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2022-04-30

とあるYoutuberさんが、新しい恋をした相手

既婚者(子持ち)だそうで、

「既婚者を好きになるのは罪ですか?」とか言ってて絶句

タイトルからして不穏だったけど、動画見てると

もう相当本気な感じで、恋を叶えるとかうんたらいってて

大丈夫かこの人と思ってしまった。

前回の動画では結婚して子供欲しいとか言ってたのに

なのにいい男がいない、とか言ってて、

でも婚活はしたくないの、と。

拗らせ方と動画編集面白くて観てたけど、

何やってんのって突っ込んでしまった。

なぜそっちに走った?

私も婚活をするまで相当嫌だったから、気持ちはわからなくはない。

有り体に言えば、自分に自信がなかったのもあるけど、

婚活をすることを心のどっかでバカにしてたから。

今は思うよ。

自分のやりたい事に向かって正直に真っ向から勝負している姿勢

素晴らしい。

私は途中で挫折組。

続けるぐらいなら、一人で楽しく生きていきたい派なので。

どっちが悪いとは思わないの。

一人で生きていく覚悟をして、老後の貯蓄も始めるもよし

諦めずに婚活パートナーを探し続ける努力をすることも素晴らしい。

嫌いなのは自分一人で生きていく覚悟も持てずに

かといって自分プライドや変なこだわりを捨てずに

そのまんまの自分を愛してくれと一人でグジグジしてること。

要は4、5年前の自分なんだけど。

彼女は全く私の過去と同じ。

ただまだ私は当時30代だったから、ギリ市場は開かれてた。

40代になったらもう狭き門

正直、転職してまだ半年もたってないのに、職場の男に恋して

ぐじぐじうだうだ悩んでる時点で仕事に対する姿勢自体私は疑ってる。

仕事やってんの?と。

ブラック企業で心が死にかけた時、強盗犯に人質が同情して味方になるように

パワハラ上司恋愛感情いたことがある。

本当に心がダメになって辞めてから、冷静になったけど。

そういう異常事態での恋心はまだ分かるんだけど、普通に職場問題がない場合

早くない?

世代女性たちが子供の進学やら介護、老後のことで真剣に悩んでるのに

「愛されたい!」「認められたい!」って叫ぶのって、大丈夫?!

40代派遣社員で、次の仕事があるのかわからないことへの危機感とか

ないのかな?

それに、たとえ叶わない恋だとしても、恋をしたら自然服装メイクが変わる。

普段まったく構わない私でさえそうだったのに

動画からか知らないけど髪の毛は洗いざらし服装は黒一色。

本当に恋してる?

すごい失礼だけど、この人メンタルのどっかおかしいかもしれない。

コメント欄見たら優しく諭す言葉が多かったけど、

この人もう40だからね。

髪の毛伸ばしてコンタクトにしなきゃモテないぞ、っつってるおじ様がコメントにいるけど

自分は一切変わらず動かず、完全受け身

いいとこどりしようとするこの人に

イラついてる点ではきっと私と考え方は同じなんだと思う。

この人のvlog面白かったのに

こじらせ女子の末路を見る vlogになってきた。

自戒の意を込めてとくと見届けようと思う。

2022-04-18

味噌汁サラダと硝煙

もうどうしようもないので、洗いざらしサラダ味噌汁にブチ込むことにした。消去法により導き出された合理的帰結であり、そこに負担はなかった。合わなさそ〜という一点物の不安を除いて。

味噌汁サラダは見事に失敗した。しかし捨てるのも難だ。食事行方は娯楽の域を飛び出して戦場へと向かった。食事というより栄養補給、あるいは戦いとなってしまった。

2021-12-17

教員免許を取るために必要費用を調べてみた

はじめに

はじめましてUEC18のExit(@ExitBowie)です.普段はゆ虐を嗜む鬼威惨としてTwitterにおります

この記事UEC Advent Calendar 2021の16日目の記事です.昨日の記事はしらたきさんによる「pwndbgについて」でした .

無限printデバッグばかりやってる自分から見ると雲の上の記事でした.


さて,開始1行でAnonymous Diaryの特徴をふいにしてしまいました.アドベントカレンダーの参加は初めてですが,その初めてを増田に捧げることにしました.

他のAdvent参加者ドメインを見るとnoteはてなブログ独自ドメインサイトなど個性がでていいですね.


ありそうな質問

Q. なんで増田なの?

A. 新規性がありそうだったか


と,思ってたんですが...サーベイの結果,先行研究が見つかってしまいました...

増田(2015)による先行研究こちらです.


Q. なんで遅れたの?

A. 増田の下書きがサーバーに保存されているものと思って,自宅PCで下書き書いたままラボ泊してました...

(ガチの「やったけど持ってくるの忘れた」です)


Q. ゆゆっ!

A. ビキィ!!

Abstract

本稿では,卒業さえできれば教員免許取得が確実となった私(ExitBowie)が教員免許を取るために追加で必要となった出費について調査した.

筆者の先行研究(【電通大新入生へ】教職はいいぞ - 未ざらし紀行)では,教職課程の履修に追加料金が必要ないとしているが,実際に免許を取る際には細々とした出費も多くある.

そこで,それらの合計を計算し,免許のための出費を明らかにした.

方法

出費を頑張って思い出した.思い出せなかった分はTwitterやGooglePhotoの記録やAmazonメルカリヤフオク購入履歴確認した.

本稿における出費の対象教員免許取得を目指したしたことによる追加の支出とする.したがって教育憲法やコンネトのような,教員免許取得には必須だが卒業所要単位に含まれる科目の教科書への出費は対象外とする.

結果

内容出費備考
図書
スタンダード教育心理学\496中古教育心理学の教科書.aoym先生教育心理学はマジで面白いので免許取る気ない人にもおすすめ
教育制度歴史\200酉(@FIREd146)と町田ブックオフ行ったときに見つけた教育原理Aの教科書
社会を結びなおす\562新品.一部ではシャカムスと呼ばれる教育制度論Bの参考図書.「わかっていたはずのことがわからなくなる楽しさ経験できる」
自ら学び考える教職教養\780ブックオフで買った教育課程編成論Aの教科書.この本の内容を輪講プレゼンテーションした.
情報科教育改訂3版\900ヤフオクで買った情報化教育法Ⅰの教科書.筆者はなんと,久野靖(@ykuno)
実践マルチメディア\333マルチメディア処理の教科書.明らかにメルカリの外れ値価格で買えた(けど使わなかった)
数学Ⅱ Advanced\300教育実習先の教科書メルカリで買った.
図書小計\3571
その他費用
介護体験費用\11098特別支援学校へ2日,福祉施設(だいたい高齢者施設)へ5日間赴きます.そのための費用体験ノート(強制購入)を合わせた価格だったはず.
教育実習費\12000実習校への上納金学校によって価格差あると思う.本当は2万だったけど,電通大が上限8000円を払ってくれるので差額の12000のみ支払った.
免許発行手数料\9900免許1件あたり3300円必要.私の場合中学数学高校数学高校情報の三種のチーズ免許特盛に温玉付きだったので9900円.
その他費用小計\32998 
    
合計\36569


教科書画像こちら

以上.

ほとんどが事務手数料じゃねーか!

考察

教科書中古でそろえたので安かったですが,事務手数料などはバカにならないですね.免許はいらないけど教職科目は履修したいという人は安上がりで済むと思います

ただ,教科書を新品でそろえても5万程度で中高数学高校情報教員免許が取れるのは魅力的と言えるのではないでしょうか.

特に教員免許更新制度が終了確定演出きているのでアツいと思います.とりあえず取っておきましょう.

教職課程履修のメリットについては(ここ)にまとめています.1,2年生の方は今から始めても間に合うと思うのでいかかでしょうか?

結論

タダで免許わとれない!!(ワザップ並みの結論)

おわりに

卒研がヤバすぎてクソ記事になってしまいました...

せめて卒業はできるように頑張ります...

あと本当はもっと画像URLモリモリだったんですけど,スパム判定になるらしく泣く泣く消しています...


明日はおか(@oka_0429)くんの記事iPadだけで大学生活を乗り切る。」です.彼はFF外ですが,ときどきツイートが流れてくるのを拝見しています..


教育実習校でiPadの貸し出しがありましたが,なかなか便利でしたね.私的には価格から考えると買いたいとは思えませんでした...

2021-12-13

木造戸建てに住むにあたって発生する様々なコスト

それなりにしっかりした賃貸マンション住まいを続けていたが、そこから安い木造戸建てを購入・引っ越しして数年経った。一般化できるかどうかは分からないが、想定していなかったコストが色々発生しているのでメモとして書いておく。

電気

要はエアコン代。断熱がクソなので、暑いから冷房寒いから暖房PCは常時起動とやっていると電気代が月2万を超える(超えた)

トイレ寒い臭い

いくらエアコンを入れてもトイレにまでその恩恵はなかなか届かない。夏の暑さはまだマシだが冬はクソ寒いトイレだけに)。また我が家トイレに空調がなく、窓で臭いをなんとなく追い出すという発想のため、用を足した後はどうしても臭いがこもりがち。改善したければ空気清浄機等をトイレに設置する必要がある。自前で。

■防犯

マンションであればオートロックと高さが最初の関門となるが、戸建ては圧倒的に侵入が容易。人が多くも少なくもない適度な田舎なので今のところはあまり気にしていないが、状況が変わったら何らかの対応をする必要が出てくるだろう。自前で。

宅配ボックス、なし

置き配を頼むと玄関前に放り出されることになる。今のところ盗難や水濡れといった問題は起きていないが。

ネット回線

マンションの共有回線よりは必然的に高くなる。光回線占有できるのでこれは利点でもある。

■家自体メンテ

これは不動産から念を押されるはず。管理費こそないが、壁の塗り直し、屋根の補修などを定期的に行わないと傷みが加速していくため毎月いくらかの積み立ては必須

■庭のメンテ

申し訳程度に適当な木が植えられていることが多いが、どう扱えばいいかからないまま放置していたら毛虫が大発生して泣きながら殺虫剤を撒いた(その後15万円ぐらいかけて全部撤去した)

騒音あるいは近所付き合いの心理的コスト

マンションとは違って防音もクソなので、騒音耐性がない人がお隣さんガチャでハズレを引くと厳しいことになると思う。子供の泣き声、犬の声、洗濯機など。逆に自分騒音の発生源にならないかどうかを気にしてしまって窮屈な思いをする面もある。

自転車が雨ざらしになる

駐輪場がないので自転車が雨ざらしになりがち。10万ほどかけて屋根を据え付けてみたが、ちょっと風が強いと雨が降り込んでくる。ただ自転車から降りて即玄関というのは良い。

風呂の窓は良し悪し

風呂に窓があり、昼間や夕方に入浴すると明るくて快適なのだが(日光はやはり良い)、窓を挟んだ先はお隣さんの家。どうしても音に気を遣ってしまうためあまり自由ではない。

2021-11-21

サッカーサポーターゴミ袋を持ち歩く

誰に教わったわけでもないのにスタジアムに行く際は必ずゴミ袋を持っていく。

ほとんどのサポーターが持っている。

他にも養生テープマッキーなんかも持ってたりする。

ゴミ袋は雨が振ってきたときかばんを保護するためのものスタジアムは基本雨ざらしなので万一に備えて持っていく。あと直に地べたに荷物を置きたくないときにもゴミ袋で保護する。

養生テープスタジアムに入る前、待ってる間の場所取りに使ったりする用。

マッキーはその場所取り用養生テープ名前かいたり振られた番号書いたりする用。

こういう「誰に教わったわけでもないのになぜかみんな持ってる独特の持ち物」、他のスポーツファンとかアイドルファンとか趣味とかでもありそう。ありますか?

2021-11-18

弱者男性自分好みに育成しよう!という増田を書こうとして挫折した

 いや、書こうとしたのだ。本気で。

 乙女ゲームやらハスクラが好きな層に刺さるような増田を。

 狙いは女慣れしていないゲームけが生きがいの男性。太ってるだとか禿げてるだとか、不細工な要素は最低でも四つ欲しい。自信なさげで、話しているかどうかもわからない、職場で浮いている男性を狙う。ファッションに疎いとなお良い。

 他の女性が愛さな男性を狙う。カッコいい男性積極的で美しい女が掻っ攫っていく。身の程は弁えるしかない。

 だいたいそういった男性は押しに弱い。アプローチアプローチを重ね、それっぽい空気を作って告白する。相手恋人がいなければだいたいOKしてもらえる(はずだ)(多分ね!)。

 先にセックスして既成事実を作っても良いかもしれない。ヤリチンならセフレ行きだが、セフレすら作れない弱者男性なら即恋人コースに乗れる可能性が高い。

 それから淡々男性を育てていけば良い。

 食べ方が気に入らなければ調教する。

 男性クローゼットを暴き、毛玉だらけの服、ゴミがこびりついた服、洗いざらしの何年着たかからない服、サイズ感の合わない服、何もかも捨てる。

 服はデートと称して服屋に連れて行き、自分好みの服を買い与えてあげる。最近ワークマンでも格安でお洒落な服もたくさん出ている。太った男性でも着れるようなサイズの服もある。一万円しないくらいでブカブカ糞チェック野郎卒業できる。ガチャ30連回す金でいい男が誕生日するのだ。

 歩き方を教える。胸を張って歩くだけで呼吸がしやすくなると教えてあげる。ねごぜを注意する。あごを引くように伝える。それだけでも見れるようになる。ソシャゲの周回より効率がいい。

 真っ直ぐに好意を伝える。

 ちょっと努力世界は変わるのだと教えてあげる。男性の拗ねた世界観を少しでも良い方へ導いてあげる。

 

 ここまで書いて、挫折した。理由は二つある。

 ひとつめ。ここまでやるメリット女性側にほとんどない。

 超絶喪女でもない限り、この手の男は育成する必要がない。出会いの場とチャンスさえあれば上記よりマシな男性関係を持ててしまう。わざわざ弱者男性を仕込んで育てる必要がない。

 超絶喪女でも手間暇をかけても結ばれるのが弱者男性、というなら生涯孤独でいいという者もいるだろう。自由恋愛の世の中だ、当人が望むなら外野がとやかく言う権利はない。

 ふたつめ。女のタイムリミット男性よりも早い、ということ。

 女はクリスマスケーキ、という言葉死語と化しても男性の好みは変わらない。どう言い繕っても、彼らは若い女が好きだ。辛く悲しいが、この現実と向き合わないといけない。

 これが弱者男性育成と食い合わせが悪い。

 弱者男性を仕込むは早くて半年、長いと二、三年の期間がかかる。弱者男性が育つまでに女としての旬が終わる。必死に育てた元・弱者男性自分より若く美しい女に取られたら? 奪われないまでも諸事情で別れたら?

 育成済みの弱者男性結婚できなければ苦労だけして、若さだけ失うだけ失って、得られるものは何もない。別の男性トライアンドエラーを繰り返してる時間は女にない。

 だったら最初からある程度育った手間がかからない男性を……。となっても仕方ない気がする。

 ……失礼。上記ふたつは建前である申し訳ない。本当は弱者男性成増田を書いている途中で否応なしに現実と向き合うハメになり、心が折れたのだ。

 早く結婚して恋愛ゲーム卒業したい。

 セーラー服を脱いで早十年余。

 同い年の親友は「私たちはまだ若い!」と言ってくれるが本当にそうだろうか?

 歳だけ重ねて得たものはあったか? 中身は学生時代のままなのに若さだけを失った。

結婚? まだ大丈夫でしょ(笑)

 本当にそうだろうか?

 結婚した友人がいない。そも、友人たちのほとんどに恋人がいない。恋人いない歴=年齢の友人もいる。

 親友たちはソシャゲ2.5次元舞台の追っかけ、アニメ漫画映画消化で忙しく、結婚に対する不安はなさそうだ。

 彼女らのように趣味に生きることができない。自分人生の全てを推しに捧げる程狂えない。結婚出来なくて孤独金もないけど推しいるか幸せ! だなんて快哉を叫べない。そこまでの覚悟を持てない。

 早く結婚して楽になりたい。

 学生時代から恋人がいる。もう付き合って9年が経つ。

 パッとしない人だった。穴の空いた下着を履き、ぶかぶかのチェックワイシャツを愛用している典型的理系男子。口癖は「人肌が恋しい」。

 強引に服を捨てて新品の買い与えた(割と怒られた)。少しでも恋人自己肯定感が上がるようにじゃぶじゃぶに愛情表現した(上手くいったのかは未だに分からない)。

 最初クロマニョン人寄りのゴリラだなと思っていたが、今では育成が上手くいって福士蒼汰風味のゴリラに見える。

 育成の成功した彼が私より若く美しい女に奪われないか心配になっている。

 もう若い子のようなミニスカは履けない。日々の生活に疲れ、若い子のような無垢さも立ち消えた。

 結婚しようと持ちかけてもはぐらかされる。卒業して遠距離になってしまった。結婚するにはどちらかが仕事を辞めるしかない。

同棲してみて、合わなかったら別れよう。その時君が路頭に迷わないように、仕事を見つけて。喧嘩した時の避難場所も欲しいだろうから君の名義でアパートも借りておいた方がいいね

 恋人のいうことは正しい。

 私が仕事を辞めて彼の元に行って、振られてしまったら? 私の手には何も残らない。

 結婚しても働かないと家計を支えられないか仕事を見つけるのはマストだ。遠距離転職活動がうまくいかず心だけが弱っていく。

 結婚したい。また育成するのがダルすぎる。

 働きながらの転職活動が辛い。転職もできない無能ですごめんなさい。転職したとて結婚できない可能性があるのが辛い。

 何も得られていないのに歳だけとりすぎた。

 潮時なんだろうなと思う。

 現実逃避のために増田を書いている自分が苦しい。痛みから目を逸らすために他人にご高説を垂れてる自分が痛々しくてかなわない。

 色々生意気言ってすみませんでした。恋人ちゃんと話し合ってみます結婚をぼかすようなら、きちんと別れを告げようと思います

 弱者男性愛されないのアレかな、優柔不断結婚だとかに踏み切れなくて女の方が逃げ出すんだろうな。あはは、笑える。

 別れたらそうだな、職場の30過ぎた年上の人にアタックしてみようと思います。M字ハゲがひどくてデブの脂ぎった人だけど、気性が穏やかだから。育成方法自分で書いたしいけるっしょ。

 あーあ、疲れた

2021-10-27

anond:20211027133325

ホンダと同じ、ランキングに載るためだけの押し込み販売じゃん。

ホンダは、それをやってフィットランキング上位にして売れてる風を演出したけど、

結果工場に大量在庫を抱えて工場に雨ざらし新車置いて価値さらに落としてたぞ。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/44308

結果、品質不良どころかリコール大発生して、フィットモデルチェンジしても売れなくなった遠因になってる。

元々モデル3品質悪いのに、こんなことやってたら終わりの始まりだよ。

2021-08-12

廊下にあざらしいやつが落ちていた

最初ねこだったと思うけど自信ない

どんどんあざらしくなってきた

2021-07-15

2020東京オリンピック記憶が始まってもないのに多すぎる

これは大河ドラマですわ

齋藤ウィリアム浩幸氏の件

オリンピック委員買収疑惑の件

アンダーコントロールの件

コンパクト五輪の件

・ザハ案の件

エンブレムの件

マラソン競歩会場移転の件

トライアスロンの件

・笠の件

・暑さ対策舗装街路樹伐採の件

コンビニからエロ本撤去の件

豊洲移転の件

サマータイムの件

五輪会場建設社員過労死他4名殉職の件

金属供出令の件

学徒動員の件

欧米コロナ禍で1年延期の件

コロナ対策アプリでいろいろあった件

森元女性蔑視で辞職の件

電通による開会式演出家交代の件

パソナ求人の件

五輪期間は試用期間の件

サービス残業弁護士黙認の件

契約金額は大臣にも秘密の件

JOC経理部長が自殺ホームに鞄を置いて飛び込んだ目撃証言があるにもかかわらず遺体状況を理由山下氏が事故説を吹聴した件

ぼったくり男爵の件

ライブサイト設置のため公園樹木伐採の件

尾島氏が開催に賛成したと橋本氏が主張した件

バブルは受け入れ自治体任せで空港検疫は機能していない件

・司会通訳ざらしの件

・会場設備関係者泥酔の上不法侵入コカイン検出の件

2021-05-29

人死にが出てるのに「僕のポルシェが~」とか言っちゃう奴の車が沈んでメシが美味い

ざまぁみろ

2021-05-27

乾癬はつらいよ

皮膚の病気で、簡単に言うと肌がかさぶただらけになるやつ

さぶたが次々と増殖するから、患部に触れただけでボロボロと落ちる

肩にけがたくさんついている人にも、この症状の場合がある

自分は頭、額、目の周り、耳の裏、首の後ろに乾癬がある

頭は痒い

風呂に入ると多少良くなるけど、乾くと痒みがぶり返す

他の部分はヒリヒリする、気になって触ってしまうと凸凹した質感がある

本当にひどい時はデスクがフケだらけで、コップにもフケが入っている

キーボードの中もフケだらけエアーダスターで吹くとフケが舞う

肩には常時フケが付くから人の目が気になる

自分シーツがふけでざらざらしている時がある

冬は特に悲惨

最近は季節関係なく出るようになってきた

話を聞くと歳をとれば出なくなるって口を揃えていうけど、まだひどい

乾癬が顔に出ていると悲惨

から不快な思いをさせてるんじゃ無いかと負い目に感じる

あと親しい人は心配されたり、市販の薬を紹介されたりする

気持ちは嬉しいが度が過ぎると、気遣いが鬱陶しい

病院の薬以外に選択肢を増やさんでくれ

自分自身が汚いと感じて自己嫌悪に陥ってしま

精神的にもきつい

2021-05-16

燃えるゴミ燃えないゴミ

不織布はざらざらしてるけどプラスチックなのでプラゴミ(燃やすところと燃やさないところ両方ある)

コンビニホットスナック用の袋はテラテラしてるけど紙なので燃えるゴミ

2021-04-26

100%の女の子に出会う

何年も前の話。初夏の晴れた午前中、北参道駅を出てすぐのスターバックス100%女の子出会ってしまう。

それは客先への来訪時間を気にしながらわずかな時間を使ってPCを開いている時だった。2人がけの向かいあった席の片方に座りキーボードを叩いていると、10人は座れるであろう大きなテーブル荷物を置く人影が視界の端に見えた。

直感のようなものを感じて、レジへオーダーをしにいく姿を見届けた。「ああ、100%の女の子だ」とすぐにわかった。村上春樹小説にある、短編の一節のタイトルだ。正しくは「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて

好みということでも、取り立てて美人というわけでも、何かをカバーするほどの愛嬌でも、何にも当てはまらない。純粋に、自分の中の100%の女の子がそこにいた。驚いた。思わず開いていたPCを閉じて深呼吸した。

「すごいなあ、見ることが出来た、出来てしまった」そう感じた。存在を知ってしまった。だからと言って何か出来るわけではない。自分には家族があり何か行動を起こすことなんて出来ない。

自分に今できることは、目に焼き付けることでもなく、声をかけることでもなく、ただ視線を外すことだけだった。時間にして5分か10分か。残りの冷めきったホットラテゆっくり飲み干して、100%の女の子存在を視界の外に感じながら、何を見るでもなく「いたんだなぁ」と深く考え込む。

客先へ向かう時間になり、席を立つ。結局その女の子の姿をしっかり見たのは10秒にも満たなかったと思う。ぼんやりと思い出せるのは、鎌倉の海の近くに住んでいる大人の女性というラフであり自分をしっかり持っている、なんとなくそんな人だったような気がする。年齢は27-8というところ。髪はロングで洗いざらしのような。だが、そのファッションも見た目も、何でもよかった。ただ、ただ、100%だった。それだけだった。

2021-04-18

エヴァンゲリオンを乗り越えて、あるいはその手前で

 お前が望んでいたものが、いまあらわれているんだよ。という言葉が、自分身体を上から下に駆け抜け、僕はそれで、頭から血が抜けていったように感じた。その言葉は、ある意味では間違っていなかった。けれど、間違っているといえば、全面的に間違っていた。

 目を凝らしても見えてくるのはパソコンの画面と荒れ果てた部屋しかない。右手の小指と薬指がその付け根にかけて少し痺れている。特にキーを叩いていたわけではない。パソコンの画面をつけて、何をしようかと思っていただけだ。すると、僕に言葉がやってきた。それは僕が望んだ言葉ではなかった。この暗い部屋は、僕が望んで生まれものだった。この荒れ果てた部屋は、僕がどうしてか生み出したものだった。あの言葉は、ただ、とても嫌いな言葉だった。

 望む、望まないなんてことを考えたことはほとんどなかった。あるといえば、望まないことばかりだ。いろんなことが嫌だ。特に、望むことは何よりも嫌だ。自分が何かを望んでいると思うだけで気分が悪くなってくる。自分が何かを望まなければ生きていけないのだとしたら、死にたくなる。何も望みたくない。何も望まれたくない。そうして僕はこの場所を作った。僕が今望んでいること? それには答えられない。ただ一本の煙草が吸えたらいいと思っているだけだ。それが望みなんて大きなものに含まれるのだとしたら、今すぐにでも僕は首を吊ってやる。セブンスターソフトは残りわずかだ。一本取り出して、口に咥えた。火を付けずにパソコンの画面を見た。

 さっきまではTwitterホームが映っていたが、僕はもう少し孤独になりたくて、ウインドウを閉じた。デスクトップ画面には、雑多なファイルが、まるでこの部屋みたいな雑駁さで並んでいる。それの後ろには描かれた美少女アニメ美少女なのかどうかはわからない。インターネットで見つけた、絵の美少女だ)が憂鬱げに体育座りをしている。彼女右手には安全剃刀が持たされている。左腕にリストカットの痕はない。安全剃刀は文字通り安全なのだ少女の足元には薬瓶が転がっていて、その転がる移動を堰き止めるように、本が置いてある。フェルナンド・ペソアの本らしい。表紙の白い部分には血痕のようなものが伸びている。

 灰を落としてみると、煙草の1/3はなくなっていた。僕は考えごとをする前に、なにかと準備運動必要みたいだ。考えるべきことというのは、僕の身体を駆け抜けて行った言葉についてだ。

 僕は「望む」なんていう大掛かりなものが嫌いだ。望むとも、望まざるとも、嫌いなものは嫌いだ。だが、そこにばかり注目していては次の文がわからない。次に進む。すると、それがあらわれているという。

 それがあらわれている。それはお前が望んだものだ。

 というのであれば、僕はわかるような気がする。まずはじめに「あらわれ」があって、その説明、あるいは定義けがされる。これは、わかる。あると思う。いや、あるべきなのだ自分がいまどうして存在しているか? こうして暗い部屋で、食事に使って洗わないままで転がっている食器や、ゴミの類いが転がっている、この雨戸が閉められた部屋で、僕の身体は、パソコンは、煙草は、まず、「ある」。そして僕がその「あらわれ」を何らかの形で受け取る。受け取ったものには、それ相応の制限がある。それが説明であり、定義でもある。こうして抽象化すれば、わかる話だ。話がわからなくなっているのは、そこに「望む」という言葉が出てきているからだ。煙草を灰皿にすりつぶした。

「こうしていても埒があかない」

 そう呟いた。こう言ったところで、あの言葉が離れていくわけでもなく、これから行動をとったところで、あの言葉が離れていくわけではないだろう。精々気晴らしにはなるだろうが、自分の中にある嫌悪感がぢくぢくと膨れていくか、いつの間にか消滅しているか、そのどちらかだ。経験的に、後者の方がよくあることだ。いつの間にか消滅するには、原理的に時間必要から

 家を出ると小雨が降っていた。庇の外に左手をかざすと、ほんとうに細やかに、少ない量の水が手のひらに当たった。深い青空全国的に深夜であることを告げていた。振り返って家に鍵をかけてから、僕は肺にあるどんよりした空気を深い青の空気と入れ替えた。まるで僕の肺が一つの世界になっているみたいに青い深夜だった。その世界は二つあった。そのうちのどちらかに、隣部屋のお風呂匂いが流れ込んできた。歩き出した。傘はいらないだろう。煙草お菓子を買ってくるだけだ。

 思った通り、雨ざらし階段はそれほど濡れていなかった。足を滑らせる心配はなさそうだし、きっと降りはじめてすぐなんだろう。階段を降っていくと、

「お前が望んでいたものが、いまあらわれているんだよ」

 という、声がした。言葉ではなく、声がしたのだ。階段を降りている感覚が薄れて、ゲシュタルト崩壊してしまった。階段構成する線と線の繋がり、それがなす直角と、段差、線の全てが空白もしくは混沌世界に放り込まれた。ポケットに入れていた鍵は、僕の拳から飛び出すことなく、音を立てることもなかった。目を閉じた。「うわあ」と思った、その頃にはもうすでに階段の一番下まで辿り着いていた。でも服は汚れてしまった。階段から転げ落ちたのだ。頭の裏、腕の曲がらないところ、脚の曲がるところ、何より腰が傷んだ。それから遅れて左手に妙な感覚があった。座り込んだまま、左手を開いてみると、家の鍵を強く握りすぎたからか血が出ていた。鍵に何かキーホルダーをつけていたわけではないから、純粋に鍵で傷ついたのだ。親指の付け根に小さな切り傷が付いていた。思ったより血が出てくる。なんとなく、右の人差し指中指でそれを拭い、右の頬に付けてみた。この、なんとなくの一連の動きは、シネマスコープの中に映し出されているといいな、と思った。身体中が痛かったけど、おもしろかったから、よかった。僕は立ち上がることにした。雨は本当に少しだけ降っている。

 ここからコンビニに行こうとしている。それなりに汚れてしまったが、仕方がない。自転車を見た。自転車に乗って行こうか、いや、この程度の濡れ具合で滑って転んだのだ(たとえ変な声が聞こえてしまたからといえど。またあの変な声が聞こえないとも限らない)、大事をとって、あと気晴らしのために歩いていくことにしよう。自転車を金網越しに見た。僕は歩いてコンビニに向かう。決めたからだ。ぶらぶらさせていた右手を鼻の前にかざして、匂いを嗅いだ。鉄くさく、砂っぽかった。これでコンビニに向かおうとしているのだから、笑えてくる。いや、これは気晴らしにすぎない。コンビニ店員も、適当事情を察してくれるだろう。コンビニ店員は本当に飲み込みが早いから、わかってくれるはずだ。

 そんなことを考えていると、下には列車が通る小さな橋に辿り着いた。水色の塗装ははげかけているが、子供が手すりで遊んでいて怪我をするほどではない。おしゃれみたいに朽ちている。その下では電車が通る。橋の真ん中に辿り着いて、ここから落ちたら死んじゃうだろうと思った。いや、生きちゃう? 電圧注意と書いてあるから、落下して骨が折れたり、死んじゃう前にびりびりっと身体破壊されてしまうかもしれない。それにいま僕は濡れている。電気はよく通ることだろう。でも、痛そうだ。さっきの落下でさえ痛く、血を流してしまったのだ。僕というのは風船みたいに壊れてしまときには、弾けるように壊れてしまう。そして、壊れてしまうと、びっくりするし、うるさい。毎度この橋を通るとこんなことを考える。死ぬことはないだろうとは思うが、死んでいいかもしれないと思う。そして、橋の真ん中で線路を眺めるのをやめ、先に進もうと体勢を変えると、昼間子供達がよく遊んでいる公園が見えてくる。深夜の公園だ。いやらしいことを考えないわけではない。でも、重要なのは、いやらしいことを考えたその時には、もうすでに水色の手すりから離れて、コンビニに向かって歩きはじめていることだ。

 公園に面した道路を進むとコンビニがある。だからコンビニに向かうまで、橋の上、橋の下り、道路、と少なくとも三つの視点から公園を眺めることになる。意図して見ないときもあるが、この場所から見た公園をその時に考えてしまっているから、大体いつもみているようなものだ。道路に面している側には遊具はない。公衆トイレがあって、それを二本程度の灯りが照らしている。公衆トイレほとんど立方体の形になっていて、二つの光源から伸びるそれの姿は、三つの視点、どこからみても美しい。道路から見たとき前景に公衆トイレがあると、その後景にブランコがあって、その間くらいに滑り台がある。ジャングルジム砂場公衆トイレに隠れてしまう。

 今日こうして家を出てきて、コンビニに向かっているのだけれど、いつもは見かけない、変な影が三つの視点全てにあらわれているのを見た。人影というには小さく、あまり動いていない。でも横に長いわけではないから、犬や猫の類いではないと思われる。霊でも無さそうだ。霊に影があったら、僕はその霊と仲良くできるだろう。

 よくわからないその影は少し揺れているだけで、歩いたりしている様子ではない。ブランコ周辺でただ揺れている。こういうのはあまりない。不審な影を見かけることはよくあるが、それはその人物不審から影も不審に見えるのであって、影が独立して変な雰囲気を纏っているのはなかなかない。それに、徹底して影の主が見えてこないというのも、変な話だ。影しか見えない。特に怖がることはなかったが、

「変だなあ」とは思っていた。そのまま、コンビニへ向かった。

 その前に、円柱状の灰皿に吸い寄せられていった。右ポケットには忘れずにセブンスターソフトと、ジェットライターが入っている。ジェットライターは素晴らしい。片手で着火できるというだけで、なんだかカッコいい感じがする。喫煙にかっこよさを求めたことはないけれど。客観的にそう思う。絵になるというか。

 セブンスターを咥えて、右ポケットからジェットライターを取り出して、先端に火を付ける。ゆっくり吸う。強く吸うと美味しくない。けれど今は若干の湿気があるから、どちらにしろ美味しいのかもしれない。

 煙草を吸っていると、気分がいい。家から出てすぐ深夜の空気を吸ったように、身体の中の空気を違う空気で入れ替えているように感じる。手軽に自由を手に入れてるような気がする。これが自分の望んだものなのだと言われたら、認めてしまうかもしれない。この一本の煙草が僕の自由に繋がっているなんて、ちょっと詩的だ。けれど……

 お前が望んでいたものが、いまあらわれているんだよ。

 これはどういうことだったんだろう。

 こと?

 あれははじめ、「言葉」として僕の身体に降りかかってきた。「言葉」が身体を貫くような感覚は、実はよくあることでもある。だからそれはいい。問題はその「言葉」が「声」になって聞こえてしまったということだ。「声」になって聞こえたということは、誰かがそれを喋ったのだ。あのとき、僕の近くには誰もいなかったから、僕の「言葉」が「声」に聞こえてしまった(?)ということなのかもしれない。つまり幻聴のようなものだ。幻聴ということは、幻? 幻には思えなかった。なぜなら、まずはじめに「言葉」が降りかかってきたからだ。幻にふさわしいのは、何の予兆もなく、何の脈絡もない「声」が聞こえてくるということではないのだろうか。あるいは、僕を貫いた「言葉」は「幻の声」を予知していた、とか。ファンタジーじみてきた。同時に自分精神的におかしいと思われる(思われてしまう)ことを毛嫌いしていることに気づいた。言葉に則して物事判断している。まるで、そうしないと生きていけないように。セブンスターは半分になっている。そうしないと生きていけないということは、僕は「言葉に則して物事判断することを望んでいる」のかもしれない。それのあらわれとして、部屋があんなことになっているのかもしれない。数日間シャワーの浴びていない自分がいるのかもしれない。言葉に則して物事判断することを望むというのは、ここまで代償が必要なんだな、とひとりごちて、笑った。口から煙草の煙が飛び出た。

 コンビニでは煙草お菓子を買った。煙草はいものセブンスターお菓子適当チョコ、なんだか寝付きが良くなるらしいチョコがあったからそれと、イカのゲソを買った。ゲソを買うとビールに手を伸ばしそうになる。でも僕はビールはあまり好きではないから、好きなのはゲソとビールという組み合わせだけだから、やめることにする。結構そこで戸惑う。けど、ビール自分には必要のないものだ。煙草チョコイカのゲソは、自分必要ものだ。

 帰り道、公園が見えてきた。あの影はまだ居るだろうか? 僕としてはいないほうがいい。帰りは行きと違って、目に入ってくる視点が二つなくなっているからだ。橋の下りと、橋の上では、振り返らない限り公園の姿を捉えることができない。公園の姿を素で確認できるのは、今、この公園に面した道路でだけなのだ。だからこそ、ここでしっかりと、あの影がまだ居るかどうかを確かめ必要がある。そうしないと、公園を背にしてからが怖い。

 立方体公衆トイレが二つの光源に照らされて伸びる影の先には、ジャングルジムがあり、わずかながらジャングルジムの影も砂場に広がっている。幾何学的な影は、砂場の凹凸に習って、あまりユークリッド幾何的ではない形になっている。ブランコにはあの小さな影はなく、滑り台にも影はない。灌木を含め、公園全体を見渡してもあの小さく、揺れていた影は見当たらなかった。僕は一安心して、煙草を口に咥えた。少しだけ、雨が強くなってきた。火をつける。

 とりあえずは安心てところだろう。もともと霊とかは考えていなかったから、特に恐れることはなかったのだけれど、一応だ、一応の確認必要だと思ってだ。それから公園から目を離して歩いてみた。なぜかまた右手の小指と薬指が痺れてきた。コンビニで買ったもの左手で持っている。右手煙草を吸うために放っている。それにしてもあの影はなんだったんだろう。影があるのだから、影の主はいるのだろうが、僕はそれを見ることができなかった。するとやはり、影は独立したまま存在し続けるのかもしれない。僕の中でも。世界の中でも。

「お前が望んでいたものが、いまあらわれているんだよ」

 という声があらわしていたものは、僕の考えていたように、ものごとの素朴な存在を認めろ、ということなのかもしれない。だからこそ、影にはその元があるとは考えなくて良いし、「声」のものも、「言葉」のように独立したツールとして、その元を探る必要はないのかもしれない。だが。

 そうしたことを伝えるのであれば、やはり「言葉」に留めておくべきではなかったのだろうか? 「声」でこのことを伝えるというのは、そのもの矛盾しているからだ。通常のものの考え方ではたどり着くことができない。「声」には人を必要とするという考えは、どれだけ複雑な回路図だったとしても、確かなものからだ。僕はそう思う。「声」独立して、僕に警鐘を鳴らしていたというのは、考えられない上に、警鐘ですらない。現状の説明を、何か「声」を使って説明する必要はどこにあったのだろう。必要? では「言葉」で表す必要はどこにあるのだろう。普遍的で、使いやすいのがキーなのだろうか。それが必然に関わっているのか。でも、こうしてみると「声」も「言葉」も大差ないように思える。すると、なぜはじめに「言葉」があり「声」が生まれたのか、が問題なのかもしれない。僕はあの言葉から逃れられていない。いまだに考え続けている。もうすぐ橋を渡り終えるというのに、家に帰ってもずっと考えてしまうのだろうか。橋の下階段に足を付けると、

「お前が望んでいたものが、いまあらわれているんだよ!」

 明らかに声がした。それもあのときに感じた「声」ではなく、方角があり、ちゃんとした輪郭を持った声だった。だが、どこか浮世離れしている。それでも僕はびっくりした。何しろ深夜なのだ。僕は振り返った拍子に咥えていた煙草を落としてしまった。湿っていた地面に落ち、火が鎮む音がした。そこから煙が立ちのぼった。雨が止んでいた。

「お前がどう考えても何も変わらないが、お前はなぜか望むことができる。お前はそれを否定しているだろうが、それは、お前が望むことができてしまうことに勘づいていたからだ」

 橋を上ってくる音が聞こえる。人にしては軽い音だ。

「お前が何かを望んでいたとしても、それが叶うことはまれだ。まれということは、叶うこともある。お前はそういう能力を持っているのだ」

 橋の上に立って僕を心持ち見下してきたのは、高校一年生くらいの少女だった。それにしては身長が小さいし、逆光だからか影しかみえない。

 僕は思ったことを言った。

「でもそれって、僕以外の人にも言えることじゃないですか?」

 なぜか敬語が出た。

「そうなの?」

「たぶん」

 影の少女はため息をついた。マジで……と呟いていた。僕は聞き逃さなかった。

「お前が考えていることは、実は大切なことだ。これ以上ないくら大切なことだ。あまりそういうことを考える人はいない」

「そうなんですか。ちょっと煙草吸ってもいいですか」

わたしにもくれ」

 それにしてもこいつはなんなのだろうか。深夜に高校一年生くらいの少女と一緒にいて、通報とかされないのだろうか。僕は影の少女煙草を渡すために近づいたが、影の少女は、「少女」になることはなく、影の少女を保っていた。なんなのだろう?

ありがとう今日煙草が美味しい日だ。君が思ったことだよ」

「そうだったかもしれませんね」

「だが、お前には足りないものがある」

「なんでしょうか?」

 そこで少女は本当に長く時間をあけて、煙草を吸った。とても長い時間だったが、次に出てくる言葉がわからなかったから、僕は待っているという気分ではなかった。僕も僕で煙草を吸っていたのだ。

「お前は実は求められて、存在している」

「え?」

「お前はそれを拒絶している」

「そうかもしれませんが……」

「お前は求められているから、存在しているのだ。お前が求められなくなったら、存在しなくなる。死ぬとはまた違ったものなのだがな」

わたしはお前に求められて存在した。類を見ないほどひねくれたやり口だったがな」

 そういって影の少女は僕の手を取った。左手の血は止まっていて、傷になっていた。影の少女が、その手をぎゅっと握ると、傷はなくなった。影の少女は、影の少女にふさわしく、とても冷たい手をしていた。

「お前の考えていることは基本的に正しい。が、まずい考えでもある。それを警告しに来た。お前には知ってもらうことがひとつだけある。そのために来た」

 そう言うと、影の少女は地平線の向こう側に指を差した。何も見えない、と言うと、耳を澄ませ、と言われた。それに従って耳を澄ませていると、軽く、高いが地鳴りのような音が聞こえてきた。信じられないだろうが、線路中に列車が猛スピードで走ってきている。どの列車も見たことがない。ここは新幹線は通ってないだろうが、新幹線と同じくらいのスピードで走っている。だからか、電車にも見えない。謎の列車が猛スピードこちらに走ってきている。深夜なのに。どういうことなのだろうか。

「お前に足りないものは」

 影の少女は、橋の手すりに立った。そこで、影の少女少女になった。制服を着ていた。白いパンツが見えた。胸は小さく、確かにあった。ショートヘアだった。見覚えのある子だった。だが、会ったことはない。会ったことはないが、見覚えのある子だった。可愛い少女煙草を咥えたままだった。

 夜が静まりかえっていた。少女が決然と橋の手すりに立って僕を見下しながらも、夜空にはたくさんの星がきらめいていた。青い深夜は地平線見渡す限りに広がっていた。少女は僕を哀れむように見ていた。空間が張り詰めていた。それを揺らす列車の轟音。少女がふらっと動いた。

「圧倒的な喪失だ」

 制服少女は橋を飛び降りた。少女が地面にたどり着くころに、列車は飛び込んできた。衝突する。血が流される。さっきまで話していたあの謎の影は少女で、彼女飛び降り自殺をした。僕が手を伸ばした時点で、少女は見えなくなっていた。なにもかもわけがからない。僕は止められたかもしれなかったのに、影の少女から少女になったところで驚いて、何もできなかった。もしかしたら、なにもするべきではなかったのかもしれない。彼女は僕が求めたか存在したのだ。だが、彼女は自ら消滅することになった。ということは僕は彼女自殺を願ったのだろうか。彼女 Permalink | 記事への反応(0) | 11:49

2021-04-17

村で無能扱いされてる

コロナ関係で自営の仕事がなくなったので一時的実家に帰ってる。

俺は自転車趣味で村のまわりの人も知ってる。

そのせいか自転車の修理を頼まれる事がある。

どれも雨ざらしオイルもささないから真っ茶色のチェーンとか

空気を入れないかパンクしてそのまま無理やり乗ってタイヤがズタズタになったやつとか

そんなのばかり。

触りたくないけど時間はあるし近所付き合いもあるから適当にパーツ代でこれくらい必要ですねって金額伝えると相手の顔が引き攣る。

いやいやそーいうのはいいからさ、とりあえず走れるようになればいいか

って言われるんだけど最低限にするにはパーツ交換するしかないだよって伝えると怒った感じで帰っていく

母親が何か言われたらしくて、あんたは駄目なんだからもっとちゃんとしなさいって怒られた。

反省するしかない。

2021-03-22

又三郎

風の又三郎

宮沢賢治


どっどど どどうど どどうど どどう

青いくるみも吹きとばせ

すっぱいかりんも吹きとばせ

どっどど どどうど どどうど どどう

 谷川の岸に小さな学校がありました。

 教室はたった一つでしたが生徒は三年生がないだけで、あとは一年から六年までみんなありました。運動場もテニスコートのくらいでしたが、すぐうしろは栗くりの木のあるきれいな草の山でしたし、運動場のすみにはごぼごぼつめたい水を噴ふく岩穴もあったのです。

 さわやかな九月一日の朝でした。青ぞらで風がどうと鳴り、日光運動場いっぱいでした。黒い雪袴ゆきばかまをはいた二人の一年の子がどてをまわって運動場にはいって来て、まだほかにだれも来ていないのを見て、「ほう、おら一等だぞ。一等だぞ。」とかわるがわる叫びながら大よろこびで門をはいって来たのでしたが、ちょっと教室の中を見ますと、二人ふたりともまるでびっくりして棒立ちになり、それから顔を見合わせてぶるぶるふるえましたが、ひとりはとうとう泣き出してしまいました。というわけは、そのしんとした朝の教室なかにどこから来たのか、まるで顔も知らないおかしな赤い髪の子供がひとり、いちばん前の机にちゃんとすわっていたのです。そしてその机といったらまったくこの泣いた子の自分の机だったのです。

 もひとりの子ももう半分泣きかけていましたが、それでもむりやり目をりんと張って、そっちのほうをにらめていましたら、ちょうどそのとき川上から

「ちょうはあ かぐり ちょうはあ かぐり。」と高く叫ぶ声がして、それからまるで大きなからすのように、嘉助かすけがかばんをかかえてわらって運動場へかけて来ました。と思ったらすぐそのあとから太郎さたろうだの耕助こうすけだのどやどややってきました。

「なして泣いでら、うなかもたのが。」嘉助が泣かないこどもの肩をつかまえて言いました。するとその子もわあと泣いてしまいました。おかしいとおもってみんながあたりを見ると、教室の中にあの赤毛おかしな子がすまして、しゃんとすわっているのが目につきました。

 みんなはしんとなってしまいました。だんだんみんな女の子たちも集まって来ましたが、だれもなんとも言えませんでした。

 赤毛の子どもはいっこうこわがるふうもなくやっぱりちゃんとすわって、じっと黒板を見ています。すると六年生の一郎いちろうが来ました。一郎はまるでおとなのようにゆっくり大またにやってきて、みんなを見て、

「何なにした。」とききました。

 みんなははじめてがやがや声をたててその教室の中の変な子を指さしました。一郎はしばらくそっちを見ていましたが、やがて鞄かばんをしっかりかかえて、さっさと窓の下へ行きました。

 みんなもすっかり元気になってついて行きました。

「だれだ、時間にならないに教室はいってるのは。」一郎は窓へはいのぼって教室の中へ顔をつき出して言いました。

「お天気のいい時教室はいってるづど先生にうんとしからえるぞ。」窓の下の耕助が言いました。

しからえでもおら知らないよ。」嘉助が言いました。

「早ぐ出はって来こ、出はって来。」一郎が言いました。けれどもそのこどもはきょろきょろ室へやの中やみんなのほうを見るばかりで、やっぱりちゃんとひざに手をおいて腰掛けにすわっていました。

 ぜんたいその形からが実におかしいのでした。変てこなねずみいろのだぶだぶの上着を着て、白い半ずぼんをはいて、それに赤い革かわの半靴はんぐつをはいていたのです。

 それに顔といったらまるで熟したりんごのよう、ことに目はまん丸でまっくろなのでした。いっこう言葉が通じないようなので一郎も全く困ってしまいました。

あいづは外国人だな。」

学校はいるのだな。」みんなはがやがやがやがや言いました。ところが五年生の嘉助がいきなり、

「ああ三年生さはいるのだ。」と叫びましたので、

「ああそうだ。」と小さいこどもらは思いましたが、一郎はだまってくびをまげました。

 変なこどもはやはりきょろきょろこっちを見るだけ、きちんと腰掛けています

 そのとき風がどうと吹いて来て教室ガラス戸はみんながたがた鳴り、学校のうしろの山の萱かやや栗くりの木はみんな変に青じろくなってゆれ、教室のなかのこどもはなんだかにやっとわらってすこしうごいたようでした。

 すると嘉助がすぐ叫びました。

「ああわかった。あいつは風の又三郎またさぶろうだぞ。」

 そうだっとみんなもおもったときにわかにうしろのほうで五郎が、

「わあ、痛いぢゃあ。」と叫びました。

 みんなそっちへ振り向きますと、五郎が耕助に足のゆびをふまれて、まるでおこって耕助をなぐりつけていたのです。すると耕助もおこって、

「わあ、われ悪くてでひと撲はだいだなあ。」と言ってまた五郎をなぐろうとしました。

 五郎はまるで顔じゅう涙だらけにして耕助に組み付こうとしました。そこで一郎が間へはいって嘉助が耕助を押えてしまいました。

「わあい、けんかするなったら、先生ちゃん職員室に来てらぞ。」と一郎が言いながらまた教室のほうを見ましたら、一郎はにわかにまるでぽかんとしてしまいました。

 たったいままで教室にいたあの変な子が影もかたちもないのです。みんなもまるでせっかく友だちになった子うまが遠くへやられたよう、せっかく捕とった山雀やまがらに逃げられたように思いました。

 風がまたどうと吹いて来て窓ガラスをがたがた言わせ、うしろの山の萱かやをだんだん上流のほうへ青じろく波だてて行きました。

「わあ、うなだけんかしたんだがら又三郎いなぐなったな。」嘉助がおこって言いました。

 みんなもほんとうにそう思いました。五郎はじつに申しわけないと思って、足の痛いのも忘れてしょんぼり肩をすぼめて立ったのです。

「やっぱりあいつは風の又三郎だったな。」

二百十日で来たのだな。」

「靴くつはいでだたぞ。」

「服も着でだたぞ。」

「髪赤くておかしやづだったな。」

「ありゃありゃ、又三郎おれの机の上さ石かけ乗せでったぞ。」二年生の子が言いました。見るとその子の机の上にはきたない石かけが乗っていたのです。

「そうだ、ありゃ。あそごのガラスもぶっかしたぞ。」

「そだないでああいづあ休み前に嘉助石ぶっつけだのだな。」

「わあい。そだないであ。」と言っていたとき、これはまたなんというわけでしょう。先生玄関から出て来たのです。先生はぴかぴか光る呼び子を右手にもって、もう集まれのしたくをしているのでしたが、そのすぐうしろから、さっきの赤い髪の子が、まるで権現ごんげんさまの尾おっぱ持ちのようにすまし込んで、白いシャッポかぶって、先生についてすぱすぱとあるいて来たのです。

 みんなはしいんとなってしまいました。やっと一郎が「先生お早うございます。」と言いましたのでみんなもついて、

先生お早うございます。」と言っただけでした。

「みなさん。お早う。どなたも元気ですね。では並んで。」先生は呼び子をビルルと吹きました。それはすぐ谷の向こうの山へひびいてまたビルルルと低く戻もどってきました。

 すっかりやすみの前のとおりだとみんなが思いながら六年生は一人、五年生は七人、四年生は六人、一二年生は十二人、組ごとに一列に縦にならびました。

 二年は八人、一年生は四人前へならえをしてならんだのです。

 するとその間あのおかしな子は、何かおかしいのかおもしろいのか奥歯で横っちょに舌をかむようにして、じろじろみんなを見ながら先生のうしろに立っていたのです。すると先生は、高田たかださんこっちへおはいりなさいと言いながら五年生の列のところへ連れて行って、丈たけを嘉助とくらべてから嘉助とそのうしろのきよの間へ立たせました。

 みんなはふりかえってじっとそれを見ていました。

 先生はまた玄関の前に戻って、

「前へならえ。」と号令をかけました。

 みんなはもう一ぺん前へならえをしてすっかり列をつくりましたが、じつはあの変な子がどういうふうにしているのか見たくて、かわるがわるそっちをふりむいたり横目でにらんだりしたのでした。するとその子ちゃんと前へならえでもなんでも知ってるらしく平気で両腕を前へ出して、指さきを嘉助のせなかへやっと届くくらいにしていたものですから、嘉助はなんだかせなかがかゆく、くすぐったいというふうにもじもじしていました。

「直れ。」先生がまた号令をかけました。

一年から順に前へおい。」そこで一年生はあるき出し、まもなく二年生もあるき出してみんなの前をぐるっと通って、右手下駄箱げたばこのある入り口はいって行きました。四年生があるき出すとさっきの子も嘉助のあとへついて大威張りであるいて行きました。前へ行った子もときどきふりかえって見、あとの者もじっと見ていたのです。

 まもなくみんなははきもの下駄箱げたばこに入れて教室はいって、ちょうど外へならんだときのように組ごとに一列に机にすわりました。さっきの子もすまし込んで嘉助のうしろにすわりました。ところがもう大さわぎです。

「わあ、おらの机さ石かけはいってるぞ。」

「わあ、おらの机代わってるぞ。」

「キッコ、キッコ、うな通信簿持って来たが。おら忘れで来たぢゃあ。」

「わあい、さの、木ペン借せ、木ペン借せったら。」

「わあがない。ひとの雑記帳とってって。」

 そのとき先生はいって来ましたのでみんなもさわぎながらとにかく立ちあがり、一郎がいちばんしろで、

「礼。」と言いました。

 みんなはおじぎをする間はちょっとしんとなりましたが、それからまたがやがやがやがや言いました。

「しずかに、みなさん。しずかにするのです。」先生が言いました。

「しっ、悦治えつじ、やがましったら、嘉助え、喜きっこう。わあい。」と一郎がいちばんしろからまりさわぐものを一人ずつしかりました。

 みんなはしんとなりました。

 先生が言いました。

「みなさん、長い夏のお休みおもしろかったですね。みなさんは朝から水泳ぎもできたし、林の中で鷹たかにも負けないくらい高く叫んだり、またにいさんの草刈りについて上うえの野原へ行ったりしたでしょう。けれどももうきのうで休みは終わりました。これからは第二学期で秋です。むかしから秋はいちばんからだもこころもひきしまって、勉強のできる時だといってあるのです。ですから、みなさんもきょうからまたいっしょにしっかり勉強しましょう。それからこのお休みの間にみなさんのお友だちが一人ふえました。それはそこにいる高田さんです。そのかたのおとうさんはこんど会社のご用で上の野原の入り口へおいでになっていられるのです。高田さんはいままでは北海道学校におられたのですが、きょうからみなさんのお友だちになるのですから、みなさんは学校勉強ときも、また栗拾くりひろいや魚さかなとりに行くときも、高田さんをさそうようにしなければなりません。わかりましたか。わかった人は手をあげてごらんなさい。」

 すぐみんなは手をあげました。その高田とよばれた子も勢いよく手をあげましたので、ちょっと先生はわらいましたが、すぐ、

「わかりましたね、ではよし。」と言いましたので、みんなは火の消えたように一ぺんに手をおろしました。

 ところが嘉助がすぐ、

先生。」といってまた手をあげました。

はい。」先生は嘉助を指さしました。

高田さん名はなんて言うべな。」

高田三郎さぶろうさんです。」

「わあ、うまい、そりゃ、やっぱり又三郎だな。」嘉助はまるで手をたたいて机の中で踊るようにしましたので、大きなほうの子どもらはどっと笑いましたが、下の子どもらは何かこわいというふうにしいんとして三郎のほうを見ていたのです。

 先生はまた言いました。

「きょうはみなさんは通信簿宿題をもってくるのでしたね。持って来た人は机の上へ出してください。私がいま集めに行きますから。」

 みんなはばたばた鞄かばんをあけたりふろしきをといたりして、通信簿宿題を机の上に出しました。そして先生一年生のほうから順にそれを集めはじめました。そのときみんなはぎょっとしました。というわけはみんなのうしろのところにいつか一人の大人おとなが立っていたのです。その人は白いだぶだぶの麻服を着て黒いてかてかしたはんけちをネクタイの代わりに首に巻いて、手には白い扇をもって軽くじぶんの顔を扇あおぎながら少し笑ってみんなを見おろしていたのです。さあみんなはだんだんしいんとなって、まるで堅くなってしまいました。

 ところが先生別にその人を気にかけるふうもなく、順々に通信簿を集めて三郎の席まで行きますと、三郎は通信簿宿題帳もないかわりに両手をにぎりこぶしにして二つ机の上にのせていたのです。先生はだまってそこを通りすぎ、みんなのを集めてしまうとそれを両手でそろえながらまた教壇に戻りました。

「では宿題帳はこの次の土曜日に直して渡しまから、きょう持って来なかった人は、あしたきっと忘れないで持って来てください。それは悦治さんと勇治ゆうじさんと良作りょうさくさんとですね。ではきょうはここまでです。あしたかちゃんといつものとおりのしたくをしておいでなさい。それから四年生と六年生の人は、先生といっしょに教室のお掃除そうじをしましょう。ではここまで。」

 一郎が気をつけ、と言いみんなは一ぺんに立ちました。うしろ大人おとなも扇を下にさげて立ちました。

「礼。」先生もみんなも礼をしました。うしろ大人も軽く頭を下げました。それからずうっと下の組の子どもらは一目散に教室を飛び出しましたが、四年生の子どもらはまだもじもじしていました。

 すると三郎はさっきのだぶだぶの白い服の人のところへ行きました。先生も教壇をおりてその人のところへ行きました。

「いやどうもご苦労さまでございます。」その大人はていねいに先生に礼をしました。

「じきみんなとお友だちになりますから。」先生も礼を返しながら言いました。

「何ぶんどうかよろしくねがいいたします。それでは。」その人はまたていねいに礼をして目で三郎に合図すると、自分玄関のほうへまわって外へ出て待っていますと、三郎はみんなの見ている中を目をりんとはってだまって昇降口から出て行って追いつき、二人は運動場を通って川下のほうへ歩いて行きました。

 運動場を出るときの子はこっちをふりむいて、じっと学校やみんなのほうをにらむようにすると、またすたすた白服の大人おとなについて歩いて行きました。

先生、あの人は高田さんのとうさんですか。」一郎が箒ほうきをもちながら先生にききました。

「そうです。」

「なんの用で来たべ。」

「上の野原の入り口モリブデンという鉱石ができるので、それをだんだん掘るようにするためだそうです。」

「どこらあだりだべな。」

「私もまだよくわかりませんが、いつもみなさんが馬をつれて行くみちから、少し川下へ寄ったほうなようです。」

モリブデン何にするべな。」

「それは鉄とまぜたり、薬をつくったりするのだそうです。」

「そだら又三郎も掘るべが。」嘉助が言いました。

又三郎だない。高田三郎だぢゃ。」佐太郎が言いました。

又三郎又三郎だ。」嘉助が顔をまっ赤かにしてがん張りました。

「嘉助、うなも残ってらば掃除そうじしてすけろ。」一郎が言いました。

「わあい。やんたぢゃ。きょう四年生ど六年生だな。」

 嘉助は大急ぎで教室をはねだして逃げてしまいました。

 風がまた吹いて来て窓ガラスはまたがたがた鳴り、ぞうきんを入れたバケツにも小さな黒い波をたてました。

 次の日一郎はあのおかし子供が、きょうからほんとうに学校へ来て本を読んだりするかどうか早く見たいような気がして、いつもより早く嘉助をさそいました。ところが嘉助のほうは一郎よりもっとそう考えていたと見えて、とうにごはんもたべ、ふろしきに包んだ本ももって家の前へ出て一郎を待っていたのでした。二人は途中もいろいろその子のことを話しながら学校へ来ました。すると運動場には小さな子供らがもう七八人集まっていて、棒かくしをしていましたが、その子はまだ来ていませんでした。またきのうのように教室の中にいるのかと思って中をのぞいて見ましたが、教室の中はしいんとしてだれもいず、黒板の上にはきのう掃除ときぞうきんでふいた跡がかわいてぼんやり白い縞しまになっていました。

「きのうのやつまだ来てないな。」一郎が言いました。

「うん。」嘉助も言ってそこらを見まわしました。

 一郎はそこで鉄棒の下へ行って、じゃみ上がりというやり方で、無理やりに鉄棒の上にのぼり両腕をだんだん寄せて右の腕木に行くと、そこへ腰掛けてきのう三郎の行ったほうをじっと見おろして待っていました。谷川はそっちのほうへきらきら光ってながれて行き、その下の山の上のほうでは風も吹いているらしく、ときどき萱かやが白く波立っていました。

 嘉助もやっぱりその柱の下でじっとそっちを見て待っていました。ところが二人はそんなに長く待つこともありませんでした。それは突然三郎がその下手のみちから灰いろの鞄かばんを右手にかかえて走るようにして出て来たのです。

「来たぞ。」と一郎が思わず下にいる嘉助へ叫ぼうとしていますと、早くも三郎はどてをぐるっとまわって、どんどん正門をはいって来ると、

お早う。」とはっきり言いました。みんなはいっしょにそっちをふり向きましたが、一人も返事をしたものがありませんでした。

 それは返事をしないのではなくて、みんなは先生はいつでも「お早うございます。」というように習っていたのですが、お互いに「お早う。」なんて言ったことがなかったのに三郎にそう言われても、一郎や嘉助はあんまりにわかで、また勢いがいいのでとうとう臆おくしてしまって一郎も嘉助も口の中でお早うというかわりに、もにゃもにゃっと言ってしまったのでした。

 ところが三郎のほうはべつだんそれを苦にするふうもなく、二三歩また前へ進むとじっと立って、そのまっ黒な目でぐるっと運動場じゅうを見まわしました。そしてしばらくだれか遊ぶ相手がないかさがしているようでした。けれどもみんなきょろきょろ三郎のほうはみていても、やはり忙しそうに棒かくしをしたり三郎のほうへ行くものがありませんでした。三郎はちょっと具合が悪いようにそこにつっ立っていましたが、また運動場をもう一度見まわしました。

 それからぜんたいこの運動場は何間なんげんあるかというように、正門から玄関まで大またに歩数を数えながら歩きはじめました。一郎は急いで鉄棒をはねおりて嘉助とならんで、息をこらしてそれを見ていました。

 そのうち三郎は向こうの玄関の前まで行ってしまうと、こっちへ向いてしばらく暗算をするように少し首をまげて立っていました。

 みんなはやはりきろきろそっちを見ています。三郎は少し困ったように両手をうしろへ組むと向こう側の土手のほうへ職員室の前を通って歩きだしました。

 その時風がざあっと吹いて来て土手の草はざわざわ波になり、運動場のまん中でさあっと塵ちりがあがり、それが玄関の前まで行くと、きりきりとまわって小さなつむじ風になって、黄いろな塵は瓶びんをさかさまにしたような形になって屋根より高くのぼりました。

 すると嘉助が突然高く言いました。

「そうだ。やっぱりあい又三郎だぞ。あいづ何かするときっと風吹いてくるぞ。」

「うん。」一郎はどうだかわからないと思いながらもだまってそっちを見ていました。三郎はそんなことにはかまわず土手のほうへやはりすたすた歩いて行きます

 そのとき先生がいつものように呼び子をもって玄関を出て来たのです。

お早うございます。」小さな子どもらはみんな集まりました。

お早う。」先生はちらっと運動場を見まわしてから、「ではならんで。」と言いながらビルルッと笛を吹きました。

 みんなは集まってきてきのうのとおりきちんとならびました。三郎もきのう言われた所へちゃんと立っています

 先生はお日さまがまっ正面なのですこしまぶしそうにしながら号令をだんだんかけて、とうとうみんなは昇降口から教室はいりました。そして礼がすむと先生は、

「ではみなさんきょうから勉強をはじめましょう。みなさんはちゃんとお道具をもってきましたね。では一年生(と二年生)の人はお習字のお手本と硯すずりと紙を出して、二年生と四年生の人は算術帳と雑記帳と鉛筆を出して、五年生と六年生の人は国語の本を出してください。」

 さあするとあっちでもこっちでも大さわぎがはじまりました。中にも三郎のすぐ横の四年生の机の佐太郎が、いきなり手をのばして二年生のかよの鉛筆ひらりととってしまったのです。かよは佐太郎の妹でした。するとかよは、

「うわあ、兄あいな、木ペン取とてわかんないな。」と言いながら取り返そうとしますと佐太郎が、

「わあ、こいつおれのだなあ。」と言いながら鉛筆をふところの中へ入れて、あとはシナ人がおじぎするときのように両手を袖そでへ入れて、机へぴったり胸をくっつけました。するとかよは立って来て、

「兄あいな、兄なの木ペンはきのう小屋でなくしてしまったけなあ。よこせったら。」と言いながら一生けん命とり返そうとしましたが、どうしてももう佐太郎は机にくっついた大きな蟹かに化石みたいになっているので、とうとうかよは立ったまま口を大きくまげて泣きだしそうになりました。

 すると三郎は国語の本をちゃんと机にのせて困ったようにしてこれを見ていましたが、かよがとうとうぼろぼろ涙をこぼしたのを見ると、だまって右手に持っていた半分ばかりになった鉛筆を佐太郎の目の前の机に置きました。

 すると佐太郎はにわかに元気になって、むっくり起き上がりました。そして、

「くれる?」と三郎にききました。三郎はちょっとまごついたようでしたが覚悟したように、「うん。」と言いました。すると佐太郎はいきなりわらい出してふところの鉛筆をかよの小さな赤い手に持たせました。

 先生は向こうで一年の子の硯すずりに水をついでやったりしていましたし、嘉助は三郎の前ですから知りませんでしたが、一郎はこれをいちばんしろちゃんと見ていました。そしてまるでなんと言ったらいいかからない、変な気持ちがして歯をきりきり言わせました。

「では二年生のひとはお休みの前にならった引き算をもう一ぺん習ってみましょう。これを勘定してごらんなさい。」先生は黒板に25-12=の数式と書きました。二年生のこどもらはみんな一生

2021-03-11

ゲーミングあざらし輝海まりなの初見ポケモン実況が面白い

最近ポケモン実況を見始めて輝海まりなのポケモン初見の実況を見ている

コメント欄も盛況で流れが速くていい感じだ

ポケモン初見の何が面白いかってタイプ相性を知らないしポケモンセオリーを知らないしで尚且つリアクションが良い

初見なのを良いことに視聴者が大抵騙そうとアドバイスしてそれに騙されるってのが良い

殿堂入りまで見届けたい

2021-02-27

[]輝海まり

エーペックスでもこうとマッチングしたV

元の視聴者20から現在視聴者は1000-1800人程度になった

配信内容はエーペックスのプラチナ耐久チャレンジを行なっており、この5日間で70時間配信をし続けている

呼び名は、てるみ、かがみ、まりーな、淀川てるみ、てっさん、かっさんなど

配信経歴はV配信の4ヶ月のみ。それ以前は友人にDiscordの画面共有機能で友人にゲーム実況を見せ続けているスタイル

友人相手に1日に6時間見せていたこともある

友人から面白いから配信してみることを提案され配信を始めた

(一説に寄ると友人がDiscord実況を見せられることから逃げる為だった説もある)

戦闘スタイルはてるみっとグレネードをとにかく持ちたがり投げたがるイノシシエイ

バイトをしており、水族館のあざらしショーで時給980円で働いている

つま先を見ることが出来る(通称ウォールまりな)

デブになってもいいので胸が欲しいという憧れを語った場面がある

もこうのことは「もこたんさん」と呼びもこうには感謝をしている

身体158センチの男をどう思うかに対して、介護する年齢になった時介護やすいから良いと語った、190センチの男は介護出来ないから難しいとも

次にやるゲームを調べていた時バニーマンを見つけたがカップル推奨との記載にキレ散らかした

声質はまこと系統

コメント対応の良さは衛門ともこキッズを手懐けており手懐けられなかったこーすけと度々比較される

チャット欄は、前から居た原住民ともこうマッチング以降の馬農場民、配信ランキングから流入してきた新規勢とで共生しているが馬農場民の民度の悪さからV1の民度の低さではないかと言われている

2021-02-22

風呂上がり

パンツ2枚タイツ2枚作業ズボン1枚

100均Tシャツ2枚ボロポロシャツ2枚ジャージ1枚

まだ寒い

反射式ストーブ点火

ざらしだったので衣類がニオウ

風呂場にたまってた衣類を2層式洗濯機ですすぎ中

タイマー止まった

脱水か……

2021-02-03

自転車メンテ

自分チャリを整備するのは楽しいけどたまに近所の人が俺を頼って「自転車から変な音するんだけど」って持ってくるんだけどどれも価格1万円くらいで雨ざらし放置してチェーン油もささずタイヤ空気を入れないって状態なので「そうでしょうね」としか言いようがない。俺は素人から断れるけど店はどうするんだろ。

2021-02-01

ストロー

スターバックスの紙ストロー微妙にざらざらし感触も嫌だし、あの柔らかさも嫌だ。プラスチック環境に良くないのは分かるが、もう少しまともなストローを作ってほしい。

2021-01-07

地方都市での一軒家購入記録

はてなあもすなる家買日記といふものを 我もしてみんとてするなり

はてなーが最近やっている家購入記を、俺も便乗してみようと思い書いた)

 

概要

・某地方都市県庁所在市の隣接市。

 

子供が産まれることになったので、それまで住んでた借家をやめて家を買うことにした。

子供が動き回るようになると床や壁を汚したり壊したりするだろうし、家のカスタマイズもしたくなるだろう。これまで数回の引っ越し・荷造り作業が非常に手間だったので、幼児育児しながらの引っ越しはまず不可能だと予想された。

 

妊娠初期からなんとなく探し始め、妊娠6ヶ月で本格的に探し始め、出産3ヶ月前に物件決定、1ヶ月前に引っ越した。

物件選定、下見、ローンや物件契約は俺と妻二人で行い、実際の引っ越し作業は俺一人で行った。

 

・庭付き一戸建てを借りて2年間住んでおり、自分たちが家に求める重視したい要素と、どうでもいい要素をある程度把握できていたので、それを家探しに反映させた。

 

 

物件選定

 

ネット物件情報サイト市町村名で絞り込み、安価順にソートして諸条件から気になる物件を20件ほどリストアップ

中古場合は値引きの可能性もあるので、これまでなら出せる上限価格の2割増しまリストアップした。

リストアップした物件はぜんぶ休日に現地に行き外観や周辺環境を見た。不動産屋に連絡して内覧させてもらったのは上位5件。

エクセル物件比較表を作り、要素ごとに傾斜配点して点数を付けて最も高得点物件を買った。

高配点順に、「駐車場台数」「延床面積(部屋数)」「価格」「構造」「築年数」「両実家から距離」「校区小学校から距離」「最も近い保育園から距離」「バス停から距離」「敷地面積」「土地条件」「駐車場が露天か屋根付きか屋内か」「他」

俺が比較表を作り、いちおう妻にも見せて意見を聞いてたが、ほぼ追認状態だった。

(実際に使ったエクセルファイルを晒そうかと思ったけど、増田添付ファイル付けられないんだね。)

以下、各項目ごとに説明する。

 

駐車場台数」

地方都市なので車がないと何もできん。俺バイク通勤、妻は車通勤子供が産まれれば子の保育園への送迎のため俺の車も必要になる。なので最低2台分。駐車場無しは論外、1台分のみの場合は庭を潰して駐車場追加できるか、もしくは周辺道路に恒常的に路駐できる立地か(車庫法違反になるが、住宅街では実家車庫証明とっていつも路駐してる人も多い・・・)で判断

両親が子育て手伝いに来てもらえばその車を止めるスペースも必要になる。できれば3台分ほしい。

→ 3台分ある家を買った、妻車、子送迎車、残り1台分はバイクガレージとして使ってる。両親が来たとき住宅地の最奥で交通量が少ないので車庫の前に路駐してもらってる。

 

延床面積(部屋数)」

リビング、俺の部屋、妻の部屋、寝室、将来の子供部屋、で4LDKが最低条件。もちろん部屋は多いほど良く、面積は広いほど良い。

→ 6LDKとなった。部屋は多いほどいいと実感している。寝室二つにしていつもは3人一緒に1Fで寝て、風邪ひいたら一人だけ2F寝室で寝たり、いろいろ助かる。

 

価格

世帯年収1700万~2200万。物件価格4000万が上限と妻と合意したので、4800万以内で探した。

(妻は公立病院勤務医で、当直・オンコール量により増減。妊娠後期から産休までは時間外一切無しなので1200万、育休明けから現在までは週2のオンコールのみなので1400万程度。ただ住宅ローン審査では前年までの源泉徴収票判断するので、金融機関からは1700万として見られてたはず。

俺は残業あっても無くても500万。県庁時間外手当ほとんど付かない)

→ 建物登記で持分1/2ずつ、土地は保留地なので組合の所有者台帳に連名で記載、実際の負担も1/2ずつとした。

→ 購入価格は下紀売主との値引交渉参照。

 

構造

当時住んでた借家が築10年のプレカット工法木造住宅だったが、壁の外板(サイディング)つなぎ目シーリング劣化して雨水が浸入し、中の木が腐って雨漏りがあり、さらに同構造隣家の2Fベランダが腐って半壊してて、プレカット木造住宅には不信感があり対象外とした。

大工が作る伝統的な木造住宅は皆無だった。

実家は築2~30年の鉄筋コンクリート造だが目立った不具合はなく、信頼感があった。

よって鉄筋コンクリートRC)造、鉄筋コンクリートブロックRCB)造、軽量鉄骨造の順に高評価とした。

→ RC造を買った。売主(建て主)がリフォーム業の社長で、その知識を生かして作った注文住宅ということで、内覧して一目見て質がいいとわかる造りだった。階段上り下りしても木の軋み音が全くしないとか、天井が高いとか、天井裏みたら断熱材が分厚いとか、床下も広いとか、壁収納が各所に多い(いまだ使い切れてない)とか。

「築年数」

新築のほうがもちろん良かったが、当時は型枠職人不足が顕著でRC新築坪単価が異常に高騰しており、手が出る価格新築はプレカット木造ばかりなので、中古住宅中心に探した。

住宅ローン控除が効くのがRCだと築25年以内の購入なので、築25年が一つの基準。ただし利率負担以上に安い物件があれば築25年以上でも良い。

→築20年を買った。コンクリートのひび割れ等は全く見られない。

「両実家から距離

とても幸運なことに、俺の実家と妻の実家が車で10分の近距離で、かつお互いの職場からも車で20分以内の距離だったため(これは結婚決めてから判明)、両実家に近い位置で探した。

夫婦二人ともフルタイムで働いており、育休あけてから祖父母サポート絶対必要になると予想されたため、両実家から車で30分以内の条件で探した。

実家のあるA市と俺実家のあるB市は隣接。AB市か隣接した市町村で絞り込んだ。

→両実家の間で妻の実家寄り(妻の両親の毎日散歩コース)の物件となった。

小学校から距離

中学生になれば自転車バスが使えるから距離があってもいい。小学生特に低学年)は徒歩通学が基本になると思われるので、子供が歩いていける距離として2km以上で足きり。できれば1km以内。

→買った家の校区小学校は崖を迂回しないといけないので延長距離4kmあり足切り対象なのだが(この家が家の造りや面積の割に安かったのはこれが第一要因だと思う)、妻の実家が市境を挟んだ隣の市にあり、妻実家の校区小学校は家から800m。これを生かす。

越境入学は同市内ならまだなんとかなるかもだが、別の市だとほぼ不可能市民税納めてないし仕方ないね

「最も近い保育園から距離

認可保育園であっても世帯年収から保育料が最高負担額(月6万ほど)になるので、認可外・認定保育園でもいい。車で送り迎えになると思われるので小学校ほど距離は気にしないが、あまりに遠いと渋滞からんで勤務時間に支障する。

→結局、基準に沿って運営されてる認可保育園安心だねとなり、家から3kmほど離れた保育園入園できて車で送迎してるので考慮する必要はなかった項目。

バス停までの距離

子供高校生になれば離れた進学校に行くかもしれず、そうなればバス通学となるだろうから、あまり遠くないほうがいい。2km以上で足きり。

→1.5kmほど先に本数の多い路線バス停がある。高校生なら歩ける距離だろう。

敷地面積」

庭は無くてもいいが、あればいろいろ使えるだろうからガーデニングとか、子供が歩けるようになったら庭でプールとか、小学生になれば犬を飼うとか。

→30㎡ほどの土の庭がある。興味なかったが、いろんな植物植えてデザインするのはやってみると楽しい

土地条件」

当時は東日本大震災から数年のちで津波記憶が新しく、標高は確保したい。

谷地は通気性悪く水害ありそうなので避けたい。崖ぎわ地は見晴らし良いが安定性が心配だが切り土なら問題なし、盛り土絶対不可。平坦な住宅地の中なら土地安定性やリセールバリューは良いが、道に面した1方以外の3方を他民家に囲まれていて息が詰まらいか心配(両実家借家も、2方のみ他民家で1方は林や崖だった)

→ 数十年前に台地を切り土して造成した住宅地の南に開けた崖ぎわの物件にした。この物件候補にしてから県立図書館に行って明治時代以前からの古地図を見たり、国土地理院サイト米軍撮影1945年前後航空写真を見たり、県の地図サービス災害指定区域確認したりして、

昔と今とで大きく地形が変わってない(その間の大きな地震でも崩落等してない=地盤が強い)こと、盛り土ではなく切り土であること、敷地が急傾斜地崩落危険区域指定(再建築時に制限がかかる)てないこと、を確認した。

眺めはいいし、日当たりはいいし、リビング先の庭の先は斜面で林なので四六時中リビングカーテンを開けたままにしておけるし、今のところは満足している。かつてない巨大地震が来たら土地も家も無くなって無くかもしれないけど。

→ 土地区画整理事業が施工中で保留地上の物件なので、いろいろ勉強して詳しくなった。ネットバンク住宅ローンが使えない以外はデメリットは無かった。リセールバリューには影響するかもしれんが、この家を売る頃には換地処分は終わってるでしょ。

→ 用途地域にこだわりは無かったが、小学校バス停までの距離で足きりすると必然的市街化調整区域は除外され、市街化区域第一種低層住宅地域の物件ばかりとなった。

駐車場屋根付いてるか、屋内か」

車もバイクも雨ざらしにはしたくないので最低でも屋根があったほうがいい。無ければあとからカーポートを付ければいいが費用が200万ほどかかる。できれば横風や埃も防げる屋内駐車場だといい。

→ 電動アルミシャッター付の屋内駐車場となった。ガレージとしてバイク整備に使えて最高。壁にアンカーボルト打ち込んでメッシュパネル付けて工具並べてある。密閉空間で音が漏れないので雨でも夜でもエアコンプレッサーやディスクラインダーが使える。ぐへへ

 

「他」

周辺環境は閑静な住宅地の最奥で、家の前の1.5車線道路交通量少なく(周辺家に用事のある車しか通らない)子供を道で遊ばせても大丈夫そう。家が売りに出ている理由が、売主夫婦が高齢になり介護住宅に引っ越すための処分ということで、周辺とのトラブル理由ではない。下見や内覧ときに両隣・道向かい・道向かい両隣の方に挨拶して少し話したが、変な人はいなかった。

現在も、たまに顔を合わせたら挨拶してちょっと世間話するくらいで、軽い近所付き合いのみしている。

保留地のせいか自治会対象外となっており、自治会費や行事参加の負担がない。

なにより妻の両親の毎日散歩コースにある家で、毎日周辺を見てる妻の両親から問題ない」とお墨付きをもらえて安心できた。

県庁所在地隣接の市街化区域なので、小児科は車で10分以内に3院、大きな総合病院も車で20分以内に2院、他内科整形外科クリニックも徒歩(車2分程度)に数院あり、医療関係不安はない。

買い物も価格重視のスーパーからちょっと高めのデパート系列スーパーなど車10分圏内に5~6件、ドラッグストアホームセンターも車10分圏内にあり問題ない。

(年とって車も運転できなくなったらどうしようね?3食つき老人ホームに入るしかいか

購入

 

住宅ローン

妻は倹約家(いくつかの趣味以外には服や娯楽に金使わない)なので現金一括で買えるだけの貯蓄があったが、住宅ローン減税のおかげで利息負担無しで借りられるので、何かあったとき手持資金確保のためもあり、常識的に頭金を1割入れて残りはローンを組んだ。

均等に資金負担しようということで、持分1/2ずつの共同債務とした。

住宅ローン控除年1%よりも融資利率が低ければ、借金して金が入ってくる逆ざやとなるので、控除が効く10年間はなるべく融資残高を増やすべく、20年ローンとした。10年たったら一括繰り上げ返済する。月々の返済額が減るぶん貯めておく。

変動金利のほうが遙かに利率は低かったが、金利変動リスクを避けたくて10年固定金利にした。(でも今の状況だと変動のほうが得だったな。賭けに負けた。)

 

土地区画整理事業地内の保留地上の物件という特殊条件のため、年利0.65%等の低金利を誇るJNBソニー銀行等のネットバンクのローンは使えなかった。

地場都市銀行2行に仮申し込みし、低利率のほうに本申込した。(妻がメインで使ってる銀行のほうが高かったので担当者からずいぶん引き留められたが、仕方ない)

世帯年収の2~3倍程度の物件価格、お互い安定した職業ということで審査トントンで進んで融資決定の連絡があった。

年収源泉徴収票)以外の金融資産も開示したが、融資担当者は俺の数百万の貯金はチラッと見ただけで終わりだった。ちょっとプライドが傷ついたぜ。

利息は0.8%台で、融資手数料等の諸費用を含めると逆ザヤは僅かとなった。

 

住宅ローン減税は初年度こそ税務署に行っての確定申告必要で面倒だったが、2年目以降は年末調整職場に用紙出すだけなので慣れれば手間でない。

 

 

・値引き

基本的都市部中古住宅は売り手市場だが、この物件は1年前に4800万で売りにだして売れず4600万で売られており(校区小学校が遠いのと保留地なのが原因だと思う)ちょっと強めに出てみた。

不動産屋を介して、「もともとの予算が4000万なんです、がんばって4100万なんです、保留地なので金利の安い住宅ローンが使えなくて苦しいんです、金利分まかりませんか?」と。

4400万のオファーがあり、こっちは4200万で再度要請。最終的に「4300万よりは下げられん、それで無理なら売るのは諦める」との回答で、4300万で妥結した。

近くにある小学校距離と保留地以外の広さや造りや築年数が似た物件は6~8000万で売られてるので、造りのいい広い家を安くで買えたと満足している。

 

 

不動産

仲介手数料は上限いっぱい取られたが、土地区画整理組合との所有者変更のやりとりや価格交渉で駆け回ってくれたので不満はない。

 

司法書士

登記関係銀行指定司法書士に一任した。土地登記がないので建物分のみ。市中の方に依頼したらもっと安かったと思う。

 

 

反省

結果論だが、保育園までの距離考慮しなくてもよかった。それ以外は満足。

子供が産まれる前は「田舎で静かなところがいいね」と学校までの距離をきにせず人里離れた田舎の広い一軒家をネットで見た「こんなところいいね」と話してたりしてたが、子供が産まれると子供第一の選定となった。でも子供独立したらまた判断基準が変わるんだろうな。

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