2024-02-17

今後3年以内に起こることは「ミニコミ媒体の復活」なのではないか

①生成AIの影響で真偽が判断つかない情報や、無意味・無内容な情報が、加速度的にSNSなどに溢れかえる

➁もはや、オープンSNSインターネットはスカム情報で溢れかえりナンセンスで役に立たないものになる

オンライン/オフラインわずニッチフェイス2フェイスコミュニケーション流行

ニッチコミュニティを横断するミニコミ媒体需要が復活する

意味のある情報」が人の手に戻ってくる時代と考えると、インターネットがより身近になる、人間中心的テクノロジーになる契機なのかもしれないよね。もはや、「ただの情報」がスカム化して意味をなさなくなり、「人とのつながり」みたいなコンテクスト重要になる。

この話はなにも生成AI話題に出すまでもなく、そもそもインターネット広告モデルの持つ情報流通脆弱性の話なんだけどね。

まりインターネットはすべてをフリーにした。そういったアナーキー価値観草の根的に生まれ世界だった(cf.自由ソフトウェア運動)。だけど、それじゃビジネスは成り立たない。

そこで、インターネットがたどってきた道はこうだ。

アナーキストたちは採算度外視で(そもそもそういう商業主義否定するんだからそりゃそうだ)市場を壊していく。「無料アクセスできる」情報には誰も金を払いながらない。だって、値段をつけて売られてるものが、ネットならタダではいから

そのため、商業主義者たちは考えた。「つまりエンドユーザーには無料で届けなければ太刀打ちできない。なら、エンドユーザー商品にして、toBエンドユーザーを売ればいいんだ」。これが今日まで続く、インターネットで主流の「広告モデル」によるコンテンツ生産だ。

しかし、インターネットの「広告モデル」は、これまでのメディアのそれと大きく異なる。なぜならば、トラフィックのすべてが事細かに分析対象となり、しかもそれがリアルタイムで見えてしまうから。つまりウェブコンテンツは「この特定ページのこの部分にこのくらいの時間滞留する。だから、ここに広告を置けば見えやすい」ということが分かってしまう。

これは大問題だ。クリエイティブっていうのは、コミュニケーションっていうのはそういうもんじゃない。数字言葉に現れない絶妙な采配。そこにしかクリエイティブは宿らない。なのに、それが許されなくなってしまった。

そうなるともう、アテンション・エコノミー問題につながる。さらに注目を、さらに注目を、そんなことをしているうちに「何に注目したらいいか」をゆっくりと捉える時間がなくなり、「安易な刺激」に逃げるようになる。

タイパ」という言葉最近話題らしいが、あんものは嘘っぱちだ。「安易な刺激」のイテレーション周期をいくら速めたところで、そこに「意味」はない。TikTokを2時間見る時間があれば、映画館に行ったり、コンサートに行ったりして、「意味のある体験」をしたほうがよっぽどパフォーマンスはいいはずだ。

そして、「タイパ」という言葉流行さらに「生成AIによる情報のスカム化」は、いわばこの「無意味な加速」の極限であり、ピー状態である。つまり、このバブルはあっという間に弾ける。徐々にその加速が無意味であることに気が付き始める。(cf.寝そべり族、Doomer、だめライフ

からこれからは、「ミニコミ時代」だ。自分たち時間を大切に、自分たち価値を大切に、自分たちいのちの使い方を大切に決められるオルタナティブライフが求められる。そうした血の通ったネットワークが求められる。そこに必要なのは、内部の結束と、外部への発信としての「ミニコミ」なんだとおもう。

  • 商業主義者はクリックを資源利用するために事件を起こすか

  • 小規模なSNSに分裂するというのはかなりありそう(マストドン、ミスキー、Discordみたいな方向)

  • 単純に、無料匿名のインターネットの時代が終わり、大規模AIサービス同士が鎬を削ってサブスクリプション料金を奪い合う時代になるんじゃねーの

  • 今まさに discord がその新しいコミュニティ形態なのでは? パブリックで知名度の高い場所では、有益な情報を流しつつ、詳細は discord にて。 みたいなパターン多い

    • discord ってかなり小さい単位で、会社内のコミュニケーションの場所とか、特定のゲームに関するコミュニティとかでしかみたことなかったけど、そんな一般的に開放してるのあるのか

  • ブラウザOPERAの擬人化画像で出てくるインドの仙人みたいな真っ白けの長髪に顎髭してそう

  • 「ミニコミ的媒体」の信頼性を発行者と読者の狭いサークル内で担保しなければならないのは大変そうだし そういうのはできないしやらないとなればカルトに堕する とかくこの世は生き...

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