うちのオフィスフロアに妖怪トイペ数センチ残しが出没するようになってから数年が経った。
はじめのうちは偶然かと思っていたがすぐに確信に変わった。妖怪トイペ数センチ残しは意地でもロール交換しない。
自分も数センチ残してしまうかもしれないと思っている人はきっとこういう手順を想定しているだろう。
2. ホルダーを押さえて紙を切る
3. ホルダーには数センチしか残っていないペーパーが残される
これは全く問題ない。偶然こうなってしまうのは誰にでもあることなので気にするほうがおかしい。
2. トイレットペーパーの終端にあたる
3. 紙を数センチだけ戻す
4. ホルダーを押さえて紙を切る
5. ホルダーには数センチしか残っていないペーパーが残される
通常ペーパーの最後のひと巻きは芯に密着しているのだが、妖怪トイペ数センチ残しが残したペーパーはなんというか、ふんわり巻かれているのだ。
なんなら終端部分が芯から剥がれて、ただホルダーに紙のきれっぱしがはさんであることすらある。
もちろんペーパーの種類によっては最後は通常でもふんわり巻きの場合があるだろうが、