はてなキーワード: うつろとは
増田で『老子』もしくは『魏書』を引いている投稿があったので、久しぶりに『老子』の原文に触れた。
「大器晩成」っていつも疑問で、漢代以降の「大人物(あるいは大事業)は時間をかけて完成するのだ」的な解釈でもいいんだけどさ。
最近、古い文字資料が出てきて「大器免成」と書かれてて、「大器」は成立することを免れる、だから成立しないのだ、なんて逆の解釈することもある。
この新解釈は耳目を引きがちだが、それゆえに、取ってつけたような印象を受ける。
老子の原文、「大器晩成」がある辺りはおんなじような文構成になっている。
明道若昧。進道若退。夷道若纇。上徳若谷。大白若辱。廣徳若不足。建徳若偸。質眞若渝。大方無隅。大器晩成。大音希聲。大象無形。
明るい道は暗きがごとし。
道を進んでいるようで退いている。
高い徳は谷のように深く。
大いに白いものは辱(よご)れているように見え、
広い徳は、足りていないように見え、
剛健な徳は、愉しんでいるように(怠けているように)見え
大きな四角には隅がない。
大きな器は晩成する。
大きな音は、その音が聴こえない。
大きなカタチは姿が見えない。
この辺りの文章は、ものすごく良いモノや大きいモノは、それゆえに逆のようにも見える(あるいはそのように見えない)、という文脈だ。
A大きすぎる四角は、それゆえに四角く見えず隅がない。
B大きすぎる音はそれゆえに聴こえない。
C大きすぎる物はそれゆえに見ることができない。
という流れ。
これを踏まえると、「大きすぎる器は、それゆえに完成しているように見えない」とするのが妥当なのではないだろうか。
だから「晩成」でも「免成」でも良いような気がするんだ。
出来あがるのにめちゃくちゃ時間がかかる⇔いつまでたっても完成しない って、意味が通ずるよね。
ここでむしろ重要なのは、出来あがるのに時間がかかるorいつまで経っても出来ない……ように見える! じつは大器! ってところなんじゃないだろうか。
大きな器は、大き過ぎるあまり、出来あがっていないように見えるのだ。そう考えるのが文脈的ではないだろうか。
これを踏まえて現代的に譬えると「器のでかいやつは、器がでかすぎるあまり凡人にはなにやっているか伝わりにくい。あるいは、アホみたいな振る舞いに見える」とでもなるだろうか。
「晩成」か「免成」か、の議論だと大きな器が成立するかしないか、すなわち大人物は成功するかしないかに議論が向きがちだ。
しかし原文の文脈に照らすと、大器は一見すると器として成っていないように見える。
(徳のある、あるいは「道」に沿う)大人物は一見してそのように見えない、とも読み得るのではないかというのが本増田のいいたいところだ。
同人誌なので正規に手に入れる手段はないが、内容が気になるという人もいると思うので。
市役所の役人を名乗って放射線レベルを調べるという男が家に尋ねてくる
少女は初め警戒気味だが、男はリアルな役人っぽい演技をしながら、まんまと家の中に入ることに成功する
カッターで脅しながらガムテープで口をふさぎ結束バンドで手の親指を繋いで拘束する
一ヶ月前から調べて親がいないことも把握済みの男
出し終わってよっしゃまだ行けるかといったところで一巻おわり
あとがきのところに子供の落書きみたいな絵で犯行に使った男の鞄の中身の紹介
2巻は前回の続きで、咥えさせたりスク水着せたり色々
自分の名前を呼ばせ、大好きとか結婚しようとか言わせつつひとしきり楽しんで、パンツを持って男は去る
エピローグ、完全にトラウマになりプリントを届けに来た友達のピンポンが聞こえただけで激しい恐怖に襲われうずくまる少女
場面変わって別の少女の家、ガスの点検を名乗る男がやってきたところで終わり
とらのあな商品ページ(18禁)https://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0030/15/79/040030157963.html
当然これを購入するような人間なので規制されろとは思わないけど、
まあ確かに実際に事件が起きて、犯人がああいう供述をして、これを見れば警察としては注意をせざるを得ないんじゃないかなと思う。
部数が限られてるとは言えネットがあれば誰でも買える通販で売ってるわけだしね。
TVで犯罪の手口を紹介しても何も言われない、ということを言う人もいるけどそれも邪推じゃないかな。
強姦を暴行と言い換えたり、いろいろなところで自主規制が入ってるのは注意されてきた事があるからだと思う。
一昔前だとパンチラの盗み撮りの仕方とかバラエティーで紹介してたことも合ったらしいけどねw
この件で問題だと思うのは作者は穏便に話が進んだと言ってるのに、メディアの表現と食い違うところだね。
警察からマスコミへの伝え方に問題があったのか、マスコミの伝え方が悪いのかわからないけど、
必要以上に事を大きくしようという悪意を感じるね。
タイトルの通り。
もともとは自傷行為をするくらいなら、死にたいわたしより生きたい誰かに血を分けた方が無駄がないからと献血センターにいった。高校生の時だった。精神がボロボロで薬を飲んでいるわたしは、飲んでいる薬を伝えたうえで献血を行っている。もうすぐ20回目になる。
献血をしている間、色んな人がわたしに「ありがとう」とお礼を言ってくれる。日常生活でただうつろに過ごすわたしが、生きているだけでありがとうとお礼を言われるのは献血センターくらいで、そのなんともいえない嬉しさがたまらないからと通う。血を抜いているときだけは、いつも無意味に泣いて鬱状態になる自分とは違う気持ちでいられる。自分の腕を切るのは簡単だが痛みは激しいし、ただ痛いだけで無駄だと感じた。その変わりに献血を始めたのもあって、短いスパンで行きたくなる。成分血液は全血(400とかね)より短いスパンでいけるから、そればかりやっている。体重の制限もあって成分のみだったが、最近薬の副作用で50キロを超え全血をはじめた。400をはじめて抜いてふらふらして、次の日倒れた。めまいのなかで、あっこれ死ねるのかな!と思うと幸せだった。あの幸福感を味わいたくて、今週また400抜く予定だ。体重は50ちゃんとある。ただ400抜くとまた抜きたいという衝動のまま長い間いけないから不便だなと思った。でも50ぴったりだと止められるときもあるから、51キロ以上あった方が確実だと思うよ。50ない人は成分できるから成分おすすめ。
献血で人を救っているとか、ラブインアクションとか、そんなこと一度も考えたことはない。ただわたしの自己満足で、これは自傷行為の変えなのだ。むしろこんな人間の血液でいいのかなと思い申し訳ない気持ちになる。ただ血液は顔が見えない。わたしという人間なんて関係なくきちんと検査されて、必要な人へ届けられる。
どうせ自殺するなら、ドナーを待つ人に届けてほしいと最近思うようになった。未遂を繰り返すうちに、発見が遅れて使い物にならないより同意のうえで必要な人の元へ届けばしあわせなのかなと思うようになった。これも完全な自己満足だしドナーとかよくわかっていないから、いろいろ問題ある書き込みだったらごめんなさい。でも中身ボロボロだから、使い物になるかもわからないです。
献血は怖いとか、痛いとかいう人がいるけれどわたしは痛くない。ただ針が苦手だし注射が嫌いだがら、針を抜き差しする間だけ違う方を見るようにしている。スタッフの人は「怖いのに来てくれるよね」と認知されてから声をかけてくれるし、冷えがすごいからいろいろ手厚くしてくれる。優しくされないで生きているせいで、あの場所の居心地の良さは異常だと思っている。本当にいいよ献血センター。旅行ついでに各地に顔を出すほどすき。一番おすすめはソラマチ。
わたしはこれで自傷行為をすこしだけ抑えることができるようになってきた。血を抜かれることは好きだと気づいた。毎日鬱々としていて今も薬を飲みながら書いていて、もう明日目が覚めるのがこわい。けれど今週血を抜きに行くと決めたからそこまで生きる。無料だし怖くないし、めっちゃほめてくれるから自尊心ボロボロのメンヘラは絶対ハマると思うよ。
最初にそれを始めたのが、誰だったのかは知らない。
金貨を集める仕事をしている。正確には、交換してもらう。
私にとっては、何の価値もないガラクタ。
街で不要になったそれらを集めて辺境へ赴き、「これは価値のあるものだ」と言って、金貨に換えてもらう。
それが悪いことだとは、思いもしなかった。
価値観は人によって、また、地域や文化的背景によって異なる。
私は確かに、その人たちにとっての「価値」を提供しているのだ。
そう教わったし、自分でもそう思っていた。
集められた金貨は、街の中央にある機械に投下される。
機械によってそれらは一枚ずつ、丁寧に積み上げられて行く。
うず高く積み上げられた金貨の塔は、建物の屋上より遥か高く、上空までそびえ立っていた。
光り輝くその塔が、この街のシンボルだった。
――いつか崩れ落ちて来るのではないか。
そう想像したのは、私だけだったのだろうか。
この街に来てから、二年ほどが経った。
地震が起こったのは、その頃だ。
最初は、少しぐらつく程度の地震だった。それでも、地域では珍しいものだった。
不安に思ったのは、私だけではない。
だが、空高く伸びる金貨の塔は、わずかな揺らぎを見せながらも健在だった。
「絶対に崩れることはない」
塔と、システムの管理者たちは、力強く宣言した。
二度目の地震は、より大きかった。
塔は再び揺らいだが、そのときも持ちこたえた。
管理者たちは議事堂に集い、対策を講じた。
付け焼き刃の対策の後、街は三度目の地震を迎えた。
それは、この世の終わりかと思うほどの大地震だった。
私たち街の住民は広場に集まり、身を寄せ合った。
街の民家や施設が、次々と壊れていった。火の不始末があったのだろう。燃え上がった家もあった。
人々は身を縮めながら、あの塔を見上げた。
崩れることはないという、金の塔を。
しかし、その塔もまた、大地の怒りを耐え凌ぐことはできなかった。
目に見えない亀裂が次第に広がり、それが飽和に達すると、堰を切ったように弾けた。
私たちが集めた無数の金貨は、大粒の雹のように地面に降り注いだ。
その内の一枚を拾い上げた。
それは私の目の前で、ただの土くれに変わった。
地震が止んだ後、街を離れる者は多かった。
多くが生活の基盤を失ってしまったから、仕方のないことだった。
かつての塔とシステムの管理者たちは、塔の再建を約束したが、心動かされる者はいなかった。
私も、また。
以前、私が住んだ家があった場所には、焼け跡だけが残されている。
(終)
10年以上前に2chでエロ動画と騙されてリンク踏んで見てしまい、心底怖かった動画なのだけど、
リングの呪いのビデオっぽい感じのぶつ切り・繰り返しで脈絡のない編集のもの。
画質は当然悪い。
画面いっぱいにゆがんだ女の顔が写ってる
→どこかの部屋でダンボールのなかに全裸?の少女がいる。そばで誰かが包丁を持っている。
→横倒しのダンボールからその少女が出てくるシーンがなんども繰り返される
→突然最初の女の顔に戻る。怖い。
みたいな感じ。
で、その後もう一度見たいと思ってずっと探していているのだが、全く見つからない。
2chのオカ板とか、ホラー系の話題のスレとかで何度も訊いたりしているのだが、見たという人が全くいない。
ネットを探しまわって唯一みつかったそれっぽい手がかりがこれ。
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1123839692/
の81
81 :本当にあった怖い名無し:2005/08/24(水) 10:03:49 ID:NOnpGHek0
http://www2.axfc.net/uploader/7/so/No_2148.mpg.html
pass= 死死死死
白い少女の遺影 目だけがなぜか 意味不明の文字 死の予感 大やけどの男の異常な性欲
目を伏せる少女 背後の壁に 不気味な壁掛け 目? 白い少女 遺影 氷の霊気
背後に寺院ののぼり お寺で撮影 白い少女 遺影 画面下の 解釈不能な記号 何?
少女が 部屋に 醜く歪んだ手が 手が 醜くゆがんで 変形した手 どうやって? 変形醜い手
昔、淀川長治が、マルクス兄弟について、「映画のコメディではなく、舞台のコメディ」っていったけど、「シンゴジラ」も映画である前に、シミュレーションの映像化。この監督が撮ろうとしているのは、「ゴジラ」という生物が出現したとき、対抗措置として作動するメカニズム。人間ドラマとか、入る余地はないよ。
戦車やミサイルだけではなく、大型未確認生物の日本上陸という非常事態に対処する官邸を中心とした官僚組織もメカ(機構)として扱われる。テロップではいる「内閣官房副長官秘書官」という肩書と「こんごう型護衛艦「きりしま」」という艦名は、その機能を現すうえで等価であるということ。劇中、ヒロイックな面もあるけど「内閣官房副長官」がたまたま「矢口」という人物だったのであって、「矢口」という人物の固有性は、ここでは意味を持たない。そこで俳優が演じるのは、固有の人物ではなくて、出世欲も含めて、その役職についている人物の類型を出ないが、それがシミュレーションを超えて「映画」であるうえで問題とも思えない。
ストーリーを進めるにあたり、言葉で説明し過ぎるのがこの映画の欠点だけど、前述した理由からストーリーの展開上、あまり大事ではない演者の振る舞いやセリフこそ、見るべき。市川実日子のあまり感情を見せないが、ないわけではない理系女子のもっさり感。高橋一生の一流大学院-研究機関と等質な環境で馬齢を重ねた人間特有のいい歳をしたおとこの学生気分の抜けなさ加減。ピエール瀧の、市川とはまた違った感情を表に出さない鈍重な顔をはじめ、自衛官役おしなべての顔の良さ。アメリカからの通告を聞くシーンで、撚れて「かっこ悪い」竹之内豊のかっこよさ、等。
映画として、大傑作かと言われると疑問だけど、自衛隊や官邸の組織について詳しく調べて、特撮映画としての「ゴジラ」に喰らいついてくるオタク、マニアが何を好むか、よく考えている。
あらゆる映画は、ジャンル映画であり、個々のジャンル映画は、固有の観客層を持つ。結局、大ヒット作もコアとなる観客層にターゲットを絞って、それを土台に観客を増やしていくほかないと思うのだが、テレビ・ドラマをそのまま映画館のスクリーンに映しただけで、そのドラマのファンが映画館に来た一時期のバブルのせいでそれが忘れられていたのではないか、と思った。ただ、そんななかても、固有の観客層に向きあう映画もあり成功事例もいくつかあった。今回はそのなかでも評判がひときわよかったものではないか。実際、小説やマンガの映画化の際、原作を念頭において見にくる客を当てこんでいるはずなのに、原作も読まずに撮っている監督もいるからね。それなら、はじめからオリジナルの脚本で創ればいいのにね。いったい誰が見るのかさえ考えずに、作っているとしか思えない映画が多いなかで、いい映画だと思うが、この規模での成功を納める後続する作品が出てくるのかな、とも思う。
***
無料で見られるテレビですら視聴率を稼げないのに、身内でウケたちゃちなアイディアをもとにして金のとれる映画をつくろうとする無謀なテレビ屋。制作委員会に名をつらね、誰でも思いつきそうな注文を並べるだけで、金を抜こうとする広告代理店。うすい内容をさらに前後編に分けて薄めてしまおうとする映画会社。本編とはまるで関係のない歌詞のサビを大音量で歌いあげる予告編。練りこみが足りず、登場人物が性格破たん者にしかみえないばかりでなく、物語自体も前半と終わりで話のつじつまがあわない脚本。そこそこ良質な映画でも、評判の立ち方が気に食わないとワースト映画に挙げたがるポーズだけの評論家。
矢口蘭堂の目のまえに、がれきの山が拡がっていた。遠い昔であるが、ハリウッドに次ぐ映画大国であったこの国が、いまでは見る影もなかった。
うちの娘(三歳)もこの一年で大きく成長したなぁと感慨深いところがある。一方で妻の目に余る育児への非協力、育児妨害に対して辟易としてきている。
例えば、自分が子どもをお風呂に入れようとしても、娘は「母親から離れるのが嫌だ」という気持ちから拒否する。そういう娘の気持ちはとても良く理解できる。
一番の解決策は母親がそっとその場を離れて「いまはお母さんはいないんだよ」という状況にして、お風呂に入れること。端的にいえば、娘の気持ちを切り替えさせるということ。
そうしなければ、ズルズルとお風呂が後ろになってしまい、最終的にお風呂掃除と洗濯をしなければいけない自分の寝る時間が減る。さらに、翌朝、寝不足で不機嫌な妻のオーラを、子どもに当てないように苦慮しなければいけなくなる。
しかし、妻はいくら自分が「この場から席を外して欲しい」といっても、テレビを見たりして席を外そうとしない。子どももお風呂に連れて行かれそうになる気配を察知しているので、母親のそばにいる。妻はよけいに娘から求められていると感じて、子どもから離れない。
じゃあ、母親がお風呂に入れればいいじゃないかと言われそうだが、妻には毎日それをこなすだけのキャパシティーがない。不機嫌になり、子どもの声掛けにも応答しなくなる。要するに消極的なネグレクトをしてしまう。その結果、子どもも母親と2、3時間一緒にいただけで、あまり言葉を発せず、おどおどして、まわりを伺うような感じになってしまう。面白いくらい人間が変わってしまう。子どもはコミュニケーションが受け取ってもらえない感覚に陥って、それが根本的な不安を助長しているのだと思う。
もちろん、母親が100%の原因とは思わない。娘にも原因はあるだろう。また自分にも当然原因はあるだろう。自分は育児の責任者、家事の責任者としてやれることはやっているつもりだが、残念ながら至らない点はあるはずだ。それは自分のキャパシティー不足。
妻は専業主婦だけれど、日中の育児は母屋の義父母に大きく依存している。妻は神経質な性格をしており、お風呂の扉を毎日外して、その下のレールを拭いたりしている。床掃除も毎日する。トイレ掃除も毎日。そして、人とのコミュニケーションを取るのが苦手。その苦手さ具合は、自分の娘、赤ちゃんに対してもそう。
たとえば、娘のお風呂あがりは、最初の頃(ゼロ歳のころ)は妻に任せていたが、むずがる娘を制御できず、うつろな目をしたまま30分も時間がかかったりしたことも。自分が出て行ってバトンタッチすることを繰り返すうちに、もうお風呂あがりも自分が行うように変更した。
自分は一人会社だけれど会社を経営している。毎日18時には必ず帰宅して、それ以降は基本育児の責任者をしている。大変だけれど、柔軟に予定の組み換えができるので、そこまでひどい状況ではない。やらなければいけないことは減らないし、かなりペースダウンはしているけれど、着実に前に進めているので、それも問題はない。
娘のお風呂嫌いの原因は、ゼロ歳当時の妻のネグレクトに由来していることは間違いないだろうと思う。妻が何もできない状態(疲れきって、どうしていいのかわからない状態)に陥った時、娘は母親からの応答を求めて、より一層母親にしがみつく。そのままでは妻が持たないので、自分が引き離して娘をお風呂など一連の処置を行うわけだが、当然引き離された娘は自分に対して「母親から引き離す嫌なヤツ」とインプットしたことだろう。
幸い、それからよく遊んであげることで自分に対するマイナス評価はだいぶ和らいだことと思う。しかし、お風呂は母親から引き離される嫌なイベントという刷り込みは根強く入ってしまっているようで、冒頭の状況になっている。
娘に迷惑はかけたくないので、自分は妻の代わりにやれることをやってきたつもりではあるし、これからもやっていくつもり。そして、それをこなすのも別に大変ではない。邪魔さえ入らなければ。その邪魔をしてくるのが、当の妻なのだからイライラしてしまう。妻のために、娘のために、もちろん自分のために限りあるリソースをフル活用している。妻が何もできないことについては、そんな妻を選んでしまった自分が悪い。でも、せめて邪魔だけはしないで欲しいと切に願う。
先月、むかしの彼女が死んだ。
心の病にかかったというのは聞いていた。
というか、別れてからしばらくしてから再会すると、もうおかしくなっていた。もう、目を合わせてはくれなかった。こえはか細かった。
俺は俺なりに手を差し伸べたつもりだった。でも、彼女はうつろな目をしているだけだった。俺は、彼女を憎いと思った。だからもう、彼女のことを意識の外に置いた。
彼女が死んだのは俺は、俺のせいかもしれないと思った。
思いあがりなのだろうか。もう、わからない。彼女は死んだから。
ずっと、十字架ふうのものを背負って生きていくのか、と思った。聞いたときは。
それなのに、1時間後に俺は平気な顔をしてガパオライスを食っていた。
なあ、死ぬほど辛かったのか?
先週、彼女とはじめてお酒を飲んだ店に別の女を連れて行った。どんな気持ちになるだろうという、意味不明な興味もあった。
女とは盛り上がった。初めて手を繋いだ。初めてキスをした。彼女と、初めてお酒を飲んだ店で。
いま、この文書を打っていているのは、彼女にふざけた男だと、呪って欲しいからなのかもしれない。
暴力の効果は絶大だった。拳を三回腹の上にふり降りしてやると、先程までの騒動が嘘のように西織あいかはおとなしくなった。今ではソファの上でぴくりともしないでいる。
「手間かけさせやがって」
肩で息をしながら、俺は言った。
「いいか、俺はお前のファンでもなけりゃストーカーでもない。ただお前の事務所の先輩が起こした事件を調べていて、お前に話を聞きたかっただけだ」
彼女は、大人しく俺の話を聞いているようだ。うつろな瞳を天井に向けている。
「だから、大人しく話を聞けるならこれ以上暴力は振るわない。俺のことを黙っていられるなら、無事に家にも帰してやる。芸能活動も続けられる。いいか?」
「よし……」
俺は彼女の口に貼ったガムテープをはずした。彼女は自由になった口で、何度か深呼吸をした。はやり息苦しかったのだろう。呼吸を整えた後、大きく息を吸い込むと、
途端に叫び始めた。近所に響き渡るような大声だ。ここはアパートじゃないし夜に人通りが多いわけでもないが、もし人に聞かれるとまずい。
「犯されるーー!!! もがっ……」
冷や汗をかきながら、俺は慌てて彼女の口を手で塞いだ。さっきと同じ展開だ。
「いでででで!!!」
だが今度は、彼女は俺の指に噛み付いてきた。親指を噛みちぎる勢いだ。俺はたまらず、自由な方の手を彼女の下腹部に振り下ろす。
「がはっ」
今までと違って、明らかに効いてる反応。ここか。ここが急所なのか。俺は全力を振り絞って彼女の下腹部を殴打した。
「はぁ。はぁ。はぁ……」
殴っている方も息切れするくらい繰り返し殴った。見れば、今度こそ彼女は完全に従順な目をしていた。後で考えてみれば殴ったのは調度、保健体育の時間に習った子宮のあるあたりだった。
「大人しくしろ」
「うん……もう殴らない?」
「ああ、殴らないよ」
「じゃあ、大人しくする」
体を縮こまらせて、彼女は従順の意を示していた。ゾクソクした。こいつは、やばい。
いやいや、こんなことをしている場合じゃない。急にもたげたサディステックな欲望を胸の奥に仕舞いこむと、たいぶ遠回りしたが、俺はやっと本題に移った。まずは田中との関係を探る。
「こいつに見覚えはあるか?」
「しっ、知らない。誰……? この人」
嘘は言っていないだろう。俺の目には彼女と田中の間の関係が見えている。田中の写真から彼女に伸びるのは弱々しい線一本。おそらく偶然に一度顔を合わせたことがあるといった程度か。
「お前、『光の華』って新興宗教に入信してるよな?」
「うん」
「高橋圭一も入信してるよな?」
「うん」
高橋圭一の写真を見せながら、俺は問うた。彼女から写真の中の高橋圭一には、眩い光を放つ太い繋がりが伸びている。憧れ、尊敬。きっと芸能界の先輩として慕っていたのだろう。もしかしたら、男女の間の特別な感情も持っていたのかもしれない。しかし逆に写真から彼女へは、細い関係しかなかった。
「じゃあお前と、『光の華』と、高橋圭一と、知っている限りのことを話せ」
「信じてくれないかもだけど……」
ためらうように前置きした後、彼女は言った。
「先輩は無実なの。教団に濡れ衣を着せられたの」
* * *
これまでに得た情報
・登場人物:「おしゃれ」でない女子A、「おしゃれ」な女子B、セクハラメガネ
・「変わる」話である。
・「おしゃれ」でない女子と、「おしゃれ」な女子は同一の役者が演じている
http://pokonan.hatenablog.com/entry/2015/03/20/000637
これだけの情報が揃えば、第二話を予測するなどアメリカのドラマの展開を予測するより簡単である。
[駅のプラットフォーム]
アナウンス「ハクスリー駅〜ハクスリー駅〜お降りの際はお忘れ物がございませんよう〜……」
人影のない構内で彼女がぼんやりと乗り継ぎの電車を待っていると、
少し離れたところで彼女に背を見せ、泣きながら衣服やハイヒールを脱いでいる茶髪の女性を見かける。
同僚の女子B……? なぜこんなところに……? でももしかしたら違う人かも……。
振り返った茶髪女性を見て、女子Aはおどろく。髪がざんばらになり、化粧が落ちてうつろになったその女の顔は――
言葉もなく見つめ合ったのち、謎の茶髪女性はぷいとそっぽを向き、列車の迫る線路へと歩み出す。
騒然とする構内。飛び交う駅員の怒号。
彼女はとっさの判断で、謎の茶髪女性が残したハンドバッグを掴み、プラットフォームから走り去る。
ハンドバッグから出てきた免許証によると、やはりあの茶髪女性は同僚の女子Bであったらしい。
いつもはまともに相手しないのだが……。
女子A「セクメさん、女子Bさんのことですが……私と似てるな、って思ったことありません?」
質問の仕方がわるかったか……女子Aはきゅうに恥ずかしくなる。
女子A「すいません、ごめんなさい、なんでもな……」
女子A「え?」
野暮ったいメガネをかっこ良く外すセクハラメガネ。その素顔はイケメンだ。
地下四階行きのボタンを押すセクハラメガネあらためセクハラ慎太郎。
女子A「地下四階……一般社員は出入りが禁じられているはずでは?」
メガネをテイクオフしたセクハラはいつもの軽い調子ではなく、どこか威厳ようなものを発していた。
セクハラ慎太郎「いつか言ったことがあったよな。『君と彼女では需要が違う』と。どういう意味だかわかるか」
女子A「それはあのコが職場の華で、わたしは単なる仕事仲間…‥」
セクハラ慎太郎「違う。『需要』とは、ふつう、商品や消費物に対して使う言葉だ。つまり、そういうことなんだよ」
そういうことと言われても…‥
女子A「あの、なにをおっしゃっているのかさっぱり……」
エレベータが地下四階に到着する。重い鉄の扉が開く。
女子A「こ、これは――」
会社地下四階。多数のポッドのようなものが敷き詰められており、その内部には緑の液体のなかでチューブに繋がれた……
女子A「"わたし"が……こんなに……」
セクハラ慎太郎「そのとおり。『君たち』は、いわゆる、『クローン人間』だ」
女子A「なんで……どうして……」
セクハラ慎太郎「君も知っての通り、我が社はバイオ医療技術の開発に力を注いでいる。『臓器倉庫』という単語はご存知かな? なんらかの病気や事故で損傷したり、老化で弱った内臓を、クローンで作った『若いころの自分』の健康なそれと入れ替える」
女子A「なんかそれ、アメリカのダメなSF映画でいっぱい観た」
セクハラ慎太郎「これは現実だよ、君。某大型百貨店のイメージキャラクター、ルミ姉さんが二十歳から年をとらないのを不思議に思ったことがないかね」
あのゾンビめいた声が脳内に蘇る。今なら10%、オフッフッフッフッ……
セクハラ慎太郎「正解を言ってしまえば、彼女は五十六歳だ。移植は内臓だけでなく、皮膚や頭髪も可能だからな」
女子A「私も、クライアントのための臓器倉庫ってわけなんですね」
セクハラ慎太郎「いいや。さっきも言ったろ。『需要が違う』と。君は『製造』されたときから臓器の内部に疾患を抱えていた」
たしかにそうだ。そのせいで低血圧がひきおこされ、いつも朝に元気が出なかった……。
セクハラ慎太郎「商品としては不適格だったわけだ。欠陥に気づいた研究員たちは君を即刻処分しようとしたよ。……だが、私はアウトレット品が好きでね。このメガネもtwitterで宣伝されていたレイバンの激安品だ」
セクハラメガネ「私は独自のプロジェクトチームを立ち上げ、君を実験材料にすることにした。教育を施し、記憶を捏造し、うちに社員として迎え入れ、セクハラをはじめとした様々な負荷をかける……」
女子A「その記録を撮る……いつも私にまとわりついていたこのカメラはそのためだったんですね」
セクハラメガネ「察しがいいな。だが、ストレステストは会社をだますための方便にすぎない。私の目的はもっと別のところ、高い次元にある」
セクハラメガネ「革命だよ、君。変わりたいなら、変わらなければ」
飢えにあえぐ子どもたち。泣きながら子供を死体を抱く母親。すべてを警戒するめつきの男たち。何もかもが絶望に塗りつぶされている。
女子A完全体「セクハラさん……これがあなたの望んだ世界ですか……?」
女子A完全体「まさか……わたしの願いがあんなことを引き起こすなんて……」
セクハラメカメガネ「後悔しているのかい? でも、これで宇宙の寿命は延長された。人間という種はよりよく改良された。きみは正しいことをなしたんだよ」
女子A完全体「でも、そのせいでルミ姉さんは……」
セクハラメカメガネ「彼女のことは忘れろ。必要な犠牲だった。革命には常に英雄を必要とするものさ。人間は物語を欲するんだよ」
女子A完全体「でも私達は……人間以上の存在になってしまった」
セクハラメカメガネ「君は自分が望むところへ、望む時代へ、いつでも行くことができる。君はその能力がある」
女子A完全体「そうね……わたし、昔から行きたい場所があったんです。新宿にある大きな百貨店で……名前はLUMINE」
セクハラメカメガネ「ほう。1976年3月10日に開業し。地下2階・地上8階の建物。8階にはたかの友梨ビューティクリニックをはじめとする美容関連が中心のフロア。7階から6階はカフェ・レストラン、5階は雑貨と書店、4階から地下1階まではアパレル店が大半を占め、地下2階はスイーツ・レストランのフロアになっていて、連結するルミネ2の七階にはお笑いの聖堂ルミネよしもとがある、カップルから家族づれまで、休日を過ごすにはうってつけの文化の発信地、あのルミネ新宿か」
女子A完全体「いっしょに来てくれますか、セクハラメガネさん」
セクハラメカメガネ「もうセクハラメカメガネだけどね。いいだろう、行こう。行って、一緒にこの終末を楽しもう。ルミネは、とてもすばらしい場所だから――」
女の顔を殴ろう。
握り拳をいきなり、力いっぱいめりこませて、よろめいたところをもうひとつ殴ろう。
女が地べたに崩れ落ちたら、馬乗りになって殴ろう。
鼻がぐしゃりと潰れ、血しぶきが散っても、開いた口から白い歯が飛び散っても、けっして手を休めてはいけない。
女が顔を背けたら、反対側から殴ろう。
髪の毛をわしづかみにして、目の玉がしっかり潰れるように、くりかえし、くりかえし殴ろう。
全体重をかけて、頬を突き破るつもりで殴ろう。
鼻血で顔が真っ赤になっても、目や唇の端からおかしな液がにじみ出てきても、けっして手を休めてはいけない。
伏した女が動かなくなったら、髪の毛をつかんで引き上げ、正面から眺めよう。
鼻はひしゃげ、半開きの口から見える歯は欠け、唇は不揃いなたらこのように腫れ、目の横へ不気味に角張った肉の突起ができた、女の顔。
もはや顔と呼べないほどにひしゃげて、血にまみれた肉の塊になっていたとしても、それはやはり顔だ。
腫れ上がった頬のせいでもはや完全には開かない目は涙ぐんで、うつろに天を仰ぐ。
口を開けたまま血を滴らせて、恍惚にひたっているのか、激しい性交の後に全身の震えが通り過ぎるを待っているのか、犯したことを思い出せない罪を悔いているのか、もはやわからない顔。
このときになってはじめて、獣のようなひたむきさで、ほとばしる力のおもむくままに女の顔を殴り続けた理由がわかる。
顔をたたき壊すことで、女が女であることを打ち砕くことで、女とは全く別の生き物が、肉の塊になったグロテスクな何かが現れるのが見たかった。
女が女であることを目いっぱいぶち抜くことで、女を脱ぎ捨てた新しい女が、性交で絶頂に達したときの恍惚に似た何かから露出してくるのが見たかった。
そのようにして、女を憎み、憎むことでよりいっそう愛したかったのだ。
つらいことがあったんですわ。
そんで人によっていろいろなんでしょーが、私はキホン、吐き出して整理して楽になるタイプ。つーか、吐き出さんと心の中で歪んでふくらんでダメになるタイプなんですわ。
でも社会人になって結婚してつーと、話し相手って減るんよね。おまけに今の自分、ちょっと前に出産したばっか。仕事してないし、出歩けないし、話し相手なんて赤子しかいねー。
夫はいるので、いつもなら夫と話すんだが、今回の困りごとつーのは夫が連日の激務で心病んだくさい、赤子生まれたばっかなのにこのままじゃサイアク電車にダイブもありえなくはないっつー、そーゆーやつなんですわ。
目の前に赤子がいるのに暗くなりたくないので、なるたけライトな風合い出そうとしてますけど、まあきついですわマジで。
午前二時頃、夫が頭をごりごり壁にこすりながら部屋の隅で「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」と呟いてて、私は赤子に夜中の授乳しながらそれ見つけて。それが昨夜の話ね。
乳を求める赤子とあからさまにおかしい夫、どういう順番でどう対処したらええんじゃ、つかくせえぞオムツ交換もいるやんけ! みたいになって、なんつーか、あんときの私くらいパニックに陥る権利を有してる人間もそうはいないんじゃん、と思う。
とにかく夫に必死に声かけして、やっぱり赤子と私の存在が重荷となってるだろーなと一抹の罪悪感を覚えつつ、毎日いつもありがとう、仕事は無理ならせんでもええ、生活はなんとかなる、私も働くし、とにかく夫が大事で心配だと繰り返し、その間も乳は出しっぱなしで赤子抱えててナニコレ。
やっと夫をなだめて寝かしつけて、赤子も寝かして今朝。
夫は午前半休をとると言う。とりなさいとりなさい、昨夜のあんたはフツーではなかった、なんならメンタルクリニックいこうじゃないかと言ってみるが夫はうつろな目付きでこっちをみるだけ。
やがて夫の独り言が始まり、なんかすごく仕事に行きたくねーんだなーてのがよくわかる内容で、またしても乳出しっぱなしのまま夫に、無理すんなと声をかける。
寝不足のせいか母乳の出が悪いようで、赤子もいつもよりぐずる。ミルク追加。
どうしても赤子の世話でばたばたして、夫の話を二人きりの時代ほど集中してきけない。この状況でそれはまずい。
そうこうするうちにむなしく時は過ぎ、午後からならもう出ないとならん時間になって、夫はゾンビのような顔で着替えてヒゲ剃って、家を出ていった。出るとき、「もっとたくさん貯金してあなたに渡したかったな」と呟く。
なんかスゲーいやなほのめかしを感じつつ、「渡さないで自分で持ってて、これからも貯めなさいよ」と返すのが精一杯。
正直、こんな状態で家を出てほしくないが、どうしようもなかった。玄関のドアをあけて、遠ざかっていく夫の背中を見ていた。
病院につれていきたかったが、行きたくないと言い続ける大の男をどうすれば無理に連れていけるのか、わからんかった。乳飲み子からも目が離せないのに。救急車を呼ぶわけにもいかんだろうし、
つーわけで今日は一日、嫌な気持ちで過ごしてる。人身事故のニュースとか、どれほど遠い路線の話でも聞きたくないので、テレビはつけない。
赤子の世話するときは、にこにこしながらいっぱい話しかける。自分が二人いるみたいだ。
もう定時を過ぎたが、夫からはまだ連絡がない。いつもだって残業が終わらなきゃ連絡はないから、フツーといえばフツー。午前休とったぶん残業増えそうだし、そもそも最近連日遅いし。
でも不安だ。
吐き出したい。
吐き出す先はない。この話を、この段階で話せる相手はいない。いずれ義両親に話すとしても、今日のこの段階では話してもどうしようもない。
王様の耳はロバの耳、話せないってほんとに辛い。誰か助けてくれい。
自然 シゼン そのまんまのこと。
本然 ホンゼン 人の手が加わっていないこと。もともとの姿であること。ほんねん。
未然 ミゼン まだ起こってないこと。
已然 イゼン 既に起こってしまったこと。またそのさま。
必然 ヒツゼン 必ずそうなること。それよりほかになりようのないこと。また、そのさま。
当然 トウゼン そうなるのがあたりまえであること、道理にかなっていること。また、そのさま。
蓋然 ガイゼン たぶんそうであろうと考えられること。ある程度確実であること。
偶然 グウゼン 何の因果関係もなく、予期しないことが起こること。また、そのさま
同然 ドウゼン 同じであること。また、そのさま
宛然 エンゼン そっくりそのままであるさま
靡然 ビゼン なびき従うさま。特に,多くの者が同じ傾向をもったり,同じ行動をとったりするさま。
純然 ジュンゼン まじりけのないさま。
粋然 スイゼン まじりけのないさま
渾然 コンゼン すべてがとけ合って区別がないさま。 性質が円満で欠点のないさま。
糅然 ジュウゼン 種々のものがまじっているさま。
雑然 ザツゼン 雑多に入りまじっているさま。
全然 ゼンゼン 余すところのないさま。まったくそうであるさま。
判然 ハンゼン はっきりとわかること。
確然 カクゼン たしかで、はっきりしたさま。
朗然 ロウゼン 明るくはっきりとしているさま
亮然 リョウゼン 明らかなさま。はっきりしているさま。
昭然 ショウゼン 明らかなさま
截然 セツゼン 事柄が、他との対比において曖昧(あいまい)なところがなく、はっきりとしているさま
歴然 レキゼン まぎれもなくはっきりしているさま。
的然 テキゼン はっきりとしたさま。明白なさま。
現然 ゲンゼン はっきりとしているさま。あらわ。
瞭然 リョウゼン はっきりしていて疑いのないさま。明白であるさま
顕然 ケンゼン はっきりと現れるさま。明らかなさま
隠然 インゼン 表面ではわからないが、陰で強い力を持っているさま
燦然 リンゼン きらきらと光り輝くさま。また、はっきりしているさま。鮮やかなさま
爛然 ランゼン あざやかに光り輝くさま
燦然 サンゼン 鮮やかに輝くさま。明らかなさま
楚然 ソゼン あざやかに見えるさま。
灼然 シャクゼン 輝くさま。 あきらかなさま。明確なさま。
赫然 カクゼン かがやくさま
皎然 コウゼン 明るく輝くさま。白く光るさま。
耿然 コウゼン 明るく光るさま
炯然 ケイゼン 光り輝くさま。明るいさま
煥然 カンゼン 光り輝くさま
炳然 ヘイゼン 光り輝いているさま。また、明らかなさま。
俄然 ガゼン にわかなさま 突然ある状態が生じるさま
倏然 シュクゼン にわかなさま。急なさま
突然 トツゼン 予期しないことが急に起こるさま。だしぬけであるさま。突如
驀然 バクゼン まっしぐらに進むさま。また,にわかに起こるさま。
遽然 キョゼン 急なさま。あわてるさま。
忽然 コツゼン 物事の出現・消失が急なさま。忽如(こつじょ)。こつねん
卒然 ソツゼン 事が急に起こるさま。だしぬけ。
驟然 シュウゼン 雨などが急にふるさま
公然 コウゼン 世間一般に知れ渡っているさま。また、他人に隠さずおおっぴらにするさま
油然 ユウゼン 盛んにわき起こるさま。また、心に浮かぶさま。
湧然 ユウゼン 水や声・感情などが盛んにわき起こるさま。
鬱然 ウツゼン 草木がこんもりと茂っているさま。 物事の勢いよく盛んなさま。
森然 シンゼン 樹木がこんもり茂っているさま。並び立つさま。きびしくおごそかなさま。するどいさま。
旺然 オウゼン 物事の盛んなさま。
蕭然 ショウゼン もの寂しいさま
沈然 チンゼン 静かなさま。落ち着いたさま。
闃然 ゲキゼン ひっそりとして静かなさま。人気がなくさびしいさま。
寂然 セキゼン ひっそりとして静かなさま。寂しいさま。
粛然 シュクゼン なんの物音も聞こえず静かなさま。また、静かで行儀正しいさま。
端然 タンゼン きちんと整っているさま。礼儀にかなっているさま。たんねん。
整然 セイゼン 秩序正しく整っているさま。
秩然 チツゼン 物事が秩序正しくあるさま。
昂然 コウゼン 意気の盛んなさま。自信に満ちて誇らしげなさま
断然 ダンゼン 態度のきっぱりとしているさま。また、最後まで押しきって物事をやり遂げるさま
決然 ケツゼン 固く心をきめたさま。きっぱりと思い切ったさま。
敢然 カンゼン 困難や危険を伴うことは覚悟のうえで、思い切って行うさま。
蹶然 ケツゼン 勢いよく立ち上がるさま。跳ね起きるさま。また、勢いよく行動を起こすさま。
奮然 フンゼン ふるい立つさま。勇気・気力などをふるい起こすさま。
慨然 ガイゼン 憤り嘆くさま。憂い嘆くさま。 心をふるい立たせるさま。
毅然 キゼン 意志が強くしっかりしていて、物事に動じないさま
凝然 ギョウゼン じっと動かずにいるさま。
居然 キョゼン じっとしているさま。座って動かないさま。 することがなく退屈なさま。つれづれ。
飄然 ヒョウゼン 世事を気にせずのんきなさま ふらりとやって来たり去ったりするさま
超然 チョウゼン 世俗に関与しないさま。
洒然 シャゼン さっぱりして物事にこだわらぬさま。
平然 ヘイゼン 何事もなかったように落ち着きはらっているさま。
冷然 レイゼン 少しも心を動かさずひややかな態度でいるさま。
恬然 テンゼン 物事にこだわらず落ち着いているさま
悠然 ユウゼン 物事に動ぜず、ゆったりと落ち着いているさま
浩然 コウゼン 心などが広くゆったりとしているさま。
藹然 アイゼン 気分などが穏やかでやわらいださま
優然 ユウゼン 落ち着いてゆとりのあるさま。
綽然 シャクゼン ゆったりとして余裕のあるさま
晏然 アンゼン 安らかで落ち着いているさま
淡然 タンゼン あっさりしているさま。また、静かなさま
厳然 ゲンゼン おごそかで近寄り難いさま。動かし難いさま
孑然 ケツゼン 孤立しているさま
介然 カイゼン 気持ちが堅固であるさま。断固としているさま。 孤立したさま。孤独なさま。気にかけるさま。
怡然 イゼン 喜び、楽しむさま
歓然 カンゼン 喜ぶさま。
徒然 トゼン 何もすることがなく、手持ちぶさたなこと。また、そのさま。つれづれ。無聊
喟然 イゼン ため息をつくさま。嘆息するさま。
索然 サクゼン おもしろみのなくなるさま。興味のうせるさま。
愕然 ガクゼン 非常に驚くさま
瞿然 クゼン 驚いて見るさま。驚いて顔色を変えるさま。
唖然 アゼン 思いがけない出来事に驚きあきれて声も出ないさま。あっけにとられるさま。
呆然 ボウゼン あっけにとられているさま。
爽然 ソウゼン 心身のさわやかなさま。爽快なさま。 がっかりするさま。ぼんやりするさま。
蹴然 シュクゼン おそれ慎むさま。
慄然 リツゼン 恐れおののくさま
恟然 キョウゼン 恐れさわぐさま。恟恟
慴然 ショウゼン 恐れおののくさま
竦然 ショウゼン 恐れて立ちすくむさま
憫然 ビンゼン あわれむべきさま。
暗然 アンゼン 悲しみ、絶望などで心がふさぐさま。気落ちするさま
悵然 チョウゼン 悲しみ嘆くさま。がっかりしてうちひしがれるさま。
戚然 セキゼン 憂え悲しむさま。
悄然 ショウゼン 元気がなく、うちしおれているさま。しょんぼり
憮然 ブゼン 失望・落胆してどうすることもできないでいるさま
潸然 サンゼン 涙を流して泣くさま。
汪然 オウゼン 水が深く広いさま。涙が盛んに流れるさま。
色然 ショクゼン 驚きや怒りで顔色を変えるさま。
勃然 ボツゼン 突然におこり立つさま。急に激しくおき現れるさま。怒りの表情を表すさま。むっとするさま。
怫然 フツゼン 怒りが顔に出るさま。むっとするさま
憤然 フンゼン 激しく怒るさま
頑然 ガンゼン 強情で頑固なさま。
豪然 ゴウゼン 力強いさま。また、尊大なさま
靦然 テンゼン 恥じる顔つきのないさま。
融然 ユウゼン 気分のやわらぐさま。
醺然 クンゼン 酒に酔って気持ちのよいさま。
陶然 トウゼン 酒に酔ってよい気持ちになるさま。
輾然 テンゼン 大いに笑うさま。
哄然 コウゼン 声をあげてどっと笑うさま。
莞然 カンゼン にっこり笑うさま。
艶然 エンゼン にっこりほほえむさま。美人が笑うさまについていう
婉然 エンゼン しとやかで美しいさま
恍然 コウゼン 心を奪われてうっとりするさま
颯然 サツゼン 風がさっと吹くさま。また、風を切るさま
翻然 ホンゼン ひるがえるさま。また、ひるがえすさま
漫然 マンゼン とりとめのないさま。ぼんやりとして心にとめないさま。
漠然 バクゼン ぼんやりとして、はっきりしないさま。広くてはてしのないさま
茫然 ボウゼン つかみどころのないさま。 呆然に同じ
曠然 コウゼン 広々としたさま
廓然 カクゼン 心が広くわだかまりのないさま。
豁然 カツゼン 視野が大きく開けるさま。 心の迷いや疑いが消えるさま。
釈然 シャクゼン 疑いや迷いが解けてすっきりするさま。
渙然 カンゼン 解けるさま
戛然 カツゼン 堅い物が触れ合って音を発するさま
跫然 キョウゼン 足音のするさま
鏗然 コウゼン 金属・石などがあたって、かん高い音のあるさま。
鏘然 ショウゼン 玉・鈴などの鳴るさま。 水がさらさらと流れるさま。
鏘然 ソウゼン 玉や金属が打ち合って澄んだ音を発するさま。
錚然 ソウゼン 金属が打ち合ったり楽器が鳴ったりして音を出すさま。
兀然 コツゼン 山などが高くつき出ているさま。ごつぜん。 じっとしているさま。動かないさま
隆然 リュウゼン 高く隆起しているさま。 強くもりあがるさま。
嶄然 ザンゼン 一段高くぬきんでているさま。ひときわ目立つさま
卓然 タクゼン 高くぬきんでているさま。
挺然 テイゼン ぬきんでているさま
脱然 ダツゼン 超脱しているさま
屹然 キツゼン 山などが高くそびえ立つさま。 孤高を保ち周囲に屈しないさま。
巍然 ギゼン 山などが高くそびえたっているさま。また、ぬきんでて偉大なさま。
猛然 モウゼン 勢いの激しいさま
殷然 インゼン 勢いが盛んなさま。音がとどろきわたるさま。
沛然 ハイゼン 雨が盛んに降るさま。盛大なさま。
囂然 ゴウゼン 人の声などが騒がしいさま
騒然 ソウゼン ざわざわとさわがしいさま
轟然 ゴウゼン 大きな音がとどろき響くさま
爆然 バクゼン 大きな音で爆発するさま。
杳然 ヨウゼン はるかに遠いさま。また、深くかすかなさま。
窈然 ヨウゼン 奥深くかすかなさま。
蒼然 ソウゼン あおあおとしているさま
翼然 ヨクゼン つばさのように左右にひろがっているさま。
尨然 ボウゼン 豊かで大きなさま。むっくりと大きなさま。
眇然 ビョウゼン こまかいさま。小さいさま。とるに足りないさま。
矗然 チクゼン まっすぐなさま。
冪然 ベキゼン おおいかぶさるさま
believemeimaliar、kurahito3に捧げます。
聴いて下さい。
「One more time, one more chance」
https://www.youtube.com/watch?v=MIDj-Gtnelk
これ以上何を失えば 心は許されるの
どれ程の痛みならば もういちど君に会える
くいちがう時はいつも 僕が先に折れたね
いつでも捜しているよ どっかに君の姿を
こんなとこにいるはずもないのに
願いがもしも叶うなら 今すぐ君のもとへ
できないことは もう何もない
すべてかけて抱きしめてみせるよ
寂しさ紛らすだけなら 誰でもいいはずなのに
いつでも捜しているよ どっかに君の姿を
こんなとこにいるはずもないのに
奇跡がもしも起こるなら 今すぐ君に見せたい
新しい姫 これからの僕
言えなかった「好き」という言葉も
夏の思い出がまわる
ふいに消えた垢
いつでも捜しているよ どっかに君の姿を
こんなとこに来るはずもないのに
願いがもしも叶うなら 今すぐ君のもとへ
できないことは もう何もない
すべてかけて抱きしめてみせるよ
いつでも捜しているよ どっかに君の破片を
こんなとこにあるはずもないのに
奇跡がもしも起こるなら 今すぐ君に見せたい
新しい姫 これからの僕
言えなかった「好き」という言葉も
こんなとこにいるはずもないのに
アカウントが繰り返すならば 何度も君のもとへ
欲しいものなど もう何もない
君のほかに大切なものなど
ありがとうございました。
私は酔っ払いが嫌いだ。
酔っぱらって、大声を出して、騒いで、道端で寝て、ゲロをはき、くだをまく。
見ていて、本当に情けなくなる。恥ずかしくなる。
一番腹が立つのは、酔っ払いが「酔っぱらっているから仕方ない」オーラを出していることだ。
酔っぱらってるからって、何してもいいと思ってんのか。思ってんだろな。だから凝りもせず酔っぱらって醜態晒すんだろな。
私がこんなに酔っ払いを憎んでいる理由は、父にある。
私の父は、酒ばっか飲んでいた。
家族に注意されるとまたあてつけのように飲み、
少し治まったかな、と思えば隠れて飲んでいた。
年が経つにつれ、暴れたり、怒りっぽくなったり、といういやな傾向も増えた。
料理酒まで飲んでいたのを発見した時は、情けなくて、何も言えなかった。
私は酔っぱらった父が嫌いだった。
しつこくて、目がうつろで、ろれつが回らず、急にしんみりとした話をし出すのも、
気持ちが悪くて気持ちが悪くて仕方がなかった。
わたしは酒を憎んだ。
なんで酒が、この世にあるんだろう、何のためにあるんだろう。
なんでこんなふうに、人を、してしまうんだろう。
それで、なんで父はこの液体に、憑りつかれているんだろう。
今考えれば、父はアルコール中毒だったんだろう。
飲まずにはいられない、そんな感じだった。
そんな父は、今年死んだ。
私は、悲しかったけれど、心底ほっとした。
もう、酔っ払いの父を見なくて済む。そう思った。
これで、もう父の酒に振り回されなくて済む。
それでも、私の周りには酒を飲みたがる連中がまだたくさんいて、
私はそいつらの酒飲みたい欲求に付き合って、車の運転をしたり、後片付けをしなければならない。
酒飲みに振り回される人生…
本当に、疲れたなあ。
正直イカ娘が実在したらあれくらい愛でても不自然じゃないレベルの可愛さがあるだろ。
ありとあらゆる危険がある。
それを知ったイカ娘は海に帰ろうとするが、もはや野生では生きていけない体になってしまっていた。
もう相沢家にひきこもるしかない。
食事とゲームしかしないうちに、目はうつろになり、笑うこともなくなった。
とうとう寝たきりになってしまう。
視線はずっと虚空を見つめている。
話しかけても返事はない。
今ではぼくがイカ姉ちゃんの身の回りの世話をしている。
以前イカ姉ちゃんの周りにいた人間は皆、イカ姉ちゃんを守ろうとして殺されてしまった。
ある日、お風呂でガリガリになったイカ姉ちゃんの体(もうぼくが簡単にだっこできるくらいに軽いのだ)を湯船につからせると、イカ姉ちゃんがぼそぼそと何かつぶやいた。
驚いて耳を寄せると、
「殺してくれなイカ…?」
「海に帰りたいでゲソ…」
イカ姉ちゃんは延々そう繰り返していた。
しかしイカ姉ちゃんはもう野生では生きていけないのだ。
力のないぼくができるのは、唇を噛み締めてうつむくことだけ。
「たける…」
顔を上げると、何年ぶりかイカ姉ちゃんの目に光が宿っていた。
違った。
それは涙だった。
枯れ木のような手が、見た目に似合わない力強さでぼくの腕を掴んだ。
「海を見せてくれなイカ…?」
夏の盛りはとうに過ぎて、落ち着いた日差しがぼくたちに降り注いでいる。
人気もなく荒れきった町を、イカ姉ちゃんをおぶって歩く。
思い出の場所をいくつも通りかかるが、イカ姉ちゃんの反応はない。
イカ姉ちゃん一人のために起こった争いによって、この町はすっかりゴーストタウンと化してしまったからだ。
「いつもより時間がかかってなイカ…?」
「まだでゲソか…?」
いつもより、だなんて。
にじむ視界をぐいと拭う。
遠回りをするのも時間切れのようだった。
「ようやく…着いたでゲソね…」
絶え間ない波音と、人っ子一人いない砂浜。
夕日のおかげでイカ姉ちゃんが血色よく見える。
目にも、弱々しいながら光が戻ってきていたことに初めて気づく。
「下ろしてくれなイカ…?」
慌てて、でも丁寧に、そっと、砂浜に下ろす。
イカ姉ちゃんは、起き上がることすらできなかったことが嘘のように、よろよろと海に向かって歩き出した。
一歩一歩、踏みしめるように。
無言の小さい背中は、手助けを許さない、何者をも寄せ付けない強さをまとっていた。
長い時間をかけてようやく波打ち際に辿り着くと、イカ姉ちゃんはゆっくりこちらを振り返った。
頬がこけた顔で微笑む。
ぼくはたまらず駆け寄り、イカ姉ちゃんを抱きしめた。
「たける…苦しいでゲソ…」
ごめん。ごめんねイカ姉ちゃん。
こんなことになってしまって。
「涙は…海の味がするって、地上で、初めて、知ることができて、よかったでゲソ」
優しく、ゆっくりと、ぼくを引きはがす。
「たけると…みんなと会えてよかったでゲソ」
最後にもう一度微笑み、イカ姉ちゃんは海に体をゆだねた。
すると、どこからかタコのような頭をした女の人が現れ、
「……」
ぼくに悲しそうな笑顔を向けた後、波間にたゆたうイカ姉ちゃんの額に手のひらを当てる。
ぼんやりと光り始めたイカ姉ちゃんの体が、ほろほろと海に溶けていく。
すべてが終わった後でぼくに渡されたものは、イカ姉ちゃんの腕輪だった。
そう言い残すと、彼女はいつの間にかいなくなってしまっていた。
浜辺に残されたのは、ぼくと腕輪だけ。
彼女が誰だったのかなんてどうでもいいことだ。
夫婦ともに子無し決めてたのでショックが大きかった
嫁は中絶するつもりのようだが、医者に強く止められていて精神的に病んでいる
とりあえず発覚後の嫁の行動を箇条書きで書いていく
・まず飯を取らない。喉は乾くらしいので水分はとっているが腹が鳴ってても何も食べない。
飯を買ってきたり作ったりするんだけど、ほとんど手を付けてくれない。「作ってくれたのにごめんね」と泣きながら残す。
・お陰で体調がすこぶる悪い。ただ仕事は絶対に行く。あんなフラフラで仕事になってるのか?と思うが、こっそり仕事場をのぞきに行ったら仕事中はいつも以上に明るく振る舞ってる
・風呂から出てこないと思ったら冷水に30分位下腹部をさらしていた
・休みの前の日は睡眠薬を10粒とか平気でオーバードーズ(平日もやりたいらしいが平日にそれをやると仕事にいけなくなるからやらない)
・暇さえあれば腹を殴ったり、わざとマンションの階段から落ちたりするので体がもうボロボロ
ネットで「流産する方法」とか検索しまくって、毎日のようにビール飲んでは、つわりなのか酔いなのか知らないが吐いている
こんな生活がもう二週間は続いている。
ただ、妊娠しているのが実家にバレているので(理由は割愛する)
なかなか中絶するといろいろめんどくさそうだ。
あれだけ無茶をしたとしてもなかなか流産ないらしく、いつもうつろな目で「もう私ごと死ぬしかないのかな、でも私死にたくない、あなたと一緒にあそびに行きたいよ」とつぶやいてる。
問答無用で中絶してくれる病院、探そうかな、あんなうつろな目をした嫁はもう見たくない。
何もしない人間は、努力した人間にかなわないし、努力する凡人は努力する天才にはかなわない。
どのような教育課程も、ライフハックも、”好き”からくる情熱にかなうことは決してない。
いくらあなたがコタツに足を突っ込んで頭に冷えピタを貼って、お母さんが作ってくれた土鍋うどんをすすりながら、睡眠時間平均4時間で受験勉強を頑張ったとしても、
その人が天才かどうかを確かめるには、「勉強、どれくらい頑張った?」って聞いてみるといい。
死ぬ気で每日9時間がんばったとか、通学途中も歩いてる時も単語カードを手放さなかったとか、そういうのは凡夫である。
これこそが本物だ。
そして本物は、合格発表に自分の番号が載っているのをみて、あなたが涙をこらえているその時に、『数学セミナー』を立ち読みしている。
実際にそういう奴はいた。
俺は聞いてみた。何やってんだよw
「いや面白いんだってw 読む?今月のは初心者にもわかりやすいよ」
彼らは決して立ち止まることはない。
脳の中で、「頑張る自分」と「休みたい自分」の二陣営に分かれて、激しい合戦が行われる。
大学に入学したときに知り合った俺の彼女は、「社会人には英語が必要!大学時代に完璧にマスターするんだ!」と息巻いていた。
まずはTOEIC600点を目指す、と俺に宣言した。
彼女の部屋には、壁中に英単語を書いた付箋が貼り付けてあった。その中心に、習字で「Just Do It !!!!」と書かれていた(自分で書いたという。英語なのに割と達筆w)
だが、不思議なことに、どのような問題集を解いても、60%しか正答しなかった。
やり直すと、その時は解けるらしい。でも、後になって同じ問題を解き直すと、やっぱり60%しか解けないんだ。彼女は笑って言う。
俺達が所属していたテニスサークルは、”仲間で楽しく、わいわいやろう”がモットーの、いわゆるゆるふわ系リア充サークルだった。
「せっかくテニスをはじめるんだから、とことんまでやる!」と飲み会の時に宣言し、見事に浮いていた彼女。
毎朝7時にコートに立ち、壁打ちをする。運動神経ナッシングの俺は、眠い目をこすりながら、たまに彼女に付き合ってラリーをした(全くどうでもいいが、俺はサークルでウキウキウハウハズッコンバッコンなバラ色リア充ライフを指向していた。ある意味でそれは叶ったが、もちろん誰にも言ってない)。
いじめられていたわけではない。
每日の朝練も虚しく、彼女は誰よりも弱かった。コンパに明け暮れていたリア充どもより弱かった。俺にさえ及ばなかった。
ゆっくり打てばラリーは続くが、少しでも強く打ち返すと、もう駄目だった。
体は追いついても、ボールは返ってこない。
「あっ」という短い悲鳴が響く。何度も。何度も。
やがてみんな、嫌になった。
無意識か、意識的にか、空気を感じ取った彼女は、自分からそのポジションをかってでた。
一年生たちと練習し、球拾いをする。
レギュラー組のこぼれ球を追いかけて、気が合う一年生に笑いかけている、そんな光景が俺の記憶に焼き付いている。
何を間違ったのか、就職先はWebプログラミングのエキスパートが集う、ベンチャー企業だった。
(なぜ受かったか。たぶん、小柄でハムスターみたいな人懐っこさが人事にうけたんだと思っている)
まず、書店で参考書を買いあさった。PHPの入門書は、初心者向けの薄いものを買うように、俺が指示した。
そしてOJTを受けている間、睡眠時間を削ってプログラミングを勉強した。
俺はフリーだったから、彼女の横で、付きっきりで彼女がプログラムを書くのを見守った。
だが勉強は、捗らなかった。
何というか、打つのが遅い。重い。
PHPの文法は覚えている。プログラミングが遅いというわけではない。
うまく説明しづらいが、変数を入力するたび、関数を書くたび、いちいち引っかかる。
何かする度に、つまづくのがイライラした。
やがて、俺も忙しくなり、彼女とちょっと喧嘩してたのもあって、しばらく疎遠になっていた。
ようやく会えたのが、去年の冬。
髪の毛が微妙にはねている。学生時代に貫徹で一限直前まで遊んで、シャワーも浴びずに一限に突っ込んだ時のようだった。
だがあの時のような気楽さを感じない。
目がうつろだ。
声がかすれている。
問いただすと、原因は激務だった。
激務につぐ激務。会社の営業が、破格の条件の仕事に巡りあったらしく、会社はかなり無理をしてそれを受けてしまったようだ。
「でも、みんな『やりがいがある』って言ってるよ。目が燃えてるもん」
満員電車での通勤は眠れない。結局、睡眠時間は平均4時間を割っていた。
ルノワールの店員が、水を持ってきた。
彼女は手慣れた動作でコートのポケットから薬を出して、その水で流し込んだ。
問い詰めても詳しくは教えてくれなかったが、それで体の震えが止まるらしい。
俺は思った。限界だ。
「お前、向いてないんだよ。そう思わないのか」
つかさず彼女は反論する。
「何でそんなこと言うの? 向いているとか向いてないとか、別にどうだっていいし。努力して前に進むんじゃん。それが人間でしょ。」
「お前さ、そんな頑張っても、結局、給料大したこと無いんだろ?得られるもん何も無いじゃん。っていうか勉強とか、こんな状況でもまだやってんの?」
「当然でしょ。確かにリターンは少ないかもしれないけどさ…」
でもやらなくちゃ。諦めちゃだめだし。彼女はうわ言のようにそう呟いて、
「それに、部長が言うんだよ。『お客さんの笑顔を見るために、一緒に頑張ろう』って。だから私も頑張るよ…。私バカだけど、それでも足引っ張らないように、必死でやらなくちゃ」
俺を見据えてそう言った。口元だけで作った笑顔は、人間の表情に見えなかった。
俺は彼女をその場で強く抱きしめて、言った。
いいんだよ。お前はさ。バカのままで。
胸の中で、彼女が泣く。
人工知能学会誌の表紙デザイン ひ ど す ぎ !!! うつろな目で掃除をする女性型ロボット...
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花魁風着付け ひ ど す ぎ !!! 派手な格好で式に参加する新成人...
おっ! 朝おきてみると美少女アイコンたちから、リプが!笑 おおきいお友達のみんな、いちばんのもんだいは、表紙デザインそのものよりも 「学会がこういう論争が起きかねないことに無自覚」ということなんだよ!♡ わかったかな〜?♡ (๑˃̵ᴗ˂̵)و
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おっ! 朝おきてみると女性自撮アイコンたちから、リプが!笑 たいらな顔のみんな、いちばんのもんだいは、花魁風着付けそのものよりも 「新成人がこういう論争が起きかねないことに無自覚」ということなんだよ!♡ わかったかな〜?♡ (๑˃̵ᴗ˂̵)و
複数のアニメアイコンから個人攻撃を受けたことに立腹して、関係ない良識あるオタクの人が傷つくツイートをしてしまったことを反省している。ごめんね。でも主張は昨日のツイートと変わらない。「学会誌の表紙デザインに掃除する女性ロボットが起用される現状」を外の視点から見つめ直してほしい。
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複数の女性自撮アイコンから個人攻撃を受けたことに立腹して、関係ない良識ある女性の人が傷つくツイートをしてしまったことを反省している。ごめんね。でも主張は昨日のツイートと変わらない。「成人式に花魁風着付けの新成人が参加する現状」を外の視点から見つめ直してほしい。
④女性型のロボットが家事をしている →ステレオタイプ①〜③を連想する
⑦欧米では①〜④の理由から同デザインを学会誌に起用すると明らかに非難される
⑧①〜④や⑦をふまえずデザインを起用した学会は同問題に無自覚であり国際的視点に欠けると言える
簡単でしょ。わかった?☆
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②破廉恥で下品=素行が悪いというステレオタイプが存在していた
④新成人が派手な花魁風着付けをしている →ステレオタイプ①〜③を連想する
⑦一般常識では①〜④の理由から同服装で式典に参加すると明らかに非難される
⑧①〜④や⑦をふまえず花魁風着付けで参加した新成人は同問題に無自覚であり常識的視点に欠けると言える
簡単でしょ。わかった?☆
結論
TPOを考えて行動しよう!