どうも俺は下手くそなうちから高地を目指しすぎてしまっているらしい。
それはもっと上達してから挑むべきような場所であって、まずはとにかくがむしゃらに数をこなしていった方が良いことがわかった。
弱い35歳、気づくと社会人10年目であった……。
俺に足りないのは納期に対して余裕があるうちにクソのようにリテイクを喰らいまくる勇気だったらしい。
気づくのが遅すぎた。
「給料分の仕事」だとか「立場に対しての責任」だとか「丁寧な仕事」だとか、そういった弱者向けの飴をコロコロ転がして自分を甘やかしていたのが人生の間違いだった。
今から間に合うのかな?
この年になって今更「とにかくスピードだよ。仕事の量も現場の人間も変えられねえならクオリティを下げる以外に納期を守る方法はねえよ」とか言い出して大丈夫なのかな……