はてなキーワード: アポクリン汗腺とは
ワキーガを手術しようと思う。
職場の皆には悪いけど、ゴールデンウィークは10連休取って入院したいと思ってる。
思ってた。
調べた。
え、辛。
術後次の日に出血→血腫→皮膚壊死。
1週間の安静=風呂不可。
2.3週間の間は腕を上げられずワイシャツも着れない。
匂いは指数的なのでアポクリン汗腺が1/10になっても体感は半減するかどうか。
そして医者が優秀でも取り過ぎのリスクを考えたら(癌の手術をイメージしてね)そこが限界。
え?
2週間安静にしてリスクありありで半減するかどうかだと?
え?
嘘?
やだ?
ビューホットとかいう奴なら30万だけどすぐに風呂入れるらしい。
ふーん。
でも8割しか取れないとかなんとか
え?
じゃあ匂いは4割引ぐらい?
は?
ボトックスとミラドライとかゆーのはアポクリン汗腺には効かないらしい。
は?
ただの汗っかき用かよ〜。
かぁ〜〜〜。
まあ俺は両方やし、こっちも検討か?
まあこっちも20万円するが。
うーん。
うーん。
デオナチュレで誤魔化そ。
結局は半減なんやろ?
必須やん?
かー。
死ぬかー。
ガンなのかニキビなのか分からねえイボがワキに出来ることもしょっちゅうだ。
「臭い奴は存在そのものが犯罪である」という全体主義じみた理論の元、ワキガの人間は必死に誤魔化すことを強要される。
スプレー式の消臭剤でワキガの臭いをピンポイントで消せるものは存在しない。
対処療法は効かないので発生前にミョウバンを塗りたくることしか臭いを回避する方法はない。
ワキガ手術は調べれば調べるほどにその成功率が決して高くないこと、成功したとしても効果が完全でないことが分かるはずだ。
最も古典的なアポクリン汗腺切除手術であっても取りこぼしの可能性はある。しかも最悪なことに失敗するとワキの可動に影響が出る。
吸い出し機も結局ワキを小さく切って物理的に吸引するので条件はあまり変わらない。
ビューホット(高熱の針)やミラドライ(マイクロ派による遠隔加熱)といった手法も存在するが、これらは100%の効果を保証するものではない。
手術をするレベルの人間がワキガ手術をして得られるのは、1日4回塗っていたミョウバンが1日2回になる程度のものだ。
それでも炎症のリスクはかなり下がるのでまだマシではある。
だが「薬で誤魔化すことなく社会がワキガを受け入れた状態になる」には程遠い。
それこそナチスのホロコーストのようなことをしても、隔世遺伝で突然ワキガになってしまう人間がいるのだから。
それはもう仕方がない。
だって現代社会における「臭いの良し悪しのテンプレート」においてワキガは「悪臭」としてカテゴライズされているのだから。
「デブ」が「リッチでカッコイイ」から「貧乏で不潔」へと転落していった歴史を逆行させるのは不可能に近いのだから。
だが社会はワキガにそのような努力を強要していることに対して「産まれた持った体臭で自分たちが相手を差別している」という認識を持つべきだ。
「差別は絶対悪なので自分たちは差別をしていません。なぜなら自分たちは絶対悪ではないので」といった意味の分からん無辜妄想に走るのをやめろ。
ワキガ人間の臭いを「そういう体臭もあるよね」と受け入れようとしない。
それに対してワキガは「殺されたくないから臭いを減らそう」と努力し、リスクのある手術をしたり、炎症を引き起こすような薬を塗ったりして必死に暮らしている。
この状況を「差別ではない」と言い張るな。
「差別です。でも仕方ないでしょ?」とも開き直るな。
「差別です。ごめんなさい。でも今の社会を生きている人間の知能ではこの差別を辞める方法が思いつきません」と正直に言え。
そうしたら許してやる。
そうじゃないなら許さんぞ。
それがいつどのように引火してしまうかの責任だってちゃんと俺が取る。
だがコントロール出来る保証までしてやるる気なんてサラサラない。
「ワキだけにサラサラってか?」←ころすぞ?
遺伝により体から悪臭を放出してしまうというだけで悪人にされてしまう悲しい存在それがワキガ。
夏場なら誰しも多少は汗臭いのにそれが一切許されず、処理しようにもいくらスプレーをしても無意味であり、デオナチュレやラヴィリンを使用するも夏場の汗の勢いによって少しずつ臭いが出てきしまう誰も止められぬ歩く公害それがワキガ。
手術によってアポクリン汗腺を取った所で今度は足や首筋から臭いが漏れだすという呪われた血族それがワキガ。
なぜ神はこんなにも悲しい存在を生み出したのか。
ただ生きるだけで人から蔑まれるその姿は手術前のアルジャーノン、いや彼には人も優しさを向けるがワキガが言われる言葉はただ一つ「風呂にはいれ」だけ、しかし本人は普通に毎日風呂に入っておりこれ以上入れば肌が痛みかえって臭いが悪化する生きることすら許されぬものそれがワキガ。
どうしてこんな連中が生存競争を生き延びたのか今となっては理解できないが、それでもワキガは今日も生きづらい世界を生きているのです。