2023-07-15

草食動物筋肉モリモリの理由

https://zatsuneta.com/archives/006390.html

ウシやシカ、ウマなどの草食動物は主に草を食べるがその体は筋肉モリモリである。なぜ草だけで筋肉モリモリになれるのか。

草を食べるウシ

草食動物筋肉には大量の微生物関係している。草食動物食べ物の消化の仕組みについて確認してみる。

人や動物筋肉を作るためには、タンパク質の元になるアミノ酸必要であるアミノ酸は大きく分けると、筋肉を作るアミノ酸筋肉を作れないアミノ酸に分けられる。

草にはこれらの筋肉を作るアミノ酸はあまりまれていない。例えば、イネ科の牧草の場合アミノ酸含有率は約10%で、その中で筋肉を作るアミノ酸割合は約35%、筋肉を作れないアミノ酸は約65%である筋肉を作るアミノ酸の量が少ない草を食べる草食動物において、筋肉を作れるのは体内に大量の微生物がいるおかげである

例えば、身近な動物筋肉モリモリのウシの場合、体の中には4つの胃がある。食べた草は1番目の大きな胃の中に入る。ここに多くの微生物がいて、草の主成分である多糖類のセルロースを分解して、筋肉を作れないアミノ酸筋肉を作るアミノ酸に変える。

草を餌にして数を増やした微生物は、2番目、3番目の胃を通り、4番目の胃で消化され、筋肉を作るアミノ酸として利用される。つまり、ウシは微生物筋肉を作るアミノ酸を作らせ、その微生物を消化・吸収することで筋肉を作っている。

ウシと同様にキリンシカラクダなども同じ仕組みで筋肉を作っている。一方、ウマやゾウ、サイ、ゴリラなどは微生物を胃で消化するのではなく、草に含まれわずかなアミノ酸を大量に摂取することで筋肉を作っている。食べた草を大腸微生物エネルギーに変え、そのエネルギーで大量の草を食べることができる。

このように草食動物は種によってその仕組みは異なるが、体内にいる大量の微生物のおかげで筋肉を作ることができ、筋肉モリモリとなる。草食動物は1日のほとんどの時間を草を食べる時間に費やし、ゴリラのような動物は草以外にも主食として果物を食べるという特徴もある。 anond:20230715084044

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