崖はそこから転落すれば当たりどころによっては死んでもおかしくなく、死ななかったとしても大怪我する、それぐらいの高さがあった。
小さい頃には何度も祖母の家に行ったが、崖から落ちるのが怖くて崖に近寄るのを避けていた。
どういう経緯で転落したのかはもう覚えていない。
祖母は大怪我で入院し、亡くなるまでの期間を病院で過ごすこととなった。
亡くなった知らせを聞いたときは鬱々とした。
今もこうやって思い出すたびに鬱々とする。
祖母が帰ってきたときのためにと、家の横の崖を覆うように一面に建てられていた。
その柵を祖母が目にすることはなかったが……。
月日が経ち、祖母の家に寄るとその柵が残っていた。
祖母の家自体が管理が難しいということで、祖母の家を解体するかもしれないと話を聞いていたが、そのあと住む人が見つかって、家が残ることになったようだ。それで柵も残っている。
あの崖は危ない崖だから、もう誰も落ちないでほしい。
うわー …小学校入学直前まで短期間だけ住んでた、石垣の上に張り出したような借家をおもいだしたわ 火力発電所建設拒否で電気代不払い運動してたら停電させられて&でも建設され...