2024-04-29

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240429/k10014432721000.html

関根勤さんのインタビュー、「いいとも」の話。

いいともの収録会場の観客はほとんどが若い女性。

男性向けの笑いを専門にしてきた関根さんの笑いはウケない。

また観客は特定タレントを目当てにして会場に来ている。

から関根さんの笑いを聞いてくれない。

そのうちに関根さんは眼の前の観客ではなく、テレビの向こう側の人たちに向けて笑いをするようになった。

これたしかにそうだったの覚えている。

いいとも、というのは「笑っていいとも!」という月~金までお昼の12からやってた1時間テレビ番組なんだけど、

普段はお昼にやっている番組が年に一回だけクリスマスレギュラー総出で夜のゴールデンタイム特番放送する。

そのときのことをよく覚えている。

それは各曜日レギュラー陣が、モノマネで競い合うというコーナーだったと思う。

そこでの関根さんのモノマネだ。

輪島功一さんという元プロボクサーモノマネをやっていた関根さんをテレビで見て、

僕と兄は大爆笑、もう笑い死ぬんじゃないかと思うくらい笑っていたんだけど、

テレビの中では会場は、シーーーーーーーーーーーーーン、としている。

全くウケてない。スベってる。

でも、その中でひとりだけ若い男性の笑い声が会場に響き渡っていた。

会場の中のSMAPとかを見に来ている女性には全くウケてないんだけど、

本当の笑いがわかるその男性だけは空気を全く読まずにひとりでゲラゲラ笑ってて完全に浮いていたのを覚えている。

今のテレビだったら、まずは芸人が率先してゲラゲラ笑ってウケている雰囲気を作るんだと思う。

でも当時はまだそういう番組構成がうまく出来ていなかったのと、

有観客そして生放送

そしてイレギュラー特番普段共演していないタレント同士の共演、

そういうことが二重三重に重なって、関根さんの芸が孤軍奮闘になってしまっていたのだ。

そのなかで、

テレビの前で僕たちは大爆笑

会場の女性たちはシーーーーーーーーーーーーーン、

会場のひとりのお兄ちゃん空気を読まずゲラゲラと笑う、

というある意味奇跡のような状況が出来上がっていた。

まるで理科実験で互いに混じり合わない液体を撹拌した後に放置した後のように、互いが全く混じり合わず乖離していた。

そういうのをふと思い出した。

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