2023-06-30

家を買った時の経済的な損得だけで勝ち負けを判断するのは目的を見失ってる

前提として、子供は二人で共働き

駅前3LDK賃貸が手狭になったので、都心までドアを出て電車で30分くらいの場所にある中古の戸建て(そこそこ広い)を買った。中古と言っても数年前に大手メーカで大規模なリノベーションをしていたこともあってか、前に住んでいた築25年の鉄筋コンクリートマンションよりも断熱性能は高いと思う。実家が古い戸建てなこともあり、住んでみて正直めちゃくちゃ驚いた。中古にした理由は、子供達が巣立つまでの20年程度住めればいいし、新築を買ってもどうせ子供達がボロボロにするだろうと思ったから(リセールのためにきれいな使い方を子供に強いることもあまりしたくなかった)。

まあ家を購入する前はい増田議論されているような、今後の地価の変動とか、性能の差とか、購入するタイミングとか『家を買うことで自分他人よりも損をしない』ための色々なことを(色々と抜け漏れはあると思うが)素人なりに考えていたのだが、いざ家を買ってみると自分が大きな思い違いをしていたのではないかと思い始めた。結局のところ、我々一般人にとって家とは第一家族生活するために購入、または借りるものだ。自分家族がどんな生活をしたいか無視して、資産を重視した家選びが結果として良い選択なのか、それだけで勝ち組負け組と騒ぐのは本質的ではないと思う。

その事に気づかせてくれたのは子供たちだった。下の階の住人を気にすることなく広くなったリビングや庭を駆け回り「新しいお家大好き」と喜ぶ子供たちをみて、仮に今後東京近辺の地価暴落して大損したとしても良いかと思えた。また部屋数が増えたことで快適にテレワークができるようになり(元々はリビングテレワークしており、子供たちが帰宅するととても仕事ができなかった)、出勤の頻度が減ったこから子供たちと過ごす時間が増えた。

今後どうなるかはわからないが、いまの日本では戸建てで賃貸という選択肢はなかなか難しい。政府方針市場の変化による値下がりや賃貸物件の増加を待って将来『お得に』家を選ぶことはできるかもしれないが、その間にも子供たちは成長してその時間が戻ってくることはない。多くの人は不動産については素人だしプロであっても今後数十年先の不動産価格を予想することは困難であるように思える。そもそも投資目的であれば他にいくらでも選択肢はある。その中で後悔しない家を選ぶのであれば、結果的に損をしても満足な生活を送れたかどうか、が最も重要なのではないか自分は思う。

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