はてなキーワード: ギシギシとは
大学生相当になったので、親に頼み込んで奨学金を貰って一人暮らしをする許可を貰ったのが2年前の年度末だった気がする。
1年半ほど一人暮らししたのでその記録というか反省なんかをば。
一人しかいない部屋で好きな音楽やラジオを流しながら本を読んだりプログラミングしたりするのはなかなかに良い心地だった。
学校に通いつつリモートワークでアルバイト、研究したり機械学習の勉強をした。友達と飲みに行ってみたり、女の子誘って飯行ったり。
一人の部屋に帰ってくると寂しかったけど、プログラミングしたり勉強したりして不思議と寂しくなんて無かった。でも彼女欲しい...。
エッチなコンテンツも常識的な範囲で自由に楽しめる。上の階は足音とギシギシ音がうるさかったけどまあ住めば都ってなもんです。
その一方で、一人暮らししてみたらただ単に暮らしていくことがこんなにも大変なことかと痛感した。
食費、光熱費、家賃、生活必需品、出費出費と金は出ていくばかりで管理が追いつかない。
奨学金は月8万円、苦しいながらバイトの給料と合わせてギリギリ暮らせた。貯金?知らない子ですね...。
自分のことくらい自分で出来て当たり前、当たり前だけど結構難しいってこういうことかーとか、親ってこんなことやってたのかーって22歳にもなってようやく現実として認識した。
父さん、母さんありがとう。
自分でご飯作らないと腹が減るし、洗濯しないと汗臭いオタクが数日もしないうちに完成する。オタクは服を洗濯してちゃんと風呂に入って身体をきれいにしろ(自戒)。
当たり前だけど、今まで自分が出来ていなかったことだ。この機会にちゃんと認識して実践出来たのはいい経験だったしこれから必要になるスキルだ。
とりあえず就職が決まって、親を安心させることが出来た。内定式の案内とか来て「あぁ、俺就職出来るんだぁ〜」とほわほわ考えてる。
一人暮らしをやめることになった。
理由は就職に際して引っ越す必要がでてきたので、その貯金的な意味合いが強い。
本当は一人暮らしの孤独さに耐えられなくなったから。さっき寂しくないって言ったのにね。だって実家の猫に会いたい...。
実家に帰ってもまあやることは変わらないだろう。
勉強して研究してバイトして、生活する。でも視点は少し変わった(気がする)。
待っててな猫、あと数日で帰るよ。僕のこと覚えてるといいな。
実際は男も女も関係なく、一定以上閉塞した組織や空間に人間が複数いるだけで、ある程度ドロドロはしてくる。
サラリーメンをじーっと見てるとしみじみする。こいつら女子中学生のような(ジェンダー的に不適切な表現)ところがすごくあるなと。
出世ルートに乗りたいというミッションを、大人らしい勝負や駆け引きのように思い込んでいるから気付かないが、
やってることは子供たちの、スクールカーストで快適な地位に落ち着きたいというメンタリティと同じ。
恵まれたものを手に持って生まれてきた人間と、蹴落としたいものや、余禄にあずかろうとするものや反発するものなどが、
あーだこーだ、仕事の割り振りから、昼飯をだれと食べに行くか、誰を飲みに誘うかなどをテーマに日々ギシギシと軋んでいる。学校と全く変わらない。
いろいろ重なって去年の年収がちょっと大台に乗った。そんなにもらってたのかと思った。
給料が増えてた自覚がなかった。なぜなら使っていなかったから。生活にかかるお金は給料が増えようと増えまいと変わっていなかったから、その認識がなかった。
一応家計簿はつけていたけど、支出ばかり見ていたなあ。必要なお金を引いて今月はいくら残るって部分は見てなかった。通帳もちゃんと記帳しているけどただぼんやり数字が増えたな、使い道がないな、としか思ってなかった。
そう、使い道がない。
趣味は読書。あと昼寝。長風呂も好きだが、肌が弱いから温泉はあんまり。いくつかゲームもしている。課金はほぼしない。これまでの合算を平均しても月300円はいってないと思う。
ファッションとかインテリアとかアクセサリーとかは全然…じゃないけどほぼ全然と言っていいくらい興味がない。清潔感があってTPOに合っていて着ていて自分も相手も不快じゃないなら何でもいい。
とりあえず寒波に備えて防寒インナーを買い足しに行った。持ってるけど。まだ着られるけど。でもまあ最近寒いし増やしてもいいかなってようやく思えたから。そう思うのにも時間がかかった。
ユニクロでシャツを選びながら服って高いなと思いながら何でこんな風に思うのかを考えて、幼少時代の経験の根深さのせいかもと思った。
ゆで卵の作り方とか玉止めの仕方とか初等教育で教わったことって力強く自分の身に根付くけど、同じように幼少時代の経験が自分の根幹に残って将来にわたって思考や人間性に大きく影響する。当然のことかもだけど、その環境を離れてもずっと残って自分の基本になってると思うと恐ろしい。正直ちょっとおぞましい。
たぶん特段貧乏な家じゃなかったと思うけど、親はお金を使わない人だった。費用対効果とかメリハリとか将来に向けた貯蓄とかだったのかもしれないけど、子供はそんなこと知らん。
道具は壊れるまで使うもので、衣類は破れるまで着るもの(小4くらいまでは靴下は穴が開いても繕って履いてた)。機能性や効率は存在しない。
生活は我慢、楽は我が儘、外食はすべて贅沢、楽しいも贅沢、苦労と工夫が美徳。
生活はすべて苦労の上に成り立っていて、その他は塵芥レベルにしか存在せず、そしてそれを(それすら)楽しむのは罪悪である。ましてや自由などは塵芥レベル以下でも存在しない。
主観だから偏ってるかもしれないけど、自分の認識としてはそういう家庭だった。
兄弟がどう思っていたかは分からない。兄弟は自分より良い扱いを受けていたからたぶんまた違う印象だと思う。
ともかく、自分にとっては靴下でも下着でも新品を買ってもらえるのは本当に特別なことで、普通の普段着も誕生日プレゼントになり得ていた。だから何でもないタイミングで新しい自分だけの服を買ってもらえたときは、嬉しくて嬉しくて、毎日でもそれを着たいと思ったくらい。
…こうやって書き出してみると、どこのフィクション世界の孤児院か刑務所かって感じだな。自分にとっての現実でした。
そんな中でも本だけは十分に買い与えられていたから、いまでも本だけはどれだけ高価でも買ってもいいものになっている。だから趣味の読書もためらいなく続けられている。…いや、これは必然の結果かも。でも普通に読書好きだし楽しいからいいや。最近はデュマの椿姫がよかった。
もちろん教育として良い面もあった。物を大事に使うとか食事は残さないとか、そういうのはいいことだと思う。
でもたかだか1000円程度のインナー1枚買い足すのに、持ってるのに勿体ないかもって少しでも考えちゃうのはどうなの。
外出先ですごく疲れているのに、お茶の1杯を飲みにお店に入るのを迷ってやめるとかどうなの。
お金を使うことに後ろめたさがある。ケチとか節約とかいうレベルじゃない。最近ようやく、もしかしてこれはちょっと異常なのでは?と気づいた。
実際がどうだったか、今現在がどうかは別として、自分にとってお金は常にないものだ。
だから給料が上がってもお金があるという認識は生まれないし、お金がないのだから使い道も生まれない。
本当はたぶん、使い道はいっぱいある。
くたくたになってるカーディガンとか、袖がべろべろに伸びてるパーカーとか、筋が入ってくたびれてきた革靴とか、バッテリーが持たなくなってきたスティック型掃除機とか、生地の真ん中が大きく割けてる布団とか、ヒビが入って異様にギシギシ鳴るベッドとか。
新しいものを求める気持ち以前に、今使っているもので買い替えが必要なものがたくさんある。大きいものから小さいものまでリストアップすれば本当にたくさんになると思う。
でもそれさえためらってしまう。マメに充電すれば使えるしとか、中の綿が見えてても眠るのに問題ないしとか思って、本当にどうしようもないレベルになるまで先延ばしにしてしまう。効率悪い。分かってる。
過分はもちろんよろしくないけど、もう少し自分にお金をかけてもいいはずだと思う。自分の快適さや楽さを買っていいと思う。全然悪いことじゃない。
自分で稼いだお金を自分の生活を整え豊かにするのに使って何が悪い!
生活は我慢じゃないし、楽は我が儘じゃない。苦労だけが美徳でもない。幼少期の呪縛からそろそろ解き放たれたい。
昨日、ソープランドに行ったんだよ。
んで、プレイに入る前にトイレに行ったんだけどさ。行く途中に、他のお客さんが入っている部屋の扉の前を通るつくりになってたわけ。
そしたら、その部屋から「パンパンパンパンパン……」って、調子よく餅をついているような音がしてきてさ。
それに合わせて、激しくスプリングが軋む音と、扉の木枠がカタカタぶつかるような音もすんのよ。
「え、うそ?ナニコレ?」って一瞬思ったくらいだったんだけど、ようするにヤッてるわけよね。激しく。
俺さー、体力に自信ないもんだから、ピストン運動があんまり速くないの。
速く動いても女の子は痛いだけみたいな話も聞くし、フィニッシュ寸前だけちょっとがんばればいいかなって感じなわけ。
それで文句言われたこともないし、イッたっぽい反応を引き出したこともあるから、これまで自分のセックスの仕方が正しいかどうか、疑ったこともなった。
でもその、パンパンパンパンギシギシギシギシ音を立てている部屋から、
「ああっ!!すごい、すごい、すっごい!!こんなのダメ、こんなのダメ、こんなのすごい、あんっあんっあああ゛っ!!!」
みたいな、現実でもAVでも聞いたことないような喘ぎ声が聞こえてきてさ。
なんかね、ちょっとね。考えちゃったよね。
そんだけ。
大音量で音楽かけたり、ラジオ流したい、歌ったり、怒鳴るように声張り上げて会話したり。
宴会でもやってるのかと思って覗いてみると、ただ夕飯食ってるだけだったりする。
深夜早朝でもお構いなし。
でも、数日にいっぺんくらいの頻度で『ラジオだけが大きな音で流れている』ことがある。
いつもはラジオ聞きながらベチャクチャ大声で騒ぐのに、この時だけ会話一切なし。
時々ベッドの軋む音がするだけで、つまり""そういうこと""なんだね。
辛い。
まぁ私も大人なので、小児じみた意趣返しなんかするつもりはサラサラないけど、やはり夜は静かに過ごしたいわけで、ラジオのボリューム落としてよと頼みに行くわけ。
ちょうど盛り上がってきたところで、
私「静かにしてくれるかな?(ゲス顔)」
と、隣室までお願いに行く。
ドアをノックすると、毎度イキった表情の旦那が出てきて、片言の日本語で「ゴメンネ、シズカニスルヨ」とか言う(口先だけで静かにはしない)。
このベトナム人夫婦のたくましいところは、私が伺ったあとも続きをする点。
ラジオのボリュームを落として(あんまり落ちてない)、何食わぬ顔で再びギシギシ音を立て始める。
アンアンは言わないけど、アンアン言わなければギシギシはOKという感覚らしい。
ギシギシ→静かにしてよ→シズカニスルヨ→ギシギシのルーティンを毎度懲りずに繰り返す。
神経が図太いというか、米帝を戦争で負かしただけのことはあるなぁ。
最近はもう飽きてきたので、いい加減静かにして欲しい。
http://anond.hatelabo.jp/20150910215231
からの続き
自分の本当の想いに気づいたなら、あとは現実的な算段をつけていくだけだ。
僕が主に学びたいのは経済学である。だから経済学部のある大学を目指す。それは確定として、どの大学を目指すべきだろうか。みんなどうやって志望大学を決めてるんだろう。調べても情報が多すぎて混乱してくる。旧帝とかMARCHとかってなんぞ。ゼミとか研究室とか修士とか博士とかもよくわからない。そもそも大学の仕組みがよくわからない。最初のうちは学ぶ側で、そのうち教える側だったり、最先端の研究をする側にまわる、というのはなんとなく知ってる。以前は「4年勉強して卒業」としか思ってなかったので、これでも大学に対する理解はだいぶ進んだほうだけど、やっぱり前提知識がいろいろ足りてない気がする。
いや待て、そういった知識的な問題よりも何よりも、その前にまず僕には大学受験資格がない。僕は中卒なのである。正確には高校中退だけど、数ヶ月しか通っていないので取得した単位なんてないも同然だ。どこを志望するとか、大学に通う資金はどうするとか、それ以前の問題だ。受験資格を手に入れなければ、スタートラインに立つことさえできない。まずはその問題から片づけよう。あとのことはあとで考えよう。
そういうわけで大検について調べてみる。どうもいまは名前が変わっているようで、高等学校卒業程度認定試験、略して高認という名称になっているらしい。試験は年2回、8月と11月に行われる。科目は、国語、英語、世界史A/B、日本史A/B 、地理A/B 、現代社会、政治・経済、倫理、科学と人間生活、化学基礎、物理基礎、生物基礎、地学基礎、数学I。これらの中から8〜10科目を受ける。合格ラインは40点前後らしい。半分正解できればいいのだ。しかし高校で習う教科ってこんなに多いのか。けっこう大変そうだ。文科省のサイトで過去問が公開されているようなのでひとつずつ見ていく。
まずは国語。大問が4つで、現代文が2問、古文・漢文が1問ずつ。現代文のほうは普段から本を読む習慣のある人なら普通に解けそうな感じだ。僕もいちおうコンスタントに本は読んでいるし、現代文に関しては問題なさそうだった。古文と漢文に関しても文章の意味は7割以上わかるし、試しに問題を解いてみたら全問正解だった。あれ? 古文・漢文って中学でやるんだっけ? 独学でやった覚えはないから、中学でやったんだと思うけど、20年たっても意外と覚えてるものだと思った。文法とかはさっぱりわからんけど。
英語に関しても問題なさそうだった。英語は二十代のころに必死こいて勉強した時期がある。1回だけ受けたTOEICは680点だった。そのあと半年海外を放浪して日常会話くらいなら問題なく喋れるようになったし、これで合格点を取れないってことはまずあるまい。
次は世界史。これに関しても最近やったばかりだし問題なさそうだった。AとかBとかどう違うんだろ、と思ったけど、Bのほうが範囲が広く、より深い内容になっているらしい。高認の試験ではかぶっている問題が多いし、そんなに違いは感じなかったけど。ちなみにA/Bどちらを受けるかは当日に試験問題を見てから決めていいらしい。
日本史、もしくは地理。これは願書提出時に事前選択するようだ。日本史はかなり難しい。半分正解できるか、ちょっとあやしい。地理のほうが点数を取れそうだったので、こちらを選択することにした。半分は正解できそうだけど、これに関してはちょっと勉強しておいたほうがいいか。
公民は、現代社会、もしくは政治・経済+倫理から選択する。科目数は少ないほうがいいので、現社でいくことにした。毎日ちゃんとニュースを見ている社会人なら誰でも普通に合格できそうな内容だ。これは勉強する必要はないかな。
理科系科目は、化学基礎、物理基礎、生物基礎、地学基礎のうちから3科目を選択するか、もしくは科学と人間生活+どれか1科目。これも科目数が少ない後者でいこう。
科学と人間生活って聞き慣れない教科名だと思ったけど、理科総合のことのようだ。学習指導要領が改定されて、つい最近こうなったらしい。試験は基礎4科目からそれぞれ易しめの問題が出される感じ。でも半分いけるかちょっと微妙なラインだ。これは勉強必須だなあ。
あとの1科目は地学基礎にした。これも以前は地学Iとかだっけ。地学I→地学基礎、地学II→地学、みたいな感じで変わってるようだ。これも半分いけるか微妙。勉強必須。
まあでも理科系科目がちょっと不安なくらいで、全体的にはけっこう余裕かな。なあんだ、身構えて損したよ。ハハ。ああ、そういや最後に数学が残ってたっけ。まあこれも余裕かな。ハハハ。じゃあちょっと過去問を見てみようかな。
え? これあれでしょ? 東大入試問題でしょ? ちょっと文科省さんしっかりしてくださいよアップするファイル間違えてますよやだなあもうホントかんべんしてくださいよマジで。マジで……。なんぞこれ……。1ミリもわからん……。死にたい……。
マジやばい。本当に本気で1問もわからない。最初のほうのサービス問題っぽいのすらわからない。解き方がわからないとかじゃなくて問題文の意味すらわからない。なにこれマジやばい。というかいまさらだけど自分は文系だったのだとこのとき初めて気づいた。プログラミングで飯を食ってたりするんだからてっきり自分は理系なのだとばかり……。マジかよ……。
嘆いていてもしかたない。これをどうにかしないことには大学には行けないのだ。ならどうにかするしかない。
まずは本屋で数Iの参考書を立ち読みしてみる。なるほど、わからん。よし、次だ。中学数学の参考書。なるほど、わからん。よし、次だ。算数の本。なるほど、わかります。でも、最大公約数とか最小公倍数とか通分とか約分とか、けっこう難しい。小学生ってこんなのやってるのか。すげえな。
参考書とドリルを何冊か買って帰り、勉強を始めた。地獄のような日々の始まりだった。
算数ドリルをやってみると、四則演算はさすがにできるけど、九九がところどころ記憶から抜け落ちてることに気づいた。やばい。そして分数の計算がまったくできない。分数の割り算ってなんだよ。割り算で割るってどういうことよ。意味わからん。と思いつつも、算数についてはなんとかなった。問題は中学数学からである。
算数から数学になると急激に難易度が上がる。なんでマイナスとマイナス掛けたらプラスになるの。分数の割り算が今度は逆数の掛け算になるとかどういうことよ。ちょっともう本当に意味がわからない。そうしているうちに1週間、2週間が過ぎる。やばい。それでもぜんぜんわからない。中学数学の最初の段階でこれだけ時間かかってたら数Iを終えるまでに何年かかるんだ。本当にこんなので大学へ行けるのか。さすがに焦りが出てくる。心が折れそうになる。何より、やっていてまったくおもしろくない。つまらない。こんなの社会に出てから何の役に立つんだ。これを必修にするとか文科省の陰謀だろ。あ、人が陰謀論に走るのは精神的にまいってるときなのか。ひとつ勉強になった。
そんな感じでウンウン唸りながらも参考書を読み進めていると、「-xは係数に1が隠れている」という一文が目に止まった。あ、そうか、-xは、-1x、-1掛けるxってことか。なるほど。でもこれって、マイナスだけじゃなくてプラスでも同じじゃないか? つまり、xは、1掛けるxなのだ。あ、これって文字じゃなくても同じか。つまり、5は、1掛ける5だ。あれ? もしかして、どんな数にも、係数として1が掛かっている……? ああなんだか考えすぎて頭がパンクしそうだ。脳みそがギシギシと軋む音が聞こえる。でももうちょっと考えてみよう。
つまり、つまり分数も同じなのだ。1/2は、1掛ける1/2だ。算数的にいえば、ケーキ1個を半分にしたものがケーキ1/2個だ。うん、それでいい。でもよく考えたら、ケーキを半分にしたあとで他の誰かがやってきたら、その人は最初の大きさを知らないのだから、半分のサイズのケーキを1個とカウントするはずである。1/2個とカウントするには、「半分にした」という事実の認識が必要なのだ。いや待て、そもそも、1/2という数字それ自体が「半分にする」という意味なのだ。これは、「半分」という名詞ではなく、「半分にする」という動詞なのだ。1/2というのは何か実体のあるものではなく、「いまからお前を半分にしてやる」という意思、考え方、概念なのだ。
そのとき「バタン!」と音を立てて扉が開いた。それは数学の扉だった。
そうだ、数(すう)とは概念なのだ。いち、にぃ、さん、とものをかぞえるときに使う数(かず)とは違うのだ。そして前者を扱うのが数学であり、後者を扱うのが算数なのだ。僕はいままで数学をやっているようで、その実、算数をやっていたのだ。ぜんぜん違う教科をやっていたのだから、わからなくてあたりまえ、つまらなくてあたりまえだった。
数とは概念である。その前提を踏まえてみると、これまでとはまったく違う世界が見えてきた。数を感覚的に扱えるようになってきた。数式の手ざわりがわかるようになってきた。なにこれやばい。超おもしろい。いままで「数学おもしろい」っていう人のことがまったく理解できなかったけど、そうか、こういうことか。数の正体を知っている人と知らない人では、同じ数式を見ても、まったく違うものを見ているのだ。
それからはこれまでの苦悩が嘘のようにサクサクと勉強が進んだ。中学数学も予想より早く終わった。よし、ここからが本番だ。と気合いを入れて数Iに突入したけど、参考書をパラパラとめくってすぐに拍子抜けした。なにこれ中学数学をちょっと発展させただけじゃん……。気合い入れて損した……。
よし、最大の懸念だった数学はなんとかなりそうだ。次は理科系科目にいってみよう。
まずはまた本屋で参考書を何冊か購入し、読んでみる。数学のときほどまったくわからないということはないけど、なんだかいまいち頭に入ってこない。原子がどうの、位置エネルギーがどうのといわれても、なんだかいまいち実感がわかない。これはまた数学のときと同じく、勉強の仕方を間違えているのではないかと思った。こういうのを学校で習うときは、実験を行いながら、実感をともなって理解していくもののように思う。本を読むだけではその実感は得られないのは当然だ。でも個人で実験器具を揃えるなんて現実的じゃないし、わざわざこのためだけに予備校に行くのも大げさだ。そうだ、どこかの動画サイトに実験映像がアップされてるんじゃないだろうか。それを見れば多少は実感もわくだろう。
いろいろとネット上を探していると、NHKの高校講座を発見した。どうやらNHKでは放送済みの高校講座をすべてネット配信しているようだ。理系科目はもちろん、文系科目もある。こんなんあったのか。もっと早く教えてくれよ。とかぼやきつつ、さっそく科学と人間生活の講座を見てみたら、バラエティ番組っぽい雰囲気でちょっと面食らった。NHKの高校講座ってこんなんだっけ。講師が延々と解説してるだけの、いかにも教育番組って感じの、おかたい雰囲気じゃなかったっけ。いまはタレントがメインで出ていて、講師はあくまで補佐的な役割のようだ。そのぶん雰囲気はゆるくなっているけど、見ていて飽きない作りになっている。化学や物理の実験を映像で見られるのもそうだけど、習った内容が社会の中で実際にどう活かされているのか、町工場や、最先端の研究の現場のリポートもあったりして、興味をかきたてられる内容になっている。これを無料配信するとか、NHKすげえな。しかしやはりこういう講義形式はわかりやすい。本で独学だと、自分の理解が合ってるのかどうか、不安になることが多々あるし。
よし、どんどんいこう。化学基礎。いまはpHを「ペーハー」じゃなくて「ピーエイチ」って読むらしい。マジか。物理基礎。ダムの水が持つ位置エネルギーは何から与えられたエネルギーか。え、わからん。正解は太陽のエネルギー。マジか。太陽パネェな。生物基礎。呼吸と燃焼の反応式は同じ。温度と反応速度が違うだけ。え? マジで? 生まれたときから呼吸してるのに知らんかった……。ショック……。地学基礎。グリーンランド沖で沈み込んだ海水は、太平洋の表層に達するまでの5万kmを、1000年とか2000年とかかけて流れる。壮大すぎだろ。地球パネェな。地理。お、このケッペンの気候区分ってのは世界一周アプリに使えそうだ。GIS(地理情報システム)を本気で開発するなら、地理に関してはもっと突っ込んだところまで勉強しないといけないかもしれないな。
さらに日本史、世界史、数学I……NHK高校講座おもしろすぎわろた、とかやってるうちに、試験本番の日がやってきた。
試験会場に集まっていたのは、ほとんどが二十歳前後の若者だった。控え室には、参考書と格闘している人もいれば、友人同士で最終的な確認をしあう人たちもいる。そういえばこの人たちはベルリンの壁崩壊後に生まれてるんだよな。それはもはや教科書で習う「歴史」なのだ。そして逆に、僕より上の世代にとっての東西冷戦は、自分たちが生きた時代そのものだ。「あのままずっと世界は真っ二つに分かれたままだと思ってた」というような話はよく聞く。いまとなってはわからない感覚だけど、当時は誰もがそう思っていたようだ。僕はそのどちらでもない。十分に咀嚼された「歴史」でもなく、自分が生きた時代でもない。だからそれについて、誰よりも知らない。しかしだからこそ、誰よりも知りたくなったのかもしれない。そしてそのために、僕はいま、ここにいる。
高認の試験は2日間に分けて行われる。初日の1科目目は現代社会だった。まったく対策らしい対策をしなかったから、ここで初めて気づいたけど、グラフの読み取り問題がやたらと多い。間違い探しのように精査しなければならず、1問にかかる時間が長い。問題よりも時間配分の仕方がわからない。時間が足りない。もっとちゃんと過去問で練習しとくんだった……。
次は国語。問題文にちょっとおもしろい箇所があって、静まり返った試験会場で「デュフフwww」とかキモい笑いを漏らしてしまった。死にたい。しかしおかげで緊張はほぐれた。
英語はTOEICに比べたら楽勝だった。9割はいけたんじゃないだろうか。
そして数学。これがいちばん不安だったけど、落ち着いてやれば余裕だった。これも9割いけたんじゃないだろうか。あらためて問題を見てみると、捻った問題というか応用問題すらないので、基本的なことがわかっていれば確実に解けるようになっている。東大入試問題とかいってたやつ誰よ。
科学と人間生活。範囲が広いのであまり詳しく勉強してない箇所の問題もあったけど、半分はいけたはず。
1日目、無事終了。
2日目。地理。海外放浪のときにまわった国の問題が多く出ていて、なんだか常識問題のようだった。ちょっとチートっぽいけど、こうやって実地で得た知識もれっきとした学力だ。うん。
世界史。これも範囲は広いけど、さほど突っ込んだ問題はない。9割いけたはず。
地学基礎。フズリナと同時期に繁栄した生物は、1.トリゴニア、2.カヘイ石(ヌンムリテス)、3.ロボク、4.デスモスチルス、そこまで詳しくしらんがな。クイズか。そんな感じの問題もあったけど、なんとか半分はクリアできた。
2日目も無事終了。
試験が終わると一気に力が抜けて、何もやる気が起こらなかった。しばらくは勉強もせずダラダラと過ごした。
1ヶ月後、試験結果が届いた。
全科目合格だった。
それが先週の話。
だからこのお話はここで終わりだ。正確にいうなら、ここから先の展開はまだわからない。
数学の扉を開いたとき、数式が以前とはまったく違って見えたように、新しい視座を得れば、世界がまったく別物に見えてくる。世界が変わる。そしてまた、以前は気づかなかった、新しい視座の存在に気づく。
あとどれくらい、そんなことを繰り返せばいいんだろうか。
方程式、定理、法則、電気、磁気、エネルギー、素粒子、宇宙、銀河、太陽、地球、生命、遺伝子、進化、化石燃料、製錬、農耕、富、労働、権力、支配、隷従、社会、自由、イデオロギー、宗教、民族、言語、貨幣、法、国家、議会、政党、福祉、教育、研究、産業、組合、企業、グローバリゼーション、条約、為替、貿易、経済。
時間軸と空間軸を埋め尽くす、無数の点と線。それらが織りなすのは、世界という長大な書物。
そのことを考えると、なぜか胸が苦しくなってくる。無性に泣きたくなってくる。
人生のすべてを費やしても、その書物を読み解くことは決してできないと、どうしようもないほどに思い知らされるからかもしれない。
それはきっと、生まれながらに組み込まれた、僕の中の最もプリミティブなプログラム。
どんな権限をもってしても、そのプロセスを殺すことはできない。
だから僕は、今日も本のページをめくり、旅をする。
小中高と女子校育ちで女子大に進んでしばらくした後、mixiか何かで知り合った子に奢るから来てと言われて初めてホストに行った
ホストの初回料金って、想像してたのより安い。大体高くても5000円くらいでフリータイム飲み放題、1000円で2時間飲み放題とか、中には無料なんてのもある。
その子はお気に入りのホストがいるみたいで、担当したホストとべったり。
私は入れ代わり立ち代わりたくさんのホストが目の前に座ってきたので、相手にするのが精一杯だった。
酒もそこまで好きじゃない、女子高女子大と進学してきて大学内のサークルにしか所属しなかったから、同世代はもちろんだし、学校の先生よりだいぶ年下の男というもんと久々に話したからか疲れてしまった。
「◯◯ちゃんってホスト初めてじゃないでしょ~」
「堂々としてるよね」
って言われたりしたけど、ただ図体がデカくて表情があまり変わらないから、隣でお気に入りのホストにしなだれかかって甘えたりスネたりふざけたりしてる子と比べて落ち着いて見えたもんかなって今なら考えたりする。
とりあえず彼女が持っていたタバコを借りて、ホストにつけてもらうっていうベタなことだけ経験できたのがちょっとおもしろかった。ちなみに1服吸った途端むせまくって笑われた。
送り指名というものがある。
その日接客した中で一番良かった人が出口まで見送ってくれるそうだ。おそらく次飲み直しできたらその人が担当になるっていうシステム。
私は関西弁の賑やかなホストがなんだかんだで場を盛り上げてくれたので、お礼の意味を込めてその人にした。彼女は当然ながら担当しているホストに見送ってもらってる。
成り行きでメアド交換。またきてね、ってハグされた。酒くさくてびっくりした。
そのままタクシーに乗って彼女の家へ帰った。初めてのホストどうだったー?今日はありがとねーいや私も貴重な経験できたよwってわいわいしながら家で飲み直してた。
すると、彼女がどうやらケータイをホストクラブに忘れたらしいと気づいた。
次の日の朝から用事があって、どうしてもないと困るらしい。
ちょうど良く私が送り指名したホストから電話かかってきた。確認してみると、確かに彼女のケータイはそこにあるらしかった。
どうしようかな、と言ったら、俺が今から届けに行くよ。って返ってきた。彼女の担当ホストは酔い潰れちゃってて動けないし、俺の家そっから近いから。ないと大変なんでしょ?みたいな。
彼女がお願い、って頼むもんだから電話変わってもらって、タクシー代を彼女が負担するということで約束は成立。
30分後、到着したホストを招き入れて彼女の家で3人わいわい飲み始める。
さすがに財布もらって即バイバイってできないだろうしなーって思いつつ、今まで異性に殆ど縁がなかった私がホストと二人っきりではないにしろ夜中に家で飲むなんて非日常すぎた。
元から酒に強いわけでもなく、私は早々に撃沈。酔いつぶれた。
時間にして1時間半くらい経ったあと、私はトイレに行きたくて目覚めた。
すると、ベッドからくぐもった声と息遣いが聞こえる。あ、これヤってるわ。最低限声も音も抑えてるけど。
どうやら私が起きたことに気づいてないっぽい。
雑音が部屋に響く。
ギシギシという音が少し激しくなってしばらく、息を吐く音と共にようやく止まった。
そこでまた私は寝てしまったらしい。
起きたら彼女とホストが思いっきり土下座してきた。ホストクラブにバレたら二人ともただでは済まない。だから黙っててくれごめん。手渡しされた10万円。そんな話し。
かたや憧れのヒロインに対してオナニーですら操を立てている主人公。
かたや清純なんか簡単に捨ててセックスジャンキーになるようなクソビッチヒロイン。
なんだよこれ。なんなんだよこれ。
あれか。にちゃんのコピペでいつかみた、
クリスマス、今この瞬間にあなたの好きなあの子が股を開いてセックスしています。
とにかく俺には寝取られの趣味はないんだということがよくわかった本だった。
俺は童貞だ。
三十路。
もう周りの女なんて全員過去すでにこのクソビッチヒロインみてーなことになっちまってるんだと思うと、世の中はクソだと絶望する。
過去の経験も全部含めて今の人間になってるなんてキレイ事で自分を納得させられるほどバカじゃねえ。
それで納得できるやつなんて、自分でも過去に同じような経験があるだけの人間で、ただそれを正当化させるために相手の過去を許すという形をとるっていう最低最悪の自己弁護してるだけじゃねーか。
コンビニに並んでる雑誌の表紙で作り笑いを浮かべて男の手でその実汚された体を晒してるビッチども。
満員電車で澄ました顔気取ってその実夜はぐちゃぐちゃの女ども。
小学生中学生高校生、あどけないフリしてもう汚れることがヤクソクされたクソビッチども。
大学生はもうあばずれだ。
てめーサルかよ。
人間だろーが。
本能のままパコパコやりやがって。
雌雄同体にしとけよ人間なんて。
クソ神が。リンゴとか生やしてんじゃねーよ。
「看護師さん、ごめんなさい。」の続編でもなんでもない。
4月に引越しをするため、昨日の日曜日に新宿にベッドを物色しに行った。
無印良品がいいと思っていたのだが、たぶん10年以上使うのだし、増税前で財布が緩んでいたこともあり、いわゆる「家具屋」に行った。
ベッド売り場に到着し、どれどれと見ていると、
たぶん入社2年目ぐらいと思われる女性店員(少し明るめの髪。色白。桐谷美鈴似)が「ベッドをお探しですか?」と声を掛けてきた。
しっかりしている物で、あまり高すぎない物をとリクエストすると、いろいろと勧めてくれた。
「現在お使いのベッドでお困りの点はございますか?」と聞いてきたので、不用意にも、
「彼女とするときに、ギシギシ音がうるさいので、建付けがいいものがいい」と口走ってしまった。
(しまった!)と思ったが、時すでに遅し。
とたんに店員さんの顔が真っ赤になり、
「あ、は~、そうですね。こちらぐらいしっかりしているものだったら、た、たぶん、あまり動かれても、大丈夫かと、お、思いますが・・・(赤面)」
と、23万ぐらいするベッドを指差した。予算10万だったので、
「いや、ここまで丈夫じゃなくても大丈夫です。そんなに激しい訳ではないので・・・(赤面)」
と、狙ったわけではないが、火に油を注いでしまった。
ちょうど98,000円ぐらいで良さそうなのがあったので、
「そ、それじゃあ、これにします!」と言ったら、
「それは、す、すのこベッドなので、あまり激しくご利用になると、お、音が少し出るかもしれません・・・(超赤面)
このT社の●●材(木材のなまえ)の製品は私も使っていますが、たぶん音は大丈夫だと思います、よ・・」。
「そ、そうですか、店員さんがいつも使われて音がしないなら、た、たぶん大丈夫ですね・・・」
「え?あ、いや、そういうわけじゃ・・」
話しているこっちも超赤面。
絶えられず退散・・。
超赤面の店員さん、すごくかわいかった。
けど、結局何も買わずに店を出ました。
ごめんなさい。
俺、ワンルームマンションで一人暮らしなんだが、隣に大学生が住んでんだ。
で、そいつが週末になると彼女を連れてくるんだが、毎回毎回ヤルんだよw
で、ソイツの彼女が自転車で来てるんだけど、その自転車に、とある有名大学の自転車置き場のステッカーが貼ってあった。
そこが結構ないい大学だったもんで、あんないい大学に通ってるお嬢様があんなコトを♡みたいな感じでひとりほくそ笑んでた。
んで隣の部屋のヤツのベットがちょうど俺の部屋の方にくっつけて置いてあるみたいなんだわ。
何でわかったかっていうと、ヤルたびにベットがギシギシいうじゃん?
その音がダイレクトに壁に伝わってくるわけよ。
だから当然、壁に耳を当てて聞いてたわけ。
そしたらまぁ聞こえる聞こえるwww
ギシギシのスピードが早いし、大学生の女の子もアンアンいってるw
あまりに生々しいから壁に耳つけてシコってたら、耳が赤くなったwww
それから毎回週末が楽しみになっている。