2023-07-01

若者物語が届かなくなっているのは、表現規制による一面があると思う思う

最近ファンタジー世界系の物語が多いのは、リアル世界を描くと、表現規制対象になりやすいからだと思ったりする。

今は、現実とある一面を描いただけなのに、それが誰かを傷つける「可能性」がある、とかいった難癖で、物語差し止められる可能性があるのだ。

から物語リアル世界の諸問題を扱わずファンタジー世界ベースとするようになりつつある。

ファンタジー世界であれば、「これはファンタジー世界の話なんです」と言い訳が立つし、リアル世界の誰それと重なることもなくなるからだ。

しかし、それは若者物語が届かない原因にもなっただろう。

ファンタジー世界ベースとなったことで、若者が抱える、思春期なら思春期なりのリアルな諸問題アプローチしにくくなってしまたからだ。

物語には人々の抱える問題に寄り添い、何らかの希望や慰めを与えてきたはずなのに、今はそれが難しくなってしまった。

物語が、若者の抱える問題に寄り添えなくなってしまっていたのだとしたら、それは結局、表現規制にたどり着くのだろう。

私達は若者たちを思って表現規制に賛成したりするが、その結果、物語若者たちに寄り添うものではなくなり、

物語の持つある種の治癒力みたいなものを奪ってしまっていることは反省すべきように思う。

表現規制必要に応じて行うべきものだとは思っているが、一方で、物語による若者への効果治癒力)みたいなものも忘れないようにしたいと思う。

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