めちゃくちゃ好きな人がいる。
見た目も中身も、声まで全部好みを抑えてて、自分の理想を形にしたらこの人!って感じに、パーフェクト。
(この表現が自分の気持ちをびったり表してるとは思わないけど)その人の運命の人は自分じゃなかったってだけだ。
憧れだろうか。
こういう話をすると、大概言われるのは「奪っちゃいなよ!」か、「結婚してる人を好きになるって無意味だし、人の道に逸れてる。最低」みたいなことだ。
けど、自分は奪うつもりもないし、その人の生活をぶち壊したいとも思わない。
その人の人生が幸せで、不幸が訪れず、健康に生きていたら、それが自分の幸せだと思う。
その人がいることは奇跡みたいなもんで、しかも自分の人生に現れて、接点があるなんて、もうそれだけで最高だと思う。
たしかに、手を繋ぎたいとか、近くにいたいとか、話したい、触りたい、もっと先まで、と思ったことがないわけではない。
けど、自分は誰かを不幸にしてそれを負って生きていく覚悟もなかったし、今もない。
じゃあ、どうやったら自分も相手も相手のパートナーも幸せでいられるのかと煮詰めたら、自分が相手の幸せを願って生きることだった。
自分はそれに幸せを感じるし、たまに会えたり、話したりできたらそれだけで生きててよかったと思う。自分で書いといて気持ち悪いと思うけど。
自分の中で一番かっこよくて、好きで、頭がおかしくなるくらい全てを持っていかれるような存在はその人だけだ。
これまでに自分に恋人と呼べる存在がいたこともあったし、またいつかできることもあると思う。
その時も、多分自分の中で一番かっこよく、頭がおかしくなるほどの存在はその人だと思う。
でも、恋人ができるその時点で、好きな人は好きな人ではないのかもしれない。
妥協で付き合うのかもしれないし、好きな人を忘れて付き合うのかもしれない。
わからない。
けど、確信してるのはずっと好きな人には健康で幸せでいてほしいと思ってることだ。
明日死んだって構わない、あの人を知らずに生きていくくらいなら。
結婚がすべてじゃない。
幸せを願うことも愛で、好きの形だと思う。