2024-04-09

昭和平成初期の猫の飼い方

から35年くらい前、妹が近所の人からもらってきたサビ柄の子猫を飼い始めた。東京都狛江市のボロい賃貸戸建てで、避妊手術して首輪つけて外に出入り自由にしてた。

当時の猫飼育本には猫の行動範囲がオスメスで違うことや夜中に猫集会が開かれているらしいことが書いてあって、サザエさんちのタマの如く外に出して飼うのが主流だった気がする。我が家の猫も自力でサッシを開けて出ていってはふらっと戻って来る日々だった。何日も帰ってこないことはなかった。

最近「猫飼わないの?」ときかれて「完全室内飼いに自信がなくて」と話したら、「逆に外に出してよく帰ってくるね」と言われてびっくりした。いや帰ってくるでしょ普通……と今でも思ってしまう。うちの猫子猫時代から外に出してたから帰ってこれたのかな? マンションだと迷うかもしれないけど、猫の能力的に餌くれる家を忘れることはないと思う。

平成のどこかの段階で完全室内飼いが推奨されたんだろうね。うちの猫も外で排泄や悪さをしていたかもしれないし、交通事故危険もあるからそれでいいんだろうと思ってるけど、飼い主が自由に外を出歩いてるのに猫は室内だけというのはどうしても抵抗があって未だに飼えない。もしもの時の保証人がつけられないせいもあるけど。

お家大好き猫もいれば多少の冒険がしたい猫もいるんだろうとは思うんだよね。長生きさせたいのは飼い主のエゴで、それに無理やり付き合わせておきながら「猫にとっても幸せなんです」と言い張るのはどうなんかなと正直思ってしまう。猫の意見聞いたんか? と思うし。うちは出入り自由にしてたから外に出るときもあれば家にいるときもあるの知っとるぞ。もちろん野良猫は入ってこれないから家が安全基地になってたし、他の猫と喧嘩して怪我したりも一切なかった(これは猫の性格もあると思う)。それが幸せだったかわからんけど、たとえ間違っていたとしても本人に選ばせたかったんだよね。まあ令和の今ではいろいろと難しくなってしまって仕方ないんだと思う。そういう時代もあったという婆の昔話です。

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