カテゴリー 「経済メモ」 RSS

2023-12-12

[] 資源の浪費と経済成長

アメリカ経済日本よりも良いように見えてしまうのはいくつか原因があり、

1. アメリカ日本よりも資源消費量が多い

2. アメリカ人口日本よりも多い

3. 英語日本語よりも世界中理解されている

という点が大きい。特に「(海外森林などの)資源を大量浪費して経済活性化させている」という側面だけを見てみれば、見習ってはいけない経済モデルと言える。

資源の持続可能な利用と、地球全体の福祉考慮に入れた経済戦略が、今後ますます重要になるだろう。

2023-12-08

[]標準的経済学MMT根本的違い

貨幣の総価値=y

単位あたりの貨幣価値=a

貨幣供給量=x

 

として、標準的経済学では(他の条件を一定とした時に)以下のように考えるのではないだろうか。

 

y = ax = const

 

重要なのはこの"const"という部分で、一定の値を取ることを意味する。つまり、aが増加すればxは減少する。

 

一方で、MMT仮定していることは何かというと、

 

y(x) = ax, a=const

 

である。この場合、aは減少も増加もしないので、xを増やせば増やすだけyが増加することになる。

これでMMT信者が言いたいことが大体分かってくる。以下は、標準的な考えからMMT批判するとどうなるのかというのを書く。

 

MMT現代貨幣理論)は、政府貨幣供給を増やすことで経済全体の価値を増やすことが可能であると主張する。しかし、この理論はいくつかの問題点がある。

まず、インフレーションリスクであるMMTは、貨幣供給を増やすことで経済活動を刺激すると主張している。しかし、貨幣供給が増えると、通常は物価が上昇する傾向がある。つまりインフレーションリスク高まる。これは、貨幣価値が下がり、生活費が上昇するという結果をもたらす。

次に財政規律の欠如であるMMTは、政府が無制限貨幣を発行できるという考え方を推奨している。しかし、これは財政規律を欠く可能性があり、長期的には経済の安定性を損なう

外国為替レートへの影響も懸念される。国が大量の貨幣を発行すると、その国の通貨価値他国通貨に対して下落する。これは、輸入費用の増加や投資流出を引き起こす。

MMT一見魅力的な理論に見えるが、実際には多くの経済的な問題を引き起こすだろう。

2023-12-07

[] 環境経済数学を学ぶステップ

数理モデリングの基礎を学んだあとで力学系に興味を持つと、自然な流れとして数理生物学という応用に興味を持つ。

典型的な応用が人間の漁獲や伐採を含めた生態系分析というものがあり、これは資源が持続可能性を持つための収穫量を見極める際に判断根拠となる。

しか歴史的に見て人口キャパティ分析する流れは、人類出生率・死亡率をコントロールするという発想に行き着き、倫理的な面で危険施策秘密裏に考案される事が多い。

2023-11-15

[] 単位労働時間あたりのGDP (労働生産性の別の側面)

単位人件費あたりのGDP金銭的な投資効率であったのに対し、単位労働時間あたりのGDPはいわば働き方改革で言われるような労働者幸福度関係する指標と言える。

まり労働時間1時間あたりにどれだけのGDPを生み出すのかということである。これが高ければ高いほど、労働時間を減らしても国民は裕福に暮らせるというわけだ。

単位を見ると、GDP per capita = $/1人年, work hours = 時間/1人年, GDP per capita / work hours = $/時間

 

gdp per capita work hours Country Namegdp per capita / work hours
142214 1473.26 Luxembourg 96.5302
114899 1424.58 Norway 80.6543
126905 1657.47 Ireland 76.5657
83598.5 1528.66 Switzerland 54.6874
74005.5 1371.61 Denmark 53.9553
69577.4 1427.02 Netherlands 48.7573
69081.3 1449.22 Iceland 47.6679
63149.6 1340.86Germany 47.0963
67935.8 1443.72 Austria 47.0561
64578.4 1440.46 Sweden 44.8318
65027.3 1525.82 Belgium 42.6181
76398.6 1810.94 United States 42.1872
59026.7 1498.07 Finland 39.4019
55492.6 1511.4 France 36.716
62625.4 1707.33Australia 36.6804
54602.5 1531.71 United Kingdom 35.648
58399.5 1686Canada 34.6379
50031.7 1619.01 Slovenia 30.9026
51865 1694.45 Italy 30.6087
48396.7 1624.16 Lithuania 29.7981
51966.9 1748 New Zealand 29.7293
55927.9 1881.93 Malta 29.7184
49945.5 1754.05 Czechia 28.4744
45572.7 1607 Japan28.359
45825.2 1643.55 Spain 27.8819
49930.9 1837.1 Cyprus 27.1792
46697.4 1770.41 Estonia 26.3766
50069.8 1901 Korea, Rep. 26.3387
49509.1 1891.9 Israel 26.169
39956.2 1553.24Latvia 25.7245
41451.6 1635.1 Portugal 25.3512
41906.7 1699.6 Hungary24.6568
43268.5 1814.79 Poland23.8421
41887.9 1808.23Romania23.1651
37459.5 1622.07 Slovak Republic23.0937
40379.6 1810.5 Croatia 22.303
37273.7 1732.09 Turkiye 21.5195
33582.3 1618.73 Bulgaria20.746
36834.9 1886.29 Greece 19.5276
36484.7 1874 Russian Federation 19.4689
30208.8 1962.8 Chile 15.3907
24922.7 2149 Costa Rica11.5973
21512.3 2226.3 Mexico9.66279
20287.4 2405.39 Colombia 8.43416

[] お金価値は信用で決まる ← 理解しないでこれを言ってるだろ

陰謀論動画を見たが「日本海外に信用されているから円に価値がある」とかアホなことを言っていた

そうじゃねぇんだわ

いか信用創造の「信用」ってなんだかわかるか?

金融機関ってのは預けられた金を使って、金をさらに貸すんだよ、利子付きでな

金を借りた相手ちゃんと「返す」ということができる能力を「信用」と言ってるわけだ

サブプライムショックってのは返せない相手に貸して回収不可能になったのが原因だから信用が失墜してるわけよ

日本海外に信用されてだぁ?確かに金を返す能力を信用しているかも知れねぇが、「イルミナティ様に日本評価されている」「クールジャパン評価されている」なんてのは「信用」ではないからな

[] 因果関係が逆だぞお前

o 成長なくして分配なし

x 分配なくして成長なし

まあ、確かに分配すれば消費が増えるから成長すると言いたいんだろうけど、名目賃金は実質値じゃないかインフレするだけだよね

日本収入を貯蓄に回す傾向にあるから、分配が増えれば貯蓄が増えるだけ

その貯蓄が投資に回る先がなんであるかが重要かも知れないがな

[] 単位人件費あたりのGDP (労働者生産性の間接的表現)

gdp per capita salary Country Namegdp per capita / salary
126905 52242.6 Ireland 2.42915
114899 53755.9 Norway 2.13742
142214 78310.1 Luxembourg 1.81603
49945.5 33475.5 Czechia 1.492
41906.7 28474.6 Hungary 1.47172
37459.5 26262.8 Slovak Republic 1.42633
36834.9 25979 Greece 1.41787
46697.4 34704.6 Estonia 1.34557
41451.6 31921.7 Portugal 1.29854
21512.3 16685.4 Mexico 1.28929
64578.4 50406.8 Sweden 1.28114
37273.7 31761 Turkiye 1.17357
43268.5 36896.6 Poland 1.1727
39956.2 34136.2 Latvia 1.17049
51865 44893.3 Italy 1.15529
74005.5 64126.7 Denmark 1.15405
83598.5 72993 Switzerland 1.14529
59026.7 51835.9 Finland 1.13872
49509.1 44155.9 Israel 1.12123
48396.7 43874.6 Lithuania 1.10307
69577.4 63225 Netherlands 1.10047
45572.7 41509.2 Japan 1.09789
63149.6 58940.3 Germany 1.07142
45825.2 42859.3 Spain 1.0692
67935.8 63801.6 Austria 1.0648
50031.7 47203.6 Slovenia 1.05991
62625.4 59407.9 Australia 1.05416
55492.6 52763.6 France 1.05172
51966.9 50722.5 New Zealand 1.02453
50069.8 48921.9 Korea, Rep. 1.02346
54602.5 53985.1 United Kingdom 1.01144
65027.3 64847.6 Belgium 1.00277
58399.5 59050.4 Canada 0.988978
76398.6 77463.5 United States 0.986253
30208.8 33042.3 Chile 0.914246
20287.4 22248.5 Colombia 0.911855
69081.3 79473.4 Iceland 0.869238
24922.7 31117.8 Costa Rica 0.800912

[]利潤と生産性等価

1. 利潤 = 利益 - コスト

2. 生産性 = 利益÷投資

3. コスト = 投資

したがって、利潤最大化問題を解こうとするならば、生産性の最大化問題を解こうとしているのと一緒ということになる。

何の根拠もなく賃上げすれば、投資が増える = コストが増える = 利潤が減る = 生産性が落ちる。

賃上げ生産性低下の要因である

賃上げした分が利益の増加につながるという根拠があればいいが、中間管理職賃上げをしたところで生産性が上がるわけがないだろう。

2023-11-13

[]賃上げ馬鹿の悪手

物価が上がったことを「チャンス」だのと勘違いするバカ

物価上昇に勝つ賃上げ」を実現すれば、「物価賃金の好循環」が生まれ日本経済は低迷から脱却できると言いたいようだが、低能論理である

しろ物価上昇に勝つ賃上げ」で立ち向かうことは、「物価賃金の好循環」の実現を遠ざけかねない悪手である

企業にとっては人件費コスト増加=固定費増加である人件費が加わったコストの増加を生産性向上や収益拡大により吸収できる企業は多くはない。

このため多くの企業は製商品価格への転嫁を図る。これまでの物価上昇は輸入インフレが主因だったが、これに賃上げに起因する国内インフレが加わる(あるいは輸入インフレに代わる)ことになってしまう。

こうなってしまえば賃上げ効果は減殺され、対応と言ってもう一段の賃上げを行うと、製商品価格さらに上がり、便乗値上げの動きも出始めれば、結局、家計実質賃金は向上せず、消費マインドも委縮し、価格転嫁する力のない企業は減益・赤字倒産に追い込まれ企業投資意欲も減退するだろう。

行き着く先は、賃上げ個人消費の増加→企業収益の増加→賃上げ・・・という好循環ではなく、物価上昇の景気下押し効果が勝ったスタグフレーション色の濃い状況である

2023-11-02

[] 金利について

円安なのはアメリカ金利に合わさってないからだー」とか言う奴、アメリカ金利を上げている理由がわかってないだろ

アメリカ金利を上げたのはインフレを抑えるためだからな

円の価値が低いってことは、言い換えると日本における貨幣価値が下がっているということ

まり日本インフレがひどい状況なわけ

各国がインフレを抑えようとしてきたのに、日本は「デフレ脱却だ!インフレバンザイ賃上げを!」とかやってるからインフレ悪化して資産価値が低下してるだろ?

現実を見ろよボケ

金利を上げるべきだが、お前らは理由を履き違えている

2023-10-30

[] インフレの原因の整理

1. コロナ禍で世界中が緊急財政出動で歳出増加 & 原油

2. 世界中製品物価増加 & 輸入品物価増加

3. 「物価増加に対して賃金が追いついていない」などと主張する圧力賃上げし、さら物価増加

[] 賃上げによって実質賃金を上げることな可能

賃上げすると名目賃金が上がることは誰でも知っている。

しか貨幣錯覚一時的に消費が増えると、需要増加に伴う物価増となるし、企業人件費増の分だけ物価に上乗せする。

から賃上げすれば悪い意味インフレ悪化するだけではないかというのが見えてくる。

あっちを上げればこっちが上がる状況下で、物価上昇に賃上げが「追いつく」ことな可能だろうか。

労働組合脳内妄想ではなかろうか。

https://jp.reuters.com/article/japan-economy-kishida-idJPKBN2TK08R

2023-10-26

[] スキル向上で生産性が上がるという嘘

生産性とは、投資金あたりのリターンである。1円投資して100円リターンがあれば、100の生産性があるという。

プログラマーは、スキルだけでは自分市場価値が上がらないことを知っている。

スキルは、ビジネスの内容に関与して初めて効果を持つため、ビジネスの内容がダメならリターンは生まれない。

従って、生産性を上げる一つの方法イノベーションを起こすことである。言い換えれば、内容の良いビジネスを行うということだ。

日本経済官僚が「イノベーションは悪である」と言っていた。この発想では生産性は上がらない。

ただし無限経済成長できると考えるのは経済学者だけであるとも言う。

環境問題が深刻化していく中で、果たして経済のことばかりを言ってられるのか。

[] 名目賃金が上がっても生産性は上がらない

日本無能労働者が、名目賃金が上がっただけで生産性が上がるわけがないので、以下の記事は卓上の空論かもしれない。

しか企業人件費上昇によって物価に上乗せするので実質賃金が上がらない。

賃上げと同時に、就業者1人当たりの生産性を上昇させることである

https://www.dlri.co.jp/report/macro/194915.html

[] 賃上げインフレ悪化させる

識者が何度も何度も「賃上げすればインフレ悪化する」と言っていたが、それを無視して賃上げするアホ政府

しか自称データサイエンティストが「賃上げするななんて言う奴は意識他界系だ」などという始末。

沢山抱えている資産インフレによって価値が下がってしまうとわからないのだろうか。

賃上げさらなる物価上昇を招く「悪循環」が止まらない

https://shikiho.toyokeizai.net/news/0/707869

2023-10-06

[] 信用創造って何なの?

貨幣ってそもそも信用創造から生み出されなければ価値が下がるはずだよな

信用創造ってのは、利子を付けて貸して、それを回収することで生み出されるもの

それで疑問なのは、金を借りた人たちはどうやって返すのかってことだ

働いたお金で返すのであれば、その働いている先の会社はなんらかの方法利益を得ていることになる

その利益は、例えば消費者がモノを買うことによって生まれ

モノを買ったお金はどこから来るのか。働いて得た金であり、それはやはり企業利益から生じる。

貨幣価値信用創造からまれるのであれば、名目賃金いくら増加させても、物価が上昇して実質賃金が下がるだけだろう

しか物価が上がれば、企業留保している資産価値も低下する

から経済を良くするためには、利子が一定以上を保ったまま、金貸し業がちゃんと金を回収でき、借金する側がちゃんと返済できる仕組みが必要ってことだ

じゃあ、どうすればそんなことが可能になるんだ?

生産性」と言うが、本質は「限界投資あたりの利益率」のことだ。言い換えると、お金投資したときにどれだけ上乗せされて返ってくるかが生産性

この生産性を向上させなければ実質賃金改善できないはずだが、どうやってその生産性とやらを改善するつもりなのか

直感的には、「(イノベーションなどを起こして) 外貨を獲得する」という方法が思いつくが、この「信用創造」とやらが経済根本の害ではないかと思えてきた

金(きん)などの根拠となるモノがあるならその価値を直接示すことが可能だが、そうではないなら、誰かの不幸が誰かの利益になっているような気がしないでもない

2023-09-30

[] 比較優位も知らない馬鹿

無能有能の話をすると「やる気のある無能は害」だのとドヤ顔で言う自称インテリがいる。

しか比較優位から言えば、無能いるか社会が回っている側面がある。

まり、人々が「やりたくない」と思っている仕事能力が低い人がやることによって、社会が回っているということだ。

トラックドライバーが良い例だろう。頭脳労働では「無能」と言われるトラックドライバーエッセンシャルワーカーであり、自称インテリが崇高な気分でやっている頭脳労働よりも役立っている。

このようにして、社会には適切な役割分担があり、「無能害悪」だのと、無知なことを言い出す自称インテリこそが本当の害悪であることを自覚すべきだ。

2023-09-29

[] 経済の実質値を理解していない人

経済の実質値とは、名目値を物価で割った値だ。

賃金が2倍になっても、物価が2倍になれば実質賃金は変わっていない。

西村ひろゆきが以下の動画無知を曝け出すような発言をしていた。

https://twitter.com/fujit_ECbassman/status/1662344231535673344

田端氏が言いたいのは、おそらくこういうことだ。

人件費が安ければ、それを補おうとして価格転嫁することがない。だから安く提供できてモノの需要が高まり利益になる」

これは経済学的に見ても正論と言える。

そしてマクロ経済でみると、あらゆる企業西村の考えに基づいて賃上げをすれば、物価賃金が高くなっていき、経済名目値だけが上昇することになる。

このようなインフレをしても、実質経済はなんら成長していることにはならず、単に取引される数字けが多く見えている状況になる。

貨幣錯誤に一喜一憂せず、経済の「実施値」を改善するにはどうすればいいのか。

生産性を向上させる、イノベーションを起こす、国際競争力を高める。こういったことをしなければ実質値は改善しない。

2023-09-28

[] 若者が損する理由

誰もが知ってる通り、日本経済人口減少が問題というより、年金を積立方式にしてないのが問題

こういうことを言うと「積立方式に変更すると、積み立てを行っていない世代が損を被る」という話になるが、他のあらゆる経済施策と同じように、パレート改善にならない施策として受け止めるしかないのではないか

人口の多さは経済の実質値とは無関係であり、名目しか増加させない

経済効率性と実質値を考えるなら、人口が多少減っても問題はない

1人あたりの実質GDPという指標は、人口を増やして総名目GDPを増加させるよりもはるか幸福肯定的に関与し、環境にも優しい

[] 今日知った用語: BTFP

バンクタームファンディングプログラム(BTFP)は、銀行がすべての預金者のニーズを満たす能力を確保できるように、適格な預金機関が追加の資金を利用できるようにすることで、アメリカ企業家計支援するために作成されました。BTFPは、米国債米国政府機関証券米国政府機関住宅ローン担保証券など、連邦準備銀行公開市場操作で購入する資格のある担保誓約する銀行、貯蓄組合信用組合、およびその他の適格な預託機関に最大1年間のローンを提供しています。これらの資産は額面で評価されます。BTFPは、高品質証券に対する追加の流動性源となり、ストレス時に機関がそれらの証券を迅速に売却する必要がなくなります

2023-09-17

[]中国経済

中国では、限界資本あたりの収益率が低い」という言葉ニュースに出現した。これはどういうことか。

限界を便宜的に「1単位あたり」と置き換えるとして、資本1単位あたりの収益率とはなんだろうか。

たとえば、不動産は物的資本であると言える。不動産を持っていても、需要(住む人)がなければ収益を得られないので、初期投資分を回収できない。

ただし、中国では米国リーマンショックときデリバティブの大量取引のようにはなっていないから、まだ安心できるだろうという見方もある。

2023-09-14

[] 排出権取引

対策しなければやばかった公害として硫黄酸化物の例がある。

温室効果ガス排出権取引すれば解決するのではないか、という話はよく聞く。

ただ、この際の障壁は、排出量を減らすことによる経済的利益/技術開発力の低下という点である

そのため、(公害という市場の失敗を防ぐために) 各国の政府が介入しなければならない。

排出権取引とは、いわば外部性取引する方法論の一つである

もっとも、人間は「やばくなったら対策する」という、いわば恐怖に基づく行動原理を保持しており、理性的ではない。

やばくなる前に、計画的対策するにはどうすればいいのか。

2023-09-07

[] ゴミ税は画期的では?

人間生産や消費を行えばゴミが発生し、これが問題となることがあることはほとんどの人が知っている。これは負の外部性の一つである

かに外部性取引する市場存在する。リサイクル回収業者がその例だ。だが、いくら高いリサイクル率を誇っても、一つの本質的問題がある。

それは「回収するゴミが増えるほど儲かる」という構造問題である

一つ一つの企業個人ゴミを減らせるよう、なんらかのインセンティブ設計ができないかと考えたが、ゴミ税をかけるのは理にかなっているのでは。

まり出されたゴミが多ければ多いほど課税を行うのである

あるいは別のやり方として、「ゴミ一定以下に削減できた場合は、補償をあげますよ」という方法もありえる。

負のインセンティブと正のインセンティブのどちらが効果を持つかは不明だが、ゴミ問題対処するための良い方法であるはずだ。

2023-08-03

[]生産性とは?

生産性という言葉意味についてメモ

生産性という言葉モデル化する方法複数あり得る。

最も考えやすいのは「何かを入れたら、どれだけ出てくるか」というinput-outputモデルで考えることができる。

おそらく一部の人はinput=労働人口, output=生み出した収益、として計算したいと言うだろう。要するに「人間よ、生産的に働け」と言いたいようだ。

しかもっとシンプルモデルとしては、inputとoutputの次元を一致させるために、input=投入金額(¥), output=生み出した利益(¥)として計算できる。

 

productivity = output ÷ input = ¥/¥ = 無次元

 

次元であるので、割合と同じ意味合いを持つ。投入金に対して、生み出した利益はどのぐらいを占めるのか、である

このように、inputを労働人口よりも¥に換算することで、例えば金融正当化することはできるかもしれない。

inputを労働人口で考えた場合「より少ない人数で利益を沢山生み出すのが良い」ということになり、人件費考慮されていないことになる。しか労働以外の技術要素などが考慮されていない。

かに国民幸福という観点でみれば、inputは分配されなければならない。

  

input = 労働者にかかるコストA + それ以外のコストB = ¥

 

もしinput一定とすると、AとBという生物資源を奪い合って争っているような形になる。

outputが向上しないなら「人工知能を使えば生産性が上がる」ということはない。むしろそれは、最大限Aを投資しても、まだinputに投資できるとき人工知能などのBに投資するという話が出てくる。

国民が働けるように環境を作るのであれば、AとBの争いが生じた場合に、Aを優先できるような仕組みが要るのではないか、とおじさんは思いました。

 

追記1: あるいは投資Bによって生産性が極めて上がったけど、失業者が出たと言うなら、パレート改善という観点から見て失業者に手当を出すべきでは。

追記2: ここに資本主義の妙があると思う。金が金を生むということを言っている。本当に何かを生産するスキルのある人 (例.コーヒー豆農家) は奴隷のようになり、金を動かしている人が得をするような状況になっている。

追記3: 人工知能の代わりに下請けをBに換算しているようなケースではむしろBへの投資を増やすべきと言えるかもしれない。

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