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はてなキーワード: キャリートレードとは

2024-03-29

オルカンって円キャリートレード

昨日の日経ニュース9見てたら、今の円安は毎月1兆円の貿易赤字と毎月1兆円の新NISAという実需による円売りだからうそう止まらないって話してて、なるほどなーと思った。

去年あたりから金利差で円キャリートレードがーとかいバカみたいな為替政策金利政策主義の言説が罷り通ってて、ほなら日米の金利差がひっくり返るまで円安無限に続くやんバーカって思ってたから、実需ベースの話が腑に落ちたわけよ。

なんだけど、よく考えると新NISAオルカン積み立てって要するに日本株より成績の良い米国株を買うために日本円ドルに換えてるわけじゃん。

金利じゃなくて株価の成長率の差ではあるんだけど、その成長率の差は金利に反映されるから金利差そのものではないにしても金利差で金が動くのと観察的にはまぁ大体一緒なわけじゃん。

そうすると、オルカンも広い意味では円キャリートレードなのかなと思い始めて。

金利差を原因と見て金利政策解決できるかのように考える円キャリートレード信仰バカっぽいけど、金利差ではなく購買力ベースインフレ率の差で円がキャリーされてトレードされてるって説明なら良いのかなーって思った。

2024-02-29

2024年為替と株について調べたから書くね

ポイントが多すぎるんだけど

一番大きいのは「アメリカがいつ利下げするか」「利下げしたらリセッションが来るか」「円キャリートレード

この3つだと思う

 

利下げは、市場は去年にでも始まると思われていたんだけど、思ったよりアメリカ好景気からまだしていない

ただ、中のデータちゃんと見ると普通に景気悪化はしていて

いずれその時は来るという見立てが多い模様

目下の市場予想は6月、遅くて9月だそうだが、一旦5〜12月と思っておけばいい

 

利下げしたら当然円高ドル安になる

過去にはそうならなかったケースもあったけど、一個ずつ調べると特殊事情があった

今回は普通にドル安が来ると思われる

と言っても130円くらいが関の山では?という予想が多い(が、勢いつけて一時的に120円もあり得ると思ったほうがいい)

 

なんかしらんけど「これから円安だ」みたいに言ってる専門家が何人も居るけど騙されないで欲しい

それ利下げして一旦ドル円下げた後の話だから

あとFRBが利下げしたらECB追従すると思われる、先にECBはないみたい

 

利下げが起これば普通に考えれば株は上がるんだけど

1,2ヶ月タイムラグがあってから落ち始める、これがリセッション

なぜなら市場半年後、1年後を織り込むから

 

当然株は安易に買うべきではない、でも利下げ始まるまでは買っていいと思う

 

今回はソフトランディングじゃない?という人が多いように感じるけど

過去も同じように「ソフトランディングでは!?」って言われてたらしいから、眉唾もいいとこ

ていうか今って下げるために上げてるふしあるよね

 

日銀は知らね、誤差

そんな感じです

2024-02-28

なぜ円が「有事の円買い」になったのか?

経緯を考えたんだけど

もちろん日本が良くも悪くも安定しているからみたいなのもあるだろうけど

 

欧米バブルになる→利上げする→バブルが落ち着く→利下げする→リセッション

このときに、リセッションの瞬間にはドル売り円買いが起きてるんだよね

これってあくま金利差だと思うんだけど

金利差で起きてるのか「有事の円買い」が起きてるのかわからなくて

つの間にか「なんかあったら円買え」の流れになったんじゃないかなぁ?

 

この予想が正しいとすると

最後にこの流れが合ったのって2008年リーマンショック時なんだよね

2017年あたりも利上げはしてたけど、コロナでぐちゃぐちゃになったか

前回から10年以上経っていて、「有事の円買い」のアノマリーが薄れたんじゃないか

そう考えると、次の米リセッション時には利下げが完了していてドル円はある程度戻ってるだろうから

有事の円買いが戻ってきた」とか理由のわからないこと言って円買いされそうでもあるよね

 

こういうのって2011年トレードしてる奴らなら理由なんて適当だってわかってるよね

「なんで日本地震とか北朝鮮ミサイルで円買いするんだよ」ってスレが盛り上がってた

今は円じゃなくてフランがそれになってるんだけど、それもぶっちゃけ適当だよね、他にないからでしかない

 

なにが言いたいかと言うと、専門家は今後1年で130円いって140円台に戻るっていう予想してるけど

リセッションが起きると普通に円高あるんじゃねーのっていう話

キャリートレードも巻き戻るしね

 

思いつきだけど

2024-02-22

円高になる条件

メモ

 

キャリートレードで株高が起こってると考えると

今のダウや日経の上げが終わった時に一気に巻き戻ると言う認識なんだけどあってるのかな

2022-12-21

日銀サプライズ修正ドル/円反応:識者はこうみる

東京 21日 ロイター] - 20日に日銀長期金利の許容変動幅拡大を決めたことにドル円相場が反応。ニューヨーク外為市場では円が対ドルで4カ月ぶり高値を付けた。今後の相場について、市場関係者見方は以下の通り。

日銀決定の背景に政府意向か、ドル再上昇140円へ

ゴールドマン・サックス証券 チーフエコノミスト 馬場直彦氏>

日銀説明通り、今回の決定は市場機能改善を目指したものであろうが、同時に長短金利操作(YCC)を機械的運用しすぎ、円安効果が増幅されたことも一因ではないかとみている。さらに、政府与党から日銀金融政策の柔軟性を求める発言が多くなってきたことも関係しているのではないか

米国来年2月と3月、5月に0.25%の利上げを実施すると予想している。ターミナルレートは5%強で、米10年債利回りのピークは年後半に4.25%となる想定だ。現在の水準からやや距離はあるが、日銀長期金利の変動幅を拡大しても、ドル高/円安は再び進行し、140円を超えるような水準へ到達する可能性がある。

日銀政策修正を巡る思惑強まれば、125円まで下落も

クレディ・アグリコル銀行資本市場本部シニアアドバイザー斎藤裕司氏>

前日の日銀決定会合での長期金利の許容変動幅拡大はサプライズ。米連邦準備理事会FRB)は利上げペースを鈍化させ、市場米国リセッション懸念から、23年末に利下げに転じるとの見方が強まる中、日銀金融政策を転換させるのは難しいと思っていた。ただ、改めて考えると、イールドカーブコントロール(YCC)のさらなる変更やその先のゼロ金利撤廃を見こして新執行部に対する一番重たい舵を切ったのではないか。また、リセッションさらなる織り込みが進めばタイミングを逃す可能性があり、時期は12月しかなかったのだろう。

次の日銀総裁に交代するまでにさらに調整が必要可能性がある。日銀によるさらなる政策変更やいずれマイナス金利を解除する可能性がでてくるとみられ、海外勢や投機筋など市場参加者は一段の円金利の上昇はありうるとみている。一方で、米金利は上昇が一服していることことからドル/円は下方向に向きやすい。

足元のドルは8月初旬に付けた130.40円がサポートとなり、下げ止まっている。ただ、2022年の高値安値の半値である132.70円を割り込んだことから、次は61.8%戻しの128.10円が視野に入ってきた。また、弊社調査部FXモデルを基にした試算によると、125円程度まで下落する可能性があるとみている。

レンジを切り下げながら緩やかな円高方向に

あおぞら銀行 チーフマーケット・ストラテジスト 諸我晃氏>

ドル/円はレンジを切り下げながら緩やかな円高方向に向かうとみている。前日の日銀決定会合での長期金利の許容変動幅拡大は市場の織り込みがなかったため、サプライズとなった。日銀来年の早い段階で修正に踏み切るとみていたため、行動が前倒しとなった格好だ。

日銀の決定を受けて米金利が上昇したことから短期ゾーンを中心に日米の金利差は変わっていない。日本貿易赤字はいずれ縮小する可能性があるものの、目先は実需によるドル買いが続き、ドル/円の下値を支える。

一方、投機筋の円売りポジションの構築は見込めず、短期的な円ショートのアンワイドが入りやすいほか、オプション市場でも円高方向のヘッジをいれてくるだろう。投機筋のポジションがなくなるため、ドル/円の上値は重くなる。

心理的な節目で、一目均衡表(週足)の雲の上限になっている130円を維持できるかがポイントだ。同水準を割ると127円-128円が下値として意識されやすい。

日本インフレ賃金上げを確認できる形で2%を超えていくのかが今後の注目。米国の景気が悪化していく中で、明確な数字がでてきづらいのではないか。現時点では日銀イールドカーブコントロール(YCC)のレンジを引き上げるという思惑があるものの、当面現行のプラスマイナス0.5%程度を継続していくとみている。その場合日銀に関する材料は剥落し、その後は米景気動向テーマとなっていく。

ドル130円前後でいったん底入れか

<JPモルガンチェース銀行 市場調査本部長 佐々木融氏>

日銀が決定した長期金利の変動幅拡大と国債買い入れの大幅増額は、利上げでも金融引き締めでもなければ、金融緩和政策からの出口でもない。安定的な2%の物価上昇目標の達成はまだ見通せず、金融政策の枠組みや出口戦略について論じるのは時期尚早だと考える。

11月以降の日米10年国債金利差とドル/円の相関関係から試算すると、現在金利差と整合的な水準は136円半ば。日銀の決定を受けて5円程度、円高方向へシフトしたことになるが、この程度の振れは今までにもあった。

これが元の相関に戻るかが注目点になるが、ファンダメンタルズ考慮すれば、短期的に130円前後でいったん底入れし、来年にかけて140円台へ切り返す可能性があると予想している。

中長期の通貨の強弱に影響しやす短期金利でみると、日本世界政策金利の加重平均値との差は、既に390bpまで拡大し、円キャリートレードが活発化した2005─07年のピークに近づきつつある。

日銀金利を引き上げるめどはたっていない。今後マーケットボラティリティが低下した場合、円キャリートレードが活発化するとみている。

https://jp.reuters.com/article/japan-economy-boj-idJPKBN2T5054

2022-12-06

円のビッグショート、2023年は劇的なUターンへ-市場関係者が予想

円は世界の主要通貨の中で最悪のパフォーマンスとなっているが、2023年には劇的なUターンを演じそうだ。タカ派的な米連邦準備制度ハト派的な日本銀行という二つの円安原動力が、立場を逆転させると一部投資家はみている。

  今年の大半を通じ、ドルに対してショートする通貨として好まれてきた円だが、来年は現水準から7%余り上昇する可能性があると、バークレイズ野村ホールディングスが予想。フォントベルアセットマネジメント適正価格を1ドル100円未満だと見積もる。これは現在より30%以上の円高になる。ステート・ストリートグローバルマーケッツは米国積極的利上げへの懸念が後退し円が急反発すると予想し、ティーロウプライス日銀が今よりもタカ派的になることで円が上昇する余地があるとの見方を示した。

  ティーロウ世界マルチアセット責任者セバスチャン・ページ氏は「恐らく、ドルに対する円の弱さはピークに近づいている」とした上で、米金融当局が遂に利上げを停止した時に「日銀が若干積極的になることで市場を驚かせ」、円を押し上げる可能性があると分析した。

  円に対する強気は、ヘッジファンドが円のショートをこれ以上ないほど積み上げていた9月とは様変わりだ。急ピッチの利上げを続けた米国と超低金利を維持した日本との利回り格差が広がる中で、円はドルに対する年初来の下げが一時25%に達した。  

  だが、政府日銀市場介入と米連邦準備制度の利上げペース鈍化への期待を追い風に、円は10月安値から12%余り上昇。日銀が4月以降に新総裁の下で政策を調整するとの観測も円反発に拍車をかけそうだ。

  円が上昇すれば、数千億ドル資本日本回帰したり日本輸出業者が打撃を受けたりする可能性があり、影響は日本国内にとどまらない。円を調達通貨としたキャリートレード需要も後退するだろう。

  5日の円相場は1ドル=135円前後10月には30年ぶり円安の151円95銭を付けた。

  円高予想の多くは米金利が急速にピークに近づいており、当局は景気下降局面に利下げを迫られるという見方に基づいている。ジュピターアセットマネジメントアバディーンなどのファンドは、来年はその可能性が高いとみている。

  アバディーンスタンダード・インベストメンツ植田八大プロダクト・スペシャリスト部長は、米当局2023年に速やかに比較ハト派寄りの姿勢へと転換するだろうとみており、円が1ドル=130円まで上昇すると予想。ドルには今年のような上昇の原動力がないと指摘した。

  先物市場は米金利来年半ばごろにピークを付けるとの見通しを示唆している。

  複数ファンドはまた、先進国地域の主要中銀の中で最後までハト派的な政策を固持している日銀が降参するのは時間問題だとみている。それは黒田東彦総裁来年4月に退任した後になる公算が大きいが、円上昇をさらに勢い付かせるだろうと、ジュピターマネーマネジャーマークナッシュ氏(ロンドン在勤)は述べた。「来年のある時点で日本も当然、利上げをするだろう」と話す同氏は、1ドル120円近辺まで上昇する可能性を見込む。

  海外ファンドが好む10年物の円スワップレートは、日銀が設定する10年物国債利回り上限の0.25%を大きく超えて上昇している。これは日銀イールドカーブコントロール(YCC)政策を調整するとトレーダーらが見込んでいることを示す。

  フランクリンテンプルトンのソナル・デサイ債券担当最高投資責任者(CIO)は、日銀が向こう3-6カ月の間に10年債のイールドコントロールをやめる可能性があると予想し、「その時にはドルが完全に」下落に向かい、円が上昇するだろうと話した。

  金融政策正常化と依然として安い円相場という組み合わせは、円の安全資産としての地位も急速に回復させる公算がある。11月最後の数日には中国新型コロナウイルス対策を巡る懸念から安全資産需要が高まり、円がアウトパフォームした。

  フォントベルシニア投資ストラテジスト、スベン・シューベルト氏は、景気下降への懸念市場に広がればこうした傾向が強まると予想。「米国リセッション景気後退)が質への逃避につながる可能性が高く、円の追い風になり得る」と述べた。安全資産としてスイス・フランも有望視しているものの、今年の下落のため「円の出発点はより極端だ」と指摘した。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-05/RMEQXNDWRGG601

2022-10-14

anond:20221014130805

そこがよく分からなくて、現在のレートがいくらであっても金利差はあるのだからキャリートレードの圧は生じ続けるんでないのかと。

ドル円いくらになろうとも、金利差がある限り「円安が進み過ぎた」と思う理由が無いような気がするのです。

anond:20221014122728

ほいよ

https://news.yahoo.co.jp/articles/e3e3644614e93f3c13dbbf7cf9bf8d784fd7b0c9

ざっくり言うと、高金利の国は景気が冷えてマネーが逃げるので、その効果金利キャリートレードを上回る。

 

と言ってもこれは低金利を受けて好景気なはずの円に逃げる前提なので、低金利でも低成長ならドル円には来ないけどな。

2018-08-16

金余りと言われるが、どこをお金が流れているのか

素人なのでよくわからないのだが、日銀マネタリーベースを増やしているが、どこに円が流れているのかがわからない。

少なくともシャッター商店街では使われていないのだろう。

キャリートレード海外に向かっているのか?


イマイチお金を持っている人が何に使っているのかがわからない。

せいぜい数万円の料亭にいったのをメルマガサロンなどで紹介しているかコンビニiTunesカードに数十万まとめ買いしているか

それくらいであろう。


株だとか金融商品の中だけでグルグル回っているのだろうか。

2016-11-04

もはや先進国ではない

日本はもはや先進国ではないのではないか

先端技術や低コスト化はアメリカ中国ドイツに負けている。

一人あたりGDPは低く、生産性が悪すぎる。

GDP=消費+投資+政府支出+純輸出

マクロ経済学の基本だが、何一つ増える気がしない。

少子化の結果、消費は減少し、

企業バブル崩壊の教訓から開発投資をせず、内部留保を行い、

国の借金の増大の結果、公共事業もできない。

円安政策で、輸出が増え、輸入が減る?

日本は小資源国という事を忘れてないか

ほとんどの場合、なにかを製造するためには、

原材料を輸入しなければならない。

円安だと原材料は高騰する。

価格を変えないのであれば、1つあたりの利益は減少し、

ドルベースで変えないのであれば、

結局の所、ドル単位での利益は変わらず、

企業円安に伴う実質賃金の低下で利益を叩き出しているだけだ。

また、円は安全資産かといえば、そんなことはない。

確かに世界的に景気が悪くなると円高になる。

でもな、そんなのはマイナス金利なんて言った超低金利政策が長期に続いた結果だ。

キャリートレードといって、円で借り、外貨に交換し、外貨運用している投資家が多いんだよ。

世界的に景気が悪くなると、ロスカットのために手仕舞する。

そうすると、返済のために円が買われ、結果円高となるだけだ。

円は決して安全資産ではなく、

GDPも上がらず、

技術的にも劣った我が国は、

どう考えても先進国ではない。

2012-06-21

ギリシャ20人と話しました おしまい

http://anond.hatelabo.jp/20120619092231

http://anond.hatelabo.jp/20120620163842

ガルIMF専務理事ギリシャ人は脱税ばかりしていると批判した時、日本ウェブでの反応は、ほとんど「その通りじゃないかギリシャはいい加減だ」というものばかりでした。英語圏ニュースサイトでは、もちろんギリシャ罵倒するコメントもあったのですが、それよりもずっと多かったのはギリシャを国際金融犠牲者と見なし、短絡的なラガルドを批判する、いわゆる反ウォール街反グローバリズム視点からIMF批判でした。返し刀で、IMF専務理事の特権を活用してラガルドが税金ほとんど収めていないことがスクープとして明らかになり、海外ニュースサイトでは大きく取り上げられたのですが、これなども、反ウォール街の文脈があればこそ、そういうネタを発掘する力学が働いたものと思われます

こういうのを見ていると、日本は良くも悪くも「国民国家なのだなあと感じます海外では「国境」が流動化し、その分だけ、「階級」がより鮮明な存在感を持ちつつあるようです。日本も本当はそうなのかもしれません。多くの人が気づいていないだけで。


ギリシャ危機も始まってから結構長く時間がたっています。私も最初は、ギリシャ政府行為ギリシャ国民性が問題だと考えていました。そこに問題があるのではないと思うようになったのは、この危機の様相が次第次第に変化していったからです。

ギリシャ政府負債比率の虚偽報告があり、それが明るみになって、信用不安から流動性の不足が生じました。この時点では因果関係単線的で、ギリシャに原因があるのは明らかでした。

しかし、事態は波及していきました。イタリアのようにプライマリーバランスが黒字で、なおかつ流動性が不足するのは異常な事態です。債務比率も決して高くはない国々も流動性の危機に直面し、対症療法として緊縮財政をとっていますが、それだけではどうにもならず産業競争力、つまり貿易収支を改善しなければならないという話になっています

この危機が、単に一時的な事件を契機とした信用不安流動性の不足が原因でないことはもはや明らかです。

それは通貨ユーロと、財政の不統一というEU構造的な問題に由来していることはだれの目にもはっきりとしてきました。

ギリシャには多々、問題があるのは確かです。確かですが、それが危機の原因ではないのです。もちろん、ギリシャドイツのような、尋常ならざる財政均衡への執念を持ち合わせていれば、この危機でギリシャターゲットにされることはなかったかも知れません。しかし仮に、プライマリーバランスの黒字を維持していたとしてもイタリアスペインのように、危機に陥ったかも知れません。


構造的な原因としては、バブル化した資本サプライサイドの問題があり、こうした事態が発生した時に機能的に動けないユーロゾーンの問題があります

ギリシャが悪い、ドイツが悪いと他人事のように言っていますが、忘れてはならないのは日本世界最大の債権国だということです。米国債ばかりを買っているわけではありません。80年代バブル引き起こしたのとまったく同じ資本が、円キャリートレードゼロ年代世界的なバブル引き起こした可能性が強いと私は見ています

日本機関投資家金融機関サブプライムローンのような質の悪い債権や、ギリシャ債のような信用力の劣る債権を保有している度合いはごく小さいのですが、そう言われて、リーマンショックの時に、比較的被害が少ないだろうと予想されていながらもっとも手ひどく日本が損失を被ったことを忘れてはなりません。

金融セクター投資をしないと生きていけないのです。この簡単な事実を思い起こす必要があり、そして日本世界最大の債権国なのです。さまざまなルートを通して、日本資本世界市場供給されていますドイツ銀行が、フランス銀行が、ギリシャをそそのかした、アメリカ証券会社ギリシャ不正を行わせた、けしからんと言いながら、その資本の出どころは元をたどれば日本である可能性が高いのですよ。

ギリシャ人は先の選挙で、より穏健な路線を選択してくれました。危機はこれで終わりではありませんが、とりあえず、私たち日本人は彼らに感謝すべきだと思います


今回の選択がギリシャ人にとってどれほど苦渋に満ちたものだったか想像してみるべきでしょう。

国家会計不正を行ったのはNDです。PASOKはそれを暴いたのですが、やり方が拙すぎて危機を発生させてしまいました。ギリシャ人が「政治家が悪い」と言う時、具体的に念頭にあるのはNDPASOKの旧二大政党です。不正を行ったと目される政治家がのうのうと今なお議席を維持しています。怒り、憎悪が満ち満ちて当然ですが、それでも穏健路線のために、ぐっとこらえてギリシャ国民の多数は敢えて、NDを再び政権党つけました。彼らなりの正義感覚を曲げてでも、国際協調路線を選択したのです。

これは大きな譲歩であると言うべきです。


それでもギリシャの先行きは暗澹たるものです。

オーストラリア医療関係者オーストラリア移住させるべく大規模な勧誘を行っています。もう半年以上も給与が支払われていない状況では、さら半年、ふみとどまれる医療関係者は少ないでしょう。ご存知のとおり、医者ひとり、看護士ひとり、薬剤師ひとりを養成するためには莫大な投資必要になりますギリシャがこれまで行ってきた投資の成果を、労せずしてオーストラリアは手に入れるでしょう。個人の移動の自由といえば聞こえはいいですがこれは形を変えた収奪です。社会資本のごく基本である医療崩壊は目前に迫っています

ギリシャプライマリーバランスの黒字を達成するまで、どこまでの収縮がこの先必要になるのでしょうか。

この先、ギリシャのみならず、南欧、ひょっとしたらフランスでも、社会資本の劇的な崩壊に至るかも知れません。メルケルが態度を変えない限りいずれはそうなるでしょうし、そうなれば、EU市民権を持つ彼らはドイツに流入するでしょう。その時になってやっと、ドイツ国民も譲歩を真剣考慮するのかも知れません。

2008-08-17

何で外国からの直接投資とうるさく言っていたのだろう?と素人なりに

金融システム安定化と景気へのてこ入れのため

量的緩和政策(実質的マイナス金利政策)

裁定取引(円キャリートレード)で資本海外に流出

この流れをカムフラージュするために外国からの直接投資

無理やり実現(円安になるのでもともと買いやすく割安にはなる)

攘夷運動の結果、外資の撤退相次ぐ

あるいは、外資投資期間終了で、海外お金を吸い取られる

所得流出だと騒ぐ(いまここ)

なのかな?

裁定取引をやめさせないとこの状況を反転できないのは分かるんだけど

それやると今までに海外に出た富を取り返すのを諦めないといけなくなりそう

どうすればいい?

2007-08-16

Re: http://anond.hatelabo.jp/20070816230214

えっとね、凄い簡単に説明すると

円の金利がほぼゼロ。そんでもって、他の国は3%とか5%とかなのね。(政策金利でぐぐって。)

その分だけ日本円ならお金が借りやすい。日本円ならお金借り放題。

有望な投資先が日本国外にあったとして、その国内で借りるより日本で借りて突っ込んだ方が儲かるわけ。(海外投資家の場合)

ついでに日本国内の資本家(私みたいに数万ドル程度の超々小規模投資家を含みます)は、国内投資物件のローリターンっぷりにうんざりしてるから、海外の「せいぜい公定歩合よりちょっと多めに儲かる程度」の案件でもなんかすごいハイリターンに見えるからがんがんお金投資すんの。なんか投資内容はローリスクに見えるし。(そっちの国の国債買うだけに近いものもある。ほぼ安定な債券しか買わないグローバルソブリンオープンなんか典型的)

すると円を売って海外通貨を買うことになる。どんどん円を売ると円が安くなる。円安になる。円安になると円で借りた金を返す時の金額が安くなる。なので海外投資海外通貨でのリターンよりもよいリターンが得られる。なのでまた円を借りて投資する。円を売るから円が安くなる。

構造にバブル雪だるまが入ってるので、どこかで限界を迎えるのは確かだったんだけど…いまくるかもうくるかと身構えていたら全然こなくて今頃来たんです。

#円キャリートレードだけを要因とするのは乱暴だろうか

2007-02-28

http://anond.hatelabo.jp/20070228214918

まあ確かに利上げ自体について言えば、ファンダメンタルな指標から見て時期尚早ではあったかな。

キャリートレードが過大(悪)評価されすぎ、という指摘は参考になった。ちょっと調べてみる。

http://anond.hatelabo.jp/20070228213812

でも今回は日銀の非はそんなにないと思うなあ。

利上げしないで、あのまんま円キャリートレードの対外投資が増え続けてたとして、それがrewindしたときのダメージは今回どころじゃないよ。

アインフレ率もGDPデフレーターもマイナス、しかも景気がこれから悪くなっていくような時期に利上げしちゃう事自体が非だと思うけどなあ。

マスコミにはり上げに賛成するところも結構歩けど金融政策の目的は何だと思ってるんだろか。普通インフレ率が高くなりそうなときとか景気が過熱していくときに利上げするもののはずだけど。

それに円キャリー問題というのも過大評価されすぎだし、仮に問題としても利上げで手を打つというのは副作用大きすぎ。土地とか為替とか株とか個別の経済活動をターゲットにして金融操作するのは危うい。将来どれくらいの悪影響があるかすらはっきりしない要因のために今からデフレスパイラルに逆戻りさせるリスクを負うのは本末転倒。

http://anond.hatelabo.jp/20070228212532

ヨーロッパ株はまだ下げているみたいだね。

でも今回は日銀の非はそんなにないと思うなあ。

利上げしないで、あのまんま円キャリートレードの対外投資が増え続けてたとして、それがrewindしたときのダメージは今回どころじゃないよ。

日銀の利上げ以外の要因としては、アメリカの耐久財受注が想定外のダウンしてたのと、偶然なっちゃったってのはあるかも。

http://news.google.co.jp/news?hl=ja&ned=jp&q=%E8%80%90%E4%B9%85%E8%B2%A1%E3%80%80%E5%8F%97%E6%B3%A8

興味深いのは、日銀の利上げに対して、Newsweekthe Economist が反対の評価をしてるってところ。

日銀利上げは危険すぎるマネーゲーム

物価下落が収まったのは実力ではなく国外要因のため

世界経済が減速すれば再びデフレの泥沼になる

http://nwj-web.jp/

But Mr Fukui’s sights are set further ahead. He makes policy according to the inflation outlook about two years down the road. Over that horizon, Japan’s recovering economy will surely begin to press against its supply-side limits, pushing up wages and prices. Mr Fuki’s forward-looking policy has something to look forward to.

http://www.economist.com/daily/news/displaystory.cfm?story_id=8731403

 
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