2023-03-05

日本経済の弱みは大企業フットワークの軽さ

先週はコオロギネタが大盛り上がりだったわけだけど、なぜあんなに盛り上がったのかというと、名だたる大企業コオロギ食に参入し、その知名度を使って次々とプロモーションを打ったから。

これが小規模ベンチャーだけの試みなら、マスコミも飛びついたりしなかったし、せいぜい単発のゲテモノニュースとして消費して終わりだったろう。

需要が盛り上がる前に多数の大企業が次々と宣伝し、消費者の反応が立て続いた結果、片手間でコオロギ食に手を出した大企業経営者コオロギ食が経営マイナスである学習した。

 

大企業フットワーク軽くスモールビジネスに乗り出した結果スモールビジネスの芽を摘んだ例として、最近だとマスク品薄でのシャープ参入が思い起こされる。

参入障壁皆無であるマスクは、大企業生産が安定する頃には海外ベンチャー製品供給過剰となって値崩れし、大企業は過大な設備投資を回収するために愛国心商法で市価の10倍のマスクを売り、消費者愛国消費がそれを支えている。

マスクなんて参入障壁皆無なのだから中国がそうであったように、ベンチャーポコポコ出てきて市場競争で淘汰していれば良かったのだ。

 

日本企業フットワークは軽い。

ただしそのフットワークの軽さは本業の足を動かさないピポット動作にのみ用いられ、本業の足を前に進めることには使われない。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん