2023-03-22

チャットAIって占い師に近い気がするんだよな

巷でチャットAI技術に対してどういう職業が近いかでよく名前が上がるのが、キャバクラアフィリエイター詐欺師コミュ営業WIKIコピペマン辺りで、そういった「コールドリーディング」「ホットリーディング」「テンプレ回答」の技術を扱う最も古典的職業占い師で、チャットAIはその原点に立ち返っているように思える。

チャットAIは主に「相手が返して欲しいと思っている回答」を返すようにしている。これは心理的意味も含めてただ。物分りがよく人当たりの良い理解のある人物を演じてくれる。なぜそうするのかというと、そもそもチャットAIには勝ち負けの概念がなく「マウントを取ろう」という意識がないからだ。コミュニケーションというのは素直にやれば「相手最初に投げてきた形をなぞってキャッチボールを繰り返す」というものになる。この場合支配権最初ボールを投げた側にあるのだが、生身の人間はこの「主導権を奪われ続けている状態」を嫌い取り返そうとする動きがある。それがないのでチャットAI従順大人しい印象を与える。

そういった態度が求められている職業カウンセラーなどだが、このカウンセリングというものの原点とも言える職業占い師だ。占い師相手が投げかけた不安に素直に耳を傾け、それに対して淡々パターン化を行う。そのパターン化の過程にておいては相手の話に静かに耳を傾ける。そうして頃合いを見てパターン化した状況ごとのテンプレートな回答を指し示す。これらは与えられた条件によって精度が変わるが、完全な条件を与えられても完全に正確な結果が出ないことも多い。これは占い師自身分析結果のパターン化に対して科学的な正しい理解ではなく門前小僧習わぬ経を読むの如く単に丸暗記した内容を組み替えているから起きることであるしかしその内容自体はそれぞれの状況の王道とも言えるものになりがちで、当たっている部分と外れている部分を数えると若干に正解が勝る程度にはなっている。

占い師質問を投げかけるものは、そうした外れていない程度の結果を求めて占い師を頼ってきた。だが、その精度が決して完璧でないことは知っている。それでもなお求めるのは、自力で考えるよりは手っ取り早く答えが得られる可能性や、比較的口の硬い他者からアドバイスを得たい、ないしはただ単に自分の話を真剣に聞きそれに合わせていると思わしき回答をしてくれる相手を求めているからだ。占いはいい結果だけを信じればいいだとか、占いというのは気分転換にやるものだとか、ないしは話題きっかけになればいいという態度は、どこか現在AI活用されている状況に似たものがないだろうか?

ちなみにこれは人力でやってます

我ながらめっちゃAIみたいな文章なので私の存在価値は既になくなりつつあると思います。(´;ω;`)

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