はてなキーワード: エロカとは
エロ検索してたらポーンハブが出てきたのでしばらく漁ってたけど、これ強者エロカップルのポケモン自慢なんだよな。「私のパートナー良いでしょ?」みたいな感じで完全に萎えてしまった。
「僕のミニカーいいでしょ?」「僕のミニ四駆良いでしょ」「ビックリマンシールキラ出たんだよ。いいでしょ?」「新車買ったんだ。良いでしょ?」「私のイケメン彼氏いいでしょ?」もーほんとこんなガキが自慢するノリ。
おかしいでしょ。エロ動画ってさ、弱者コンテンツなんじゃないの!???何エロに困ってない強者がコレクションムーブしてんだよ!!!!ふざけんんあ!!!
そう思うと、本当にAVって良く考えられて作られてたんだなあと感心してしまった。
なんか本当に悲しくなってしまった。エロまで強者が入ってくんじゃないよ。素人って言いながらセミプロが無双したニコニコのボカロみたいで本当に萎えた。
エロ自体への批判より、見たくないのに見せられたエロに対する批判が多いのならばもっとはっきりエロを確立すればよい。
なのに今はエロとうたってないコンテンツにもエロ広告が出てきたりする。なぜか。
ひとえにむっつりどもが悪い。
あれ?ニュースを見たくてこのコンテンツを眺めていたらなんだかえっちな漫画の広告が出てきたぞ…あれあれ?うっかりクリックしちゃった…あ~見るつもりはなかったのにな~ナンデダロ?みたいな顔をしたいすべてのむっつりのせいでゾーニングがぼやっとしているのだ。
スポーツのファンは専門の雑誌を買ったりするだろ。グルメ好きはグルメコンテンツを堂々と楽しむだろ。
エロ好きも堂々としようよ。
エロ専門のSNSがあっていいじゃない。エロ専門のアプリがあっていいじゃない。エロしか乗ってない新聞があっていいじゃない。
エロコンテンツは経済をまわすんだよ。本来忌むべきものではない。だって本能なんだもの。
男が悪いとか女が悪いとかじゃない、むっつりがこのゾーニングを阻害している。
むっつりよ、立ち上がれ。素直になれ。
ミリシタが始まってからはプレイしていて、今は好きになりたいと思っている最中です。
なぜこの記事を書こうと思ったのかというと、匿名意見サービスにて「ミリオンのこと嫌いなら好きになってくれなくてもいいですよ」と言われてムカついたからです。好きになりたいって言ってるのに、先輩P(誰だか知らないけど)に突き放されてムカついたからです。
なので、「嫌いだった理由」と「好きになりたい理由」をどこかにぶつけたくて、書くことにしました。多分ツイッターはすでにブロックされていて何を言っても伝わらない状態なので、ツイッター以外の場所に来ました。
元々シンデレラガールズをプレイしていたため、同じソシャゲという種類、しかもアイドルも同じくたくさんの女の子、「シンデレラと同じじゃん!パクりじゃん!」と思って全然手をつける気すら起こりませんでした。食わず嫌いというやつです。人生で一度も食わず嫌いをしたことのない方だけ石を投げてくださってけっこうです。
嫌いだった理由2つめは、これが一番の理由なんですけど、カードがエロだったからです。
私は女なので、女の子がかわいそうなことをされていると嫌な気持ちになります。軽蔑します。痴漢で逮捕された人をニュースで見る時と同じ気持ちです。「うわ……キモいな……」と思います。人生で一度も他人のことを「うわ……キモいな……」と思ったことのない方だけ石を投げてくださってけっこうです。
インターネットはいろいろな情報が流れてくるところなので、ミリオンのカードイラストももちろん流れてきていて、たびたび目にしていた気がします。昔すぎて状況は覚えてないんですけど。けどとにかくなにかしらの理由で、ミリオンのカードを目にする機会がありました。
シンデレラのカードでももちろんエロいカードはあります。運動会系のカードがケツ推しすぎて引いたことも何回もあります。けどミリオンのカードは「アニメ絵でこのまま動き出しそう」な感じがリアルで、私にとっては「無理」だったんだと思います。(この意見は以前もネットのどこかで見ましたが、その時も深く同意しました)
全部のカードを知っているわけではないので例として。
このへんは誰がどう見てもエロゲーのカードじゃないですか。見て喜んでいる人はエロが好きだから喜んでいてこのへんを嫌いだなんて頭おかしいとか言うのでしょうけど、アイマスにエロを求めていない私からしたら嫌な気持ちだったんです。知らない大人がクラスメイトのおしりを触っているところを目撃してしまった気分です。え!?なにしてんの!?怖いよ〜!!
「下着を描いてはいけないから仕方なくなにも着ていないことにしている」というのをネットのどこかで見ましたが、そんなの知るかよ。知らない人からしたら痴女には変わりないよ。じゃあ仕方ないね、ノーブラでオッケー!どんどん乳出してこ!とはならねーよ。じゃあ出すなよ隠せよ。「下着を描いてはいけないから仕方なくなにも着てないんだ、ごめ〜ん!」てゲーム内に言い訳書いといてくれよ。
アイマスが汚れてしまった……とかなりショックを受けて、そのカードを見てからはミリオンはもう名前も聞きたくない、知らない。といった完全拒否状態になっていました。
■しかし、アイマス10thライブから私の意識が変わり始めました。
好きになったジャンルの記念ライブなので、きっとすごいことをやるんだろうと、ビューイングですが見に行きました。しかしミリオンライブも来るということで、全部楽しめるかは不安でした。
でも楽しめました。
アイドルは頑張っているし、「みんなまとめてアイドルマスター」と言われた気がしたからです。
ミリオンが嫌いだったのは、アイドルのせいじゃなくて、運営とか、アイドルにそういう仕事を持ってきている大人たちのせいなのでは?と思い、「ミリオンはエロでキモいから無理」から「ミリオンのやり方はエロに走っててキモいから好きじゃないけど、アイドルたちは悪くない」に変わりました。
その時やっていたグリーのミリオンのイベントは少し走りました。普通のソシャゲでした。持ってないアイドルもデスクに配置できるのが意味わからなくてじゃあ頑張って進めなくてもよくない?と思ってしまったので全然触りませんでしたが。「やり方がよくわからない」という普通の理由です。
この頃から曲も少しずつ聞き出して、好きだなと言える曲もできました。素敵な良い曲が多いですね。
「頑張って輝こうとするアイドルたちが好きで、だからアイマスが好き」というからには、「ミリオン」も好きにならなきゃいけない、好きになりたいけど、あんなエロゲーカードを認めて、好きだと思っていることになりたくない……好きになりたいけどなれない……という長い間の葛藤や嫌悪感や抵抗が薄れてきて、好きになれるかも、好きになりたい、と思い始めたのは確実にここからです。
もちろん人には好き嫌いがあるので嫌いなものは嫌いのままでもいいんですけど、アイマスは「全員まとめる」機会がけっこう多いので、その中の一つをすごく嫌いでいると、みんなが集まる本来なら嬉しいはずのお祝いの場所で毎回必ず嫌な気持ちになってしまいます。それになりたくなかったんです。「アイマス好き!ミリオン以外!」と言うのも嫌でした。「アイマス好き!!」と素直に心から言いたかったんです。だから10thライブは本当に見てよかったなと思いました。
■そして「シアターデイズ」が始まりました。ガッツリではないですがちょこちょこ息抜き程度に触っています。ゲームの場所が変わって、新参が入るならここでしょ!!と思ういい機会だったからです。今リズムゲームアプリの中でやっていて一番楽しいと思うのがミリシタです。曲がいいしカメラワークもいいしモデルもすごいし判定甘くてやさしいし簡単すぎず難しすぎず。
Pというには触れ合う時間が足りなさすぎるけど、好きな子は何人かできました。好きな子ができることってとても楽しいし嬉しいことですよね、ウキウキします。よね、っていうか私はそう感じます。
あとカード。修正がされたりされなかったり、きわどいまま入ってきたり、いろいろありますけど、エロカードは相変わらず私は嫌いです。ゲットしたら手持ちから消したいと思うほどです。多分これから上記のエロカードも続々ミリシタにも入ってくるのでしょうけど、もう「アイドルは悪くないし」と思うし、どうやらグリーの時よりもエロ感が減っているような気がするので、まあその時が来てしまったらその時で……でも多分もう自分の中で「やっぱ嫌い!!キモい無理!!」とはならないと思います。相当なことがない限り。
大丈夫だと思える理由は、好きな子ができたことと、新規カードにエロ要素が少ないことと、好きな曲ができたからです。
一部分ずつですが、私は少しずつミリオンライブのことを好きになれてきています。
で、話は最初に戻りますが、今私は好きになっていっている最中なのに、「好きになってくれなくてもいいですよ」なんてマイナスなことを言う先輩Pってどうなの?誰だか特定できないので直接「ハァ?1周年SR全部ちゃんと取った人にそれ言うの?」って言えないのが残念なのですが。(1周年カードを全員分揃えることは難しいことではないです。毎日かかさずゲームを何回かプレイすればいいだけです。でも嫌いなゲームに毎日ログインして数回ゲームをやって嫌いなキャラのカードをとって……ってやりますか?やらないでしょう。「嫌い」じゃないから取ったんです全員。)
私は自分の好きなものは人にも好きになってもらいたいタイプの人間なので、新参を蹴る人の気持ちはよくわかりません。グリーが終わって悲しい気持ちはわかりますし、気がすむまで悲しんでいればいいと思いますけど、「グリーやってなかったやつがミリシタやってももう遅いんだからやるな」というのはどうなんでしょうか。まあ知らない人に指図されたくないのでゲームは好きなタイミングでやり続けますけど。
つか寿司と聞いて高級寿司を真っ先に思いつく時点でかなりバブリーというか昭和
回転やら安い店が大量に出現して普及した現代では
別に回ってなくても普通のOLやファミリー層が出せる値段で食える寿司店なんかいくらでもある
エロカット描きして稼いだのを自慢してたけど
女なのにエロ描くなんて凄い!覚悟してる!!なんて言われる時代もとっくの昔に終わってるわ
今時カットどころかガチのエロ漫画描いてる女も山ほどいるし、それなりに実力がなきゃ稼げないのに
絵を描くどころか自分が身体張ってお水や風俗で(遊興費の為ではなく生活費や学費の為に)働いている女だって山ほどいる時代
「今時の賢い貧困女子は風俗で学費稼いで大学行って無借金で大卒の地位を手に入れる」という記事をどっかで見たよ
奨学金で大学行く→返せなくて卒業後に風俗バイトするが年食ってる&本業の合間にやるからなかなか稼げないうちに更に年食って詰む、
だから若くて学生で時間に余裕あるうちから風俗で働いで稼いで卒業・就職したらすっぱり風俗から足洗う女子が一番賢い、んだとさ
18やそこらの子が身体を売るのが「賢い」なんて言われてしまう時代
そこまで要領良くなかった「賢くない」貧困女子を、親に学費出して貰った中年女が叩いてる
昔さ、Yahoo!チャットって場所があったんだよ。お前は知らないかもしれないがな。
当時はみんなホームページってやつを持っててな、誰が読むんだかしらねえ自己紹介とか何番目の訪問者です!ってのやっててな、ひどいとこになると熊のアイコンみたいなのがビュンビュンとカーソルを追いかけてくんだ。ありゃ恐怖だったね。
誰が興味あるんだかしらねえ、使用パソコンのスペック書くヤツまでいてな、「CPU: PentiumII、350MHz」とかドヤ顔で書いてたんだよ。タワー型のパソコンの写真まで載せてな。なんのため?しらねえよ、本人に聞け。
でな、そういうところには必ず掲示板ってやつがあってな。BBSとか言ってたな。山陰放送じゃねえぞ。で、キリバン踏んだらBBSに報告することが義務付けられてて、しなかったら末代まで祟られて呪詛にかけられるんだけど、熱心なヤツになるとチャットっていう、リアルタイムに文字でお喋りできるやつまで設置してたんだ。
BBSもチャットもCGIっていう技術使っててな、パーミッションの設定だかなんだかしらねえけど設置するのは結構難しかったんだよ。掲示板もチャットも自前のやつ設置してるヤツはけっこうできるヤツ、そう見られてたんだ。
でもな、誰がパソコンのスペックとか見に来るよ。誰がタダシのFM-Vの写真みにくるよ。誰もこねえよ。熊のアイコン追いかけてくるしな。だからこれらのBBSやチャットは軒並み廃墟になってたんだ。チャットなんて「森ぞーが入室しました」「森ぞーが退室しました」が何行も表示されてるだけよ。寂しさの象徴、それでしかなかったね。
だけどな、天下のYahoo!様がチャットを設置したとなれば話は別よ。集客力抜群。色々なジャンルのチャットルームが設置され、そりゃあ賑わっていたいたもんよ。全然覚えてないけど「エンターテイメント」とか「地域」みたいなカテゴリがあって、その中でユーザーが部屋を立てられるようになってたんだ。みんなこぞって趣味が合うやつとチャットしたもんさ。
ちょっとすぐには見つからないんだけど、「出会い」って分類の中に「アダルト」ってカテゴリーがあってな、事実上、そこが18禁のエロカテゴリーとして使われてたんだよ。信じられねえだろ、Yahoo!公式エロよ。そこで色々と、人間の煩悩をJavaアプレットにしたみたいなエロい部屋が数多く立てられててな、当時の俺は狂ったように通ったもんよ。
その中でも、一番すごかったのが「オナニー部屋」ってやつで、そこにはオナニーしたい女が集まってくるってテーマがあったんだ。そう、チャットでオナニーだ。でもな、文字で「んっんっ」とか「いくー」とか「ゆーか!ゆーかちゃん!」とか書くわけじゃねーぞ。
当時としては最先端のボイスチャット機能、これがYahoo!チャットには搭載されていたんだ。これはすげーぞ、声で女のオナニーが聞けるってえ代物だ。
興奮度がマックスになってしまうのはもちろんだがな、別の側面としての利点もあったんだ。それが「今オナニーしているのは絶対に女である」という点だ。こりゃあすごかったね、ブレイクスルーだったね。
当時は今みたいに誰もがネットしてる時代じゃねえんだ。みんなチェックのシャツ着てバンダナ巻いてテレホタイムよ。女が圧倒的に少なかった。文字だけのオナニー部屋なんてやろうものなら1000%の確率で、女のふりしたオッサンがあんあん文字打ってるだけよ。ネカマっていうんだけどな。男のオナニー文字を男が見て興奮する、そんな殺伐とした時代よ。
でも声ならごまかしきかねえんだ。絶対に女である、そういった保証があった。年金より確実な保証がそこにはあった。おりゃあインターネットやっててよかったと思ったよ。Yahooチャットばんざーいとも言いたくなるよ。
でもな、やっぱ女は少ねえんだよ。その絶対数が少ないし、Yahooチャットに流れ着いてアダルトに行ってオナニー部屋に辿りつく。こりゃあ天文学的確率よ。さらにマイクを所持していて、みんなにオナニー聴かれてもいい、なんてなるとほぼ不可能に近い確率だってわかるだろ。でもな、そこそこいたんだよ。そりゃ入れ食いとまではいかねえよ。でも、ジッと待ってると本当に来たんだ。女が来たんだ。
オナニー部屋はスピード、タイミングそしてチームワークが重要だ。これらが完全にマッチしないと女のオナニーにはありつけねえ。生きるか死ぬかの勝負がそこにはあった。
オナニー部屋に入ると10人ぐらいのサムライがいるわけよ。全部男だ。そこで女が到来してくるのを待つわけだ。気配を殺してジッと待つ。追い込み漁みたいな感覚だ。そこに会話はねえ。肉食獣みてえに研ぎ澄まされた連中だ。
「mina」とか「kana」とか明らかに女くせえアカウント名が入室してきたら勝負開始よ。釣りで言うところの魚が餌をツンツンしてるところだ。まだひいちゃいけねえ、焦っちゃいけねえ。がっついてサムライどもが襲い掛かったら女は逃げちゃうからな。
ここで俺たちは黙って見守っているんだ。何をって?オナニー指導員の誘導を見守ってんだよ。女が部屋に入ってきて、いきなりマイク繋いであんあん言い出してみろ、結構そんな女、嫌だぜ。そりゃあ女だってオナニー部屋に来るくらいだ、オナニーする気満々よ、聴いてほしいんだよ。でもいきなりやられたらお互いに興醒めよ。そこにはちゃんと予定調和ってやつがあんだ。
そこで優しくオナニーするオナニー指導員の登場だ。こいつはマイクを所持してて、優しい声してんだ。男前な声してんだ。
「いらっしゃい、ミナ、今日の気分はどうかな?」
まるでベイFMのDJよ。俺が女ならイチコロだね。
「マイク持ってる?」「え、あるんだ、繋いでみる?お話しようよ」「カワイイ声だ」オナニー指導員はこんな感じで誘導していくわけよ。ここで初めて俺たちガヤの出番だ。チャット画面に「カワイイ声」「キュートな声」「澄みきった清流のような声だね」心にもないことを書きまくっておだてる。
そうこうしてくると、どんどん男どもが入室してくる。オナニーの気配を感じ取ると、すごい勢いで入ってくる。スピード勝負って書いたのはこれで、実はYahoo!チャットは一つの部屋の定員が100名だ。オナニーが始まりそうになるとすぐにこの定員は歴戦の猛者どもで満たされる。
そうすると自動的に「オナニー部屋_2」みたいな部屋が作成されて、以後の入室者はそこに飛ばされるようになる。でも、そこにはオナニーしたい女もオナニー指導員もいねえんだ。オナニー聴きたい猛り狂った男が100名いるだけだ。こんな悲しいチャットルームはインターネットの歴史の中でそうそうないぜ。
話を戻すと、オナニー部屋では選ばれし98名が指導員と女の会話を聴いている。ここで俺たちはジッとまってねえといけねえ、全部指導員に任せるんだ。俺たちは指導員に全幅の信頼寄せている。伝説的指導員「シャドウウィザード265」さんを信頼しきってる。
「じゃあちょっと触ってみようか」
「はい」
こうしてオナニーが始まる。俺たちが目指していた場所、約束の地だ。オナニーが始まったら指導員の声は邪魔だから無視ボタンを押す。いらん。女の声だけを聞く。こうして女のオナニーにありつけるってわけだ。
女は聴いて欲しかったオナニーを聴いてもらえる。指導員も俺が誘導してオナニーさせたと自尊心を満足させる。俺たちも興奮する。誰も敗者がいないシステムだった。強いて言うならば「オナニー部屋_2」に押し込められた屈強な100人の男たちが敗者か。
そんなある日、いつものようにオナニー部屋で待機していると、女がやってきた。「ラビアンローズ」とかそんな名前だったと思う。なかなか高貴そうな名前だ。
その日はブラッディレイン0721さんがオナニー指導員だった。甘い声と穏やかな口調、しかしひとたびオナニーが始まると女に対して「脱がなきゃダメじゃないか、ふざけてるのか」と厳しい一面も見せる人気のあるオナニー指導員だった。
いつもの流れで挨拶をし、マイクを接続させる。するとラビアンローズの声に俺らサムライは驚いた。こんな品があってキュートで高貴な声があるだろうか、そんなレベルだった。声から良い香りがしてきそうな勢いだった。
手に汗握った。別なものも握った。こんな高貴な女が今からオナニーをする。小学校の時に高校生の兄貴がいるクラスのエロ博士が兄貴のエロ本を盗んできた時くらいの緊張が俺を襲った。
それは指導員のブラッディレイン0721さんも同じようだった。誘導にいつものキレがない。上玉の登場に緊張しているのだろう。それでもそこはブラッディレイン0721さん、数多くの修羅場(オナニー誘導)をくぐってきただけあって、静かに上玉をオナニーに誘導していく。
チャット定員は既にパンパンだ。「オナニー部屋_5」くらいまで作られたのを確認した。そんな中、本当に精鋭だけがこの部屋にいて上玉を見守っている。
「ちょっと、こういってはなんですが、その、少し、エッチな気分になりまして、恥ずかしながら、きて、しまいました」
その場にいた全員がパンパンに空気入れすぎたタイヤみたいになっていたはずだ。今日が僕らのYahoo!チャット記念日だ。こんな上玉に出会える日なんてもう来ないだろう。心臓が破裂しそうだった。Yahooチャットバンザーイ!
「じゃあちょっとだけ触ってみようか」
一番の勝負どころだ。俺的にはまだ早いんじゃないかと思ったが、ブラッディレインは一気にぶっこんできた。彼も勝負を焦ったのだろう。この「触ってみようか」のタイミングを間違うと全ては水泡に帰す。早すぎては逃げられる、遅すぎても、女のテンションが下がる。一番難しい判断だ。誰も彼を責めることはできない。
沈黙の時が流れる。誰もが女の返答を持った。ブラッディレインも喋らない。女も喋らない。チャットも動かない。時間の概念が覆りそうなほど、何も動かない時が過ぎた。張り詰めた緊迫感をこの場にいる全ての人間が共有していた。
静止した時の中で俺は耐えられなくなっていた。この緊迫感、緊張感、沈黙、頭がおかしくなりそうだった。何かチャットに書き込んでブラッディレインを援護したほうがいいのか、それとも静観していたほうがいいのか。俺たちのルールではこの瞬間は余計なことは書き込まないことになっていた。でもそうは言ってられない。何が正義で何が悪なのか分からなくなっていた。
何をトチ狂ったのか、気がつくと「Ctrl」と「v」を押し、エンターキーを押していた。まだ自分の気持ちも決まっていないのに、何かしなきゃと気ばかり焦り、コピーしていた文字列をチャットに投下していた。
ええい、ままよ!投下してしまったものは仕方がない。問題はその内容だ。確か、俺の記憶が確かならばいつもの定型文、「ああ、カワイイ声だなあ。田舎を思い出すような安心感のある声」っていう意味不明なやつがコピーされていたはず、それを貼り付けた。それなら沈黙を破ってまで投下する価値はないとは言え、援護書き込みになる。大丈夫だ、きっと大丈夫だ。
祈るような気持ちでチャット画面を見る。頼む、援護書き込みがコピーされていてくれ!頼む!恐る恐る自分の発言に視線を移した。画面には衝撃的文字列が並んでいた。
「カマキリ」
なんで俺はこんなもんコピーしてんだ。いつだ、いつだよ。いつコピーした。それよりなにより、これ四文字じゃねえか、コピーしてんじゃねえよ。打ち込めよ。
勝負所の静寂の中、耐え切れないほどの緊張感の中、チャット画面に燦然と輝くカマキリの文字。先程とは別の意味で全ての時間が止まった。
沈黙を破ったのは女だった。
「カマキリってなんですか? 私がカマキリみたいな声ってことですか?失礼な人ですね。気持ち悪い」
無慈悲なシステムメッセージが少し薄いグレーの文字で表示される。オナニー寸前だった高貴な女が怒って帰ってしまったことを指し示していた。
これに怒ったのはブラッディレインと97名のガヤたちだ。
「死ね」
「お前マジで殺すぞ」
「ここまで頑張ったブラッディレインに謝れ」
「代わりにお前がオナニーしろよ!いやするな!気持ち悪いわ!やっぱしね!」
俺はこれまでの人生でここまで叩かれまくったことは4回くらいしかない。とにかく半泣きになりながら謝りまくった。
「なんでカマキリとか書き込んでんだよ!」
キレてるブラッディレインの問いに何故か知らないけど
「すいません、パソコンのスペックが低くて誤作動しました。変な文字がペーストされました。本当は援護するつもりだったんです」
「はあ、スペックが低くて誤作動?あるわけねーだろ、スペック書いてみろ」
「じゅうぶんじゃねーか、俺なんかPentium133だぞ」
こんな心温まるやりとりがあったんだ。ここからはみんなオナニーのこと忘れてパソコンのスペック申告大会よ。みんなスペックを書きたがったんだ。そういう時代だった。いい時代だった。今よりちょっと昔の、全てが煌めいていた時代のお話さ。お前が今インターネットの何に夢中になってるのかしらねえ。でも、数年後にこうやって思い出話にできるといいな。そうなるように祈ってるよ。
主語はなんなんだよっつー話だw
元増田の話は、「恐るべし帝都新宿の小学生低学年男子。」の話だ。
紀伊国屋本店でエロカレンダーを物色していたのが恐ろしいという話ではない。
何食わぬ顔で親に向かって平気で嘘をつけるすがたが恐ろしいという話だ。
だから、
http://anond.hatelabo.jp/20150114174939
カレンダーを物色してたら隣を小さな男の子が、ひとりすり抜けていった。
歳のころは、どうだろう、小学2〜3年生か。
そう、「鉄道」「イラスト」「アート」「スポーツ」などで整然と分けられた紀伊國屋本店の特設カレンダー売り場の奥には、エロカレンダーコーナーが有るのだ。おれも知らなかった。
レイアウトはTSUTAYAの例のコーナーを想像してもらえればよろしい。
エロカレンダーの存在は知っていたが、これだけ多くの種類を見られる機会は初めてだったので、彼より前に当然眺めに行ったわけだが、結果は、はて、この実物大より拡大された高精細極まりないB2サイズの砂まみれ乳首を1ヶ月眺め続けると、人間の精神状態はどうなるんだろう、というのが感想だった。大量のエロカレンダーというのは人を思索的にさせる。
で、そこに低学年男子が入ってったわけだ。
商品のカレンダーを掛ける急設の壁は金網になっていて、エロカレンダーコーナーの中の低学年男子はこちらからよく見える。
彼は手が届く範囲のエロカレンダーを、1枚いちまい、ていねいにめくっては検分していた。ほんとうに宇宙の神秘を解明せんとする科学者そのものの顔で。
人生最高の時、というのはすぐに終わる。そのときは5分程度だったか。
とうぜん彼は一人で紀伊國屋に辿り着いたわけではなく、親御さんがいて「○○ちゃーん?」と呼ばわるわけだ。
瞬間、彼は見事に気配を消し、数拍の間を置いてエロカレンダーコーナーから滑り出て、何くわぬ顔で母親の元へ向かっていった。
「どこ行ってたの?」と廊下から詰問の声が聞こえてくる。どうする坊主!
「ディズニーキャラのカレンダーみてたんだ。あんまり、いいのなかった」
全く言いよどみも、声の震えもなかった。どうせなら親受けが良いだろう、少し弾んだ声ですらあった。
昨年の暮れの話だ。