というかパタゴニアは意図してダサいアイテムを流行らそうとしている。
例えばパタゴニアのフリースジャケットのレトロXというアイテムは、ファッション業界とパタゴニアが苦心して流行らそうと仕掛けたアイテムだ。
足掛け3年か5年くらいかかってようやく売れたのがたしか3年前くらい。しかし買っていったのはオッサンばかり。
パタゴニアはやりたかったのは「若いイケメンが"こういうダサいフリースを着こなしちゃう俺って逆にイケてない?"というハズしアイテム」として受け入れてもらうことだった。
しかし若いイケメンは金が無いので夏にパタゴニアのロゴのTシャツを買って、それで冬服の資金が尽きてしまった。
オッサンは「これ懐かしいなあ」って回顧的に買って、オッサンの間では話題になった。
オッサンがダサいアイテムを着てもダメなんである。オッサンという存在自体がファッション的に外れているので、さらにハズしアイテムを着ると人外になってしまう。
パタゴニアがダサい というのはその通りで、というか、あそこは、あえてダサいアイテムを着こなすお洒落上級者向けのブランドなんである。
問題は日本のオッサンでパタゴニアを着こなせるオッサンと買える資金のある若者がほとんどいなかった事だ。
なのでパタゴニアといえばダサいイメージだけが残ってしまった。
しかし、アウトドア業界でああいうちょっと古い雰囲気のアースカラーをメインにしたアウトドアファッションのブランドというのは貴重でオンリーワンの存在であることには違いない。