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はてなキーワード: エンジニアリングとは

2023-08-25

anond:20230823145057

科学っていうか工学領域から社会においてリアル問題として立ち上がるときに「科学」と呼ばれるものは。

医学はいわば人体工学だし、

原発事故対応)は言うまでもなく核物理学だけでなく広範な分野に跨がるエンジニアリングの複合体。

科学当為きらう工学当為に直接接続する。

抜き身の科学原則を振りかざすことに意味があるという機会はそうないだろう。

それなのに、この世に純粋科学とそれ以外のゴチャゴチャしたおまじないしかいかのように「本来科学的な姿勢とは〜」とか語る奴は学者馬鹿というか端的にモグリなんだろう。ガチサイエンティストは嫌でも娑婆世間リアル相手に苦労を重ねているはず。

■「工学科学だ」んなこた誰でもわかっとるわ。書き方が不十分だったかもしらんが。

科学全体の中の、現在進行形社会との界面にある工学レイヤー政治倫理が嵌入してくるその入り組んだシーンで起きてる問題において

基層から直接、基礎科学プロトコルの断片を掬い上げてきて水戸黄門の印籠よろしくかざすことはなにか生産的ですか、とき原理原則に立ち返ることの必要をいうなら「やれやれ、これだから一般人は」じゃなくインターフェース部分の科学コミュニケーションを本気で頑張らないと自己満足したいだけの説教バカかと疑われます

■「科学当為を〜そうなの?」科学はまあなんのためというかそれ自体のために存在するとして、工学は人を幸せにしてなんぼなんだから当然そうだと思ってるけど?

2023-08-11

anond:20230810105222

エンジニアじゃないエンジニアリングわかってないやつが採用ってどうなっとるねん

GAFAじゃありえないしなんなら楽天辺りの外人チームでも詰められるぞ

2023-07-31

anond:20230730145051

ソフトウェアエンジニアリングは、この例にたとえると、数カ月に一回ペースで大きな法改正があって三年も現役を離れていたらすっかり知識が役に立たなくなるようなスピード感

(たとえ話なので本当の法改正ではないよ)

経理であれば会計分野の法律改正

勉強するのはどの職種でも一緒だけど、学んだ知識陳腐化する速度が速いので、知識を積み上げるのではなく知識をどんどん全入れ替えしていく、ある種の不毛さに耐えて学び続ける能力必要ではある。

2023-07-13

anond:20230713115447

エンジニアリング特性なき人間プログラマーやってるのが間違いだと思うのよな

理解すべきことが理解できないってそういうことよ

2023-07-10

アマプラの『世界を変えたテレビゲーム戦争』観てたら…

アマプラ無料の『世界を変えたテレビゲーム戦争』を観てたら、

No way. We are engineers. We don't know anything about manufacturing.

(とんでもない。僕たちはエンジニアであって、製造業ことなんて何も知らないんだから

というセリフが出ててきた。


これは、アタリ設立前のノーラン・ブッシュネルが、『Pong』の成功を受けて仲間のエンジニア

「(Pong大量生産するため)製造業に乗り出そうよ」と提案したのにたいする返事なんだけど、

頭脳労働であるエンジニアリングと、手作業としての製造業をハッキリ区別してるんだ」と思ってハッとした。


というのも、日本だとエンジニア作業服を着て仕事してるイメージがあったから(特に60~80年代は)。

作業服は無意識レベルで「あなたは油汚れや工作機械操作が想定される現場にいますよ」

というメッセージを伝達するから、そういう価値観世界観なんですよね?きっと。


一方、英語のマニュファクチャーの「マニュ」は「手の」に由来するから

雇用主の「手先」となって肉体労働をする工場労働者と(現代日本では社畜と言い換えて差し支えない)

机上で設計作業を行うエンジニア区別したくなるのかもしれない。無意識的に…


追記

余談だけど、リドスコ映画プロメテウス』『エイリアン:コヴェナント』では、

人間創造した(地球人にとっては)神のような宇宙人を「エンジニア」とか

クリエーター」って呼んでますけど、単に響きがカッコイからではないと思う。

2023-06-10

AIイラストで抜いてる

最近pixivにアップされてる、絵師さんたちがAIに出力させた作品群で抜いてるんですよ。

AVだと局部が見えちゃってるのと、男優が映ってて没入できないので、グラビアアイドルIVで抜く生活をずっと続けてきたんですよね。アニメとかイラストでも没入感がなくてだめ。もう10代の頃からずっと。

それでも、性癖にビシッと合う作品なんてないものから最大公約数的な性的興奮で対処してきたわけですよ。

それが、最近AI技術進歩で、ありとあらゆる性癖に向けた、レベル解像度も高い作品が次々にアップされるようになってきたんですよね。

自分は体格のいい女性物理的にも精神的にも見下されるのが最高に興奮する性癖なんですけど、それを満たしてくれるAVIVもなかったんですよ。あったとしても、「う~んもう少しこういう女性だったらな…」とか「こういうシチュが欲しいんだよな…」みたいな些細な不満があって、まあそんなに理想作品なんて無いわけで、ある程度興奮できればよしとしてきたんです。みなさんそうですよね。

ところが、AIの出力したイラストだと、性癖ドンピシャのものゴロゴロ出てくる。しかもぱっと見リアルと見紛うような解像度リアル度だから、もう迷うことな絶頂を迎えることができるんです。

妥協した作品で抜いてしまうと、事後に「どうしてこんなもので興奮してしまったのか…」と自責の念が湧き上がってくるのに対して、性癖にぴたり合ったものだと、事後でも「いやこれは興奮するでしょ…」となって、全然落ち込まないから、気分が全然違うんですよね。まるで、パートナーとS○Xした後のような、心身ともに満たされる感覚

しかも、子どもは二人までにしようと妻と話し合っていて、二人目の子どもが2月に生まれて、その子育児真っ最中なので、言ってみたら自分生殖機能はもうあってもなくてもみたいなものなので、「精子無駄にしちゃった…」という背徳感にも襲われないのも大きいと思う。

ここまで来たら、後は自分プロンプトを書けるようになれば好みのイラストを出力できるわけだからさらにこの道を究められるかもしれない。そのためだけにPythonプロンプトエンジニアリング勉強してみようかとも思ってる。

2023-06-06

anond:20230606112254

プログラミングエンジニアリングなんていう狭い話じゃなくて、

元々俺が言っているのは、働かざる者食うべからずと同レベルって話なんよ。

その枠で考えるなら、プログラミング適正があって吹き上がってるやつらって、嫁自慢するようなやつらよ。

2023-06-04

🔍[カオスエンジニアリング意図的障害を起こすのはなぜ許可が出るのか]


Bingカオスエンジニアリングは、分散システムが本番環境過酷な状況に耐えられるか確認するための一連の実験です。カオスエンジニアリングは、システム障害時でも正常に動作することや復旧ができることを確認したり、障害時に起こる異常な動作から原因を究明してシステム改善することを繰り返すことで、システム信頼性を向上させることができます。このような理由からカオスエンジニアリング許可されています。」


いや、そういうことじゃなくて……。

2023-06-03

外資を辞めて日本事業会社転職したら天国だった

自分学校コンピューターサイエンスを修めてないし、新卒就職もしてない野良犬みたいな経歴です。しょうもないアラサーです。

Fラン大学文系を出て、理由もなく2年ニート、その後はバイトからはじめて、小さいソフトハウスに入るもパワハラで1年くらいで退職しました。

その後は夜中にサーバー再起動するIT土方をしていました。月の手取りは15万で何もできなかった。

その時にコロナでの案件崩壊と自宅待機が来ました。暇で仕方なかったので、流行りのクラウド資格をいくつか取り、しょうもないSIer転職

毎日やることは、しょうもないエクセル方眼紙スクショを貼り付けたり、全力でセルを結合することなどです。

他には、技術がわからないプロジェクトマネージャに、画面共有で5000文字くらいある設計書を半日かけて説明して、得られたもの句読点をずらすことだけだった時は、耳鳴りめまいしました。

しかしながら、自分技術はわかる方じゃなかったので、大流行クラウド資格や、国家資格とかも暇つぶしで取って、ちょっとわかるようにしました。

また、知識だけじゃどうしようもないので、慣れないGitHubを使ってOSSコントビュートとかもしてみました。ただのGood First Issueのバグ潰しでしたが。

こういうことをしても大して給料も上がらず、会議中にAPEXの音がするプロジェクトマネージャの方が評価が高かったのは虚無でした。

彼のAPEXの音をBGMに、転職サイトへとスムーズ登録し、外資系コンサル転職してみました。ここはいわゆるBIG4というところです。アーキテクトをすることになりました。

初め、貸与されたPCMacだったので、外資はいいぞと思ったのですが、MacでやることはWindowsのVDIに繋いでパワーポイントピクセルずらし、論点のない会議ばかりでした。

当たり前のようにコードは書けず、日々Office製品をいじり、顧客社内政治に巻き込まれながら、毎日7時から0時まで働きました。管理職はいつ寝てるのかわからない。

外資なのに社内のワークフロー日系企業並みに複雑、裁量はあるが、そもそも仕事量が多すぎるので実際ありませんでした。無駄LGBT環境への配慮研修が多かったです。

結局ここも前職のSIer仕事を煮詰めただけで、ストレスは上がるばかりだったので、すぐにやめました。給料は爆増したが、色々と失うものがありそうでした。

ここまでで、エンジニアリングにおいて邪魔もの顧客だということがわかったので、次はB to C会社事業部エンジニアになりました。給料は前職据え置き。

今の所たくさんコードがかけて、割と幸せです。この会社に入ってからOffice製品は一切触ってません、あれが悪いわけではないのですが、物には適切な使い方というものがある気がします。

今思うと、自分ものづくりが好きなだけで、顧客課題解決には全く興味がなかったと思います。昔は技術的なコンサルティングや技術営業などもやりましたが、作った後は金の切れ目が縁の切れ目で、作ったものがどう動いてるかは全くわからなかった。

また、前職と違い、事業部エンジニア基本的技術力がある人しかいないので、頑張ってきたつもりの自分でも毎日不足を感じていますしかもみなさん若いので尚更焦る。

これからは、ちょっとずつ頑張っていこうと思います

2023-05-31

anond:20230531191408

うそう。プロンプトエンジニアリングなんて言ってるのも詐欺師みたいな連中ばっかり。対話重ねてたらある程度のレベルのものは得られる。

2023-05-28

anond:20221020124319

ポリコレばか女に潰された

2018年、『ネイチャー ナノテクノロジー』誌は、「レナ」を使用した論文査読しないと発表した[20]。同年、『オプティカルエンジニアリング英語版)』誌を発行する国際光工学会(SPIE)も、「レナ画像使用を控え、その使用正当化する説得力のある科学理由がない場合は「レナ画像を含む新規投稿査読しないと発表した[21]。『オプティカルエンジニアリング』は、1991年7月号の表紙にこの画像掲載していたため、『プレイボーイから著作権侵害可能性を指摘されていた[11]。

レナ・ソーダバーグ本人は、2019年11月に北米で公開された『Losing Lena』という「レナ画像使用の中止を呼びかける短編ドキュメンタリー[22]の中で、「私はずっと前にモデル引退しました。そろそろ技術から引退したいと思います」と語っている[23]。一方で、同年1月インタビューでは、より良い報酬を得られれば良かったと思いつつも「あの写真をとても誇りに思っている」と語っている[13]。

2023-05-25

凡庸エンジニアは勢いのないスタートアップ入社したほうがいい

有望なスタートアップ入社して、事業を伸ばして、上場したい。ストックオプションを使ってお金持ちになりたい。

そんな考えはもう古い。

今アツいのは、勢いのないスタートアップ入社することだ。


勢いのないスタートアップとは、資金調達ニュース結構前に出たきりあまり露出がなく、社員数も増えていない、停滞していそうなスタートアップのことである


私は歴10ちょっとの中堅もとい中年エンジニアなのだが、エンジニアとしての実力は贔屓目に見ても中の下程度だ。

しかし、勢いのないスタートアップでは私のような凡庸人間であってもとても重宝される。


勢いのないスタートアップ経営陣は能力が高くなく、すごい社員あんまりいない。

みんなすごくないから、黙々とほどほどに仕事をしているだけで貢献を認めてもらえる。

つよつよエンジニアがすごいスピードで開発しているのを見て劣等感を感じることはないし、よくわからないエンジニアリング議論を浴びせられることもない。

なぜならここは勢いのないスタートアップから



勢いのないスタートアップ知名度がなく採用競争力も弱いため、エンジニアに対してとっても優しい。

万に一つも辞められたくないからか、ガラス細工のように扱ってくれる。

ツーブロックゴリゴリ営業がとってきたよくわからない案件に巻き込まれることはないし、上の人が勝手に引いた謎スケジュールのために残業させられることもない。

そう、ここは勢いのないスタートアップから


勢いのないスタートアップ転職してから自己肯定感が高くなり、体調も良くなった。

転職時に年収100万くらいあがったし、入社してからもなぜか50万くらいあがった。


謙遜してるだけで実はちゃんと実力があるんでしょ?」と思われてしまうかもしれないが、本当にそんなことはない。

私は今までコピペとググり力でなんか雰囲気で開発をしてきただけのエンジニアなので、本当に中の下だ。

中の下というのも言いすぎなくらいで、下の上か、下の中かもしれない。


最近少し開発スピードが早くなったと言われたが、その理由もChatGPTが登場してくれたからだ。

ChatGPTのおかげでググる時間が減り、コピペがとても捗っている。


話が横道に逸れたが、私のようななんちゃってエンジニアレベル人間にはぜひ勢いのないスタートアップへの転職を勧めたい。


ありがとう、勢いのないスタートアップ

これからもずっと勢いのないままでいてください。

2023-05-22

プロンプトエンジニアリングSEOっぽさについて

改良・改変が見込まれる外部システムへの最適化は恒常的にメンテナンスしないとバッドノウハウ化するリスクがあるので、特に進化の早い現状でそこまでコストかけたくないなーって。

まして従業員プロンプトエンジニアリング教育ちゃうと、教育コストまで恒常的に発生しちゃう

最新のAIに投げるのに適したプロンプトを生成する中間システムを作って、そこだけメンテナンスしてそこを売れば良いんかな。

2023-05-21

anond:20230521215645

もちろん、プログラミング経験がない57歳の日本人女性でもOpenAIのエンジニアになることは可能です。年齢や性別国籍関係なく、プログラミングエンジニアリングのスキルを学び、習得することは誰にでも可能です。

OpenAIエンジニアになるためには、以下のようなステップ考慮することが重要です。

1.プログラミングの基礎を学ぶ: プログラミング基本的概念言語を学ぶことから始めましょう。Pythonなどの初心者に適した言語を選ぶことが一般的です。オンライン無料コースや教材を利用することができます

2.エンジニアリングの概念を学ぶ: プログラミングだけでなく、ソフトウェアエンジニアリングの基本的概念も学びましょう。アルゴリズムデータ構造ソフトウェア設計などについての知識が役立ちます

3.プロジェクト作成する: 学んだスキル実践するために、小さなプロジェクト作成してみましょう。自分アイデアを形にすることで、より実践的な経験を積むことができます

4.オンラインコミュニティに参加する: プログラミングエンジニアリングのコミュニティに参加し、他の開発者交流することで、学びやサポートを受けることができます質問をしたり、助言を求めたりすることができます

5.関連するスキルを学ぶ: OpenAIのエンジニアになるためには、機械学習自然言語処理など、関連するスキル重要です。これらの分野について学び、実践的なプロジェクトを行うことで、知識経験を深めることができます

6の途中で止まってしまった。俺もまだまだだな。

2023-05-04

プロンプトエンジニアリングがアホ向けの指導手引き書と化している件

生成系AI向けのはずなのになあ

なんで職場のアホに指導するときの手引きに使えちゃうんだろうなあ

AIイラストで抜いてる

最近ピクシブにアップされてる、AIが生成した作品群で抜いてるんですよ。

AVだと局部が見えちゃってるのと、男優が映ってて没入できないので、グラビアアイドルIVで抜く生活をずっと続けてきた。アニメとかイラストでも没入感がなくてだめ。もう10代の頃からずっと。

それでも、性癖にビシッと合う作品なんてないものから最大公約数的な性的興奮で対処してきたわけですよ。

それが、最近AI技術進歩で、ありとあらゆる性癖に向けた、レベル解像度も高い作品が次々にアップされるようになってきたんですよね。

自分は体格のいい女性物理的にも精神的にも見下されるのが最高に興奮する性癖なんですけど、それを満たしてくれるAVIVもなかったんですよ。あったとしても、「う~んもう少しこういう女性だったらな…」とか「こういうシチュが欲しいんだよな…」みたいな些細な不満があって、まあそんなに理想作品なんて無いわけで、ある程度興奮できればよしとしてきたんです。みなさんそうですよね。

ところが、AIの出力したイラストだと、性癖ドンピシャのものゴロゴロ出てくる。しかもぱっと見リアルと見紛うような解像度リアル度だから、もう迷うことな絶頂を迎えることができるんです。

妥協した作品で抜いてしまうと、事後に「どうしてこんなもので興奮してしまったのか…」と自責の念が湧き上がってくるのに対して、性癖にぴたり合ったものだと、事後でも「いやこれは興奮するでしょ…」となって、全然落ち込まないから、気分が全然違うんですよね。まるで、パートナーとS○Xした後のような、心身ともに満たされる感覚

しかも、子どもは二人までにしようと妻と話し合っていて、二人目の子どもが2月に生まれて、その子育児真っ最中なので、言ってみたら自分生殖機能はもうあってもなくてもみたいなものなので、「精子無駄にしちゃった…」という背徳感にも襲われないのも大きいと思う。

ここまで来たら、後は自分プロンプトを書けるようになれば好みのイラストを出力できるわけだからさらにこの道を究められるかもしれない。そのためだけにPythonプロンプトエンジニアリング勉強してみようかとも思ってる。

2023-04-23

anond:20230423230135

東京は、CTO詐欺最近横行してる気がするんだけど、経営陣が技術に疎い会社ばかりを狙って技術顧問とかで入り込む奴。

技術ゼロで何ができるんだか。メルカリエンジニアリングマネージャーにそういう奴いたわ。

2023-04-19

真正から行くと拒むが隣接案件を振ってから迂回気味に攻めると普通に語るChatGPTは役者

これもプロンプトエンジニアリングなのだろうか

2023-04-18

Web企業は未経験を雇って教育すべきなのか

自分スペック

そこそこのWeb企業基本的経験しか採用しないことについて、教育コストを他に転嫁しているとか、IT業界が先細りする行為未来を潰しているみたいな言い方をされているときがある。

自分もこれについて課題意識はあって、ここ数年Web企業での採用活動と実際の業務に関わりながら、色々考えたので少しまとめてみたい。

用語

Web企業
自社で何らかのWebサービスを提供するIT企業toBtoCは問わない。規模も問わない。
経験
ソフトウェアエンジニアリングの経験が無い人。新卒・他業種から転職かは問わない。
教育
社員がその企業ソフトウェアエンジニアとして働けるよう知識をつけたり経験させたりする行為。いわゆる「案件にいきなり投入して放置」みたいなものは含まない。

自分から見たWeb企業採用の現状

ここではいゆるキャリ採用ではなく、新卒採用ポテンシャル採用の話をしていると前置きしておく。

Web企業でよく求められるスキルは以下の3つだが、これを満たすような人材はもれなく経験である

何らかの言語特にその会社で使っている言語経験
年数よりは何を作ったかを見るが、基本既に自走できるレベルの人。
コンピュータサイエンス知識
データ構造アルゴリズムTCP/IPの基礎的な知識がある。
チーム開発の経験
複数人で一つのプロダクトを開発した経験の有無。Git/GitHubを使えるという意味内包することがある。

この3つの条件とそれを満たす応募者について、この記事では以下の様に呼称する。

レベル5
全て満たす。プラスアルファ複数技能を持つ。
レベル4
全て満たす。
レベル3
3つのうち2つ満たす。
レベル2
3つのうち1つ満たす。
レベル1
いずれも満たさない。

当然レベル4以上はそう多くなく、それを求める企業では応募者のほとんどは書類選考で落とされてしまう。それでも毎年雇いたいレベルの人が来る(来てもらえるように色々やっている)ような企業ではこの採用基準を下げる意味はないため、いわゆる「経験しか採らない」と言われる状態になる。

一方で世の中はそんな人気企業ばかりではない。それらの企業ではこの基準を落とすのだろうか?自分感覚としては「一部を諦める」みたいになっていると感じる。つまり、チーム開発の経験はないとか、自社では使ってない言語経験しかないとか、コンピュータサイエンスはよく分からないなどを許容するという方式になっていそうだ。よってレベル3以上あたりを狙って、レベル2~4くらいのグラデーション採用する。

よって、本当の未経験者がWeb企業を受けるためにはまず最低レベル2、できればレベル3に到達する必要がある。そこまでしてようやく「面接に到達する資格がある」という状態であり、おそらく有名な企業では軒並み一次面接で落とされてしまう。

一方で満たしている人は本当に全部満たした上でプラスアルファが多数あるみたいな状態で、多数の有名企業内定を取って手のひらで転がして悩んでいる。

このような一部の外れ値のような人はどんどん内定を取るが最終的に選ぶのは一社なので、それ以外の企業内定辞退され辞退率が上がる。すると「それなりに合格は出しているのに人は足りない」みたいな状況になってしまう。

自分が感じていた課題

自分は応募者に基本的レベル4以上を求めている。これは教育に対して年単位で割いているほどの余裕がなく、教育を施しても難しい問題解決する能力が身につかない可能性のある人を採用段階で落とすことで「当たりを引く確率を上げる」ためである(誤解の無いように言っておくと、単に既にできる人は更に色々と(しかも早く)できるようになる可能性が高いというだけで、レベル4未満は絶対ダメとかそういう話ではない)。

今の会社では新卒であっても入社半年もすれば手取り足取り教える段階ではなく、社内で自走していけるようになっていると感じる。

これが健全でないと言われればそうであろうと思う。

コンピュータ世界は恐ろしいほどに親の資本力に左右される。レベル4以上の人は早ければ中高生の頃からコンピュータと関わりがあり(自分専用のPCがある、部活動で触る、地域習い事で……etc)、更に大学に進学して関連分野を学んでいる。これを親の資本力と関わりないと言うのは難しい。

更に地方よりも都会の方が、コミュニティの発達においても、そこに集まってくる人材レベルについても圧倒的に勝ると学生時代に感じていた。これも当然都心に住居を構える/一人暮らしさせられる親の資本力とは切っても切れない関係にあるだろう。

レベル2くらいに到達することは全くの未経験からでも十分可能である。例えばJavaJavaScript・PHPRuby……なんでもいいので一つ選んでちゃん勉強し、いくつもプロダクトを作ってみればよい。現代ではこれはPCが一台あればできる。動画講座も安価で手に入るし、大抵のことは検索すれば出てくるし、Twitterにいるエンジニアはみんな教えたがりだし、ChatGPTだってある。PC自体もそんな高価な物ではなく、中古で買えるやっすいThinkPadで十分できる。

しかレベル2~レベル4までの間の壁があまりにも高い。コンピュータサイエンスの広範な知識を身につけるには基本的大学に行くのが一番コスパが良いと思っているが、誰しもが大学に通える経済力を持つわけではない。チーム開発はやはりどこかのコミュニティに参入できないと難しい。手っ取り早いのは企業バイトで雇われることだが、これは鶏と卵問題だ。

本来ここの教育企業が担うべきではなかったか?そういう意識学生時代から漠然自分の中にあった。これをやらずに、レベル4以上しか採用しませんというのは他のどこかに教育コスト押し付けていたり、更なる格差拡大に繋がっているのではないかという後ろめたさを感じていた。

企業教育への投資

企業に入ってもまだしばらくは上記意識を引きずっていたが、最近は別の考えになってきつつある。

まず、Web企業の使う技術は割とオープンになっていることが多く、隠すインセンティブがあまりないため、企業間での教育はおそらくかなり共通化できる。企業内に囲い込んでから教育を施す意味があまりなく、入る前から知っているという人も多い(Web企業研修が知っていることばかりでつまらないと思った人も多いのでは無いか)。

これを実現する一つの手段として、入社前の広い母集団に対して何かしらの形で援助を行っていることが多い。例えば以下の様なものだ。

これらは広義の教育であると考え始めた。それらの中で企業スポンサーセッションなどを通して採用枠をアピールするし、実際それ経由で就職する人も居る。

もちろん支援企業就職しない人の方が多いが、最終的にどこかWeb企業に入ってくれるなら、これはWeb業界全体で人材教育を行っていると言えないだろうか。

次に、大変残念な現状として「学生時代から触れているのにいまいち地力が伸びていない人」とか「そもそも触れていない人」がその後ぐっと伸びるという事例はかなりレアだと感じる。つまり、未経験ですが頑張りたいです!という人を雇っても伸びず、「これくらいやっています」という人は更に伸びるという(ある意味当たり前の)現実がそこにある。

故に先に挙げた広い範囲での教育を進めていくと、選考よりも前の段階でたくさんの機会をどんどん与えていくことになり、自然と「やったがあまりうまく行かなかった人」とか「機会はあったがやらなかった人」がどんどん可視化されていく。すると選考の段階では今後も投資価値がある可能性の高い人材が自ずと絞れてしまい、経験者のみが採用されていく状態になるのではないだろうか。

自分はこういったことを考えているうちに、積極的に未経験を雇って教育するよりも、選考よりずっと前の段階から様々な教育機会を提供していく方がお互いにとって幸せなのではないだろうかと思うようになった。

学生自分の興味ある方向にスキルを伸ばしてそれがマッチする企業を選べば良いし、企業はある程度既存社員を使った教育コストを下げつつ優秀な社員を雇えるようになる。そもそも選考前の段階でエンジニアリング楽しくないなと思う人は素直に向いていないので、参入するのを辞めたほうがよい。

足りていないところ

さっき言ったような教育への投資はまだまだ経済的に豊かでない層に届きづらい現実があるように感じている。

実際に自分大学時代奨学金を探すと、地方メーカーが自社への就職を前提に出している奨学金などが多く、国から借りる以外にはあまり選択肢がなかった。

もっと広く機会を提供できると良いなと思っているし、奨学金とかは(下手な条件を付けなければ)かなりフラット教育への投資であると思うので、企業給付型奨学金実施することに対してもっと何らかのインセンティブを付けられないだろうか。

また、イベントコミュニティはどうしても都心に偏りがちで、地方では開催されなかったりWeb企業の影が薄かったりする。これも年に1回とか2回とかでいいので地方コミュニティと何かやって、細々とした縁を持てるようにしていけないだろうか。

教育に関して皆さんの企業でやっていることが何かあれば、参考にしてみたいので教えてほしい。

2023-04-12

ChatGPTに課金するか迷ってる

最初オモチャだと思ってたけどChatGPTないと仕事にならないレベルで使うやつになった

もうGoogle検索なんか公式ググるか、ツールダウンロードするときしか使わなくなったよね

ただエンジニア仕事する上で無課金のままでもそれなりに使えてるんだよな

それに200ドルって2600円ちょっとって微妙に高い

プロンプトエンジニアリングとかまだよくわからいか課金しても多分使えこなせないのが悔しい

千円なら払えるんだけどなぁ

正直司法試験受かったとかどうでもよくて、エンジニア的にどれだけ生産性があがるか知りたいんだよなぁ

うわぁめっちゃ悩む、どうしよう本当に

2023-04-11

anond:20230411175639

魔法使いが最強の魔法の杖を使うから意味があるんであって何もしてない奴がAIで加工された武器持ったところで大したことがない定期

無能AIに夢を見ている

AI高学歴無能奴隷コンピュータに置き換えるための下駄であって能力のない奴が一戦で戦うための翼ではない

音楽理論を知らないけどAIが得意な奴がショパンを書くことはない

数学を知らない奴が出力された結果から次のステップに進むこともない

一流の音楽家は当たり前のようにDTMを使えて、かつ音楽理論も知っている

薬学を知らない一流のエンジニアがどうやって結果から効果を予想しながら新薬発明するの?

からこれまで通りエンジニア仕事は縁の下のエンジニアリングでしかない

2023-03-28

普通プロジェクトマネージメントなんてできない

しんざき氏の記事を読んだ。

https://blog.tinect.jp/?p=81116

要は家庭運営は「プロジェクトであるのだから適切なプロジェクト運営を行う必要がある、という趣旨で内容については概ね同意ではあるのだが、これを実践しようとするには大きな問題がある。

普通の人は「プロジェクトマネージメント」なんてできないのだ。

はいろいろな会社の小さめのプロジェクトに参加して開発を請け負うエンジニアなのだが、まともなプロジェクト責任者に当たるのは20%もない。

ここでいう「まともな」というのは、

タスクを適切な粒度に分解できる

タスク同士の前後関係を把握してスケジュールを組める

品質コスト納期考慮とした優先度付けができる

という、プロジェクトマネージメントを行うにあたっての最低限のスキルがある人である

もちろん優秀な人が集まる大企業であれば多くの人が簡単にこなせるだろうが、私が参加するような中小企業にいるような人たちには難しいのだ。

そして社会においてはそちらの方が多数派だろう。

まり、「夫婦人生というプロジェクト」において、プロジェクトマネージメント的な方法を用いて適切な運営を行おうとしても、なかなかに難しい話なのである

そして更に大きな問題が1つある。

誰かが明確なプロジェクト責任者であるなら、モチベの管理はその人の責任ですけれど、家庭運営というプロジェクトで「主従」があるべきではない

これはその通りなのだが、人生というプロジェクトにおいて最も大変と言える子育ての初期はそうもいかない。

相対的に妻が家庭運営にかけられる時間が多く、それにより知識の差もできてしまい、結果として妻側がマネージャー、夫側が指示を受ける側、という立場にならざるを得ないのだ。

そして妻側にプロジェクトマネージメント経験がない場合に、プロジェクト崩壊へと向かってしまう。

初産の年齢でなんらかのプロジェクトマネージメント経験がある女性がどれだけいるかを考えれば、多くの家庭が機能不全に陥ってしまうのは想像に難くないだろう。


問題点をここまで挙げたが、解決する手段はもちろんある。

まずは、妻の方がマネージャーとならざるを得ない状況が大きな問題なのであるから、夫も妻と同等かそれ以上の時間を家庭運営に割けるように、育休を妻と同期間かそれ以上の期間取得すれば良いのだ。

これはとても簡単な話だ。

次に、それができたとしても若い夫婦にはそもそもプロジェクト運営は困難だ。

それを解決するにはエンジニアリングの世界からヒントを持ってこよう。

ソフトウェアエンジニア世界には「ペアプログラミング」というものがある。

ソフトウェア開発をペアになって行うのだ。一人がコードを書き、一人がナビゲーターとしてサポートする。

一見すると一人しかコードを書いていないため作業が遅くなるように思われるが、二人がそれぞれコードを書くよりも開発が早く進む場合が多い。

これはペア作業を行うことで、ミス発見やすくなる、知識を共有する時間不要となる、チームワークが向上する、といったメリットがあるからだ。

家庭運営でも同じことをすれば良い。

まずは全ての作業を一緒にやるのだ。

分担するのは全体感の把握と個別作業理解が十分にできてからで良い。

ネット書き込みを見ると「夫はこの程度のこともちゃんとできない」という愚痴をよく見る。

「こんなこともわからないのか」と責めるようなマネージメントアンチパターンではすぐに無能な夫が出来上がってしまうので、そうではなくて「一緒にやろう」と声をかけて、何度か作業を見てもらって、その後実際にやってもらって、それで何回かすれば期待する作業をやってもらえるようになるだろう。

逆に、「何か手伝うとすぐに怒る妻」には「ちゃんとやりたいからまずやり方を見せて」「今度は俺がやるから見てて」というコミュニケーションをすれば良い。

日本の多くの家庭は話し合いの場を持つということすら苦手だと思うので、この「一緒にやってみてそれから分担を考える」というプロセスは導入しやすい。

これから子供が生まれる家庭で、夫婦共にプロジェクトマネージメントプロフェッショナルでない場合は、「育休を取る」「家事ペアプロ」この2つだけはぜひ覚えておいてほしい。

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