アイヌが北海道・樺太・千島・東北北部などに住んでいたというのは、
そのあたりに拠点が散らばっていただけで領土だったわけじゃない。
たとえば江戸幕府がアイヌと交渉するときに
「私こそはアイヌの代表であるからアイヌと交易がしたいなら私と交渉しろ」
という人物がいたらそいつが「アイヌの王」だと見なされていただろうし、
「北海道はアイヌの土地であるから松前藩などは侵略とみなし武力で排除する」
ということになったら「アイヌは領域国家である」と見なされていただろうが、
現実にはそんなことはなかった。
アイヌには王がいないので「統一された意思」がない。
統一された意思がないので「北海道はアイヌの土地だ」という統一意思も持てない。
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結局史学的にも近代以前の人間社会に対しても近代の基準で国家だったかどうか判定してるってことなのか? あと明確な領域がないというが北海道、樺太、千島、東北北部あたりに住ん...
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