国対国ではないけど、企業対企業でうまくオープンソースを使った例なら、Android があると思ってる。
当時スマホといったら iPhone が圧倒的で、そこに後から入って対抗するなんて無茶な話だったけど、Google は Android をオープンソース(と無料だけどGoogleコントロール下のアプリストア)を提供して誰でもどの企業でも使えるようにした。
そうすることで多くの企業が「タダでスマホのOSが使えるなんて最高だ」ということで、Android で大量のスマホを作ってくれたわけだ。
中国メーカーとかは安く作るノウハウがあるから、iPhone を持てない人々を含め世界中に売ってくれたし、ハイエンドモデルだってSamsungとかが出して売ってくれたからハイエンドで iPhone 対抗だってそれなりに出来てる。
でも実際最終的な利益を取ったのはGoogleで、アプリストアからの売上の30%を取れるようにしたり、スマホに広告を配信できるようになったのでGoogleのネット広告ビジネスにもプラスになった。
ちなみにGoogleはAndroidという名称を商標登録していて、Googleのアプリストアを入れるとかいろんな条件を課すことでAndroidと名乗る許可を出してる。
GoogleからしたらAndroidが普及すればするほど得なんだよ。
だからスマホメーカーにAndroid採用してもらうために、無料でAndroidを使えるようにするどころか、金を渡すことまでしてる。
まあ、そんなわけで二番手になったプレーヤーが逆転やトップと同じレベルを目指すためにオープンソースを活用するのは結構有効。