2023-10-10

ジャニーズ事務所はもう記者会見はすべきではない

ジャニーズ事務所はもう一度記者会見をやるべきという声が高まっているが、個人的にはやるべきではないと思う。


まず、記者会見という場を開くと、事務所側としては、そうした場をできるだけ無事に運営するということに関心が向かうことになる。というか、関心を持つなという方が無理であろう。そうすると次に、記者会見という場をコントロールしようとする事務所側に対して、それを理不尽だとしてぶち壊そうとする一部の記者が出てくることは避けられない。結果として記者会見必然的に荒れる。


日本記者会見に比べてアメリカでは更問いも普通に認められていてまともだ、という人がいるが、現実不可能理想論である日本では政治家企業経営者も、そして記者の側にも、そうしたガチ記者会見文化ほとんどない。これまで二度の記者会見でも、一方的に問い詰めるだけだったり、長々と演説をはじめたり、自分の思いを突然語り始めたり、といった素人目にも質の悪い人たちが目立ち、日本ジャーナリストレベルの低さを露呈した。そもそも日本ジャーナリストの大多数は、これまで忖度して性加害に関する報道を抑圧してきた側であり、急にまともなジャーナリスト精神が発揮できるようになるわけがない。


そもそも日本メディアには公共性の高い情報でも懸命に自社のスクープにしようとする悪しき文化がある。アメリカでは大統領がある記者質問に答えないと、次に指名された記者が「まずはさっきの質問に答えて」と促すという。しか日本新聞記者がこれをやったら「なぜ競合他社に助け舟を出した!」と、上司にこっぴどく怒られるに違いない。日本アメリカのような記者会見可能だというのは幻想だろう。



いずれにしても、記者会見をもう一度という前に、メディアジャーナリストはきちんと取材勉強をしてほしい。特にメディア記者会見を開けというなら、ジャニ担やジャニーズ番組プロデューサーを表に出して、自分たちが記者会見をすべきだろう。

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