アリバイとなってる映像の背後の看板が一定期間しか掲示されてなかったとか、電話の録音に臨時でやってた工事の音が入ってたとかで、アリバイの完全性が崩れるというようなタイプ。
厳密には犯人の失敗なんだろうけど、運悪くそうした状況が発生したともいえるわけで、こういうのを見ると「マグレで解決できただけじゃね?」って気がしてしまう。
「被害者が刺されたなんて一言も言ってませんけど?」「ナイフが凶器なんて言ってませんけど?」みたいなタイプ。ケースによるけど、殺人事件で刺殺やナイフを連想するのはそんなにおかしいとは感じなくて、下手なミステリ作品で、こうした不自然とは言い切れないような失言が自白のきっかけになるような作品は嫌い。
でも作品によっては探偵役が巧みに言葉で誘導するような技を感じられるケースもあるので、そういうときは好き。
映像作品限定だけど、ドラマの映像を撮ってるカメラマンも作中の登場人物だと最後に判明する、みたいなタイプ。
見る叙述トリックみたいなもんだけど、カメラマンが存在すると思わせないようにするために、映っている人々が撮り手を意識させないような振る舞いをしてるケースが多くて、逆に不自然に感じる。特殊な理由があるならともかく、一般人がカメラに撮られててそれを意識せず、目線も合わせないなんてことある?