞれで、ごっこ遊び記憶から剣や銃や石といった直接攻撃系もいれば、愛し愛されの記憶から回復系、単純な乗り物の移動系、辛い出来事を耐え忍んだ防御系、複雑な事情能力からも伝わる状態異常系などなど、記憶出来事ゲームっぽさとが融合している。

他にも色々とルールはあるのだけど、記憶と共に戦うから戦闘を通じて対戦相手過去理解していくストーリーと密着したシステムになっている。

そのため、ゲームの中のバトルがそのままキャラクタの掘り下げになっていて、バトル描写が退屈しない。

お歌で戦うアバターから元アイドルなのかな? 縄のアバターで縛る子はSM好きか? など敵の記憶を予想しながら楽しく遊べた。

全員分の掘り下げがあるわけじゃないのが残念なところだが、主人公が持つ4枚の記憶カードについてはじっくりたっぷりストーリーが楽しめる。

他人記憶カード交換することもできて、そうするとその能力だけでなく記憶のものも受け取ることになるので、主人公だけでなく他のキャラクタ達の掘り下げも多い。

物語が進むと色々なシステムによってそれだけじゃない手段でも記憶カードの中の記憶を辿るストーリーが楽しめる。

・翔太が可愛すぎる

そんなカードのやり取りで記憶の一端が描かれるメインキャラの中でも一際惹かれたのが翔太。

見た目と表向きの態度は可愛い思いやりのある女の子記憶カードでは回復を使える優しい子なんだけど、VRMMORPGのキャラメイクシステムを使って女性を演じている22歳の青年男性

ネットゲーム用語でいう「姫プレイ」のような遊び方をしており、取り巻きを作り閉じた人間関係の中で悪循環を回している中々に攻めた設定だ。

他人依存し自立できない幼さがある癖に、すぐ調子に乗り増長する愚かさが愛らしい。

であることがバレるのを怖がっているが、性自認女性というわけではなく、あくま他人から都合よく愛されたいがために異性装している打算あるキャラ

とまあ嫌な視点ばかり書いてきたが、そんな人間の愚かさをある意味肯定的に、ある意味否定的に描く、人間人間であるだけで尊いそんな弱くて愚かだけど強くて可愛いキャラだった。

主人公やその他の男性キャラとそういう雰囲気になる展開こそないものの、22歳男性が自立できずに大人の男の人に依存して甘えた態度を取るのはエッチだった。

攻略対象として専用ルートも用意されており、男性キャラながらゲーム内の見た目が女性なのでヒロイン的なポジションとも言える。

なお「ぷぷぷー騙されてやんのー。残念! 男でしたー。おじさん男相手エロいことしようと思ってたのウケるんですけどー」な二次創作Pixiv投稿されていると予想したが一切されておらず涙した。

大人リゲルさんをはじめとしたサブキャラ達も良き

記憶カードの掘り下げこそないものの、他のサブキャラ達も魅力がいっぱい。

特に防衛隊隊長リゲルさんは出番こそ控え目ながら、相手カメラ撮影すると閉じ込める状態異常系のアバターと、竣敏な動きで攻撃する猫の攻撃アバターと、バイクの移動系アバターの三種類を同時に使いこなす屈指の強キャラだ。

アバターの同時併用は二つでも高等技術扱いなので三つでかつそれぞれの役割が被っていないのは強キャラの風格があった。

防衛隊なので物語の都合上どうしても負けシーンは多いが、彼ほどの実力者が負けることに毎回きちんと理由があるし、それが主人公の乗り越えるべき大きな壁になるので、主人公師匠キャラっぽさもあるリゲルさんは美味しいキャラだった。

他にも映画大好きなキャンディさん、翔太の取り巻きながら男を魅せる集落代表最後最後で良いところを持っていく奇妙な倫理観ローズ、肉体を使った「癒し」が得意なカーラのお母さんなどが印象的なキャラだった。

インキャラだけでなく彼らサブキャラたちの想いも乗った熱い展開が幾つもあるので、サブキャラ書き込み上長に感じず楽しめた。

・メインキャラとの思想ぶつかり合いバトルが面白

先に翔太という例外と魅力的なサブキャラ達の感想を書いてしまったが、この作品のメインは記憶カードをぶつけ合って戦う思想の殴り合いだ。

VRMMORPG「アーキタイプ・アーカディア」のシステムを利用した作戦や工夫のシーンも沢山ある。

この作戦を立てるシーンは楽しく、実際に何か3Dキャラを動かしたりステータスが変動する要素は一つも無いのに、このゲームを実際に攻略しているような気分になるのが面白い。

しかし、毎回色々、本当に色々あって、最終的には主人公ルイスが妹のクリスティンと遊んだ記憶カードと、章毎のメインキャラ達の思想のぶつかり合いが主題となる。

最強を目指して奪い取った様々な記憶カードに成り切り演じるリア、自身の犯した罪の意識から自死の願望が強いオリーブ恋人再起不能になったこから世界を憎むアレグロなど、様々な理由の「楽しい」以外の感情記憶対峙する。

これらを主人公ルイスはどのように破るのか、どの章でもここが見どころになってくる。

この思想バトル通じて得た仲間たちの輪がどんどん広がっていくのも良かった。

特にアレグロは表紙に映っているだけあって超重要キャラ対立が一度や二度じゃないのが、物語に深みが生まれていた。

主人公と表裏の関係にあるエピソードなんかもあり、名実共にもう1人の主人公だった。

彼らのエピソードはどれも単純な否定で終わらず、考え続けていくことで、作中でも後々には意見が変わることもあるのが、単純じゃ無さが伝わる難しい話だった。

良い/悪い、正義/悪のように一言で分類できないグラデーションのある多様な意見のぶつかり合いは読み応えがあった。

ゲーム楽しい

自己言及型のメタミステリのような物言いになるが、このゲーム主題を要約するとこれに尽きる「ゲーム楽しい」だ。

主人公ルイスが妹のクリスティンと遊んだゲーム記憶

これが物語最初から最後まで一貫して強く肯定される。

ゲーム楽しいシンプルな主張だが、多種多様な様々な状況においてもこの主張は繰り返される。

「悲しい時ほど遊ぶ」作中で何度も引用されるクリスティンの台詞

どのような意図なのかを細かに解体する必要もなく、遊んでいるプレイヤー自身もまたゲーム楽しいから遊んでいるのだから、この主張には納得しかない。

そんなメタ的な構造の話では終わらず、作中ではきちんと噛み砕いて説明してくれ、ゲームは殺し合いと違って次があること、次があるからこそ工夫をしたくなること、工夫するから技術進歩すること、終わったら勝っても負けても楽しいこと、誰かと時間を共有することの楽しさなどなど、ゲームの魅力をこれでもかと手を変え品を変えアピールしてくれる。

間違っても何度でもやり直せるように取り返しのつかないことだけはしない、そして自分相手も許す、ゲーム肯定することがいつの間にか人間肯定することになっているテーマ性の広がりが最高に決まっていた。

・さいごに

主人公の妹クリスティンが興したギルドで使われていた仲間の中だけで通じる内輪ネタ「ラスモス・ゾティーラ・トゥーラッカ」の意味オーラスオーラスで明らかになるんだけど、これこそが正にゲームだった。

ゲーム遊ぶことを肯定するどころか、ゲーム的でないもの否定するような強いメッセージ性のある強烈な作品でありつつも、そのような良い意味脱力する展開で、緊張がすごく解けてスタッフロールに迎えた。

ゲーム楽しい、そんな当たり前の感情を丁寧に解体して色々な部位で楽しませてれた。

僕もテキスト主体アドベンチャーゲームを一人で遊ぶのではなく、ステータスゲーム技術が求められる人と人との交流がある類のゲームを遊びたくなった。

2023-08-07

なろうの冒険者ギルドが綺麗すぎるのが気に入らない

一方では、身元の知れない暴力自慢どもを束ねて、

もう一方では、やはり暴力沙汰の依頼を独占的に仲介する同業者組合

そんなもん、ど汚いに決まっているだろ。

ワナビーは入会金と研修費の資格商法で巻き上げて、

逃げ場のないやつらは報酬マージン生活費でぎりぎりまで搾り上げて、

小金を貯めた成功者は人目の無いダンジョンで殺して財産奪い取れよ。

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