蔦屋と蔦屋図書館が町の本屋を駆逐して書店文化が消え去るみたいな言われかたをしてるように感じるんだけど、わが町の本屋が町の文化を担ってなんかなかったと思う。
そもそも狭くて、大した本は置いてなかった。1番売れるところにあるのは、週刊少年漫画と、子供向けの雑誌。小学6年生とか、テレビくんとか、そういうやつ。過疎の町だったけど、それでも子供の方が本屋にお金を落としてたんだと思う。逆に言えば、大人は新聞以外の活字を読まなかった。
そんなわけで新刊は少しだけ。新聞広告に載ってる本が1冊ずつ棚に平置きなんかない。文庫も小中学生向けの文庫が多かった。青い鳥文庫や岩波少年文庫みたいなの。漫画の単行本もろくになかった。ジャンプ全盛だったので、ジャンプコミックスはまあまああったけど、それだけだった。
あとなにがおいてあったろうか。小学生中学生向けの学習ドリルとか、実用書がそれぞれ棚一面。実用書ってのは、冠婚葬祭の挨拶マニュアルとか、その程度。それが、我が故郷の本屋。
ああいうのうるさい連中って「ほんやさん」「としょかん」「ししょ」みたいな文字を見かけたら突撃する牛みたいなもんだろ 中身の部分はどうでもいい