子供の頃は画面の向こうにいるヒーローが本当に人知れず世界を救ってて、ヒーローが敗北した週は「今はまだ被害は東京とかだけなんだろうけど……自分たちの住む田舎町にももうすぐ怪人たちが来るんだ……」って怯えてたりしてたわけじゃん。
でもいつからか勝手に「画面の向こうの話だから自分には関係ない」って線を引き始めた。
向こう側から手を差し伸べられない限りは他人の話だって勝手に自分が思ってるだけじゃん。
コントローラーを握って主人公を遠隔操縦してるだけだとしても、一緒に冒険した仲間たちのことを本気で心配する気持ちをちゃんと持ってれば、第4の壁が壊されたって「元からここに壁なんてなかったけど?」ってなれるはずだよ。
真っ暗闇の世界で生きているから少しの明かりをやたら眩しく感じるだけだ。
ずっと光の中に生きていれば、僅かな明かりの増加に対して必要以上に驚いたりなんてしないよ。
人を言葉で殴るための大義名分を得るときだけ善性に目覚めるインターネット住民の鑑