名前を隠して楽しく日記。
プロやな────────
「けいせん」と入力すると変換候補一覧に「─」が出てくる。これを並べると繋がる。────────
自分はいちいち変換候補を出すのが面倒なのでユーザ辞書にふたつ並べた状態のものを登録してある。
単語:──
読み:けいせん
現場で数字扱う人間からすればあるあるっていう話以上でも以下でもない。
本気でなくせるともなくすべきとも思ってないが「センチじゃねーよ!」は経験してる。
(ちなみに「インチじゃねーよ!」は無い)
払えないほど持ってない人はそんな店行かない
スマホでそれどうやってだすの
繋がってない──
自分の駄目さを自覚してる分他の奴らと比べて自分はまだ大丈夫って思ってそうなのがキツい
本気で救われたいならカウンセリングなり病院なりに行くしかないだろ
でも行く気ないんだろ?
私、ネットに繋がらない体質なんです
確かに彼女はネットに繋がらなかった。ぽくの持っていたスマホを渡しても、それが彼女の手の中にある限りはネットに接続できないのだ。Wikipediaなしで生きてきた彼女は色々なことを記憶していた。ぽく達は個々の事実を記憶したりしないけれど、彼女は実によく覚えていた。歴史や文化、人名や住所、電話番号、物理定数に至るまで…。まるでひとつひとつの時間を大切にしているみたいに。ぽくは彼女に夢中になった。彼女の話を聞くのが大好きだった。ぽくは彼女とホームシアターでYouTubeを見るのが大好きだった。彼女もそうだったと思う。
あるとき共産党の人がうちに来て、全てを持ち去ってしまった。彼女も、財産も、ぽくは全て失ってしまった。でも、彼女との思い出は奪われなかった。ぽくは毎晩彼女のことを思い出している。ネットに残っていない彼女のことを、ぽくは一生忘れないのだと誓った。
狂えたら狂うわ